JPH0823873B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0823873B2
JPH0823873B2 JP3194423A JP19442391A JPH0823873B2 JP H0823873 B2 JPH0823873 B2 JP H0823873B2 JP 3194423 A JP3194423 A JP 3194423A JP 19442391 A JP19442391 A JP 19442391A JP H0823873 B2 JPH0823873 B2 JP H0823873B2
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潤 師尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタ、インク
ジェットプリンタ、熱転写プリンタ等のプリンタ、すな
わち画像形成装置の構成に係り、さらに詳しくは画像の
ジャギー、すなわちギザギザを減少させて、入力画像の
画質を向上させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として使われているプリン
タは、現在、300dpiの物が主流である。従って、電子計
算機から出力される信号も、300dpiに対応しているもの
が多い。しかし、300dpiのプリンタでは、ジャギーが目
立つという欠点がある。この欠点をなくすためには、画
素密度を増加させてやればよい。ところが、極く単純に
画素密度を増加させると、ページバッファの増加と、エ
ンジンの高精度化に伴うプリンタコストの増加に加え
て、(1) 巷間に流布されている300dpi用のビットマップ
フォントが使えない。(2) 広く流通している300dpiの入
力機器(スキャナ等)が使えないと言う欠点がある。と
ころで、レーザプリンタでは、副走査方向の画素密度を
上げる、即ち、紙送り/ドラム送りのピッチを上げるこ
とは難しく、仮に出来たとしても高コストになる。一
方、主走査方向の画素密度を上げるには、レーザ光を変
調する周波数を高くするだけでよく、比較的容易かつ低
コストで実現可能である。そこで、主走査方向の画素の
位置決め精度を3倍にし、また、画素の大きさを12段階
に変えることにより、画質の向上を図る方法が提案され
ている(USP4,847,641)。この方法は、入力した画像の
画素を、あらかじめ定められた大きさのマスクで切り取
り、予めROMに書き込まれているパターンと比較し、
パターンと一致した場合に、対応する画素の位置と大き
さを修正する方法である。
【0003】図34はこの修正方法の説明図である。同
図においては、入力データ1をサンプリングウィンドウ
2で切り出し、右にあるテンプレート3と比較して、デ
ータが一致した場合に対応する画素の位置と大きさの変
更が行われる。
【0004】図35はテンプレート3内に格納されてい
る修正すべきパターンと修正後のパターンの例である。
同図において矢印の上がテンプレート内の修正すべきデ
ータ、下がそのデータに対する修正後のパターンであ
る。上段のパターンは縦の斜め線に対する修正パターン
を示し、例えば最も左側のパターンはウィンドウの中央
の画素に対するドットを1/3だけ左側に寄せることを
示している。なおこのパターン内で色の薄い黒丸は現在
修正対象となっていない画素を示す。
【0005】図35の中段の修正パターンは横の斜め線
に対するジャギーの減少処理を示し、修正対象のドット
の大きさを最大のドットの直径の60%とすることを示
す。また下段の右側2個の修正パターンは、横の斜め線
に対するジャギーの修正において、修正対象のドットの
大きさを最大ドットの直径の30%とすることを示し、こ
の修正の後に次の修正対象、すなわち1つ右の白丸に対
して中段の修正パターンに示すように60%の大きさのド
ットを打つことにより、横方向の斜めの線のジャギーを
目立たなくさせることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図34
で説明したような方法では、多くのテンプレートパター
ンを持つ必要があるために、処理速度が遅い、テン
プレートパターン記憶用のメモリ量が大きくなる、テ
ンプレートパターンと完全に一致する画素配置について
しか修正が行われないという問題点があった。
【0007】また、画素単位での位置と大きさの修正を
行うために、1画素内で黒〜白〜黒というパターンを
生成できないため黒、白、黒というような画素配置に対
して有効な補正を行うことができないという問題点もあ
った。さらに、画質向上の対象としては、ジャギーのほ
かに濃度変化の平滑化もあるが、同一の中間濃度を与え
る画素パターンは多数存在するため、濃度変化の平滑
化を行うことができないという問題点もあった。
【0008】本発明は、ニューラルネットワークを用い
て入力画像データに含まれるジャギー、すなわちギザギ
ザを減少させたり、中間調画像における濃度変化を滑ら
かにして、入力画像の画質を向上させることであり、ま
たそのニューラルネットワークとして修正パターンの学
習後に中間層の各ニューロンへの入力結合の重みを少な
いビット数で表すことができるネットワークを用いるこ
とにより、重みを格納するバッファの容量を小さくし
て、回路規模を縮小することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図は、入力されるドット画像データの
配列に応じて、その入力ドット画像データの補正を制御
することにより、画像のジャギー、すなわちギザギザを
減少させたり、中間調画像における濃度変化を滑らかに
して、入力ドット画像の高品位化を図る画像形成装置の
原理ブロック図である。
【0010】図1において円滑化手段10は、例えば入
力層、中間層、および出力層の3層からなり、学習後に
中間層の各ニューロンへの入力結合の重みが+n,−
n、および0(nは定数)、例えば+1,−1、および
0の3値となるニューラルネットワークによって構成さ
れ、入力されるドット画像データの配列に応じて入力画
像データのドットの補正指示を出力する。
【0011】また円滑化手段10を、学習後に中間層の
各ニューロンへの入力結合の重みが+1および0の2値
となるニューラルネットワークによって構成し、かつそ
のニューラルネットワークに画素データの正立信号と反
転信号との両方を入力させることも可能である。
【0012】
【作用】図2は本発明において修正すべきパターンの例
である。まず図1および図2を用いて本発明の作用を説
明する。
【0013】本発明においては、図34および図35と
同様に、ウィンドウの中央の画素のドットサイズと位置
とをジャギーを減少させるように修正して出力すること
になるが、一般にジャギーの修正に関係のあるドット
は、中央のドットを含めてその周辺のいくつかのドット
に限定され、ウィンドウ内の全てのドットではないこと
が多い。図2において、修正後においては中央のドット
が大きさはそのままで左に1/3ドットだけずれた位置
に移動することになるが、この修正に必要となるデータ
は上の行の左から2番目の黒、3,4番目の白、中央の
行の左から3番目の黒、4番目の白、下の行の左から3
番目の黒、および4番目の白であり、その他のドットは
黒と白のどちらでもよい、すなわちドントケアとして考
えることができる。
【0014】そこで図1の円滑化手段10の一部として
のニューラルネットワークに対して、ドントケアの部分
のデータとして0または1のいずれかを与えて教育を繰
り返し、パターン数を増やして学習を進めて行くと中間
層のニューロンへの入力結合の重みが+1,−1、およ
び0の3種類のいずれかに収束することが判明した。本
発明においては、このような学習を行って中間層のニュ
ーロンへの入力結合の重みが1,−1および0の3種類
のいずれかに収束したニューラルネットワークを用いて
画像のジャギーの減少処理が行われる。
【0015】図1において、円滑化手段10を構成する
ニューラルネットワークは、入力される画像データのう
ちで、例えば3本のライン上の5個の画素に対応する長
方形のウィンドウ内の画素データの入力に応じて、その
ウィンドウの中央の画素のサイズと位置の変換データを
出力する。
【0016】例えば画素としてのドットの大きさは、最
大の直径を 100%として60%, 30%、および0%(ドッ
トを打たない)を含めて4値、または 100%, 75%, 50
%,25%、および0%の5値をとるものとし、また画
素、すなわちドットの位置としては本来の入力位置に加
えて、その位置を中心とする横方向の前後の位置の3つ
の位置のいずれかをとるものとする。
【0017】そしてニューラルネットワークは、その出
力層のうちの複数個のニューロン(ユニット)が画素の
サイズの変換データ、他の複数個のユニットが画素の位
置の変換データを出力するものとし、画素の大きさとそ
の位置はそれぞれ独立したユニットから出力される。こ
れによって出力層のユニットが画素のサイズと位置とを
混在させた出力コードを出力する場合に比較して、例え
ば中間層のユニットの個数を少なくすることができ、ニ
ューラルネットワークの処理速度を向上させることがで
きる。
【0018】すなわち、本発明では、入力ドット画像デ
ータの配列に応じて、ドットの補正を指示するニューラ
ルネットワークを用いているので、多量のテンプレート
パターンを持つ必要がなく、処理速度が速く、メモリ量
も小さく、また、未学習のパターンに対しても最適な補
正を指示することができる。
【0019】次に、図1において、円滑化手段10の一
部を構成するニューラルネットワークが、入力されるド
ット画像データのうちで、例えば7本のライン上の9個
の画素に対応する長方形のウィンドウ内の画素データの
配列に応じて、そのウィンドウの中央の画素を補正すべ
く、その画素を構成する複数個のサブドットのオン・オ
フ情報を出力する場合について説明する。
【0020】例えば、1画素を8つのサブドットで表現
する場合、主走査方向の解像度が300dpiの場合には常時
2,400dpi相当の変換を行い、さらに画素をジャギーを目
立たなくしたり濃度変化を滑らかにする8分割したパタ
ーンに置き換えることで高品位化を図る。
【0021】ジャギーが最も目立つパターンは、直線で
ある。また、直線でもその傾きによってジャギーの目立
ち方が変わる。図3は、角度と目立ち方の関係を示す図
である。縦軸の主観評価値はジャギーの目立ち方に対応
するもので、5点はジャギーは分からず、点数が低くな
るに従ってジャギーの目立ち方が激しくなることに相当
する。この図は、0°,45°,90°から少しずれた角度
でジャギーが非常に目立つことを意味している。これら
の角度で8つのサブドットでの修正パターンを検討した
結果、図4に示す28個のパターンの組み合わせで目立た
なくできることが判明した。8つのサブドットで表現で
きるパターンは 256通りであるが、そのうちわずか28個
のパターンでジャギーが修正できる。つまり、サブドッ
トの中で連続してオン(黒)とする数がドットの大きさ
に対応し、入力の1ドットを2つ以上の小さなドットで
表現して修正することはなく、また、隣りのドットの修
正から影響を受けることも考慮しても、1ドットを表わ
すサブドットパターンは黒、黒〜白、黒〜白〜黒、白〜
黒〜白、白〜黒、白、の6通りしかなく、図4に示すパ
ターンはその全てを表わしている。そして、これらのパ
ターンを用いることにより、ドットの大きさとドット位
置を制御することに相当する修正を行うことができる。
【0022】
【実施例】図5はニューラルネットワークを構成するニ
ューロンの動作の説明図である。ニューロンはユニット
とも呼ばれ、一般に複数個の入力に対してそれぞれ適当
な係数(重み)を乗算し、それらの乗算値を全て加算
し、その加算結果を適当な関数を用いて変換して出力す
る。n番目のニューロンの出力yn は次式で与えられ
る。
【0023】 yn =f(k0 n +k1 n 1 n +・・・km n m n ) ・・・・・・・・(1) ここでxi n はn番目のニューロンへのi番目の入力、
i n はその入力に対する係数(重み)、k0 n は定数
項、図6はニューラルネットワークのモデルである。同
図において〇印はそれぞれニューロンを表わす。また入
力層(ネットワークへの入力が与えられる)のユニット
は中間層のユニットへ入力を分配するだけのもであり、
省略されている。中間層のユニットは3個、出力層のユ
ニットは2個である。
【0024】図5において変換のための関数としてはシ
グモイド関数やステップ関数が用いられる。図7はシグ
モイド関数、図8はステップ関数を示す。変換用関数と
してはこれらの関数に限定されることなく、他の関数を
使うことも可能である。
【0025】一般にニューラルネットワークに入力され
る画素数が多いほうが良好な画像修正が行えるが、修正
を行うべきパターン数も多くなる。例えば入力画像を5
×5とすると、全ての画素の組み合わせは25X5 個すな
わち33554432個となり、全ての修正パターンを保持する
のは困難となる。そこで、修正を行うべきパターンと修
正を行わないパターンを適当に選んでおき、ニューラル
ネットワークの教育を行う。教育によって得られた係数
を使用したニューラルネットワークにより画素の補正を
行い、もし不都合な変換を行うようであれば再教育を行
う。この方法により、全てのパターンを列挙することな
く画素の補正が行え、予め教育されていないパターンに
ついても良好な画素変換が行える。
【0026】図9はニューラルネットワークの入力層の
各ユニットへの画素の割り当ての例を示す図である。同
図(a) においては、3本のライン上のそれぞれ5個の画
素を1つのウィンドウとして出力する例を示しており、
同図(b) は7本のライン上のそれぞれ9個の画素を1つ
のウィンドウとして出力する例を示している。なお、ウ
ィンドウは予め定められた形であればよい。そして入力
層の15個(同図(b) においては、63個)のそれぞれのユ
ニットに対しては、割り当てられた画素が黒画素である
場合、その画素に対するデータが1に設定される。その
画素が白画素である場合0が与えられる。尚、“1”と
“0”を逆に設定しても良い。
【0027】図10は変換後の画素のサイズの実施例で
ある。同図において最大のドットの直径を 100%とし、
直径が60%, 30%、および0%(ドットを打たない)の
4つの値のいずれかが指定(4階調のレベル制御)され
る。
【0028】図11は変換データによって指定される画
素、すなわちドットの位置の実施例である。同図におい
てドット位置は、本来の入力位置としての中央の位置
と、入力位置と同一のライン上で左側に1/3ドットず
れた位置、および右側に1/3ドットずれた位置のいず
れかに指定(900dpi相当) される。
【0029】図12はニューラルネットワークの出力層
のユニットの出力の値と画素の位置およびサイズの対応
の実施例である。同図において、ニューラルネットワー
クの5個の出力ユニットの出力値を表わす5ビットのデ
ータの上位3ビットはドットの大きさを表わし、000
は図10の0%、001は30%、010は60%、100
は 100%を表わす。また下位2ビットはドットの位置を
表わし、00は中央を、01は右側に1/3ドットずれ
た位置を、また10は左側に1/3ドットずれた位置を
示す。
【0030】このように本実施例では、出力層の5個の
ユニットのうち3個のユニットがドットの大きさを、2
個のユニットが位置を示すデータを出力することにな
り、出力コードは合計5ビットとなる。ドットのサイズ
および位置は合計10個の状態で表わされ、これらの状態
を4ビットで表現することも可能であるが、その場合に
はドットのサイズと位置とを独立に出力層のユニットの
出力に割り付けることはできなくなり、実験結果では中
間層のユニットの数も多くなり、ニューラルネットワー
クの処理速度も遅くなるという問題があることが判明し
た。
【0031】図13は本発明の画像形成装置の実施例の
システム構成図である。同図においてニューラルネット
ワークを構成するニューロンはハードウェアによって構
成される。
【0032】図14は図13のシステムの動作のタイミ
ングチャートである。図13および図14を用いて入力
画像データの処理について説明する。図13において、
図示しないビットマップメモリからの3ライン分の入力
データはデータ切り出し部20に与えられる。この3ラ
インのうち、ウィンドウの中央のラインとなる、現在の
処理ラインは例えば中央のラインバッファ21bに、そ
の上のライン(一般的にはこのラインに対する処理は既
に終了しているが、処理前のデータが再びビットマップ
メモリから入力される。)はラインバッファ21aに、
またその下のラインはラインバッファ21cに入力され
る。これにより必要な3ライン分のデータがラインバッ
ファ21a〜21cに取り込まれたことになる。
【0033】各ラインバッファ21a〜21c内に格納
されたデータは、5ビットずつシフトレジスタ(SR)
22a〜22cに、それぞれロードされる。これら3つ
のシフトレジスタは連結されており、ロードされたデー
タは1ビットずつシリアルにデータ切り出し部20から
出力される。これらのシフトレジスタからの出力は例え
ばロードされた順、すなわち先入れ先出しとすることも
でき、また先入れ後出しとすることもできるものとす
る。
【0034】一連のジャギー低減動作以前に中間層・出
力層双方の係数バッファ25,33に係数をセットす
る。その後、ジャギー低減動作を開始する。図13にお
いて、図示しないビットマップメモリから入力されたデ
ータを用いて、データ切り出し部20で5×3のビット
マップ画像が前述のように切り出される。
【0035】データ切り出し部20から出力された入力
画像データは、図示しない入力層のユニットを介して中
間層の24個のニューロン24a〜24xに同時に与えら
れる。中間層のニューロン24a〜24xはそれぞれ全
く同一の構成を持ち、全てが並列に動作する。
【0036】中間層で行われる演算は(1) 式に示したも
のであり、この演算は中間層の24個のニューロン24a
〜24xのそれぞれにおいて並行して行われる。中間層
の各ニューロンに対しては、データ切り出し部20から
ウィンドウ内の各画素に対するデータとして黒または
白、すなわち1または0のいずれかを表わす1ビットの
データが入力される。この入力データと係数バッファ2
5内の係数、すなわち重みとが2つのアンドゲート26
a,26bに入力される。ここで係数バッファ25の内
容は前述のように+1,−1、および0のいずれかであ
るが、+1は01、−1は11、0は00とそれぞれ2
ビットで表わされている。アンドゲート26a,26b
の2つが必要な理由はこのように係数が2ビットで表わ
されているためである。また係数としては黒であるべき
データ、例えば図2において上の行の左から2番目のド
ットのデータが入力される時の係数は+1、すなわち0
1となっており、白であるべきデータが入力される時に
は11、ドントケアのデータが入力される時には00と
なっている。
【0037】アンドゲート26aの出力は符号ビットで
あるために、加算器27に対して上位4ビットとして共
通に与えられる。ここでは黒であるべき、すなわち係数
01に対応するドットに黒が入力されると加算器27の
内容は加算され、また白であるべき、すなわち係数が1
1のドットに黒が入力されると加算器27の内容は減算
される。そこで15個の入力に対し、加算器27の出力は
−15〜+15の範囲にあり、加算器27の出力ビット数は
符号ビット込みで5ビットでよいことになる。加算器2
7はデータ切り出し部20から1ビットのデータが入力
されるたびに加算を行い、その結果をレジスタ28に出
力する。そして次のデータが入力されるとレジスタ28
の内容がアンドゲート26a,26bの出力と共に加算
器27の内容に加算され、再度レジスタ28に格納され
る。
【0038】15個の入力データに対してこの動作が15回
繰り返され、レジスタ28には最終的な積和演算結果が
保持される。この値はレジスタ29に取り込まれ、次段
のROM30に格納されている関数、例えばステップ関
数による変換、すなわちスケーリングが行われ、変換結
果はスリーステートレジスタ31に格納される。
【0039】以上が1つのウィンドウに対する入力デー
タについての中間層ニューロンの動作の1周期分に相当
する。24個の中間層ニューロンは完全並列動作を行うた
めに、各スリーステートレジスタ31の内容は同時に確
定する。
【0040】出力層への入力はスリーステートレジスタ
31のアウトプットイネーブル(OE)を順次たてるこ
とによりスキャンされる。出力層は選択された中間層出
力と係数を乗算し、加算器35を通してレジスタ36に
セットする。中間層の出力を全てスキャンした後、レジ
スタ36の値をレジスタ37に取り込む。レジスタ37
にセットされた値はシグモイド関数を通すべきである
が、中間層への入力と同様に出力層の出力も“1”か
“0”の2値であり、シグモイド関数は0に対して0.5
を返すことから、最上位ビット(符号ビット)を出力す
ればよい。1ラインの処理を終えると、次の新たな1ラ
インを含む3ライン分のデータをラインバッファ21a
〜21cに取り込んで同様の動作を行う。以上の動作に
より1ページにわたる画素補正を行うことができる。
【0041】図15は学習後の中間層のニューロンに対
する入力結合の重み、すなわち係数の実施例である。同
図において、最も左列の1から24の数字は中間層の24個
のニューロンの番号を示し、1番上の行の1から15の数
字は15個の入力、すなわち図2の各ドットに対する入力
の番号(図9の番号と同じ)を示し、定数項は(1) 式に
おける定数項k0 n を示す。
【0042】本発明においては、中間層の24個のニュー
ロンのそれぞれはある特定の修正パターンの検出を行う
ことになる。例えば図15において、2番目のニューロ
ンは図2のパターンを検出するものである。そこで2番
目のニューロンは黒の入力に対する係数が1、白の入力
に対する係数が−1、ドントケアの入力に対する係数が
0となっている。そして図2のパターンが入力された時
には2番目のニューロンによって求められる積和演算結
果は黒であるべきドット数と等しいために+3となり、
これと定数項−3との和、すなわち‘0’をROM30
によるスケーリングの代わりに、例えばコンパレータに
よって検出することによって、2番目のニューロンの出
力は1となる。
【0043】図2のパターンは8個のドントケアドット
を含んでいるために中間層の1つのニューロン、すなわ
ち2番目のニューロンによって 256個のパターンの修正
が可能となる。ニューラルネットワークの学習時にはこ
の 256個のパターンを全て学習させる必要はなく、例え
ばドントケアの8つのドットが全て白、あるいはどれか
1つだけ黒の組み合わせとなる9個のパターンを学習さ
せるだけで、教育していないパターンでも修正が可能と
なる。しかしながらドントケアのドット以外のドットは
黒か白のいずれかに指定されたパターンに修正パターン
が限定されることになる。
【0044】図16は画像形成装置の第2の実施例にお
ける中間層のニューロンの構成を示すブロック図であ
る。第2の実施例において、データ切り出し部20およ
び出力層ニューロン32a〜32eの構成は図13の第
1の実施例におけると同じである。
【0045】図16の第2の実施例においては、積和演
算が加算器27の代わりにアップダウンカウンタ43に
よって行われる。係数バッファ40の内容は第1の実施
例における係数バッファ25の内容と同じである。アッ
プダウンカウンタ43の制御はデコーダ42によって行
われる。
【0046】デコーダ42は、2つのアンドゲート41
a,41bの出力が01の時にアップカウント、11の
時にダウンカウント、00の時にホールドとなるように
アップダウンカウンタ43を制御する。そこで第1の実
施例におけると同様に黒であるべきドット、すなわち係
数が01となっているドットに黒が入力されるとアップ
ダウンカウンタ43の内容はアップされ、白であるべき
ドットに黒が入力された時にダウンされることになる。
【0047】15個の入力に対してアップダウンカウンタ
43のカウントが行われ、その後その内容はレジスタ4
4に格納され、ROM45によってスケーリングが行わ
れ、その変換結果はスリーステートレジスタ46を介し
て出力層のニューロンに出力される。
【0048】図17は第3の実施例における中間層ニュ
ーロンの構成ブロック図である。第3の実施例において
もデータ切り出し部、および出力層ニューロンの構成は
第1の実施例と同じである。しかしながら第3の実施例
においては、第1、第2の実施例と異なり、データ切り
出し部からの入力に対して、その入力をそのままとし
た、すなわち正立入力Aと、インバータ49を用いた結
果としての反転入力 外1 との2つの入力が与えられ
る。2つの入力A, 外2 は選択部50に与え
【0049】
【外1】
【0050】
【外2】
【0051】られ、そのいずれかが選択制御部51から
の制御信号に従って選択され、その選択結果は係数バッ
ファ52の内容と共にアンドゲート53に入力され、ア
ンドゲート53の出力が加算器54に与えられる。加算
器54への入力は第1の実施例におけると同様にレジス
タ55の内容と加算され、再びレジスタ55に格納され
る。この動作が15個の入力に対して15回繰り返され、最
終的な積和演算結果はレジスタ56に格納され、ROM
57によってスケーリングが行われ、変換結果がスリー
ステートレジスタ58を介して出力層のニューロンに与
えられる。
【0052】図18は、図17において選択制御部51
から選択部50に与えられる選択制御信号と、係数バッ
ファ52に格納されている係数の実施例である。選択制
御部51からは選択制御信号として黒であるべきドット
に対しは正立入力Aを選択させるための信号値としての
0、白であるべきドット位置に対しては反転入力 外3
を選択させるための信号1が出力される。
【0053】
【外3】
【0054】一方、係数バッファ52内では正立入力A
が1、すなわち黒であるべきドット位置と反転入力 外
4 が1、すなわち白であるべきドット位置とに対して
係数
【0055】
【外4】
【0056】が共に1、それ以外、すなわちドントケア
のドット位置に対する係数が0となっている。図18に
示した係数および選択制御信号の値は図2の修正パター
ンに対するものであり、ドット番号は入力番号を示す
が、係数が0、すなわちドントケアのドットに対しては
選択制御信号の値は0、すなわち正立信号を選択する値
となっている。
【0057】以上においては、ドットの位置を本来の入
力位置の前後に1/3ドットずらせる変換、すなわち実
質的に300dpiから900dpiへの変換にニューラルネットワ
ークを用いる例を説明したが、これと異なる画素密度の
組み合わせの変換に用いることも可能であり、主走査方
向の画素変換だけでなく副走査方向の画素変換に用いる
ことも可能である。
【0058】続いて本発明における画像形成装置として
プリンタについてその全体構成を示し、その全体構成に
関連して他の実施例を詳細に説明する。図19はプリン
タの全体構成ブロック図である。同図において、プリン
タはコントローラ60、画質補正回路61、および印字
機構62から成っている。このうち画質補正回路61の
内容については後述する。
【0059】コントローラ60は全体制御用のプロセッ
サMPU63、プログラム格納用のROM64、文字フ
ォント用ROM65、ワーク用RAM66、ページ展開
用RAM67、ホストコンピュータから印字データ等を
受け取るホストコンピュータインタフェース68、印字
データ等を格納する先入れ、先出しメモリ(FIFO)
69、およびシフトレジスタ70、制御パネル71、入
力インタフェース回路72から成っている。
【0060】印字機構62は電源74、メカコン75、
画像印字用の光学ユニット76、プロセスユニット7
7、モータ78等からなり、メカコン75はモータ駆動
回路79、およびセンサインタフェース回路80を含ん
でいる。そして光学ユニット76からは、画質補正回路
61およびコントローラ60に対して、例えばプリンタ
用紙の端を検出したことを示すビームディテクト信号
(BD)が送られ、また画質補正回路61から光学ユニ
ット76に発光パルス補正信号が与えられる。
【0061】図20は図19の画質補正回路61の詳細
構成ブロック図である。同図において、画質補正回路は
コントローラ60からのビデオ信号、すなわち入力画像
信号が入力されるラッチ回路81、ラッチ回路81の後
段に位置するツーポートランダムアクセスメモリ(RA
M)82、RAM82から出力されるデータのシリアル
/パラレル変換を行うためのシフトレジスタ83a〜8
3n、これらのシフトレジスタからの出力がそれぞれ入
力層のユニットに入力され、ウィンドウの中央の画素に
対する補正データを出力するためのニューラルネットワ
ーク(ニューロ)84、ニューラルネットワーク84の
出力を格納するためのツーポートRAM85、ツーポー
トRAM85の出力が入力されるラッチ86、およびツ
ーポートRAM85とラッチ86の出力によって印字機
構62内の光学ユニット76に発光パルス補正信号を出
力するパルス幅補正回路87、ツーポートRAM82の
ラッチ81側、およびRAM85のラッチ86側のリー
ド/ライトアドレスを制御するカウンタ88、RAM8
2のシフトレジスタ側とRAM85のニューラルネット
ワーク側のライト/リードアドレスを制御するためのカ
ウンタ89、および全体の制御部90から構成されてい
る。
【0062】図21はコントローラ60側からのRAM
82への1ライン分のデータ入力の説明図である。この
データ入力を図22に示すラッチ81とツーポートRA
M82との接続図を用いて説明する。なお、以後の説明
では、中央画素に対する補正データ出力のためのウィン
ドウの大きさは5×4とする。
【0063】図21において、上部に示すRAM82の
内容は現在の格納内容を示すものとする。例えばアドレ
スn−1のビット0〜4には“a,b,c,d,e”の
データが格納れている。ビットの0〜4はそれぞれ画像
上の1ラインのデータに相当し、ビット0のデータは最
も最近RAM82に格納されたものとする。新しいライ
ンのデータが入力される時には、RAM82の内容がア
ドレス0から順次リードされ、ラッチ81に入力され
る。この時、RAM82とラッチ81は図22に示すよ
うに1ビットずつシフトする形式で接続されているため
に、例えばアドレスn−1のデータからは“e”があふ
れ、“a,b,c,d”が格納される。
【0064】ラッチ81の入力D0 には、この時コント
ローラ60側からのアドレスn−1上のデータ“v”が
入力され、これらのデータはラッチ81を介して再びR
AM82に格納される。この動作を1ライン分繰り返し
行うことにより入力される1ライン分のデータは、RA
M82上でビット0の位置に格納される。ビット1〜4
に格納されているデータはビットの番号の順に新しく格
納されたライン上のデータを示す。またRAM82のア
ドレスによって、各ラインの印字開始位置に近いデータ
から順に左側から並んで格納される。RAM82上のデ
ータは、印字に先立って領域外を走査する間に、連続的
に“0”を書き込むことでクリアされる。
【0065】図20においてRAM82に1ライン分の
データが新たに入力されると、例えば5ライン上のそれ
ぞれ4個の画素から構成されるウィンドウに対するニュ
ーラルネットワーク84の処理が行われるが、それに先
立ってRAM82からシフトレジスタ83a〜83nへ
のデータ入力が行われる。
【0066】図23はシフトレジスタへのデータ入力の
説明図である。RAM82上での現在処理すべきウィン
ドウがアドレスn−1から始まるものとすると、先ずそ
のアドレス上のビット0〜4の位置のデータ“A,B,
C,D,E”がそれぞれ5つのシフトレジスタに入力さ
れる。次にアドレスnのデータがそれぞれ5つのシフト
レジスタに入力されるが、その時アドレスn−1にあっ
たデータはシフトレジスタ内でシフトされる。
【0067】図24はRAM82とシフトレジスタ83
a〜83nとの接続図である。同図において、RAM8
2からアドレスに従って順次1ビットずつシリアルに出
力されるデータは各ビット位置に対応するシフトレジス
タに入力れ、各シフトレジスタ上で1ビットずつ、図で
は下方にシフトされながら格納される。
【0068】1つのウィンドウ上のデータが各シフトレ
ジスタに格納されると、図20においてニューラルネッ
トワークへ各シフトレジスタ83a〜83nからの出力
が行われる。この出力はパラレルに行われる。従って各
シフトレジスタはシリアル/パラレル変換を行うことに
なる。
【0069】このシフトレジスタへのデータ入出力はニ
ューラルネットワークの処理速度に応じて行われるもの
であり、図20ではカウンタ89の発生するカウント値
によって制御される。一般にニューラルネットワークの
処理速度はあまり早くないために、例えばRAM82へ
の画像データ入力、すなわちカウンタ88の発生するカ
ウント値でのタイミングで行われるデータ入力とは無関
係のタイミングで、ニューラルネットワーク84へのデ
ータ入力が行われる。なお各シフトレジスタ83a〜8
3n内のデータは各行の先頭で全てクリアされる。
【0070】ニューラルネットワーク84の処理結果、
すなわち中央の画素としてのドットのサイズと位置(シ
フト)との修正用データは、RAM85を介してラッチ
86、およびパルス幅補正回路87に出力される。RA
M85は入力側と同様にニューラルネットワーク84と
発光パルス補正信号出力とのタイミングの調整用に用い
られる。なお、ここではニューロ84の出力する中央画
素に対する修正データはサイズ用に4ビット、位置(シ
フト)用に2ビットの計6ビットとする。
【0071】図25は図20のパルス幅補正回路87の
構成ブロック図である。同図において、パルス幅補正回
路87はラッチ86からの6ビットの出力とラッチ86
を介さずにRAM85からの直接の出力6ビットとの合
計12ビットがアドレスとして入力されるリードオンリメ
モリ(ROM)88、およびROM88の出力が入力さ
れ、パラレル/シリアル変換を行って発光パルス補正信
号を出力するシフトレジスタ89から構成されている。
【0072】図26はドットのサイズとシフトとの指定
に対する発光パルスの例である。同図(a) はサイズが8
/8でシフトが中央、すなわち本来の入力位置に最大の
大きさのドットを打つ指定に対する発光パルスであり、
この時の発光信号は8ビットの全てが1となっている。
これに対して同図(b) に示すようにサイズが2/8、シ
フトが中央の指定の時には、発光パルス補正信号は中央
の4,5ビットが1で、他の全てのビットが0である。
【0073】図26(c) はサイズが8/8、シフト右の
指定に対するものであり、補正信号は1〜3ビットが
0、4〜8ビット目が1となっているが、これは現在の
ウィンドウに対する補正信号であり、本来サイズが8/
8の指定の時には図(a) に示したように8つのビットに
対して信号値が‘1’となるために、残りの3ビットに
対する‘1’は次のウィンドウに対する発光パルス補正
信号出力時に出力されなければならない。また、同図
(d) に示すようにサイズ4/8、シフト右の指定に対し
ては、右則にはみ出す1ビットの‘1’を次のウィンド
ウに対する補正信号出力時に出力しなければならない。
【0074】図27は、前のウィンドウのドットに対す
る残りデータと現在のドットに対するデータとを合成し
て、発光パルス補正信号とする例である。図25に示す
ようにROM88のリードアドレスは、ラッチ86に格
納されている前のウィンドウの中央のドットに対するサ
イズとシフトの指定データと、RAM85から直接入力
される現在のウィンドウの中央のドットに対するサイズ
とシフトの指定データとからなっており、ROM88内
には、このアドレスに対して合成して出力すべき発光パ
ルス補正信号が格納されており、そのデータがシフトレ
ジスタ89を介してシリアル信号として光学ユニット7
6に出力される。
【0075】図28は画質補正回路の動作タイミングチ
ャートである。同図において、図19の光学ユニット7
6から、例えばプリンタ用紙の端を検出したことを示す
ビームディテクト信号(BD)が入力されると、図20
のカウンタ88,89がリセットされると共に、ビデオ
データクロック(VDCLK)に従って、図19のコン
トローラ60から図20のRAM82へのデータ入力が
行われる。この時のライトアドレスはカウンタ88によ
って指定される。1ライン分のデータが書き込まれる
と、その後次のBD信号が入力されるまで書き込み禁止
となる。これは領域外のデータをライトしないためであ
る。なお0から2047のアドレスは1ライン分の書き込み
アドレスを示す。
【0076】一方、RAM82からニューロ84へのデ
ータ出力もBD信号の入力と共に開始されるが、その入
力はRAM82へのデータ入力のタイミングより遅いタ
イミングで行われる。そしてニューロ84上で1つのウ
ィンドウに対する処理が終了するたびに、RAM85へ
のドットサイズとシフトのデータ出力が行われる。この
出力はカウンタ89のカウント値によって行われる。こ
の時RAM85には1本前のラインに対するドットの補
正データとしてのサイズおよびシフトのデータが格納さ
れており、このデータはコントローラからRAM82へ
のデータ入力のタイミングと同一のタイミング、すなわ
ちカウンタ88の出力するカウント値に応じて、ラッチ
86およびパルス幅補正回路87に出力される。
【0077】図29に本発明の画像形成装置のさらに他
の実施例のシステム構成図を示す。同図においてニュー
ラルネットワークを構成するニューロンはハードウェア
によって構成され、ドット画像データの入力に応じてサ
ブドットパターンを出力する。
【0078】図30は図29のシステムの動作のタイミ
ングチャートである。図29および図30を用いて入力
ドット画像データの処理について説明する。図29にお
いて、図示しないビットマップメモリからのドット画像
データは7ライン分のラインバッファと7ライン×9画
素分の長方形のドット画像データを保持するレジスタで
構成されるデータ切り出し部を介してニューラルネット
ワークに与えられる。このデータ切り出し部で切り出さ
れた7×9のビットマップ画像である63画素分のドッ
ト画像データは、図9(b) に示されるような画素の割り
当てが行われる。そして、このドット画像データは、入
力層101のユニットを構成する9ビットシフトレジス
タ102a〜102gに入力され、その後中間層103
の22個のニューロン24a〜24vに1ビットづつ同時
に与えられる。中間層103のニューロン24a〜24
vは、各ニューロン24a〜24vに設定される係数の
値を除いてそれぞれ同一の構成を有しており、全てが並
列に動作するように構成されている。
【0079】尚、各ニューロン24a〜24v内の各回
路の動作は、図13に示される第1の実施例における各
ニューロン24a〜24xと同様であるので、その詳細
説明は省略する。
【0080】唯一両者の相違点は、図29に示される各
ニューロン24a〜24v内の各係数バッファ104に
格納される係数の数が63個であり、ANDゲート26に
は、1回当たり63個のデータが入力されるという点であ
る。なお、ここでは係数バッファ内の係数を一般的にn
ビットとしている。
【0081】一方、中間層103の22個の各ニューロン
24a〜24vの出力は、8個のニューロン32a〜3
2hで構成される出力層105に与えられる。この出力
層内の8個のニューロン32a〜32hの回路構成は、
図13に示される実施例における出力層のニューロン3
2a〜32eとほぼ同様であり、その構成及び動作につ
いての詳細説明を省略する。
【0082】尚、両者の相違点は、中間層103のニュ
ーロンと同様に、各ニューロン32a〜32hの係数バ
ッファ106に格納される係数の数が中間層103のニ
ューロンの個数に合わせて22個であるという点にある。
【0083】以上説明した構成において、入力層10
1、中間層103、及び出力層105から成るニューラ
ルネットワークは、補正対象画素がその中央画素に設定
されている7×9ドット、つまり、合計63個の画素デー
タが入力される毎に中間層103が各画素データと係数
データとの演算処理を行う。次いで、出力層105が中
間層103のニューロンの出力データと係数バッファ1
06に保持していた係数データとの演算処理を行う。そ
して、出力層105の8個のニューロンは、ニューラル
ネットワークに入力されたドット画像データの画素の配
列パターンに応じた最適なサブドットパターンを、7×
9のウィンドウの中央画素を示すデータとしてプリント
ヘッドコントローラ(図示しない)に出力する。この最
適なサブドットパターンは、図4に示される28個のパタ
ーンのうちのいずれか1つのパターンである。
【0084】図31及び図32は、図29に示される実
施例におけるニューラルネットワークに与えられる入力
パターンとその入力パターンに対する教師パターンとの
関係を示す図である。各図の矢印の上側が入力パターン
であり、その下側が教師パターンである。
【0085】図31(a) に示されるように、教師パター
ンの7×9のウィンドウの中央画素は、入力パターンの
中央画素が白であるにもかかわらず、8個のサブドット
の内の右側の3サブドット分が黒に変換されている。一
方、図31(b) に示されるように、図31(a) の入力パ
ターンに対し、その全てのドットが左側に1ドットづつ
ずれた入力パターンの場合は、入力パターンの中央画素
は黒であるけれども8個のサブドットの内の右側の3個
のサブドットが白に変換されている。
【0086】従って、図31(a) と図31(b) を教師パ
ターンとして学習させることにより、図31(a) ,(b)
に示されるような入力パターンのジャギーの補正を行わ
せることができる。
【0087】図31(c) は、黒である中央画素が8個の
サブドットのうち左側の3個のサブドットが白に変換さ
れる例を示している。図31(d) は、黒である中央画素
が未変換のまま出力される例である。
【0088】図32(a) は、白である中央画素が8個の
サブドットのうち中央の4個のサブドットが黒に変換さ
れた例を示している。図32(b) は、黒である中央画素
が8個のサブドットのうち両端のサブドットが白に変換
された例を示している。尚、図32(b) の例において
は、中央画素の右隣りの画素が中央画素となる時は、8
個のサブドットのうち両側2つづつ合計4個のサブドッ
トが白に変換され、また更に右隣りの画素は、白である
にもかかわらず、中央の2個のサブドットが黒に変換さ
れ、徐々にドットの大きさが変化するように各ドットが
補正される。
【0089】また、図32(c) ,図32(d) は白である
中央画素が8個のサブドットのうち中央のいくつかのサ
ブドットが黒に変換された例を示している。図32(c)
,図32(d) の例は、図32(b)の例と同様に図32
(c) ,図32(d) において中央画素である画素の近隣の
白および黒の画素が小さなドットとなるように変換され
る。
【0090】尚、図33は、文字及び直線に対し、図3
1及び図32に示されるような補正を施した結果得られ
たパターンを示している。同図において色の薄く見える
ドットは、そのドット位置やサイズ、すなわち露光のタ
イミングが補正されたことを意味している。
【0091】以上の説明におけるニューロンの変換用関
数としては、シグモイド関数やステップ関数に限ること
なく別の関数、例えばシグモイド関数を直線で近似した
ものや、直線を用いることもできる。さらにレーザプリ
ンタのような電子写真プリンタに限らず、インクジェッ
トプリンタや熱転写プリンタ等にも本発明を適用するこ
とができる。
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればニューラルネットワークを用いることにより、修正
対象として学習させたパターン以外のパターンに対して
も画像データの補正を行うことができ、またマスクパタ
ーンを持つ必要がないためにメモリの節約が可能にな
り、プリンタの出力画像の高品位化に寄与するところが
大きい。
【0093】さらにドントケアのドットに対する入力値
を0または1のいずれかとしてニューラルネットワーク
の学習を行わせることにより、中間層ニューロンに対す
る入力結合の重みを+1,−1、および0の3値のいず
れかに収束させることができ、中間層ニューロンに対す
る重みバッファの容量は小さくなり、回路規模を大幅に
縮小することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明が対象とする修正すべきパターンの例を
示す図である。
【図3】角度と目立ち方の関係を示す図である。
【図4】ジャギー低減に必要なサブドットパターンを示
す図である。
【図5】ニューロンの動作の説明図である。
【図6】ニューラルネットワークのモデルを示す図であ
る。
【図7】シグモイド関数を示す図である。
【図8】ステップ関数を示す図である。
【図9】入力層のユニットへの画素の割り当ての実施例
を示す図である。
【図10】画素の大きさの実施例を示す図である。
【図11】変換データとしての画素の位置の実施例を示
す図である。
【図12】出力層ユニットの出力値と画素の位置、サイ
ズの対応の実施例を示す図である。
【図13】画像形成装置の第1の実施例のシステム構成
を示すブロック図である。
【図14】図13のシステムの動作のタイミングチャー
トである。
【図15】学習後の中間層ニューロンに対する係数の実
施例を示す図である。
【図16】画像形成装置の第2の実施例における中間層
ニューロンの構成を示すブロック図である。
【図17】画像形成装置の第3の実施例における中間層
ニューロンの構成を示すブロック図である。
【図18】図17における係数バッファの内容と選択制
御信号の実施例を示す図である。
【図19】画像形成装置としてのプリンタの全体構成を
示すブロック図である。
【図20】画質補正回路の詳細構成を示すブロック図で
ある。
【図21】1ラインの画像データ入力の説明図である。
【図22】画像データ入力側のラッチとRAMとの接続
図である。
【図23】シフトレジスタへのデータ入力の説明図であ
る。
【図24】画像データ入力側のRAMとシフトレジスタ
との接続図である。
【図25】パルス幅補正回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図26】ドットのサイズとシフトとによって指定され
る発光パルス補正信号の例を示す図である。
【図27】前のウィンドウのドットの残りデータと現在
のウィンドウのドットデータとの合成による発光パルス
補正信号の例を示す図である。
【図28】画質補正回路の動作タイミングチャートであ
る。
【図29】画像形成装置のさらに他の実施例のシステム
構成を示すブロック図である。
【図30】画像形成装置の動作タイミングチャートであ
る。
【図31】修正パターン(教師パターン)の実施例を示
す図である。
【図32】修正パターン(教師パターン)の実施例を示
す図である。
【図33】文字と直線の修正例を示す図である。
【図34】入力画像データの画質向上法の従来例を説明
する図である。
【図35】修正パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
10 円滑化手段(ニューラルネットワーク) 20 データ切り出し部 21a〜21c ラインバッファ 22a〜22c シフトレジスタ 24a〜24x 中間層ニューロン 25 中間層ニューロン内係数バッファ 32a〜32e 中間層ニューロン 33 出力層ニューロン内係数バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/409 (72)発明者 胡中 俊雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 一彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−43665(JP,A) 特開 平2−72491(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるドット画像データの配列に応
    じて、前記ドット画像データ内の画素としてのドットを
    補正することにより、画像を滑らかにする円滑化手段を
    有する画像形成装置において、 前記円滑化手段は、中間層の各ニューロンへの重み係数
    が0または正であり、かつ、二値となるニューラルネッ
    トワーク(10)を含んで成り、かつ該ニューラルネッ
    トワーク(10)に前記ドット画像データの正立信号と
    反転信号とを入力させることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記正の重み係数が+1であることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記円滑化手段は、前記ニューラルネッ
    トワークの出力に応じて、ドットのサイズと位置の補正
    を行う手段を含んで成ることを特徴とする請求項1又は
    2記載の画像形成装置。
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