JPH08238774A - 静電吸引方式インクジェット装置及びその駆動方法 - Google Patents

静電吸引方式インクジェット装置及びその駆動方法

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JPH08238774A
JPH08238774A JP4404695A JP4404695A JPH08238774A JP H08238774 A JPH08238774 A JP H08238774A JP 4404695 A JP4404695 A JP 4404695A JP 4404695 A JP4404695 A JP 4404695A JP H08238774 A JPH08238774 A JP H08238774A
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JP
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ink
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unit
light
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JP4404695A
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English (en)
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Koji Nakajima
晃治 中島
Hiroshi Tomiyasu
弘 冨安
Hidetoshi Matsumoto
秀俊 松本
Mikio Kawasaki
幹雄 川崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低電圧の駆動回路を実現した高密
度実装が可能な高解像度の印字特性を有する低原価の静
電吸引方式インクジェット装置及びその駆動方法を提供
することを目的とする。 【構成】 ノズル孔4を有するインク噴射室1と、イン
ク噴射室1の側壁に配設された静電界印加用電極部14
と、静電界印加用電極部14に高圧電圧を印加する高電
圧電源部110と、ノズル孔前方に配置された対向電極
部15と、静電界印加用電極部14と高電圧電源部11
0との間にインク2の吐出の制御を行う制御素子部10
1と、制御素子部101等を制御するプロセス制御部
と、を備え制御素子部101が発光部102、及び、発
光部102の光照射により抵抗値が変化する光導電部1
03と、プロセス制御部11が発光部102の光照射量
を制御する光制御部104と、を備えた構成をしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ,複写機,フ
ァクシミリ等に適用可能な静電吸引方式インクジェット
装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高解像度,高画質のプリンタ,複
写機,ファクシミリ等の印字装置として、レーザービー
ム方式とともにインクジェット方式が実用化されてい
る。インクジェット方式は、更に、圧電現象を利用した
ピエゾ方式,インクの膜沸騰現象を利用したバブルジェ
ット方式,静電気現象を利用した静電吸引方式等が開発
されている。
【0003】以下に従来のピエゾ方式インクジェット装
置について説明する。図5は従来のピエゾ方式インクジ
ェット装置の断面模式図である。1はインク噴射室であ
り、2は印字のためのインク、3はインク噴射室1に設
けられたインク室、4は電歪みエネルギーによる圧力に
よりインク2を吐出するインク噴射室1の先端部に設け
られた微小のノズル孔、5はインク2を蓄えているイン
クタンク、6はインクタンク5よりインク室3にインク
2を供給するインク供給路である。7はノズル孔4に対
向して配置された回転ローラー、8はノズル孔4に対し
て一定の距離を保つように回転ローラー7の表面に装着
され回転移動する記録紙である。12はインク室3の壁
面に積層されたピエゾ素子である。ピエゾ素子12は、
一端強電界を加えて分極処理されている。その後、ピエ
ゾ素子12に分極方向に電圧を印加するとピエゾ素子1
2が伸縮する性質がある。この性質を利用して、ピエゾ
素子12の上面−下面間に電圧を加え、ピエゾ素子12
が縮んでインク室3に圧力がかかる。また、9は低電圧
電源部、10はスイッチング回路素子からなる制御素子
部、11はインクジェット方式による印字動作を制御す
るプロセス制御部である。
【0004】以上のように構成された従来のピエゾ方式
インクジェットプリンタにおいて、以下その動作原理に
ついて説明する。まず、インク2は毛細現象によってイ
ンクタンク5よりインク供給路6を伝わって、インク室
3まで移送されている。この状態において、プロセス制
御部11により制御素子部10がオンされて、ピエゾ素
子12の上面−下面間に電圧が加えられる。これによ
り、ピエゾ素子12が縮んでインク室3に圧力がかか
る。この圧力により、インク2がノズル孔4より吐出す
る。すなわち、インク2の吐出エネルギーは、インク室
3の壁面に積層されたピエゾ素子12の電歪みエネルギ
ーによって与えられる。吐出されたインク2は、ノズル
孔4に対向する位置に配置された記録紙8に付着し、回
転ローラー7の回転とともに記録紙8が搬送され印字画
像が記録される。
【0005】以下に従来のインクの膜沸騰現象を利用し
たバブルジェット方式インクジェットプリンタについて
説明する。図6は従来のバブルジェット方式インクジェ
ット装置の断面模式図である。1はインク噴射室、2は
インク、3はインク室、4はノズル孔、5はインクタン
ク、6はインク供給路、7は回転ローラー、8は記録
紙、9は低電圧電源部、10は制御素子部、11はプロ
セス制御部である。これらは、上記の従来のピエゾ方式
インクジェット装置と同様なものなので、同一の符号を
付して説明を省略する。13はインク室3の側面に配設
されたインク2を加熱するヒーターから形成される加熱
部である。20は、インク吐出過程において、インク2
が加熱されることによりインク室3内に発生する膜気泡
である。
【0006】以上のように構成された従来のバブルジェ
ット方式インクジェットプリンタにおいて、以下その動
作原理について説明する。まず、インク2は毛細管現象
により、インクタンク5よりインク供給路6を伝わっ
て、インクを吐出するノズル孔3まで移送されている。
この状態において、プロセス制御部11により、スイッ
チング素子からなる制御素子部10がオンされ、加熱部
13に通電が開始され、インク室3内のインク2を加熱
する。加熱部13が400℃に達すると加熱部13面上
のインク2内に核気泡が発生し、各気胞が合体して膜気
泡20が形成される。加熱部13上の膜気泡20の成長
によってノズル孔4よりインク2が押し出される。ノズ
ル孔4より押し出されたインク2は、ノズル孔4に対向
する位置に配置された記録紙8に付着し、画像記録され
る。プロセス制御部11により制御素子部10をオフ
し、加熱部13の低電圧電源部9からの通電をオフす
る。これにより、加熱部13付近の温度の低下とともに
膜気泡20が収縮して、次の記録に備える。
【0007】以下に従来の静電気現象を利用した静電吸
引方式インクジェット装置について説明する。図7は従
来の静電吸引方式インクジェット装置の断面模式図であ
る。1はインク噴射室、2はインク、3はインク室、4
はノズル孔、5はインクタンク、6はインク供給路、7
は回転ローラー、8は記録紙、9は低電圧電源部、10
は制御素子部、11はプロセス制御部である。これら
は、上記の従来のピエゾ方式インクジェット装置と同様
なので、同一の符号を付して説明を省略する。14はイ
ンク噴射室1のインク室3側に配設された静電界印加用
電極部、15は回転ローラー7に設置された金属ドラム
である対向電極部、16は対向電極部15に数千Vの負
電圧を印加するバイアス電源部である。17は静電界印
加用電極部14に数百Vの高電圧を供給する高圧電源
部、18は接地部である。ここで、静電界印加用電極部
14と対向電極部15との間には、対向電極部15に印
加されている数千Vの負電圧のバイアス電源部16と数
百Vの高圧電源部17の高圧電圧が重畳し、重畳電界に
よってインク2はノズル孔4から吐出制御される。ま
た、19は対向電極部15に印加された数千Vのバイア
ス電圧によってノズル孔4に形成される凸状のインクメ
ニスカスである。
【0008】以上のように構成された従来の静電吸引方
式インクジェット装置において、以下その動作原理につ
いて説明する。まず、インク2は毛細管現象により、イ
ンク供給路6を伝わって、インク2を吐出するノズル孔
4まで移送される。ノズル孔4に対向して、記録紙8を
装着した対向電極部15が配置されている。ノズル孔4
まで達したインク2は、対向電極部15に印加された数
千Vのバイアス電圧によって凸状のインクメニスカス1
9が形成される。インク室3内に配設された静電界印加
用電極部14に数百Vの高電圧電源部17から信号電圧
を印加することで対向電極部15に印加されたバイアス
電源部16と重畳され、重畳電界によってインク2は記
録紙8に吐出され、印字画像が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、階調表示及び高密度実装に関して、以下に
示すような問題点を有していた。
【0010】(1)ピエゾ方式インクジェット装置につ
いては、ピエゾ素子に印加する電圧に応じて飛び出すイ
ンク量が変えられることから階調表現が可能であるが、
ピエゾ素子の変位量が小さいためインクの飛翔に必要な
体積変化を与えるためには、一つのノズルに対してピエ
ゾ素子を大面積化するか、積層化する必要がある。従っ
て、ピエゾ方式インクジェット装置では高密度実装がで
きないという問題点を有していた。
【0011】(2)バブルジェット方式インクジェット
装置については、ピエゾ方式インクジェット装置に比べ
てリード線とヒーターだけの簡単な構造のため高密度実
装が容易であるが、ヒーターに印加する電圧の変化に対
して飛び出すインク量を変えることが難しく階調表現が
できないという問題点を有していた。
【0012】(3)一方、静電吸引方式インクジェット
装置については、静電界印加用電極部だけの簡単な構造
のため高密度実装と、飛び出すインク量を静電界印加時
間によってノズル孔の径に対してインク液柱の径を制御
でき、階調表現が可能なことから、高解像度と階調表現
の両方を満足する方式である。しかし、インクを静電吸
引力によって記録紙に引き出すためには、高電圧をスイ
ッチングする必要があり、それを制御する駆動回路の価
格が高価で、かつ、高電圧を使用するために安全対策が
必要であり、装置の原価を低減できないという問題点を
有していた。
【0013】以上のように従来の方式のインクジェット
装置では、高密度実装、すなわち高解像度と階調表現の
両方を満足させる、低原価の記録装置を実用化できてい
ないという問題点を有していた。
【0014】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インクの吐出量により階調表現が可能で、低電圧の
駆動回路を実現した高密度実装が可能な高解像度の印字
特性を有する低原価の静電吸引方式インクジェット装置
及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の静電吸引式インクジェット装置は、ノズル孔
を有するインク噴射室と、インク噴射室の側壁に配設さ
れた静電界印加用電極部と、静電界印加用電極部に高圧
電圧を印加する高圧電源部と、ノズル孔前方に配置され
た対向電極部と、静電界印加用電極部と対向電極部との
間にインクの吐出制御を行う制御素子部と、制御素子部
等を制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引方式
インクジェット装置であって、以下の請求項を有する。
【0016】(1)請求項1に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置は、制御素子部が発光部、及び、発光部
の光照射により抵抗値が変化する光導電部と、プロセス
制御部が発光部の光照射量を制御する発光量制御部と、
を備えた構成を有している。
【0017】(2)請求項2に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置は、静電界印加用電極部がインク噴射室
の側壁にインクに接し温度により導電率が変化する誘電
体部、誘電体部に面接し積層配設された接合電極部、及
び、接合電極部に面接し積層配設された加熱部と、プロ
セス制御部が制御素子部に対して加熱部への加熱量制御
を行う加熱量制御部と、を備えた構成を有している。
【0018】(3)請求項3に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置は、静電界印加用電極部がインク噴射室
の側壁にインクに接し温度により誘電率が変化する誘電
体部、及び、誘電体部に面接し積層配設された光を透過
する接合電極部と、素子制御部が誘電体部に光を照射し
インクを加熱する発光部と、プロセス制御部が発光部の
発光量制御を行う発光量制御部と、を備えた構成を有し
ている。
【0019】(4)請求項4に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置は、制御素子部がインク噴射室の側壁に
配設されインクを加熱する加熱部と、プロセス制御部が
加熱部の加熱量制御を行う加熱量制御部と、を備えた構
成を有している。
【0020】(5)請求項5に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置は、インク噴射室の側壁が外部からイン
クに光を通過する透明側面部と、制御素子部がインクに
光を照射しインクを加熱する発光部と、プロセス制御部
が発光部の発光量を制御する発光量制御部と、を備えた
ことを特徴とする静電吸引方式インクジェット装置。
【0021】(6)請求項6に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置の駆動方法は、請求項1,3又は5のい
ずれか1に記載の静電吸引方式インクジェット装置にお
いて、プロセス制御部が、静電界印加用電極部と対向電
極部の間に一様電界を印加する高電圧印加工程と、発光
量制御部が発光部に電流を印加し光を選択的にオン,オ
フし発光量を制御する発光量制御工程と、を備えた構成
を有している。
【0022】(7)請求項7に記載の静電吸引方式イン
クジェット装置の駆動方法は、請求項2又は4に記載の
静電吸引方式インクジェット装置において、プロセス制
御部が、静電界印加用電極部と対向電極部の間に一様電
界を印加する高電圧印加工程と、加熱量制御部が加熱部
を選択的にオン,オフし通電加熱量を制御する加熱通電
量制御工程と、を備えた構成を有している。
【0023】ここで、発光部としては、レーザビーム走
査やLEDアレー,蛍光管素子アレー,プラズマアレー
等の固体発光素子アレーが用いられる。
【0024】
【作用】この構成によって、制御素子部が発光部と発光
部の光照射により抵抗値が変化する光導電部を備え、光
導電部が高電圧電源部と静電界印加用電極部の間に介在
し、発光量制御工程において、発光量制御部が発光部の
光照射量を制御し光導電部の抵抗を変化させ、インクに
供給する電荷量を可変制御するようにしたので、インク
の吐出選択,吐出量を制御する駆動回路が、高電圧電源
部に接続せずにLED等の発光制御回路で実現できるの
で、記録紙へのインクの吐出を制御するのに高い制御電
圧を必要としないため、安価な駆動回路を使用できるこ
とから装置コストの低減が可能となる。また、プロセス
制御工程における発光量制御工程において、高電圧印加
工程として、静電界印加用電極部と高圧電源部との間に
一様電界を印加することにより、インクに光導電部の電
荷漏えい現象によって高電圧電源部より光導電部を介し
て静電界印加電極部から電荷が供給し、電荷が供給され
たインクに静電吸引力が作用して、対向電極部に向かっ
て凸状のインクメニスカスがノズル孔に形成される。次
に、発光量制御工程として、発光量制御部が、発光部に
電圧のオン,オフを制御することにより、光導電部への
光照射を行い、光導電部の光導電現象による抵抗値の低
下により、高圧電源部から光導電部を介して静電界印加
用電極部からインクに電荷を供給する。この光導電部の
電荷漏えい現象と光導電現象によって供給された十分な
電荷によって、インクに静電吸引力が作用して、対向電
極部に向かってインクが飛翔し記録紙に付着乾燥され、
画像が記録される。このとき、発光量制御部により発光
量時間又は発光強度の制御によりインクの吐出選択,吐
出量を可変にし、階調表現が可能となる。特に、インク
の濃度調整ができ、さらに高電圧印加工程における光導
電部の導電率のばらつきを発光量制御部の発光量制御に
より調整できるため、高品質の画像を得ることができ
る。
【0025】また、静電界印加用電極部が、インク噴射
室の側壁にインクに接している温度により導電率が変化
する誘電体部、及び、誘電体部に面接し高電圧電源部に
接続された接合電極部、及び、接合電極部に面接し積層
配設された加熱部、及び、誘電体部を加熱する加熱部を
制御する加熱量制御部により、インクに供給する電荷量
を可変制御するようにしたので、インクの吐出選択,吐
出量を制御する駆動回路が、高電圧電源部に接続せずに
加熱部の加熱量制御回路で実現できるので、インクの記
録紙へのインクの吐出を制御するのに高い制御電圧を必
要としないため、安価な駆動回路を使用でき装置コスト
の低減が可能となる。また、プロセス制御部が、静電界
印加用電極部と対向電極部の間に一様電界を印加する高
電圧印加工程と、加熱量制御部が加熱部を選択的にオ
ン,オフし、通電加熱量を制御する加熱通電量制御工程
を備えたことにより、加熱量制御部により加熱時間又は
加熱強度の制御によりインク吐出選択,吐出量を可変に
し、階調表現が可能となり、高画質の画像を得ることが
できる。また、上記の温度により導電率が変化する誘電
体部を、誘電体部に面接した光を透過する接合電極部
と、誘電体部に接合電極部を透過して光を照射しインク
を加熱する発光部により、発光量制御部が発光部の発光
量制御を行うことにより、同様の作用を得ることができ
る。
【0026】また、インク噴射室の側壁に配設されイン
クを加熱する加熱部と、前記加熱部の加熱量制御を行う
加熱量制御部により、静電界印加用電極部によりインク
メニスカスが形成されているノズル孔のインクの吐出選
択,吐出量を制御する駆動回路が、高電圧電源部に接続
しない加熱部の加熱量制御回路で実現できるので、イン
クの記録紙へのインクの吐出を制御するのに高い制御電
圧を必要としないため、安価な駆動回路を使用でき装置
コストの低減が可能となる。また、プロセス制御部が、
静電界印加用電極部と対向電極部の間に一様電界を印加
する高電圧印加工程と、加熱量制御部が加熱部を選択的
にオン,オフし通電加熱量を制御する加熱通電量制御工
程により、加熱量制御部により加熱時間又は加熱強度の
制御によりインクの吐出選択,吐出量を可変にし、階調
表現が可能となり、高画質の画像を得ることができる。
また、インクを加熱するために、インク噴射室の側壁が
外部からインクに光を通過する透明側面部と、インクに
光を照射しインクを加熱する発光部と、発光部の光量を
制御する発光量制御部を備えることにより、静電界印加
用電極によりインクメニスカスが形成されているノズル
孔のインクの吐出選択,吐出量を制御する駆動回路が、
高電圧電源部に接続しない加熱部の加熱量制御回路で実
現できるので、インクの記録紙へのインクの吐出を制御
するのに高い制御電圧を必要としないため、安価な駆動
回路を使用でき装置コストの低減が可能となる。
【0027】また、プロセス制御部のインク吐出制御に
おいて、静電界印加用電極部と前記対向電極部の間に一
様電界を印加する高電圧印加工程と、発光量制御部が発
光部に電流を印加し光を選択的にオン,オフし発光量を
制御する発光量制御工程とを備えたことにより、発光量
制御部が、発光部に電圧のオン,オフを制御により、発
光量時間又は発光強度の制御によりインク吐出選択,吐
出量を可変にしたので、高解像度,階調表現が可能とな
り、高画質の画像を得ることができる。
【0028】また、プロセス制御工程のインク吐出制御
において、高電圧印加工程と加熱通電量制御工程によ
り、加熱量制御部が、加熱部に加熱通電量時間又は加熱
強度の制御によりインク吐出選択,吐出量を可変にした
ので、高解像度,階調表現が可能となり、高画質の画像
を得ることができる。
【0029】以上のように、上記の静電吸引方式インク
ジェット装置において、簡単な構造のため高密度の実装
ができ、飛翔インク量を調整できることから、高解像度
及び階調表現が可能な印字画像を得ることができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明の第1実施例に
おける静電吸引方式インクジェット装置の断面模式図で
ある。図2は本発明の第1実施例における静電吸引方式
インクジェット装置のスイッチング部の断面模式図であ
る。1はインク噴射室、2はインク、3はインク室、4
はノズル孔、5はインクタンク、6はインク供給路、7
は回転ローラー、8は記録紙、14は静電界印加用電極
部、15は対向電極部、18は接地部、19はインクメ
ニスカスである。これらは従来例の静電吸引方式インク
ジェット装置と同様のものなので、同一の符号を付して
説明を省略する。従来例と異なるのは、101の制御素
子部であり、図2に示すように、制御素子部101は、
102の発光部と103の光導電部からなる。また、1
04はプロセス制御部(図示せず)において画像情報に
応じて発光部102の発光制御を行う光制御部である。
ここで、プロセス制御部は、光制御部104の他、回転
ローラー7の回転制御(紙送り等)等の装置全体のプロ
セス制御を行っている。さらに、発光部102は、10
5のLEDアレーからなる発光素子と、106の発光素
子105から照射される光を集光する集光レンズからな
る。LEDアレーを構成する各発光素子105は光制御
部104により画像情報に応じてオン,オフ制御され
る。また、光導電部103は、107の高電圧電源部1
10に接続する透明導電膜であるITO(インジウム,
ティン,オキサイド)電極と、108のa−Si(アモ
ルファスシリコン)等から形成され光照射量により抵抗
値が変化する光導電膜と、109の静電界印加用電極部
14に電荷を供給するリード電極から構成されている。
ここで、ITO電極107と光導電膜108とリード電
極109は積層構造となっている。また、ITO電極1
07側から光導電膜108に光を照射できるように光導
電部103のITO電極107に対向して、発光部10
2が配置構成されている。また、110は2KVの高電
圧である高電圧電源部であり、ITO電極107に接続
されている。
【0032】以上のように構成された本発明の第1実施
例における静電吸引方式インクジェット装置について、
以下その動作を説明する。まず、インクタンク5のイン
ク2は毛細管現象により、インク供給路6を伝わって、
インク室3まで移送されている。
【0033】次に、プロセス制御工程におけるインク吐
出制御における動作を説明する。プロセス制御工程は、
インク吐出制御において、静電界印加用電極部14と対
向電極部15の間に一様電界を印加する高電圧印加工程
と、発光部102に電流を印加し光を選択的にオン,オ
フし発光量を可変制御する発光量制御工程からなる。ま
ず、高電圧印加工程として、インク室3に達したインク
2は、光導電膜108に光が照射されていない状態にお
いて、光導電膜108の電荷漏えい現象によって高電圧
電源110よりITO電極107,光導電膜108,リ
ード電極109を介して静電界印加用電極部14からイ
ンク2に電荷が供給される。電荷が供給されたインク2
に静電吸引力が作用して、対向電極部15に向かって凸
状のインクメニスカス19がノズル孔4に形成される。
次に、発光量制御工程として、光制御部104が、発光
部102に電圧のオン,オフを制御により、ITO電極
107を透過して光導電膜108に光照射を行い、光導
電膜108の光導電現象による抵抗値の低下により、高
圧電源110よりITO電極107,光導電膜108,
リード電極109,静電界印加用電極部14を通じてイ
ンク2にさらに電荷が供給される。この光導電膜108
の電荷漏えい現象と光導電現象によって供給された十分
な電荷によってインク2に静電吸引力が作用して、対向
電極部15に向かってインク2が飛翔し、記録紙8に付
着乾燥され画像が記録される。このとき、光制御部10
4での発光量時間又は発光強度の制御によりインク吐出
量を可変にし、階調表現が可能となる。次に、発光部1
02の光照射を止めると、光導電膜108の光導電現象
が止まりインク2への電荷供給が制限され、インク2は
凸状のインクメニスカス19の形状に戻り、次の記録に
備える。また、プロセス制御部における光制御部104
により、発光部102により発光量を制御することによ
り、インクの吐出量が制御され、階調表現が可能とな
る。特に、インクの濃度調整ができ、さらに高電圧印加
工程における光導電膜108のばらつきを光制御部10
4によって調整できるため、高品質の画像を得ることが
できる。
【0034】以上のように本実施例によれば、制御素子
部101が発光部102と光導電部103から構成され
ることにより、発光部102のLEDアレーの駆動回路
が低電圧駆動できることから、インク2の記録紙8への
吐出制御に高電圧のスイッチング制御を行う高電圧駆動
回路を必要としないため、安価な駆動回路を使用でき装
置の原価低減が可能となる。さらに、本実施例の静電吸
引方式インクジェット装置は、簡単な構造のため高密度
実装による高解像度が可能で、さらに飛翔インク量を調
整できることから階調表現が可能となり、高画質の画像
を得ることができる。
【0035】(実施例2)以下本発明の第2実施例にお
ける静電吸引方式インクジェット装置について、図面を
参照しながら説明する。図3は本発明の第2実施例にお
ける静電吸引方式インクジェット装置の断面模式図であ
る。1はインク噴射室、2はインク、3はインク室、4
はノズル孔、5はインクタンク、6はインク供給路、7
は回転ローラー、8は記録紙、15は対向電極部、17
は高電圧電源部、18は接地部、19はインクメニスカ
スである。これらは、従来例の静電吸引方式インクジェ
ット装置と同様のものなので、同一の符号を付して説明
を省略する。従来例と異なるのは、201の静電界印加
用電極部であり、静電界印加用電極部201は、202
の例えばPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)等から形成され、インク2に接し温
度により導電率が変化する誘電体部と、203の誘電体
部202に面接した接合電極部である。204は誘電体
部202に熱的刺激を加えるヒーターから構成される加
熱部である。ここで、誘電体部202,接合電極部20
3と加熱部204は積層構造になっている。205はプ
ロセス制御部(図示せず)において加熱部204に対し
て加熱量制御を行う加熱量制御部である。また、206
は低電圧電源部、207はスイッチ素子から構成される
制御素子部であり、制御素子部207は加熱量制御部2
05により制御される。
【0036】以上のように構成された本発明に第2実施
例の静電吸引方式インクジェット装置について、以下の
その動作について説明する。まず、インク2は毛細管現
象により、インク供給路6を伝わって、インク室3に移
送されている。
【0037】次に、プロセス制御工程におけるインク吐
出制御について、以下に動作を説明する。プロセス制御
工程は、インク吐出制御において、静電界印加用電極部
201と対向電極部15の間に一様電界を印加する高電
圧印加工程と、加熱部204に電流を印加し加熱量を可
変制御する加熱量制御工程からなる。まず、高電圧印加
工程として、インク室3に達したインク2に対向電極部
15と静電界印加用電極部201間に形成されている一
様電界によって静電吸引力が作用し、対向電極部15に
向かって凸状のインクメニスカス19がノズル孔4に形
成される。次に、加熱量制御工程として、誘電体部20
2の裏面に積層配置された加熱部204によって、誘電
体部202を約150℃に加熱することで、誘電体部2
02の導電率が上昇し、高電圧電源部17より接合電極
部203を介してインク2に電荷が供給される。供給さ
れた電荷によってインク2に静電吸引力が作用しインク
2が対向電極部15に向かって飛翔する。また、インク
2は、対向電極部15とノズル孔4の間に配置された記
録紙8に付着乾燥され画像記録が行われる。このとき、
加熱量制御部205により加熱時間又は加熱強度の制御
によりインク吐出量を可変にし、階調表現が可能とな
る。さらに、加熱部204への通電を止めると、誘電体
部202の導電率が低下し、インク2へ電荷が制限供給
され、インク2は凸状のインクメニスカス19の形状に
もどり次の記録に備える。
【0038】以上のように本実施例によれば、インク2
の記録紙8への吐出を制御するのに高電圧の制御回路を
必要としないため、安価な駆動回路を使用できることか
ら装置コストの低減が可能となる。さらに、本発明によ
れば簡単な構造のため高密度の実装ができ、飛翔インク
量を調整できることから階調表現が可能となる。
【0039】ここで、誘電体部202の温度変化を制御
する他の方法としては、静電界印加用電極部201がイ
ンク噴射室1の側壁にインク2に接している温度により
導電率が変化する誘電体部202と、誘電体部202に
面接したITO(インジウム,ティン,オキサイド)電
極17からなる透明導電膜で構成された接合電極部20
3と、誘電体部202に光を照射しインク2を加熱する
発光部102とを用いることによっても、プロセス制御
部の光制御部104が発光部102の発光量制御を行う
ことができ、第2実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0040】(実施例3)以下本発明の第3実施例にお
ける静電吸引方式インクジェット装置について、図面を
参照しながら説明する。図4は本発明の第3実施例にお
ける静電吸引方式インクジェット装置の断面模式図であ
る。1はインク噴射室、2はインク、3はインク室、4
はノズル孔、5はインクタンク、6はインク供給路、7
は回転ローラーで、8は記録紙、14は静電界印加用電
極部、15は対向電極部、18は接地部、19はインク
メニスカスである。これらは従来例の静電吸引方式イン
クジェット装置と同様のものなので、同一の符号を付し
て説明を省略する。従来例と異なるのは、301のイン
ク噴射室1の側壁に配設されインク室3中のインク2に
熱エネルギーを供給するための加熱部と、302の加熱
部301の加熱量を制御する加熱量制御部で構成されて
いる点である。303は低電圧電源部、304はスイッ
チ素子から成る制御素子部であり、制御素子部304は
加熱量制御部302により制御される。ここで、20は
加熱部301の加熱によって発生した膜気泡を示す。
【0041】以上のように構成された本発明の第3実施
例の静電吸引方式インクジェット装置について、以下そ
の動作について説明する。まず、インク2は毛細管現象
により、インク供給路6を伝わって、インク室3に移送
されている。
【0042】次に、プロセス制御工程におけるインク吐
出制御の動作について説明する。プロセス制御工程は、
インク吐出制御において、静電界印加用電極部14と対
向電極部15の間に一様電界を印加する高電圧印加工程
と、加熱部301に電流を印加し加熱量を可変制御する
加熱量制御工程からなる。まず、インク室3に達したイ
ンク2は、対向電極部15の形成する一様電界によって
静電吸引力が作用して、対向電極部15に向かって凸状
のインクメニスカス19が形成される。ここで、加熱部
301を加熱することでインク室3内に膜気泡20を発
生させ、それによってインクメニスカス19がさらに隆
起する。その***したインクメニスカス19に、対向電
極部15の形成する一様電界による静電吸引力が作用し
て、対向電極部15に向かってインク2が飛翔し、記録
紙8に付着乾燥され画像記録がなされる。このとき、加
熱量制御部302により加熱時間又は加熱強度の制御が
行われ、インク吐出選択及びインク吐出量を可変にし、
階調表現が可能となる。ここで、加熱部301の加熱通
電を止めることで膜気泡20が消滅しインクメニスカス
19の***が小さくなり、インク2はもとの凸状のイン
クメニスカス19の形状にもどり、次の印字記録に備え
る。
【0043】以上のように本実施例によれば、インク2
の記録紙8への吐出を制御するのに高電圧の制御を必要
としないため、安価な駆動回路を使用でき装置コストの
低減が可能となる。さらに、本実施例によれば簡単な構
造のため高密度の実装ができ、飛翔インク量を調整でき
ることから、高解像度,階調表現が可能となり、高画質
の印字品質を得ることができる。
【0044】ここで、インク2を加熱して膜気泡20を
発生させる他の方法として、インク噴射室1の側壁が外
部からインク2に向けて光を通過する透明側面部と、イ
ンク2に光を照射しインク2を加熱する発光部102
と、発光部102の光量を制御する光制御部104と、
を備えることによっても、プロセス制御部における光制
御部104を行い、発光部102の発光量を可変制御す
ることにより、インク2の吐出選択及び吐出量が制御さ
れ、同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、静電吸引方式イ
ンクジェット方式の課題であった高電圧によるインクの
吐出選択及び吐出量の制御において、以下の効果を奏す
る。
【0046】(1)制御素子部が発光部と発光部の光照
射により抵抗値が変化する光電部を備え、光導電部が高
電圧電源部と静電界印加用電極部の間に介在し、発光量
制御工程において、発光量制御部が発光部の光照射量を
制御し光導電部の抵抗を変化させ、インクに供給する電
荷量を可変制御し、インクの吐出選択,吐出量を制御す
る駆動回路が、高電圧電源部に接続せず、発光制御回路
で実現できるので、安価な駆動回路を使用できることか
ら低原価で、高解像度,階調表現が可能な画質に優れた
静電吸引方式インクジェット装置を実現することができ
る。
【0047】また、プロセス制御工程における発光量制
御工程において、高電圧印加工程と発光量制御工程によ
り、発光量制御部が、発光部への電圧のオン,オフ制御
により、発光時間又は発光強度の制御によりインク吐出
選択,吐出量を可変にしたので、高解像度,階調表現が
可能となる。特に、インクの濃度調整ができ、高電圧印
加工程における光導電部の導電率のばらつきを発光量制
御部の発光量制御により調整できるため、画質に優れた
静電吸引方式インクジェット装置の駆動方法を実現する
ことができる。
【0048】(2)静電界印加用電極部が、インク噴射
室の側壁でインクに接して温度により導電率が変化する
誘電体部、及び、誘電体部に面接し高電圧電源部に接続
された接合電極部、及び、接合電極部に面接した加熱
部、及び、誘電体部を加熱する加熱部を加熱制御する加
熱量制御部により、インクに供給する電荷量を可変制御
し、インクの吐出選択,吐出量を制御する駆動回路が、
高電圧電源部に接続せずに加熱部の加熱量制御回路で実
現できるので、安価な駆動回路を使用でき、低原価で、
高解像度,階調表現が可能な画質に優れた静電吸引方式
インクジェット装置を実現することができる。
【0049】また、プロセス制御工程のインク吐出制御
において、高電圧印加工程と加熱通電量制御工程によ
り、加熱量制御部が、加熱部に加熱通電時間又は加熱強
度の制御によりインク吐出選択,吐出量を可変にしたの
で、高解像度,階調表現が可能となり、画質に優れた静
電吸引方式インクジェット装置の駆動方法を実現するこ
とができる。
【0050】(3)静電界印加用電極部がインク噴射室
の側壁でインクに接して温度により導電率が変化する誘
電体部と、誘電体部に面接した光を透過する接合電極部
と、誘電体部に接合電極部を透過して光を照射しインク
を加熱する発光部とを備え、発光部の発光量制御を行う
発光量制御部により、インクに供給する電荷量を可変制
御するようにしたので、インクの吐出選択,吐出量を制
御する制御回路が、高電圧電源部に接続せず、LED等
の発光制御回路で実現でき、安価な駆動回路を使用でき
ることから装置コストの低減が可能な、高解像度,階調
表現が可能な画質に優れた静電吸引方式インクジェット
装置を実現することができる。
【0051】また、プロセス制御工程における発光量制
御工程において、高電圧印加工程と発光量制御工程によ
り、発光量制御部が、発光部に電圧のオン,オフを制御
により、発光量時間又は発光強度の制御によりインク吐
出選択,吐出量を可変にしたので、高解像度,階調表現
が可能となり、高画質に優れた静電吸引方式インクジェ
ット装置の駆動方法を実現することができる。
【0052】(4)インク噴射室の側壁に配設されイン
クを加熱する加熱部と、前記加熱部の加熱量制御を行う
加熱量制御部により、静電界印加用電極部によりインク
メニスカスが形成されたノズル孔のインクの加熱量によ
るインクの吐出選択,吐出量を制御する駆動回路が、高
電圧電源部に接続しないで加熱部の加熱量制御が実現で
き、安価な駆動回路を使用できることから装置コストの
低減でき、高解像度,階調表現が可能な画質に優れた静
電吸引方式インクジェット装置を実現することができ
る。また、プロセス制御工程におけるインク吐出制御に
おいて、高電圧印加工程と加熱通電量制御工程により、
加熱量制御部が、加熱部に加熱通電量時間又は加熱強度
の制御によりインク吐出選択,吐出量を可変にしたの
で、高解像度,階調表現が可能となり、高画質に優れた
静電吸引方式インクジェット装置の駆動方法を実現する
ことができる。
【0053】(5)インクを加熱するためにインク噴射
室の側壁が外部からインクに光を通過する透明側面部
と、インクに光を照射しインクを加熱する発光部と、発
光部の光量を制御する発光量制御部を備えることによ
り、静電界印加用電極部によりインクメニスカスが形成
されたノズル孔からの光照射によるインクの加熱量によ
り吐出選択,吐出量を制御する駆動回路が、高電圧電源
部に接続しない発光部の光量制御回路で実現でき、安価
な駆動回路を使用できることから装置コストの低減がで
き、高解像度,階調表現が可能な画質に優れた静電吸引
方式インクジェット装置を実現することができる。
【0054】また、プロセス制御工程における発光量制
御工程において、高電圧印加工程と発光量制御工程によ
り、発光量制御部が、発光部に電圧のオン,オフを制御
により、発光量時間又は発光強度の制御によりインク吐
出選択,吐出量を可変にしたので、高解像度,階調表現
が可能となり、高画質に優れた静電吸引方式インクジェ
ット装置の駆動方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における静電吸引方式イン
クジェット装置の断面模式図
【図2】本発明の第1実施例における静電吸引方式イン
クジェット装置のスイッチング部の断面模式図
【図3】本発明の第2実施例における静電吸引方式イン
クジェット装置の断面模式図
【図4】本発明の第3実施例における静電吸引方式イン
クジェット装置の断面模式図
【図5】従来のピエゾ方式インクジェット装置の断面模
式図
【図6】従来のバブルジェット方式インクジェット装置
の断面模式図
【図7】従来の静電吸引型インクジェット装置の断面模
式図
【符号の説明】
1 インク噴射室 2 インク 3 インク室 4 ノズル孔 5 インクタンク 6 インク供給路 7 回転ローラー 8 記録紙 9,206,303 低電圧電源部 10,207,304 制御素子部 11 プロセス制御部 12 ピエゾ素子 13 加熱部 14 静電界印加用電極部 15 対向電極部 16 バイアス電源部 17 高電圧電源部 18 接地部 19 インクメニスカス 20 膜気泡 101 制御素子部 102 発光部 103 光導電部 104 光制御部 105 発光素子 106 集光レンズ 107 ITO電極 108 光導電膜 109 リード電極(透明導電膜) 110 高電圧電源部 201 静電界印加用電極部 202 誘電体部 203 接合電極部 204,301 加熱部 205,302 加熱量制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 幹雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル孔を有するインク噴射室と、前記イ
    ンク噴射室の側壁に配設された静電界印加用電極部と、
    前記静電界印加用電極部に高圧電圧を印加する高圧電源
    部と、前記ノズル孔前方に配置された対向電極部と、前
    記静電界印加用電極部に接続した前記高圧電源部との間
    にインクの吐出の制御を行う制御素子部と、前記制御素
    子部等を制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引
    方式インクジェット装置であって、前記制御素子部が発
    光部、及び、前記発光部の光照射により抵抗値が変化す
    る光導電部と、前記プロセス制御部が前記発光部の光照
    射量を制御する発光量制御部と、を備えたことを特徴と
    する静電吸引方式インクジェット装置。
  2. 【請求項2】ノズル孔を有するインク噴射室と、前記イ
    ンク噴射室の側壁に配設された静電界印加用電極部と、
    前記静電界印加用電極部に高圧電圧を印加する高圧電源
    部と、前記ノズル孔前方に配置された対向電極部と、前
    記静電界印加用電極部と前記対向電極部との間にインク
    の吐出の制御を行う制御素子部と、前記制御素子部等を
    制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引方式イン
    クジェット装置であって、前記静電界印加用電極部が前
    記インク噴射室の側壁に前記インクに接し温度により導
    電率が変化する誘電体部,前記誘電体部に面接し積層配
    設された接合電極部,及び前記接合電極部に面接した積
    層配設された加熱部と、前記プロセス制御部が前記制御
    素子部に対して前記加熱部への加熱量制御を行う加熱量
    制御部と、を備えたことを特徴とする静電吸引方式イン
    クジェット装置。
  3. 【請求項3】ノズル孔を有するインク噴射室と、前記イ
    ンク噴射室の側壁に配設された静電界印加用電極部と、
    前記静電界印加用電極部に高圧電圧を印加する高圧電源
    部と、前記ノズル孔前方に配置された対向電極部と、前
    記静電界印加用電極部と前記対向電極部との間にインク
    の吐出の制御を行う制御素子部と、前記制御素子部等を
    制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引方式イン
    クジェット装置であって、前記静電界印加用電極部が前
    記インク噴射室の側壁に前記インクに接し温度により導
    電率が変化する誘電体部,及び前記誘電体部に面接し積
    層配設された光を透過する接合電極部と、前記素子制御
    部が前記誘電体部に光を照射し前記インクを加熱する発
    光部と、前記プロセス制御部が前記発光部の発光量制御
    を行う発光量制御部と、を備えたことを特徴とする静電
    吸引方式インクジェット装置。
  4. 【請求項4】ノズル孔を有するインク噴射室と、前記イ
    ンク噴射室の側壁に配設された静電界印加用電極部と、
    前記静電界印加用電極部に高圧電圧を印加する高圧電源
    部と、前記ノズル孔前方に配置された対向電極部と、前
    記静電界印加用電極部と前記対向電極部との間にインク
    の吐出の制御を行う制御素子部と、前記制御素子部等を
    制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引方式イン
    クジェット装置であって、前記制御素子部が前記インク
    噴射室の側壁に配設され前記インクを加熱する加熱部
    と、前記プロセス制御部が前記加熱部の加熱量制御を行
    う加熱量制御部と、を備えたことを特徴とする静電吸引
    方式インクジェット装置。
  5. 【請求項5】ノズル孔を有するインク噴射室と、前記イ
    ンク噴射室の側壁に配設された静電界印加用電極部と、
    前記静電界印加用電極部に高圧電圧を印加する高圧電源
    部と、前記ノズル孔前方に配置された対向電極部と、前
    記静電界印加用電極部に接続する前記対向電極部との間
    にインクの吐出の制御を行う制御素子部と、前記制御素
    子部等を制御するプロセス制御部と、を備えた静電吸引
    方式インクジェット装置であって、前記インク噴射室の
    側壁が外部から前記インクに光を通過する透明側面部
    と、前記制御素子部が前記インクに光を照射し前記イン
    クを加熱する発光部と、前記プロセス制御部が前記発光
    部の発光量を制御する発光量制御部と、を備えたことを
    特徴とする静電吸引方式インクジェット装置。
  6. 【請求項6】前記プロセス制御部が、前記静電界印加用
    電極部と前記対向電極部の間に一様電界を印加する高電
    圧印加工程と、前記発光量制御部が前記発光部に電流を
    印加し光を選択的にオン,オフし発光量を制御する発光
    量制御工程と、を備えた請求項1,3又は5の内いずれ
    か1に記載の静電吸引方式インクジェット装置の駆動方
    法。
  7. 【請求項7】前記プロセス制御部が、前記静電界印加用
    電極部と前記対向電極部の間に一様電界を印加する高電
    圧印加工程と、前記加熱量制御部が前記加熱部を選択的
    にオン,オフし通電加熱量を制御する加熱通電量制御工
    程と、を備えたことを特徴とする請求項2又は4に記載
    の静電吸引方式インクジェット装置の駆動方法。
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