JPH08248387A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH08248387A
JPH08248387A JP4951295A JP4951295A JPH08248387A JP H08248387 A JPH08248387 A JP H08248387A JP 4951295 A JP4951295 A JP 4951295A JP 4951295 A JP4951295 A JP 4951295A JP H08248387 A JPH08248387 A JP H08248387A
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JP
Japan
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liquid crystal
electrode
voltage
electrodes
crystal display
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Application number
JP4951295A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kurihara
博司 栗原
Masuyuki Ota
益幸 太田
Tsutomu Furuhashi
勉 古橋
Yasuyuki Mishima
康之 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極に印加する駆動電圧波形の遅延による表
示むらを防止することが可能となる、基板面にほぼ平行
な電界を液晶層に印加する液晶表示装置を提供するこ
と。 【構成】 一方の基板上の表示領域に形成される複数の
アクティブ素子と、複数のアクティブ素子にそれぞれ接
続される複数の画素電極と、行方向のそれぞれのアクテ
ィブ素子に走査電圧を印加する複数の走査電極と、列方
向のそれぞれのアクティブ素子に信号電圧を印加する複
数の信号電極と、行方向のそれぞれの画素電極との間で
基板面にほぼ平行な電界を液晶層に印加する複数の共通
電極と、一対の基板間に挾持される液晶層と、走査電極
駆動手段と、信号電極駆動手段と共通電極駆動手段と
を、少なくとも有する液晶表示装置において、走査電極
駆動手段と共通電極駆動手段とを、表示領域の同じ側に
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係わ
り、特に、表示むらのない高画質のアクティブマトリク
ス型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTFT(Thin Film Tr
ansistor)方式の液晶表示装置としては、ツイ
ステッドネマチック表示方式に代表される表示方式を採
用したものが知られている。
【0003】このツイステッドネマチック表示方式に代
表される表示方式を採用したTFT方式の液晶表示装置
は、液晶層を駆動する電極として2枚の透明電極を用
い、各透明電極を基板界面上に相対向させて配置し、液
晶層に印加する電界の方向を基板界面にほぼ垂直な方向
とすることで液晶の配向を制御している。
【0004】前記した表示方式を採用しているTFT方
式の液晶表示装置においては、視角方向を変化させた際
の輝度変化が著しく、特に、中間調表示を行った場合、
視角方向により階調レベルが反転してしまう等、実用上
問題があった。
【0005】これに対し、液晶表示装置の表示方式とし
て、液晶に印加する電界の方向を基板界面にほぼ平行な
方向とする表示方式(以下、横電界表示方式と称す)を
採用すると、明るさの視角依存性がほぼなくなることが
下記文献Iに記載されている。
【0006】さらに、櫛歯電極対を用いて横電界表示方
式を採用したTFT方式の液晶表示装置の一例が、例え
ば、下記公報IIに記載されているが、横電界表示方式を
採用したTFT方式の液晶表示装置は、いまだ実用化さ
れていない。
【0007】I 「R.Kiefer, B.Webe
r, F.Windscheid and G. Bau
r, Proceedings of the Twelf
thInternational Display Re
search Conference(Japan Di
splay, ’92) pp.547−550」 II 特公昭63−21907号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記文
献Iには、薄膜トランジスタ(Thin Film Tr
ansistor)の構成と横電界表示方式に適した駆
動方法については何等記載されていない。
【0009】また、前記文献Iに記載された構成におい
ては、十分な光透過率とコントラスト比を保つには、例
えば、8ボルト以上の高い電圧を印加する必要があり、
消費費電力が高い高耐圧の駆動ICを用いる必要があ
る。
【0010】加えて、電極間ギャップが僅かに10μm
であり、通常のTFT方式の液晶表示装置の画素ピッチ
に比べて極めて狭く、液晶表示パネルの光透過率を引上
げ明るさを高めるために必須である高開口率の確保が非
常に困難である。
【0011】また一方で、高開口率確保のために電極間
ギャップを広げると、電極間の電界強度が低下し、十分
な光透過率を保つためにより高い駆動電圧が必要とされ
る。
【0012】一方、前記公報II(特公昭63−2190
7号)には、横電界表示方式を採用したTFT方式の液
晶表示装置において、相互に咬合する櫛歯電極対を薄膜
トランジスタと接続した構成が記載されている。
【0013】しかしながら、前記公報II(特公昭63−
21907号)に記載された構成においては、櫛歯電極
を1画素内に17本も導入しており、十分な画素開口率
(例えば、30%以上)を維持するためには、櫛歯電極
の電極幅を1〜2μm程度以下と極めて狭くする必要が
ある。
【0014】開口率を実用レベルまで拡大し、かつ、高
電界を印加するには極めて狭い幅の電極をこのように多
数本導入し、対の電極間のギャップをできるだけ狭くす
ることが必要である。
【0015】しかしながら、大型基板全面にわたってそ
のような細線を均一にかつ断線がないように形成するこ
とは極めて困難である。
【0016】即ち、前記公報II(特公昭63−2190
7号)に記載された横電界表示方式を採用したTFT方
式の液晶表示装置では、低駆動電圧、高画素開口率と製
造歩留まりがトレードオフの関係となり、明るい画像を
有する液晶表示装置を低コストで提供することは困難で
あると言う問題点があった。
【0017】そのため、本出願人は、前記問題点を解決
し、横電界表示方式を採用したTFT方式の液晶表示装
置を既に出願している。
【0018】前記本出願人により既に出願済の横電界表
示方式を採用したTFT方式の液晶表示装置によれば、
低駆動電圧化、高画素開口率化が実現可能であるとも
に、低消費電力の駆動ICで駆動可能であり、それによ
り、明るく、かつ、良好な視覚特性が得られるととも
に、コストを低減することが可能である。
【0019】しかしながら、前記本出願人により既に出
願済の横電界表示方式を採用したTFT方式の液晶表示
装置においては、電極に印加する駆動電圧波形の遅延に
より表示むらが生じると言う問題点があった。
【0020】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、基板面
にほぼ平行な電界を液晶層に印加する液晶表示装置にお
いて、電極に印加する駆動電圧波形の遅延による表示む
らを防止することが可能となる技術を提供することにあ
る。
【0021】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0023】(1)一対の基板と、前記一方の基板上の
表示領域に形成される複数のアクティブ素子と、前記一
方の基板上に形成され前記複数のアクティブ素子にそれ
ぞれ接続される複数の画素電極と、前記一方の基板上に
行方向に形成され行方向のそれぞれのアクティブ素子に
走査電圧を印加する複数の走査電極と、前記一方の基板
上に列方向に形成され列方向のそれぞれのアクティブ素
子に信号電圧を印加する複数の信号電極と、前記一方の
基板上に行方向に形成され、前記行方向のそれぞれの画
素電極との間で基板面にほぼ平行な電界を前記液晶層に
印加する複数の共通電極と、前記一対の基板間に挾持さ
れる液晶層と、前記走査電極を駆動する走査電極駆動手
段と、前記信号電極を駆動する信号電極駆動手段と、前
記共通電極を駆動する共通電極駆動手段とを、少なくと
も有する液晶表示装置において、前記走査電極駆動手段
と共通電極駆動手段とを、前記表示領域の同じ側に配置
することを特徴とする。
【0024】(2)前記(1)の手段において、前記走
査電極駆動手段と共通電極駆動手段とを、同一の集積回
路で構成することを特徴とする。
【0025】
【作用】前記各手段によれば、複数のアクティブ素子を
マトリクス状に配置し、複数のアクティブ素子に接続さ
れる行方向のそれぞれの画素電極と、行方向に形成され
る複数の共通電極との間で、基板面にほぼ平行な電界を
液晶層に印加する液晶表示装置において、行方向のそれ
ぞれのアクティブ素子に走査電圧を印加する行方向に形
成された複数の走査電極および共通電極に、表示領域の
同じ側から駆動電圧を印加する。
【0026】これにより、各画素電極における走査電極
の走査電圧波形の遅延と、各画素電極と対向する共通電
極の電圧波形の遅延とがほぼ同じになり、表示むらの発
生を防止することが可能となり、良好な表示特性が得る
ことが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0028】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0029】図1は、本発明の一実施例である液晶表示
装置に用いられる液晶パネル内での液晶の動作を示す図
であり、図1(a)、(b)はその側断面図を、図1
(c)、(d)はその正面図を示す。
【0030】図1において、1は共通電極(コモン電
極)、2はゲート絶縁膜、3は信号電極(ドレイン電
極)、4は画素電極(ソース電極)、5は配向制御膜、
6は液晶組成物層中の液晶分子、7a,7bは基板、8
は偏光板、9は電界方向、10は界面上の分子長軸配向
方向(ラビング方向)である。
【0031】また、図2は、図1(c)、(d)に対応
する電界方向9に対する界面近傍での液晶分子長軸(光
学軸)方向10のなす角(φLC)、偏光板8の偏光透過
軸11のなす角(φP)の定義を示す図である。
【0032】偏光板8及び液晶界面は、それぞれ上下に
一対あるので必要に応じて(φP1、φP2、φLC1、φLC
2)と表記する。
【0033】図1では、薄膜トランジスタは省略され配
線電極構造の1部が示されており、また、本実施例の液
晶表示装置は複数の画素で構成されるが、ここでは一画
素の中の部分のみを示している。
【0034】電圧無印加時のセル側断面を図1(a)
に、その時の正面図を図1(c)に示す。
【0035】透明な一対の基板(7a,7b)の内側に
線状の共通電極1、および、画素電極4が形成され、そ
の上に保護膜兼用の配向制御膜5が塗布及び配向処理さ
れており、その間には液晶組成物が挟持されている。
【0036】棒状の液晶分子6は、電界無印加時には、
電極1、4の長手方向(図1X(c)正面図)に対して
若干の角度、即ち、45度≦|φLC|<90度、をもつ
ように配向されている。
【0037】図1、図2では、界面上の液晶分子6の長
軸配向(ラビング)方向10を矢印で示している。
【0038】上下界面上での液晶分子6の配向方向は、
望ましい1例として平行、即ち、φLC1=φLC2(=φL
C)となっている。
【0039】液晶組成物の誘電異方性は正を想定してい
る。
【0040】ここで、画素電極4と共通電極1のそれぞ
れに異なる電位を与えそれらの間に電位差を与えて液晶
組成物層に電界9を印加すると、液晶組成物が持つ誘電
異方性と電界との相互作用により、図1(b)、図1
(d)に示すように液晶分子6が反応して電界方向にそ
の向きを変える。
【0041】この時、液晶組成物層の屈折率異方性と偏
光板との相互作用により明るさが変わる。
【0042】次に、前記したような液晶分子6の配向方
向を変化させて、それにあわせて明るさを変化させる作
用について説明する。
【0043】一般に、一軸性複屈折性媒体を直交配置し
た2枚の偏光板8の間に挿入した時の光透過率T/To
は次式で表される。
【0044】
【数1】 T/To=sin2(2χeff)・sin2(πdeff・Δn/λ)……(1) ここで、χeffは、液晶組成物層の実効的な光軸方向
(実効的な分子長軸方向と偏光透過軸とのなす角)、d
effは、複屈折性を有する実効的な液晶組成物層の厚
み、Δnは屈折率異方性、λは光の波長を表す。
【0045】なお、液晶組成物層の光軸方向を実効的な
値とした理由は、実際のセル内では界面上で液晶分子6
が固定されており、電界印加時にはセル内で全ての液晶
分子6が互いに平行、かつ、一様に配向しているのでは
なく、特に、界面近傍では大きな変形が起こっているこ
とを鑑み、それらの平均値として一様状態を想定した時
の見かけの値で取り扱うことにある。
【0046】明るさを変化させる際の挙動としては、低
電圧印加時に暗、高電圧印加時に明状態となるノーマリ
クローズ特性と、明暗がその逆になるノーマリオープン
特性の2種類がある。
【0047】本実施例では、前記共通電極1と画素電極
4間に印加される電圧(VLC)を増大させるに従い明る
さが減少し最小値をとるように偏光板8等を設定するこ
とにある。
【0048】従って、ノーマリクローズ特性を得るに
は、偏光板8の偏光透過軸11と電界方向9とのなす角
(φP)をラビング方向10と電界方向9とのなす角
(φLC)より若干(2度以上30度以下、望ましくは3
度以上10度以下)小さな角度に配置すれば良い。
【0049】こうすることで、あるバイアス電圧(後述
するVOFF)を印加した状態で、(1)式におけるχeff
が“0”となり明るさに対応する光透過率T/Toも
“0”となる。
【0050】一方それより高い電界(後述するVON)を
印加する時にはその強度に応じてχeffの値が増大し、
45度の時に最大なる。
【0051】一方、ノーマリオープン特性を得るには偏
光板8の偏光透過軸11と電界方向9とのなす角φPを
ラビング方向10と電界方向9とのなす角φLCより大幅
に(45度以上)小さな角度に配置すれば良い。
【0052】いずれの特性に対しても、無彩色でかつ透
過率を最大とするには実効的なdeff・Δnを2分の1
波長である0.28μmとすれば良い(ここで、光の波
長は0.555μmと想定した)。
【0053】現実には裕度があるために、0.21から
0.36μmの間に入っていれば良いが、特に、誘電率
異方性が正でラビング角度|φLC|を10度以下と小さ
くする時にはやや高めの0.27から0.33μmの間
の値に設定すると良い。
【0054】図3は、本実施例の液晶表示装置に用いら
れる液晶表示パネルにおける明るさの印加電圧依存性の
曲線の1例を示すグラフであり、高電圧側で明状態とな
るノーマリクローズ特性を示す。
【0055】画素電極4と共通電極1の間に印加される
電圧(VLC)をほぼゼロから、徐々に増大させるに従い
明るさが一旦減少し最小値をとった後に再び増大し、や
がて印加電圧がほぼゼロの時の明るさよりも高い値を取
る。
【0056】図4は、本実施例の液晶表示装置に用いら
れる液晶表示パネルにおける明るさの印加電圧依存性の
曲線の他の例を示すグラフであり、高電圧側で暗状態と
なるノーマリオープン特性を示す。
【0057】なお、ここではいずれの場合も複屈折モー
ドを採用し、液晶組成物層を挟持している2枚の偏光板
8の偏光透過軸は、一方の偏光板の透過軸を界面上の液
晶分子配向方向(ラビング軸)にほぼ平行とした場合、
ノーマリクローズ特性を実現するためには、他方の偏光
板の透過軸をそれに平行とすれば良く、ノーマリオープ
ン特性とするためには、垂直とすれば良い。
【0058】また、前記したようなある一定幅の電圧範
囲で明暗2状態が表示できる特性を実現する手段であれ
ばこれに限定されない。
【0059】なお、本実施例の液晶表示装置に用いられ
る液晶表示パネルにおては、いずれの特性に対しても明
るさがほぼ最小値となる電圧をVOFFと定義し、より明
るい状態を得る電圧をVONと定義する(図3、図4参
照)。
【0060】図5は、本実施例の液晶表示装置に用いら
れる液晶表示パネルの概略構成を示す図である。
【0061】図6は、本実施例の液晶表示装置に用いら
れる液晶表示パネルの1画素の等価回路を示す図であ
る。
【0062】図5、図6において、7a,7bは一対の
基板、1は共通電極、3は信号電極、12は走査電極、
14は薄膜トランジスタ、21は表示領域、CLCは液晶
容量、CSは付加容量である。
【0063】図5に示すように、液晶表示パネルは、一
対の基板(7a,7b)から構成され、一方の基板7a
の表示領域21には、マトリックス状に形成された(M
×N)個の薄膜トランジスタ14が形成される。
【0064】行方向の薄膜トランジスタ14のゲートが
それぞれ走査電極12に、また、列方向の薄膜トランジ
スタ14のドレインがそれぞれ信号電極3に接続され、
また、薄膜トランジスタ14のソースは、画素電極に接
続される。
【0065】さらに、行方向の薄膜トランジスタ14の
ソースが接続される画素電極に対向してそれぞれ共通電
極1を配置する。
【0066】図7〜図12は、本実施例の液晶表示装置
に用いられる液晶表示パネルの一方の基板7aにおける
薄膜トランジスタ14、および、各種電極構造を示す図
である。
【0067】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶
表示パネルにおいては、一方の基板7a上に、図7に示
すように、共通電極1と走査電極12の電極パターンを
形成する。
【0068】次に、前記共通電極1と走査電極12の電
極パターン上に、窒化シリコン(SiN)等からなるゲ
ート絶縁膜2を形成し、当該ゲート絶縁膜2上に、図8
に示すように、画素電極(ソース電極)4、信号電極
(ドレイン電極)3、アルファスシリコン13を形成す
る。
【0069】さらに、前記画素電極(ソース電極)4、
信号電極(ドレイン電極)3、アルファスシリコン13
の上に、窒化シリコン(SiN)等からなる絶縁膜50
を形成した後、配向膜51を形成して配向制御膜5aを
形成する。
【0070】図9は、本実施例の液晶表示装置に用いら
れる液晶パネルにおける基板7a面に垂直な方向から見
た正面図、図10〜図12は、図9においてA−A′
線、B−B′線、C−C′線に沿った側断面図を示す。
【0071】薄膜トランジスタ14は、画素電極(ソー
ス電極)4、信号電極(ドレイン電極)3、走査電極
(ゲート電極)12、および、アモルファスシリコン1
3から構成される。
【0072】なお、本実施例では、薄膜トランジスタ1
4として、アモルファスシリコン薄膜トランジスタ素子
を用いたが、これに限定されず、ポリシリコン薄膜トラ
ンジスタ素子、シリコンウエハ上のMOS型トランジス
タ、有機TFT、または、MIM(Metal−Ins
ulator−Metal)ダイオード等の2端子素子
(厳密にはアクティブ素子ではないが、本発明ではアク
ティブ素子とする)を用いることも可能である。
【0073】なお、共通電極1と走査電極12、およ
び、信号電極3と画素電極4とは、それぞれ同一の金属
層をパターン化して構成した。
【0074】共通電極1、走査電極12、信号電極3、
および、画素電極4の材料としては、特に制限がなく、
タンタル、アルミニウム、クロム、ポリシリコン等を用
いることが可能であるが、各駆動回路との接続端子部で
の腐食を考慮すると、共通電極1、走査電極12、およ
び、信号電極3は、対腐食性の強い金属が望ましい。
【0075】また、共通電極1、および、走査電極12
には電気抵抗の低い金属が望ましいので、共通電極1、
および、走査電極12として2層以上の金属層で構成し
てもよい。
【0076】付加容量素子16は、共通電極1の配線部
(図9において、走査電極12に平行に延びた部分、即
ち、2本の共通電極1の間を結合する領域)において画
素電極4と共通電極1で絶縁保護膜2を挟む構造として
形成した。
【0077】画素電極4は、正面図(図9)において、
2本の共通電極1の間に配置されている。
【0078】さらに、できるだけ高い開口率を実現する
ためにゲート絶縁膜2を介して共通電極1と信号電極3
を若干(1μm)重ねている。
【0079】これにより、信号配線3に平行な方向の遮
光膜22(ブラックマトリクス)は不要になる。
【0080】そのため、図9、図10に示されているよ
うに、走査電極12に平行な方向のみを遮光膜22(ブ
ラックマトリクス)で遮光するブラックマトリクス構造
とした。
【0081】図13、図14は、複数画素から構成され
る本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示パネル
を示す図である。
【0082】図13では遮光膜22(ブラックマトリク
ス)を省略し、図14では遮光膜22(ブラックマトリ
クス)で遮光した状態を示している。
【0083】図15は、本実施例の液晶表示装置に用い
られる液晶表示パネルの他方の基板7bの断面を示す断
面図である。
【0084】図15に示すように、本実施例の液晶表示
装置に用いられる液晶表示パネルの他方の基板7bに
は、カラーフィルタ33、遮光膜22が形成され、前記
カラーフィルタ33および遮光膜22の上に平坦化膜3
4を形成した後、配向膜51を形成し配向制御膜5bを
形成する。
【0085】次に、本実施例の液晶表示装置に用いられ
る液晶表示パネルの具体例について説明する。
【0086】液晶表示パネルの一対の基板(7a,7
b)としては、厚みが1.1mmで表面を研磨した透明
なガラス基板を2枚用い、これらの基板(7a,7b)
のうち一方の基板7a上に薄膜トランジスタ14を形成
し、さらに、その上の最表面に絶縁膜兼用の配向制御膜
5aを形成した。
【0087】本実施例では、配向膜51としてポリイミ
ドを採用し、その上を液晶を配向させるためのラビング
処理をした。
【0088】他方の基板7a上にもポリイミドを塗布し
同様のラビング処理をした。
【0089】上下界面上のラビング方向は互いにほぼ平
行で、かつ、印加電界方向とのなす角度を88度(φLC
1=φLC2=88°)とした。
【0090】これらの基板間に誘電率異方性Δεが正で
その値が4.5であり、屈折率異方性Δnが0.072
(589nm、20℃)のネマチック液晶組成物を挟ん
だ。
【0091】ギャップdは、球形のポリマビーズを基板
(7a,7b)間に分散して挾持し、液晶封入状態で
3.9μmとした。よってΔn・dは0.281μmで
ある。
【0092】2枚の偏光板8で液晶表示パネルを挾み、
一方の偏光板8の偏光透過軸をラビング方向より若干小
さな角度、φP1=80°(即ち、|φLC1−φP1|=8
°)に設定し、他方をそれに直交、即ち、φP2=−12
°とした。
【0093】これにより、画素に印加される電圧(VL
C)をゼロから徐々に増大させるにしたがい明るさが増
大し最大値をとる特性(図3)を得た。
【0094】即ち、本実施例1では、低電圧(VOFF)
で暗状態、高電圧(VON)で明状態をとるノーマリクロ
ーズ特性を採用した。
【0095】この時の、低電圧(VOFF)は6.9V、
高電圧(VON)は9.1Vである。
【0096】本実施例1の液晶表示装置の液晶表示パネ
ルにおける画素ピッチは、横方向(即ち、信号電極3の
間)は69μm、縦方向(即ち、走査電極12の間)は
207μmである。
【0097】電極幅は、複数画素間にまたがる配線電極
である走査電極12、信号電極3、共通電極1の配線部
を、それぞれ10μmと広めにし、線欠陥を回避してい
る。
【0098】一方、開口率向上のために1画素単位で独
立に形成した画素電極4、および、共通電極1の駆動電
圧印加部の幅は若干狭くし、それぞれ5μm、8μmと
した。
【0099】これらの電極の幅を狭くしたことで異物等
の混入により断線する可能性が高まるが、この場合1画
素の部分的欠落ですみ線欠陥には至らない。
【0100】さらに、前記した如く、できるだけ高い開
口率を実現するために絶縁膜2を介して共通電極1と信
号電極を若干(1μm)重ね、信号配線3に平行な方向
の遮光膜2(ブラックマトリクス)を不要にしている。
【0101】このようにして、共通電極1と画素電極4
とのギャップが20μm、開口部の長手方向の長さ15
7μmとなり、44.0%の高開口率が得られた。
【0102】画素数は、320本の信号配線電極と16
0本の配線電極とにより320×160個とした。
【0103】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶
表示パネルにおいて、光は共通電極1と画素電極4との
間を透過した液晶層に入射・変調される。
【0104】このため、従来のツイステッドネマチック
表示方式を採用したTFT方式の液晶表示装置のよう
に、液晶分子6の配向を制御するための透光性のある画
素電極、例えば、ITO等の透明電極を特に形成する必
要がなく、さらに、信号電極3と同一層で形成するた
め、液晶表示パネルの製造工程を大幅に短縮可能であ
る。
【0105】図16は、本実施例の液晶表示装置の駆動
回路を示す図である。
【0106】図16において、1は共通電極、3は信号
電極、12は走査電極、14は薄膜トランジスタ、17
はコントロール回路、19は信号電極駆動回路、21は
表示領域、23は共通電極・走査電極駆動回路、CLCは
液晶容量、CSは付加容量である。
【0107】本実施例の液晶表示装置は、前記した液晶
表示パネルを駆動するために、一般的なTFT方式の液
晶表示装置の駆動回路と同様に、走査電極12に走査電
圧を印加する共通電極・走査電極駆動回路23と、信号
電極3に信号電圧を印加する信号電極駆動回路19とを
備え、それに加えて共通電極1に電圧を印加する共通電
極・走査電極駆動回路23を備えている。
【0108】図17は、本実施例の液晶表示装置の駆動
回路の駆動電圧波形を示す図である。
【0109】本実施例の液晶表示装置の駆動回路をより
理解しやすくするために、本出願人により既に出願済の
横電界表示方式を採用したTFT方式の液晶表示装置の
駆動回路について説明する。
【0110】図18は、本出願人により既に出願済の横
電界表示方式を採用したTFT方式の液晶表示装置の駆
動回路を示す図である。
【0111】図18において、1は共通電極、3は信号
電極、12は走査電極、14は薄膜トランジスタ、17
はコントロール回路、18は走査電極駆動回路、19は
信号電極駆動回路、20は共通電極駆動回路、21は表
示領域、CLCは液晶容量、CSは付加容量である。
【0112】図19は、図16に示す駆動回路の駆動電
圧波形を示す図である。
【0113】図19(a)は、走査電極駆動回路18か
ら供給される走査電圧波形(VG)を、図19(b)
は、信号電極駆動回路19から供給される画像情報を担
った信号電圧波形(VD)を、図19(c)は、共通電
極1に供給する電圧波形(VC)を示す。
【0114】また、図19(d)は、画素電極4である
ソース電極に印加される電圧(VS)を、図19(e)
は、液晶層に印加される電圧(VLC)を示している。
【0115】信号電極3には、画像情報を担った信号電
圧波形(VD)が印加され、走査電極12には、走査電
圧波形(VG)が信号電圧波形(VD)と同期をとって印
加される。
【0116】信号電極3から薄膜トランジスタ14を介
して画素電極4に情報信号が伝達され、共通電極1との
間で液晶層に駆動電圧が印加される。
【0117】図18に示す駆動回路においては、共通電
極1に供給する電圧波形(VC)は、信号電圧波形(V
D)と同期がとられ、かつ、その位相が逆にされる。
【0118】図19からも明らかなように、共通電極1
に信号電圧波形と逆位相の電圧波形を印加すると液晶に
印加される実効電圧(VLC)を高くすることが可能とな
る。
【0119】液晶にかかる実効電圧(VLC)は、画素電
極4であるソース電極に印加される電圧(VS)から共
通電極1に印加される電圧(VC)を引いた電圧にな
る。
【0120】また、ゲートオフの時の画素電極4に印加
される電圧の振幅(ΔVS)は、信号電極に印加される
電圧(VD)のピークツーピーク値(|VDH−VDL|2
Vsig)にほぼ比例する。
【0121】したがって、信号電極3(ドレイン電極)
に印加される電圧、即ち、画素電極4(ソース電極)に
印加される電圧波形と共通電極1に印加される電圧波形
とが互いに逆位相の関係にあれば、液晶に印加される実
効電圧(VLC)のピークツーピーク値はそれらの和にな
り、信号電極3に印加される電圧が低くとも液晶により
高い電圧を印加できる。
【0122】それに伴い、前記した偏光板8等の設定等
により、明るさの最小値を得る電圧(VOFF)と、十分
な明るさが得られる電圧(VON)との差のダイナミック
レンジに対応する電圧幅が狭められ、より信号電圧波形
の振幅が低く抑制される。
【0123】図18に示す駆動回路では、共通電極1に
も電圧波形を印加する駆動回路20を備えることによ
り、前記した電気光学的特性とこの簡素な回路とを組み
合わせることにより、もっとも数多く使用し、かつ、画
像情報を担うために高価になる信号電極駆動回路19の
コストを低減できる。
【0124】全回路コストのかなりの部分を占める信号
電極駆動回路19のコストを低減させることにより、液
晶表示装置全体のコストを大きく低減することが可能で
ある。
【0125】一般に、駆動ICの製造コストは耐圧(最
大出力電圧)に強く依存し、低いほど低減しやすい。
【0126】一方、共通電極駆動回路20の方は、基本
的には出力端子が1つあれば十分であり、さらに、画像
情報を担わせる必要もなく出力電圧を多少高くしてもさ
ほど大きなコスト上昇には結びつかない。
【0127】図18に示す駆動回路においては、各電極
へ印加する電圧波形の振幅を下記の通りに設定する。
【0128】VD-CENTER=14.0、VGH=28.0、VGL=
0、VDH=15.1、VDL=12.9、VCH=20.4、VCL=4.39 その結果、下表に示すような、ゲート電極とソース電極
の間の寄生容量による飛込み電圧ΔVGS(+)、ΔVGS
(-)、画素電極に印加される電圧VS、液晶に印加される
電圧VLCが得られた。なお、電圧の単位は以後すべてボ
ルトとする。
【0129】
【表1】
【0130】これにより、図3に示すVON、VOFFは、
それぞれ9.16ボルト、6.85ボルトとなり、十分
に高いコントラスト比80を得ることができる。
【0131】また、図19に示す駆動電圧波形を用いる
液晶駆動回路では、信号電極3に供給する駆動電圧波形
の振幅VDP-P(=VDH−VDL)は、僅かに2.2ボルト
という大変に低い値で駆動できる。
【0132】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶
表示パネルでは、主として基板面に平行な電界を印加す
ることで明るさを変化させているが、この場合前記図7
に示す等価回路における液晶容量CLCが、基板面に垂直
な電界を印加する方式と比較してその容量成分が著しく
低い。
【0133】これは、電極が面状であったものが線状に
なったこと、および電極間ギャップが広がったことによ
る。
【0134】図6に示す等価回路において、液晶層の容
量CLCが前記した如く小さくなったため、走査電極12
と信号電極3との間に形成される寄生容量CGSが相対的
に増大する。
【0135】本実施例の場合、液晶の容量CLCが30f
F程度であるのに対し、寄生容量CGSは20〜50fF
となる。
【0136】この寄生容量CGSは、図19に示す飛込み
電圧ΔVGSの大きさを支配し、画素に印加する実効電圧
の変動要因になる。
【0137】この現象を抑制するために、図17に示す
駆動電圧波形においては、極力走査電極12と共通電極
1との間の電位差を抑制するように、選択期間以外には
ゲート電極の電位と共通電極1の電位とがほぼ同一とな
るように、走査電極12に供給する走査電圧(VG)を
設定する。
【0138】また、1ライン毎に共通電極1に印加する
電圧(VC)を反転している。
【0139】そのため、図17に示す駆動波形において
は、図17に示す駆動電圧波形において、走査電極12
に供給する走査電圧(VG)のレベルが、Highレベ
ルの電圧(VGH)とLowレベルの電圧(VGL)の2値
レベルであったものが、Lowレベルの電圧(VGL)
が、第1のLowレベル(VGLH)と第2のLowレベ
ル(VGLL)の3値となっている。
【0140】走査電極12に供給する走査電圧(VG)
の第1のLowレベル(VGLH)と第2のLowレベル
(VGLL)は、それぞれ共通電極1に印加する電圧波形
(VC)のHighレベル(VCH)とLowレベル(VC
L)と同一に設定している。
【0141】さらに、図17に示す駆動波形において
は、共通電極1に印加する電圧波形をフレーム毎に変化
させるフレーム反転方式を採用している。
【0142】図17に示す各駆動電圧波形の電位は、走
査電極12への供給電位のレベルを3値としたこと以外
は、図19に示す駆動電圧波形と基本的には同じであ
る。
【0143】図18に示す駆動回路において、図17に
示す各駆動電圧波形を用いると、寄生容量CGSの影響が
抑制でき、付加容量CSも小さくでき、さらに、付加容
量CSを除去することも可能である。
【0144】付加容量CSの低減は、駆動ICの負荷を
引き下げるのに有効であり、より安価なICの適用が可
能となる。
【0145】しかしながら、図18に示す駆動回路にお
いて、図17に示す駆動電圧波形を用いると、共通電極
1と走査電極12の相対的な波形歪の差が大きくなり、
均一な表示特性が得られにくくなる。
【0146】図20は、図18に示す駆動回路におい
て、図17に示す駆動電圧波形を用いた場合の共通電極
1と走査電極12との相対的な波形歪を説明するための
図である。
【0147】図20に示すように、通常走査電極12の
配線ラインは、抵抗Rおよび容量Cを有しており、さら
に、容量Cは全体で100pF程度の比較的大きな容量
を有しており、これは、共通電極1の配線ラインについ
ても言えることである。
【0148】抵抗Rおよび容量Cを有する配線ラインに
パルス電圧を印加すると、図19に示すように、パルス
電圧に立ち上がり遅延が生る。
【0149】このため、前記走査電極12および共通電
極1を、図17に示すような電圧波形VC、および、電
圧波形(VG)で駆動する場合、駆動回路に近いところ
と遠いところでは容量による波形歪が発生する。
【0150】したがって、図18に示すような駆動回路
において、共通電極駆動回路20と走査電極駆動回路1
8を表示領域21をはさんで反対側に位置させ、互いに
向き合う形で駆動すると、共通電極駆動回路20と走査
電極駆動回路18に近いところの画素では、共通電極1
と走査電極12の相対的な波形歪の差が大きくなり、均
一な表示特性が得られにくくなり、表示むらが生じる。
【0151】本実施例の液晶表示装置においては、共通
電極駆動回路20が、表示領域21をはさんで走査電極
駆動回路18と反対側に配置されている図18に示す駆
動回路と異なり、図16に示すように、表示領域21の
同じ側に共通電極・走査電極駆動回路23を配置してい
る。
【0152】そのため、本実施例の液晶表示装置の駆動
回路では、表示領域21内のどの位置においても共通電
極1と走査電極12との相対的な波形歪の差は小さく抑
えられ、均一な表示特性を得ることが可能となり、表示
むらの発生を防止することが可能となる。
【0153】なお、共通電極・走査電極駆動回路23を
同一の半導体集積回路で構成できることは言うまでもな
い。
【0154】図21ないし図23は、図16に示す共通
電極・走査電極駆動回路23の構成例を示す図である。
【0155】図21ないし図23に示す共通電極・走査
電極駆動回路23は、半導体駆動回路チップ(CHI)
がフレキシブル配線基板に搭載されたフィルムキャリア
パッケージ(TCP)を使用した構成例である。
【0156】また、モジュールの額縁周辺を縮小するこ
とができる方法として、半導体駆動回路チップ(CH
I)を直接基板7a上に異方性導電膜等で搭載するチッ
プオンガラス実装でも、以下に説明する半導体駆動回路
チップ(CHI)の構成とすることが可能である。
【0157】図21に示す半導体駆動回路チップ(CH
I)では、各出力端子毎に交互に共通電極駆動用と走査
電極駆動用の回路が設計されており、このため半導体駆
動回路チップ(CHI)の大きさが比較的大きくなる
が、共通電極駆動用配線と走査電極駆動用配線の交差す
る部分がないためノイズの影響を受けにくく良好な出力
波形が得られる。
【0158】フィルムキャリアパッケージ(TCP)を
使用する場合には、半導体駆動回路チップ(CHI)の
共通電極駆動用と走査電極駆動用の各出力端子は、フレ
キシブル配線基板の配線30と31に電気的に接続さ
れ、さらに、基板7a上の共通電極駆動用配線1aと走
査電極駆動用配線12aに電気的に接続される。
【0159】半導体駆動回路チップ(CHI)への電源
やクロックの入力は、プリント基板(PCB)側の配線
からフィルムキャリアパッケージ(TCP)のアウター
リード配線(TB)に入力される。
【0160】図22に示す半導体駆動回路チップ(CH
I)では、走査電極駆動用の出力端子が1列に並んでお
り、共通電極駆動用の出力端子は、その外側で1あるい
は2出力端子が設計されている。
【0161】このため、半導体駆動回路チップ(CH
I)の大きさは、共通電極駆動用の出力端子が減少した
分だけ小さくなる。
【0162】共通電極駆動用配線30は、2層以上のフ
レキシブル配線基板を使用し、走査電極駆動用配線31
と交差し、半導体駆動回路チップ(CHI)の共通電極
駆動用の出力端子に電気的に接続される。
【0163】これらの交差配線は、チップオンガラス実
装の場合は、基板7a上の配線パターンを使用すること
になる。
【0164】図23に示す半導体駆動回路チップ(CH
I)では、走査電極駆動用の出力端子のみが1列に並ん
でおり、共通電極駆動用電圧は、図示されていない専用
の共通電極駆動用の半導体駆動回路チップ(CHI)か
ら、プリント基板(PCB)側の配線32、アウターリ
ード配線(TB)、フレキシブル配線基板の配線30を
経由し、基板7a上の共通電極駆動用配線1aに供給さ
れる。
【0165】このため、半導体駆動回路チップ(CH
I)の大きさは、大幅に減少し、しかも原価低減にも有
利となる。
【0166】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ること
は言うまでもない。
【0167】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0168】(1)本発明によれば、行方向のそれぞれ
の画素電極と、行方向に形成される複数の共通電極との
間で、基板面にほぼ平行な電界を液晶層に印加する液晶
表示装置において、行方向のそれぞれのアクティブ素子
に走査電圧を印加する行方向に形成された複数の走査電
極および共通電極に、表示領域の同じ側から駆動電圧を
印加する。
【0169】これにより、各画素電極における走査電極
の走査電圧波形の遅延と、各画素電極と対向する共通電
極の電圧波形の遅延とがほぼ同じになり、表示むらの発
生を防止することが可能となり、良好な表示特性が得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置に用いら
れる液晶パネル内での液晶の動作を示す図である。
【図2】図1(c)、(d)に対応する電界方向9に対
する界面近傍での液晶分子長軸(光学軸)方向10のな
す角(φLC)、偏光板8の偏光透過軸11のなす角(φ
P)の定義を示す図である。
【図3】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルにおける明るさの印加電圧依存性の曲線の1例を
示すグラフであり、高電圧側で明状態となるノーマリク
ローズ特性を示す。
【図4】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルにおける明るさの印加電圧依存性の曲線の他の例
を示すグラフであり、高電圧側で暗状態となるノーマリ
オープン特性を示す。
【図5】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルの概略構成を示す図である。
【図6】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルの1画素の等価回路を示す図である。
【図7】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルの一方の基板7aにおける薄膜トランジスタ1
4、および、各種電極構造を示す図である。
【図8】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示
パネルの一方の基板7aにおける薄膜トランジスタ1
4、および、各種電極構造を示す図である。
【図9】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶パネ
ルにおける基板7a面に垂直な方向から見た正面図であ
る。
【図10】図9においてB−B′線に沿った側断面図を
示す。
【図11】図9においてA−A′線に沿った側断面図を
示す。
【図12】図9においてC−C′線に沿った側断面図を
示す。
【図13】複数画素から構成される本実施例の液晶表示
装置に用いられる液晶表示パネルを示す図である。
【図14】複数画素から構成される本実施例の液晶表示
装置に用いられる液晶表示パネルを示す図である。
【図15】本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表
示パネルの他方の基板7bの断面を示す断面図である。
【図16】本実施例の液晶表示装置の駆動回路を示す図
である。
【図17】本実施例の液晶表示装置の駆動回路の駆動電
圧波形を示す図である。
【図18】本出願人により既に出願済の横電界表示方式
を採用したTFT方式の液晶表示装置の駆動回路を示す
図である。
【図19】図16に示す駆動回路の駆動電圧波形の1例
を示す図である。
【図20】図16に示す駆動動回路において、図18に
示す駆動電圧波形を用いた場合の共通電極1と走査電極
12との相対的な波形歪を説明するための図である。
【図21】図16に示す共通電極・走査電極駆動回路2
3の構成例を示す図である。
【図22】図16に示す共通電極・走査電極駆動回路2
3の構成例を示す図である。
【図23】図16に示す共通電極・走査電極駆動回路2
3の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…共通電極(コモン電極)、1a…基板上の共通電極
駆動用配線、2…ゲート絶縁膜、3…信号電極(ドレイ
ン電極)、4…画素電極(ソース電極)、5a,5b…
配向制御膜、6…液晶組成物層中の液晶分子、7a,7
b…基板、8…偏光板、9…電界方向、10…界面上の
分子長軸配向方向(ラビング方向)、11…偏光板8の
偏光透過軸方向、12…走査電極(ゲート電極)、12
a…基板上の走査電極駆動用配線、13…アモルファス
シリコン、14…薄膜トランジスタ、16…付加容量、
17…コントロール回路、18…信号電極駆動回路、1
9…走査電極駆動回路、20…共通電極駆動回路、21
…表示領域、22…遮光層、30…フレキシブル配線基
板の共通電極駆動用配線、31…フレキシブル配線基板
の走査電極駆動用配線、32…プリント基板(PCB)
側の配線、33…カラーフィルタ、34…平坦化膜、5
0…絶縁膜、51…配向膜、CLC…液晶容量、CS…付
加容量、CHI…半導体駆動回路チップ、TCP…フィ
ルムキャリアパッケージ、TB…アウターリード配線、
PCB…プリント基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 康之 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板と、前記一方の基板上の表示
    領域に形成される複数のアクティブ素子と、前記一方の
    基板上に形成され前記複数のアクティブ素子にそれぞれ
    接続される複数の画素電極と、前記一方の基板上に行方
    向に形成され行方向のそれぞれのアクティブ素子に走査
    電圧を印加する複数の走査電極と、前記一方の基板上に
    列方向に形成され列方向のそれぞれのアクティブ素子に
    信号電圧を印加する複数の信号電極と、前記一方の基板
    上に行方向に形成され、前記行方向のそれぞれの画素電
    極との間で基板面にほぼ平行な電界を前記液晶層に印加
    する複数の共通電極と、前記一対の基板間に挾持される
    液晶層と、前記走査電極を駆動する走査電極駆動手段
    と、前記信号電極を駆動する信号電極駆動手段と、前記
    共通電極を駆動する共通電極駆動手段とを、少なくとも
    有する液晶表示装置において、前記走査電極駆動手段と
    共通電極駆動手段とを、前記表示領域の同じ側に配置す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記走査電極駆動手段と共通電極駆動手
    段とを、同一の集積回路で構成することを特徴とする請
    求項1に記載された液晶表示装置。
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