JPH08239567A - 新規な硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物、並びにこれを用いた複合材料及び積層体 - Google Patents

新規な硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物、並びにこれを用いた複合材料及び積層体

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JPH08239567A
JPH08239567A JP6353795A JP6353795A JPH08239567A JP H08239567 A JPH08239567 A JP H08239567A JP 6353795 A JP6353795 A JP 6353795A JP 6353795 A JP6353795 A JP 6353795A JP H08239567 A JPH08239567 A JP H08239567A
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polyphenylene ether
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JP6353795A
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Teruo Katayose
照雄 片寄
Yoshiyuki Ishii
義行 石井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
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    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4673Application methods or materials of intermediate insulating layers not specially adapted to any one of the previous methods of adding a circuit layer
    • H05K3/4676Single layer compositions

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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリフェニレンエーテルの優れた誘電特性を
有し、硬化後に優れた耐薬品性と耐熱性、および寸法安
定性を示す新規な硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組
成物を提供する。 【構成】 (a)ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽和
カルボン酸または酸無水物との反応生成物、(b)トリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレート、(c)エポキシ樹脂、(d)および無機充填
材からなる硬化性樹脂組成物、及びそれと基材との複合
材料を得る。複合材料は金属箔等と積層し、加熱・硬化
させて積層体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な硬化性ポリフェ
ニレンエーテル樹脂組成物、およびこれを硬化して得ら
れる硬化体に関する。さらに本発明は、該樹脂組成物と
基材とからなる複合材料、その硬化体、硬化体と金属箔
とからなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信用、民生用、産業用等の電子
機器の分野における実装方法の小型化、高密度化への指
向は著しいものがあり、それに伴って材料の面でもより
優れた耐熱性、寸法安定性、電気特性が要求されつつあ
る。例えば、プリント配線基板としては、従来からフェ
ノール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を材料と
する銅張り積層板が用いられてきた。これらは各種の性
能をバランスよく有するものの、電気特性、特に高周波
領域での誘電特性が悪いという欠点を持っている。ま
た、寸法安定性が悪く、高周波回路の設計時に問題を生
じている。
【0003】この問題を解決する新しい材料としてポリ
フェニレンエーテルが近年注目をあび銅張積層板への応
用が試みられている。しかし、高周波回路の設計には特
定の誘電率の制御、高寸法安定性が求められ、これらを
すべて満足する材料はなかった。さらに、部品実装の高
密度化への指向から、プリント配線基板の多層化はます
ます重要になり、プリプレグ間の接着強度の強い材料が
要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上述のよ
うな課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ポリフ
ェニレンエーテルの優れた誘電特性を損なうことなく、
誘電率を制御し、かつ硬化後において優れた寸法安定
性、及び優れた耐薬品性と耐熱性を示し、さらには、複
合材料といた場合、層間接着強度の高い硬化性ポリフェ
ニレンエーテル樹脂組成物を提供とするものである。
【0005】
【課題が解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明
の目的に沿った樹脂組成物を見い出し本発明を完成する
に到った。すなわち、本発明は次に述べる6つの発明よ
り構成される。
【0006】本発明の第1は、(a)ポリフェニレンエ
ーテルと不飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成
物、(b)トリアリルイソシアヌレートおよび/または
トリアリルシアヌレート、(c)エポキシ樹脂及び
(d)無機充填材からなる硬化性ポリフェニレンエーテ
ル樹脂組成物であって、(a)成分と(b)成分の和1
00重量部を基準として(a)成分が98〜40重量
部、(b)成分が2〜60重量部であり、かつ(a)〜
(c)成分の和100重量部を基準として(a)+
(b)成分が99〜1重量部、(c)成分が1〜99重
量部であり、かつ(a)〜(d)成分の和100重量部
を基準として(a)〜(c)成分が99〜10重量部、
(d)成分が1〜90重量部であることを特徴とする硬
化性樹脂組成物、である。
【0007】本発明の第2は、(a)ポリフェニレンエ
ーテルと不飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成
物、(b)トリアリルイソシアヌレートおよび/または
トリアリルシアヌレート、(c)エポキシ樹脂、(d)
無機充填材,及び(e)ジクミルパーオキサイドおよび
/またはα,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−
イソプロピル)ベンゼンかららなる硬化性ポリフェニレ
ンエーテル樹脂組成物であって(a)成分と(b)成分
の和100重量部を基準として(a)成分が98〜40
重量部、(b)成分が2〜60重量部であり、かつ
(a)〜(c)成分の和100重量部を基準として
(a)+(b)成分が99〜1重量部、(c)成分が1
〜99重量部であり、かつ(a)〜(d)成分の和10
0重量部を基準として(a)〜(c)成分が99〜10
重量部、(d)成分が1〜90重量部であり、かつ
(a)成分と(b)成分の和100重量部を基準として
(e)成分が0.1〜10重量部であることを特徴とす
る硬化性樹脂組成物、である。
【0008】本発明の第3は、上記第1または第2発明
の硬化性樹脂組成物を硬化して得られた硬化樹脂組成
物、である。本発明の第4は、上記第1または第2発明
の硬化性樹脂組成物と基材からなる硬化性複合材料、で
ある。本発明の第5は、上記第4発明の硬化性複合材料
を硬化して得られた硬化複合材料、である。本発明の第
6は、上記第5発明の硬化複合材料と金属箔からなる積
層体、である。以下にこの発明を詳しく説明する。
【0009】本発明において使用されるポリフェニレン
エーテルは次の一般式(1)で表される。
【化1】 [式中、mは1〜6の整数であり、Jは次式(A)で表
される単位から、実質的に構成されるポリフェニレンエ
ーテル鎖であり、
【0010】
【化2】 (ここに、R1 〜R4 は各々独立に低級アルキル基、ア
リール基、ハロアルキル基、ハロゲン原子、水素原子を
表す。) Qはmが1とき水素原子を表し、mが2以上のときは一
分子中に2〜6個のフェノール性水酸基を持ち、フェノ
ール性水酸基のオルト位及びパラ位に重合不活性な置換
基を有する多官能性フェノール化合物の残基を表す。]
【0011】一般式(A)におけるR1 〜R4 の低級ア
ルキル基の例としては、メチル基、エチル基、nープロ
ピル基、イソプロピル基、nーブチル基、イソブチル基
等が挙げられる。アリール基の例としては、フェニル基
等が挙げられる。ハロアルキル基の例としては、ブロモ
メチル基、クロロメチル基等が挙げられる。ハロゲン原
子の例としては臭素、塩素等が挙げられる。一般紙
(1)のQの代表的な例としては、つぎの4種の一般式
で表される化合物群が挙げられる。
【0012】
【化3】
【0013】(式中、A1 、A2 は同一または異なる炭
素数1〜4の直鎖状アルキル基を表し、Xは脂肪族炭化
水素残基およびそれらの置換誘導体、アラルキル基およ
びそれらの置換誘導体、酸素、硫黄、スルホニル基、カ
ルボニル基を表し、Yは脂肪族炭化水素残基およびそれ
らの置換誘導体、芳香族炭化水素残基およびそれらの置
換誘導体、アラルキル基およびそれらの置換誘導体を表
し、Zは酸素、硫黄、スルホニル基、カルボニル基を表
し、A2 と直接結合した2つのフェニル基、A2とY、
2 とZの結合位置はすべてフェノール性水酸基のオル
ト位およびパラ位を示し、rは0〜4、sは2〜6の整
数を表す。) 具体例として、下記構造式単位を有する化合物等が挙げ
られる。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】 一般式(1)中のJで表されるポリフェニレンエーテル
鎖中には、一般式(A)で表される単位の他に、次の一
般式(B)で表される単位が含まれていてもよい。
【0016】
【化6】 [式中、R5 〜R9 は各々独立に水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、アリール基、ハロアルキル基を表
し、R10とR11とが同時に水素であることはない。]
【0017】一般式(B)の単位の例としては、
【化7】 等が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる一般式(1)のポリフ
ェニレンエーテル樹脂の好ましい例としては、2,6ー
ジメチルフェノールの単独重合で得られるポリ(2,6
ージメチルー1,4ーフェニレンエーテル)、ポリ
(2,6ージメチルー1,4ーフェニレンエーテル)の
スチレングラフト重合体、2,6ージメチルフェノール
と2,3,6ートリメチルフェノールの共重合体、2,
6ージメチルフェノールと2ーメチルー6ーフェニルフ
ェノールの共重合体、2,6ージメチルフェノールと多
官能フェノール化合物:一般式(2)で表される化合物
【0019】
【化8】 (式中、mは1〜6の整数であり、Qはmが1のときに
水素を表し、mが2以上のときは一分子中に2〜6個の
フェノール性水酸基を持ち、フェノール性水酸基のオル
ト位及びパラ位に重合不活性な置換基を有する多官能フ
ェノールの残基を表す。)の存在下で重合して得られた
多官能性ポリフェニレンエーテル樹脂、例えば特開昭6
3ー301222号公報、特開平1ー297428号公
報に開示されているような一般式(A)および(B)の
単位を含む共重合体等が挙げられる。
【0020】以上述べたポリフェニレンエーテル樹脂の
分子量については、30℃、0.5g/dlのクロロホ
ルム溶液で測定した粘度数ηsp/cが0.1〜1.0
の範囲にあるものが良好に使用できる。溶融樹脂流れを
重視する硬化性樹脂組成物、例えば、多層配線板用プリ
プレグとしては、粘度数の小さい樹脂が好ましい。
【0021】本発明に用いられる(a)成分は、上記の
ポリフェニレンエーテル樹脂を不飽和カルボン酸または
酸無水物と反応させることによって製造され、実質的に
酸または酸無水物に起因する重合性の二重結合を含まな
い反応生成物である。該反応生成物は、おそらく種々の
化学構造を持つ色々な生成物からなる混合物であって、
それらの化学構造は全てが明らかにされているわけでは
なく、例えば、J.H.Glans,M.K.Akka
peddi,Macromolecules,vol
1991,24,383〜386に記載されている下記
の化学構造が例として挙げられる。
【0022】
【化9】
【0023】適当な酸および酸無水物の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水
シトラコン酸等が挙げられる。特に無水マレイン酸、フ
マル酸が最も良好に使用できる。反応はポリフェニレン
エーテル樹脂と不飽和カルボン酸または酸無水物を10
0℃〜390℃の温度範囲で加熱することによって行わ
れる。この際、ラジカル開始剤を共存させてもよい。反
応方法としては、溶液法と溶融混合法の両方が使用でき
るが、押出機等を用いる溶融混合法の方が簡便に行うこ
とができ、本発明の目的に適している。
【0024】不飽和カルボン酸または酸無水物の割合
は、ポリフェニレンエーテル樹脂100重量部に対し、
0.01〜5.0重量部、好ましくは0.1〜3.0重
量部である。本発明の(b)成分として用いられるトリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレートとは、それぞれ次の構造式で表される3官能性
モノマーである。
【0025】
【化10】
【0026】本発明を実施する上においては、トリアリ
ルイソシアヌレートおよびトリアリルシアヌレートはそ
れぞれ単独で用いられるだけでなく、両者を任意の割合
で混合して用いることが可能である。本発明において、
トリアリルイソシアヌレートおよびトリアリルシアヌレ
ートは、可塑剤ならびに架橋剤としての効果を発揮す
る。すなわち、プレス時の樹脂流れの向上と架橋密度の
向上をもたらす。
【0027】本発明の(c)成分として用いられるエポ
キシ樹脂としては、一分子中に2個以上のエポキシ基を
含有するものであればよく、一種のみもしくは二種以上
組み合わせて用いられる。代表的な例としては、フェノ
ール類またはアルコール類とエピクロルヒドリンとの反
応によって得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、カルボン酸類とエピクロルヒドリンとの反応によっ
て得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂、アミン
類またはシアヌル酸とエピクロルヒドリンとの反応によ
って得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、二重結
合の酸化によって得られる内部エポキシ樹脂等が挙げら
れる〔これらの詳細については、例えば、新保正樹編、
「エポキシ樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社、19
87)を参照〕。
【0028】また硬化剤としては、通常のエポキシ樹脂
の硬化剤、例えばポリアミン系硬化剤、酸無水物系硬化
剤、ポリフェノール系硬化剤、ポリメルカプタン系硬化
剤、アニオン重合型触媒型硬化剤、カチオン重合型触媒
型硬化剤、潜在型硬化剤等が使用できる〔詳細は、例え
ば、新保正樹編、「エポキシ樹脂ハンドブック」(日刊
工業新聞社1987年発行)、室井宗一、石村秀一著、
「入門エポキシ樹脂」(高分子刊行会1988年発行)
等を参照〕。
【0029】本発明の(d)成分として用いられる無機
充填材とはガラスバルーン、シリカバルーン、シリカ、
アルミナ、二酸化チタン、酸化アルミニウム、タルク、
マイカ、ガラスビーズ、チタン酸バリウムなどが挙げら
れ、それぞれ単独で、または二種類以上併せてもちいる
ことができるが、これらに限定されない。バルーン状の
無機充填材は、中空状であるため誘電率を低く抑え、誘
電損失も低くするとともに、寸法安定性、耐熱性を向上
させる効果がある。粒子径は100μm以下が好まし
い。
【0030】シリカ、アルミナ、二酸化チタンなどの誘
電率の高い無機充填材を用いることにより、これを含む
硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物からなる成形
物の誘電率を広範囲にわたって任意に制御することがで
きる。本発明の(e)成分として用いられる過酸化物
は、ジクミルパーオキサイドおよび/またはα,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベン
ゼンである。
【0031】以上説明した(a)〜(e)の5成分のう
ち(a)成分と(b)成分の配合割合は、両者の和10
0重量部を基準として(a)成分が98〜40重量部、
(b)成分が2〜60重量部であり、より好ましくは
(a)成分が95〜50重量部、(b)成分が5〜50
重量部の範囲である。
【0032】(b)成分が2重量部以下では耐薬品性の
改善が不十分であり好ましくない。逆に60重量部を越
えると誘電特性、難燃性、吸湿特性が低下し、また硬化
後において非常に脆い材料になるので好ましくない。ま
た、ガラスクロス等に樹脂組成物を含浸させて、プリプ
レグを作成し、複数枚積層し、硬化複合材料とした場
合、プリプレグ間の接着強度が著しく低下するので好ま
しくない。
【0033】また(c)成分の配合割合は、(a)〜
(c)成分の和100重量部を基準として(a)+
(b)成分が99〜1重量部、(c)成分が1〜99重
量部の範囲であり、より好ましくは(a)+(b)成分
が90〜10重量部、(c)成分10〜90重量部の範
囲である。(c)成分が1重量部未満では金属箔との接
着性が向上しない。逆に(c)成分が99重量部を越え
ると誘電特性が低下するので好ましくない。本発明では
(c)成分として臭素化エポキシ樹脂を用いると、難燃
性の樹脂組成物を得ることができる。難燃性を付与する
ための好ましいハロゲン含量は(a)から(c)成分の
和を基準として5重量%以上、より好ましくは10重量
%以上である。
【0034】また(d)成分の配合割合は、(a)〜
(c)成分の和100重量部を基準として(a)〜
(c)成分が99〜10重量部、(d)成分が1〜90
重量部、好ましくは1〜80重量部、更に好ましくは1
〜70重量部の範囲である。
【0035】(d)成分が90重量部を越えると耐薬品
性が不十分であったり、後述するように金属箔と接着さ
せた場合、接着強度が得られず好ましくない。さらに、
複合材料とした場合、上述したプリプレグ間の接着強度
が著しく低下するので好ましくない。逆に(d)成分が
1重量部未満の場合は寸法安定性の向上、あるいは誘電
率の制御が困難であり好ましくない。
【0036】また(e)成分の配合割合は、(a)成分
と(b)成分の和100重量部を基準として(e)成分
が0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部。
更に好ましくは1〜6重量部の範囲である。(e)成分
が10重量部を越えると電気的特性が劣り好ましくな
い。逆に(e)成分が0.1重量部未満の場合は過酸化
物による硬化を十分効果的に行うことができず好ましく
ない。
【0037】本発明の硬化性樹脂組成物には、機械的強
度を高め、寸法安定性を増大させるために基材を加える
ことができる。本発明に用いられる基材としては、ロー
ビングクロス、クロス、チョップドマット、サーフェシ
ングマットなどの各種ガラス布、アスベスト布、金属繊
維布およびその他合成もしくは天然の無機繊維布;ポリ
ビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊
維、全芳香族ポリアミド繊維、ポリテトラフルオロエチ
レン繊維などの合成繊維から得られる織布または不織
布;綿布、麻布、フェルトなどの天然繊維布;カーボン
繊維布;クラフト紙、コットン紙、紙ーガラス混繊紙な
どの天然セルロース系紙などがそれぞれ単独で、あるい
は2種以上併せて用いられる。
【0038】本発明の硬化性複合材料における基材の占
める割合は、硬化性複合材料100重量部を基準として
5〜90重量%、より好ましくは10〜80重量%さら
に好ましくは20〜70重量%である。基材が5重量%
より少なくなると複合材料の硬化後の寸法安定性や強度
が不十分であり、また基材が90重量%より多くなると
複合材料の誘電特性や難燃性が劣り好ましくない。本発
明で用いられる金属箔としては、例えば銅箔、アルミニ
ウム箔等が挙げられる。その厚みは特に限定されない
が、5〜200μm、より好ましくは5〜105μmの
範囲である。
【0039】上記の(a)〜(e)成分を混合する方法
としては、5者を溶媒中に均一に溶解または分散させる
溶液混合法、あるいは押出機等により加熱して行う溶融
ブレンド法等が利用できる。溶液混合に用いられる溶媒
としては、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロ
エチレンなどのハロゲン系溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族系溶媒;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶媒;
テトラヒドロフランが単独であるいは二種以上を組み合
わせて用いられる。
【0040】本発明の樹脂組成物は、予めその用途に応
じて成形、硬化させてもよい。成形方法は特に限定され
ない。通常は、樹脂組成物を上述した溶媒に溶解させ好
みの形に成形するキャスト法、または樹脂組成物を加熱
溶融し好みの形に成形する加熱溶融法が用いられる。上
述したキャスト法と加熱溶融法は単独で行ってもよい。
またそれぞれを組み合わせて行ってもよい。例えば、キ
ャスト法で作成された本樹脂組成物のフィルムを数〜数
十枚積層し、加熱溶融法、例えばプレス成形機で加熱溶
融し、本樹脂組成物のシートを得ることができる。
【0041】本発明の硬化性複合材料を製造する方法と
しては、例えば本発明の(a)〜(e)成分と必要に応
じて他の成分を前述のハロゲン系、芳香族系、ケトン系
等の溶媒もしくはその混合溶媒中に均一に溶解または分
散させ、基材に含浸させた後乾燥する方法が挙げられ
る。含浸は浸漬(ディッピング)、塗布等によって行わ
れる。含浸は必要に応じて複数回繰り返すことも可能で
あり、またこの際組成や濃度の異なる複数の溶液を用い
て含浸を繰り返し、最終的に希望とする樹脂組成および
樹脂量に調整することも可能である。
【0042】本発明の硬化性複合材料には、必要に応じ
て樹脂と基材の界面における接着性を改善する目的でカ
ップリング剤を用いることができる。カップリング剤と
しては、シランカップリング剤、チタネートカップリン
グ剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネ
ートカップリング剤等一般のものが使用できる。
【0043】本発明の過酸化物には、本来の性能を損な
わない範囲で上述した(e)成分の過酸化物の他に他の
過酸化物を配合しても良い。代表的な例を挙げると、ベ
ンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、2,2−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパー
オキシ)オクタン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベ
ンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ジ(トリメチルシリ
ル)パーオキサイド、トリメチルシリルトリフェニルシ
リルパーオキサイド等の過酸化物があるがこれらに限定
されない。また過酸化物ではないが、2,3−ジメチル
−2,3−ジフェニルブタンもラジカル開始剤として使
用できる。
【0044】本発明の樹脂組成物は、その用途に応じて
所望の性能を付与させる目的で本来の性質を損なわない
範囲の量の充填剤や添加剤を配合して用いることができ
る。充填剤は繊維状であっても粉末状であってもよい。
添加剤としては、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、
可塑剤、顔料、染料、着色剤等が挙げられる。また難燃
性の一層の向上を図る目的で塩素系、臭素系、リン系の
難燃剤や、Sb2 3、Sb2 5 、NbSbO3 ・1
/4H2 O等の難燃助剤を併用することもできる。基材
を含む複合材料では、臭素化ジフェニルエーテル類と酸
化アンチモンの組み合わせ、あるいは臭素化ジフェニル
エタン類と酸化アンチモンの組み合わせが好ましく用い
られる。さらには、他の熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化
性樹脂を一種または二種以上配合することも可能であ
る。
【0045】本発明の硬化樹脂組成物は、以上に述べた
硬化性樹脂硬化物を硬化することにより得られるもので
ある。硬化の方法は任意であり、熱、光、電子線等によ
る方法を採用することができる。加熱により硬化を行う
場合、その温度は、ラジカル開始剤、硬化剤の有無やそ
の種類によっても異なるが、80〜300℃、より好ま
しくは120〜250℃の範囲で選ばれる。また時間
は、1分〜10時間、より好ましくは1分〜5時間の範
囲である。
【0046】得られた硬化樹脂組成物は、赤外吸収スペ
クトル法、高分解能固体核磁気共鳴スペクトル法、熱分
解ガスクロマトグラフィー等の方法を用いて樹脂組成を
解析することができる。本発明の硬化複合材料はフィル
ム状、あるいは少なくとも1種類の金属箔および/また
は金属板と、少なくとも片面に上述の金属箔および/ま
たは金属板を張り合わせた硬化樹脂組成物から構成され
る積層体として使用されることが可能である。
【0047】本発明の硬化複合材料は、このようにして
得た硬化性複合材料を加熱等の方法により硬化すること
によって得られるものである。その製造方法は特に限定
されるものではなく、例えば該硬化性複合材料を複数枚
重ね合わせ、加熱加圧下に各層間を接着せしめると同時
に熱硬化を行い、所望の厚みの硬化複合材料を得ること
ができる。また一度接着硬化させた硬化複合材料と硬化
性複合材料を組み合わせて新たな層構成の硬化複合材料
を得ることも可能である。積層成形と硬化は、通常熱プ
レス等を用い同時に行われるが、両者をそれぞれ別々で
行ってもよい。すなわち、あらかじめ積層成形して得た
未硬化あるいは半硬化の複合材料を、熱処理または別の
方法で処理することによって硬化させることができる。
【0048】成形および硬化は、温度80〜300℃、
圧力0. 1〜1000kg/cm2、時間1分〜10時
間の範囲、より好ましくは、温度120〜250℃、圧
力1〜100kg/cm2 、時間1分〜5時間の範囲で
行うことができる。本発明の積層体とは、本発明の硬化
複合材料と金属箔より構成されるものである。硬化複合
材料と金属板より構成される積層板および、金属箔、硬
化複合材料、および金属板より構成される金属張り積層
板も製造できる。
【0049】本発明の積層体、積層板、および金属張り
積層板を製造する方法としては、例えば本発明の硬化性
複合材料と、金属箔および/または金属板を目的に応じ
た層構成で積層し、加熱加圧下に各層間を接着せしめる
と同時に熱硬化させる方法を挙げることができる。例え
ば、積層体においては、硬化性複合材料と金属箔が任意
の層構成で積層される。金属箔は表層としても中間層と
しても用いることができる。
【0050】積層板においては、金属板をベースとしそ
の片面または両面に硬化性複合材料が積層される。金属
張り積層板においては、金属板をベースとしその片面ま
たは両面に硬化性複合材料を介して金属箔が積層され
る。この際金属箔は最表層として用いられるが、最表層
以外に中間層として用いてもよい。
【0051】上記の他、積層と硬化を複数回繰り返して
多層化することも可能である。金属箔および金属板の接
着には接着剤を用いることもでき、接着剤としては、エ
ポキシ系、アクリル系、フェノール系、シアノアクリレ
ート系等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
上記の積層成形と硬化は、本発明の硬化複合材料と同様
の条件で行うことができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を一層明確にするために実施例
を挙げて説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に
より何ら限定されるものではない。 (参考例1)30℃、0.5g/dlのクロロホルム溶
液で測定した粘度数ηsp/cが0.54のポリ(2,
6ージメチルー1,4ーフェニレンエーテル)100重
量部と、無水マレイン酸1.5重量部、および2,5ー
ジメチルー2,5ージ(tーブチルパーオキシ)ヘキサ
ン〔日本油脂(株)製 パーヘキサ25B〕1.0重量
部を室温でドライブレンドした後、シリンダー温度30
0℃、スクリュー回転数230rpmの条件下で2軸押
出機により押出した。この反応生成物をAとする。
【0053】(参考例2)参考例1と同様の方法で測定
した粘度数ηsp/cが0.40のポリ(2,6ージメ
チルー1,4ーフェニレンエーテル)100重量部と、
無水マレイン酸1.5重量部を室温でドライブレンドし
た後、シリンダー温度300℃、スクリュー回転数23
0rpmの条件で2軸押出機により押出した。この反応
生成物をBとする。以下に述べる実施例においては、各
成分として次のようなものを用いた。
【0054】エポキシ樹脂: ・ビスフェノールAグリシジルエーテルエポキシ樹脂
(旭化成 AER331 エポキシ当量 18
9) ・低臭素化ビスフェノールAグリシジルエーテルエポキ
シ樹脂(旭化成AER711 エポキシ当量475 臭
素含量20重量%) ・高臭素化ビスフェノールAグリシジルエーテルエポキ
シ樹脂(旭化成AER735 エポキシ当量350 臭
素含量48重量%) ・クレゾールノボラックエポキシ樹脂(旭化成 ECN
273 エポキシ当量 217)
【0055】開始剤: ・ジクミルパーオキサイド(日本油脂 パークミルD) ・α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプ
ロピル)ベンゼン(日本油脂 パーブチルP) 硬化剤: 2E4MZ :2−エチル−4−メチルイミダゾール 2MZ :2−メチルイミダゾール DDM :4,4’−ジアミノジフェニルメタン
【0056】(実施例1)参考例1で作成した反応生成
物とトリアリルイソシアヌレート、エポキシ樹脂、シリ
カバルーン、開始剤、難燃剤及び難燃助剤を表1に示し
た組成でクロロホルムに溶解または分散させ、テフロン
板上に流して成膜した。得られたフィルムは厚さが約1
00μmであった。成膜性は良好であった。
【0057】このフィルムをエアーオーブン中で乾燥さ
せた後、複数枚積層して真空プレス中で、200℃×6
0分の条件下で成形、硬化させ、厚さ約1mmの硬化物
を得た。この硬化物はトリクロロエチレン中で5分間煮
沸しても外観に変化は認められなかった。物性を表2に
示す。誘電率、寸法安定性に著しい効果がみられた。ま
た、無機充填剤を含む場合においても、充分なプリプレ
グ間の接着強度が得られた。
【0058】(実施例2、3)参考例で作成した反応生
成物とトリアリルイソシアヌレート、エポキシ樹脂シリ
カバルーン、開始剤、難燃剤及び難燃助剤を表1に示し
た組成でトリクロロエチレン中に溶解または分散させ
た。この溶液にガラスクロスを浸漬して含浸を行い、エ
アーオーブン中で乾燥させた。
【0059】この硬化性複合材料を成形後の厚みが約
0.8mmとなるように複数枚重ね合わせて、その両面
に厚み35μmの銅箔を重ね、プレス成形機により20
0℃×40kg/cm2 で成形、硬化させて積層体を得
た。この様にして得られた積層体の諸物性を以下の方法
で測定し、表2に示したとおり、誘電率、及び寸法安定
性において著しい効果がみられた。
【0060】1.耐トリクロロエチレン性 銅箔を除去した積層体を25mm角に切り出し、トリク
ロロエチレン中で5分間煮沸し、外観の変化を目視によ
り観察した。 2.誘電率、誘電正接 1MHzで測定を行った。
【0061】3.ハンダ耐熱性 銅箔を除去した積層体を25mm角に切り出し、260
℃のハンダ浴中に120秒間浮かべ、外観の変化を目視
により観察した。 4.銅箔引き剥し強さ 積層体から幅20mm、長さ100mmの試験片を切り
出し、銅箔面に幅10mmの平行な切り込みを入れた
後、面に対して垂直なる方向に50mm/分の速さで連
続的に銅箔を引き剥し、その時の応力を引張り試験機に
て測定し、その応力の最低値を示した。
【0062】5.線膨張係数 銅箔を除去した積層体を7mm角に切り出し、厚さ方向
の熱膨張量を昇温速度20℃/分の速さで熱機械分析装
置により測定した。 6.プリプレグ間の接着強度 積層体から幅20mm、長さ100mmの試験片を切り
出し、銅箔除去後、基板面に幅10mmの平行な切り込
みを入れた後、面に対して垂直なる方向に50mm/分
の速さで連続的に表層部のプリプレグを引き剥し、その
時の応力を引張り試験機にて測定し、その応力の最低値
を示した。
【0063】(実施例4)シリカバルーンをアルミナに
替えて、表1に示す組成で行った以外は実施例2、3と
同じ条件で積層体を得た。得られた積層体の諸物性を表
2に示す。所望の誘電率を有し、寸法安定性に優れた積
層体が得られた。 (実施例5)シリカバルーンを二酸化チタンに替えて、
表1に示す組成で行った以外は実施例2、3と同じ条件
で積層体を得た。得られた積層体の諸物性を表2に示
す。所望の誘電率を有し、寸法安定性に優れた積層体を
得た。
【0064】(比較例1)実施例1に示した組成のうち
シリカバルーンを用いなかった以外は同じ条件でフィル
ムを作成した。得られた硬化物の諸物性を表2に示す。
シリカバルーンを入れたものよりも誘電率が大きくなっ
た。 (比較例2、3)無機充填剤を用いないで表1に示す組
成で行った以外は実施例2〜5と同じ条件で積層体を得
た。得られた積層体の諸物性を表2に示す。実施例2と
比較例2との比較、及び実施例3と比較例3との比較か
ら無機充填剤を用いないものはその線膨張係数が大きく
なった。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の硬化性ポリフェニレンエーテル
樹脂組成物は誘電特性に優れ、かつ広範囲にわたって誘
電率を制御する事ができる。また室温で固体である過酸
化物を用いているため蒸発等の可能性が少なく、所望の
配合量をそのまま維持することが可能である。また耐熱
性、寸法安定性にも優れており、電気産業、電子産業、
宇宙・航空機産業等の分野において誘電材料、絶縁材
料、耐熱材料として有用である。特に片面、両面、多層
プリント基板、セミリジット基板、金属ベース基板、多
層プリント基板用プリプレグとして好適に用いられる。
特にプリント基板とした場合、プリプレグ間の接着強度
の高い材料を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 39/00 LJY C08L 39/00 LJY 63/00 NJY 63/00 NJY

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリフェニレンエーテルと不飽和
    カルボン酸または酸無水物との反応生成物、(b)トリ
    アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
    ヌレート、(c)エポキシ樹脂、及び(d)無機充填材
    からなる硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物であ
    って、(a)成分と(b)成分の和100重量部を基準
    として(a)成分が98〜40重量部、(b)成分が2
    〜60重量部であり、かつ(a)〜(c)成分の和10
    0重量部を基準として(a)+(b)成分が99〜1重
    量部、(c)成分が1〜99重量部であり、かつ(a)
    〜(d)成分の和100重量部を基準として(a)〜
    (c)成分が99〜10重量部、(d)成分が1〜90
    重量部であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a)ポリフェニレンエーテルと不飽和
    カルボン酸または酸無水物との反応生成物、(b)トリ
    アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
    ヌレート、(c)エポキシ樹脂、(d)無機充填材,及
    び(e)ジクミルパーオキサイドおよび/またはα,
    α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピ
    ル)ベンゼンかららなる硬化性ポリフェニレンエーテル
    樹脂組成物であって、(a)成分と(b)成分の和10
    0重量部を基準として(a)成分が98〜40重量部、
    (b)成分が2〜60重量部であり、かつ(a)〜
    (c)成分の和100重量部を基準として(a)+
    (b)成分が99〜1重量部、(c)成分が1〜99重
    量部であり、かつ(a)〜(d)成分の和100重量部
    を基準として(a)〜(c)成分が99〜10重量部、
    (d)成分が1〜90重量部であり、かつ(a)成分と
    (b)成分の和100重量部を基準として(e)成分が
    0.1〜10重量部であることを特徴とする硬化性樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の硬化性ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂組成物を硬化して得られた硬化ポリ
    フェニレンエーテル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の硬化性ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂組成物と基材とからなる硬化性複合
    材料であって、硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂組成
    物と基材との和100重量部を基準として硬化性ポリフ
    ェニレンエーテル樹脂組成物が95〜10重量部、基材
    が5〜90重量部であることを特徴とする硬化性複合材
    料。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の硬化性複合材料を硬化し
    て得られた硬化複合材料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の硬化複合材料と金属箔と
    からなる積層体。
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