JPH08233581A - 静電型変換手段の駆動装置 - Google Patents

静電型変換手段の駆動装置

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JPH08233581A
JPH08233581A JP7079569A JP7956995A JPH08233581A JP H08233581 A JPH08233581 A JP H08233581A JP 7079569 A JP7079569 A JP 7079569A JP 7956995 A JP7956995 A JP 7956995A JP H08233581 A JPH08233581 A JP H08233581A
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capacitance
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amplifier
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Yoshiro Tomikawa
義朗 富川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電振動子を駆動する際に、圧電振動子の制
動容量成分での電力消費を打消しまたは低減させ、省電
力駆動を可能にする。 【構成】 圧電振動子1は、交流駆動電源5により定電
圧により振動駆動される。圧電振動子1の制動容量Cd
と等価的な静電容量Csおよび、静電容量Csに流れる
電流の位相を180度変化させる位相変換手段6を、圧
電振動子1に並列に接続する。これにより制動容量Cd
に流れる電流を等価的に打ち消すことができ、あるいは
低減させることができ、消費電流を低減させることがで
きる。またコイルを付加していないため、容量Csによ
る電流打ち消し効果は、周波数に依存しない。よって、
交流駆動電源5からの駆動電力の周波数が圧電振動子の
共振周波数とずれた場合であっても、省電力効果は同様
に発揮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電トランス、圧電モ
ータまたは振動型ジャイロスコープなどに用いられる圧
電振動子あるいは、平面電極が間隙を隔てて対面して構
成された静電変換器などの静電型変換手段を駆動する駆
動装置に係わり、特に圧電振動子の制動容量や静電変換
器の容量成分での駆動電力の消費を低減させまたは打ち
消して、省電力駆動を可能にした圧電振動子の駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図17(A)は、静電型変換手段の一例
である圧電振動子1を示し、図17(B)は圧電振動子
1が共振点付近で振動しているときの等価回路を示して
いる。圧電振動子1は、共振点付近のごく狭い周波数範
囲内で振動しているときに図17(B)で示す等価回路
で表わすことができる。
【0003】Rm,Cm,Lmの直列共振辺3は、圧電
振動子1の共振を等価的に表している。前記直列共振辺
3を含む並列共振辺4内でのCdは圧電振動子1の制動
容量成分である。図18は圧電振動子1のアドミタンス
特性を示したものであり、faは直列共振辺3の共振周
波数(共振周波数)、fbは並列共振辺4の共振周波数
(***振周波数)を示している。
【0004】圧電振動子1を駆動する際、制動容量Cd
に流れる電流は圧電振動子の振動に寄与していない電流
となる。制動容量Cdに電流を供給しているために、駆
動電源としては圧電振動子1を共振させるのに必要な電
力に加え、制動容量Cdにて消費される電力を供給する
ことになり、駆動電源容量が大きくなる。
【0005】図19は、圧電振動子1を共振周波数fa
にて駆動させる際に、制動容量Cdに流れる電流を等価
的に打ち消すための従来の回路を示している。この従来
例では、インダクタンスLdを有するコイルが圧電振動
子1に並列に接続されている。ここで、直列共振辺3の
インピーダンスZmは数1で示される。
【0006】
【数1】
【0007】図19に示す交流駆動電源5は定電圧源で
あり、圧電振動子1にかかる電圧をVとすると、圧電振
動子1とインダクタンスLdに流れ込む電流Iは数2で
示される。
【0008】
【数2】
【0009】圧電振動子1を共振点faにて振動駆動す
るためには、数3が成立するLdを並列に接続すること
が必要であり、この条件のもとでのみ、電流Iが数4に
示すものとなる。
【0010】
【数3】
【0011】
【数4】
【0012】数3に示したインダクタンスLdを有する
コイルが、圧電振動子1に並列に接続されると、圧電振
動子1の制動容量Cdが等価的に打ち消される。制動容
量Cdに流れる電流が消去されることにより、駆動電源
の電源容量を低減できることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図19に示す
回路において、圧電振動子1の制動容量Cdを打ち消す
ためには、前記数3の条件を満たすインダクタンスLd
を設けることが必要である。数3に示す条件を満足する
ためのインダクタンスLdは、(駆動周波数f)2×
(制動容量Cd)に反比例する。特に駆動周波数fに対
してはその2乗に半比例することになる。そのため、圧
電振動子1が共振周波数faから外れた周波数で駆動さ
れた場合、駆動周波数と共振周波数faとの差が大きく
なるにしたがい、インダクタンスLdによって制動容量
Cdを打ち消すことのできる比率が二次曲線的に低下す
ることになる。
【0014】また一般的にインダクタンスLdを設定す
るためのコイルは、抵抗Rや静電容量(コンデンサ)C
などの他の電子部品に比べて形状が大きく、よってコイ
ルを回路に含ませると装置の小型化が難しくなる。また
前記数3を満足しまたは満足させるのに近いインダクタ
ンスLdを設定するためには、使用する圧電振動子に合
わせてインダクタンスの可変調整が必要になる。しかし
インダクタンスは、抵抗Rや静電容量Cに比べて可変調
整に適していない。
【0015】また、圧電振動子と同じ静電型変換手段の
一種である静電変換器は、狭い間隙を隔てて向かい合う
平面電極を有するものである。この電極間に電圧を与え
ると前記間隙が変化するように動作し、逆に前記間隙が
変化するような外力を与えると電極間の電圧が変化す
る。この静電変換器の等価回路は、圧電振動子と同じで
ある。したがって、この静電変換器においてもその容量
成分が駆動電力を消費し、消費電力が大きくなるという
圧電振動子と全く同じ問題点を有している。
【0016】本発明は上記課題を解決するものであり、
インダクタンスを使うことなく圧電振動子の制動容量に
かかる電力、あるいは静電変換器の容量成分にかかる電
力を打ち消しまたは低減させることができ、駆動周波数
に依存せずに省電力効果が働く回路を提供することを目
的としている。
【0017】また本発明は、駆動電源の省電力化、また
一般に大型の電子部品であるインダクタンスを使わない
ことによる回路の小型化を実現できるようにすることを
目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電型変換手
段に交流電力を与えて振動を生じさせる駆動装置におい
て、前記静電型変換手段の容量成分を打ち消しまたは低
減させるための静電容量が、静電型変換手段に並列にま
たは直列に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0019】上記静電型変換手段は、例えば電気歪み変
換器である圧電振動子、または平面電極が微小な隙間を
隔てて対向する静電変換器などである。前記容量成分
は、圧電振動子の場合には制動容量であり、静電変換器
の場合は対向電極間の容量成分である。
【0020】また、本発明は、静電型変換手段に交流電
力を与えて振動を生じさせる駆動装置において、前記静
電型変換手段に接続された静電容量とこの静電容量に流
れる電流の位相を180度変化させる位相変換手段とが
設けられ、前記静電容量と位相変換手段とにより、静電
型変換手段の容量成分に流れる電流または容量成分にか
かる電圧が打ち消されあるいは低減されることを特徴と
するものである。
【0021】例えば静電型変換手段の一例である圧電振
動子が定電圧で駆動されるときには、静電容量および位
相変換手段が、圧電振動子と並列に接続される。また、
圧電振動子が定電流で駆動されるときには、静電容量お
よび位相変換手段が、圧電振動子と直列に接続される。
【0022】また、本発明は、静電型変換手段に電圧を
与えて振動を生じさせる駆動装置において、前記静電型
変換手段の一端に与えられる電圧を増幅する増幅器と、
この増幅器の増幅出力端と静電型変換手段の前記一端と
の間に接続された静電容量とを有することを特徴とする
ものである。
【0023】上記において、前記静電容量が静電型変換
手段の容量成分のほぼ1/N倍のときに、増幅器の増幅
度がほぼ(N+1)倍であることが好ましい。
【0024】さらに本発明は、静電型変換手段の容量成
分と抵抗成分を含む周波数選択回路と、この周波数選択
回路を正帰還ループに配された増幅器とを有して、前記
周波数選択回路で決定される周波数により自励発振する
ことを特徴とするものである。
【0025】また上記周波数選択回路では、増幅器の正
帰還ループ内に抵抗と静電容量が接続され、静電型変換
手段の一端が増幅器の非反転入力部に接続されたものと
なる。
【0026】
【作用】本発明では、圧電振動子などの静電型変換手段
に静電容量が接続され、この静電容量にかかる電圧また
は電流により、例えば圧電振動子の制動容量Cdなどの
容量成分が打ち消されまたは低減される。静電型変換手
段を振動させるときに、制動容量Cdなどの容量成分で
の電力消費を打消しまたは低減させることができるた
め、省電力駆動が可能になる。またコイルを使用してい
ないため、静電型変換手段の駆動周波数と共振周波数と
に差が生じていても、容量成分の低減効果が、図19に
示した従来例のように大幅に低減することがなく、どの
ような駆動周波数であっても、容量成分の打消しまたは
低減効果を発揮することができる。また、コイルを使用
しないため回路を小型化できる。また、静電容量の容量
値を可変することにより、使用する圧電振動子に合せ
た、容量成分の打消しまたは低減の設定が可能であり、
調整設定も容易である。
【0027】上記手段では、静電型変換手段の容量成分
とほぼ等しくした静電容量が使用され、好ましくは、静
電容量に流れる電流の位相が位相変換手段にて180度
変化させられる。これにより制動容量などの容量成分に
加わる電力を打ち消しまたは低減させることが可能にな
る。
【0028】また、本発明では、静電型変換手段に電圧
が与えられるものにおいて、静電型変換手段の電圧を増
幅する増幅器と、この増幅器に直列に接続されさらに静
電型変換手段に接続される静電容量とが設けられる。こ
の装置では、増幅器にて増幅された電圧に基づいて静電
容量を流れる電流が、圧電振動子の制動容量などを流れ
る電流を低減するように機能する。
【0029】特に、静電容量の容量値を、圧電振動子の
制動容量などの容量成分のほぼ(1/N)倍とし、前記
増幅器の電圧増幅度を(N+1)倍に設定することによ
り、制動容量などに加わる電力を打ち消すことが可能に
なる。
【0030】さらに、本発明の静電型変換手段の駆動装
置は、増幅器(オペアンプ)と、この増幅器の正帰還ル
ープ(正帰還経路)に周波数選択回路を設け、この周波
数選択回路に、静電型変換手段の容量成分と抵抗成分、
さらに詳しくは共振状態(直列共振)となった静電型変
換手段の容量成分と抵抗成分を含ませることにより、静
電型変換手段の共振点付近で自励発振させるものとして
構成できる。
【0031】この駆動装置は、ウイーンブリッジ発振回
路の原理を使用したものである。この発振回路での、周
波数選択回路は、例えば互いに直列に接続されて増幅器
の正帰還ループ内に含まれる第1の容量と第1の抵抗
と、互い並列に接続されて増幅器の非反転入力側に接続
される第2の容量と第2の抵抗とで構成できる。ここ
で、前記第2の容量と第2の抵抗を、共振点付近で駆動
される静電型変換手段に置き換えることにより、静電型
変換手段の容量成分と抵抗成分を決定要素とした周波数
による自励発振回路を構成できる。
【0032】また、上記の周波数選択回路では、第1と
第2のそれぞれの容量がハイパスフィルタとローパスフ
ィルタとして機能して、増幅器の入出力間でのバンドパ
スフィルタが構成されて自励発振の周波数が決められ
る。ここで、圧電振動子などの静電型変換手段の共振周
波数と、前記周波数選択回路で決められる自励発振の周
波数に差が生じることがある。従って、図14に示すよ
うに、静電型変換手段に付加容量C′と付加抵抗R′を
並列または直列に接続し、この付加容量と付加抵抗と
で、前記ローパスフィルタとハイパスフィルタのカット
オフ周波数を調整すると、静電型変換器の共振周波数に
て、自励発振が行われるようになる。
【0033】さらに、増幅器の負帰還ループに、増幅率
を設定する抵抗を設けることにより、自励発振の振幅を
安定させることが可能になる。
【0034】
【実施例】本発明での静電型変換手段は、圧電振動子
と、平面電極が対向した静電変換器とがあるが、以下の
実施例では、まず圧電振動子を一例として説明する。図
1は第1の本発明を示す回路ブロック図である。この回
路ブロック図は、圧電振動子1が共振点付近で共振して
いるときの等価回路を含むものとして示している。
【0035】図1では、圧電振動子1に付加する容量と
なる静電容量Csと、位相変換手段6とが直列に接続さ
れ、この直列に接続されたものが圧電振動子1に並列に
接続されている。位相変換手段6は、静電容量Csを流
れる電流の位相を180度変化させるものである。
【0036】静電容量Csに流れる電流の位相が、位相
変換手段6により180度だけシフト(変化)させられ
ると、静電容量Csと位相変換手段6との回路でのアド
ミタンスは(−jωCs)で表される。従って交流駆動
電源5から圧電振動子1に加えられる電圧をVとする
と、圧電振動子1および静電容量Csに流れる電流Iは
数5となる。
【0037】
【数5】
【0038】数5で示すように、静電容量Csが制動容
量Cdとほぼ等価であるとすると、I=(1/Zm)V
となり、駆動電源5からみた場合に、制動容量Cdに関
わる電流が等価的に打ち消される。この場合、制動容量
Cdを打ち消す条件はCs=Cdであり、図19に示し
たインダクタンスLdを用いた回路での、数3で示した
打ち消し条件のような駆動周波数f(f=ω/2π)の
関数とならない。すなわち、Cs=Cdを満たすときに
は周波数依存性はなく、すべての周波数領域で制動容量
Cdを等価的に打ち消すことができる。また静電容量C
sの容量値の調整もインダクタンスに比べてはるかに容
易にでき、部品の大きさも小さいため回路の小型化が実
現できる。なお、圧電振動子1に付加的に接続する静電
容量Csが制動容量Cdに完全に一致しなくても、制動
容量Cdの影響を低減する効果を期待できる。
【0039】図1にブロック図で示した第1の本発明
は、図2に示す回路により実現できる。図2に示す実施
例では、静電容量Csおよび位相変換手段(位相シフ
タ)6が、圧電振動子1に並列に接続されている。この
回路において、圧電振動子1の制動容量Cdとほぼ等し
い静電容量Csを接続すれば、数5に示すように交流駆
動電源から制動容量Cdに加わる電力が低減できる。
【0040】また、上記第1の本発明では、図3に示す
ように、図1の回路上のa点とb点の間に、複数の静電
容量Cs1,Cs2,…Csnを設けることによっても
構成できる。この場合、それぞれの静電容量に位相変換
手段6a,6b,…,6nが直列に接続され、且つ全て
の位相変換手段および容量を通過する電流を加算する加
算器7が設けられる。この場合、数6に示すように、静
電容量Cs1,Cs2,…Csnを加算したものが図1
に示す1個の容量Csに相当する。
【0041】
【数6】
【0042】また、図4と図5は、上記第1の本発明に
おいて、位相変換手段6としてオペアンプを使用した例
である。いずれも、オペアンプを反転増幅器として使用
したものであり、静電容量Csを流れる電流の位相が1
80度変換されるものとなっている。図4と図5に示す
駆動装置においても、図1に示した回路と同様に制動容
量Cdに流れる電流を打ち消し、または低減できる。
【0043】図6は第2の本発明の回路ブロック図であ
る。図6は、交流駆動電源5が定電流源であって、圧電
振動子1が***振周波数fb(図18参照)付近にて共
振駆動されるときの等価回路を示している。圧電振動子
1には静電容量Csおよび位相変換手段8が直列に接続
されている。位相変換手段8は、静電容量Csに流れる
電流の位相を180度だけシフト(変化)させるもので
ある。
【0044】静電容量Csを流れる電流の位相が、位相
変換手段8により180度変化する結果、静電容量Cs
と位相変換手段8とが存在するc−d点間のアドミタン
スは−(1/jωCs)となる。よってc点の電位をV
とすると、定電流源である交流駆動電源5から与えられ
る電流Iと電圧Vとの関係は、数7で示す通りである。
【0045】
【数7】
【0046】数7に示すように、静電容量Csが制動容
量Coと等価であるとすると、V=(1/Y′m)・I
となり、制動容量Coにかかる電圧が回路上にて等価的
に打ち消され、制動容量Coにて電力が消費されなくな
る。なお、数7では、静電容量Csが制動容量Coと厳
密に等価でなくても、制動容量Coにより消費される電
圧が、静電容量Csの値に応じた分だけ低減されること
が解る。
【0047】また、数7から解るように、制動容量Co
にかかる電圧を打ち消しまたは低減させる条件は、容量
値CoとCdが等しいことであり、周波数に依存してい
ない。よって、圧電振動子1が必ずしも***振周波数f
bにて駆動されておらず、駆動周波数が***振の周波数
fbからずれていても、静電容量Csにより、制動容量
Coにかかる電圧を低減させる効果は、同様にして発揮
できる。
【0048】また、図7に示すように、c−d点間に複
数の静電容量Cs1,Cs2,…Csnを並列に接続
し、それぞれの容量に流れる電流の位相を180度変化
させる位相変換手段8a,8b,…,8nを設け、各静
電容量Cs1,Cs2,…Csnに流れる電流を加算す
る加算器9を設け、この回路を図6に示すc−d点間に
設けてもよい。図7に示す個々の静電容量Cs1,Cs
2,…Csnと、図6に示す容量Csとの関係は、数6
に示したのと同じである。
【0049】図6のブロック図に示した第2の本発明
は、図8および図9の回路により実施できる。図9は、
図8に示す回路をさらに具体的に示したものである。図
8に示す回路では、交流駆動電源5が定電流源である。
図9では、定電流源の交流駆動電源5のうちの定電流回
路のみを示している。定電流源から与えられる電流は、
電流−電圧変換回路8aにより電圧に変換されるが、こ
の電流−電圧変換回路8aが位相変換手段となって、電
流の位相が180度変化させられる。電流−電圧変換回
路8aによって変換された電圧は、定電流回路8bによ
り定電流とされ、圧電振動子1に与えられる。
【0050】図8と図9に示す回路の動作は図6に示し
た通りであり、数7に記載したように、制動容量Coに
かかる電圧が静電容量Csにより回路上にて打ち消され
または低減される。またコイルを使用しないため、駆動
装置が小型化できる。また静電容量Csによる制動容量
Coにかかる電圧の打ち消しまたは低減では、周波数依
存性がないため、交流駆動電源5から与えられる駆動電
力の周波数が***振周波数fbからずれても、制動容量
Coにかかる電圧の打ち消しまたは低減効果を発揮でき
る。
【0051】図10は第3の本発明を示す回路ブロック
図である。図10では、圧電振動子1が共振周波数fa
付近にて共振しているときの等価回路を示している。図
10に示す回路では、圧電振動子1の一方の電極がアー
ス側に接続され、または所定の電位に設定されている。
交流駆動電源5は一方側がアース側に接続され、他方側
が圧電振動子1の他方の電極に接続されている。
【0052】また、圧電振動子1の他方の電極(c
点)、すなわち交流駆動電源5により電圧Vが与えられ
る側では、静電容量Csと増幅器11とが直列に接続さ
れたループ回路(帰還回路)が接続されている。この増
幅器11は、静電容量Csにかかる電圧を増幅するもの
である。静電容量Csは増幅器11の増幅出力端に接続
され、さらに圧電振動子1の電力供給端(c点)に接続
されている。静電容量Csが、圧電振動子1の制動容量
Cdの(1/N)倍であるとき、前記増幅器11の電圧
増幅度は、ほぼ(N+1)倍であることが好ましい。こ
のとき図10に示すように、静電容量Csにかかる電圧
(c−d間の電圧)はN・Vとなる。
【0053】図10に示すように、圧電振動子1の一方
の電極側が接地されている回路において、交流駆動電源
5からc点に流れ込む電流をi、静電容量Csからc点
に流れ込む電流をi1とする。また、圧電振動子1の直
列共振辺3のインピーダンスをZmとし、そこに流れ込
む電流をi2、制動容量Cdに流れる電流をi3とす
る。なお、c点から増幅器11に流れる電流i4は微小
であるため無視する。各電流i1,i2,i3およびi
は、それぞれ数8、数9、数10、数11で表される。
【0054】
【数8】
【0055】
【数9】
【0056】
【数10】
【0057】
【数11】
【0058】上記数6、数7、数8、数9からiについ
て解くと数12となる。
【0059】
【数12】
【0060】
【数13】
【0061】上記数13の条件が成立するとき、iは以
下の数14に示すものとなり、iはi2と等しくなる。
【0062】
【数14】
【0063】すなわち交流駆動電源5からの出力電流i
は、圧電振動子1の直列共振辺3のインピーダンスZm
のみに流れ、振動に寄与しない制動容量Cdには流れな
くなる。すなわち、交流駆動電源5からの駆動電流は制
動容量Cdにより消費されなくなる。上記数14から、
圧電振動子1に流れる電流iの位相θを求めると、数1
5に示す通りである。
【0064】
【数15】
【0065】数14と数15が成立するときの、振動周
波数と電流iとの関係を図11(A)に示し、振動周波
数と電流の位相θとの関係を図11(B)に示す。第3
の本発明では、第1の本発明と同様に、制動容量Cdに
流れる駆動電流を打ち消す条件は数13であり、これは
静電容量Csと増幅器11の増幅度Nの関数で与えら
れ、駆動周波数fの関数とはならない。すなわち、制動
容量Cdに流れる電流を打ち消す条件は振動周波数に依
存しない。
【0066】また制動容量Cdを打ち消すための静電容
量Csの調整は、バリキャップまたはトリマータイプの
可変静電容量を使用することが可能であり、これは従来
のインダクタンスLdの調整よりははるかに容易であ
る。また回路の小型化が実現できる。さらに静電容量C
sを固定して、増幅器11の増幅度Nまたは(N+1)
を可変抵抗で調整しても同様の効果が得られるため、よ
り一層の小型化が図れる。なお、増幅器11の増幅度
と、静電容量Csとの関係は、(N+1)と(1/N)
とが厳密に一致している必要はない。この関係が厳密に
一致していなくても、圧電振動子1の制動容量Cdに流
れる電流を低減させることができ、省電力駆動に効果を
発揮できる。
【0067】また、図10の回路の目的は、制動容量C
dに流れる電流i3を、静電容量Csを流れる電流i1
により打消しまたは低減させる点にある。よって、例え
ば増幅器11が設けられない場合に、d点に(N+1)
Vに等しいまたはこれと近似した電圧を与えることによ
り同様の効果を発揮できる。すなわち、静電容量Csを
有するループ回路と、静電容量Csにループ電流を流す
ための電圧付与手段を設けておけば、図10と同様の効
果を期待できる。
【0068】上記図10に示す第3の本発明は、図12
に示す回路により実現できる。図12では圧電振動子1
の一方の電極側がアース側に接続され、他方の電極側に
交流駆動電源5が接続されている。また交流駆動電源5
からの電圧Vが与えられるc点に、静電容量Csと増幅
器(オペアンプ)11が直列に接続されたループ回路が
接続されているが、増幅器(オペアンプ)11の電圧増
幅度は、抵抗RiとRfにより設定される。
【0069】静電容量Csが制動容量Cdの(1/N)
であるとき、増幅器11での電圧増幅度(ゲイン)を数
16に示す通りに設定すれば、前述のように、制動容量
Cdに流れる電流を打ち消すことができる。
【0070】
【数16】
【0071】上記において、例えば一方の抵抗Rfを可
変抵抗器とすれば、静電容量Csを固定して抵抗Rfの
抵抗値を可変することにより容易に同様の効果が得られ
る。
【0072】また、第3の本発明は図10に示す構成に
限られず、図13に示す構成によっても実施可能であ
る。図13では、交流駆動電源5から圧電振動子1の非
アース側の電極(c′点)に駆動電力を供給する経路か
らさらに分岐される経路が設けられ、この分岐経路に増
幅器11と静電容量Csとが直列に接続されて設けら
れ、さらに静電容量Csがc′点に接続されたものとな
っている。この実施例でも圧電振動子1の電極に与えら
れる駆動電圧Vが増幅器11によって(N+1)倍に増
幅されるものとなり、増幅器11の増幅出力端が静電容
量Csを介して前記c′点に接続される。
【0073】図13は図10と同種の圧電振動子の駆動
装置であるが、交流駆動電源5からc′点に与えられる
電流をi、直列共振辺と制動容量Cdに流れる電流をそ
れぞれi2とi3、静電容量Csを流れる電流をi1′
とすると、各電流の関係は、数11においてi1をi
1′に置き換えたものと同じである。したがって、図1
3の駆動装置においても、数13に示す条件、すなわち
静電容量Csが制動容量Cdの(1/N)倍となる条件
を満たすと、駆動電力の供給電流iが制動容量Cdによ
り消費されず、効率的な圧電振動子の駆動が可能とな
る。
【0074】図14は第4の本発明を示す回路図であ
る。圧電振動子1の駆動回路25の増幅器(オペアン
プ)20には、電圧増幅の利得を設定する抵抗R3とR
4を含む負帰還回路ブロック21、および抵抗R1と静
電容量Csと圧電振動子1で構成される正帰還回路ブロ
ック22が接続されている。
【0075】負帰還ブロック21は増幅器20の電圧増
幅利得を高く設定して、自励発振の振幅を安定化させる
回路であり、増幅器20の出力端から抵抗R3を介して
反転入力端子に至る負帰還経路が形成されている。また
抵抗R4は増幅器20の反転入力端子に接続されてい
る。
【0076】正帰還回路ブロック22は周波数選択回路
であり、圧電振動子1の一端がアース接続されて他端が
増幅器20の非反転入力端子に接続され、また増幅器2
0の出力端から静電容量Csと抵抗R1とを経て増幅器
20の非反転入力端子に至る正帰還経路(正帰還ルー
プ)が構成されている。
【0077】図15(A)は圧電振動子1を共振周波数
faで駆動させたときの等価回路である。共振周波数f
aでは、LmとCmが直列共振となり、図15(B)に
示す回路と等価になる。図15(B)の等価回路での共
振周波数faは数17で求められる。
【0078】
【数17】
【0079】図14の回路(ここでは付加容量C′と付
加抵抗R′が設けられていない回路を想定する)におい
て、圧電振動子1を図15(B)で示す直列共振時の等
価回路に置き換えて回路解析を行なった結果を以下に示
す。図14のそれぞれの電圧eiとei′をeoなどと
の関係で求めると数18になる。
【0080】
【数18】
【0081】増幅器20の増幅度が十分に大きいものと
するとei=ei′であり、数19のようになる。
【0082】
【数19】
【0083】振幅条件は数20にて示され、周波数条件
は数21に示される。
【0084】
【数20】
【0085】
【数21】
【0086】ここで、振幅条件および周波数条件を満足
する各パラメータ(R1、R3、R4、Cs)を選ぶこ
とにより、この回路は自励振発振回路となる。一方、数
21に示す周波数条件は、圧電振動子1の共振周波数f
aにおいて、CsとR1により制動容量Cdが打ち消さ
れていることを意味している。したがって、図14で
は、前記パラメータ(R1、R3、R4、Cs)を振幅
条件、周波数条件を満足するように選定することによ
り、Cs、R1による圧電振動子1の制動容量Cdの等
価低減回路の応用として圧電振動子1を用いた発振回路
を構成することができる。
【0087】すなわち、この自励発振回路は、ウイーン
ブリッジ発振回路の原理を使用したものである。ウイー
ンブリッジ発振回路は、増幅器(オペアンプ)27に正
帰還をかけることにより発振を生じさせるものである
が、この自励発振周波数は、周波数選択回路である正帰
還回路ブロック22により決められる。正帰還回路ブロ
ック22(周波数選択回路)では、第1の容量Csと第
1の抵抗R1が正帰還ループ内にて直列に接続され、ま
た図15(B)に示した等価回路となる圧電振動子1の
制動容量Cdが第2の容量で、Rmが第2の抵抗とな
る。これらは互いに並列であり、増幅器20の非反転入
力側に接続されるものとなる。周波数選択回路22で
は、第1の容量(静電容量)Csがハイパスフィルタと
して働き、第2の容量(制動容量)Cdがローパスフィ
ルタとして働く。増幅器20の正帰還経路でのこのハイ
パスフィルタとローパスフィルタとで形成されるバンド
パスフィルタにより自励発振の周波数が決められる。な
お、負帰還回路部ブロック21は、増幅器20の電圧増
幅の利得を十分に高く設定して、自励発振の振幅安定化
回路として機能するものとなる。
【0088】ここで、圧電振動子1の共振周波数は数1
7にて決められ、これは圧電振動子1のモーショナル時
のインダクタンス成分Lmと容量成分Cmにて決められ
る。この共振周波数と、前記周波数選択回路にて決めら
れる自励発振周波数が、必ずしも一致しない場合があ
る。
【0089】この場合には、図14に示すように圧電振
動子1に、並列な付加容量C′と付加抵抗R′を設け、
それぞれの容量値と抵抗値を調整しまたは選択すること
が好ましい。この場合、付加容量C′が前記ローパスフ
ィルタのカットオフ(遮断)周波数を調整するように働
き、付加抵抗R′が前記ハイパスフィルタのカットオフ
周波数を調整するように働く。その結果、自励発振回路
25の自励発振周波数と、圧電振動子1の共振周波数を
一致させまたは近似させるように補正することができ
る。
【0090】次に、上記各実施例ではいずれも、静電型
変換手段として圧電振動子を示しているが、図16
(A)に示すような静電変換器30に対する駆動装置に
ついても同様に実施することができる。図16(A)
(B)は、図10に示した実施例と同様の回路により静
電変換器30を駆動している状態を示している。
【0091】この静電変換器30は、固定側の平面電極
31と可動側の平面電極32とが、微小間隙dを隔てて
対向したものである。電極31と32の対向面積をA、
電極間に与えられるバイアス電圧をE、電極間に与えら
れる入力電圧(駆動電圧)をV、電極間の空気層の誘電
率をεとすると、入力電圧Vにより電極31と32の間
に作用する静電駆動力fは数22で表わされる。
【0092】
【数22】
【0093】ここで、静電変換器30が駆動されている
状態での等価回路は図16(B)にて符号30aで示さ
れる。これは図10に示したように圧電振動子が共振点
にて振動しているときと等価なものとなる。図16
(B)にて、Caは電極31と32間の容量成分であ
る。またRは可動電極32の機械的な駆動抵抗、Lは可
動電極32の機械的な支持によるバネ定数、Cは機械的
な弾性支持による粘性抵抗である。静電変換器30の駆
動においても、駆動電流は、容量成分Caにより消費さ
れることになり、これは可動電極32の駆動に寄与しな
い電流消費分である。
【0094】したがって、図16(A)(B)に示す実
施例では、図10に示したのと同じループ回路を付加
し、静電容量Csを容量成分Caの(1/N)倍とし、
増幅器11の増幅度を(N+1)倍に設定することによ
り、圧電振動子における駆動装置と同様にして、容量成
分Caでの消費電流を低減しさらには打消すことができ
るようにしている。
【0095】なお、図1ないし図9に示した位相変換手
段を設けた駆動回路、および図14に示す自励発振を利
用した駆動装置も、静電変換器30の駆動装置として用
いることができる。
【0096】なお、本発明の静電型変換手段の駆動装置
は、圧電トランスの1次側に接続される回路、または圧
電モータの駆動装置として実現できる。または、振動型
ジャイロスコープや加速度センサの駆動装置として使用
できる。振動型ジャイロスコープでは、例えばエリンバ
などの恒弾性材料を圧電振動子により振動させ、これを
回転系内に設置してコリオリ力により弾性材料を駆動方
向と異なる後方へ振動させ、検出用の圧電素子により、
コリオリ力による振動が検出されて回転系の角速度が求
められる。この振動型ジャイロスコープでの、前記圧電
振動子の駆動装置として本発明を適用することが可能で
ある。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明では、圧電振動子な
どの静電型変換手段を駆動する際に、静電型変換手段の
容量成分に加わる電力を打ち消すことができるため、駆
動電源の小型化が実現できる。また、従来例のようにイ
ンダクタンスを使わないため、駆動周波数に依存性がな
く、調整が容易であると共に回路の小型化が図れる。一
方、等価的なキャンセル条件が完全に満たされない場合
でも、制動容量などの容量成分の等価的な低減による駆
動電力の省電力化が期待できる。
【0098】さらに、増幅器と周波数選択回路により自
励発振回路を構成し、この周波数選択回路に、共振点付
近で振動する静電型変換手段の容量成分と抵抗成分を含
ませたことにより、静電型変換手段を共振点付近で駆動
でき、効率的な駆動が可能になる。また付加容量と付加
抵抗を設けることにより、静電型変換手段の共振点と一
致したまたは近似した周波数での自励発振が可能にな
る。
【0099】また、増幅器の負帰還ループに増幅率を高
く設定する抵抗を含ませることにより、安定した振幅の
自励発振が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明を説明するものであり、圧電振動
子が定電圧駆動されているときの等価回路図、
【図2】図1に示す第1の本発明の実施例を示す回路
図、
【図3】第1の本発明の変形例を示す回路図、
【図4】第1の本発明の他の実施例を示す回路図、
【図5】第1の本発明のさらに他の実施例を示す回路
図、
【図6】第2の本発明を説明するものであり、圧電振動
子が定電流駆動されているときの等価回路図、
【図7】図6に示す第2の本発明の変形例を示す回路
図、
【図8】第2の本発明の実施例を示す回路図、
【図9】図8の回路をさらに詳しく示す回路図、
【図10】第3の本発明の実施例を示す回路図、
【図11】(A)は図10の実施例での周波数と電流特
性を示す線図、(B)は図10に示す実施例での周波数
と位相特性を示す線図、
【図12】第3の本発明の実施例を示す線図、
【図13】第3の本発明の他の構成例を示す等価回路
図、
【図14】第4の本発明の実施例を示す線図、
【図15】(A)は圧電振動子が共振周波数にて駆動さ
れているときの等価回路図、(B)は圧電振動子が直列
共振状態となったときの等価回路図、
【図16】(A)は静電変換器が駆動されている状態を
示す説明図、(B)はその等価回路図、
【図17】(A)は圧電振動子の回路図、(B)は圧電
振動子が共振周波数にて駆動されているときの等価回路
図、
【図18】圧電振動子が振動するときの周波数とアドミ
タンスの特性線図、
【図19】制動容量を打ち消す従来の駆動装置の回路
図、
【符号の説明】
1 圧電振動子 3 直列共振辺 4 並列共振辺 6 位相変換手段 8 位相変換手段 11,20 増幅器 30 静電変換器 31 固定側の平面電極 32 可動側の平面電極 Cd,Co 制動容量 Cs 静電容量

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電型変換手段に交流電力を与えて振動
    を生じさせる駆動装置において、前記静電型変換手段の
    容量成分を打ち消しまたは低減させるための静電容量
    が、静電型変換手段に並列にまたは直列に接続されてい
    ることを特徴とする静電型変換手段の駆動装置。
  2. 【請求項2】 静電型変換手段に交流電力を与えて振動
    を生じさせる駆動装置において、前記静電型変換手段に
    接続された静電容量とこの静電容量に流れる電流の位相
    を180度変化させる位相変換手段とが設けられ、前記
    静電容量と位相変換手段とにより、静電型変換手段の容
    量成分に流れる電流または容量成分にかかる電圧が打ち
    消されあるいは低減されることを特徴とする静電型変換
    手段の駆動装置。
  3. 【請求項3】 静電容量および位相変換手段が、静電型
    変換手段と並列に接続される請求項2記載の静電型変換
    手段の駆動装置。
  4. 【請求項4】 静電容量および位相変換手段が、静電型
    変換手段と直列に接続される請求項2記載の静電型変換
    手段の駆動装置。
  5. 【請求項5】 静電型変換手段に電圧を与えて振動を生
    じさせる駆動装置において、前記静電型変換手段の一端
    に与えられる電圧を増幅する増幅器と、この増幅器の増
    幅出力端と静電型変換手段の前記一端との間に接続され
    た静電容量とを有することを特徴とする静電型変換手段
    の駆動装置。
  6. 【請求項6】 静電容量が静電型変換手段の容量成分の
    ほぼ1/N倍のときに、増幅器の増幅度がほぼ(N+
    1)倍である請求項5記載の静電型変換手段の駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 静電型変換手段の容量成分と抵抗成分を
    含む周波数選択回路と、この周波数選択回路を正帰還ル
    ープに配された増幅器とを有して、前記周波数選択回路
    で決定される周波数により自励発振することを特徴とす
    る静電型変換手段の駆動装置。
  8. 【請求項8】 周波数選択回路では、増幅器の正帰還ル
    ープ内に抵抗と静電容量が接続され、静電型変換手段の
    一端が増幅器の非反転入力部に接続されている請求項7
    記載の静電型変換手段の駆動装置。
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