JPH0824512B2 - 温水魚及び冷水魚の飼育システム - Google Patents

温水魚及び冷水魚の飼育システム

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JPH0824512B2
JPH0824512B2 JP34217291A JP34217291A JPH0824512B2 JP H0824512 B2 JPH0824512 B2 JP H0824512B2 JP 34217291 A JP34217291 A JP 34217291A JP 34217291 A JP34217291 A JP 34217291A JP H0824512 B2 JPH0824512 B2 JP H0824512B2
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cold
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清一 吉元
隆文 寺尾
重巳 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、安価な深夜電力を利
用して冷暖機を作動し、冷暖機で同時に生成された暖媒
と冷媒を暖媒用蓄熱槽と冷媒用蓄熱槽に各々蓄え、暖媒
用蓄熱槽と冷媒用蓄熱槽に各々蓄えられた暖媒と冷媒を
用いて、温水魚飼育水槽及び冷水魚飼育水槽の水温を調
整維持するようにした温水魚及び冷水魚の飼育システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本近海の魚の乱獲による減少、また、
200カイリ時代を迎え、世界の海洋で自由に魚をとる
ことが難しくなり、近年では、単に魚をとるだけから、
人工的に魚を飼育して、魚を増やし育てる養殖漁業が積
極的に行われるようになっている。
【0003】養殖される魚の中には、温かい海域に生息
する温水魚や冷たい海域に生息する冷水魚などがあり、
養殖する魚の種類に応じて魚を飼育する飼育水槽の水温
の調整が行われている。
【0004】温かい海域に生息する温水魚が飼育されて
いる温水魚飼育水槽では、暖房機で生成された暖媒を用
いて水槽内の水(海水)を温めている。また、冷たい海
域に生息する冷水魚が飼育されている冷水魚飼育水槽で
は、冷房機で生成された冷媒を用いて水槽内の水(海
水)を冷やしている。
【0005】ところで、冷房機の原理は、圧縮した気体
を膨張させるときに生じる気化熱を利用して冷やすもの
であり、冷房機では気体の圧縮と膨張が繰り返される。
また、暖房機の中には冷房機と同様の原理を利用したも
のがあり、この場合には膨張した気体を圧縮させるとき
に生成される熱を暖房用に利用している。暖房機も冷房
機と同様に気体の圧縮と膨張が繰り返される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷房機
では圧縮した気体を膨張させるときに生成される冷熱の
みが利用され、膨張した気体を圧縮させるときに生成さ
れる暖熱は利用されることなく放出されている。
【0007】同様に、暖房機では膨張した気体を圧縮さ
せるときに生成される暖熱のみが利用され、圧縮した気
体を膨張させるときに生成される冷熱は利用されること
なく放出されている。
【0008】このように、冷房機、暖房機とも、生成さ
れる熱エネルギーの半分は無駄に捨てられており、エネ
ルギー資源の大部分を輸入に頼っているわが国において
は非常に無駄であり又不経済であった。
【0009】また、これらの冷房機や暖房機は電力で駆
動するが、深夜電力は昼間の電力に比べて料金が3分の
1以下であることが知られており、深夜電力を利用して
冷房機や暖房機を作動して冷熱や暖熱を生成し、これら
を蓄えて昼間に使用できれば非常に経済的である。
【0010】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、安価な深夜電力を利用して冷暖機を作
動し、冷暖機で同時に生成された暖媒と冷媒を暖媒用蓄
熱槽と冷媒用蓄熱槽に各々蓄え、暖媒用蓄熱槽と冷媒用
蓄熱槽に各々蓄えられた暖媒と冷媒を用いて、温水魚飼
育水槽及び冷水魚飼育水槽の水温を調整維持することに
より、冷暖機の作動中に同時に生成される暖熱と冷熱を
無駄にすることなく利用すると共に、これらの暖熱と冷
熱を利用して温水魚と冷水魚の双方を同時に飼育し、安
価なコストで養殖魚の飼育を行うことのできる温水魚及
び冷水魚の飼育システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めにこの発明は、暖媒と冷媒を同時に生成する冷暖機
と、該冷暖機で同時に生成された暖媒と冷媒を各々蓄え
る暖媒用蓄熱槽及び冷媒用蓄熱槽と、該暖媒用蓄熱槽に
蓄えられた暖媒で温水状態に調整維持される温水魚飼育
水槽と、上記冷媒用蓄熱槽に蓄えられた冷媒で冷水状態
に調整維持される冷水魚飼育水槽と、を少なくとも備え
た構成よりなるものである。
【0012】
【作用】以上のような構成を有するこの発明は、次のよ
うに作用する。すなわち、安価な深夜電力を利用して冷
暖機を作動し、冷暖機で同時に生成された暖媒と冷媒を
暖媒用蓄熱槽と冷媒用蓄熱槽に各々蓄え、暖媒用蓄熱槽
と冷媒用蓄熱槽に各々蓄えられた暖媒と冷媒を用いて、
温水魚飼育水槽及び冷水魚飼育水槽の水温を調整維持す
ることができるように作用し、また、冷暖機の作動中に
同時に生成される暖熱と冷熱を無駄にすることなく利用
し、これらの暖熱と冷熱を利用して温水魚と冷水魚の双
方を同時に飼育し、安価なコストで養殖魚の飼育を行う
ことができるように作用する。
【0013】
【実施例】以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発
明をより具体的に説明する。ここで、図1は温水魚及び
冷水魚の飼育システムの基本系統図である。
【0014】図において、温水魚及び冷水魚の飼育シス
テム1は、安価な深夜電力を利用して暖媒と冷媒を生成
すると共にこれらを各々蓄え、蓄えた暖媒と冷媒を用い
て温水魚及び冷水魚が夫々飼育されている各水槽の水温
を調整維持して、温水魚及び冷水魚の双方を夫々飼育す
るシステムである。
【0015】温水魚及び冷水魚の飼育システム1は、上
記のシステムを実現するために、冷暖機2、暖媒用蓄熱
槽3、冷媒用蓄熱槽4、温水魚飼育水槽5、冷水魚飼育
水槽6、及びその他の機器や装置などから構成されてい
る。
【0016】冷暖機2は暖媒と冷媒を同時に生成する装
置で、循環路内に閉じ込められた公知の気体、例えばフ
レオンガスを循環させ、その循環経路の途中で膨張して
蒸発した気体を圧縮して凝縮し、又凝縮して液化した気
体を膨張して蒸発させる工程を繰り返す。
【0017】冷暖機2では膨張した気体を圧縮して凝縮
させる凝縮室2aに暖熱が生成され、圧縮して凝縮させ
て液化した気体を膨張して蒸発させる蒸発室2bに冷熱
が生成される。冷暖機2は深夜電力を利用して駆動さ
れ、暖熱及び冷熱は深夜に生成される。
【0018】冷暖機2の凝縮室2aには、凝縮室2aで
生成された暖熱を吸収するために、1次暖媒循環通路7
の一部が接して設けられている。同様に、冷暖機2の蒸
発室2bには、蒸発室2bで生成された冷熱を吸収する
ために、1次冷媒循環通路8の一部が接して設けられて
いる。
【0019】上記の1次暖媒循環通路7は冷暖機2の凝
縮室2aと暖媒用蓄熱槽3との間を循環する通路で、こ
の内部には暖媒としての例えば温水が閉じ込められてい
る。暖媒は凝縮室2aで暖熱を吸収し、暖媒用蓄熱槽3
で吸収した暖熱を放出して、上記暖媒用蓄熱槽3には暖
熱が蓄えられる。この1次暖媒循環通路7の途中には暖
媒を循環させるための循環ポンプ7aが設けられてい
る。
【0020】上記の1次冷媒循環通路8は冷暖機2の蒸
発室2bと冷媒用蓄熱槽4との間を循環する通路で、こ
の内部には冷媒としての例えば不凍液が閉じ込められて
いる。冷媒は蒸発室2bで冷熱を吸収し、冷媒用蓄熱槽
4で吸収した冷熱を放出して、冷媒用蓄熱槽4には冷熱
が蓄えられる。この1次冷媒循環通路8の途中には冷媒
を循環させるための循環ポンプ8aが設けられている。
【0021】暖媒用蓄熱槽3は深夜に冷暖機2の凝縮室
2aで生成された暖熱を蓄える装置で、蓄えられた暖熱
は昼間(又は必要に応じて昼夜)に温水魚飼育水槽5の
水温の調整維持に使用される。
【0022】このため、暖媒用蓄熱槽3には蓄えれた暖
熱を吸収して温水魚飼育水槽5で使用されるように、2
次暖媒循環通路9の経路の一端側の一部が接続して設け
られている。この2次暖媒循環通路9の一端側の一部は
上記1次暖媒循環通路7と兼用され、途中から1次暖媒
循環通路7と2次暖媒循環通路9に分岐され、その分岐
箇所には図示しない切替弁が設けられている。この2次
暖媒循環通路9の途中には暖媒を循環させるための循環
ポンプ9aが設けられている。
【0023】上記2次暖媒循環通路9の経路の端部側は
暖熱交換器10に接続しており、この暖熱交換器10で
暖熱を放出する。暖熱交換器10には当該交換器10で
暖熱を吸収し、温水魚飼育水槽5でその暖熱を放出させ
るために使用される暖熱循環通路11の経路の一部が接
続されている。
【0024】前記の冷媒用蓄熱槽4は深夜に冷暖機2の
蒸発室2bで生成された冷熱を蓄える装置で、蓄えられ
た冷熱は昼間(又は必要に応じて昼夜)に冷水魚飼育水
槽6の水温の調整維持に使用される。
【0025】このため、冷水魚飼育水槽6は蓄えられた
冷熱を吸収して冷水魚飼育水槽6で使用されるように、
2次冷媒循環通路12の経路の一端側の一部が接続して
設けられている。この2次冷媒循環通路12の一端側の
一部は上記1次冷媒循環通路8と兼用され、途中から1
次冷媒循環通路8と2次冷媒循環通路12に分岐され、
その分岐箇所には図示しない切替弁が設けられている。
この2次冷媒循環通路12の途中には冷媒を循環させる
ための循環ポンプ12aが設けられている。
【0026】上記2次冷媒循環通路12の経路の端部側
は冷熱交換器13に接続しており、この冷熱交換器13
で冷熱を放出する。冷熱交換器13には当該交換器13
で冷熱を吸収し、冷水魚飼育水槽6でその冷熱を放出さ
せるために使用される冷熱循環通路14の経路の一部が
接続されている。
【0027】前記の暖熱循環通路11はその一端が後述
する循環浄化通路15の途中に接続されている。この接
続箇所には図示しない切替弁が設けられている。また、
暖熱循環通路11の他端は温水魚飼育水槽5の側壁の上
部の温水流入口11aに接続されている。暖熱循環通路
11内を循環する水(又は海水)は暖熱交換器10で暖
熱を吸収して温められて温水流入口11aから温水魚飼
育水槽5に入って、温水魚飼育水槽5内の水温を調整維
持する機能を果たす。
【0028】温水魚飼育水槽5は例えば円形の形状から
なる水槽で、この水槽内に温水魚が飼育されている。こ
の温水魚飼育水槽5は例えば回流式になっていて、水槽
内で温水魚は回流することによって適度の運動がなさ
れ、脂肪太りが防がれ身の引き締まった美味しい魚が養
殖される。
【0029】この温水魚飼育水槽5には、当該水槽5内
の温水を浄化するために、循環浄化通路15が接続され
ている。循環浄化通路15の一端は温水魚飼育水槽5の
中央下部の排出口5aに接続されており、その他端は温
水魚飼育水槽5の側壁の上部の流入口5bに接続されて
いる。
【0030】上記の循環浄化通路15は温水魚飼育水槽
5内の水(又は海水)を循環中に浄化するために設けら
れた通路で、この循環浄化通路15の途中には残餌処理
槽16、飼育水槽循環ポンプ17、生物濾過槽18、ア
ンモニア吸着PH調整槽19などが設けられている。
【0031】また、前記の冷熱循環通路14はその一端
が後述する循環浄化通路20の途中に接続されている。
この接続箇所には図示しない切替弁が設けられている。
また、冷熱循環通路14の他端は冷水魚飼育水槽6の側
壁の上部の冷水流入口14aに接続されている。冷熱循
環通路14内を循環する水(又は海水)は前記の冷熱交
換器13で冷熱を吸収して冷やされて冷水流入口14a
から冷水魚飼育水槽6に入って、冷水魚飼育水槽6内の
水温を調整維持する機能を果たす。
【0032】冷水魚飼育水槽6は例えば円形の形状から
なる水槽で、この水槽内に冷水魚が飼育されている。こ
の冷水魚飼育水槽6は例えば回流式になっていて、水槽
内で温水魚は回流することによって適度の運動がなさ
れ、脂肪太りが防がれ身の引き締まった美味しい魚が養
殖される。
【0033】この冷水魚飼育水槽6には、当該水槽6内
の冷水を浄化するために、循環浄化通路20が接続され
ている。循環浄化通路20の一端は冷水魚飼育水槽6の
中央下部の排出口6aに接続されており、その他端は冷
水魚飼育水槽6の側壁の上部の流入口6bに接続されて
いる。
【0034】上記の循環浄化通路20は冷水魚飼育水槽
6内の水(又は海水)を循環中に浄化するために設けら
れた通路で、この循環浄化通路20の途中には前記の循
環浄化通路15と同様に残餌処理槽16、飼育水槽循環
ポンプ17、生物濾過槽18、アンモニア吸着PH調整
槽19などが設けられている。
【0035】暖媒用蓄熱槽3に必要以上の暖媒が蓄えら
れた場合に、これを放出するためにクーリングタワー2
1が設けられ、クーリングタワー21と暖媒用蓄熱槽3
との間には暖媒放出循環通路22が配設され、この暖媒
放出循環通路22の途中には循環ポンプ22aが設けら
れている。
【0036】冷媒用蓄熱槽4に必要以上の冷媒が蓄えら
れた場合に、これを放出するために放冷ユニット23が
設けられ、放冷ユニット23と冷媒用蓄熱槽4との間に
は冷媒放出循環通路24が配設され、この冷媒放出循環
通路24の途中には循環ポンプ24aが設けられてい
る。
【0037】また、暖媒用蓄熱槽3内の暖媒を冷熱交換
器13に供給する暖媒供給通路25、及び冷熱交換器1
3に供給された暖媒を暖媒用蓄熱槽3に戻す暖媒返還通
路26が、前記の2次暖媒循環通路9と2次冷媒循環通
路12の間に接続されている。暖媒供給通路25の途中
には暖媒を循環させるための循環ポンプ25aが設けら
れている。これらの暖媒供給通路25及び暖媒返還通路
26と、2次暖媒循環通路9及び2次冷媒循環通路12
との接続箇所には図示しない切替弁が設けられている。
【0038】同様に、冷媒用蓄熱槽4内の冷媒を暖熱交
換器10に供給する冷媒供給通路27、及び暖熱交換器
10に供給された冷媒を冷媒用蓄熱槽4に戻す冷媒返還
通路28が、前記の2次暖媒循環通路9と2次冷媒循環
通路12の間に接続されている。冷媒供給通路27の途
中には冷媒を循環させるための循環ポンプ27aが設け
られている。これらの冷媒供給通路27及び冷媒返還通
路28と、2次暖媒循環通路9及び2次冷媒循環通路1
2との接続箇所には図示しない切替弁が設けられてい
る。
【0039】前記の温水魚飼育水槽5及び冷水魚飼育水
槽6には、これらの水槽5,6からオーバーフローする
水(又は海水)を濾過して戻すオーバーフロー簡易濾過
タンク29が設けられている。オーバーフロー簡易濾過
タンク29とこれらの水槽5,6の間にはオーバーフロ
ー循環通路30が配設されており、オーバーフロー循環
通路30の途中には循環ポンプ30aが設けられてい
る。
【0040】また、前記の循環浄化通路15及び循環浄
化通路20の流入口5b,6bにはエジェクター31が
取付けられ、このエジェクター31にはオゾン発生器3
2が供給通路33を介して接続されている。
【0041】次に、上記実施例の構成に基づく作用につ
いて以下説明する。安価な深夜電力を利用して冷暖機2
を作動させ、また、1次暖媒循環通路7の循環ポンプ7
a及び1次冷媒循環通路8の循環ポンプ8aも作動させ
る。
【0042】冷暖機2が作動すると、冷暖機2内の気体
が循環し、循環中の気体は凝縮室2aで圧縮して凝縮さ
れて液化する。凝縮室2aで循環中の気体が凝縮して液
化されるとき熱を発生し、凝縮室2aには暖熱が生成さ
れる。凝縮室2aで生成された暖熱は凝縮室2aに接し
て配設された1次暖媒循環通路7内を循環ポンプ7aの
作動によって循環する暖媒によって吸収される。
【0043】暖熱を吸収した暖媒は1次暖媒循環通路7
内を流れて暖媒用蓄熱槽3内に入り、暖媒用蓄熱槽3内
で吸収した暖熱を放出する。暖熱を放出した暖媒は、1
次暖媒循環通路7を流れて凝縮室2aを通過中に凝縮室
2aで生成される暖熱を再び吸収し、1次暖媒循環通路
7を流れて暖媒用蓄熱槽3で暖熱を放出する。この動作
が繰り返し行われることにより、暖媒用蓄熱槽3内には
暖熱が蓄積される。
【0044】同様に、冷暖機2が作動すると、冷暖機2
内の気体が循環し、循環中の気体は凝縮室2aで圧縮し
て凝縮されて液化し、液化した気体は蒸発室2bで蒸発
して再び気体となるが、このとき周囲から熱を吸収する
ために蒸発室2bは冷却され、蒸発室2bにはつまり冷
熱が生成される。蒸発室2bで生成された冷熱は蒸発室
2bに接して配設された1次冷媒循環通路8内を循環ポ
ンプ8aの作動によって循環する冷媒によって吸収され
る。
【0045】冷熱を吸収した冷媒は1次冷媒循環通路8
内を流れて冷媒用蓄熱槽4内に入り、冷媒用蓄熱槽4内
で吸収した冷熱を放出する。冷熱を放出した冷媒は、1
次冷媒循環通路8を流れて蒸発室2bを通過中に蒸発室
2bで生成される冷熱を再び吸収し、1次冷媒循環通路
8を流れて冷媒用蓄熱槽4で冷熱を放出する。この動作
が繰り返し行われることにより、冷媒用蓄熱槽4内には
冷熱が蓄積される。
【0046】以上のような方法により、暖媒用蓄熱槽3
及び冷媒用蓄熱槽4に蓄積された暖熱及び冷熱を用い
て、温水魚飼育水槽5及び冷水魚飼育水槽6の水温の調
整維持が以下のようにして行われる。
【0047】温水魚飼育水槽5では水槽内の水(又は海
水)の浄化が行われており、このため、循環浄化通路1
5に設けられた飼育水槽循環ポンプ17が作動してい
る。飼育水槽循環ポンプ17の作動により、温水魚飼育
水槽5内の水(又は海水)は排出口5aから排出され循
環浄化通路15を流れ、途中の残餌処理槽16で循環水
に溶解した残餌が除去され、次の生物濾過槽18で循環
水に溶解中の廃物が除去され、更に次のアンモニア吸着
PH調整槽19で循環水のアンモニアが除去される。
【0048】この場合において、循環浄化通路15と暖
熱循環通路11との接続箇所には図示しない切替弁が設
けられているが、水温の調整維持を行う場合には、この
切替弁を切替えて循環浄化通路15と暖熱循環通路11
を接続状態にする。このため、浄化された循環水は循環
浄化通路15に接続する暖熱循環通路11内に流入す
る。暖熱循環通路11に流入した循環水はそこを流れ暖
熱交換器10に到達する。
【0049】一方、暖媒用蓄熱槽3に蓄積された暖熱
は、2次暖媒循環通路9の循環ポンプ9aの作動によ
り、2次暖媒循環通路9を循環して流れる暖媒に吸収さ
れて暖熱交換器10に到達し、その暖熱交換器10で暖
媒は暖熱を放出する。暖熱交換器10で暖熱を放出した
暖媒は、2次暖媒循環通路9を流れて暖媒用蓄熱槽3内
に入り、そこで再び、暖熱を吸収して2次暖媒循環通路
9を流れ、暖熱交換器10で暖熱を放出する。以下、同
様な動作を繰り返すことによって、暖媒用蓄熱槽3で蓄
積された暖熱は放出される。
【0050】暖熱交換器10で暖媒から放出された暖熱
は暖熱循環通路11を流れて暖熱交換器10に到達した
循環水に吸収される。暖熱を吸収して温められた循環水
は暖熱循環通路11を流れて温水流入口11aから温水
魚飼育水槽5内に入る。同様な動作が連続して行われる
ことにより、温水魚飼育水槽5内の水温は高められ、又
は高い水温の維持が図られ、温水魚飼育水槽5内の温水
魚の飼育が円滑に行われる。
【0051】冷水魚飼育水槽6の水温の調整維持も、上
記の温水魚飼育水槽5の場合と同様に行われる。即ち、
冷水魚飼育水槽6では水槽内の水(又は海水)の浄化が
行われており、このため、循環浄化通路20に設けられ
た飼育水槽循環ポンプ17が作動している。飼育水槽循
環ポンプ17の作動により、冷水魚飼育水槽6内の水
(又は海水)は排出口6aから排出され循環浄化通路2
0を流れ、途中の残餌処理槽16で循環水に溶解した残
餌が除去され、次の生物濾過槽18で循環水に溶解中の
廃物が除去され、更に次のアンモニア吸着PH調整槽1
9で循環水のアンモニアが除去される。
【0052】この場合において、循環浄化通路20と冷
熱循環通路14との接続箇所には図示しない切替弁が設
けられているが、水温の調整維持を行う場合には、この
切替弁を切替えて循環浄化通路20と冷熱循環通路14
を接続状態にする。このため、浄化された循環水は循環
浄化通路20に接続する冷熱循環通路14内に流入す
る。冷熱循環通路14に流入した循環水はそこを流れ冷
熱交換器13に到達する。
【0053】一方、冷媒用蓄熱槽4に蓄積された冷熱
は、2次冷媒循環通路12の循環ポンプ12aの作動に
より、2次冷媒循環通路12を循環して流れる冷媒に吸
収されて冷熱交換器13に到達し、その冷熱交換器13
で冷媒は冷熱を放出する。冷熱交換器13で冷熱を放出
した冷媒は、2次冷媒循環通路12を流れて冷媒用蓄熱
槽4内に入り、そこで再び、冷熱を吸収して2次冷媒循
環通路12を流れ、冷熱交換器13で冷熱を放出する。
以下、同様な動作を繰り返すことによって、冷媒用蓄熱
槽4で蓄積された冷熱は放出される。
【0054】冷熱交換器13で冷媒から放出された冷熱
は冷熱循環通路14を流れて冷熱交換器13に到達した
循環水に吸収される。冷熱を吸収して冷やされた循環水
は冷熱循環通路14を流れて冷水流入口14aから冷水
魚飼育水槽6内に入る。同様な動作が連続して行われる
ことにより、冷水魚飼育水槽6内の水温は冷やされ、又
は低い水温の維持が図られ、冷水魚飼育水槽6内の冷水
魚の飼育が円滑に行われる。
【0055】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。例えば、必要に応
じて、暖熱循環通路11又は冷熱循環通路14の一方の
動作を休止させて、温水魚飼育水槽5又は冷水魚飼育水
槽6の水温の調整維持を休止させてもよい。
【0056】また、必要に応じて、循環ポンプ25a、
循環ポンプ27aを作動させ、又暖媒供給通路25、暖
媒返還通路26、冷媒供給通路27、冷媒返還通路28
を2次暖媒循環通路9及び2次冷媒循環通路12と連通
させて、冷媒用蓄熱槽4の冷媒を利用して温水魚飼育水
槽5の水温を下げたり、逆に暖媒用蓄熱槽3の暖媒を利
用して冷水魚飼育水槽6の水温を上げたりすることもで
きる。
【0057】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る温水魚及び冷水魚の飼育システムによれば、暖
媒と冷媒を同時に生成する冷暖機と、該冷暖機で同時に
生成された暖媒と冷媒を各々蓄える暖媒用蓄熱槽及び冷
媒用蓄熱槽と、該暖媒用蓄熱槽に蓄えられた暖媒で温水
状態に調整維持される温水魚飼育水槽と、上記冷媒用蓄
熱槽に蓄えられた冷媒で冷水状態に調整維持される冷水
魚飼育水槽と、を少なくとも備えたことにより、安価な
深夜電力を利用して冷暖機を作動し、冷暖機で同時に生
成された暖媒と冷媒を暖媒用蓄熱槽と冷媒用蓄熱槽に各
々蓄え、暖媒用蓄熱槽と冷媒用蓄熱槽に各々蓄えられた
暖媒と冷媒を用いて、温水魚飼育水槽及び冷水魚飼育水
槽の水温を調整維持することができる。
【0058】しかも、この場合において、冷暖機の作動
中に同時に生成される暖熱と冷熱を無駄にすることなく
利用することができると共に、これらの暖熱と冷熱を利
用することにより、温水魚と冷水魚の双方を同時に飼育
することもでき、安価なコストで養殖魚の飼育を行うこ
とが可能になるという、極めて新規的有益なる効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す温水魚及び冷水魚の飼
育システムの基本系統図である。
【符号の説明】
1 温水魚及び冷水魚の飼育システム 2 冷暖機 2a 凝縮室 2b 蒸発室 3 暖媒用蓄熱槽 4 冷媒用蓄熱槽 5 温水魚飼育水槽 5a 排出口 5b 流入口 6 冷水魚飼育水槽 6a 排出口 6b 流入口 7 1次暖媒循環通路 7a 循環ポンプ 8 1次冷媒循環通路 8a 循環ポンプ 9 2次暖媒循環通路 9a 循環ポンプ 10 暖熱交換器 11 暖熱循環通路 11a 温水流入口 12 2次冷媒循環通路 12a 循環ポンプ 13 冷熱交換器 14 冷熱循環通路 14a 冷水流入口 15 循環浄化通路 16 残餌処理槽 17 飼育水槽循環ポンプ 18 生物濾過槽 19 アンモニア吸着PH調整槽 20 循環浄化通路 21 クーリングタワー 22 暖媒放出循環通路 22a 循環ポンプ 23 放冷ユニット 24 冷媒放出循環通路 24a 循環ポンプ 25 暖媒供給通路 25a 循環ポンプ 26 暖媒返還通路 27 冷媒供給通路 27a 循環ポンプ 28 冷媒返還通路 29 オーバーフロー簡易濾過タンク 30 オーバーフロー循環通路 30a 循環ポンプ 31 エジェクター 32 オゾン発生器 33 供給通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺尾 隆文 長崎県北松浦郡小佐々町黒石免字小島339 −41株式会社ジャパンアクアテック内 (72)発明者 松尾 重巳 長崎県北松浦郡小佐々町黒石免字小島339 −41株式会社ジャパンアクアテック内 (56)参考文献 特開 昭63−207338(JP,A) 特開 昭63−311072(JP,A) 実開 平3−92963(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖媒と冷媒を同時に生成する冷暖機と、
    該冷暖機で同時に生成された暖媒と冷媒を各々蓄える暖
    媒用蓄熱槽及び冷媒用蓄熱槽と、該暖媒用蓄熱槽に蓄え
    られた暖媒で温水状態に調整維持される温水魚飼育水槽
    と、上記冷媒用蓄熱槽に蓄えられた冷媒で冷水状態に調
    整維持される冷水魚飼育水槽と、を少なくとも備えたこ
    とを特徴とする温水魚及び冷水魚の飼育システム。
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