JPH08231670A - Nco基末端プレポリマー及び該プレポリマーを用いた水発泡自己スキン形成ポリウレタンフォーム - Google Patents

Nco基末端プレポリマー及び該プレポリマーを用いた水発泡自己スキン形成ポリウレタンフォーム

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JPH08231670A
JPH08231670A JP7063335A JP6333595A JPH08231670A JP H08231670 A JPH08231670 A JP H08231670A JP 7063335 A JP7063335 A JP 7063335A JP 6333595 A JP6333595 A JP 6333595A JP H08231670 A JPH08231670 A JP H08231670A
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真治 重安
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和起 佐々木
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有機ポリイソシアネートをポリエーテルポリ
オール、又は、該ポリエーテルポリオールと低分子ポリ
オールとを反応させて得られるNCO基末端プレポリマ
ーであって、該ポリエーテルポリオールの少なくとも1
種がエチレンオキサイドを10〜100モル%含み、官
能基数が、2〜6であることを特徴とするNCO基末端
プレポリマー及び該NCO基末端プレポリマー、ポリエ
ーテルポリオール、鎖延長剤又は、架橋剤、触媒及び必
要により添加剤を加えて、発泡剤として水を使用して得
られる、表層部に高密度部を有することを特徴とする自
己スキン形成ポリウレタンフォーム。 【効果】 発泡剤として水を使用しても、フォーム物
性、感触、成形性等に優れた性能を有する自己スキン形
成ポリウレタンフォームが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォーム用のNCO基
末端プレポリマー及び該プレポリマーを用いた水発泡に
よる自己スキン形成ポリウレタンフォームに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】高密度スキン層を持つポリウレタンフォ
ーム成型品いわゆるインテグラルスキンドフォームは、
その生産性の良さ、機械物性、感触の良さなどから、ハ
ンドルをはじめとして自動車の内装部品に多く使用され
てきた。従来、このインテグラルスキンドフォームを製
造するに当たり、発泡剤としてクロロフルオロカーボ
ン、例えばCFC−11やCFC−113、あるいはメ
チレンクロライド等の低沸点溶剤を使用することによ
り、容易に高密度スキン層が形成され、また得られるポ
リウレタンフォームの機械物性、感触も良好である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法に使用されるクロロフルオロカーボンは、環境
問題からその使用量や生産量が規制または禁止され、低
沸点溶剤は、溶剤規制の対象物であり、該フォームの製
造における使用が困難となっている。そこで、クロロフ
ルオロカーボンより環境に影響の少ないヒドロクロロフ
ルオロカーボン、例えばHCFC−123、HCFC−
141b、HCFC−22、あるいは、オゾン層に影響
を及ぼさないとされているヒドロフルオロカーボン、特
開平2−55716号公報にある低沸点化合物、水等を
発泡剤として一部あるいは全部を使用することが検討さ
れている。しかし、ヒドロクロロフルオロカーボン類
は、少なからずもオゾン層を破壊することが知られてお
り、使用制限がすでに決定されている。また、ヒドロフ
ルオロカーボンは、高価であり、常温で気体であるもの
が多く取り扱いが容易ではない。前記の特開平に記述さ
れている低沸点化合物は、毒性、引火性などの問題点が
解決されていない。水のみを発泡剤として使用した場
合、スキン形成能及び得られる製品の物性的特性、感触
が大幅に低下する問題点があり、いまだ決めてとなるも
のがなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明者等
は、もっとも安価で、かつ環境に及ぼす影響が少ないと
思われる水を発泡剤として使用する製造方法において、
従来品より優れたフォーム物性、感触、成形性を有する
組成について鋭意研究検討を重ねた結果、特定のイソシ
アネートとポリオールとを用いて得たNCO基末端プレ
ポリマーと特定のポリオールを用いることにより達成で
きることを見い出し、本発明に至った。
【0005】即ち、本発明は、有機ポリイソシアネート
を分子量500〜10000のポリエーテルポリオー
ル、または分子量500〜10000のポリエーテルポ
リオールと分子量62〜500未満の低分子ポリオール
との混合物とを反応させて得られるNCO基末端プレポ
リマーであって、該ポリエーテルポリオールの少なくと
も1つがエチレンオキサイドを10〜100モル%含
み、官能基数が2〜6であることを特徴とするNCO基
末端プレポリマー。
【0006】本発明は、有機ポリイソシアネートとし
て、ジフェニルメタンジイソシアネート、またはジフェ
ニルメタンジイソシアネートとポリイソシアネートのカ
ルボジイミド変性体との混合物を用いて、ポリオールと
して分子量500〜10000のポリエーテルポリオー
ル、または分子量500〜10000のポリエーテルポ
リオールと分子量62〜500未満の低分子ポリオール
との混合物とを反応させて得られるNCO基末端プレポ
リマーであって、該ポリエーテルポリオールの少なくと
も1つがエチレンオキサイドを10〜100モル%含
み、官能基数が2〜6でことを特徴とする。
【0007】本発明は、有機ポリイソシアネートとし
て、ジフェニルメタンジイソシアネートとポリフェニル
ポリメチレンポリイソシアネートとの混合物を用い、ポ
リオールとして分子量500〜10000のポリエーテ
ルポリオール、または分子量500〜10000のポリ
エーテルポリオールと分子量62〜500未満の低分子
ポリオールとの混合物とを反応させて得られるNCO基
末端プレポリマーであって、該ポリエーテルポリオール
の少なくとも1つがエチレンオキサイドを10〜100
モル%含み、官能基数が2〜6でことを特徴とする。
【0008】本発明は、有機ポリイソシアネートとし
て、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリイソシア
ネートのカルボジイミド変性体及びポリフェニルポリメ
チレンポリイソシアネートの混合物を用い、ポリオール
として、分子量500〜10000のポリエーテルポリ
オール、または該ポリエーテルポリオールと分子量62
〜500未満の低分子ポリオールとの混合ポリオールと
を使用し反応させて得るNCO基末端プレポリマーであ
って、該ポリエーテルポリオールの少なくとも1つがエ
チレンオキサイドを10〜100モル%含み、官能基数
が2〜6であることを特徴とする。
【0009】本発明は、このようなNCO基末端プレポ
リマーと分子量500〜12000、官能基数2〜6の
ポリエーテルポリオール、分子量50〜500未満の鎖
延長剤、架橋剤、触媒及び必要により顔料、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、連通化剤等の添加剤を用い、発泡剤と
して、水を使用して発泡させた、表層部に高密度部を有
することを特徴とする自己スキン形成ポリウレタンフォ
ームである。
【0010】本発明のNCO基末端プレポリマーに用い
られる有機ポリイソシアネートとしては、例えば、2,
4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(以
下MDIと略す)、例えば4,4′−MDI、2,2′
−MDI、2,4′−MDI或いは、ポリフェニルメタ
ンポリイソシアネート(以下ポリメリックMDIと略
す)等があり、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシ
アネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシ
アネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−
ジイソシアネート、3,3′−ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパ
ンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイシシアネート、ナフチレン−
1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイ
ソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,
4′−ジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−テ
トラメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト等の脂肪族イソシアネート、キシレン−1,4−ジイ
ソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネート等
の芳香脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、水添加ジフェニルメタンジイソシアネート水添
加キシレンジイソシアネート、水添加トリレンジイソシ
アネート、水添加テトラメチルキシレンジイソシアネー
ト等の脂環族ジイソシアネート及びこれらの化合物であ
る。また、これらの化合物のウレトジオン化反応、カル
ボジイミド化反応、ウレトイミン化反応、ビュレット化
反応、イソシアヌレート化反応などによるイソシアネー
ト変性体などを含有してもよい。好ましい有機ポリイソ
シアネートとしては、MDI、ポリメリックMDI、ポ
リイソシアネートのカルボジイミド変性体等である。こ
れらのポリイソシアネートは単独または2種以上の混合
物として使用することもできる。各イソシアネートの使
用重量比率は、MDI100部に対してポリイソシアネ
ートのカルボジイミド変性体(例えば、ミリオネートM
TL、日本ポリウレタン工業製)0〜100部、好まし
くは、MDI100部に対してポリイソシアネートのカ
ルボジイミド変性体30〜80部である。また、MDI
100部に対してポリメリックMDI(例えば、ミリオ
ネートMR200、日本ポリウレタン工業製、)90〜
200部である。更に、MDI100部に対してポリイ
ソシアネートのカルボジイミド変性体80〜950部、
ポリメリックMDI20〜300部である。
【0011】本発明のNCO基末端プレポリマーに用い
られるポリエーテルポリオールとしては、分子量500
〜10000、官能基数2〜6のもので、例えば、開始
剤としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグ
リコール類、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリストール、ソルビトー
ル等のポリオール類にエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合せしめ
た水酸基含有ポリエーテルポリオール類であり、特に、
エチレンオキサイドを10%〜100モル%含有するも
の、好ましくは20〜80モル%含有するものである。
好ましい分子量は、1000〜9000で、官能基数2
〜4である。
【0012】低分子ポリオールとしては、分子量62〜
500未満の例えば、エチレングリコール、プロパンジ
オール、ブタンジオール、ペンタンジオールジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、2,2-ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,4-シクロヘキサンジ
メタノールのような低分子ジオール類、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリストールのような低
分子の3官能以上のポリオール類、活性水素化合物を開
始剤としてアルキレンオキシドの付加重合によって得ら
れるヒドロキシル基末端ポリエーテル類である。好まし
い低分子ポリオールは、ジプロピレングリコールを開始
剤としたポリエーテルポリオールで、好ましい分子量は
100〜400である。
【0013】このようなポリエーテルポリオールは、単
独または、2種以上を併用することができる。また、ポ
リエーテルポリオールと低分子ポリオールとを任意の割
合で併用することができる。併用する重量比率は、好ま
しくはポリエーテルポリオール100重量部に対して低
分子ポリオールを5〜80部、好ましくは8〜70重量
部である。
【0014】本発明のNCO基末端プレポリマーに用い
られるポリエーテルポリオールと併用できる他のポリオ
ールとしては、ポリエステルポリオールがあり、このポ
リエステルポリオールとしては、分子量300〜500
0のもので、例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、1,3−又
は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、デカメチレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリストール、ソルビトール等の
ヒドロキシル基を2個以上有する単分子化合物の1種又
は2種以上とアジピン酸、コハク酸、マロン酸、マレイ
ン酸、酒石酸、セバシン酸、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、トリメリット酸等のカルボキシル基を2
個以上有する単分子化合物、あるいはひまし油脂肪酸等
の1種又は2種以上との縮合反応により得られるものや
ε−カプロラクトン、メチル−δ−バレロラクトン等の
開環重合によるラクトンエステル等が挙げられる。
【0015】本発明のNCO基末端プレポリマーは、ポ
リイソシアネートとポリオールとを温度60〜90℃で
2〜6時間反応することによって得られる。NCO含有
量は、19.0〜31.0重量%である。好ましくは、
20.0〜30.0重量%である。NCO含有量が1
9.0重量%未満や31.0重量%を越えて多くなると
作業性が良く、物性の優れたポリウレタンフォームが得
られなくなる。
【0016】本発明において、ポリウレタンフォームを
得るため前記プレポリマーと共に用いられるポリオール
として、1分子中に2個以上の水酸基を有するものが使
用できる。例示するならば、ポリエーテルポリオールで
あり、併用できるポリオールとしては、、ポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリアミン、ポリブタジエン
ポリオール等である。これらのポリオールを2種以上の
組み合わせにより使用することもできる。また、これら
の分子量は、500〜12000である。ポリエーテル
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、蔗糖、
ビスフェノールA、水、エチレンジアミン、トリレンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン等のような活性水素
原子を少なくとも2個有する化合物の1種又はそれ以上
を開始剤としてエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン等のモノマ
ーの1種又はそれ以上を公知の方法により付加重合する
事によって製造されるものである。
【0017】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,3−又は1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリストール、ソルビトール等の如くヒドロキシル基
を2個以上有する化合物の1種又は2種以上とアジピン
酸、コハク酸、マロン酸、マレイン酸、酒石酸、セバシ
ン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメ
リット酸等のカルボキシル基を2個以上有する化合物の
1種又は2種以上を使用し、公知の方法によって製造さ
れるものである。また、カプロラクトンの開環重合によ
って得られるようなポリエステルポリオールも包含され
る。
【0018】ポリエーテルポリアミンとして、ポリエー
テルポリオールで用いた適当な開始剤に低級アルキレン
オキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシド、又はそれらの混合物を付加す
ることにより得られるヒドロキシル基末端ポリオールを
次にアミノ化することにより製造されるものである。こ
のようなポリエーテルポリアミンには、テキサコケミカ
ル社のジェファミン、ポリオキシアルキレンアミンがあ
る。
【0019】鎖延長剤又は、架橋剤としては、分子量5
0〜500未満の例えば、エチレングリコール、プロパ
ンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオールジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールのような低分子ジオール類、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリストー
ルのような低分子の3官能以上のポリオール類、活性水
素化合物を開始剤としてアルキレンオキシドの付加重合
によって得られるヒドロキシル基末端ポリエーテル類で
ある。
【0020】本発明に用いられる触媒としては、アミン
系触媒としてトリエチルアミン、トリエチレンジアミ
ン、N−メチルモルホリン、N−メチルイミダゾール、
1,2-ジメチルイミダゾール、N,N,N′,N′−テト
ラメチル1,3−ブタンジアミン、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0) −ウンデセン−7 (以下DBUと略す)等
があり、これらのアミン系触媒のボラン塩、フェノール
塩、オクチル酸塩、ギ酸塩等が挙げられる。有機金属系
触媒として、ジオクチルチンジラウレート、ジブチルチ
ンジラウレート等があり、DBU塩類等の1種又は2種
以上の混合物が用いられる。
【0021】本発明に用いられる発泡剤としては、水の
みを使用する。しかし、クロロフルオロカーボン類や、
ヒドロクロロフルオロカーボン類、メチレンクロライド
のような低沸点溶剤を併用することも可能である。発泡
剤としての水の使用量は、ポリエーテルポリオール10
0重量部に対して0.1〜20重量部である。
【0022】本発明には、必要に応じて添加剤が用いら
れる。添加剤としては、顔料(着色剤)、紫外線吸収
剤、連通過剤、可塑剤、無機・有機の充填剤、補強剤、
難燃剤、酸化防止剤、界面活性剤等がある。
【0023】本発明のポリウレタンフォームの製造は、
高、低圧発泡機など従来から使用されている発泡成形設
備等がそのまま使用でき、イソシアネート成分(NCO
基末端プレポリマー)とポリオール配合物とを混合する
ことによって行うことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造方法によって、従来使用さ
れていた地球環境に悪影響のある発泡剤クロロフルオロ
カーボン類、ヒドロクロロフルオロカーボン類を使用せ
ず、また、毒性、引火性などの問題のある他の低沸点発
泡剤等を使用せず、良好な表面平滑性、脱型時の変形が
少なく、従来の製法により得られる製品と同等の寸法安
定性を示すポリウレタンフォームを製造することができ
る。また、従来の製法により得られる製品と同等以上の
優れた物理的性質を持つポリウレタンフォームが得られ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。但し、本発明はこれらの実施例のみに限定され
るものではない。なお例における部及び%は特にことわ
りの無い限り各々重量部及び、重量%である。
【0026】(NCO基末端プレポリマーの調製) 実施例1〜6、比較例1〜3 温度計、撹拌機、冷却器、窒素シール管を備えたガラス
製3つ口フラスコに、所定量のイソシアネートとポリオ
ールとを表1の割合で仕込み、フラスコ中の空気を窒素
で置換し撹拌しながら75℃にて3時間加熱した。得ら
れたNCO基末端プレポリマーのイソシアネート基含有
量を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】なお、表1中の原料は、下記の通り、 ミリオネートMT :4,4′−MDI、日本ポ
リウレタン工業製 ミリオネートMTL :カルボジイミド変性MD
I、日本ポリウレタン工業製、NCO含有率29.2% ミリオネートMR200 :ポリメリックMDI、日本
ポリウレタン工業製、NCO含有率30.9%
【0029】 ポリオールa :分子量200、官能基数2、EO
基含有量0、水酸基価560 ポリオールb :分子量134、官能基数2、EO
基含有量0、水酸基価836 ポリオールc :分子量2000、官能基数2、E
O基含有量20(%)、水酸基価56 ポリオールd :分子量2000、官能基数2、E
O基含有量80(%)、水酸基価56 ポリオールe :分子量8000、官能基数4、E
O基含有量80(%)、水酸基価28
【0030】実施例7〜12 前記のように調製したNCO基末端プレポマーをA成分
とし、ポリオール、架橋剤、触媒及び発泡剤を混合して
B成分とした。A,B両成分をそれぞれ高圧発泡機の原
料タンクに装入した。A成分の液温度を30℃に、B成
分の液温度を35℃に保温し射出時の吐出圧力をそれぞ
れ150Kg/cm2 及びNCO基/活性水素基の当量
比を1.0になるように調節を行った。これを予め芯金
を装着した密閉形のステアリングホイール金型に注入し
た。この時の金型温度は40〜50℃に調節を行った。
また、機械物性を測定するため、300×500×10
mmの金型に同様に注入した。それぞれ注入後、1.5
分で脱型して成型品の外観を観察した。成形24時間
後、ステアリングホイール成型品の表面に、硬度として
アスカーC(Asker-C)硬度計を当てて表面硬度を測定
し、寸法安定性はノギスにて製品寸法と金型寸法を比較
した。感触は、ステアリングホイール製品を手で握って
観察した。その後、カッターにて製品を切断、スキン層
の状態を観察した。機械物性は、300×500×10
の製品を用いてJIS K 6301に準じて測定を行
った。結果を表2に示す。本発明による水発泡自己スキ
ン形成ポリウレタンフォームは、生産性、製品外観、物
理的性能においてすべて満足いくものであり、従来技術
による比較例のものに比べて、同等以上の特徴を有して
いる。
【0031】
【表2】
【0032】〔表2の説明〕 ポリオールA:ポリオキシプロピレンポリオキシエチレ
ングリコール、分子量5000、官能基数2.5、水酸
基価28 架橋剤A :エチレングリコール 架橋剤B 1,4−ブタンジオール 触媒A :トリエチレンジアミンの33%ジプロピ
レングリコール溶液 触媒B ジブチルチンジラウレート 触媒C :N−メチルイミダゾール 触媒D :ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
の70%ジプロピレングリコール溶液 発泡剤B :水 NCO基末端プレポリマー :表1の実施例番号を示
す。 〔記号の説明〕 ◎:優 ○:良 △:やや不良 ×:不良
【0033】比較例4〜6 従来のCFC−11を用いた処方で自己スキン形成ポリ
ウレタンフォームであって、実施例より物性は僅かに劣
る傾向にあり、また発泡剤がオゾン層を破壊するといっ
た地球環境問題上の問題点がある。結果を表3に示す。
【0034】比較例7〜9 従来のCFC処方に基づき発泡剤を水に変えた処方で自
己スキン形成ポリウレタンフォームであるが、いずれの
場合も良好な成型品を得ることができなかった。結果を
表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】〔表3の説明〕 ポリオールA:ポリオキシプロピレンポリオキシエチレ
ングリコール、分子量5000、官能基数2.5、水酸
基価28 架橋剤A :エチレングリコール 架橋剤B 1,4-ブタンジオール 触媒A :トリエチレンジアミンの33%ジプロピ
レングリコール溶液 触媒B ジブチルチンジラウレート 触媒C :N−メチルイミダゾール 触媒D :ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
の70%ジプロピレングリコール溶液 発泡剤A :トリクロロフルオロメタン(CFC−1
1) 発泡剤B :水 NCO基末端プレポリマー :表1の比較例番号を示
す。 〔記号の説明〕 ◎:優 ○:良 △:やや不良 ×:不良
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/79 NFK C08G 18/79 NFK // C08J 9/02 CFF C08J 9/02 CFF 9/14 CFF 9/14 CFF (C08G 18/10 101:00) C08L 75:04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアネートを分子量500
    〜10000のポリエーテルポリオール、または分子量
    500〜10000のポリエーテルポリオールと分子量
    62〜500未満の低分子ポリオールとの混合物を反応
    させて得られるNCO基末端プレポリマーであって、該
    ポリエーテルポリオールの少なくとも1つがエチレンオ
    キサイドを10〜100モル%含み、官能基数が2〜6
    であることを特徴とするNCO基末端プレポリマー。
  2. 【請求項2】 有機ポリイソシアネートとして、ジフェ
    ニルメタンジイソシアネート、またはジフェニルメタン
    ジイソシアネートとポリイソシアネートのカルボジイミ
    ド変性体との混合物を用いることを特徴とする請求項1
    記載のNCO基末端プレポリマー。
  3. 【請求項3】 有機ポリイソシアネートとして、ジフェ
    ニルメタンジイソシアネートとポリフェニルポリメチレ
    ンポリイソシアネートとの混合物を用いることを特徴と
    する請求項1記載のNCO基末端プレポリマー。
  4. 【請求項4】 有機ポリイソシアネートとして、ジフェ
    ニルメタンジイソシアネート、ポリイソシアネートのカ
    ルボジイミド変性体及びポリフェニルポリメチレンポリ
    イソシアネートの混合物を用いることを特徴とする請求
    項1記載のNCO基末端プレポリマー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載のNCO基末端プレ
    ポリマーと分子量500〜12000及び2〜6の官能
    基を有するポリエーテルポリオール、分子量50〜50
    0未満の鎖延長剤または、架橋剤、触媒及び必要により
    顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、連通化剤などの添加
    剤を用い、発泡剤として水を使用して発泡させた、表層
    部に高密度部を有することを特徴とする自己スキン形成
    ポリウレタフォーム。
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