JPH08237282A - Atmセルの優先制御装置および輻輳制御方法および輻輳制御装置 - Google Patents

Atmセルの優先制御装置および輻輳制御方法および輻輳制御装置

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JPH08237282A
JPH08237282A JP35388095A JP35388095A JPH08237282A JP H08237282 A JPH08237282 A JP H08237282A JP 35388095 A JP35388095 A JP 35388095A JP 35388095 A JP35388095 A JP 35388095A JP H08237282 A JPH08237282 A JP H08237282A
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buffer
atm
atm cell
cell
cells
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JP35388095A
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Hitoki Satou
仁樹 佐藤
Tsuguhiro Hirose
次宏 広瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ATM通信システム等のパケット通信システム
における輻輳制御装置の性能向上を目的とする。 【解決手段】バッファ装置2内に蓄積されているATM
セル数、ATMセル廃棄装置1によって廃棄されたAT
Mセル数、ATMセル廃棄装置1に到着したATMセル
数、ATMセル廃棄装置1の指示により廃棄されたAT
Mセル数、の少なくともいずれか1つを観測してバッフ
ァ状態データを得る。バッファ状態統計装置3は、この
バッファ状態データからその統計量を逐次更新して、バ
ッファ状態統計データとして出力する。ATMセル廃棄
装置1は、前記バッファ状態統計データと、端末からの
ATMセルの到着過程や、呼の接続状況に関する情報の
少なくとも1つに基づいて、到着したATMセルやバッ
ファ装置2内のATMセルを廃棄するときの判別基準を
変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルやパケットを
用いて情報の通信や蓄積を行うATM通信システムやパ
ケット通信システムにおける輻輳制御方法および輻輳制
御装置に関する。
【0002】また、ATM多重化装置やATMスイッチ
におけるATMセルの優先制御方式に関する。
【0003】
【従来の技術】ATM通信システム等のパケット通信シ
ステムにおける輻輳制御として、呼受付制御、優先制
御、フロー制御が上げられる。
【0004】優先制御は、バッファ装置内セル数とある
しきい値とを比較し、バッファ装置内セル数がしきい値
を越えた場合、低優先セルの入力を規制するしきい値法
と、バッファ装置が一杯の状態で高優先セルが到着した
際に、バッファ装置内の低優先セルを廃棄し、到着した
高優先セルをバッファ装置に入れるプッシュアウト法の
2種類に大別できる。
【0005】前者は、実現が比較的容易であり、低優先
セルの負荷がどんなに増大した場合でも高優先セルの最
悪のセル廃棄率を保証することができるが、実際に得ら
れるセル廃棄率は低優先セルの負荷の変動に大きく影響
されるという欠点がある。また、後者の高優先セルのセ
ル廃棄率は、低優先セルの負荷の変動の影響を受けにく
いが、低優先セルの負荷が過度に集中した場合に高優先
セルの最悪のセル廃棄率を保証できないという欠点があ
る。
【0006】呼受付制御は、実際の通信品質が要求され
る通信品質より劣化しないように呼の接続するを制限す
る制御である。新たに呼を接続したと仮定したときの予
想される通信品質は、申告パラメータやセル到着率の観
測値などを用いて推定される。しかし、一般に、セルが
申告パラメータに従って到着するとは限らないうえにト
ラヒックがCDVにより変形する可能性があるため、バ
ッファに到着するセルのトラヒックの予測は困難であ
る。そのため、通信品質を正確に推定することは困難で
あった。
【0007】フロー制御の従来技術としては、回線の入
力側にあるバッファのキュー長としきい値とを比較する
ことにより回線の輻輳を判定し、そのバッファに接続さ
れているコネクションのセル発生量を規制する方式があ
る。しかし、呼受付制御の従来技術の説明で述べたよう
に、バッファに到着するセルのトラヒックの予測は困難
である。そのため、この方式では、輻輳検出のためのし
きい値を正確に設定することができないという問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、優先制御
においては、しきい値法やプッシュアウト法では、低優
先ATMセルの負荷が増大した場合、高優先ATMセル
の通信品質が大幅に劣化してしまう。そのため、高優先
ATMセルの通信品質を保証するためには、あらかじめ
低優先ATMセルの負荷の変動を考慮して呼の多重度を
低くしておく必要があり、効率的な網資源の利用ができ
ないという課題があった。
【0009】また、優先制御、呼受付制御、フロー制御
といった輻輳制御において、従来の技術で述べたよう
に、セルのトラヒックの予測は、セルが申告パラメータ
に従って到着するとは限らない、トラヒックがCDVに
より変形する、等の理由により困難であるため、通信品
質を守るためには、優先制御やフロー制御におけるしき
い値や、呼受付制御において、呼の接続本数を安全側に
見積もる必要があり、効率的に網資源を利用できないと
いう課題があった。
【0010】そこで、本発明のATMセルの優先制御装
置は、このような課題に着目してなされたものであり、
その目的とするところは、入力トラヒックの変動に通信
品質が影響されず、かつ従来手法より高い多重度が得ら
れるATMセルの優先制御装置を提供することにある。
【0011】さらに、本発明は、入力トラヒックの変動
に通信品質が影響されず、かつ、従来手法より高い多重
度が得られる輻輳制御方法およびそれを用いた輻輳制御
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のATMセルの優先制御装置は、ATMセ
ルを蓄積する少なくとも1つのバッファ手段と、蓄積す
る前のATMセルや前記バッファ手段内のATMセルを
所定の判別基準に基づいて廃棄するATMセル廃棄手段
と、前記バッファ手段内に蓄積されているATMセル
数、前記ATMセル廃棄手段によって廃棄されたATM
セル数、前記ATMセル廃棄手段に到着したATMセル
数、前記ATMセル廃棄手段の指示により廃棄されたA
TMセル数、の少なくともいずれか1つを観測して、観
測によって得られたデータをバッファ状態データとして
出力するバッファ状態観測手段と、このバッファ状態観
測手段からバッファ状態データを受信しつつその統計量
を逐次更新して、バッファ状態統計データとして出力す
るバッファ状態統計手段とを具備し、前記ATMセル廃
棄手段は、少なくとも前記バッファ状態統計手段から得
られる前記バッファ状態統計データに基づいて、前記判
別基準を変化させる。
【0013】また、本発明の輻輳制御装置は、複数の端
末から転送されたパケットを蓄積する少なくとも1つの
バッファ手段を具備して前記端末からのパケットを蓄積
交換するパケット通信システムの輻輳制御を行う輻輳制
御装置において、前記バッファ手段に到着したパケット
数、前記バッファ手段に蓄積されたパケット数、前記パ
ケット通信システムの通信品質、前記端末でのパケット
の出力過程を表す申告パラメータ、通信品質に対する要
求品質の少なくともいずれか1つを観測して、観測によ
って得られたデータの統計量をシステム状態統計量とし
て出力するシステム状態観測統計手段と、このシステム
状態観測統計手段から得られるシステム状態統計量を基
に、前記端末から前記バッファ手段へのパケットの到着
特性を推定する推定手段と、この推定手段で推定された
パケットの到着特性と前記システム状態統計量に基づく
所定の判別基準を基に、蓄積する前のパケットまたは前
記バッファ手段内のパケットの廃棄、前記端末のパケッ
ト出力速度の規制、新たに呼接続要求があった場合に接
続を拒否、の少なくともいずれか1つを決定する決定手
段とを具備することにより、入力トラヒックの変動に通
信品質が影響されず、最適にセルの流量を制御すること
ができ、従って、従来手法より高い多重度が得られる。
【0014】また、前記パケット到着特性に基づき推定
されるシステム状態統計量と前記観測することにより得
られたデータの統計量との差を小さくするように前記パ
ケット到着特性を更新することにより、パケット到着特
性(セル到着パラメータ)と、現実のセル到着過程との
誤差が小さくなるように修正して、パケット到着特性を
高精度に求めることができる。
【0015】また、前記決定手段は、前記パケットの到
着特性と前記システム状態統計量から推定された前記通
信システムの通信品質と、要求された通信品質との差を
最小にするよう前記判別基準を設定することにより、高
精度な輻輳制御が可能となる。
【0016】すなわち、高精度に推定されたパケット到
着特性(セル到着パラメータ)を用いて高精度に推定さ
れた通信品質と観測データに基づくシステム状態統計量
から、パケット通信システムを制御する制御信号を計算
することにより、高精度な輻輳制御が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。まず、本実施例の概略を説明す
る。
【0018】本実施例では、バッファ状態観測装置によ
り観測された系内数と呼ばれるバッファ内のATMセル
数、廃棄されたATMセル数、到着したATMセル数の
統計情報をバッファ状態統計装置により得て、その系統
データから、ATMセル廃棄装置が到着したATMセル
のうち優先度の低いクラスのATMセルを廃棄する。ま
た、ATMセル廃棄装置の指令により、バッファ装置内
のATMセルを廃棄する。
【0019】すなわち、本実施例では、系内数や廃棄さ
れたATMセル数や到着したATMセル数の過去の統計
情報から過去のATMセル廃棄率を推定する。また、そ
れらの統計情報と申告パラメータから将来のATMセル
廃棄率を推定する。そして、過去の高優先ATMセル廃
棄率が高かった場合や、将来高優先ATMセルの廃棄率
が高くなることが予測される場合には、低優先ATMセ
ルの入力規制を強化したり、バッファ内の低優先ATM
セルを廃棄することにより、高優先ATMセルのATM
セル廃棄率が規定値を満たすように制御する。また、そ
うでない場合には、低優先ATMセルの入力規制を緩和
することにより、低優先ATMセルのスループットを確
保する。
【0020】このように、系内数や廃棄されたATMセ
ル数や到着したATMセル数の統計情報や申告パラメー
タの状況に合わせて、低い優先度のクラスのATMセル
をフレキシブルに廃棄することにより、入力ATMセル
数の変動に関わらず、低優先ATMセルのスルループッ
トをできるだけ確保した上で、高い優先クラスのATM
セル廃棄率を安定化させることができる。
【0021】図1は本発明が適用される多重化装置また
はATMセルの蓄積装置の構成図であり、L種類の優先
クラスに分類されたATMセルを多重化する際に、AT
Mセル廃棄率に関して優先制御を行う機能を持つ。この
装置はATMセルを蓄積する1つまたは複数のバッファ
装置2と、系内数と呼ばれる該バッファ装置2内に蓄積
されているATMセル数、該バッファ装置2にATMセ
ルを蓄積しようとした際、該バッファ装置2にATMセ
ルを蓄積する領域がないために廃棄されたATMセル
数、後述するATMセル廃棄装置に到着したATMセル
数、後述するATMセル廃棄装置の指示により廃棄され
たATMセル数の少なくともいずれか一つを観測し、バ
ッファ状態データとして出力するバッファ状態観測装置
4と、該バッファ状態観測装置4からバッファ状態デー
タが送られてくるごとに、バッファ状態データの統計量
を更新し、それをバッファ状態統計データとして出力す
るバッファ状態統計装置3と、該バッファ状態統計装置
3から得られるバッファ状態統計データ、端末からのA
TMセルの到着過程や呼の接続状況に関する情報の少な
くともいずれか一つから、到着したATMセルや該バッ
ファ装置2内のATMセルを所定の判別基準に基づいて
廃棄するATMセル廃棄装置1とを具備している。
【0022】図2はATMセル廃棄装置1の構成を示す
図であり、該バッファ状態統計装置3から得られるバッ
ファ状態統計データ、端末からのATMセルの到着過程
や呼の接続状況に関する情報の少なくともいずれか一つ
から、各クラスごとの規制率を算出するATMセル廃棄
判定装置6と、到着したATMセルのクラスを判別し、
該ATMセル廃棄判定装置6で算出したクラスごとの規
制率に従って、到着したATMセルの該バッファ装置2
への転送を規制するATMセル入力規制装置5からな
る。
【0023】このATMセル入力規制装置5は、ATM
セルの優先度のクラスが0,1,…,l,…,L−1で
あるとしたとき、ATMセル廃棄判定装置6から得られ
る各クラスの規制率に応じて、到着したATMセルをバ
ッファ装置2に転送する。例えば、クラスlのATMセ
ルが到着したとき、クラスlの規制率が100%の場合
には、その場でATMセルを廃棄しバッファ装置2には
転送しない、クラスlの規制率が0%の場合にはそのA
TMセルをバッファ装置2に転送する。クラスlの規制
率がr%の場合には、例えば、クラスlのATMセルが
n個到着するのを待ち、[n×r÷100]個を廃棄
し、残りをバッファ装置2に転送する。ここで、[x]
は、xを四捨五入した値を取る。
【0024】図3はATMセル廃棄装置1の他の構成を
示す図であり、該バッファ状態統計装置3から得られる
バッファ状態統計データ、端末からのATMセルの到着
過程や呼の接続状況に関する情報の少なくともいずれか
一つから、クラスごとの規制率と廃棄するバッファ装置
2内のATMセルのバッファ内のアドレスを算出するA
TMセル規制率・廃棄アドレス演算装置8と、到着した
ATMセルのクラスを判別し、該ATMセル規制率・廃
棄アドレス演算装置8で算出したクラスごとの規制率に
従って、到着したATMセルの該バッファ装置2への転
送を規制するATMセル入力規制装置5と、該ATMセ
ル規制率・廃棄アドレス演算装置8で算出したアドレス
のATMセルを廃棄するバッファ内ATMセル廃棄装置
7からなる。
【0025】図4はATMセル廃棄判定装置6の構成を
示す図であり、端末からのATMセルの到着過程や呼の
接続状況に関する情報を記憶しておく呼接続状態記憶装
置11と、該バッファ状態統計装置3から得られるバッ
ファ状態統計データと、該呼接続状態記憶装置11に記
憶されている端末からのATMセルの到着過程や呼の接
続状況に関する情報から、各クラスに対するしきい値を
算出するしきい値算出装置10と、各クラスごとの系内
数またはすべてのクラスの系内数の和のいずれかと、該
しきい値算出装置10で算出したしきい値を比較するこ
とにより、到着したATMセルの該バッファ装置2への
入力を規制するか否かを決定するしきい値比較装置9か
らなる。
【0026】図5はATMセル廃棄判定装置6の他の構
成を示す図であり、端末からのATMセルの到着過程や
呼の接続状況に関する情報を記憶しておく呼接続状態記
憶装置11と、該バッファ状態統計装置3から得られる
バッファ状態統計データと、該呼接続状態記憶装置11
に記憶されている端末からのATMセルの到着過程や呼
の接続状況に関する情報から、到着したATMセルの該
バッファ装置への入力を各クラスごとに規制するための
規制率を算出する規制率算出装置12とからなる。
【0027】図4に示すしきい値比較装置9では、しき
い値設定装置から与えられるクラスlのしきい値tl
と、バッファ装置内のATMセル数を比較することによ
り、
【数1】
【0028】図4または図5に示す呼接続状態記憶装置
11の一実施例を図13に示す。呼接続状態記憶装置1
1は、端末からのATMセルの到着過程や現在の呼接続
状態を量子化する呼接続状態量子化器33と、量子化さ
れた呼接続状態に対応する制御テーブルのID番号を記
憶するテーブルIDレジスタ34から構成される。テー
ブルIDレジスタ34は量子化された呼接続状態をアド
レスとする記憶領域にテーブルIDを記憶しており、呼
接続状態に対応するテーブルID番号を出力する。
【0029】端末からのATMセルの到着過程を表す情
報として端末の申告パラメータを、現在の呼接続状態と
して申告パラメータで分類された呼の本数を用いること
ができる。
【0030】図4に示すしきい値算出装置10の一実施
例を図12に示す。しきい値算出装置10ではm3 AT
Mセル到着ごと、または、m3 ATMセルスロットご
と、または、呼接続状態が変化するごとに、呼接続状態
記憶装置11から得られるテーブルIDと、バッファ状
態統計装置3から得られる、バッファ装置2内のATM
セル数、ATMセル入力規制装置5へのATMセル到着
数、ATMセル廃棄数に関する統計情報をエンコーダー
30で制御データRAM32のアドレスに変換する。制
御データRAM32には、各アドレスに対してしきい値
の値が書き込まれており、ATMセルスロットの先頭で
セレクタ31はこのしきい値を読みとり、しきい値比較
装置9に転送する。
【0031】図5に示す規制率算出装置12の構成は、
図4に示すしきい値算出装置10と同様の構成をとる。
ただし、制御データRAM32には、各アドレスに対し
てしきい値でなく規制率が書き込まれている。
【0032】複数のバッファ装置をもつ場合は、バッフ
ァ状態観測装置4、バッファ状態統計装置3、ATMセ
ル廃棄装置1を時分割で用いることにより優先制御を行
うことができる。ただし、データRAM27や制御デー
タRAM32、カウンタなど、データを記憶している装
置はバッファ装置の数だけ必要となる。
【0033】また、図4に示すしきい値算出装置10、
または、図5に示す規制率算出装置12をCPUを用い
て構成し、しきい値や規制率をCPUのプログラムで計
算することも可能である。
【0034】図6はATMセル廃棄判定装置6の他の構
成を示す図であり、該バッファ状態統計装置3から得ら
れるバッファ状態統計データから、各クラスに対するし
きい値を算出するしきい値算出装置10と、各クラスご
との系内数またはすべてのクラスの系内数の和のいずれ
かと、該しきい値算出装置10で算出したしきい値を比
較することにより、到着したATMセルの該バッファ装
置2へ入力を規制するか否かを決定するしきい値比較装
置9からなる。
【0035】図7はバッファ状態観測装置4の構成を示
す図であり、該バッファ装置2の系内数に関する情報を
1ATMセルスロットごとに観測し、観測した情報をm
1QATMセルスロットごとにまとめて該バッファ状態統
計装置3に転送する系内数観測装置13と、ATMセル
廃棄装置1に1ATMセルスロット内に到着するATM
セル数に関する情報を1ATMセルスロットごとに観測
し、観測した情報をm1AATMセルスロットごとにまと
めて該バッファ状態統計装置3に転送するATMセル到
着数観測装置13と、該バッファ装置2と該ATMセル
廃棄装置1で1ATMセルスロット内に廃棄されたAT
Mセル数に関する情報を1ATMセルスロットごとに観
測し、その情報をm1LATMセルスロットごとにまとめ
て該バッファ状態統計装置3に転送するATMセル廃棄
数観測装置15とを具備する。しかしながら、バッファ
状態観測装置4は上記した各装置13、14、15の少
なくともいずれか1つを含んでいればよい。
【0036】図8はバッファ状態統計装置3の構成を示
す図であり、該系内数観測装置14から系内数データが
送られてくるごとに、系内数データの統計量を更新する
系内数統計装置16と、該ATMセル到着数観測装置1
3からATMセル到着数データが送られてくるごとに、
ATMセル到着数データの統計量を更新するATMセル
到着数統計装置17と、該ATMセル廃棄数観測装置1
5からATMセル廃棄数データが送られてくるごとに、
ATMセル廃棄数データの統計量を更新するATMセル
廃棄数統計装置18とを具備する。しかしながら、バッ
ファ状態統計装置3は該バッファ状態判別装置の構成に
応じて上記した各装置16、17、18の少なくともい
ずれか1つを含んでいればよい。
【0037】ここで、ATMセルが、0,1,…,L−
1の計L種類の優先クラスを持つとき、該系内数観測装
置14は、各クラスごとの系内数を観測する 系内数観測装置#0 系内数観測装置#1 : 系内数観測装置#L−1 のL個の観測装置、あるいは、L種類のクラスをL2 種
類に分類し、分類されたクラスの系内数の和を観測する
L2 個の観測装置 系内数観測装置#f0 系内数観測装置#f1 : 系内数観測装置#fL2-1 のいずれかからなる。
【0038】また、該ATMセル到着数観測装置13
は、各クラスごとのATMセルの到着数を観測する ATMセル到着数観測装置#0 ATMセル到着数観測装置#1 : ATMセル到着数観測装置#L−1のL個の観測装置、 または、L種類のクラスをL2 種類に分類し、分類され
たクラスのATMセルの到着数の和を観測するL2 個の
観測装置 ATMセル到着数観測装置#f0 ATMセル到着数観測装置#f1 : ATMセル到着数観測装置#fL2-1のいずれかからな
る。
【0039】また、該ATMセル廃棄数観測装置15
は、各クラスごとのATMセルの到着数を観測する ATMセル廃棄数観測装置#0 ATMセル廃棄数観測装置#1 : ATMセル廃棄数観測装置#L−1 のL個の観測装置、または、L種類のクラスをL2 種類
に分類し、分類されたクラスのATMセルの廃棄数の和
を観測するL2 個の観測装置 ATMセル廃棄数観測装置#f0 ATMセル廃棄数観測装置#f1 : ATMセル廃棄数観測装置#fL2-1 のいずれかからなる。
【0040】また、該系内数統計装置16は、該系内数
観測装置14の構成に応じて、該系内数観測装置14か
ら系内数データが送られてくるごとに、各クラスごとの
系内数データの統計量を更新する、 系内数統計装置#0 系内数統計装置#1 : 系内数統計装置#L−1 のL個の統計装置からなるかあるいは、分類されたL2
種類のクラスごとの系内数の和の統計量を更新する、 系内数統計装置#f0 系内数統計装置#f1 : 系内数統計装置#fL2-1 のいずれかからなる。
【0041】また、該ATMセル到着数統計装置17
は、該ATMセル到着数観測装置13の構成に応じて、
該ATMセル到着数観測装置13からATMセル到着数
データが送られてくるごとに、各クラスごとのATMセ
ルのATMセル到着数データの統計量を更新する、 ATMセル到着数統計装置#0 ATMセル到着数統計装置#1 : ATMセル到着数統計装置#L−1 のL個の統計装置からなるかあるいは、分類されたL2
種類のクラスごとのATMセルの到着数の和の統計量を
更新する、 ATMセル到着数統計装置#f0 ATMセル到着数統計装置#f1 : ATMセル到着数統計装置#LL2-1 のいずれかからなる。
【0042】また、該ATMセル廃棄数統計装置18
は、該ATMセル廃棄数観測装置15の構成に応じて、
該ATMセル廃棄数観測装置15からATMセル廃棄数
データが送られてくるごとに、各クラスごとのATMセ
ルのATMセル廃棄数データの統計量を更新する、 ATMセル廃棄数統計装置#0 ATMセル廃棄数統計装置#1 : ATMセル廃棄数統計装置#L−1 のL個の統計装置かあるいは、分類されたL2 種類のク
ラスごとのATMセルの廃棄数の和の統計量を更新す
る、 ATMセル廃棄数統計装置#f0 ATMセル廃棄数統計装置#f1 : ATMセル廃棄数統計装置#LL2-1 のいずれかからなる。
【0043】また、図9に示すように、系内数観測装置
#lと、ATMセル到着数観測装置#lと、ATMセル
廃棄数観測装置#l(l=0,…,L−1、または、f
0 ,…,fL2-1)の各々は、 ・1ATMセルスロットごとに、対応するクラスの系内
数やATMセル到着数やATMセル廃棄数等のデータを
観測するデータ観測装置20と、 ・該データ観測装置により得られたデータの和を求める
データカウンタ21と、 ・該データカウンタ21をm1Qまたはm1Aまたは、m1L
ATMセルスロットごとにクリアするATMセルスロッ
トカウンタ1(22)と、 ・該データカウンタ21がクリアされる直前の該データ
カウンタ1の値を読みとり、それをバッファ状態データ
として該ATMセル廃棄判定装置6に転送するデータ転
送装置19からなる。
【0044】また、該系内数観測装置#l、該ATMセ
ル到着数観測装置#l、該ATMセル廃棄数観測装置#
l(l=0,…,L−1、または、f0 ,…,fL2-1)
の出力データをxとしたとき、図10に示すように、 ・カウンタ#i(i=1,2,…,M)24と、 ・xが、あらかじめ定められたxi に対して、xi-1 ≦
x<xi (i=1,2…,M)のときに、対応する該カ
ウンタ#i(24)をカウントアップする指令を出す比
較器#i(23)と、 ・該カウンタ#i(24)を一定ATMセルスロット周
期ごとにクリアする指令を出すATMセルスロットカウ
ンタ2(25)からなる系内数統計装置#l、ATMセ
ル到着数統計装置#l、ATMセル廃棄数統計装置#l
を、バッファ状態観測装置4の構成に応じて有してい
る。
【0045】また、該系内数観測装置#l、該ATMセ
ル到着数観測装置#l、該ATMセル廃棄数観測装置#
l(l=0,…,L−1、または、f0 ,…,fL2-1)
の出力データをxとしたとき、図11に示すように、 ・xが、あらかじめ定められたxi に対して、xi-1 ≦
x<xi (i=1,2…,M)のときに、iを出力する
比較器#i(26)と、 ・現在のATMセルスロット番号を示すATMセルスロ
ットカウンタ3(28)と、 ・該ATMセルスロットカウンタ3(28)によりカウ
ントされたATMセルスロットの番号をデータRAM2
7のアドレスに変換するアドレスエンコーダー29と、 ・該比較器#i(26)の出力を該アドレスエンコーダ
ー29により指定されたアドレスに書き込むデータRA
M27と、 からなる系内数統計装置#l、ATMセル到着数統計装
置#l、ATMセル廃棄数統計装置#lを、バッファ状
態観測装置4の構成に応じて有している。
【0046】以下に、図10に示すバッファ状態統計装
置3を用い、図5に示す規制率算出装置12をCPUを
用いて構成したときの規制率演算手順を図19を参照し
て説明する。ここで、観測するデータはすべてのクラス
の系内数の総和のみで、m1Q=1,L=2とする。
【0047】
【数2】
【0048】ここで、規制率rの算出は次のように行な
う。
【0049】
【数3】
【0050】
【数4】
【0051】
【数5】
【0052】
【数6】
【0053】
【数7】
【0054】
【数8】
【0055】ATMセルのクラスは、ATM通信におけ
るATMセルのヘッダに書き込まれているCLPビッ
ト、または、VCIやVPIによって、クラス分けして
もよい。また、CLPビットやVCI,VPIの組み合
わせでクラスをわけてもよい。
【0056】図14は、図4又は図8に示す優先制御装
置の一実施例の全体構成を示す図である。
【0057】また、図15は、共通バッファスイッチに
おけるハードウェア構成を示す図である。スイッチに到
着したATMセルはMUX35により多重化され、AT
Mセル廃棄装置1に転送される。バッファ状態統計装置
3は、バッファ状態観測装置4により観測された系内
数、ATMセル廃棄数、到着ATMセル数の統計データ
を取る。ATMセル廃棄装置1は、バッファ状態統計装
置3のデータからATMセルの規制率を算出し、それに
従って、到着したATMセルを廃棄する。また、バッフ
ァ状態統計装置3のデータから、廃棄するバッファ装置
2内のATMセルのアドレスを計算し、対応するバッフ
ァ装置2内のATMセルを廃棄する。ATMセル廃棄装
置1を通過したATMセルは、バッファ装置2に蓄積さ
れる。その際、ATMセルが記憶されるバッファ装置2
内の物理的な位置は、ATMセルに付加されているルー
チングタグからアドレス管理装置37により指定され
る。また、バッファ装置2から出力されるATMセルの
アドレスもアドレス管理装置37により管理されてい
る。バッファ状態観測装置4は、アドレス管理装置37
から、系内数の情報を得る。
【0058】図16は、入力バッファで優先制御を行う
場合のハードウェア構成を示す。
【0059】物理レイヤ機能38から到着したATMセ
ルは、まずルーチングタグ付加装置40に転送され、ル
ーチングタグが付加される。その後、ATMセル廃棄装
置1に転送される。バッファ状態統計装置3は、バッフ
ァ状態観測装置4により観測された系内数、ATMセル
廃棄数、到着ATMセル数の統計データを取る。ATM
セル廃棄装置1は、バッファ状態統計装置3のデータか
らATMセルの規制率を算出し、それに従って到着した
ATMセルを廃棄する。また、バッファ状態統計装置3
のデータから、廃棄するバッファ内のATMセルのアド
レスを計算し、対応するバッファ装置2内のATMセル
を廃棄する。ATMセル廃棄装置1を通過したATMセ
ルは、バッファ装置2に蓄積される。
【0060】系内数は、ATMスイッチ39内のバッフ
ァと、ATMスイッチ39の入力側に設置されたバッフ
ァ装置の両者の系内数、または、バッファ装置の系内数
のいずれかが用いられる。ATMスイッチ39内のバッ
ファからスイッチの入力側に設置されたバッファ装置に
はフロー制御がかけられており、ATMスイッチ内のバ
ッファがいっぱいになった場合には、スイッチの入力側
に設置されたバッファ装置からのATMセルの転送は一
時中止される。
【0061】図17は、出力バッファで優先制御を行う
場合のハードウェア構成を示す図である。ATMスイッ
チ39の内部及び出力リンクの速度は、物理レイヤのリ
ンク速度と同じまたは高速化されており、ATMセルは
ATMスイッチ39の出力側に設置されたバッファ装置
2から滞留する。バッファ装置2からATMスイッチ3
9にはフロー制御がかけられており、バッファ装置2が
いっぱいになった場合には、ATMスイッチ39からの
ATMセルの転送が一時中止される。
【0062】ATMスイッチ39から出力されたATM
セルは、ATMセル廃棄装置1に転送される。バッファ
状態統計装置3は、バッファ状態観測装置4により観測
された系内数、ATMセル廃棄数、到着ATMセル数の
統計データを取る。ATMセル廃棄装置1は、バッファ
状態統計装置3のデータからATMセルの規制率を算出
し、それに従って到着したATMセルを廃棄する。ま
た、バッファ状態統計装置3のデータから、廃棄するバ
ッファ装置2内のATMセルのアドレスを計算し、対応
するバッファ装置2内のATMセルを廃棄する。ATM
セル廃棄装置1を通過したATMセルは、バッファ装置
2に蓄積される。バッファ装置2から出力されたATM
セルは、ルーチングタグ削除装置41によりルーチング
タグを削除され、ATM物理レイヤ機能38に転送され
る。
【0063】以下に、図10に示すバッファ状態統計装
置3を用い、図5に示す規制率算出装置12をCPUを
用いて構成したときのシミュレーション結果を示す。こ
こで、観測するデータはすべてのクラスの系内数の総和
のみで、m1Q=1,L=2、高優先ATMセルと低優先
ATMセルの到着率の設定値が各々λH とλL であると
き、低優先ATMセルの到着率がΔL だけ増加した場合
に、高優先ATMセルのATMセル廃棄率(CLR−
H)と低優先ATMセルのATMセル廃棄率(CLR−
L)の変動を図18に示す。従来手法は通常の固定しき
い値法である。この図より分かるように、入力トラヒッ
クが設定値通りの場合両者は同じ性能を示すが、低優先
ATMセルの入力トラヒックが増加した場合、本手法の
高優先ATMセルのATMセル廃棄率が従来手法より低
くなっていることがわかる。
【0064】次に、第2の実施形態について説明する。
すなわち、輻輳制御方法および輻輳制御装置100につ
いて説明する。
【0065】まず、第2の実施形態の概略を説明する。
【0066】ATM通信網では、図20に示すように、
端末101がパケット通信システム102を通過するセ
ルを出力している場合、その端末101からパケット通
信システム102を通る呼が設定されているという。ま
た、呼を設定するには、端末はセルの発生の特性を表す
申告パラメータを申告する。また、パケット通信システ
ム102内には、セルを一時蓄積するためのバッファ装
置(バッファ装置113)があり、本発明により、バッ
ファ装置で発生するセルの遅延時間やセル廃棄率で表さ
れる通信品質を制御することができる。
【0067】次に、以下の説明において用いられる用語
および変数について説明する。
【0068】単位時間ごとに端末1がセルを送出するも
のとし、各単位時間をシーケンシャルな番号nで識別
し、この単位時間をスロットと呼ぶ。
【0069】また、端末101から到着するセルにはL
クラスの優先度があらかじめ付加されているものとし、
セルのクラスlを(0≦l≦L−1)で表す。また、ク
ラスlのセル到着パラメータをスカラまたはベクトルの
λl で表す。λl がベクトルの場合は、セル到着パラメ
ータが複数種類ある場合である。λl は、クラスやλl
を計算する方法により、以下のように分類される。
【0070】λlR q :バッファ装置に接続されているす
べての端末が生成するクラスlのセルを重畳したセル流
の特性を表すパラメータであり、システム状態観測統計
装置105で申告パラメータのみから計算される。
【0071】λlE s :バッファ装置に続されているすべ
ての端末が生成するクラスlのセルを重畳したセル流の
特性を表すセル到着パラメータの推定値であり、到着パ
ラメータ推定装置103で推定される。
【0072】λlO ut:到着パラメータ推定装置103の
出力で、λlE s とλlR qn ewから計算される。
【0073】λlR qn ew:バッファ装置を通る呼の接続要
求を出した端末の申告パラメータ。
【0074】また、パケット通信システムの状態を表す
システム状態は、パケット通信システム102内のバッ
ファ装置113のセル数、端末101からパケット通信
システム102に到着するセル数、端末101でのセル
出力過程を表す申告パラメータ、該パケット通信システ
ム内での通信品質、通信品質に対する要求品質の少なく
ともいずれか一つからなる。
【0075】パケット通信システム102内のバッファ
装置は、FIFOやプッシュアウトによる優先制御付き
のFIFO、または、前記FIFOを持つパケット交換
機、パケット多重化装置、パケット蓄積装置、または、
これらが複数接続されたネットワークである。
【0076】次に図20を参照して、輻輳制御装置10
0の構成について説明する。尚、輻輳制御装置100は
バッファ装置毎にあっても、複数のバッファに対して一
つあってもよい。
【0077】到着パラメータ推定装置103は、セル到
着パラメータλlE s と、セル到着パラメータλlO utを算
出するものである。すなわち、到着パラメータ推定装置
103では、バッファ装置113に接続されている呼か
ら申告されたクラスlのセルの到着率の和をλlR q
し、これとある定数el との積から、新しいセル到着パ
ラメータλlE s を次式(1)から推定する。
【0078】 λlE s =λlR q ×el … (1) ここで、定数el は、例えばバッファ装置113へのセ
ル到着が各スロットで平均λlE s のポアソン到着に従っ
て到着する際に、バッファ装置113でのクラスlのセ
ル廃棄率CLRl がクラスlに要求されたセル廃棄率に
関する通信品質QOSに等しくなるように決めることが
できる。
【0079】また、セル到着パラメータλlE s の他の算
出方法として、次のようなものがある。すなわち、時刻
(n−1)においてクラスlのセルがλlE s (n−1)
に従って到着したときのバッファ装置113の平均バッ
ファ内セル数の理論値をql-(n−1)、システム状態
観測統計装置105で計算された統計量のうち、セルス
ロットの先頭で観測されたバッファ内セル数kl (n)
に関する統計量sl-(n)を後述の式(7)から計算し
たものをkl-(n)として、 λlE s (n)=λlE s (n−1)×kl-(n)/ql-(n−1) λlE s (0)=λlR q … (2) で計算してもよい。ql-(n−1)は、後述の通信品質
推定装置109と同様の手法で計算することができる。
λlR q は、現在バッファ装置113に接続されている呼
から申告されたクラスlのセルの到着率の和とすること
ができる。
【0080】さらに、セル到着パラメータλlE s のさら
に他の算出方法として、次のようなものがある。すなわ
ち、まず、n=0のときは、 λlE s (0) =λlR q … (3) で計算する。
【0081】n≧1の場合は、ある実数Cに対して以下
のλl Es(n)のJ種類の候補λlE s (n)j (1≦j
≦J)を次式(4)から計算し、 λlE s (n)j =λlE s (n−1)+(j−J/2)λlE s (n−1)/(J ×C) … (4) 後述の通信品質推定装置109と同様の手法でq-j(n)
を計算し、セル到着パラメータλlE s
【数9】
【0082】から算出する。
【0083】すなわち、式(2)、式(5)により、セ
ル到着パラメータλlE s と、kl-(n)に基づく現実の
セル到着過程との差が小さくなるように、セル到着パラ
メータ λlE s を更新している。このような操作を図2
1に示した到着パラメータ推定装置103のセル到着パ
ラメータ計算装置106、システム状態推定装置107
において行うようになっている。
【0084】さて、セル到着パラメータλlO utは、例え
ば、 λlO ut=λlE s (n)+λlR qn ew … (6) と計算される。
【0085】なお、以上説明したようにして算出された
λl は、流量制御装置104で対応できるようにこれを
量子化して、出力することもできる。
【0086】システム状態観測統計装置105は、バッ
ファ装置113のバッファ内セル数、バッファ装置11
3や、後述のセル廃棄装置112で廃棄されたセル数、
バッファ装置113でセルが受ける遅延時間、端末から
到着するセル数、バッファ装置113を通過するセルを
現在出力している、または将来希望する端末の申告パラ
メータ、セル廃棄率やセル遅延時間に関する通信品質を
要素si (i=1、2、3、…)とし、そのうちの少な
くともいずれか一つからなるシステム状態S=(s1
2 ,s3 ,…,si , …)を、1スロット以上の間
隔で観測するようになっている。
【0087】そして、S=(s1 ,s2 ,s3 ,…,s
i ,…)の一部またはすべての要素のsi に対する統計
量si-(n)を次式(7)により計算する。
【0088】
【数10】
【0089】ここで、μ0 、μ1 は0以上の定数であ
る。また、si-(n)をsi (n−Nw)〜si (n)
間の平均としてもよい。また、このような統計を取らず
に、si をそのまま出力してもよい。その場合、si
して例えばパケット通信システム内のUPC内のバッフ
ァの情報を用いることができる。
【0090】なお、このような統計量は、所定時間毎に
算出するようになっている。
【0091】流量制御装置104は、例えば、図24に
示すように、到着パラメータ推定装置103から得られ
たセル到着パラメータλlO utより、セルの通信品質を推
定する通信品質推定装置109と、通信品質推定装置1
09により推定された通信品質と、システム状態観測統
計装置105から得られるシステム状態統計量の少なく
ともいずれか一つから、制御信号を計算する制御信号計
算装置110とから構成することができる。
【0092】通信品質推定装置109では、バッファ装
置113が単体の優先制御なしのFIFO、または、固
定しきい値法による優先制御機能がついたFIFO、ま
たはプッシュアウト法による優先制御機能がついたFI
FOで構成されており、バッファ装置113に入りうる
最大のセル数をK、セルの到着過程がポアソン過程、ベ
ルヌーイ過程、MMPP、MMBPであると仮定できる
場合には、到着パラメータ推定装置103から得られた
セル到着パラメータλlO utから、待ち行列理論(L.Klei
nrock 著,"Queueing Systems Vol.I Theory",John Wile
y & Sons、または、T.Czachorski,et.al著,"Diffusion
Model of the Push-out Buffer Management Policy",IE
EE INFOCOM '92 予稿集)により、CLRl を求めるこ
とができる。
【0093】また、バッファ装置113が複数のFIF
Oやパケット交換機で構成されている場合、最も近い特
性を持つ単体の優先制御なしのFIFO、または、固定
しきい値法による優先制御機能がついたFIFO、また
はプッシュアウト法による優先制御機能がついたFIF
Oで、バッファ装置113を近似して、上記手法により
CLRl を計算することができる。
【0094】なお、図20、図21の構成では、システ
ム状態統計量をシステム状態観測統計装置105で求め
るようになっているが、図22に示すように、パケット
通信システム102において求められたシステム状態統
計量をもとに、輻輳制御装置100が前述の制御処理を
行うようにしてもよい。
【0095】次に、図23に示すフローチャートを参照
して、本実施形態の輻輳制御装置の全体の処理動作につ
いて説明する。
【0096】まず、システム状態観測統計装置105に
おいて、あるいは、パケット通信システム102におい
て、パケット通信システム102のシステム状態を観測
して、システム統計量を算出し(ステップS1〜ステッ
プS2)、その結果得られたシステム統計量をもとに、
到着パラメータ推定装置103において、システム状態
およびその統計量の推定値ql-(n−1)を求めながら
セル到着パラメータλl を算出する(ステップS3〜ス
テップS4)。
【0097】次に、流量制御装置104の通信品質推定
装置109において、到着パラメータ推定装置103で
求められた到着パラメータλlO utもとにクラスのセル廃
棄率CLRl を求めることにより通信品質の推定を行い
(ステップS5)、さらに制御信号計算装置110で、
ステップS5で推定された通信品質と、システム状態観
測統計装置105あるいはパケット通信システム102
から得られるシステム状態統計量の少なくともいずれか
1つから制御信号を計算し(ステップS6)、それをパ
ケット通信システム102に送信して、セル流の制御が
なされる(ステップS7)。
【0098】次に、各セルに優先度が与えられ、それに
従って、セルの優先制御を行うことにより輻輳制御を行
う場合について説明する。
【0099】図25は、優先制御を行う輻輳制御装置1
00をパケット通信システム102に適用した場合の全
体の構成を概略的に示したものである。
【0100】パケット通信システム102には、少なく
とも一つ以上の端末101が接続されており、流量制御
装置104から得られる制御信号に従って優先制御を行
う場合、パケット通信システム102は、各々の端末を
結ぶネットワークや交換機からなる通信網111と、バ
ッファ装置113と、端末から到着したセルを流量制御
装置104から得られる制御信号に従ってセルを廃棄す
るセル廃棄装置112からなる。
【0101】ここでは、バッファ装置113のバッファ
溢れにより廃棄されるクラスlのセル廃棄率CLRl
制御するために、セルがバッファに入る前に流量制御装
置104からの制御信号に従いセル廃棄装置112で廃
棄する場合について説明する。
【0102】また、システム状態観測統計装置105で
観測されるシステム状態は、バッファ装置113のスロ
ットnでの先頭のバッファ内セル数k(n)、申告パラ
メータ、セル廃棄率に関する通信品質QOSである。
【0103】システム状態観測統計装置105では、バ
ッファ装置113バッファ内セル数k(n)の統計量k
- (n)を統計量s- (n)として、式(7)より計算
する。
【0104】流量制御装置104は、セルがセル廃棄装
置112に到着した瞬間のバッファ装置113バッファ
内セル数karr と到着したセルのクラスlに対応するし
きい値tl (n)に対して、 karr <tl (n) … (8) の時のみ、クラスlのセルをバッファ装置113に転送
し、そうでないときは、セルを廃棄する指令をセル廃棄
装置112出力する。
【0105】例えば、L=2の場合、tl (n)は、以
下のように決められる。
【0106】t0 (n)は、t0 (n)=Kで一定とす
る。ここで、Kをバッファ装置113に蓄積できる最大
セル数とする。
【0107】t1 (n)は、以下のように決められる。
すなわち、到着パラメータ推定装置103から得られた
λ0O utを多重化数NMux で割った値λ0 と、あるλ1 '
とより、t1 =0、1、…、Kに対して、状態遷移確率
行列P(λ0 , λ1 ',t1 )から解析により得られるC
LRl がクラスlのセルの通信品質QOSl 以下であ
り、かつ、CLRl が最大の値を取るλ1 ' を与えた時
のバッファ内セル数の平均値を、k(λ0 , t1 )とし
たとき、
【数11】
【0108】とする。ここで、1≦t1 ≦K+1、λlR
qn ew=0とする。また、P(λ0 , λ1 ',t1 )、及
び、k(λ0 , t1 )は、電子情報通信学会秋季大会予
稿B−431, ”ATM網における優先制御部のしきい
値に関する検討”、及び、電子情報通信学会信学技法S
SE93−39, ”ATM網におけるCAC・UPC・
優先制御の統合化”記載の方法で決めることができる。
【0109】流量制御装置104の第2の優先制御処理
方法として、 π(n) =(π0 ,..., πi ,..., πK ) πi =1 if i=k(n) πi =0 if i≠k(n) π(n+1|t1 ) =P(λ0 , λ1 ',t1 )π(n) を式(7)に代入することにより得られるπ- (n+1|
t1 ) と、λH =λ0 , λL=λ1 ' として、後述する式
(26)から計算したCLR0 (n+1| t1 ) を用いて、
【数12】
【0110】で決めることもできる。ここで、QOS0
は、クラス0に対するセル廃棄率に関する要求品質であ
る。
【0111】式(10)では、バッファ装置13のバッ
ファ内のセル数と閾値tl (n)と比較することによ
り、セルを廃棄するか否かを通知する制御信号を出力す
る際に、この閾値を到着パラメータ推定装置103で推
定された到着パラメータに基づく将来の通信品質の推定
値と要求された通信品質QOS0 との差が小さくなるよ
うに制御している。すなわち、端末101が発生するセ
ル流の特性が申告パラメータから変動しても、パケット
通信システムでの通信品質が要求品質と同じ値を保つよ
うに閾値を設定することができる。
【0112】次に、呼受付制御を行う輻輳制御装置10
0をパケット通信システム102に適用した場合につい
て、図26を参照して説明する。
【0113】図26は、呼受付制御を行う輻輳制御装置
100をパケット通信システム102に適用した場合の
全体の構成を概略的に示したものである。
【0114】パケット通信システム102には、少なく
とも1つ以上の端末101が接続されており、パケット
通信システム102を通過する呼接続要求があった際要
求を受け付けるか否かの受付判定行う呼受付制御を行う
場合、パケット通信システム102は、各々の端末を結
ぶネットワークや交換機からなる通信網111と、バッ
ファ装置113、流量制御装置104から得られる制御
信号に従って、要求を発生した端末に呼接続可否判定を
通知する接続可否判定通知装置115から構成される。
【0115】図26に示すように、流量制御装置104
は、例えば、通信品質推定装置109と制御信号計算装
置110で構成することができる。
【0116】通信品質推定装置109では、例えば、新
たに呼接続を要求した端末と現在接続されている端末か
らの平均セル到着率の和 λlR q +λlR qn ew から、待
ち行列理論( L.Kleinrock 著,”Queueing Systems V
ol.I Theory",John Wiley &Sons、または、T.Czachorsk
i,et.al著,”Diffusion Model of the Push-out Buffe
r Management Policy",IEEE INFOCOM '92 予稿集)に
より、CLRl を求めることができる。
【0117】制御信号計算装置110では、すべてのク
ラスlに対する要求品質QOSl に対して、 CLRl ≦QOSl ならば、呼接続許可の信号を、そうでなければ接続不許
可信号を、発呼した端末に通知するように接続可否判定
通知装置115に指令する。
【0118】次に、優先制御と呼受付制御を同時に行う
輻輳制御装置100をパケット通信システム102に適
用した場合について、図27を参照して説明する。
【0119】図27は、優先制御と呼受付制御を同時に
行う輻輳制御装置100をパケット通信システム102
に適用した場合の全体の構成を概略的に示したものであ
る。
【0120】パケット通信システム102には少なくと
も1つ以上の端末101が接続されており、パケット通
信システム102において、優先制御と、呼受付制御を
同時に行う場合、パケット通信システム102は、各々
の端末を結ぶネットワークや交換機からなる通信網11
1と、バッファ装置113と、流量制御装置104から
得られる制御信号に従って、要求を発生した端末に接続
可否判定結果を通知する接続可否判定通知装置115
と、端末101から到着したセルを流量制御装置104
から得られる制御信号に従って廃棄するセル廃棄装置1
12とから構成される。
【0121】優先制御は、図25を参照して説明したよ
うに行う。
【0122】また、呼受付制御を行うために、流量制御
装置104は、例えば、さらに、以下の機能を持つ通信
品質推定装置109と制御信号計算装置110で構成さ
れる。
【0123】すなわち、例えば、L=2の場合、端末1
01からバッファ装置113を通過するセルの発生要求
があった場合、通信品質推定装置109において、発呼
要求のあった端末からの申告値から得られるλ0R qn ew
λ1R qn ewを用いて到着パラメータ推定装置103で計算
されたλlO utと、あるt1newから、P(λ0 , λ1 , t
1new)を構成し、前述の呼受付制御での通信品質推定装
置109と同様の手法でCLR0 とCLR1 を計算す
る。
【0124】制御信号計算装置110は、通信品質推定
装置109で計算したCLR0 とCLR1 が各々QOS
0 とQOS1 以下となるt1newが存在しない場合、接続
可否判定通知装置115に対し、新たに申請した端末か
らのセルがバッファ装置113を通過することを許可し
ないことを通知し、そうでない場合許可することを通知
する。
【0125】次に、フロー制御を行う輻輳制御装置10
0をパケット通信システム102に適用した場合につい
て、図28を参照して説明する。
【0126】図28は、フロー制御を行う輻輳制御装置
100をパケット通信システム102に適用した場合の
全体の構成を概略的に示したものである。
【0127】パケット通信システム102には少なくと
も1つ以上の端末101が接続されており、流量制御装
置104から得られる制御信号に従ってフロー制御を行
う場合、パケット通信システム102は、各々の端末を
結ぶネットワークや交換機からなる通信網111と、バ
ッファ装置103と、流量制御装置104から得られる
制御信号に従ってセルの送信を減らすか、一時停止させ
る要求を端末に通知する規制量通知装置114から構成
される。
【0128】流量制御装置104では、前述の優先制御
で式(8)を用いて低優先セルを廃棄する代わりに、 karr >tl (n) の際に、クラスlの端末からのセル発生量を抑える通知
を端末に出し、ある整数Chis に対して、 karr ≧tl (n)−Chis の際に、クラスlの端末からのセル発生量を抑える通知
を解除する通知を端末に出すことによりフロー制御を行
い、セルの流量を制御することができる。
【0129】この場合、λ0 はフロー制御で保証される
最低のセル到着率、または、フロー制御を行わない端末
からのセル到着率を表す。
【0130】次に、フロー制御と呼受付制御を同時に行
う輻輳制御装置100をパケット通信システム102に
適用した場合について、図29を参照して説明する。
【0131】図29は、フロー制御と呼受付制御を同時
に行う輻輳制御装置100をパケット通信システム10
2に適用した場合の全体の構成を概略的に示したもので
ある。
【0132】パケット通信システム102には少なくと
も1つ以上の端末101が接続されており、パケット通
信システム102において、フロー制御と呼受付制御を
同時に行う場合、パケット通信システム102は、各々
の端末を結ぶネットワークや交換機からなる通信網11
1と、バッファ装置113と、流量制御装置104から
得られる制御信号に従って、要求を発生した端末に通知
する接続可否判定通知装置115と、流量制御装置10
4から得られる制御信号に従ってセルの送信を減らす
か、一時停止させる要求を端末に通知する規制量通知装
置114とから構成される。
【0133】フロー制御は、図28を参照して説明した
ように行う。
【0134】また、呼受付制御を行うために、流量制御
装置104は、例えば、さらに、以下の機能を持つ通信
品質推定装置109と制御信号計算装置110で構成さ
れる。
【0135】通信品質推定装置109は、図27を参照
して説明した優先制御と呼受付制御を同時に行う場合と
同じ機能を持つ。
【0136】また、制御信号計算装置110は、図27
を参照して説明した優先制御と呼受付制御を同時に行う
場合と同じ機能を持つ。
【0137】次に、優先制御とフロー制御と呼受付制御
を同時に行う輻輳制御装置100をパケット通信システ
ム102に適用した場合について、図30を参照して説
明する。
【0138】図30は、優先制御とフロー制御と呼受付
制御を同時に行う輻輳制御装置100をパケット通信シ
ステム102に適用した場合の全体の構成を概略的に示
したものである。
【0139】パケット通信システム102には少なくと
も1つ以上の端末101が接続されており、パケット通
信システム102において、フロー制御と、優先制御
と、呼受付制御を同時に行う場合、パケット通信システ
ム102は、各々の端末を結ぶネットワークや交換機か
らなる通信網111と、バッファ装置113と、流量制
御装置104から得られる制御信号に従って、要求を発
生した端末に通知する接続可否判定通知装置115と、
流量制御装置104から得られる制御信号に従ってセル
の送信を減らすか、一時停止させる要求を端末に通知す
る規制量通知装置114と、端末101から到着したセ
ルを流量制御装置104から得られる制御信号に従って
廃棄するセル廃棄装置112から構成される。
【0140】この場合、優先制御は、前述同様である。
【0141】また、流量制御装置104では、例えば、
L=2の場合、式(10)で計算されたしきい値t
1 (n) が、kF をK以下のある整数としたとき、 t1 (n) ≧K−kF のときにセルの送信を減らすか、一時停止する要求を端
末に通知するよう規制量通知装置114に指示を出すこ
とによりフロー制御を行う。
【0142】呼受付制御を行うために、流量制御装置1
04は、例えば、さらに、以下の機能を持つ通信品質推
定装置109と制御信号計算装置110で構成される。
【0143】通信品質推定装置109は、図27を参照
して説明した優先制御と呼受付制御を同時に行う場合と
同様である。
【0144】制御信号計算装置110は、図27を参照
して説明した優先制御と呼受付制御を同時に行う場合と
同様である。
【0145】以上、説明したように、上記実施形態によ
れば、セル到着パラメータλl を高精度に推定し、これ
を用いて推定されたセル廃棄率や遅延時間とシステム状
態観測統計装置105からの情報と合わせてセルの流量
を制御することにより、セル到着過程に関する情報が不
足している場合や申告パラメータが不正確な場合でも、
最適にセルの流量を制御することができる。
【0146】次に、第3の実施形態について説明する。
【0147】すなわち、各セルに優先度が与えられ、そ
れに従ってセルの優先制御を行う場合の、他の実施形態
について説明する。
【0148】ここで用いるしきい値法とは、第2の実施
形態におけるしきい値法と異なり、セルスロットの先頭
の系内数iとしきい値を比較して、そのセルスロットで
の低優先セルの規制ri
【数13】
【0149】(0%または100%のいずれか)を決め
るものである。しきい値は、セルスロットごとに設定さ
れる。また、優先クラスは、高優先と低優先の2クラス
とすると、しきい値tとri の関係は以下のようにな
る。
【0150】
【数14】
【0151】このとき、入力リンク数がNMUX 、バッフ
ァ長がK、優先クラス2、しきい値がtO の優先制御シ
ステムに、各々の入力リンクからセルがベルヌーイ過程
に従って到着するもとのすると、優先制御システムは、
B/D/1/Kモデルに基づく状態遷移確率方程式で以
下のように表すことができる。
【0152】
【数15】
【0153】ここで、λH は、到着パラメータ推定装置
103で計算されたλ0O utをNMUXで割った値、また、
高優先セルのセル廃棄率CLRH と高優先セルのセル廃
棄率CLRL が各々、高優先セルの通信品質QOSH
低優先セルの通信品質QOSL を満たす最大負荷λLall
を与えるしきい値をtO とし、λLallをNMUX で割った
値をλL とする。ここで、λ0i Rq new =0とする。
【0154】なお、λ=λH +λL 、状態遷移確率は、
【数16】
【0155】また、αk ( ・)は次式で表される。
【0156】
【数17】
【0157】次に、しきい値tと規制率の関係が式(1
2)あるとき、しきい値を初期値tO からtに変化させ
るための優先制御システムへの制御入力uを次式で定義
する。
【0158】
【数18】
【0159】このとき、
【数19】
【0160】とすると、優先制御システムはπ(n) とu
(n) の双線形型の方程式(18)で表すことができる。
【0161】
【数20】
【0162】ただし、簡単のため、1≦tO ≦K−1と
する。また、
【数21】
【0163】とすると、これらを用いて、
【数22】
【0164】
【数23】
【0165】ここで、行・列数は0から数えるものとす
る。また、P' iKは、P' のi行K列の要素を表す。
【0166】さらに、以下に定義する変数を用いて
【数24】
【0167】式(18)を次のように変形する。
【0168】
【数25】
【0169】次に、各セルスロットでのセル廃棄率を定
義する。問題の定式化の都合上、状態確率ベクトルは、
セルスロットの先頭で観測され、制御入力が計算された
後に、セルが到着し、状態に応じてセルが廃棄されるも
のとする。ただし、ここで到着したセル数と廃棄された
セル数は、次のセルスロットで状態確率ベクトルと同時
に観測されるものとする。よって、セルスロットn+1
での高優先セルのセル廃棄率CLRH (n+1) は、セルス
ロットnで到着した高優先セルのセル数NAH(n) と廃棄
された高優先セルのセル数NLH(n) から、次式で定義さ
れる。
【0170】 CLRH (n+1) =NLH(n) /NAH(n) … (23) この関係を図31に示す。
【0171】また、セルスロット0〜nにおける平均セ
ル廃棄率を、以下の、重み付き平均セル廃棄率CLRH-
(n) で定義する。
【0172】
【数26】
【0173】任意のしきい値に対してセルスロットnで
のセル廃棄率CLR(n) と状態確率ベクトルπ(n) 関係
を CLRH (n) =πt (n) Θ1 … (25) と近似する。ここで、i β=(λH , λL ) を到着したセ
ルの最後からi個のうち2個が高優先セルである確率、
【数27】
【0174】Θ0 、Θ1 は、それぞれ以下のようなK+
1次元ベクトルである。
【0175】
【数28】
【0176】これより、 QOSH =πt ( ∞) Θ1 … (28) となる。
【0177】よって、式(25)、(28)、(2
4)、(21)から
【数29】
【0178】が得られる。
【0179】式(26)、(27)で定義したΘから、
次式により得られるQ* と、
【数30】
【0180】AC , Q*Cを与えたときの、
【数31】
【0181】の解行列
【数32】
【0182】から、
【数33】
【0183】を定義する。
【0184】高優先セルのセル廃棄率安定化のためのし
きい値制御問題の解は、まず、制御入力uが与えられ、
その後に、式(12)、(16)を逆に解くことによ
り、uからしきい値tを求めることができる。しかし、
その過程で、セルスロットの先頭の系内数からui を計
算し、式(16)からそのセルスロット規制率ri を計
算している。そのため、本実施形態で用いているセルス
ロットごとに規制率を決定するしきい値法では、セルス
ロットでの低優先セルの規制率を決定するために、しき
い値tを用いる必要がない。よって、セルスロットの先
頭で観測される系内数k(n) から次式により得られるπ
(n) と式(22)を用いて、
【数34】
【0185】式(33)のV(n+1) を最小にする制御入
力 uk(n)を決めることができる。
【0186】本実施形態による、可変しきい値法による
優先制御方式の制御アルゴリズムを、図32に示す。
【0187】次に、第4の実施形態について説明する。
【0188】すなわち、セル優先制御方式に関する他の
セル到着パラメータの推定方法について説明する。
【0189】各セルスロットの先頭では、
【数35】
【0190】として、式(16)、(18)、(1
9)、(26)〜(33)を計算し、さらに、次の値を
計算する。
【0191】ここで、AC (λL )は、低優先セルの到
着率としてλL を用いたときの式(22)におけるAC
を表す。
【0192】
【数36】
【0193】次に、各ν=△μ, 0, −△μの各々に対
して、
【数37】
【0194】を計算し、三者のうち最小値を与えるν
【数38】
【0195】を用いて、セルスロットnでのμ0 とλL
【数39】
【0196】と計算する。
【0197】ただし、式(39)において、 μ(n-1) +ν<μmin ならばμ(n) =μmin 、 μ(n-1) +ν>μmax ならばμ(n) =μmax とする。
【0198】これらのパラメータを用いて、前述の第2
の優先制御処理方法により、セルスロットnでの制御入
力を計算する。
【0199】第4の実施形態に係るセルの優先制御の効
果を示すために、第2の優先制御処理方法によるシミュ
レーション結果を図33に示す。
【0200】図33は、高優先セルと低優先セルの平均
到着率に関する申告パラメータが各々λH とλL である
とき、低優先セルの到着率がΔLだけ増加した場合に、
高優先セルのセル廃棄率(CLR−H)と低優先セルの
セル廃棄率(CLR−L)の変動を表している。従来手
法は通常の固定しきい値法である。図33より明らかな
ように、入力トラヒックが設定値通りの場合両者は同じ
性能を示すが、低優先セルの入力トラヒックが増加した
場合でも、本発明により高優先セルのセル廃棄率は変動
しない。よって、申告パラメータが不正確な場合やトラ
ヒックの変動が予想される場合でも、高優先セルの品質
を維持できる。そのため、安全側にマージンを見込んで
呼を接続する必要がないため、網資源を効率よく利用す
ることができる。
【0201】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明ではバッフ
ァ内のATMセル数、ATMセルの到着数、ATMセル
の廃棄数、及び、ATMセルの到着率に関する情報か
ら、状況に合わせて、到着したATMセルやバッファ内
に蓄積されているATMセルを廃棄することができるた
め、入力ATMセル数の変動に関わらず、優先度の高い
クラスのATMセルの廃棄率を従来手法より安定化させ
ることができるATMセルの優先制御装置を提供でき
る。
【0202】また、本発明によれば、入力トラヒックの
変動に通信品質が影響されず、最適にセルの流量を制御
することができ、従って、従来手法より高い多重度が得
られる輻輳制御方法およびそれを用いた輻輳制御装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される多重化装置またはATMセ
ルの蓄積装置の構成図である。
【図2】ATMセル廃棄装置の構成を示す図である。
【図3】ATMセル廃棄装置の他の構成を示す図であ
る。
【図4】ATMセル廃棄判定装置の構成を示す図であ
る。
【図5】ATMセル廃棄判定装置の他の構成を示す図で
ある。
【図6】ATMセル廃棄判定装置の他の構成を示す図で
ある。
【図7】バッファ状態観測装置の構成を示す図である。
【図8】バッファ状態統計装置の構成を示す図である。
【図9】系内数観測装置#lと、ATMセル到着数観測
装置#lと、ATMセル廃棄数観測装置#lの各々の構
成を示す図である。
【図10】系内数統計装置#l、ATMセル到着数統計
装置#l、ATMセル廃棄数統計装置#lの各々の構成
を示す図である。
【図11】系内数統計装置#l、ATMセル到着数統計
装置#l、ATMセル廃棄数統計装置#lの各々の構成
を示す図である。
【図12】しきい値算出装置の一実施例を示す図であ
る。
【図13】本発明の呼接続状態記憶装置の一実施例であ
る。
【図14】本発明の全体構成図である。
【図15】共通バッファスイッチで優先制御を行なう場
合のハードウェア構成を示す図である。
【図16】入力バッファで優先制御を行う場合のハード
ウェア構成を示す図である。
【図17】出力バッファで優先制御を行う場合のハード
ウェア構成を示す図である。
【図18】シミュレーションにより得られた本発明と従
来手法の性能を比較して示す図である。
【図19】規制率演算手順を示すフローチャートであ
る。
【図20】第2の実施形態に係る輻輳制御装置の構成例
を示した図。
【図21】輻輳制御装置の他の構成例を示した図。
【図22】輻輳制御装置のさらに他の構成例を示した
図。
【図23】輻輳制御装置の輻輳制御処理動作を説明する
ためのフローチャート。
【図24】輻輳制御装置のさらに他の構成例を示した
図。
【図25】優先制御を行う輻輳制御装置をパケット通信
システムに適用した場合の全体の構成例を示した図。
【図26】呼受付制御を行う輻輳制御装置をパケット通
信システムに適用した場合の全体の構成例を示した図。
【図27】優先制御と呼受付制御を行う輻輳制御装置を
パケット通信システムに適用した場合の全体の構成例を
示した図。
【図28】フロー制御を行う輻輳制御装置をパケット通
信システムに適用した場合の全体の構成例を示した図。
【図29】フロ制御と呼受付制御を行う輻輳制御装置を
パケット通信システムに適用した場合の全体の構成例を
示した図。
【図30】優先制御と呼受付制御とフロー制御を行う輻
輳制御装置をパケット通信システムに適用した場合の全
体の構成例を示した図。
【図31】第3の実施形態に係るセル優先制御における
状態観測のタイミングを説明するための図。
【図32】第3の実施形態に係る可変しきい値法による
優先制御方式の制御アルゴリズムを示した図。
【図33】第3の実施形態に係る可変しきい値法による
優先制御方式の性能評価結果を示した図。
【符号の説明】
1…ATMセル廃棄装置、2…バッファ、3…バッファ
状態統計装置、4…バッファ状態観測装置、5…ATM
セル入力規制装置、6…ATMセル廃棄判定装置、7…
バッファ内ATMセル廃棄装置、8…ATMセル規制率
・廃棄アドレス演算装置、9…しきい値比較装置、10
…しきい値算出装置、11…呼接続状態記憶装置、12
…規制率算出装置、13…ATMセル到着数観測装置、
14…系内数観測装置、15…ATMセル廃棄数観測装
置、16…系内数統計装置、17…ATMセル到着数統
計装置、18…ATMセル廃棄数統計装置、19…デー
タ転送装置、20…データ観測装置、21…データカウ
ンタ、22…ATMセルスロットカウンタ1、23…比
較器、24…カウンタ、25…ATMセルスロットカウ
ンタ2、26…比較器、27…データRAM、28…A
TMセルスロットカウンタ、29…アドレスエンコー
ダ、30…エンコーダー、31…セレクタ、32…制御
データRAM、33…呼接続状態量子化器、34…テー
ブルIDレジスタ、35…MUX、36…DEMUX、
37…アドレス管理装置、38…物理レイヤ機能、39
…ATM−SW、40…ルーチングタグ付加装置、41
…ルーチングダグ削除装置、100…輻輳制御装置、1
01…端末、102…パケット通信システム、103…
到着パラメータ推定装置、104…流量制御装置、10
5…システム状態観測統計装置、106…セル到着パラ
メータ計算装置、107…システム状態推定装置、10
9…通信品質推定装置、110…制御信号計算装置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMセルを蓄積する少なくとも1つの
    バッファ手段と、蓄積する前のATMセルや前記バッフ
    ァ手段内のATMセルを所定の判別基準に基づいて廃棄
    するATMセル廃棄手段と、 前記バッファ手段内に蓄積されているATMセル数、前
    記ATMセル廃棄手段によって廃棄されたATMセル
    数、前記ATMセル廃棄手段に到着したATMセル数、
    前記ATMセル廃棄手段の指示により廃棄されたATM
    セル数、の少なくともいずれか1つを観測して、観測に
    よって得られたデータをバッファ状態データとして出力
    するバッファ状態観測手段と、 このバッファ状態観測手段からバッファ状態データを受
    信しつつその統計量を逐次更新して、バッファ状態統計
    データとして出力するバッファ状態統計手段と、 を具備し、 前記ATMセル廃棄手段は、少なくとも前記バッファ状
    態統計手段から得られる前記バッファ状態統計データに
    基づいて、前記判別基準を変化させることを特徴とする
    ATMセルの優先制御装置。
  2. 【請求項2】 ATMセルを蓄積する少なくとも1つの
    バッファ手段と、蓄積する前のATMセルや前記バッフ
    ァ手段内のATMセルを所定の判別基準に基づいて廃棄
    するATMセル廃棄手段と、 前記バッファ手段内に蓄積されているATMセル数、前
    記ATMセル廃棄手段によって廃棄されたATMセル
    数、前記ATMセル廃棄手段に到着したATMセル数、
    前記ATMセル廃棄手段の指示により廃棄されたATM
    セル数、の少なくともいずれか1つを観測して、観測に
    よって得られたデータをバッファ状態データとして出力
    するバッファ状態観測手段と、 このバッファ状態観測手段からバッファ状態データを受
    信しつつその統計量を逐次更新して、バッファ状態統計
    データとして出力するバッファ状態統計手段と、 を具備し、 前記ATMセル廃棄手段は、 少なくとも前記バッファ状態統計手段から得られる前記
    バッファ状態統計データに基づいて、各ATMセルに割
    り当てられた優先クラスごとに、前記バッファ手段への
    ATMセルの転送を規制するための規制率を算出するA
    TMセル廃棄判定手段と、 ATMセルの優先クラスを判別し、前記ATMセル廃棄
    判定手段によって算出された規制率に従って、ATMセ
    ルの前記バッファ装置への転送を規制するATMセル入
    力規制手段と、を具備したことを特徴とするATMセル
    の優先制御装置。
  3. 【請求項3】 ATMセルを蓄積する少なくとも1つの
    バッファ手段と、蓄積する前のATMセルや前記バッフ
    ァ手段内のATMセルを所定の判別基準に基づいて廃棄
    するATMセル廃棄手段と、 前記バッファ手段内に蓄積されているATMセル数、前
    記ATMセル廃棄手段によって廃棄されたATMセル
    数、前記ATMセル廃棄手段に到着したATMセル数、
    前記ATMセル廃棄手段の指示により廃棄されたATM
    セル数、の少なくともいずれか1つを観測して、観測に
    よって得られたデータをバッファ状態データとして出力
    するバッファ状態観測手段と、 このバッファ状態観測手段からバッファ状態データを受
    信しつつその統計量を逐次更新して、バッファ状態統計
    データとして出力するバッファ状態統計手段と、 を具備し、 前記ATMセル廃棄手段は、 少なくとも前記バッファ状態統計手段から得られる前記
    バッファ状態統計データに基づいて、各ATMセルに割
    り当てられた優先クラスごとに、前記バッファ手段への
    ATMセルの転送を規制するための規制率と、前記バッ
    ファ手段内の廃棄すべきATMセルのアドレスを算出す
    るATMセル規制率・廃棄アドレス算出手段と、 ATMセルの優先クラスを判別し、前記ATMセル規制
    率・廃棄アドレス算出手段によって算出された規制率に
    従って、ATMセルの前記バッファ装置への転送を規制
    するATMセル入力規制手段と、 前記ATMセル規制率・廃棄アドレス算出手段によって
    算出された前記アドレスのATMセルを廃棄するバッフ
    ァ内ATMセル廃棄手段と、 を具備したことを特徴とするATMセルの優先制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ATMセルを蓄積する少なくとも1つの
    バッファ手段と、蓄積する前のATMセルや前記バッフ
    ァ手段内のATMセルを所定の判別基準に基づいて廃棄
    するATMセル廃棄手段と、 前記バッファ手段内に蓄積されているATMセル数、前
    記ATMセル廃棄手段によって廃棄されたATMセル
    数、前記ATMセル廃棄手段に到着したATMセル数、
    前記ATMセル廃棄手段の指示により廃棄されたATM
    セル数、の少なくともいずれか1つを観測して、観測に
    よって得られたデータをバッファ状態データとして出力
    するバッファ状態観測手段と、 このバッファ状態観測手段からバッファ状態データを受
    信しつつその統計量を逐次更新して、バッファ状態統計
    データとして出力するバッファ状態統計手段と、 を具備し、 前記ATMセル廃棄手段は、 少なくとも前記バッファ状態統計手段から得られる前記
    バッファ状態統計データに基づいて、各ATMセルに割
    り当てられた優先クラスごとに、前記バッファ手段への
    ATMセルの転送を規制するための規制率を算出するA
    TMセル廃棄判定手段と、 ATMセルの優先クラスを判別し、前記ATMセル廃棄
    判定手段によって算出された規制率に従って、到着した
    ATMセルの前記バッファ装置への転送を規制するAT
    Mセル入力規制手段と、 を具備し、 前記ATMセル廃棄判定手段は、 端末からのATMセルの到着過程や呼の接続状況に関す
    る情報を記憶する呼接続状態記憶手段と、 前記バッファ状態統計手段から得られる前記バッファ状
    態統計データと、前記呼接続状態記憶手段に記憶されて
    いる前記情報とに基づいて、各優先クラスに対応するし
    きい値を算出するしきい値算出手段と、 前記バッファ手段内に蓄積されているATMセルのう
    ち、各優先クラス毎のATMセル数、又はすべての優先
    クラスのATMセル数の和のいずれかと、前記しきい値
    算出手段で算出したしきい値とを比較することにより、
    到着したATMセルの前記バッファ手段への入力を規制
    するか否かを決定するしきい値比較手段と、 を具備したことを特徴とするATMセルの優先制御装
    置。
  5. 【請求項5】 複数の端末から転送されたパケットを蓄
    積する少なくとも1つのバッファ手段を具備して前記端
    末からのパケットを蓄積交換するパケット通信システム
    の輻輳制御を行う輻輳制御装置において、 前記バッファ手段に到着したパケット数、前記バッファ
    手段に蓄積されたパケット数、前記パケット通信システ
    ムの通信品質、前記端末でのパケットの出力過程を表す
    申告パラメータ、通信品質に対する要求品質の少なくと
    もいずれか1つを観測して、観測によって得られたデー
    タの統計量をシステム状態統計量として出力するシステ
    ム状態観測統計手段と、 このシステム状態観測統計手段から得られるシステム状
    態統計量を基に、前記端末から前記バッファ手段へのパ
    ケットの到着特性を推定する推定手段と、 この推定手段で推定されたパケットの到着特性と前記シ
    ステム状態統計量に基づく所定の判別基準を基に、蓄積
    する前のパケットまたは前記バッファ手段内のパケット
    の廃棄、前記端末のパケット出力速度の規制、新たに呼
    接続要求があった場合に接続を拒否、の少なくともいず
    れか1つを決定する決定手段と、 を具備したことを特徴とする輻輳制御装置。
  6. 【請求項6】 複数の端末から転送されたパケットを蓄
    積する少なくとも1つのバッファ手段を具備して前記端
    末からのパケットを蓄積交換するパケット通信システム
    の輻輳制御を行う輻輳制御装置において、 前記バッファ手段に到着したパケット数、前記バッファ
    手段に蓄積されたパケット数、前記パケット通信システ
    ムの通信品質、前記端末でのパケットの出力過程を表す
    申告パラメータ、通信品質に対する要求品質の少なくと
    もいずれか1つを観測することにより得られたデータの
    統計量を基に、前記端末から前記バッファ手段へのパケ
    ットの到着特性を推定する推定手段と、 この推定手段で推定されたパケットの到着特性と前記シ
    ステム状態統計量に基づく所定の判別基準を基に、蓄積
    する前のパケットまたは前記バッファ手段内のパケット
    の廃棄、前記端末のパケット出力速度の規制、新たに呼
    接続要求があった場合に接続を拒否、の少なくともいず
    れか1つを決定する決定手段と、 を具備したことを特徴とする輻輳制御装置。
  7. 【請求項7】 前記推定手段は、前記パケット到着特性
    に基づき推定されるシステム状態統計量と前記観測する
    ことにより得られたデータの統計量との差を小さくする
    ように前記パケット到着特性を更新することを特徴とす
    る請求項5または請求項6記載の輻輳制御装置。
  8. 【請求項8】 前記システム状態観測統計手段は、所定
    時間毎に、観測によって得られたデータの統計量を算出
    することを特徴とする請求項5記載の輻輳制御装置。
  9. 【請求項9】 前記決定手段は、前記パケットの到着特
    性と前記システム状態統計量から推定された前記通信シ
    ステムの通信品質と、要求された通信品質との差を最小
    にするよう前記判別基準を設定することを特徴とする請
    求項5または請求項6記載の輻輳制御装置。
  10. 【請求項10】 複数の端末から転送されたパケットを
    蓄積する少なくとも1つのバッファ手段を具備して前記
    端末からのパケットを蓄積交換するパケット通信システ
    ムの輻輳制御方法において、 前記バッファ手段に到着したパケット数、前記バッファ
    手段に蓄積されたパケット数、前記パケット通信システ
    ムの通信品質、前記端末でのパケットの出力過程を表す
    申告パラメータ、通信品質に対する要求品質の少なくと
    もいずれか1つを観測することにより得られたデータの
    統計量を基に、前記端末から前記バッファ手段へのパケ
    ットの到着特性を推定し、この推定されたパケットの到
    着特性と前記システム状態統計量に基づく所定の判別基
    準を基に、蓄積する前のパケットまたは前記バッファ手
    段内のパケットの廃棄、前記端末のパケット出力速度の
    規制、新たに呼接続要求があった場合に接続を拒否、の
    少なくともいずれか1つを決定することを特徴とする輻
    輳制御方法。
  11. 【請求項11】 前記パケット到着特性に基づき推定さ
    れるシステム状態統計量と前記観測することにより得ら
    れたデータの統計量との差を小さくするように前記パケ
    ット到着特性を更新することを特徴とする請求項10記
    載の輻輳制御方法。
  12. 【請求項12】 所定時間毎に、観測によって得られた
    データの統計量を算出することを特徴とする請求項10
    記載の輻輳制御方法。
  13. 【請求項13】 前記パケットの到着特性と前記観測す
    ることにより得られたデータの統計量から推定された前
    記通信システムの通信品質と、要求された通信品質との
    差を最小にするよう前記判別基準を設定することを特徴
    とする請求項10記載の輻輳制御方法。
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