JPH0824187A - 充交両用電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実用性の高い充交両用電気掃除機を安価に提
供する。 【構成】 吸塵された塵埃を蓄積する集塵室６と、電動
送風機７とこれを制御する直流電源昇圧ユニット８（制
御回路）を内蔵する駆動室９と、駆動室９の側方あるい
は後方に電動送風機７に直流電流を給電する蓄電池１４
を本体１に着脱自在に保持する電源部１５とを設け、電
源部１５には家庭用の交流電力を供給するコード接続部
３１を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は充交両用電気掃除機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、充電された蓄電池による直流電源
と家庭用の交流電源の両電源を択一的に用いて使用する
充交両用の電気掃除機は、特開昭６１−１３１７２０号
公報や特開昭６３−３８４２５号公報に開示のものや実
開昭６４−４０４４９号公報に開示の構成が一般的であ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭６１
−１３１７２０号公報や特開昭６３−３８４２５号公報
に開示されたものでは、交流電源を使用する場合、蓄電
池を本体内に内蔵したままである。ところが、蓄電池に
よるコードレス掃除機としての使用時の吸込性能を高め
たり、またその使用時間の長時間化を図るために高容量
電池を使用しようとすると、高容量な蓄電池は残念なが
ら大型化、重量化してしまうため、使用時間や吸込性能
を犠牲にして小型・軽量の蓄電池を使用しなければなら
なかった。そしてこの状況は、ハンディ型の掃除機にと
どまらず一般の床移動型の掃除機においても同様であっ
た。

【０００４】さらに、交流電源使用時には、直流電源回
路をスイッチ操作やコード接続検知などによって自動的
に回路を開く装置の配置によって交流電源駆動回路に切
り換える必用があり、回路構成を複雑にしてコスト高を
招いていた。

【０００５】また、実開昭６４−４０４４９号公報に開
示のものでは、当然のことながら直流モータ、交流モー
タを搭載した充電駆動部ケースと充電器ケースを別個に
用意しなければならず、コスト高になって実用的ではな
かった。

【０００６】本発明はこれらの課題を解消し、実用性の
高い充交両用の電気掃除機を安価に提供することを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第１の手段は、吸塵された塵埃を蓄積する集
塵室と、電動送風機とこれを制御する制御回路を内蔵す
る駆動室と、電動送風機に直流電流を給電する蓄電池を
本体に着脱自在に保持する電源部とを具備し、電源部に
は家庭用の交流電流を供給するコード接続部を配するも
のである。

【０００８】第２の手段は、電源部は本体後端部に位置
させるとともに、交流電力供給の電源コードの引出し方
向を本体後方方向にするものである。

【０００９】第３の手段は、電源コードのコード接続部
を略９０度折曲して形成するものである。

【００１０】第４の手段は、電源部を覆うとともに本体
に着脱自在に保持される外蓋に、電源コードのコード接
続部を保持する嵌合リブを形成するものである。

【００１１】

【作用】上記第１の手段による作用は、家庭用の交流電
源を用いて電気掃除機を使用する際は、蓄電池を本体か
ら取り外し、コード接続部に接続コードを嵌合接続して
電源を供給する。この時、重量物である蓄電池を本体か
ら取り外すため、製品本体が軽量になり、本体を軽く引
き回すことができる。また、蓄電池を外して接続コード
を接続する構成のため、交流電源と直流電源を同時に使
用することがなく、複雑な駆動電源回路の切換機構を必
要としない。

【００１２】第２の手段によると、電源コード長の有効
利用が得られるとともに電源コードの本体出口部での断
線に対する高耐久性を得られる。

【００１３】第３の手段として、電源コードのコード接
続部は略９０度折曲して形成することにより、電源コー
ドのコード接続部への装着、コード接続部からの引き外
しが容易に行える。

【００１４】第４の手段によって、交流電力利用での使
用中において、電源コードの引っ張りが発生してもコー
ド接続部に張力が加わらず、その結果電源コードの断線
に対する耐久性の向上が得られるものである。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１６】図１〜図５において、電気掃除機の本体１
は、前方に床用吸込具２・延長管３・ホース４を通じて
吸い込んだ塵埃を濾過・蓄積する紙袋５を収容する集塵
室６を有し、後方には電動送風機７や直流電源昇圧ユニ
ット８を内蔵する駆動室９を有している。集塵室６の上
方には前蓋１０が取り付けられて集塵室６を開閉自在に
おおい、駆動室９を上方からおおう上本体１１の中央部
には集塵量表示装置１２が取り付けられ、上蓋１３でお
おわれている。

【００１７】駆動室９の上部後方には重量約１．６ｋｇ
の蓄電池１４を収容する電源部１５が形成されていて、
本体１に着脱自在な外蓋１６で開閉自在におおわれてい
る。内蔵された蓄電池１４の下側には、家庭用交流電源
で電動送風機７を回転駆動する時に電源コード１７を接
続するためのコード接続部３１が設けられ、前記コード
接続部３１は、雌接続部１８とそれを嵌合接続する接続
凹部１９で形成され、一対の接続端子２０が配設されて
いる。電源コード１７の他端は、家庭用交流電源のコン
セントに接続できる接続プラグ２１で、接続プラグ２１
と雌接続部１８間はキャブタイヤコード２２で一体に接
続されている。

【００１８】２３は電源部１５に配設した一対の直流端
子で、蓄電池１４の一側面に形成した一対の電池端子２
４に相対し、蓄電池１４が電源部１５に収容された状態
で、互いに直流電源回路２５を閉じている。２６は本体
１の上面に配置された本体スイッチで、その操作によっ
て直流電源回路２５、交流電源回路２７を本体１外部か
ら開閉できる。２８は蓄電池１４の電源部１５内での有
無を検知して交流電源回路２７と直流電源回路２５を自
動的に切り換える回路切換装置である。

【００１９】次に上記構成における動作・作用について
説明する。蓄電池１４を用いてコードレスの状態で本電
気掃除機を使用する際には、蓄電池１４を電源部１５に
装着したのち、外蓋１６を取り付けて本体１内に収容す
る。本体スイッチ２６を操作して直流電源回路２５を閉
じると、直流電源昇圧ユニット８が蓄電池１４の起電圧
２４Ｖを５４Ｖに昇圧させ、約１００Ｗの吸込仕事率性
能を発揮して使用できる。

【００２０】一方、家庭用交流電源で使用するときは、
外蓋１６を外して蓄電池１４を取り除き、電源コード１
７の雌接続部１８を接続凹部１９に嵌合させたのち外蓋
１７を再取着し、また接続プラグ２１を家庭の交流電源
コンセントに差し込むことで回路切換装置２８の作用に
よって交流電源回路２７が構成され、本体スイッチ２６
をＯＮ状態にすると吸込仕事率約３００Ｗの吸込性能を
発揮して使用できる。

【００２１】すなわち、家庭用の交流電源を用いて使用
する際は、蓄電池１４を本体１から取り外して現れる接
続凹部１９に電源コード１７を嵌合接続して用いるた
め、約１．６ｋｇの重量物である蓄電池１４無しの軽量
な本体１を引き回すこととなり、軽く使用できることと
なる。

【００２２】また、蓄電池１４を外して電源コード１７
を接続する構成のため、交流電源と直流電源の同時使用
を防止するための複雑な駆動電源回路の切換機構を必要
とせず、本実施例では、回路切換装置２８の作用で自動
的に切り換えできることとしたが、マニュアル的に切り
換えて更に安価に構成することができる。

【００２３】次に、第２および第３の手段の構成および
動作・作用について説明する。すなわち、電源部１５は
本体１の後端部に形成されている。接続凹部１９は、電
源部１５の上方からみて略台形（図示せず）に形成さ
れ、また雌接続部１８はほぼ９０度折曲して形成してあ
る。この結果、雌接続部１８を接続凹部１９に挿入する
ときや雌接続部１８を接続凹部１９から抜き外すときに
は、雌接続部１８の操作方向が床面にたいしてほぼ垂直
方向となり、本体１の水平移動を気にせず容易に行え
る。

【００２４】また、電源コード１７の引き出し方向が本
体１の後ろ方向となり、外蓋１６出口部での電源コード
１７の屈曲が緩和されて断線が発生せず、良好な耐久性
が得られる。さらに、電源部１５および接続凹部１９が
本体１の後端部に位置するため、使用する電源コード１
７長を最大限有効に利用することができる。

【００２５】次に、第４の手段の構成および動作・作用
について説明する。すなわち、２９は外蓋１６の電源部
側に形成された押さえリブで、電源コード１７の雌接続
部１８に形成した止め溝３０と互いに嵌合するよう形成
されている。

【００２６】この構成において、本体１の移動引き回し
により、電源コード１７がピンと張られる状況が起きて
も、押さえリブ２９と止め溝３０の組み合わせでその張
力を支える結果、接続端子２０部へは張力が作用せず、
従って家庭用交流電源使用時の際の電源コード１７の断
線や接続端子２０の接触異常を防止でき、耐久性の向上
が得られるものである。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明の第１の手段
によれば、家庭用の交流電源を用いて電気掃除機を使用
する際は、重量物である蓄電池を本体から取り外した状
態となり、本体を軽く引き回すことができる。また蓄電
池を外して接続コードを接続する構成のため、交流電源
と直流電源を同時に使用することがなく、これらのいず
れかを択一的に選択するための複雑な駆動電源回路の切
換機構を必要とせず、この結果、電気掃除機を安価に提
供することができる。

【００２８】また第２の手段によれば、使用する電源コ
ード長の最大限有効な利用ができ、また電源コードの本
体出口部での断線に対する高耐久性を得られる。

【００２９】また第３の手段によれば、電源コードのコ
ード接続部は略９０度折曲して形成することにより、電
源コードのコード接続部への装着、コード接続部からの
引き外しが容易に行える。

【００３０】また第４の手段によれば、電源部をおおっ
て本体に着脱自在に保持される外蓋には、電源コードの
コード接続部を保持する押さえリブを形成することで、
電源コードの耐久性の一層の伸長を得られるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す充交両用電気掃除機の
縦断面図

【図２】同実施例に於いて直流電源回路使用時の電気掃
除機の使用状態図

【図３】同実施例を示す交流電源回路使用時の電源コー
ド出口部の斜視図

【図４】（ａ）同実施例を示す充交両用電気掃除機の電
源コード取付部と外蓋の要部斜視図 （ｂ）同電源コードの端部を示す斜視図

【図５】同実施例を示す充交両用電気掃除機の電気回路
図

【符号の説明】

１ 本体 ６ 集塵室 ７ 電動送風機 ８ 直流電源昇圧ユニット ９ 駆動室 １４ 蓄電池 １５ 電源部 １６ 外蓋 １７ 電源コード １８ 雌接続部 １９ 接続凹部 ２９ 押さえリブ ３０ 止め溝

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸塵された塵埃を蓄積する集塵室と、電
   動送風機とこれを制御する制御回路を内蔵する駆動室
   と、駆動室の側方あるいは後方に電動送風機に直流電流
   を給電する蓄電池を本体に着脱自在に保持する電源部と
   を具備し、電源部には家庭用の交流電力を供給するコー
   ド接続部を配してなる充交両用電気掃除機。
2. 【請求項２】 電源部は本体後端部に位置し、交流電力
   供給の電源コードの引出し方向を本体後方方向にした請
   求項１記載の充交両用電気掃除機。
3. 【請求項３】 電源コードのコード接続部を略９０度折
   曲して形成してなる請求項１または２記載の充交両用電
   気掃除機。
4. 【請求項４】 電源部を覆うとともに本体に着脱自在に
   保持される外蓋には、電源コードのコード接続部を保持
   する嵌合リブを有してなる請求項１〜３のいずれか１項
   記載の充交両用電気掃除機。