JPH08223770A - 電力ケーブル用気中終端接続箱 - Google Patents

電力ケーブル用気中終端接続箱

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JPH08223770A
JPH08223770A JP2208595A JP2208595A JPH08223770A JP H08223770 A JPH08223770 A JP H08223770A JP 2208595 A JP2208595 A JP 2208595A JP 2208595 A JP2208595 A JP 2208595A JP H08223770 A JPH08223770 A JP H08223770A
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Toshiaki Hara
敏明 原
Ryuji Miyato
龍二 宮藤
Kazuki Terajima
一希 寺島
Kenji Nakayama
健治 中山
Sumio Koibuchi
澄男 鯉渕
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Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、ケーブルコアとコンデンサー
コーンとの間の油隙を確実に確保した状態にして碍管内
ケーブルコアの座屈防止を図れる、電力ケーブル用気中
終端接続箱を提供すること。 【構成】絶縁油で満たされる碍管内に設けられたケーブ
ルコアとコンデンサーコーンとの間に絶縁油の対流を可
能にする油隙を設けてなる構成の電力ケーブル用気中終
端接続箱において、コンデンサーコーンとケーブルコア
との間の油隙にスペーサを絶縁油の対流を妨げないよう
に介在させ、もって、絶縁油の対流とケーブルコアの座
屈防止とを両立させてなるものである。スペーサは、コ
ンデンサーコーンの上部から延長した金属パイプとケー
ブルコアとの間に配置すると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブル用気中終
端接続箱の改良に関する。特に、超高圧化に対応して長
大化する気中終端接続箱の温度上昇の低減を図る技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】超高圧の電力ケーブル用気中終端接続箱
の内部絶縁方式としては、補強絶縁体内に薄い金属箔を
同心状に挿入してコンデンサーとしたコンデンサーコー
ン型が一般的である。通常型の場合には、コンデンサー
コーンは補強絶縁油浸紙を介してケーブルコア上に密着
されている。しかし、大サイズケーブル用など電流容量
が大きい場合には、気中終端接続場庫内の温度上昇を低
減する必要があり、そのために、ケーブルコアとコンデ
ンサーコーンとの間に約10mm程度の油隙を設け、そし
て、ケーブル導体から発生する熱で温められた絶縁油を
当該油隙を上昇させるとともに碍管内面を下降させなが
ら放熱冷却することにより、温度上昇の低減を図った絶
縁油循環冷却型としていた。このものは、実公昭53−
17498号公報に記載されているので参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ケーブルの
熱伸縮によるケーブル側からの突出力は、ケーブルのス
ネーク布設部あるいは気中終端接続箱の下方にR部を設
けることで吸収していた。また、通常型の気中終端接続
箱では、ケーブルコアとコンデンサーコーンとの間のク
リアランスが小さく且つ補強絶縁油浸紙を介してコンデ
ンサーコーンとケーブルコアが密着しているので、ケー
ブル全体の曲げ剛性が大きく、気中終端接続箱内のケー
ブルコアの撓みあるいは座屈等で問題にならないが、重
汚損地区に設置される超高圧ケーブル用では、当然碍管
長が長くなり、且つ温度上昇低減策としてケーブルコア
とコンデンサーコーンとの間に油隙を設けた絶縁油循環
冷却型の場合には、碍管内のケーブルコアの熱伸縮によ
って油隙内でケーブルコアが撓みあるいは座屈するとい
う問題が発生する懸念があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ケーブルコアと
コンデンサーコーンとの間の油隙を確実に確保した状態
にして碍管内ケーブルコアの座屈防止を図れる、電力ケ
ーブル用気中終端接続箱を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用】上記の目的を達成
するためになされた本発明の電力ケーブル用気中終端接
続箱は、絶縁油で満たされる碍管内に設けられたケーブ
ルコアとコンデンサーコーンとの間に絶縁油の対流を可
能にする油隙を設けてなる構成の電力ケーブル用気中終
端接続箱において、コンデンサーコーンとケーブルコア
との間の油隙にスペーサを絶縁油の対流を妨げないよう
に介在させ、もって、絶縁油の対流とケーブルコアの座
屈防止とを両立させてなるものである。
【0006】かかるスペーサは、コンデンサーコーンの
上部から延長した金属パイプとケーブルコアとの間に配
置すると良い。これは、コンデンサーコーン内の下側で
はケーブルコア上に補強油浸紙を巻いて長手方向の電界
制御しているので、その部分の曲げ剛性は大きく座屈は
発生し難いが、一方、コンデンサーコーンの上部は導体
引出し棒とコンデンサーコーンの金属箔を電気的に接続
する金属パイプ(アルミパイプ)内となり、特に、長幹
碍管の場合には、金属パイプが長くなるので、その部分
でのケーブルコアの座屈を防止するためである。スペー
サは、一定間隔例えば、1〜2m間隔で設けると良い。
【0007】ケーブルコアの座屈についてさらに言及す
ると、ケーブルコアの座屈強度(Fc)は、次式すなわ
ち、Fc=π2 /L2 ・EI(π:円周率)で表すこと
ができる。ここで、EIはケーブルによって決まる曲げ
剛性であり、Lはケーブルコア支持点間の長さである。
従って、ケーブルコア支持点間の長さ(L)を小さくす
ればケーブルコアの座屈を防ぐことが分かる。ケーブル
コアに対して補強絶縁紙を巻いた部分及びコンデンサー
コーンはEIが大きいので、座屈は起きないと考えてよ
く、従って、ケーブルコア剥き出し状態の上部でスペー
サを設けてコンデンサーコーンまたはその先に取り付け
た金属パイプと一体化することでケーブルコアの座屈を
防ぐものとしたのである。
【0008】スペーサの好ましい態様は、アルミニウム
またはプラスチック材料によりリング状に成型され、内
周面に油通路となり得るスリット加工をしたものであ
る。
【0009】なお、電力ケーブルが直流用となる場合に
は、電界制御が抵抗分担となるため、熱伸縮によりケー
ブルコアが偏心すると油隙部分の寸法が変わり、抵抗が
変わるので分担電圧が変わる。従って、この場合には、
ケーブルコアとコンデンサーコーンとの間のスペーサ
は、ケーブルコアを中心に保持する部品ともなり、絶縁
性向上の面でも有利である。
【0010】
【実施例】図1は、本発明にかかる電力ケーブル用気中
終端接続箱の好ましい実施例を示したもので、図2にそ
の要部断面を示している。
【0011】図中、1は段剥ぎされて露出されたケーブ
ルコア、2碍管、3はコンデンサーコーン、4は金属パ
イプ(アルミパイプ)、5は導体引出し棒、6は補強絶
縁紙、7は絶縁油、8は油隙、9はエポキシベルマウ
ス、10はスペーサである。しかして、ケーブルコア1
の先端で露出されたケーブル導体14には導体引出し棒
5が圧縮にて接続されており、その導体引出し棒5が上
部金具15によって金具付の碍管2に貫通状態で固定さ
れている。
【0012】ケーブルコア1には補強絶縁紙6が巻いて
あり、その上にエポキシベルマウス9が取り付けられい
る。
【0013】ケーブルコア1とコンデンサーコーン3と
の間には油隙8が設けられている。ケーブルの発熱によ
り温められた絶縁油7は、油隙8の部分で上昇し碍管2
の内面を下降することのより自然的に対流し、循環冷却
されるのである。
【0014】コンデンサーコーン7の下部は取付け板1
1にボルト等の取り付けられている。コンデンサーコー
ン3の上部には、金属パイプ(アルミパイプ)4が取り
付けられており、その延長端つまり上端はアダプター1
7を介して導体引出し棒5に接している。
【0015】本実施例では、コンデンサーコーン3と金
属パイプ(アルミパイプ)4との接続部分の内側にスペ
ーサ10を設けたものである。このスペーサ10は、図
2に分かりやすく示したように、リング状にして内周面
にスリット加工溝18が設けられ、このスリット加工溝
18によって油通路とし、絶縁油の対流;循環を妨げな
いようにしてある。
【0016】本実施例の気中終端接続箱において、重汚
損地区に接地される8m碍管を用いた500000V直
流OFケーブル用に適用し、金属パイプ4にはアルミパ
イプを用いその長さが約4mになる場合に、本発明のス
ペーサを取り付けた結果、ケーブルコア座屈防止が確実
に達成することができた。
【0017】図3は、本発明によるスペーサ10を金属
パイプの継ぎ目に設けた例を示したもので、スペーサ1
0の外周に突起10aを設け、この突起10aを金属パ
イプ4a,4bの継ぎ目間に挟み込み金属パイプ4a,
4b同志のねじ込みにより固定してなるものである。
【0018】スペーサの態様は、以上の実施例にこだわ
る必用はなく種々のものが考えられる。例えば、中空の
金属パイプまたはプラスチック製のパイプを数本、コン
デンサーコーンまたはその上部金属パイプの内側に挿入
することでも可能性はある。また、プラスチック製の細
い棒または線を数本ケーブルコア上に縦に添わしてバイ
ンドしたり、あるいはケーブルコア上にコインばね状に
巻き付ける等の方法も考えられる。
【0019】スペーサは、電気的絶縁を必用とする部分
で用いるのであれば、絶縁材料例えば、絶縁性プラスチ
ック、絶縁性紙を基材とした材料等にて製作するもので
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明の電力ケーブ
ル用気中終端接続箱によれば、ケーブルコアとコンデン
サーコーンとの間の油隙を確実に確保した状態にして碍
管内ケーブルコアの座屈防止を図れる、電力ケーブル用
気中終端接続箱を提供するという所期の目的を達成する
ことができ、実用上の効果は大きいといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、電力ケーブル用気中終端接
続箱全体の縦断面図。
【図2】本発明の実施例で、電力ケーブル用気中終端接
続箱の要部横断面図。
【図3】本発明の他の実施例で、電力ケーブル気中終端
接続箱の要部縦断面図。
【符号の説明】
1 ケーブルコア 2 碍管 3 コンデンサーコーン 4,4a,4b 金属パイプ(アルミパイプ) 5 導体引出し棒 6 補強絶縁紙 7 絶縁油 8 油隙 9 エポキシベルマウス 10 スペーサ 11 取付け板 12 下部銅管 13 油密シール 14 ケーブル導体 15 上部金具 16 ケーブル金属シース 17 アダプター 18 スリット加工溝
フロントページの続き (72)発明者 宮藤 龍二 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 寺島 一希 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 中山 健治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 鯉渕 澄男 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁油で満たされる碍管内に設けられたケ
    ーブルコアとコンデンサーコーンとの間に絶縁油の対流
    を可能にする油隙を設けてなる構成の電力ケーブル用気
    中終端接続箱において、コンデンサーコーンとケーブル
    コアとの間の油隙にスペーサを絶縁油の対流を妨げない
    ように介在させたことを特徴とする電力ケーブル用気中
    終端接続箱。
  2. 【請求項2】コンデンサーコーンの上部から延長した金
    属パイプとケーブルコアとの間にスペーサを配置した、
    請求項1記載の電力ケーブル用気中終端接続箱。
  3. 【請求項3】スペーサは、アルミニウムまたはプラスチ
    ック材料によりリング状に成型され、内周面に油通路と
    なり得るスリット加工をしたものである、請求項1また
    は2記載の電力ケーブル用気中終端接続箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102116760A (zh) * 2009-12-31 2011-07-06 北京谊安医疗***股份有限公司 用于检测氧浓度传感器消耗程度的装置与方法
US9853438B2 (en) 2014-02-25 2017-12-26 LS Cable & Systems Ltd. Power cable having end connecting portion
CN113629652A (zh) * 2021-08-10 2021-11-09 常州市锐高工业检测设备有限公司 高压感应取电测温绝缘塞

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