JPH0824673A - ヒュームフードの観察扉の昇降機構 - Google Patents

ヒュームフードの観察扉の昇降機構

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Publication number
JPH0824673A
JPH0824673A JP18544394A JP18544394A JPH0824673A JP H0824673 A JPH0824673 A JP H0824673A JP 18544394 A JP18544394 A JP 18544394A JP 18544394 A JP18544394 A JP 18544394A JP H0824673 A JPH0824673 A JP H0824673A
Authority
JP
Japan
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observation door
opening
sprocket
turned
fume hood
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Application number
JP18544394A
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English (en)
Inventor
Kiyomitsu Ito
清光 伊藤
Tadashi Uejima
紀 上島
Minoru Sato
實 佐藤
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Oriental Giken Inc
Original Assignee
Oriental Giken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒュームフードの観察扉を無人の際に自動閉
止できるようにした。 【構成】 開閉が自在な観察扉17を備えた作業用開口
部14の面速を一定に保持できるヒュームフードにあっ
て、人の有無を検知する検出手段22と、人の有無に応
じオン・オフされるタイマ付きスイッチ手段と、該タイ
マ付きスイッチ手段のオン・オフに応じてスプロケット
26を接離できるクラッチ手段27を有してスプロケッ
ト26を回転制御する駆動手段25とを備え、ワイヤー
19におけるスプロケット26との噛合部位にはチェー
ン28を介在させ、観察扉17を自動下降させた際のチ
ェーン28位置との関係で駆動手段25の駆動を停止す
る下限スイッチ手段30を配設して観察扉17の自動閉
止を可能とした。なお、本体11における全閉時の観察
扉17との当接部位近傍には、その長さ方向に沿わせて
前記駆動手段25の駆動を制御するテープスイッチ36
を添設するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察扉の開度の如何に
かかわらず作業用開口部における面速を常に一定に保持
させることができるヒュームフードにおいて、その前面
に形成される作業用開口部に配設される観察扉が開状態
にあり、しかも、作業者がいない場合に限り自動閉止さ
せることができるヒュームフードの観察扉の昇降機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒュームフード(ドラフトチャンバーを
含む)は、作業者の安全衛生を確保する必要から化学実
験室などに予め定められている基準に基づいて設置され
る装置であり、この装置の処理室内で行なわれる各種の
化学実験等によって生ずる悪臭や有害ガスなどをその前
面に設けた作業用開口部から実験室内に漏出拡散させる
ことなく、室外に効率よく排出させることを意図して用
いられている。
【0003】このような目的で用いられる上記ヒューム
フードついては、悪臭や有害ガスなどの実験室内への漏
出を阻止すべく前記処理室内を常に陰圧状態にしておく
必要があるため、実験室内の空調空気を処理室内に取り
込みながら悪臭や有害ガスなどとともに室外に排出でき
るようになっている。
【0004】また、処理室の前面に設けられる作業用開
口部の側には、観察扉がその開度を自由に変えることが
できるように昇降自在となって配設されており、この観
察扉の昇降位置により作業用開口部の開口面積が調節で
きるようになっている。
【0005】ところで、上記ヒュームフード等にあって
は、労働安全衛生法に定められた薬品の種類と使用量と
に応じて作業用開口部の面速が予め定められている数値
を維持するよう義務づけられており、このような要請を
満たすために観察扉を常に一定の位置(開度1/2の半
開状態)で停止できるようにして作業用開口部の開口面
積を固定化し、このようにして固定化された開口面積と
の関係で常に一定の面風速を確保して法的な要請を満た
すことができるようになっている。
【0006】また、上記従来技術とは別に、例えば実公
平3−9792号公報に開示されているように、観察扉
の開度に応じて排気ファンの回転速度を制御することに
より作業用開口部の面速を一定に保持させるようにする
ことで、前記労働安全衛生法が定める法的な要請を満た
すようにした技術も既に提案されている。
【0007】一方、本出願人は、上記従来技術とはまっ
たく異なる視点から、排気量を可変、つまり、観察扉の
開度が大であれば排気量を大とし、開度が小であれば排
気量も小にすることで、観察扉の開度の如何にかかわら
ず作業用開口部の面速を常に一定(例えば0.5m/
s)に保持させて安全排気を確保するとともに、作業用
開口部から取り込んで排出される空調空気の総量を少な
くすることで優れた省エネルギー効果が得られるように
した面速コントロールシステムを搭載した風量可変式ヒ
ュームフードを開発している。
【0008】図4は、上記風量可変式ヒュームフードの
全体構成の一例を示すものであり、本体1内の作業面2
上に区画形成される処理室3は、その前面に作業用開口
部4が形成されており、この作業用開口部4は、昇降自
在に配設される観察扉5の開度状況の如何によりその開
口面積を自在に拡縮調節できるようになっている。
【0009】また、上記ヒュームフードに搭載されてい
る前記面速コントロールシステムは、コントロールボッ
クス6を介して相互に連結されている風速測定用センサ
7とボリュームダンパ9と安全排気警報装置10とで構
成されている。
【0010】この場合、風速測定用センサ7は、処理室
3を実験室に連通させた通孔8を介して配置されてお
り、該通孔8を通過する空気速度の遅速を測定すること
で、つまり、排気量が一定の状態にあるとすれば、観察
扉5の開度が小となると処理室3内の陰圧状態が高まっ
て作業用開口部4の面速が速くなり、同時に通孔8を通
過する空気速度も速くなるという対応関係のもとで空気
速度を測定することで、作業用開口部4の面速と同等の
風速を常に検知することができるようになっている。
【0011】また、風速測定用センサ7が検知した風速
データは、コントロールボックス6を経て処理され、ボ
リュームダンパ9の排気量が前記風速データに基づいて
予め設定されている所定値に調節される結果、作業用開
口部4の面速を一定に保持させることができることにな
る。
【0012】一方、例えばボリュームダンパ9が何らか
の原因で設定値どおりの排気量調節ができなくなり、例
えば作業用開口部4の面速が安全風速(0.5m/s)
を著しく下回ったり上回ったりした際には、風速測定用
センサ7がこれを検知し、コントロールボックス6を経
て安全排気警報装置10を作動させ、警報音や点滅ラン
プで異常事態の発生を研究員等に知らせることができる
ようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
開発した上記風量可変式ヒュームフードによれば、観察
扉5の開度が大であれば排気量を大とし、開度が小であ
れば排気量も小にすることで、観察扉5の開度の如何に
かかわらず常に作業用開口部4の面速を常に一定に保持
させて実験作業中に作業用開口部4から取り込まれる空
調空気の総量を結果的に少なくすることができるので、
安全排気を確保すると同時に優れた省エネルギー効果を
も得ることができる。
【0014】しかし、上記風量可変式ヒュームフードに
よる場合には、観察扉5の開度の大小に応じて作業用開
口部4の面速を常に一定に保持させることができるとは
いえ、実験室内の空調空気が取り込まれ、室外に排出さ
れてしまうことは不可避的である。
【0015】特に、実験作業中の研究員等は、通常、都
合によりヒュームフードから暫時離れる必要が生じた場
合などに開状態にある観察扉5を敢えて全閉状態にする
ことなく、観察扉5を開状態のままに放置して離席する
例が多い。
【0016】このため、上記ヒュームフードによる場合
には、研究員等が実験作業を中断して離席している間、
実験室内の空調空気が作業用開口部4から取り込まれ、
常に室外へと排出され続けることになるので、結果的に
実験室内の空調効果の低下を招いたり、高いコストがか
かっている空調空気を無駄に費消するなど、省エネルギ
ーを指向する時代の要請に未だ完全には応えきれていな
い問題が残されていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術にみら
れた上記課題に鑑みてなされたもので、そのうち、請求
項1記載の発明の構成上の特徴は、本体内の作業面上に
画成された処理室の前面側に配設される作業用開口部
と、同等の重量を有するバランス重りにワイヤーを介し
て支持させて前記作業用開口部の開閉を自在に配設され
る観察扉とを少なくとも備え、該観察扉の開度の如何に
かかわらず作業用開口部における面速を常に一定に保持
させるようにしたヒュームフードにおいて、前記作業用
開口部近傍の人の有無状態を検知する検出手段と、該検
出手段が無人状態を検知した際には所定時間経過後にス
イッチがオンとなり、有人状態を検知した際には直ちに
スイッチがオフとなるタイマ付きスイッチ手段と、該タ
イマ付きスイッチ手段がオンとなった際にスプロケット
と直結され、オフとなった際にこれが解除されるクラッ
チ手段を介在させてスプロケットを回転駆動する駆動手
段とを備え、前記ワイヤーにおける少なくとも観察扉の
昇降ストロークに対応する長さの部位には、前記スプロ
ケットとの間に噛合関係を保持させたチェーンを介在さ
せるとともに、観察扉を所定位置にまで自動下降させた
際のチェーン位置との関係で駆動手段の駆動を停止させ
る下限スイッチ手段を配設したことにある。
【0018】また、請求項2記載の発明の構成上の特徴
は、本体の全閉時における観察扉との当接部位近傍に
は、その長さ方向に沿わせて前記駆動手段の駆動を制御
するテープスイッチを添設したことにある。
【0019】
【作用】このため、請求項1記載の発明によれば、ヒュ
ームフードにおける作業用開口部近傍にて研究員等が実
験作業を継続して行っている間は、検出手段により常に
有人状態が検知されることになるので、タイマ付きスイ
ッチ手段はオフ状態を維持して駆動手段が駆動されるこ
とはなく、しかも、その際には、クラッチ手段がスプロ
ケットと駆動手段との間の直結状態を解除させるように
作動しているので、研究員等は、観察扉を当初の開度状
態のままにして実験作業を続けることができるほか、所
望に応じ手動により観察扉を自由に昇降させることもで
きるので、安全かつ円滑裡に実験作業を遂行することが
できる。
【0020】一方、実験作業中、観察扉を上昇させて作
業用開口部を開状態にした状態のもとで研究員等がヒュ
ームフードの側から離れた場合には、検出手段が無人状
態を検知し、この検知信号に基づきタイマ付きスイッチ
手段が計時を開始し、予め設定されている所定時間を経
過した後にスイッチがオンとなり、駆動手段が駆動を開
始することになる。
【0021】駆動手段が駆動を開始した際には、クラッ
チ手段がスプロケットと駆動手段とを直結する方向に同
時に作動するので、スプロケットも回転駆動され、した
がって、該スプロケットと噛合関係にあるチェーンを含
むワイヤーもバランス重りを強制的に引き上げる方向に
移動する結果、観察扉の側は自重により下降を開始す
る。
【0022】しかも、観察扉を所定位置へと自動下降さ
せた際のチェーン位置との関係で作動する下限スイッチ
手段が配設されているので、該下限スイッチ手段の作動
により駆動手段は駆動が解除される結果、観察扉は作業
用開口部を自動閉止した状態のもとで下降を停止し、実
験室内の空調空気が作業用開口部からの無駄に取り込ま
れて排出されるのを効果的に阻止することができる。
【0023】さらに、検出手段が無人状態を検知し、タ
イマが予め設定されている所定時間の経過を計時し始め
ても、当該所定時間の経過前に研究員等が作業用開口部
近傍に戻り、検出手段が改めて有人状態であることを検
知した場合には、タイマ付きスイッチ手段が直ちにオフ
状態となるので、駆動手段が駆動を開始することはな
く、しかも、その際には、クラッチ手段がスプロケット
と駆動手段との間の直結状態を解除させるように作動し
ているので、研究員等は、観察扉を当初の開度状態のま
まにして実験作業を再開することができるほか、所望に
応じ手動により観察扉を自由に昇降させることもできる
ので、安全かつ円滑裡に実験作業を遂行することができ
る。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、本体
の全閉時における観察扉との当接部位近傍にテープスイ
ッチが添設されているので、このテープスイッチ上に何
らかの物体が置かれた場合には、その重量によりテープ
スイッチがオフ作動し、駆動手段の電源を切って観察扉
の下降を停止させるように制御することができるので、
より安全裡に実験作業を遂行することができる。
【0025】
【実施例】図3は、本発明が適用されるヒュームフード
の外観構成の概要を例示する全体斜視図であり、本体1
1内の作業面12上に区画形成される処理室13は、そ
の前面に作業用開口部14が形成されており、この作業
用開口部14は、本体11の左右に立設配置される一対
の側板部15,15に沿わせて昇降自在に配設される観
察扉17の開度状況の如何によりその開口面積を自在に
拡縮調節できるようになっている。なお、図中の符号1
0は、図4におけると同様に安全排気警報装置10を示
す。
【0026】図1は、本発明の一実施例を示す概略構成
図であり、本体11には、その左右両側に各1本のワイ
ヤー18,19が滑車20を介して架設されており、各
ワイヤー18,19の一端部18a,19aは本体11
の前面部側に位置している観察扉17に、他端部18
b,19bは前記観察扉17と同等の重量を有して本体
11の背面部側に位置しているバランス重り21にそれ
ぞれ直結されている。
【0027】このため、観察扉17は、前記作業用開口
部14の開閉のみならず、任意の位置で停止させること
ももできる状態で本体11の側に昇降自在に配設される
ことになる。
【0028】また、図3に示すように本体11にあって
作業用開口部14の上方に位置する前側板部16には、
作業用開口部14近傍における研究員等の人の有無状態
を検知する検出手段22が配設されている。この場合の
検出手段22としては、人体が発する熱を感知する赤外
線センサタイプのものを好適に用いることができるが、
フォトセンサなどの可視光センサタイプのものや磁気セ
ンサなど、各種タイプのものを必要に応じ使い分けるこ
ともできる。なお、本体11における全閉時の観察扉1
7との当接部位近傍に位置するエアーホイル35上に
は、その長さ方向に沿わせてテープスイッチ36を添設
し、前記駆動手段25の駆動制御ができるようにしてお
くのが望ましい。
【0029】さらに、本体11の下台24内に設置され
ている図示しない電気ボックスには、前記検出手段22
が無人状態を検知し、かつ、検知した後、所定時間を経
過した際にスイッチがオンとなり、有人状態を検知した
際には直ちにスイッチがオフとなるタイマ付きスイッチ
手段(図示せず)が配設されている。
【0030】なお、タイマ付きスイッチ手段は、タイマ
を適宜の時間にセットすることで、前記検出手段22が
無人状態を検知した後、スイッチがオンになるまでの経
過時間を所望に応じ任意の長さのものに設定することが
できるようになっている。
【0031】一方、本体11の背面部には、前記ワイヤ
ー19におけるバランス重り21に直結されている他端
部19bの側を強制的に引張する方向に移動させるため
の駆動源として例えばインダクションモータなどからな
る駆動手段25が配設されている。
【0032】この場合、駆動手段25は、その回転軸を
利用してこれに従動するように連結されるスプロケット
26を備えており、該スプロケット26と駆動手段25
とは、前記タイマ付きスイッチ手段がオンとなった際に
直結され、オフとなった際に直結状態が解除される例え
ば電磁クラッチなど、適宜構造からなるクラッチ手段2
7を介在させることで、両者26,25の接離が自在に
制御されて相互に連結されている。
【0033】しかも、前記ワイヤー19の側は、少なく
とも観察扉17の昇降ストロークに対応する長さのもと
で前記スプロケット26との間に噛合関係が保持される
部位にチェーン28を介在させることでその全体が形成
されている。
【0034】また、ワイヤー19に介在させたチェーン
28の近傍には、観察扉17を所定位置にまで自動下降
させた際のチェーン28位置との関係で駆動手段25の
駆動を停止させる下限スイッチ手段30が配設されてい
る。
【0035】この場合における下限スイッチ手段30
は、図2に示すように例えばバランス重り21に直結さ
れている他端部19bの側を強制的に引張するチェーン
28の移動方向に沿わせて主リミットスイッチ31と、
補助リミットスイッチ32とを基台部33上に立設され
た支柱部34に所定間隔をおいて縦列配置し、チェーン
28の所定位置に固着配置させてある突起片29が作動
片31a又は32aに当接した際にオフとなるようにし
て形成することができるほか、光電スイッチや近接スイ
ッチなどにより形成することもできる。
【0036】本発明はこのようにして構成されているの
で、請求項1記載の発明によれば、ヒュームフードにお
ける作業用開口部14近傍にて研究員等が実験作業を継
続して行っている間は、検出手段22が常に有人状態を
検知し、したがって、タイマ付きスイッチ手段によりオ
フ状態を維持させることができるので駆動手段25が駆
動されることはない。
【0037】しかも、検出手段22が有人状態を検知し
た際には、電磁クラッチなどからなるクラッチ手段27
がスプロケット26と駆動手段25との間の直結状態を
解除させるように作動してスプロケット26を自由回転
させることができるので、研究員等は、観察扉17を当
初の開度状態のままにして実験作業を続けることができ
るほか、所望に応じ手動により観察扉25を自由に昇降
させることもでき、したがって、安全かつ円滑裡に実験
作業を遂行することができる。
【0038】一方、実験作業中、観察扉17を上昇させ
て作業用開口部14を開状態にした状態のもとで研究員
等がヒュームフードの側から離れた際には、例えば検出
手段22が赤外線センサにより形成されている場合には
人間を含む反射物体がなければ赤外線が検出されなくな
り無人状態が検知されることになる。
【0039】このようにして検出手段22により無人状
態が検知された場合には、その際の検知信号に基づきタ
イマ付きスイッチ手段が計時を開始する。
【0040】この場合、タイマ付きスイッチ手段は、予
め設定されている所定時間が経過した後にスイッチがオ
ンとなり駆動手段25が駆動されるように設定されてい
るので、その際の所定時間を経過することで駆動手段2
5は駆動を開始することになる。
【0041】このようにして駆動手段25が駆動を開始
した際には、クラッチ手段27がスプロケット26と駆
動手段25とを直結する方向に同時に作動するので、駆
動手段25からの駆動力がスプロケット26に伝達され
て強制的に回転駆動されることになる。
【0042】このため、スプロケット26と噛合関係に
あるチェーン28がバランス重り21を強制的に引き上
げる方向に移動する結果、このチェーン28を含むワイ
ヤー19と、もう一方のワイヤー18とを介してバラン
ス重り21と連結されている観察扉17の側がその自重
により下降を開始することになる。
【0043】しかも、観察扉17を所定位置へと自動下
降させた際、チェーン28に設けてある突起片29が下
限スイッチ手段30を構成している主リミットスイッチ
31aの作動片31aに当接してスイッチオフとなり、
この下限スイッチ手段30の側の作動により駆動手段2
5は駆動が解除され、スプロケット26もその回転が停
止される。
【0044】その結果、観察扉17は、作業用開口部1
4を自動閉止した状態のもとで下降を停止し、したがっ
て、研究員等が所定時間以上の間、作業用開口部14か
ら離れた際に実験室内の空調空気が作業用開口部14か
ら無駄に取り込まれ、室外に排出されてしまう不経済を
効果的に阻止することができる。
【0045】さらに、検出手段22が無人状態を検知
し、タイマが予め設定されている所定時間の経過を計時
し始めても、当該所定時間の経過前に研究員等が作業用
開口部14近傍に戻り、検出手段22が改めて有人状態
であることを検知した場合には、タイマ付きスイッチ手
段が直ちにオフ状態となるので、駆動手段25が駆動を
開始することはない。
【0046】しかも、その際には、クラッチ手段27が
スプロケット26と駆動手段25との間の直結状態を解
除させるように作動しているので、研究員等は、観察扉
17を当初の開度状態のままにして実験作業を再開する
ことができるほか、所望に応じ手動により観察扉17を
自由に昇降させることもできるので、安全かつ円滑裡に
実験作業を遂行することができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、本体
11の全閉時における観察扉17との当接部位近傍に位
置するエアーホイル35上にテープスイッチ36を添設
してあるので、このテープスイッチ36上に何らかの物
体が置かれた際の重量を感知してテープスイッチ36が
オフ作動する結果、駆動手段25の電源を切って観察扉
17の自動下降が停止されるように制御することができ
るので、検出手段22が無人であることを検知した際で
あっても、観察扉17の自動下降を阻止してより安全裡
に実験作業が遂行できることになる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明のうち、請求項
1記載の発明によれば、ヒュームフードにおける作業用
開口部近傍にて研究員等が実験作業を継続して行ってい
る間は、検出手段により常に有人状態が検知されること
になるので、タイマ付きスイッチ手段はオフ状態を維持
して駆動手段が駆動されることはなく、しかも、その際
には、クラッチ手段がスプロケットと駆動手段との間の
直結状態を解除させるように作動しているので、研究員
等は、観察扉を当初の開度状態のままにして実験作業を
続けることができるほか、所望に応じ手動により観察扉
を自由に昇降させることもできるので、安全かつ円滑裡
に実験作業を遂行することができる。
【0049】一方、実験作業中、観察扉を上昇させて作
業用開口部を開状態にした状態のもとで研究員等がヒュ
ームフードの側から離れた場合には、検出手段が無人状
態を検知し、この検知信号に基づきタイマ付きスイッチ
手段が計時を開始し、予め設定されている所定時間を経
過した後にスイッチがオンとなり、駆動手段が駆動を開
始することになる。
【0050】駆動手段が駆動を開始した際には、クラッ
チ手段がスプロケットと駆動手段とを直結する方向に同
時に作動するので、スプロケットも回転駆動され、した
がって、該スプロケットと噛合関係にあるチェーンを含
むワイヤーもバランス重りを強制的に引き上げる方向に
移動する結果、観察扉の側は自重により下降を開始す
る。
【0051】しかも、観察扉を所定位置へと自動下降さ
せた際のチェーン位置との関係で作動する下限スイッチ
手段が配設されているので、該下限スイッチ手段の作動
により駆動手段は駆動が解除される結果、観察扉は作業
用開口部を自動閉止した状態のもとで下降を停止し、実
験室内の空調空気が作業用開口部からの無駄に取り込ま
れて排出されるのを効果的に阻止することができる。
【0052】さらに、検出手段が無人状態を検知し、タ
イマが予め設定されている所定時間の経過を計時し始め
ても、当該所定時間の経過前に研究員等が作業用開口部
近傍に戻り、検出手段が改めて有人状態であることを検
知した場合には、タイマ付きスイッチ手段が直ちにオフ
状態となるので、駆動手段が駆動を開始することはな
く、しかも、その際には、クラッチ手段がスプロケット
と駆動手段との間の直結状態を解除させるように作動し
ているので、研究員等は、観察扉を当初の開度状態のま
まにして実験作業を再開することができるほか、所望に
応じ手動により観察扉を自由に昇降させることもできる
ので、安全かつ円滑裡に実験作業を遂行することができ
る。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明が奏する効果が得られると同時に、本体
の全閉時における観察扉との当接部位近傍にテープスイ
ッチが添設されているので、このテープスイッチ上に何
らかの物体が置かれた場合には、その重量によりテープ
スイッチがオフ作動し、駆動手段の電源を切って観察扉
の下降を停止させるように制御することができるので、
より安全裡に実験作業を遂行することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概要説明図である。
【図2】図1における駆動手段の部分を拡大して示す要
部説明図である。
【図3】本発明が適用されるヒュームフードの外観を例
示する全体斜視図である。
【図4】本発明に係る昇降機構を好適に実装することが
できる風量可変式ヒュームフードの全体構成の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
11 本体 12 作業面 13 処理室 14 作業用開口部 15 側板部 16 前側板部 17 観察扉 18,19 ワイヤー 18a,19a 一端部 18b,19b 他端部 20 滑車 21 バランス重り 22 検出手段 24 下台 25 駆動手段 26 スプロケット 27 クラッチ手段 28 チェーン 29 突起片 30 下限スイッチ手段 31 主リミットスイッチ 31a 作動片 32 補助リミットスイッチ 32a 作動片 33 基台部 34 支柱部 35 エアーホイル 36 テープスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内の作業面上に画成された処理室の
    前面側に配設される作業用開口部と、同等の重量を有す
    るバランス重りにワイヤーを介して支持させて前記作業
    用開口部の開閉を自在に配設される観察扉とを少なくと
    も備え、該観察扉の開度の如何にかかわらず作業用開口
    部における面速を常に一定に保持させるようにしたヒュ
    ームフードにおいて、前記作業用開口部近傍の人の有無
    状態を検知する検出手段と、該検出手段が無人状態を検
    知した際には所定時間経過後にスイッチがオンとなり、
    有人状態を検知した際には直ちにスイッチがオフとなる
    タイマ付きスイッチ手段と、該タイマ付きスイッチ手段
    がオンとなった際にスプロケットと直結され、オフとな
    った際にこれが解除されるクラッチ手段を介在させてス
    プロケットを回転駆動する駆動手段とを備え、前記ワイ
    ヤーにおける少なくとも観察扉の昇降ストロークに対応
    する長さの部位には、前記スプロケットとの間に噛合関
    係を保持させたチェーンを介在させるとともに、観察扉
    を所定位置にまで自動下降させた際のチェーン位置との
    関係で駆動手段の駆動を停止させる下限スイッチ手段を
    配設したことを特徴とするヒュームフードの観察扉の昇
    降機構。
  2. 【請求項2】 本体における全閉時の観察扉との当接部
    位近傍には、その長さ方向に沿わせて前記駆動手段の駆
    動を制御するテープスイッチを添設したことを特徴とす
    る請求項1記載のヒュームフードの観察扉の昇降機構。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100740286B1 (ko) * 2006-04-03 2007-07-18 최진선 흄후드의 도어 개폐장치
JP2009097775A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Sanshin Kinzoku Kogyo Kk ヒュームフード
US7677961B2 (en) * 2004-09-30 2010-03-16 JMP Aquisition Corp. Fume hood drive system to prevent cocking of a sash
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