JPH08245731A - 乳化剤特性を有するグラフトポリマー - Google Patents

乳化剤特性を有するグラフトポリマー

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JPH08245731A
JPH08245731A JP8038479A JP3847996A JPH08245731A JP H08245731 A JPH08245731 A JP H08245731A JP 8038479 A JP8038479 A JP 8038479A JP 3847996 A JP3847996 A JP 3847996A JP H08245731 A JPH08245731 A JP H08245731A
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graft polymer
macromonomer
acrylic compound
water
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JP8038479A
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English (en)
Inventor
Marita Dr Kaufmann
カウフマン マリタ
Werner Siol
ジオール ヴェルナー
Klaus Koralewski
コラレフスキー クラウス
Santa M Nuccio
マリーナ ヌッチオ サンタ
Andrea Wittkowski
ヴィトコフスキー アンドレア
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Roehm GmbH Darmstadt
Original Assignee
Roehm GmbH Darmstadt
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F290/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups
    • C08F290/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
    • C08F290/04Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
    • C08F290/046Polymers of unsaturated carboxylic acids or derivatives thereof

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳化剤特性を有するグラフトポリマー 【解決手段】 (メタ)アクリロイル末端基を有するC
8〜C30−アルキルメタクリレートから選択された繰り
かえし単位から構成されたマクロモノマーMMと親水性
のラジカル重合可能なアクリル化合物HAMとから、2
0℃の水中に最低20重量%溶ける溶剤LM中でのラジ
カル共重合により製造される、乳化剤特性を有するグラ
フトポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(メタ)アクリル
末端基を有する繰り返しC8〜C30−アルキルメタクリ
レート単位から構成されたマクロモノマーと親水性の殊
に水溶性のラジカル重合可能なアクリル化合物との水と
混ざりうる溶剤中での共重合により得られる、乳化剤特
性を有するグラフトポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】親水性及び疎水性のブロックから構成さ
れているブロックコポリマーは、乳化剤として種々の用
途に役立っている。一般に、このようなブロックポリマ
ーは、”生”アニオン重合で、又は他のモノマー種を所
定の化学的に異なるポリマー分子上へグラフトさせるこ
とにより実現される(H.F.Mark 等のEncy
clopedia of Polymer Scien
ce & Engineering Vol.2、41
2−413頁、J.Wiley 1985;G.All
en、J.C.Bevington Comprehe
nsive Polymer Science、Vo
l.4、248−250頁、Pergamon Pre
ss 1989参照)。
【0003】乳化剤特性を有するポリマーのもう一つの
取得法は、マクロモノマー(MM)と化学的に異なるコ
モノマーとの共重合で、いわゆる櫛形ポリマーを得るこ
とである(Allen−Bevington、前記文献
249頁参照)。このマクロモノマーへの比較的簡単
な取得法は、例えば、米国特許(US−A)第5254
632号明細書に開示されている。この場合は、例えば
(メタ)アクリル酸エステルを、ヒドロキシル基含有硫
黄調節剤の存在で重合させ、こうして得られたヒドロキ
シル基末端ポリ(メタ)アクリレートをメチルメタクリ
レートと反応させて、メタクリレート基末端を有するポ
リ(メタ)アクリレートマクロモノマーにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この米国特許明細書に
記載の方法は、多様に使用可能なポリマー乳化剤を入手
する最適の手段を有している。それでも依然として、優
れた乳化剤特性を示し、その他の工業的な要望をできる
だけ充分に満たすべきであるポリマー乳化剤の簡単な製
造法を提供する課題がある。最も重要な工業的課題の分
野としては、水中のワックス、脂肪及び油類の乳化が挙
げられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】ところで、本発明により
得られたグラフトポリマーPFPは、優れた乳化剤特性
を有することが判明した。
【0006】本発明のグラフトポリマーPFPは、(メ
タ)アクリロイル末端基を有するC8〜C30−アルキル
メタクリレートから選択された繰り返し単位から構成さ
れたマクロモノマーMMと、親水性の、殊に水溶性のラ
ジカル重合可能なアクリル化合物(モノマーHAM)と
を、20℃の水中に少なくとも20重量%溶ける溶剤L
M中でラジカル共重合させることにより得られる。
【0007】マクロモノマーMMとしては、米国特許
(US−A)第5254632号から公知の一般式I:
【0008】
【化2】
【0009】[式中、Rは水素又はメチルを表し、Xは
2価の基を表し、R1は、炭素原子数8〜30を有する
アルキル基を表す、但し、マクロモノマーIの分子量M
nは500〜100000g/モルであることを条件と
する]のマクロモノマーを使用するのが有利である。
【0010】特に、工業用アルコール混合物のエステ
ル、例えば平均C−数13.2〜13.8を有するC11
〜C16−メタクリレートの混合物(Shell AGの
市販品DOBANOL 25Lからのエステル)から構
成されている式Iのマクロモノマーが有利である。
【0011】親水性の、ラジカル重合可能なアクリル化
合物HAMとは、アクリル酸そのものと並んで、殊に2
0℃でのその水溶性が最低70g/l、有利に200g
/lであるようなモノマー誘導体であると理解される
(H.Rauch−Puntigam、Th.Voel
ker、Acryl−und Methacrylve
rbindungen 参照)。
【0012】親水性の理由から、アクリル化合物HAM
中のアルキル置換基は、C3−数、殊に閉じられた順序
中のC2−数を越えないものが選択される。殊に、親水
性又は水溶性のアクリル化合物HAMとしては、一般式
II:
【0013】
【化3】
【0014】[式中、R2は−OR3、−NR45を表
し、ここで、R3は水素又は群:ヒドロキシ基、−N
4’R5’基、スルホン酸基、カルボキシル基、又はカ
ルボキサミド基又は水溶性の5−又は6−員のヘテロ環
置換された炭素原子数2〜20を有するアルキル基(こ
こで、この炭素原子鎖はエーテル橋で中断されていてよ
い)から選択された、少なくとも1個の親水性基Aを表
し、R4及びR5は水素又は炭素原子数1〜6を有する非
置換の又は親水性基Aで置換された炭素原子数1〜6を
有するアルキル基を表すか、又はR4及びR5は、場合に
より更なる窒素−又は酸素原子の導入下に5−又は6−
員のヘテロ環を形成し、R4’及びR5’は水素又は炭素
原子数1〜6を有するアルキル基を表し、−NR4
5’は場合により四級化されていてよいか、又はR4
水素である場合に、R5はカルボキサミド基を表しても
よい]のモノマーがこれに該当する。
【0015】親水性又は水溶性のアクリル化合物HAM
は、次の群から選択されたものが有利である:アクリル
酸、アクリルアミド、アクリル酸のヒドロキシアルキル
エステル、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、アミノ置換
アルキルエステル、例えば2−ジエチルアミノエチルア
クリレート、2−(1−イミダゾリル)エチルアクリレ
ート、2−(4−モルホリニル)エチルアクリレート、
2−トリメチルアンモニウムエチルアクリレート−塩、
ヒドロキシアルキル置換されたアクリルアミド、例えば
N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−
(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)メタク
リルアミド、N−ジメチルアミノメチルメタクリルアミ
ド、N−アクリロイドピロリドン−2−、N−アクリル
アミドメチル−ピロリドン、N−(1−ピペリジニルメ
チル)−アクリルアミド、4級アンモニウム化合物、例
えばN−トリメチルアンモニウムプロピル−アクリルア
ミド−塩、スルホン酸誘導体、例えば2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸又はN−メタクリロ
イル尿素。
【0016】特にアクリル酸そのものが有利である。グ
ラフトポリマーPFP中のマクロモノマーMMと共重合
するモノマー(主成分として親水性又は水溶性のアクリ
ル化合物を有する)との重量比は、主として、使用分野
により決められる。マクロモノマー1〜95重量%、相
応してコモノマー99〜4重量%で変動可能である。メ
タクリル酸のC11〜C16−アルキルエステルからのマク
ロモノマーの例えば2〜40重量%の配分を有するコモ
ノマーは、重要な用途範囲が知られている良好な油/水
型−乳化剤であり、このようなマクロモノマーを非常に
高い割合(例えば70〜90重量%)で有するコポリマ
ーも油中に水を乳化させることができる。一般に、親水
性又は水溶性アクリル化合物HAM分は、マクロモノマ
ーと共重合したモノマーの<50で100重量%までで
ある。HAMの少ない配分で種々に共重合可能な他のモ
ノマーは、例えば式III:
【0017】
【化4】
【0018】[式中、R7は水素又はメチルを表し、R6
は炭素原子数1〜8、有利に4までのアルキル基を表
す]のものである。その例としては、エチルアクリレー
ト又はスチロール及びスチロールのC1〜C4−アルキル
置換された同族体が挙げられる。コモノマーの(メタ)
アクリル酸誘導体の配分は、<20重量%(使用したマ
クロモノマーMMに対して)に限られている。800〜
30000g/モルの範囲の分子量Mnを有するメタク
リル酸のC11〜C16ーアルキルエステルからのマクロモ
ノマー1〜95重量%及びモノマーHAM99〜5重量
%から構成されているコポリマーは、特に良好な乳化作
用を示す。溶剤LMは特に重要である。例えば、疎水性
マクロモノマーMMは、溶剤不含では親水性アクリル化
合物と共重合して櫛形ポリマーにならない結果が明らか
である。
【0019】溶剤LMとしては、殊に、室温(20℃)
の水中で最低20重量%の溶解度を有するものが使用さ
れる。これは、一般に、分子中に少なくとも1個の酸素
原子及び/又は1個の窒素原子を有する慣用の溶剤であ
る。
【0020】好適な溶剤には、例えばなお遊離のO基が
存在していてよいエーテル又はエステルの群がこれに属
する。例えば、モノ−、ジ−又はトリエチレングリコー
ルモノアルキルエーテル、例えばジエチレングリコール
モノブチルエーテル(=ブチルジグリコール)又は相応
するプロピレンオキサイド誘導体が挙げられる。例えば
1−ブトキシ−2−プロパノール(Dow Chemi
cal社のDOWANOL PnB)が特に重要であ
る。
【0021】沸点>150℃及び引火点>100℃を有
する溶剤LMが特に有利である。
【0022】ラジカル開始剤としては、有利に、自体公
知の過化合物、例えばペルエステルをモノマーに対して
0.01〜0.5重量%の量で使用する。マクロモノマ
ーMMと親水性又は水溶性の重合可能なアクリル化合物
HAMとからのコポリマーの分子量は、比較的広い範囲
で存在しうる。一般に、この分子量Mwは、2000〜
5000000g/モルの範囲内、殊に10000〜2
00000g/モルにある(ゲルパーミエーシヨンクロ
マトグラフィで測定、H.F.Mark等のEncyc
lopedia of Polymer Scienc
e & Engineering、Vol.10、1−
19頁、J.Wiley 1987参照)。この分子量
の調節のためには、公知の調節剤、例えば硫黄調節剤、
殊にアルキルチオール、例えば、ドデシルメルカプタン
を常用量で、例えばモノマーに対して0.002〜2重
量%で使用できる(H.Rauch−Puntigu
m、Th.Voelker、Chemie der A
cryl−und Methacrylverbind
ungen、Springer−Verlag 196
7参照)。
【0023】しかしながら、2000〜30000g/
モルの範囲のMwを有する低分子量コポリマーも特に役
立つ。マクロモノマーMMとアクリル化合物HAMとか
らの低分子量コポリマーは、厳密な意味では、櫛形ポリ
マーではなく、一般に2−ブロック−コポリマーであ
る。例えばメタクリル酸のC11〜C16−アルキルエステ
ルからの低分子量マクロモノマー10重量%及びアクリ
ル酸90重量%から構成されたこのような2−ブロック
−構造は、純粋なポリアクリル酸をかなりの割合で含有
するが、一般に遊離のモノマーを含有しない。従って、
アクリル酸及びC11〜C16−アルキルエステル−マクロ
モノマーからの低分子量コポリマーは、正に、前記のマ
クロモノマーとアクリル酸とのコポリマー及び生じた純
粋なポリカルボン酸からのブレンドである。
【0024】本発明は、有利に、ドイツ特許(DE−
A)第4121811号又は米国特許(US−A)第5
254632号におけるような、一般式I:
【0025】
【化5】
【0026】[式中、Rは水素又はメチルを表し、Xは
2価の基を表し、R1は、炭素原子数8〜30を有する
アルキル基を表す、但し、マクロモノマーIの分子量M
nは500〜100000g/モルであることを条件と
する]マクロモノマーの製法に使用でき、この際、式I
V:
【0027】
【化6】
【0028】[式中、R8は炭素原子数1〜8のアルキ
ル基を表す]のモノマーエステルを、式III:
【0029】
【化7】
【0030】[式中、X及びR2は前記のものを表す、
但し、n’はアルコールHOR3の離脱下にnと一致す
る]のヒドロキシ基末端ポリアルキルメタクリレートを
用いてエステル交換させる、この際、式Iの化合物が形
成される。
【0031】2価の基Xは、有利にIのポリマー部分
(ここでは、場合により9までの炭素員がエーテル酸素
により置換されていてよい)に直接付いている−S−ブ
リッジを有する少なくとも2〜30員の炭化水素連鎖を
表すのが有利である。更に、基X中で、この連鎖は、な
お式:
【0032】
【化8】
【0033】[式中、R9は水素又は炭素原子数1〜8
を有するアルキル基を表す]の官能基で又はフェニル基
で中断されていてもよい。
【0034】式Iのマクロモノマーは、既に記載のよう
に親水性の又は水溶性のアクリル化合物との共重合によ
り乳化剤特性を有するグラフトポリマーに変換すること
ができる。
【0035】グラフトポリマーPFPの製造 マクロモノマーMM及び親水性又は水溶性のラジカル重
合可能なアクリル化合物HAMを数倍重量のモノマー
(手がかりとして2.5±2倍)と一緒に、溶剤LMを
用い、保護ガス、例えばアルゴン下に準備し、高温、例
えば80℃に加熱する。これに、有利に調節剤、殊に硫
黄調節剤をモノマーに対して有利に0.01重量%の量
で、有利に少量の溶剤LM中に溶かして加える。重合
は、自体公知のラジカル調節剤、例えばペルエステル−
例えばt−ブチルペルネオデカノエートを約0.1重量
%(モノマーに対して)の範囲で、LMで希釈された形
で(手がかりとして約4%溶液が挙げられる)の滴加に
より開始させる。重合は、一定の時間−約80分−内に
進行し、この際、内部温度は一般に例えば約90℃に上
昇する。更なる経過では、内部温度を有利に外部冷却に
より所望の値に保持する。
【0036】開始剤添加の終了後に、なお約1時間後撹
拌する。室温まで冷却の後に、一般に均質で、粘性の殆
ど澄明なポリマー分散液が得られる。反応器の浄化は簡
単な方法で、水でのすすぎにより行うことができる。
【0037】こうして得られた分散液は、水で良好に希
釈可能である。例えば、水での希釈の際に、水中の5%
分散液が製造できる。
【0038】適当な溶剤LM中の本発明によるグラフト
ポリマーPFPの溶液、例えばこの場合は、例えば3−
ブトキシ−2−プロパノール中のC11〜C16−アルキル
エステルからのマクロモノマーとアクリル酸及びポリア
クリル酸からのグラフトポリマーの混合物の溶液は、直
接、水中の脂肪及び油脂の乳化のために好適である。
【0039】
【発明の効果】乳化剤作用を有するグラフトポリマーP
FPは、特に、その比較的入手容易性に優れ、これは、
グラフトモノマーHAMに関する可能性の広いパレット
をも提供する。このグラフトポリマーPFPの特別な利
点の一つは、油溶性物質の水中での乳化又はこのポリマ
ーの懸濁重合−又は乳化重合の際の分配剤又は分散助剤
としての使用、又は洗剤中又は皮革工業での使用にあ
る。
【0040】
【実施例】次の実施例で本発明を詳述する。
【0041】A.グラフトポリマーPFPの製造 例A−1 例B1からのマクロモノマー(J=10.8ml/g、官能性>0.9) 36g アクリル酸 144g 3−ブトキシ−2−プロパノール(DOWANOL PnB) 420g を撹拌容器中に、保護ガス(アルゴン)下に装入し、8
0℃まで加熱する。3−ブトキシ−2−プロパノール1
g中に溶かされたn−ドデシルメルカプタン0.018
gを、3−ブトキシー2ープロパノール中のt−ブチル
ペルネオデカノエートの4%溶液4g中に80分間に渡
って滴加してモノマー混合物を重合させる。
【0042】この重合により、内部温度は20分の間に
90℃まで上昇する。更なる経過で内部温度を外部冷却
により90℃に保持する。
【0043】開始剤添加の終了後に、1時間撹拌する
(後反応)。
【0044】室温まで冷却の後に、均質で粘性の、殆ど
澄明な分散液が得られる。
【0045】固体含有率:29%。
【0046】この分散液は、水で良好に希釈可能であ
る。例えば水で希釈の際に、水中の5%分散液が製造さ
れる。
【0047】反応器を水での単純なすすぎにより浄化す
ることができる。
【0048】こうして製造された3−ブトキシ−2−プ
ロパノール中のポリマー溶液は、直接、脂肪及び油類を
水中で乳化するために好適である。
【0049】例 A−2 他のモノマー組成を選択して、例1に記載の実験を繰り
返す: 秤取物: 例B−1からのマクロモノマー 9g アクリル酸 171g 室温で、均質で粘性の、殆ど澄明な分散液(固体含有
率:30%)が得られ、これは、水で希釈して均質で白
色の分散液にすることができる。
【0050】 B.メタクリロイル−末端マクロモノマーMMの製造 例 B−1 使用装置:撹拌機、温度計、水分離器付き還流冷却器、
乾燥空気導入用の沸騰用毛管を備えた2−l−四頚丸底
フラスコ。
【0051】実施:前記の装置中で、例C−1(下記参
照)からのヒドロキシ−末端ポリメタクリレート400
gを4−メチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノール
0.2gと一緒にメチルメタクリレート600g中に溶
かし、水がもはや分離されなくなるまで加熱沸騰させ
る。引き続き、イソプロピルチタネート5mlを添加す
る。更に3時間加熱沸騰させ、次いで、88℃まで冷却
し、水5mlを滴加する。完全に冷却された残分を、加
圧フィルター(フィルター層 Seitz S500)
を通して生成沈殿を除く。澄明な無色の濾液を、回転蒸
発器を用いて濃縮乾固させる。
【0052】J=10.8ml/gを有するメタクリロ
イル−末端マクロモノマーが得られる。官能性>0.
9。
【0053】C.ヒドロキシ基末端ポリ−C8〜C30
アルキルメタクリレートの合成 例C−1:平均C−数13.2〜13.8を有し、C11
−アルカノール約1.0重量%、C12−アルカノール1
6〜26重量%、C13−アルカノール24〜34重量
%、C14−アルカノール24〜34重量%、C15−アル
カノール16〜26重量%、C16−アルカノール1.0
重量%からなる市販の混合物からのメタクリル酸エステ
ル(Shell AGの商品 DOBANOL 25
L)8000gを、冷却ジャケット、撹拌機、還流冷却
器、滴加ロート及び温度計を備えた反応器中で85℃に
加熱する。不活性化のためにアルゴンを導入する。
【0054】内部温度が85℃に達したら、メルカプト
エタノール80gを添加する。その後、モノマー混合物
中のブチルペルネオデカノエートの20%溶液(脂肪族
化合物中75%の)0.5gの添加により重合を開始さ
せる。
【0055】この重合は直ちに開始する。この重合を保
持するために、30分にわたって更にモノマー混合物中
のt−ブチルペルネオデカノエートの20%溶液3gを
配量添加する。
【0056】この際に内部温度は100℃に高まる。
【0057】引き続き、6時間にわたりモノマー混合物
中のt−ブチル−ペル−2−エチルヘキサノエート20
重量%の溶液30gを配量添加する。この際に、重合容
器中の温度を100〜110℃に保持する。
【0058】引き続き、重合終結のために110℃でな
お1時間撹拌し、その後、撹拌下に冷却させる。低粘度
のポリマー融液が得られる。残留モノマー含有率は、
2.1%であり、J=10.8ml/g。こうして得ら
れた液状ポリマーは、直接、メチルメタクリレート(B
1)との反応のために使用される。
フロントページの続き (72)発明者 クラウス コラレフスキー ドイツ連邦共和国 リートシュタット ケ ーニヒスベルガーシュトラーセ 8 (72)発明者 サンタ マリーナ ヌッチオ ドイツ連邦共和国 ダルムシュタット ヴ ェクスラーシュトラーセ 2 (72)発明者 アンドレア ヴィトコフスキー ドイツ連邦共和国 グロース−ツィメルン シュペッスアルトシュトラーセ 12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリロイル末端基を有するC
    8〜C30−アルキルメタクリレートから選択された繰り
    かえし単位から構成されたマクロモノマーMMと親水性
    のラジカル重合可能なアクリル化合物HAMとの、20
    ℃の水中に少なくとも20重量%まで溶ける溶剤LM中
    でのラジカル共重合により得られる、乳化剤特性を有す
    るグラフトポリマー。
  2. 【請求項2】 マクロモノマーMMとして、一般式I: 【化1】 [式中、Rは、水素又はメチルを表し、Xは2価の基を
    表し、R1は、炭素原子数8〜30を有するアルキル基
    を表す、但し、このマクロモノマーIの分子量Mnは5
    00〜100000g/モルであることを条件とする]
    のものを使用する、請求項1に記載の乳化剤特性を有す
    るグラフトポリマー。
  3. 【請求項3】 親水性のラジカル重合可能なアクリル化
    合物HAMとして、20℃でのそ水溶性が最低70g/
    lであるものを使用する、請求項1又は2に記載の乳化
    剤特性を有するグラフトポリマー。
  4. 【請求項4】 親水性のラジカル重合可能なアクリル化
    合物HAMとして、20℃でのその水溶性が最低200
    g/lであるものを使用する、請求項3に記載の乳化剤
    特性を有するグラフトポリマー。
  5. 【請求項5】 親水性のラジカル重合可能なアクリル化
    合物HAMは、アクリル酸、アクリルアミド、アクリル
    酸のヒドロキシ−及び/又はアミノ置換された又はスル
    ホン酸置換されたアルキルエステル又は−アミドよりな
    る群から選択されている、請求項4に記載の乳化剤特性
    を有するグラフトポリマー。
  6. 【請求項6】 アクリル化合物HAM中でアルキル置換
    基は閉じられた順序内のC2−数を越えないことを特徴
    とする、乳化剤特性を有するグラフトポリマー。
  7. 【請求項7】 共重合されたモノマーのアクリル化合物
    HAM分は、50〜100重量%である、請求項1から
    5のいずれかに記載の乳化剤特性を有するグラフトポリ
    マー。
  8. 【請求項8】 グラフトポリマーのマクロモノマーMM
    分は1〜95重量%である、請求項1から7のいずれか
    に記載の乳化剤特性を有するグラフトポリマー。
  9. 【請求項9】 グラフトポリマーは、1000〜500
    0000g/モルの範囲の分子量Mwを有する、請求項
    1から8のいずれかに記載の乳化剤特性を有するグラフ
    トポリマー。
  10. 【請求項10】 2000〜30000g/モルの範囲
    の分子量Mwを有する、乳化剤特性を有するグラフトポ
    リマー。
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