JPH08224251A - 鉗 子 - Google Patents

鉗 子

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JPH08224251A
JPH08224251A JP7055200A JP5520095A JPH08224251A JP H08224251 A JPH08224251 A JP H08224251A JP 7055200 A JP7055200 A JP 7055200A JP 5520095 A JP5520095 A JP 5520095A JP H08224251 A JPH08224251 A JP H08224251A
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JP
Japan
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soft
forceps
crown material
blood vessel
shape
Prior art date
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Pending
Application number
JP7055200A
Other languages
English (en)
Inventor
Shojiro Himeno
昌二朗 姫野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUNODA KAGAKU KK
Original Assignee
TSUNODA KAGAKU KK
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Publication date
Application filed by TSUNODA KAGAKU KK filed Critical TSUNODA KAGAKU KK
Priority to JP7055200A priority Critical patent/JPH08224251A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で取り扱いが良好で、使用時に血
管の把持が良好な鉗子を提供すること。 【構成】 対の握部1と、握部1の作動によって血管を
挟持する対の挟持部2と、挟持状態を維持する保持部材
4とよりなる鉗子において、各挟持部2に使い捨て可能
な筒状の軟質性被冠材5を着脱可能に挿着することを特
徴とする鉗子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管組織を挫滅するこ
となく止血することの可能な鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉗子の例として、図6に示す鉗
子、或いは特開昭63−292951号公報に記載の技
術がある。図6に示す鉗子は、鉗子の血管を挟持する挟
持部面にクッション材7を着脱可能に設ける構成であ
る。また特開昭63−292951号公報に記載の技術
は、鉗子の挟持部の内側にゴム体を介し挟持する構成と
し、更に挟持部自体に嵌合構造を設けた構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す鉗子のクッ
ション材7は図示しないが、外側をゴムに形成し内部に
補強部材と鉗子の挟持部に着脱可能とすべく突起が設け
られており、手術後等鉗子の使用後には鉗子とクッショ
ン材7をそれぞれ殺菌し再使用にされている。ところ
が、このクッション材7は内部に雑菌が入ると容易に消
毒出来ないため、密閉構造となっており、かつ、クッシ
ョン材を鉗子の挟持部に着脱可能な構成とするため、こ
のクッション材7自体の製作に熟練を要し、また高価に
なる欠点を有していた。
【0004】また特開昭63−292951号公報に記
載の鉗子にあっては、挟持部の内側に設けているゴム体
を取り付ける構成であり、このゴム体の内部の殺菌が難
しい他、またゴム体自体を仮に取り外し可能とした場
合、鉗子使用時にゴム体を安定した状態で使用するため
には、ゴム体の弾性を強くする必要がある反面、挿着持
に嵌合部でゴムが傷つきここに雑菌が入る可能性を有し
ていた。
【0005】近年、感染症の予防から、出来るだけ新品
の器具を使用する傾向にあり、本発明では、鉗子の挟持
部に軟質性被冠材を着脱可能な構成とし、この軟質性被
冠材を予め滅菌処理を施したものを用い、使用後は、こ
れを使い捨てできる構成として、かつ安価に製作するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、対の握部と、握部の作動によって血管を挟持す
る対の挟持部と、挟持状態を維持する保持部材とよりな
る鉗子において、各挟持部に使い捨て可能な筒状の軟質
性被冠材を着脱可能に挿着することを特徴とする。
【0007】また、上記鉗子の軟質性被冠材として、ポ
リエチレン、ポリウレタン、ゴム等をはじめとする軟質
性発泡体を用いたことを特徴とする。
【0008】更に、上記鉗子であって、各挟持部或いは
軟質性被冠材の挿着部材に軟質性被冠材回転防止形状を
施したことを特徴とする鉗子。
【0009】また、軟質性被冠材の外周長手方向に滑り
止め形状を施したもの、或いは、軟質性被冠材の外周に
滑りどめ加工を施したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、各挟持部に、筒
状の軟質性被冠材を着脱可能に挿着し、軟質性被冠材を
使用後はこれを使い捨てとする。従って、軟質性被冠材
自体を大量に生産し、滅菌処理を施すことにより、院内
感染等の防止に役立つ。また軟質性被冠材は筒状に形成
されている為、挟持部に挿着時に血管を挟持面を特に意
識せずに挿着できる。
【0011】また、請求項2記載の鉗子においては、鉗
子の軟質性被冠材として、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、ゴム等をはじめとする軟質性の発泡体を用いてい
る。これら軟質発泡体を用いることにより、安価に筒状
の軟質性被冠材を製作できる。また通常の軟質性材料と
異なり、発泡体を形成していることより、鉗子の挟持部
に軟質性被冠材の挿着が容易となる。特に発泡体を独立
気泡体の形状にすると鉗子使用時に、血液等の体液が軟
質性被冠材内部に浸入することを防止できる。
【0012】更に、請求項3記載の鉗子にあっては、各
挟持部に凹凸を設けたり、或いは軟質性被冠材を挟持部
に挿着する為の切り込みを小さく作ること等、各挟持部
或いは軟質性被冠材の挿着部材に軟質性被冠材回転防止
形状を施すことにより、軟質性被冠材の回転を防止して
いる。このことにより鉗子使用時に軟質性被冠材が回転
し血管の把持位置の移動を防止すると共に、さらに鉗子
の把持部から血管の把持が解除されることを防止する。
【0013】また、軟質性被冠材自体が回転しなくても
軟質性被冠材の外周面が滑ると前記と同様に血管の把持
が不十分となる。特にポリエチレン等で軟質性の発泡体
を成型する際、発泡体の外表面が平滑面となる為、請求
項4記載のように軟質性被冠材の外周長手方向に滑り止
め形状を施こし、或いは、請求項5記載のように軟質性
被冠材の外周に滑りどめ加工を施すことにより、鉗子使
用時に軟質性被冠材が回転し血管の把持位置の移動を防
止すると共に、さらに鉗子の把持部から血管の把持が解
除されることを防止する。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の概略斜視図、図2は軟質性被冠
材を示し、図2(a)は側面図、図2(b)は断面図で
ある。1は対の握部で、握部1の作動によって血管を挟
持する対の挟持部2は、握部1と反対側に軸3を介し、
先端を起立するように折り曲げて形成している。握部1
の近傍の内側には、保持部材4が設けられ挟持状態を維
持している。この挟持部材4は、それぞれの握部1から
対向する向きに歯部を延設する構成で歯合位置の変更で
挟持部の挟持強さを変更できるように構成されている。
【0015】各挟持部には、図2に示す如く筒状の軟質
性被冠材5が着脱可能に挿着している。この軟質性被冠
材5は、例えばポリエチレンを25倍発泡の独立気泡体
で直径10mmの棒状体に成型する。このポリエチレン
で成型した棒状体の外表面は平滑になっている。このた
め、例えばポリウレタン塗料を塗布し、外周面に薄くコ
ーテングし滑りどめ加工を施す。次いで、この棒状を長
さ60mmに切断後、切断面の中央部より軟質性被冠材
5内部に向かって切込み6を形成する。この後殺菌処理
し、2個小袋に封入しておき、使用時に袋から取り出し
鉗子の挟持部2に挿着する。手術後は、使用後の軟質性
被冠材5は、そのまま廃棄処分とし、使い捨てにする。
【0016】なお、独立気泡体で形成しているのは、連
続気泡体とすると手術時に軟質性被冠材5に、血液等が
軟質性被冠材5全体にしみこみ、血管の把持に支障を生
じるからであり、独立気泡体では、血液等の浸入が最外
部の気泡のみですみ挟持に支障がないからである。また
上記実施例では、25倍発泡としているが、これは鉗子
を使用する血管の部位により変更でき、例えば15倍発
泡のようにやや硬い発泡としても良い。
【0017】切込み6の形状は、図2の実施例での−形
状の他、+形状の他、鉗子の挟持部の相似形等、適宜形
状で形成するが、−形状が製作しやすいので好ましい。
また、切込み6の大きさは、鉗子の挟持部2の幅より小
さめに形成することが好ましい。即ち、軟質性被冠材5
を挟持部2に挿入するとき、切込み6を押し広げて挿入
することになり、挿着後に、軟質性被冠材5が挿着部2
で回転することを防止できるからである。上述の鉗子を
用いて、肝臓の血管の止血に用いたが止血状態、及び血
管組織の挫滅はなかった。また手術中に血管を把持する
位置がずれるがなく、鉗子がはず不都合も生じなかっ
た。
【0018】なお、切込み6を設ける位置は、製作のし
易さから端面に設けているが、挟持部が短い鉗子の場合
等は、図3に示す如く、周部より切込み6を設けても良
い。更に、上述実施例では、切込みの大きさを挟持部2
よりやや小さく設定し軟質性被冠材5の回転を防止して
いるが、これに代わり或いはこれに加えて挟持部2の形
状に軟質性被冠材の回転防止形状を加えても良い。例え
ば挟持部2の断面形状を長方形とし角部で、軟質性被冠
材の回転を防止したり、挟持部に長手方向に凹凸条を設
けたりすることもできる。また、上述実施例において、
切込み6は、一方の端面から他の端面に到達する前に切
り込みを止めているが、他の端面に突き抜けて設けても
良い。ただこの場合には、端面から血液等が挟持部2内
に浸入し軟質性被冠材5が回転するしない挟持部2の形
状であることが好ましい。
【0019】また、軟質性被冠材5間に挟持される血管
との滑りを防止するために、軟質性被冠材の外周に長手
方向に凹凸条(図4)を設ける等の滑りどめ加工、或い
は筒状の形状を実施例の如くの円筒形ではなく角柱、星
形(図5)等の適宜形状の筒状としても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明は、各挟持部に筒状の軟質性被冠
材を挿着する構成であり、軟質性被冠材を使用後はこれ
を使い捨てができる構成であり、滅菌処理した軟質性被
冠材を使用することで、鉗子本体のみの殺菌処理が容易
に済み、院内感染の原因を少しでも軽減できる。また、
軟質性被冠材は筒状に形成されている為、挟持部に挿着
時に血管を挟持面を特に意識せずに挿着できる。
【0021】また、軟質性被冠材は、構成が簡易であ
り、安価に大量生産が可能であるが、ポリエチレン、ポ
リウレタン、ゴム等をはじめとする軟質性発泡体を用い
ているため鉗子の挟持部を軟質性被冠材に挿着が容易に
行える。ここで、発泡体を独立気泡体の形状にすると鉗
子使用時に、血液等の体液が軟質性被冠材内部に浸入す
ることが防止できより安定した血管の把持が行える。
【0022】更に、請求項3の発明によれば、軟質性被
冠材が不必要に回転が防止され、また請求項4又は5記
載の発明により軟質性被冠材と血管が滑り、血管の把持
が解除されることを防止する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図。
【図2】本発明に使用する軟質性被冠材を示す図で、同
図(a)は側面図、同図(b)は断面図。
【図3】本発明に使用する軟質性被冠材の他の実施例を
示す図で、同図(a)は断面図、同図(b)は平面図。
【図4】本発明に使用する軟質性被冠材の他の実施例を
示す側面図。
【図5】本発明に使用する軟質性被冠材の他の実施例を
示す側面図。
【図6】従来の鉗子の挟持部を示す一部切り欠き斜視
図。
【符号の説明】 1 握部 2 挟持部 3 軸 4 保持部材 5 軟質性被冠材 6 切込み 7 クッション材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対の握部と、握部の作動によって血管を挟
    持する対の挟持部と、挟持状態を維持する保持部材とよ
    りなる鉗子において、 各挟持部に使い捨て可能な筒状の軟質性被冠材を着脱可
    能に挿着することを特徴とする鉗子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の軟質性被冠材として、ポ
    リエチレン、ポリウレタン、ゴム等をはじめとする軟質
    性材料の発泡体を用いたことを特徴とする鉗子。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の鉗子であって、各挟持部
    或いは軟質性被冠材の挿着部材に軟質性被冠材回転防止
    形状を施したことを特徴とする鉗子。
  4. 【請求項4】軟質性被冠材の外周長手方向に滑り止め形
    状を施したことを特徴とする請求項1乃至3記載の鉗
    子。
  5. 【請求項5】軟質性被冠材の外周に滑り止め加工を施し
    たことを特徴とする請求項1乃至3記載の鉗子。
JP7055200A 1995-02-21 1995-02-21 鉗 子 Pending JPH08224251A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220170575A (ko) * 2021-06-23 2022-12-30 한국전력공사 쇄클 교체용 간접 활선 공구 및 이를 이용한 쇄클 철거 공법

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