JPH08229750A - 部品の自動組付装置 - Google Patents

部品の自動組付装置

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JPH08229750A
JPH08229750A JP3352795A JP3352795A JPH08229750A JP H08229750 A JPH08229750 A JP H08229750A JP 3352795 A JP3352795 A JP 3352795A JP 3352795 A JP3352795 A JP 3352795A JP H08229750 A JPH08229750 A JP H08229750A
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fine movement
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tool
robot
wire
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JP3352795A
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English (en)
Inventor
Yasusuke Morimoto
庸介 森本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボット本体14と、その先端に取り付けら
れたツール16と、このツール16の位置・姿勢を微調
整する微動機構(18)とを備えたロボット12を用い
て部品2の組付けを行う自動組付装置を、従来の微動機
構と同等の機能を維持しつつ軽量かつコンパクトに構成
する。 【構成】 微動機構18の構成要素のうちその体積の大
部分を占める駆動手段22を、微動機構本体20から分
離してロボット本体14上に遠隔配置する。これによ
り、微動機構本体20を軽量かつコンパクトに構成可能
とする。駆動手段22から微動機構本体20への駆動力
伝達を、柔軟性を有するワイヤ24で行う。これによ
り、駆動力伝達手段を、ロボット本体14、ツール16
および微動機構本体20の位置・姿勢の変化に対して容
易に追従可能とし、かつ微動機構本体20および駆動手
段22のレイアウト自由度を高め、部品組付けの際これ
らが組付対象物4等に干渉するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ロボットを用いて部
品の組付けを行う自動組付装置、特に、微動機構を有す
るロボットを用いた自動組付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品の組付作業においては、一般に、部
品の位置決め部と組付対象物の被位置決め部とを位置合
わせした状態で両者を組み付ける作業が行われるが、近
年この組付作業は産業用のロボットを用いて行われるよ
うになってきている。このように部品組付作業をロボッ
トを用いて行おうとする場合には、部品および組付対象
物間の位置・姿勢の誤差のみならず、部品および組付対
象物自体の製作誤差をも考慮に入れて、部品の位置決め
部と組付対象物の被位置決め部とを位置決めし得るよう
にすることが肝要である。しかしながら、一般のロボッ
トでは、図13(a)に示すように、部品2の位置決め
部2aと組付対象物4の被位置決め部4aと間に位置ず
れが発生した場合、これを修正するためにはロボット本
体14を制御することが必要となるが、このような制御
により微調整を行うことは非常に困難である。
【0003】このため従来、図13(b)に示すよう
に、ロボットの構成として、ロボット本体14とその先
端に取り付けられたツール(ハンド等)16との間に、
これらを相対微動可能に連結する微動機構(エンドエフ
ェクタ)18´が介設された構成とし、この微動機構1
8´を適宜駆動することにより、部品2を把持したツー
ル16の位置・姿勢を微調整し得るようにし、これによ
り部品2の位置決め部2aと組付対象物4の被位置決め
部4aとを位置決めし得るようにしたものが提案されて
いる(例えば特開平5−200638号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記微
動機構18′においては、複数の位置微調整機能(例え
ば直交するXYZ3軸方向の位置微調整機能等)を有す
るものとなるため、微動機構18′自体のサイズが必然
的に大きくかつ重くなってしまう。このため、部品組付
けの際に該微動機構18′が周囲の物と干渉して組付け
を行えなくなる場合が生じ、また、微動機構18′の慣
性重量が大きいためロボット本体14の制御も容易でな
くなる、という問題がある。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、従来の微動機構と同等の機能を維持
しつつこれを軽量かつコンパクトに構成できる微動機構
を備えた部品の自動組付装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、微動機構の
構成要素のうち、微動機構本体に相対微動を行わせる駆
動手段を微動機構本体から分離して遠隔配置し、駆動力
をワイヤによって微動機構本体へ伝達する構成とするこ
とにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、ロボット本体と、このロボット本体の先端に
取り付けられたツールと、このツールの位置および/ま
たは姿勢を微調整する微動機構と、を備えたロボットを
用いて部品の組付けを行う部品の自動組付装置におい
て、前記微動機構が、前記ロボット本体および前記ツー
ル間に介設されるとともにこれらを相対微動可能に連結
する微動機構本体と、この微動機構本体から分離されて
遠隔配置されるとともに該微動機構本体にワイヤを介し
て連結され、このワイヤを引張り駆動することにより該
微動機構本体に前記相対微動を行わせる駆動手段と、を
備えてなることを特徴とするものである。
【0008】上記「相対微動可能」とは、ロボット本体
の駆動制御のみではその先端のツールに把持された部品
と組付対象物との間に位置ずれが通常不可避的に生じる
が、この位置ずれを矯正するのに必要な範囲でツールを
ロボット本体に対して移動させることができる、ことを
意味するものである。
【0009】上記「微動機構本体」は、特定の構成に限
定されるものではなく、例えば、請求項2に記載したよ
うに、ツールをロボット本体に対してワイヤ引張力作用
方向に並進させる並進機構を備えたもの、請求項4に記
載したように、ワイヤ引張力作用方向とは異なる方向に
並進させる並進方向変換機構を備えたもの、請求項8に
記載したように、ワイヤ引張力作用方向を接線方向とし
て回転させる回転機構を備えたもの等、のうちいずれか
1つあるいはこれらを組み合わせた構成が採用可能であ
る。また、この場合において、上記「並進機構」の具体
例としては、スライダ機構(請求項3)等が採用可能で
あり、上記「並進方向変換機構」の具体例としては、ラ
ックアンドピニオン機構(請求項5)、スライダリンク
機構(請求項6)、パンタグラフ機構(請求項7)等が
採用可能であり、上記「回転機構」の具体例としては、
プーリ機構(請求項9)、ベルト機構(請求項10)、
ラックアンドピニオン機構(請求項11)、スライダリ
ンク機構(請求項12)、揺動機構(請求項13)等が
採用可能である。
【0010】上記「駆動手段」は、微動機構本体から分
離されて遠隔配置されているものであれば、その配置さ
れる位置は特に限定されるものではなく、例えばロボッ
ト本体上に配置することができる。
【0011】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
おいては、微動機構の構成要素のうちその体積の大部分
を占める駆動手段が、微動機構本体から分離されて遠隔
配置された構成となっているので、微動機構本体に要求
される機能は、ツールの位置・姿勢の微調整のための運
動機構を有していることのみで足り、したがって微動機
構本体を軽量かつコンパクトに構成することができる。
【0012】また、本願発明においては、駆動手段から
微動機構本体への駆動力伝達がワイヤによって行われる
構成となっているが、ワイヤは、その柔軟性ゆえに、ロ
ボット本体、ツールおよび微動機構本体の位置・姿勢の
変化に対して容易に追従可能であり、微動機構本体およ
び駆動手段のレイアウト自由度は大きなものとなるた
め、部品組付けの際、これらが組付対象物等に干渉する
のを防止することができる。
【0013】したがって、本願発明によれば、ツールの
位置および/または姿勢を微調整するための微動機構
を、従来の微動機構と同等の機能を維持しつつこれを軽
量かつコンパクトに構成することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本願発明の実施例
について説明する。
【0015】図1は、本願発明に係る部品の自動組付装
置の一実施例を水平方向から見て示す概要図である。
【0016】この自動組付装置は、ロボット12を用い
て部品2の組付けを行う装置であって、ロボット本体1
4と、このロボット本体14の先端に取り付けられたツ
ール16と、このツール16の位置・姿勢を微調整する
微動機構(エンドエフェクタ)18とを備えた構成とな
っている。
【0017】上記ツール16は、部品2をその両側から
1対の爪で挟むハンド型のツールである。
【0018】上記微動機構18は、微動機構本体20と
駆動手段22とワイヤ24とを備えてなっている。
【0019】上記微動機構本体20は、ロボット本体1
4およびツール16間に介設されており、これらを相対
微動可能に連結するようになっている。この相対微動
は、X、Y、Zの各軸方向の並進運動およびX、Y、Z
の各軸回りの回転運動の6種類の運動について行い得る
ようになっている。なお、説明の都合上、図示のよう
に、ツール16が下向きになっている状態で、水平面内
左右方向をX軸、水平面内奥行方向をY軸、上下方向を
Z軸とする。この微動機構本体20の詳細構造について
は後述する。
【0020】上記駆動手段22は、微動機構本体20か
ら分離されてロボット本体14上に遠隔配置されてい
る。そして、この駆動手段22と微動機構本体20とは
ワイヤ24を介して連結されており、このワイヤ24を
駆動手段22により引張り駆動することにより微動機構
本体20に相対微動を行わせるようになっている。この
ワイヤ24は、2方向の引張り駆動を行い得るようにす
るため2本1組になっており、合計6組(微動機構本体
20の運動の種類と同数)設けられている。また、各ワ
イヤ24は、チューブ(図示せず)により覆われてい
る。これらワイヤ24およびチューブは、丁度自転車の
ブレーキワイヤのような構成になっており、自由に屈曲
可能でかつ引張り力を伝達することができるようになっ
ている。
【0021】次に、上記微動機構本体20の詳細構造に
ついて、その相対微動の運動の種類毎に説明する。
【0022】[1]X、Yの各軸方向の並進機構 図2に示すように、この並進機構20Aは、ベースプレ
ート26と、このベースプレート26にスライドガイド
28を介して左右方向(X軸方向)に並進可能に連結さ
れたスライドテーブル30とを備えてなっている。上記
ベースプレート26はロボット本体14に固定されてお
り、上記スライドテーブル30はツール16に固定され
ている。
【0023】上記スライドテーブル30のスライド方向
両端部には、該スライド方向に一直線状に延びる1組の
ワイヤ24の各端部が固定連結されている。これら1組
のワイヤ24は、ベースプレート26の両端部から下方
に突出した1対のブラケット32に形成されたワイヤ挿
通孔34に挿通されており、互いに引っ張り合ういわゆ
る拮抗状態となっている。各ワイヤ24を覆うチューブ
36は、上記1対のブラケット32の外側に配されてい
る。
【0024】そして、駆動手段22により一方のワイヤ
24を引張り駆動することにより、スライドテーブル3
0を左右方向(X軸方向)に並進させるようになってい
る。スライドテーブル30のスライド位置は、一方のブ
ラケット32に取り付けられたリニアエンコーダ(また
はポテンショメータ)38により検出されるようになっ
ており、その位置検出信号は図示しない配線を介して駆
動手段22に入力されるようになっている。そして、駆
動手段22は、この位置検出信号に基づいて、スライド
テーブル30のスライド位置のフィードバック制御(図
3にその制御ループを示す)を行い、これによりツール
16をロボット本体14に対して並進させるとともに任
意の位置に位置決めし得るようになっている。
【0025】この並進機構20Aにおいては、ワイヤ移
動量とツール移動量が等しく、しかも駆動力伝達に要す
る機構要素が少ないため、制御を極めて容易に行うこと
ができる。また、ギア等のバックラッシュ要因となる機
構部品を用いていないため、精密な制御を行うことがで
きる。さらに、構成部品が少なくシンプルな機構である
ため、左右方向(X軸方向)の並進運動を軽量かつコン
パクトな機構で実現することができる。なお、奥行方向
(Y軸方向)の並進運動についても、全く同様の構成で
実現することができる。
【0026】[2]並進方向変換機構(その1) 図4に示すように、この並進方向変換機構20B1は、
上記[1]の並進機構20Aによるスライドテーブル3
0の左右方向(X軸方向)あるいは奥行方向(Y軸方
向)の並進運動を直交変換して、ツール16に上下方向
(Z軸方向)の並進運動を行わせる機構であり、これを
2つのラック&ピニオン機構で実現したものである。
【0027】この並進方向変換機構20B1において
は、ツール16を固定するツールプレート40が、2箇
所に設けられたガイドシャフト42およびボールスライ
ド44を介してベースプレート26と連結されており、
ベースプレート26と平行状態を保ちつつ上下方向に移
動可能となっている。また、上記[1]の並進機構20
Aにおけるスライドテーブル30に相当するラック46
が、スライドガイド28を介してベースプレート26に
取り付けられており、水平方向に移動可能となってい
る。さらに、シャフト48が、2箇所に設けられたサポ
ートブロック50を介してベースプレート26に回転可
能に取り付けられている。そして、シャフト48の両端
には、ピニオン52、ピニオン54が取り付けられてお
り、ラック46、ラック56とそれぞれ噛み合ってい
る。ラック56は、上下方向に延びており、その下端部
がツールプレート40に固定されている。
【0028】そして、駆動手段22により一方のワイヤ
24を引張り駆動することにより、ラック46を左右方
向(X軸方向)に並進させると、該ラック46がこれと
噛み合うピニオン52を介してシャフト48を回転さ
せ、さらにピニオン54を介してラック56およびツー
ルプレート40を上下方向(Z軸方向)に並進させるよ
うになっている。ツールプレート40の上下位置は、ベ
ースプレート26に取り付けられたリニアエンコーダ
(またはポテンショメータ)58により検出されるよう
になっており、その位置検出信号は図示しない配線を介
して駆動手段22に入力されるようになっている。そし
て、駆動手段22は、この位置検出信号に基づいて、ツ
ールプレート40の上下位置のフィードバック制御を行
い、これによりツール16をロボット本体14に対して
上下方向(Z軸方向)に並進させるとともに任意の位置
に位置決めし得るようになっている。
【0029】上記ピニオン52とピニオン54の歯数を
等しくすればラック46とツールプレート40の移動量
は等しくなり、異なる歯数にすれば両者の移動量は比例
関係となる。
【0030】この並進方向変換機構20B1は、上記
[1]の並進機構20Aの構成を利用した上で、その水
平方向の並進運動を直交変換することにより、ツール1
6に上下方向(Z軸方向)の並進運動を行わせるように
なっているので、仮にこれを直接スライダ機構で行わせ
ようとした場合には機構寸法がツール駆動方向に長くな
るが、これをコンパクトに構成することができる。
【0031】また、この並進方向変換機構20B1にお
いては、ワイヤ移動量とツール移動量が等しくあるいは
比例関係にあり、しかも力の伝達も線形であるため、制
御を容易に行うことができる。さらに、この並進方向変
換機構20B1と同様の機構により、90°変換だけで
なく任意の角度への変換が可能である。
【0032】[3]並進方向変換機構(その2) 図5に示すように、この並進方向変換機構20B2は、
上記[2]の変換機構20B1のラック&ピニオン機構
に代えてスライダリンク機構を用いて直交変換を行うよ
うにしたものである。
【0033】すなわち、この並進方向変換機構20B2
においては、上記[2]の並進方向変換機構20B1の
ラック46に相当するスライダ60と、ツールプレート
40から上方に突出したブラケット62とに、両端部が
ピン結合されたリンク64を備えている。そして、駆動
手段22によるスライダ60の水平方向並進運動をリン
ク64を介してツールプレート40上下方向並進運動に
変換するようになっている。その他の構成は、並進方向
変換機構20B1と同様である。
【0034】この並進方向変換機構20B2において
は、ギア等のバックラッシュ要因となる機構部品を用い
ていないため、精密な制御を行うことができる。
【0035】[4]並進方向変換機構(その3) 図6に示すように、この並進方向変換機構20B3は、
上記[2]の変換機構20B1のラック&ピニオン機構
に代えてパンタグラフ機構を用いて直交変換を行うよう
にしたものである。
【0036】すなわち、この並進方向変換機構20B3
は、4本のリンク66が4つのピン68A、68B、6
8C、68Dで連結されてなるパンタグラフ70を備え
ている。また、この並進方向変換機構20B3において
は、2本のワイヤ24が一直線状ではなく互いに直交す
る方向に配されている。そして一方のワイヤ24Aおよ
びそのチューブ36Aは、ピン68A、ピン68Bにそ
れぞれ連結されており、他方のワイヤ24Bおよびその
チューブ36Bは、ピン68C、ピン68Dにそれぞれ
連結されている。さらに、ピン68Cはツールプレート
40のブラケット62に連結されており、ピン68Dは
ベースプレート26から下に突出したブラケット72に
連結されている。駆動手段22によりワイヤ24Aを引
くとツールプレート40は下方に、ワイヤ24Bを引く
とツールプレート40は上方に移動するようになってい
る。
【0037】この並進方向変換機構20B3において
は、上記[1]のスライダ機構を用いずに上下方向並進
運動を実現することができる。また、上下方向並進運動
をパンタグラフ70の伸縮により実現するため、ストロ
ークを大きくとることができ、かつ縮んだ際には機構が
折り畳まれるため、これをコンパクトに構成することが
できる。また、この並進方向変換機構20B3において
は、ギア等のバックラッシュ要因となる機構部品を用い
ていないため、精密な制御を行うことができる。
【0038】[4]Z軸回転機構(その1) 図7に示すように、このZ軸回転機構20C1は、上記
[1]の並進機構20Aによるスライドテーブル30の
左右方向(X軸方向)の並進運動を利用して、ツール1
6にZ軸回りの回転運動を行わせる機構であり、これを
2つのラック&ピニオン機構で実現したものである。
【0039】すなわち、このZ軸回転機構20C1にお
いては、1対のラック74、76がスライドガイド28
を介してベースプレート26に左右方向(X軸方向)に
並進可能に取り付けられている。上記ラック74、76
にはワイヤ24A、24Bの一端部が固定連結されてお
り、これらワイヤ24A、24Bの他端部は駆動手段2
2に連結されている。上記ベースプレート26にはシャ
フト78が固定されており、一方、ツールプレート40
には、シャフト78に回転可能に嵌め込まれたピニオン
80が固定されている。これにより、ツールプレート4
0は、ベースプレート26に対して、シャフト78の軸
線回りに回転可能となっている。上記ピニオン80は、
ラック74、76に両側から挟み込まれるようにしてこ
れらと噛み合っており、ラック74、76の並進移動量
に応じて回転するようになっている。
【0040】以上の構造から、ワイヤ24A、24Bの
一方を駆動手段22で引張り駆動することにより、ラッ
ク74、76を差動的に移動させ、その引張り力作用方
向を接線方向としてツールテーブル40をシャフト78
回りに回転させるようになっている。ワイヤ24A、2
4Bに適当な張力を与えておくことにより、ラック7
4、76とピニオン80との間に予圧をかけることがで
きる。
【0041】ツールテーブル40の回転角は、ロータリ
エンコーダ(またはポテンショメータ)82によって検
出されるようになっている。この情報を用いて図3と同
様の制御ループを構成することにより、ツールプレート
40を任意の角度に制御することができる。そして、こ
れにより、ロボット本体14に対するツール16のZ軸
回りの回転運動・回転角制御を行うことができる。
【0042】このZ軸回転機構20C1においては、回
転軸への駆動力伝達にギヤを用いているため、プーリや
ベルトを用いる場合に比べて伝達トルクが大きくかつ耐
久性に優れたものとなる。また、2本のワイヤ24A、
24Bに適当な張力を与えてラック74、76とピニオ
ン80との間に予圧をかけておくようにすれば、ギヤを
用いているにもかかわらず、バックラッシュを発生させ
ることなく精密な制御を行うことができる。
【0043】[5]Z軸回転機構(その2) 図8に示すように、このZ軸回転機構20C2は、上記
[4]のZ軸回転機構20C1と同様、ツール16にZ
軸回りの回転運動を行わせる機構であるが、Z軸回転機
構20C1のラック&ピニオン機構に代えてプーリ機構
を用いて、これを実現したものである。すなわち、上記
ピニオン80に代えてプーリ84をツールプレート40
に固定しておき、このプーリ84にワイヤ24を巻き掛
けるようにしたものである。ロータリエンコーダ(また
はポテンショメータ)82によってツールプレート40
の回転角を検出し、この情報を用いてツールプレート4
0を任意の角度に制御する点は、Z軸回転機構20C1
と同様である。
【0044】このZ軸回転機構20C2においては、Z
軸回転機構20C1と同様にツール16のZ軸回りの回
転運動・回転角制御を行うことができるが、さらに、こ
のZ軸回転機構20C2においては、可動範囲が大きい
ため角度制御の範囲を大きくとることができ、しかも、
構成部品が少ないため機構を軽量かつコンパクトに実現
することができる。
【0045】[6]Z軸回転機構(その3) 図9に示すように、このZ軸回転機構20C3は、上記
[5]のZ軸回転機構20C2と同様、ツール16にZ
軸回りの回転運動を行わせる機構として、プーリ機構を
採用したものであるが、単なるプーリではなく歯が刻ま
れた歯付プーリ86を用いるとともに、ワイヤ24のう
ち歯付プーリ86と接触する部分を、凹凸を有するベル
ト88に置き換えたものである。このZ軸回転機構20
C2の動作および機能はZ軸回転機構20C2と同様で
ある。
【0046】このZ軸回転機構20C3においては、Z
軸回転機構20C2と同様にツール16のZ軸回りの回
転運動・回転角制御を行うことができるが、さらに、こ
の回転機構20C3においては、Z軸回転機構20C2
がワイヤ24とプーリ84との間の摩擦によりトルクを
伝達するのに対し、歯付プーリ86の歯とベルト88の
凹凸とを噛み合わせることにより機械的にトルクを伝達
するようになっているので、プーリとワイヤ(ベルト)
との間のすべりが発生せず、大きなトルクを伝達するこ
とができる。
【0047】[7]Z軸回転機構(その4) 図10に示すように、このZ軸回転機構20C4は、上
記[4]のZ軸回転機構20C1と同様、ツール16に
Z軸回りの回転運動を行わせる機構であるが、Z軸回転
機構20C1のように1対のラック&ピニオン機構では
なく、単一のラック&ピニオン機構でこれを構成したも
のである。これを実現すべく、ラック74のスライド方
向両端部には、並進機構20Aと同様、該スライド方向
に一直線状に延びる1組のワイヤ24の各端部が固定連
結されている。
【0048】このZ軸回転機構20C4においては、Z
軸回転機構20C1と同様にツール16のZ軸回りの回
転運動・回転角制御を行うことができるが、さらに、こ
のZ軸回転機構20C4においては、Z軸回転機構20
C3と同様、Z軸回転機構20C2のようなワイヤとプ
ーリとの間のすべりが発生しないため、大きなトルクを
伝達することができ、かつ、回転軸への駆動力伝達にギ
ヤを用いているため、Z軸回転機構20C3に比べて伝
達トルクが大きくかつ耐久性に優れたものとなる。
【0049】[8]Y軸回転機構(その1) 図11に示すように、このY軸回転機構20D1は、上
記[1]の並進機構20Aによるスライドテーブル30
の左右方向(X軸方向)の並進運動を利用して、ツール
16にY軸回りの回転運動を行わせる機構であり、これ
をスライダリンク機構で実現したものである。
【0050】すなわち、このY軸回転機構20D1にお
いては、ベースプレート26に下方へ突出するブラケッ
ト90が取り付けられており、このブラケット90から
Y軸方向に突出するシャフト92に、ツールプレート4
0がY軸回りに回転可能に取り付けられている。さら
に、ツールプレート40には、上下方向に延びる係合溝
94aが形成されたリンク94の下端部が固定されてい
る。このリンク94は、その係合溝94aがスライダ6
0に固定されたY軸方向に突出するピン96と係合して
いる。これにより、スライダリンク機構が構成され、ス
ライダ60の並進運動はシャフト92の軸線回りの回転
運動に変換される。したがって、スライダ60を駆動手
段22で駆動することにより、ツールプレート40をシ
ャフト92の軸線回りに揺動駆動することができる。
【0051】ツールプレート40の回転角は、シャフト
92に取り付けられた図示しないロータリエンコーダ
(またはポテンショメータ)によって検出されるように
なっている。この情報を用いて図3と同様の制御ループ
を構成することにより、ツールプレート40を任意の角
度に制御することができる。そして、これにより、ロボ
ット本体14に対するツール16のY軸回りの回転運動
・回転角制御を行うことができる。
【0052】このY軸回転機構20D1においては、ツ
ール16のY軸回りの回転運動に関し、バックラッシュ
を発生させることなく精密な制御を行うことが可能であ
る。さらに、このY軸回転機構20D1においては、Z
軸方向の全長を短くすることができるので、微動機構1
8を軽量かつコンパクトに構成することができる。
【0053】[9]Y軸回転機構(その2) 図12に示すように、このY軸回転機構20D2は、上
記[8]のY軸回転機構20D1と同様、ツール16に
Y軸回りの回転運動を行わせる機構であるが、これを単
純な揺動機構で実現したものである。
【0054】すなわち、このY軸回転機構20D2にお
いては、Y軸回転機構20D1と同様、ベースプレート
26のブラケット90からY軸方向に突出するシャフト
92に、ツールプレート40がY軸回りに回転可能に取
り付けられていが、このY軸回転機構20D2において
は、ツールプレート40の両端にワイヤ24A、24B
の端部が連結固定されている。そして、これらワイヤワ
イヤ24A、24Bのうち一方を駆動手段22により引
張り駆動することにより、ツールプレート40をシャフ
ト92回りに揺動駆動するようになっている。
【0055】なお、ロータリエンコーダ(またはポテン
ショメータ)によってツールプレーと40の回転角を検
出し、この情報を用いてツールプレート40を任意の角
度に制御する点は、Y軸回転機構20D1と同様であ
る。
【0056】このY軸回転機構20D2においては、ツ
ール16のY軸回りの回転運動に関し、バックラッシュ
を発生させることなく精密な制御を行うことが可能であ
る。さらに、このY軸回転機構20D2は、構成要素が
少なくシンプルな機構であるため、耐久性が高いものと
なり、また軽量かつコンパクトに構成することができ
る。
【0057】以上詳述したように、本実施例において
は、微動機構18の構成要素のうちその体積の大部分を
占める駆動手段22が、微動機構本体20から分離され
てロボット本体14上に遠隔配置された構成となってい
るので、微動機構本体20に要求される機能は、ツール
16の位置・姿勢の微調整のための運動機構を有してい
ることのみで足り、したがって微動機構本体20を軽量
かつコンパクトに構成することができる。
【0058】また、本実施例においては、駆動手段22
から微動機構本体20への駆動力伝達がワイヤ24によ
って行われる構成となっているが、ワイヤ24は、その
柔軟性ゆえに、ロボット本体20、ツール16および微
動機構本体20の位置・姿勢の変化に対して容易に追従
可能であり、微動機構本体20および駆動手段22のレ
イアウト自由度は大きなものとなるため、部品組付けの
際、これらが組付対象物等に干渉するのを防止すること
ができる。
【0059】したがって、本実施例によれば、ツール1
6の位置および/または姿勢を微調整するための微動機
構28を、従来の微動機構と同等の機能を維持しつつこ
れを軽量かつコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る部品の自動組付装置の一実施例
を示す概要図
【図2】上記実施例における微動機構の例(並進機構)
を示す図
【図3】上記微動機構の制御ループを示す図
【図4】上記微動機構の例(並進方向変換機構その1)
を示す図
【図5】上記微動機構の例(並進方向変換機構その2)
を示す図
【図6】上記微動機構の例(並進方向変換機構その3)
を示す図
【図7】上記微動機構の例(Z軸回転機構その1)を示
す図
【図8】上記微動機構の例(Z軸回転機構その2)を示
す図
【図9】上記微動機構の例(Z軸回転機構その3)を示
す図
【図10】上記微動機構の例(Z軸回転機構その4)を
示す図
【図11】上記微動機構の例(Y軸回転機構その1)を
示す図
【図12】上記微動機構の例(Y軸回転機構その2)を
示す図
【図13】微動機構を有しないロボット(a)と微動機
構を有するロボット(b)とを対比して示す図
【符号の説明】
2 部品 2a 位置決め部 4 組付対象物 4a 被位置決め部 12 ロボット 14 ロボット本体 16 ツール 18 微動機構 20 微動機構本体 20A 並進機構 20B1、20B2、20B3 並進方向変換機構 20C1、20C2、20C3、20C4 Z軸回転
機構 20D1、20D2 Y軸回転機構 22 駆動手段 24、24A、24B ワイヤ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット本体と、このロボット本体の先
    端に取り付けられたツールと、このツールの位置および
    /または姿勢を微調整する微動機構と、を備えたロボッ
    トを用いて部品の組付けを行う部品の自動組付装置にお
    いて、 前記微動機構が、前記ロボット本体および前記ツール間
    に介設されるとともにこれらを相対微動可能に連結する
    微動機構本体と、この微動機構本体から分離されて遠隔
    配置されるとともに該微動機構本体にワイヤを介して連
    結され、このワイヤを引張り駆動することにより該微動
    機構本体に前記相対微動を行わせる駆動手段と、を備え
    てなることを特徴とする部品の自動組付装置。
  2. 【請求項2】 前記微動機構本体が、前記引張り駆動に
    より、前記ツールを前記ロボット本体に対して前記ワイ
    ヤの引張力作用方向に並進させる並進機構を備えてい
    る、ことを特徴とする請求項1記載の部品の自動組付装
    置。
  3. 【請求項3】 前記並進機構がスライダ機構からなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の部品の自動組付装置。
  4. 【請求項4】 前記微動機構本体が、前記引張り駆動に
    より、前記ツールを前記ロボットに対して前記ワイヤの
    引張力作用方向とは異なる方向に並進させる並進方向変
    換機構を備えている、ことを特徴とする請求項1〜3い
    ずれか記載の部品の自動組付装置。
  5. 【請求項5】 前記並進方向変換機構がラックアンドピ
    ニオン機構からなる、ことを特徴とする請求項4記載の
    部品の自動組付装置。
  6. 【請求項6】 前記並進方向変換機構がスライダリンク
    機構からなる、ことを特徴とする請求項4記載の部品の
    自動組付装置。
  7. 【請求項7】 前記並進方向変換機構がパンタグラフ機
    構からなる、ことを特徴とする請求項4記載の部品の自
    動組付装置。
  8. 【請求項8】 前記微動機構本体が、前記引張り駆動に
    より、前記ツールを前記ロボット本体に対して前記ワイ
    ヤの引張力作用方向を接線方向として回転させる回転機
    構を備えている、ことを特徴とする請求項1〜7いずれ
    か記載の部品の自動組付装置。
  9. 【請求項9】 前記回転機構がプーリ機構からなる、こ
    とを特徴とする請求項8記載の部品の自動組付装置。
  10. 【請求項10】 前記回転機構が溝付きベルト機構から
    なる、ことを特徴とする請求項8記載の部品の自動組付
    装置。
  11. 【請求項11】 前記回転機構がラックアンドピニオン
    機構からなる、ことを特徴とする請求項8記載の部品の
    自動組付装置。
  12. 【請求項12】 前記回転機構がスライダリンク機構か
    らなる、ことを特徴とする請求項8記載の部品の自動組
    付装置。
  13. 【請求項13】 前記回転機構が揺動機構からなる、こ
    とを特徴とする請求項8記載の部品の自動組付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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