JPH08247030A - 電動圧縮機 - Google Patents
電動圧縮機Info
- Publication number
- JPH08247030A JPH08247030A JP5431595A JP5431595A JPH08247030A JP H08247030 A JPH08247030 A JP H08247030A JP 5431595 A JP5431595 A JP 5431595A JP 5431595 A JP5431595 A JP 5431595A JP H08247030 A JPH08247030 A JP H08247030A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- shaft
- permanent magnet
- iron
- electric compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は永久磁石内蔵ロータを有する電動圧
縮機において、軸が磁性を帯びて鉄の摩耗粉を吸着し、
軸受摺動部が損傷するのを防ぐことを目的とする。 【構成】 鉄系材料の軸受の内周にアルミニウム合金材
料の摺動部材を装着したり、またアルミニウム合金材料
の軸受の外周に鉄系材料のリングを装着したりするもの
である。
縮機において、軸が磁性を帯びて鉄の摩耗粉を吸着し、
軸受摺動部が損傷するのを防ぐことを目的とする。 【構成】 鉄系材料の軸受の内周にアルミニウム合金材
料の摺動部材を装着したり、またアルミニウム合金材料
の軸受の外周に鉄系材料のリングを装着したりするもの
である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍冷蔵機器等に用いら
れる永久磁石ロータを使用した電動圧縮機の改良に関す
るものである。
れる永久磁石ロータを使用した電動圧縮機の改良に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術について往復動型電動圧縮機
を例にとって図４を用いて説明する。
を例にとって図４を用いて説明する。
【０００３】図４において、１は密閉ケース、２は圧縮
機構部、３は電動機部である。圧縮機構部２において、
４は軸、４ａは軸４のクランク部、５は軸受、６はコン
ロッド、７はピストン、８はシリンダ、９は圧縮室、１
０は給油管である。
機構部、３は電動機部である。圧縮機構部２において、
４は軸、４ａは軸４のクランク部、５は軸受、６はコン
ロッド、７はピストン、８はシリンダ、９は圧縮室、１
０は給油管である。
【０００４】ここで、摺動性の観点から軸４には鉄系
の、軸受５にはアルミ合金系の材料をそれぞれ使用して
いる。また電動機部３において、１１はステータであ
り、１２はロータ、１２ａはロータ１２に内蔵された永
久磁石である。また１３は密閉ケース１の底部に貯溜さ
れた潤滑油である。
の、軸受５にはアルミ合金系の材料をそれぞれ使用して
いる。また電動機部３において、１１はステータであ
り、１２はロータ、１２ａはロータ１２に内蔵された永
久磁石である。また１３は密閉ケース１の底部に貯溜さ
れた潤滑油である。
【０００５】以上のように構成された往復動型電動圧縮
機の動作を説明する。ロータ１２の回転に伴い、軸４の
クランク部４ａに連結されたコンロッド６を介してピス
トン７がシリンダ８内を往復動し、圧縮室９内の冷媒ガ
スを圧縮して、吐出管（図示せず）を通じてシステムに
吐出する。
機の動作を説明する。ロータ１２の回転に伴い、軸４の
クランク部４ａに連結されたコンロッド６を介してピス
トン７がシリンダ８内を往復動し、圧縮室９内の冷媒ガ
スを圧縮して、吐出管（図示せず）を通じてシステムに
吐出する。
【０００６】ここで圧縮機構部２の軸受５、コンロッド
６、ピストン７及びシリンダ８等の各摺動部への給油
は、軸端に装着された給油管１０が回転してその遠心ポ
ンプ作用により、潤滑油１３を吸い上げて給油される構
造となっている。
６、ピストン７及びシリンダ８等の各摺動部への給油
は、軸端に装着された給油管１０が回転してその遠心ポ
ンプ作用により、潤滑油１３を吸い上げて給油される構
造となっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
構成では、ロータ１２の永久磁石１２ａから出た漏洩磁
束の一部が軸４に鎖交して、軸４が磁性を帯びる。
構成では、ロータ１２の永久磁石１２ａから出た漏洩磁
束の一部が軸４に鎖交して、軸４が磁性を帯びる。
【０００８】この漏洩磁束の磁路は軸受部の横断面を表
す図５に示すように、永久磁石１２ａの主として端部か
ら出た磁束が図中の破線で示すように軸受５に入るが、
軸受５がアルミニウム合金材料で非磁性であるため、そ
のまま軸受５を貫通し、鉄系材料である軸４に鎖交して
再び隣の異極性の永久磁石１２ａに帰還する磁路を形成
する。そのため軸４は永久磁石１２ａに対応した磁極が
形成され、磁性を帯びることとなる。
す図５に示すように、永久磁石１２ａの主として端部か
ら出た磁束が図中の破線で示すように軸受５に入るが、
軸受５がアルミニウム合金材料で非磁性であるため、そ
のまま軸受５を貫通し、鉄系材料である軸４に鎖交して
再び隣の異極性の永久磁石１２ａに帰還する磁路を形成
する。そのため軸４は永久磁石１２ａに対応した磁極が
形成され、磁性を帯びることとなる。
【０００９】一方、潤滑油１３に混入した鉄の摩耗粉は
潤滑油１３とともに給油管１３を通って軸受５の摺動部
に入ってくるが、軸４が磁性を帯びているため、鉄の摩
耗粉が軸４に吸着されて円滑な摺動を阻害し、ついには
摺動部の損傷に到るという問題があった。
潤滑油１３とともに給油管１３を通って軸受５の摺動部
に入ってくるが、軸４が磁性を帯びているため、鉄の摩
耗粉が軸４に吸着されて円滑な摺動を阻害し、ついには
摺動部の損傷に到るという問題があった。
【００１０】本発明は上記問題点に鑑み、永久磁石から
の漏洩磁束が軸に鎖交するのをなくすることにより、鉄
の摩耗粉の軸への吸着による軸受摺動部の損傷を防ぎ、
圧縮機の信頼性を高めようとするものである。
の漏洩磁束が軸に鎖交するのをなくすることにより、鉄
の摩耗粉の軸への吸着による軸受摺動部の損傷を防ぎ、
圧縮機の信頼性を高めようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電動圧縮機は、密閉ケース内に収納された圧
縮機構部と永久磁石を内蔵したロータを有する電動機部
とよりなるものであって、鉄系材料よりなる軸受の内周
にアルミニウム合金材料の摺動部材を装着したり、アル
ミニウム合金材料よりなる軸受の外周に鉄系材料のリン
グを装着したりするものである。
に本発明の電動圧縮機は、密閉ケース内に収納された圧
縮機構部と永久磁石を内蔵したロータを有する電動機部
とよりなるものであって、鉄系材料よりなる軸受の内周
にアルミニウム合金材料の摺動部材を装着したり、アル
ミニウム合金材料よりなる軸受の外周に鉄系材料のリン
グを装着したりするものである。
【００１２】
【作用】本発明は上記した構成であるため、永久磁石か
らの漏洩磁束が軸受部に入ってくると、軸受外周の鉄系
材料の部分を円周方向に流れ、再び隣りの異極性の永久
磁石に帰還する磁路を形成することにより、漏洩磁束が
軸に鎖交して軸が磁性を帯びることがなくなるので、鉄
の摩耗粉の軸への吸着による摺動部の損傷を防ぐことが
でき、圧縮機の信頼性を高めることができる。
らの漏洩磁束が軸受部に入ってくると、軸受外周の鉄系
材料の部分を円周方向に流れ、再び隣りの異極性の永久
磁石に帰還する磁路を形成することにより、漏洩磁束が
軸に鎖交して軸が磁性を帯びることがなくなるので、鉄
の摩耗粉の軸への吸着による摺動部の損傷を防ぐことが
でき、圧縮機の信頼性を高めることができる。
【００１３】
【実施例】以下本発明の実施例について図１及び図２を
用いて説明する。
用いて説明する。
【００１４】図１において、軸受５の本体部分は鉄系材
料であり、その内周にはアルミニウム合金材料の摺動部
材５ａを圧入その他の手段で装着されている。従って、
摺動部は前記した従来例を示す図３における軸受５と同
一の材料であり、同等の摺動性を確保している。その他
の構成及び動作は従来例と同様であり、説明は省略す
る。
料であり、その内周にはアルミニウム合金材料の摺動部
材５ａを圧入その他の手段で装着されている。従って、
摺動部は前記した従来例を示す図３における軸受５と同
一の材料であり、同等の摺動性を確保している。その他
の構成及び動作は従来例と同様であり、説明は省略す
る。
【００１５】図２は図１の軸受部を横断面し、永久磁石
１２ａの漏洩磁束の磁石を示したものである。
１２ａの漏洩磁束の磁石を示したものである。
【００１６】永久磁石１２ａから出た漏洩磁束の一部
は、軸受５に入ってくるが、その外側の本体部分は鉄系
材料で透磁率が高く、且つ内側の摺動部材はアルミニウ
ム合金材料で透磁率が極端に低いため、漏洩磁束は外側
の鉄系材料の部分を通って円周方向に流れ、隣りの異極
性の永久磁石１２ａに帰還する磁路を形成する。
は、軸受５に入ってくるが、その外側の本体部分は鉄系
材料で透磁率が高く、且つ内側の摺動部材はアルミニウ
ム合金材料で透磁率が極端に低いため、漏洩磁束は外側
の鉄系材料の部分を通って円周方向に流れ、隣りの異極
性の永久磁石１２ａに帰還する磁路を形成する。
【００１７】そのため、軸に鎖交する漏洩磁束は殆どな
くなり、軸が磁性を帯びるのを阻止することができる。
くなり、軸が磁性を帯びるのを阻止することができる。
【００１８】なお、ここで軸受５の鉄系材料の本体部分
は、漏洩磁束が円周方向に流れ易いようにラジアル方向
の厚みを充分大きくとってある。
は、漏洩磁束が円周方向に流れ易いようにラジアル方向
の厚みを充分大きくとってある。
【００１９】以上の如く、本発明により、従来例のよう
に永久磁石１２ａの漏洩磁束が軸に鎖交して軸４が磁性
を帯、鉄の摩耗粉を吸着して軸受摺動部が損傷するのを
防ぐことができ、圧縮機の信頼性を高めることができ
る。
に永久磁石１２ａの漏洩磁束が軸に鎖交して軸４が磁性
を帯、鉄の摩耗粉を吸着して軸受摺動部が損傷するのを
防ぐことができ、圧縮機の信頼性を高めることができ
る。
【００２０】また本発明の他の実施例について図３を用
いて説明する。図３において、軸受５は従来例と同様に
アルミニウム合金材料である。軸受５の外周には充分な
厚さをもった鉄系のリング５ｂが圧入その他の手段で装
着されている。その他の構成及び動作は従来例と同様で
ある。
いて説明する。図３において、軸受５は従来例と同様に
アルミニウム合金材料である。軸受５の外周には充分な
厚さをもった鉄系のリング５ｂが圧入その他の手段で装
着されている。その他の構成及び動作は従来例と同様で
ある。
【００２１】永久磁石１２ａから出た漏洩磁束の一部は
軸受５に向かうが、軸受５の外周には透磁率の高い鉄系
材料のリング５ｂが配置されているので、前記実施例の
場合と同じように、漏洩磁束はリング５ｂの中を円周方
向に流れて再び隣り合う異極性永久磁石１２ａに帰還す
る。そのため漏洩磁束の軸４への鎖交はなくなって軸４
は磁性を帯びず、従来例のような鉄の摩耗粉の吸着によ
る軸受摺動部の損傷を防ぐことができ、圧縮機の信頼性
を高めることができる。
軸受５に向かうが、軸受５の外周には透磁率の高い鉄系
材料のリング５ｂが配置されているので、前記実施例の
場合と同じように、漏洩磁束はリング５ｂの中を円周方
向に流れて再び隣り合う異極性永久磁石１２ａに帰還す
る。そのため漏洩磁束の軸４への鎖交はなくなって軸４
は磁性を帯びず、従来例のような鉄の摩耗粉の吸着によ
る軸受摺動部の損傷を防ぐことができ、圧縮機の信頼性
を高めることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明は、密閉ケース内に
収納された圧縮機構部と永久磁石を内蔵したロータを有
する電動機部とよりなるものであって、鉄系材料よりな
る軸受の内周にアルミニウム合金材料の摺動部材を装着
したり、またアルミニウム合金、材料よりなる軸受の外
周に鉄系材料のリングを装着したりすることにより、永
久磁石の漏洩磁束が軸に鎖交して軸が磁性を帯びること
がなくなり、鉄の摩耗粉の吸着による軸受摺動部の損傷
を防ぐことができ、圧縮機の信頼性を高めることができ
る。
収納された圧縮機構部と永久磁石を内蔵したロータを有
する電動機部とよりなるものであって、鉄系材料よりな
る軸受の内周にアルミニウム合金材料の摺動部材を装着
したり、またアルミニウム合金、材料よりなる軸受の外
周に鉄系材料のリングを装着したりすることにより、永
久磁石の漏洩磁束が軸に鎖交して軸が磁性を帯びること
がなくなり、鉄の摩耗粉の吸着による軸受摺動部の損傷
を防ぐことができ、圧縮機の信頼性を高めることができ
る。
【図１】本発明の実施例を示す電動圧縮機の縦断面図
【図２】本発明の実施例の軸受部における永久磁石の漏
洩磁束の磁路を示す横断面図
洩磁束の磁路を示す横断面図
【図３】本発明の他の実施例を示す電動圧縮機の縦断面
図
図
【図４】従来の実施例を示す電動圧縮機の縦断面図
【図５】従来の実施例の軸受部における永久磁石の漏洩
磁束の磁路を示す横断面図
磁束の磁路を示す横断面図
１ 密閉ケース ２ 圧縮機構部 ３ 電動機部 ４ 軸 ５ 軸受 ５ａ 摺動部材 ５ｂ リング ６ コンロッド ７ ピストン ８ シリンダ ９ 圧縮室 １０ 給油管 １１ ステータ １２ ロータ １２ａ 永久磁石 １３ 潤滑油
Claims (2)
- 【請求項１】 密閉ケース内に収納された圧縮機構部
と、永久磁石を内蔵したロータを有する電動機部とより
なるものであって、鉄系材料よりなる軸受の内周にアル
ミニウム合金材料の摺動部材を装着したことを特徴とす
る電動圧縮機。 - 【請求項２】 アルミニウム合金材料よりなる軸受の外
周に鉄系材料のリングを装着したことを特徴とする請求
項１記載の電動圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5431595A JPH08247030A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5431595A JPH08247030A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 電動圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08247030A true JPH08247030A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12967160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5431595A Pending JPH08247030A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 電動圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08247030A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001073948A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-03-21 | Matsushita Refrig Co Ltd | 電動圧縮機 |
| KR100507786B1 (ko) * | 1999-07-02 | 2005-08-17 | 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 | 전동 압축기 |
| CN100427757C (zh) * | 2004-11-24 | 2008-10-22 | 松下电器产业株式会社 | 封闭式压缩机 |
| WO2012039545A1 (en) * | 2010-09-20 | 2012-03-29 | Halla Climate Control Corp. | Electric motor-driven compressor for vehicle |
| US8836184B2 (en) | 2010-09-20 | 2014-09-16 | Halla Climate Control Corporation | Compressor for vehicle |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP5431595A patent/JPH08247030A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001073948A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-03-21 | Matsushita Refrig Co Ltd | 電動圧縮機 |
| KR100507786B1 (ko) * | 1999-07-02 | 2005-08-17 | 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 | 전동 압축기 |
| JP4529241B2 (ja) * | 1999-07-02 | 2010-08-25 | パナソニック株式会社 | 電動圧縮機 |
| CN100427757C (zh) * | 2004-11-24 | 2008-10-22 | 松下电器产业株式会社 | 封闭式压缩机 |
| WO2012039545A1 (en) * | 2010-09-20 | 2012-03-29 | Halla Climate Control Corp. | Electric motor-driven compressor for vehicle |
| US8664820B2 (en) | 2010-09-20 | 2014-03-04 | Halla Climate Control Corporation | Electric motor-driven compressor for vehicle |
| US8836184B2 (en) | 2010-09-20 | 2014-09-16 | Halla Climate Control Corporation | Compressor for vehicle |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041116 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050426 |