JPH08224937A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH08224937A
JPH08224937A JP7031267A JP3126795A JPH08224937A JP H08224937 A JPH08224937 A JP H08224937A JP 7031267 A JP7031267 A JP 7031267A JP 3126795 A JP3126795 A JP 3126795A JP H08224937 A JPH08224937 A JP H08224937A
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JP
Japan
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recording
circuit board
electric circuit
main electric
ink
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Application number
JP7031267A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kawakami
英明 川上
Hideki Yamaguchi
秀樹 山口
Akira Kida
朗 木田
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Hitoshi Nakamura
仁志 中村
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
Takashi Nojima
隆司 野島
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録装置の全体的な動作を制御する回路を含む
主電気回路基板を固定するに際し、フレームにビス止め
することなく固定できるようにして、記録装置の小型化
に対応する。 【構成】下ケース18に設けた爪57やボス55,56
によって主電気回路基板40を固定するとともに、プリ
ンタユニット31のベース14の部分を主電気回路基板
40に当接させ主電気回路基板40の浮きを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置や熱転写記録装置などの記録装置に関し、特に、小型
の記録装置における電気回路基板の配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】紙や布帛、プラスチックシート、OHP
シート等の記録媒体に対して記録を行なう記録装置にお
ける記録方式としては、例えばワイヤードット方式、感
熱方式、熱転写方式、インクジェット記録方式などの種
々のものが提案されている。そして記録装置は、いずれ
かの記録方式による記録ヘッドを搭載したものとして構
成されている。
【0003】これらの記録装置の中で、低騒音なノンイ
ンパクト記録が可能なものとして、インクを吐出するた
めのエネルギーを発生する記録素子を使用しこの記録素
子の作用により吐出口(ノズル)からインクを吐出させ
て記録媒体上に記録を行なうインクジェット記録方式に
よる記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)を具備し
た記録装置(インクジェット記録装置)が、注目を集め
ている。インクジェット記録装置によれば、高密度かつ
高速な記録動作が可能である。またインクジェット記録
装置は、ランニングコストが安く、装置のコンパクト化
が可能であり、さらに多色のインクを用いてカラー画像
記録に対応することも容易である。中でも、記録媒体の
幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録ヘ
ッドを使用したライン型の記録装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
【0004】上記の理由から、インクジェット記録装置
は、情報処理システムの出力装置として、例えば、複写
機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッ
サ、ワークステーション等の出力端末としてのプリン
タ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュ
ータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハン
ディまたはポータブルなプリンタとして利用されてお
り、広く商品化されている。
【0005】インクジェット記録装置は、その装置が適
用されるシステムに固有の機能や仕様、形態等に対応し
た構成をとるが、一般には、記録ヘッド及びインクタン
クを搭載するキャリッジと、記録媒体を搬送する搬送手
段と、これらを制御するための制御手段とを具備する。
そして、インクを吐出するための吐出口を複数備えた記
録ヘッドを用い、記録信号に応じてこれらの吐出口から
インク滴を吐出させながら記録ヘッドを記録媒体の搬送
方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方
向)にシリアルスキャンさせ、一方で非記録時に記録媒
体を記録幅に等しい量で間欠搬送(ピッチ送り)するこ
とによって、この記録媒体への記録が行なわれる。この
とき、複数の吐出口が副走査方向に延びる直線上に配置
された記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記
録媒体上を1回走査することでノズル数(ノズルの配置
幅)に対応した幅(記録幅)の記録が行なわれる。
【0006】インクジェット記録装置における記録素
子、すなわちインクを吐出させるためのエネルギーを発
生させるエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子など
電圧を印加することにより機械的変形をする変換体を用
いたもの、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、
この発熱による作用でインクを吐出させるもの、あるい
は発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加
熱するものなどがある。これら中でも熱エネルギーを利
用してインクを吐出させる方式のインクジェット記録ヘ
ッドは、インクの吐出口を高密度に配列できるため、高
解像度の記録が可能であるが、その中でも、エネルギー
発生素子として電気熱変換素子を用いた記録ヘッドは、
コンパクト化が容易であり、かつ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイ
クロ加工技術の長所を十二分に活用して高密度実装化が
容易なもので、その製造コストも安価なことから有利な
ものである。
【0007】ところで、記録装置は、記録媒体の搬送
手段やキャリッジの移動手段を含む機構部分であるプリ
ンタユニットと、外部から入力された記録信号を記録
ヘッドに応じた信号に変換するとともに、主走査や副走
査のためのモータを駆動するなど記録工程の制御を行な
う回路が設けられる主電気回路基板と、キー操作など
によって使用者からの指示が入力するパネル基板と、
プリントユニットや主電気回路基板、パネル基板を覆う
ための外装(ケース)とを有している。プリンタユニッ
トは、板金でできたフレームをその構造部分として含ん
でおり、従来、主電気回路基板はこのフレームに対しビ
スによって固定されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】記録装置が従来のもの
のように大型の場合には、プリンタユニットに含まれる
フレームも大きいので、このフレームに主電気回路基板
を取り付けることは容易である。しかしながら、装置が
小型化した場合には、それにともなってフレームも小さ
くなり、主電気回路基板をフレームに取り付けることが
困難になるという問題点を生じる。
【0009】上記問題点を鑑みてなされた本発明の目的
は、フレームへのビス止め以外の方法で主電気回路基板
を固定することにより、小型の装置とした場合において
も主電気回路基板が確実に固定できる記録装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、機
構部分と記録媒体に記録を行なう記録ヘッドとを含む記
録機構と、外部から入力する信号に応じて前記記録機構
の動作を制御する回路を含む主電気回路基板と、前記記
録機構を覆うカバー部材とを有する記録装置において、
前記主電気回路基板が、前記記録機構と前記カバー部材
とによって固定されている。
【0011】本発明の記録装置において、主電気回路基
板と係合する係合部をカバー部材に設け、この係合部に
主電気回路基板を係合させるとともに記録機構と主電気
回路基板とを当接させることによって主電気回路基板を
固定することができる。また、弾性を有する樹脂でカバ
ー部材を構成し、この樹脂の弾性力も関わって主電気回
路基板が固定されるようにすることもできる。
【0012】本発明の記録装置においては、導電性の材
料からなり主電気回路基板の接地点を記録機構に接続す
るためのアース部材をさらに設けることができる。この
場合、記録機構が金属製のフレーム部分を含み、アース
部材がフレーム部分に取り付けられているとともに主電
気回路基板に導電部分に当接しているようにしてもよ
く、また、弾性を有する材料でアース部材を構成して主
電気回路基板を押圧するようにし、これによって主電気
回路基板のがたつきが防止されるようにすることができ
る。
【0013】本発明において、記録ヘッドとしては信号
に応じてインクを吐出するインクジェット記録ヘッドを
用いることができる。この場合、インク吐出用の熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えた記録ヘッ
ドとすることができ、電気熱変換体によって印加される
熱エネルギーによりインクに生ずる膜沸騰を利用して吐
出口よりインクを吐出させる記録ヘッドとすることがで
きる。
【0014】
【作用】記録機構とカバー部材とによって主電気回路基
板を固定するので、フレームに主電気回路基板をビス止
めする必要がなくなり、記録装置の小型化に対応できる
ようになる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例の記録装置の全体
を示す斜視図、図2は外装部分を取り外した状態を示す
斜視図である。本実施例は、インクジェット記録装置に
本発明を適用したものであり、図1の記録装置は、携帯
可能なインクジェット記録装置であり、記録ヘッドとし
て、交換可能な記録ヘッドカートリッジ1を使用してい
る。記録ヘッドカートリッジ1は、記録信号に応じてイ
ンクを吐出する記録ヘッド部とインクを収容するインク
タンク30とを一体的に構成したものであって、キャリ
ッジ2に対し着脱可能となっている。インクタンク30
は記録ヘッド部から着脱可能な交換型インクタンクであ
ってもよい。記録ヘッド部は、記録用のエネルギーとし
て電気熱変換体の発生する熱エネルギーを使用し、吐出
口からインクを吐出させて記録を実行する。この記録装
置は、運搬時にはトップカバー19を閉じることにより
コンパクトな形状となり、使用時にはトップカバー19
を開けることによってそこに紙などの記録媒体を積載で
きるようになっている。まず、内部の構成を図2を用い
て説明する。
【0017】圧板8は、長手方向の両端部をフレーム4
に回転自在に支持されており、圧力付与手段(不図示)
によりピックアップローラ9に向かって付勢されてい
る。記録媒体Pは、この圧板8上に積載される。ピック
アップローラ9は給紙命令によって回転し、これにより
圧板8上に記録媒体Pは送り出され、分離手段によって
1枚だけが分離され、記録部へと搬送される。分離され
た記録媒体Pは、フレーム4に両端を支持された搬送ロ
ーラ6とベース14に設けられたピンチローラ7との間
に挟持されながら搬送され、さらに排紙ローラ15と拍
車16との間にも挟持されて排紙が行なわれる。この搬
送ローラ6と排紙ローラ15との間が記録部である。
【0018】記録部では、キャリッジ2がガイドシャフ
ト5に摺動自在に支持され、記録媒体Pの搬送方向と直
交する方向に移動しながら記録を行なう。キャリッジ2
を駆動するためのキャリッジ駆動モータ10がフレーム
4に取り付けられており、キャリッジ駆動モータ10に
よって駆動プーリ13が回転し、キャリッジ駆動ベルト
11が駆動されることによって、キャリッジ2が移動す
る。ここでキャリッジ2には記録ヘッドカートリッジ1
が搭載されており、記録ヘッドカートリッジ1には、フ
レキシブルケーブル3によって記録装置の本体側、具体
的には後述する主電気回路基板から駆動信号等が伝送さ
れる。フレキシブルケーブル3の一端はフレーム4に設
けられたコネクタによって固定されている。キャリッジ
2は、ガイドシャフト5に支持されている以外に、フレ
ーム4に両端を固定されたガイドレール12によっても
支持されており、この2カ所の支持部によって記録媒体
Pに対し記録ヘッドカートリッジ1のインクを噴出する
ノズル(吐出口)と記録媒体Pの表面との間の距離をほ
ぼ一定に保っている。フレキシブルケーブル3はガイド
レール12の記録媒体搬送経路にほぼ平行な長手の面に
沿って配置され、この面上でキャリッジ2の移動にとも
なってループを形成する。
【0019】次に、この記録装置に外装を装着した状態
について、図1を用いて説明する。図2に示した機構ユ
ニット(プリンタユニット)は、上ケース17と下ケー
ス18とにサンドイッチされる。トップカバー19は、
上ケース17に回転自在に支持されており、上ケース1
7の上面の覆いの役割とともに、図1に示すように斜め
後方に倒した状態では、記録媒体を積載するトレーとも
なる。上ケース17の中央には、半円状に開口部が設け
られており、記録ヘッドカートリッジ1の交換はこの開
口部を介して行われる。通常時にこの開口部に蓋をする
ためのへッドカバー20が設けられている。ヘッドカバ
ー20は上ケース17に回転自在に支持されている。上
ケース17と下ケース18は、カバー部材であるととも
に、弾性を有する樹脂によって形成されている。
【0020】以下、この記録装置における主電気回路基
板の固定方法について説明する。図3は、上ケース17
を取り外した状態でのこの記録装置の断面図であり、図
4は主電気回路基板40を下ケース18に固定した状態
を示す図である。
【0021】主電気回路基板40には、ホストコンピュ
ータなどの外部装置から入力する信号に応じてキャリッ
ジ駆動モータ10や記録媒体Pを副走査方向に搬送する
ためのLFモータ(不図示)を駆動し、さらに、この信
号を記録ヘッドに対応した信号に変換して記録ヘッドを
駆動する回路が設けられており、外部からの信号入力用
のコネクタ51や電源入力用のコネクタ52が取り付け
られている。主電気回路基板40は、圧板8の下方、プ
リンタユニット31の後方に位置する。主電気回路基板
40の後方側の端部には、丸穴53と長丸穴54が設け
られている。一方、下ケース18の内面には、主電気回
路基板40の丸穴53、長丸穴54に対応した位置にボ
ス55が形成されており、これらによって主電気回路基
板40の平面方向の位置が決められている。さらに下ケ
ース18の内面には、主電気回路基板40の裏面を支持
するボス56が複数箇所設けてあり、これらで主電気回
路基板40の鉛直方向の位置決めが行なわれている。ま
た、下ケース18の内面には、主電気回路基板40の表
面側と係合する爪57が2箇所に設けてあり、これらに
よって主電気回路基板40の浮きを防止している。ボス
55,56や爪57は樹脂成形によって下ケース18と
一体的に形成されている。上述のように下ケース18は
弾性を有する樹脂で形成されているから、ボス55,5
6や爪57も弾性を有し、したがって主電気回路基板4
0はボス55,56や爪57の弾性を利用して固定され
ていることになる。
【0022】図5は、下ケース18への主電気回路基板
40及びプリンタユニット31の組み付け方法を示す図
である。前述したように主電気回路基板40は、下ケー
ス18のボス55,56により位置決めされ、爪57に
より浮きを防止される。記録媒体に記録を行なうための
機構部分であるプリンタユニット31を主電気回路基板
40が固定された下ケース18に組む際には、キャリッ
ジ駆動モータ10及びLFモータ(不図示)に接続され
るコネクタ60,61、フレキシブルケーブル3の末
端、パネル基板とのデータ転送を行なうためのフラット
ケーブル41の末端を主電気回路基板40のそれぞれ対
応するコネクタ62〜65に挿入する。なお、パネル基
板は、使用者が操作を入力する入力手段(パネルスイッ
チなど)を有する。
【0023】プリンタユニット31は、下ケース18の
前面に設けた内スライド部66に一部を引っ掛け(図6
参照)、ボス68により位置決めし、爪67に係合する
ことによって固定される。図3に示したように、プリン
タユニット31内のベース14の後部は、主電気回路基
板40の上面を押さえ、主電気回路基板40の浮きを防
止する。これにより、主電気回路基板40は、後方側を
下ケース18に設けられた爪57によって、前方側をプ
リンタユニット31内のベース14によって、確実に固
定される。
【0024】本実施例の記録装置では、フレーム4にア
ース板42を取り付け、主電気回路基板40の接地点と
フレーム4との電気的接続を図っている。図7及び図8
は、フレーム4にアース板42を取り付けた状態を示す
図であって、図7はフレーム4を右側面から見た図であ
り、図8はフレーム4を中央で切断したときにフレーム
の左側面を内側から見た図である。
【0025】アース板42は導電性のある材質で構成さ
れており、フレーム4の左右側壁に取り付けられてい
る。プリンタユニット31を下ケース18に組み込む
と、フレーム4に取り付けたアース板42が、主電気回
路基板40上の導電部に着地する。弾性を有するように
アース板42の肉厚は薄く、主電気回路基板40上でた
わんだ状態で位置が決まる。アース板42は一定の力を
もって主電気回路基板40と接触するため、主電気回路
基板40のグランド(接地電位部位)をフレーム4に落
とすことができ、その結果、記録装置自体が放出する電
磁放射ノイズや使用者から放電される静電気に対し、動
作安定性が得られる。また、主電気回路基板40の浮き
方向のガタを規制することもできる。
【0026】以上説明したようにこの記録装置では、フ
レーム4にビス止めすることなく、下ケース18に設け
られた爪57とプリンタユニット31とによって、主電
気回路基板40を固定している。主電気回路基板40の
下ケース18への組み込みが、主電気回路基板40を下
ケース18に上から落とし込むだけで実行できるので、
組立性が著しく向上する。また、主電気回路基板40を
下ケース18から取り外す際は下ケース18の爪57を
よけるだけでよいので、容易に取外しを行なえる。した
がって、主電気回路基板40の故障、交換等に迅速に対
応することができる。またフレーム4に取り付けたアー
ス板42により、主電気回路基板40の接地を確実にで
きるだけではなく、この主電気回路基板40の浮き方向
のガタを規制することもできる。
【0027】上述の実施例の記録装置において、主電気
回路基板の裏面にシールド板を取り付けることも可能で
ある。図9は、主電気回路基板40にシールド板43を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【0028】シールド板43は導電性の板金でできてお
り、主電気回路基板40の裏面にビス44で固定するこ
とにより、基板ユニットとして扱うことができる。シー
ルド板43を取り付けることにより、主電気回路基板4
0のグランドをより確実に落とすことができ、記録装置
自体から出る放射ノイズや使用者から放電される静電気
に対し、より確実な動作安定性が得られるようになる。
また、前述したように主電気回路基板40にシールド板
43を固定した基板ユニットとして扱うことができるの
で、前述した場合と同様に、下ケース18の爪57とプ
リンタユニット31により固定することができる。
【0029】なお、上述の実施例においては、キャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタを用
いて本発明を説明したが、例えば、インクジェット記録
ヘッドとほぼ同一の外形を備えることで、このキャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキャリ
ッジに搭載することのできるスキャナーユニットを備
え、プラテンに支持される原稿シートから画像情報を読
み取ることのできる情報処理装置であっても本発明を説
明した構成を好適に用いることができる。以上、本発明
の実施例について、インクジェット記録装置を例に挙げ
て説明したが、本発明は、インクジェット記録装置に限
られるものではなく、感熱方式、熱転写方式等の各種の
記録装置に適用することができる。
【0030】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッドを使用す
る画像形成装置において、優れた効果をもたらすもので
ある。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行うものが好ましい。この記録方式
はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいず
れにも適用可能である。
【0032】この記録方式を簡単に説明すると、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体
(インク)に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じるよ
うな急速な温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆
動信号を印加することによって、熱エネルギーを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。こ
のように液体(インク)から電気熱変換体に付与する駆
動信号に一対一対応した気泡を形成できるため、特にオ
ンデマンド型の記録法には有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出孔を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に、米国特許第4558333号明細書、米国
特許第4459600号明細書に開示されているよう
に、熱作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つも
のも本発明に含まれる。
【0034】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0035】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅
に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドがあ
る。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示さ
れているような記録ヘッドを複数組み合わせることによ
ってフルライン構成にしたものや、一体的に形成された
一個のフルライン記録ヘッドであっても良い。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0037】また、本発明の記録装置に、記録ヘッドに
対する回復手段や、予備的な補助手段等を付加すること
は、本発明の記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子、あるいはこれらの組み合わせによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
ドを行う手段を付加することも安定した記録を行うため
に有効である。
【0038】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個を組み合わせ
て構成したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0040】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に
防止するかまたは、インクの蒸発防止を目的として放置
状態で固化するインクを用いることもできる。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化してインク液状として吐出するものや記録媒
体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質を
持つインクの使用も本発明には適用可能である。
【0041】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液
状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としても良い。
【0042】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信様能を有するファクシミリ装置の形態を取る
ものであっても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録機構
とカバー部材とによって主電気回路基板を固定するの
で、フレームに主電気回路基板をビス止めする必要がな
くなり、記録装置の小型化に対応できるようになるとい
う効果がある。またカバー部材に係合部を設けてこれに
主電気回路基板を係合させるとともに記録機構と主電気
回路基板とを当接させることにより、より確実に主電気
回路基板を固定できるという効果がある。さらに、弾性
を有する樹脂でカバー部材を構成することにより、樹脂
の弾性力も関わって主電気回路基板をより確実に固定で
きるという効果がある。
【0044】導電性の材料からなり主電気回路基板の接
地点を記録機構に接続するアース部材を設けることによ
り、ノイズや静電気に対する動作安定性が向上するとい
う効果がある。この場合、記録機構における金属製のフ
レーム部分にアース部材を取り付けるとともに、主電気
回路基板に導電部分にアース部材を当接させることによ
り、より確実に動作安定性を向上させることができ、ま
た、主電気回路基板の固定をより確実にできるとう効果
がある。弾性を有する材料でアース部材を構成して主電
気回路基板を押圧することにより、主電気回路基板のが
たつきが確実に防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の記録装置の全体を示す斜視
図である。
【図2】外装部分を取り外した状態での図1の記録装置
を示す斜視図である。
【図3】図1の記録装置の縦断面図である。
【図4】下カバーへの主電気回路基板の取り付け状態を
示す平面図である。
【図5】プリンタユニットと主電気回路基板の下ケース
への取り付け方を説明する斜視図である。
【図6】プリンタユニットの取り付け方を説明する斜視
図である。
【図7】フレームの右側面図である。
【図8】フレームの中央での断面図である。
【図9】シールド板を備えた主電気回路基板を示す斜視
図である。
【符号の説明】 1 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 フレキシブルケーブル 4 フレーム 5 ガイドシャフト 6 搬送ローラ 7 ピンチローラ 8 圧板 9 ピックアップローラ 10 キャリッジ駆動モータ 11 キャリッジ駆動ベルト 12 ガイドレール 13 駆動プー 14 ベース 15 排紙ローラ 16 拍車 17 上ケース 18 下ケース 19 トップカバー 20 ヘッドカバー 30 インクタンク 31 プリンタユニット 40 主電気回路基板 41 フラットケーブル 42 アース板 43 シールド板 53 丸穴 54 長丸穴 55,56 ボス 57 爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 壮一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 仁志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 武史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機構部分と記録媒体に記録を行なう記録
    ヘッドとを含む記録機構と、外部から入力する信号に応
    じて前記記録機構の動作を制御する回路を含む主電気回
    路基板と、前記記録機構を覆うカバー部材とを有する記
    録装置において、 前記主電気回路基板が、前記記録機構と前記カバー部材
    とによって固定されていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記主電気回路基板と係合する係合部が
    前記カバー部材に設けられ、前記係合部に前記主電気回
    路基板を係合させるとともに前記記録機構と前記主電気
    回路基板とを当接させることによって前記主電気回路基
    板が固定されている請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材が弾性を有する樹脂で構
    成され、前記樹脂の弾性力も関わって前記主電気回路基
    板が固定される請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 導電性の材料からなり前記主電気回路基
    板の接地点を前記記録機構に接続するためのアース部材
    をさらに有する請求項1乃至3いずれか1項に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録機構が金属製のフレーム部分を
    含み、前記アース部材が前記フレーム部分に取り付けら
    れているとともに前記主電気回路基板の導電部分に当接
    している請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記アース部材が弾性を有する材料で構
    成されて前記主電気回路基板を押圧し、これによって前
    記主電気回路基板のがたつきが防止されている請求項4
    または5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドが信号に応じてインクを
    吐出するインクジェット記録ヘッドである請求項1乃至
    6いずれか1項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドがインク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えている請求
    項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーによりインクに生ずる膜
    沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるものであ
    る請求項8に記載の記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2019000300A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機

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