JPH08223372A - 原稿サイズ検知装置 - Google Patents

原稿サイズ検知装置

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JPH08223372A
JPH08223372A JP7022918A JP2291895A JPH08223372A JP H08223372 A JPH08223372 A JP H08223372A JP 7022918 A JP7022918 A JP 7022918A JP 2291895 A JP2291895 A JP 2291895A JP H08223372 A JPH08223372 A JP H08223372A
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JP7022918A
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Hiroshi Hagiwara
洋 萩原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の白い原稿の他、これとは紙質の異なっ
た原稿のサイズを検知する場合においても、正確にサイ
ズを検知することができる原稿サイズ検知装置を提供す
る。 【構成】 原稿サイズ検知手段130は、プラテンカバ
ーが閉じられるのを開閉検出手段101を介して検知す
ると、走査部のラインセンサ6によって検出される原稿
2からの反射光強度に基づいて原稿2の紙質を判定し、
この紙質の判定結果に基づいてラインセンサ6または原
稿有無検知のための反射型フォトセンサ8の出力信号を
2値化する際の閾値を制御し、この2値化の結果に基づ
いて原稿サイズを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機の原稿読取装
置等において原稿のサイズを検知するのに用いられる原
稿サイズ検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等は、原稿の画像を読み取って処
理する際の動作条件を原稿のサイズに適したものとする
ことが必要であるため、原稿のサイズを検知するための
装置を備えている。この種の原稿サイズ検知装置とし
て、複写機の走査部を兼用した構成のものが一般的に知
られている。図11および図12にその構成例を示す。
【0003】図11は複写機を上方から見た平面図、図
12は図11における複写機をI−I’線によって切断
して見た場合の断面図である。これらの図において、1
はプラテングラス、2はプラテングラス上に載せられた
原稿である。また、3はプラテンカバーであり、プラテ
ングラス2と対向する側の面に反射性の原稿押え部材4
を有している。プラテンカバー3が閉じられた場合、原
稿2は、図12に示すように原稿押え部材4とプラテン
グラス2によって挟まれて固定される。
【0004】そして、プラテングラス1の下方には、原
稿のサイズを検知するための要素として以下のものがあ
る。まず、5は原稿2を光学的に走査するための走査部
であり、プラテングラス1に向けて下方から光束を照射
する投光部51と、この光束に対応したプラテングラス
1側からの反射光を順次反射して案内するミラー52、
53および54によって構成されている。図11におい
て、一点鎖線Sは投光部51によって光束が照射される
プラテングラス1上の走査線を例示したものである。原
稿読み取りが行われる際には、走査部5は図示しない駆
動機構によって一旦原稿の先端Yまで戻り、それから矢
印M方向に移動し、これに伴って走査線Sも矢印M方向
に移動することとなる。
【0005】6はCCD(電荷結合素子)等によって構
成されたラインセンサである。また、7はレンズであ
り、ミラー52〜54経由で到来するプラテングラス1
側からの反射光をラインセンサ6に導き、走査線S上に
ある原稿2およびその背景たる原稿押え部材4の表面の
線画像をラインセンサ6に結像させる。8はLED(発
光ダイオード)およびフォトトランジスタ等によって構
成された反射型フォトセンサであり、LEDによって下
方からプラテングラス1に向けて光線を照射し、プラテ
ングラス1側からの反射光をフォトトランジスタによっ
て受光する。フォトトランジスタからは受光強度に応じ
た出力信号が得られ、この出力信号は所定の閾値と比較
されることによって2値化され、この結果、反射型フォ
トセンサ8の上方における原稿2の有無を表わす2値情
報が得られる。
【0006】以上の構成において、原稿2および原稿押
え部材4のうち走査線S上にある部分の線画像を表す1
次元画像データがラインセンサ6から得られる。そし
て、この1次元画像データが所定の閾値と比較されるこ
とにより、線画像の明度が大きく変化する境界点が求め
られ、原稿2の幅が検知される。一方、反射型フォトセ
ンサ8の出力信号に基づいて該フォトセンサの上方の位
置における原稿2の有無、すなわち、原稿2の長さが所
定長以上であるか否かが判定される。そして、このよう
にして得られた原稿2の幅および長さについての判定結
果に基づいて、B5、A4、B4、…といった原稿2の
サイズが検知される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の原稿サイズ検知装置は、トレーシングペーパー等の
ような半透明の原稿のサイズを検知しようとする場合
に、反射型フォトセンサによって原稿の有無を正確に判
定するのが困難であり、原稿のサイズを検知することが
困難であるという問題があった。この対策として、反射
型フォトセンサの感度を上げたり、反射型フォトセンサ
の出力信号を2値化するときの閾値を下げたりする方法
が考えられる。しかしながら、このような方法を採った
場合には、通常の白い原稿のサイズを検知する場合にご
みやプラテングラス1のきず等により原稿のサイズを誤
って検知してしまうという弊害が生じる。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであり、通常の白い原稿の他、これとは紙質の異
なった原稿のサイズを検知する場合においても、正確に
サイズを検知することができる原稿サイズ検知装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
原稿を載せるプラテングラスと、前記プラテングラスと
対向する側の面に光反射性の原稿押え部材を有するプラ
テンカバーと、前記プラテングラスにおける原稿を載せ
る側とは反対側の面に対向して各々設けられた走査部お
よび反射型フォトセンサを有し、前記走査部によって前
記プラテングラスに向けて光束を照射すると共に該光束
に対応した前記プラテングラス側からの反射光を検出
し、この反射光の強度を2値化することにより前記プラ
テングラスに載せられた原稿の幅を検出し、前記反射型
フォトセンサによって前記プラテングラスに向けて光線
を照射すると共に該光線に対応した前記プラテングラス
側からの反射光を検出し、この反射光の強度を2値化す
ることにより原稿の有無を判定し、前記原稿の幅の検出
結果および原稿の有無の判定結果に基づいて原稿のサイ
ズの検知を行う原稿サイズ検知装置において、前記プラ
テンカバーの開閉動作を検出する開閉検出手段と、前記
開閉動作検出手段を介して前記プラテンカバーが閉じる
のを検出したとき、当該時点において前記走査部により
検出された前記反射光の強度に基づいて前記原稿の紙質
を判定し、この紙質の判定結果に基づいて前記ラインセ
ンサまたは反射型フォトセンサによって検出される反射
光の強度を2値化するための閾値を制御することにより
前記原稿のサイズの検知を行う原稿サイズ検知手段とを
具備することを特徴とする原稿サイズ検知装置を要旨と
する。
【0010】請求項2に係る発明は、前記原稿サイズ検
知手段は、予め用意された複数種類の閾値のうち1つを
前記紙質に基づいて選択することを特徴とする請求項1
記載の原稿サイズ検知装置を要旨とする。
【0011】請求項3に係る発明は、前記走査部は投光
部とラインセンサとからなることを特徴とする請求項1
記載の原稿サイズ検知装置を要旨とする。
【0012】請求項4に係る発明は、前記プラテンカバ
ーの傾き角が第1の角度になったときに第1の検出信号
を出力し、第1の角度よりも小さな第2の角度になった
ときに第2の検出信号を出力し、前記原稿サイズ検知手
段は前記第1の検出信号が出力された時点で前記紙質の
判定を行い、前記第2の検出信号が出力された時点で前
記原稿のサイズの検知を行うことを特徴とする請求項1
記載の原稿サイズ検知装置を要旨とする。
【0013】請求項5に係る発明は、前記開閉動作検出
手段は、前記プラテンカバーが閉じる過程において第1
および第2の検出信号を順次出力し、前記原稿サイズ検
知手段は前記第1の検出信号が出力された時点で前記紙
質の判定を行うとともに第1回目の原稿のサイズの検知
を行い、前記第2の検出信号が出力された時点で第2回
目の原稿のサイズの検知を行い、第1回目および第2回
目の原稿のサイズの検知結果に基づいて最終的な原稿の
サイズを決定することを特徴とする請求項1記載の原稿
サイズ検知装置を要旨とする。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明によれば、プラテンカバー
が閉じる過程において原稿の紙質が判定され、この判定
結果に基づく適正な閾値を用いることにより、走査部お
よび反射型フォトセンサにより検出された反射光の強度
の2値化が行われ、この2値化結果に基づいて原稿のサ
イズが検知される。従って、複数種類の紙質の原稿を取
扱う場合においても適正な閾値を用いて正確にサイズの
検知を行うことができる。
【0015】請求項2に係る発明によれば、複数種類の
原稿の紙質に対応して適正な閾値を予め用意しておくと
いう簡便な手段により、正確な原稿サイズの検知を行う
ことができる。
【0016】請求項3に係る発明によれば、原稿の幅の
検知を正確に行うことができる。
【0017】請求項4に係る発明によれば、常に一定の
条件で紙質の判断、原稿サイズの検知を行うことができ
る。
【0018】請求項5に係る発明によれば、異なった条
件で2回に亙って原稿サイズの検知が行われ、これらの
検知結果に基づいて最終的なサイズが決定されるので、
正確なサイズの検知が行われる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0020】A.実施例の構成 図1はこの発明の一実施例による原稿サイズ検知装置の
構成を示すブロック図である。なお、この図において前
掲図11および図12に示した部分と対応する部分につ
いては同一の符号が付されている。また、図11および
図12に示されていた走査部5等は図面が煩雑化するの
を避けるため図示を省略したが、これらの光学系につい
ては本実施例において何等変更を加えていない。
【0021】図1において、101はプラテンカバー3
の回動軸に取り付けられた開閉検出手段である。この開
閉検出手段101は、プラテンカバー3が図1に破線で
示すように所定の角度に傾いた場合に第1の検出信号を
出力し、プラテンカバー3が完全に閉じ、プラテングラ
ス1上に載った状態となったときに第2の検出信号を出
力する。この第1および第2の検出信号は原稿2のエッ
ジの検出を指示すべく出力されるものであるが、これら
のうち第1の検出信号を出力するときのプラテンカバー
3の角度は、トレーシングペーパー等のような半透明の
用紙のエッジ検出を考慮した最適な角度に設定される。
【0022】すなわち、半透明の用紙が原稿2としてプ
ラテングラス1に載せられた場合に、プラテンカバー3
を完全に開いてしまっていると、投光部51(図12参
照)から投光される光束はプラテングラス1を通過した
後、原稿2をも透過し、その後反射されることがないた
め、一様に暗くてコントラストの低い線画像がラインセ
ンサ6から得られることとなる。逆に、プラテンカバー
3が完全に閉じてしまっていると、投光部51(図12
参照)からの光束は原稿2を透過した後、原稿押え部材
4によって反射され、原稿2を再び透過し、最終的にラ
インセンサ6に至る。この場合、半透明な原稿2はその
背景たる原稿押え部材4と完全に同化してしまい、一様
に明るくてコントラストの低い線画像がラインセンサ6
から得られることとなる。ここで、プラテンカバー3の
傾き角を適度に小さくし、原稿2の背景を適度に暗くす
ると、原稿2に対応した部分については灰色がかってお
り、他の部分については黒くなっている線画像がライン
センサ6から得られる。本実施例においては、このよう
な状態となる角度を選び、第1の検出信号を出力すると
きのプラテンカバー3の傾き角としている。
【0023】102はA/D変換器であり、走査線S
(図11参照)上の線画像を構成する各画素の濃度を表
すアナログ信号をラインセンサ6から受け取り、デジタ
ル情報である1次元画像データに逐次変換して出力す
る。103および104は各々第1および第2のライン
メモリである。これらのラインメモリはA/D変換器1
02から得られる1次元画像データを記憶する手段であ
り、原稿サイズ検知手段130による制御の下、第1の
ラインメモリ103は上記第1の検出信号が出力された
時点での1次元画像データを記憶し、第2のラインメモ
リ104は上記第2の検出信号が出力された時点での1
次元画像データを記憶する。
【0024】105は第1のラインメモリ103から読
み出された1次元画像データを所定の閾値と比較するこ
とにより2値化する2値化手段である。また、106は
反射型フォトセンサ6の出力信号を予め設定された閾値
と比較することにより2値化する2値化手段である。
【0025】111は第1のエッジ検出手段であり、2
値化手段105によって2値化された1次元画像データ
に基づいて原稿2の幅を検知する。また、この第1のエ
ッジ検出手段111は、2値化の対象となった1次元画
像データの最高濃度差に基づいて原稿2が通常の用紙で
あるか、トラーシングペーパーであるか、といった紙質
を判定し、その結果を出力する。112は第2のエッジ
検出手段であり、第2のラインメモリ104に記憶され
た1次元画像データに基づいて原稿2の幅を検知する。
【0026】121および122は各々第1および第2
の原稿検出手段である。これらの原稿検出手段は2値化
手段106から得られる原稿の有無の判定結果を取り込
んで保持する手段であり、原稿サイズ検知手段130に
よる制御の下、第1の原稿検出手段121は上記第1の
検出信号が出力された時点での原稿の有無の判定結果を
記憶し、第2の原稿検出手段122は上記第2の検出信
号が出力された時点での原稿の有無の判定結果を記憶す
る。
【0027】原稿サイズ検知手段130は、以上説明し
た各部を制御するとともに、第1および第2のエッジ検
出手段111および112から得られる原稿の幅の検知
結果と、第1および第2の原稿検出手段121および1
22から得られる原稿の有無についての判定結果とを総
合し原稿2のサイズを判定する。また、原稿サイズ検知
手段130は、第1のエッジ検出手段111によって検
知された原稿2の紙質に基づいて、反射型フォトセンサ
8等、本実施例における各センサ類の出力信号を2値化
する際の閾値を選択する。
【0028】B.実施例の動作 図2はプラテンカバー3が閉じかけた状態となり、上記
第1の検出信号が出力された場合の本実施例の動作を示
すフローチャートである。また、図3はプラテンカバー
3が完全に閉じ、上記第2の検出信号が出力された場合
の本実施例の動作を示すフローチャートである。以下、
これらの図を参照し、本実施例の動作を説明する。
【0029】まず、プラテンカバー3が閉じかけた状態
となると原稿2およびその背景たる原稿押え部材4の像
は図4に例示するものとなる。すなわち、原稿2に対応
した部分は比較的明るい像(無地で図示した部分)とな
り、それ以外の背景に対応した部分は比較的暗い像(斜
線で図示した部分)となる。図6および図7における曲
線IA1およびIB1は走査部5によって走査された原
稿2および原稿押え部材4の線画像の濃度を示すもので
あり、曲線IA1は通常の白い用紙を原稿2として使用
した場合、曲線IB1はトレーシングペーパーを原稿2
として使用した場合を各々例示している。これらの図に
示す通り、原稿2として普通の用紙を使用した場合およ
びトレーシングペーパーを使用した場合を比較すると、
後者は前者よりも線画像のコントラストが低くなり、前
者における原稿に対応した部分が白っぽい像となるのに
対し、後者のものは灰色がかった像となる。
【0030】そして、プラテンカバー3が閉じかけた状
態となることによって第1の検出信号が出力されると、
原稿サイズ検知手段130により、走査線1本分相当の
線画像を走査するための原稿読み取り指示が出力される
(ステップS101)。この結果、上記線画像がライン
センサ6によって検出され、A/D変換器102によっ
てデジタル情報たる1次元画像データに変換され、第1
のラインメモリ103に書き込まれる。次に第1のエッ
ジ検出手段111により、第1のラインメモリ103内
の1次元画像データに基づき、上記線画像の最大濃度差
についての判定が行われる(ステップS102)。
【0031】図8〜図10は、この判定の対象となる線
画像の濃度分布を各々例示するものであり、図8は原稿
2が普通の白い用紙である場合、図9は原稿2が半透明
なトレーシングペーパーである場合、図10は原稿2が
ない場合を各々例示している。これらの各場合について
ステップS102の判定動作を説明すると次の通りであ
る。
【0032】まず、原稿2が通常の白い用紙である場合
(図8)には、最大濃度差、すなわち、線画像の濃度の
最大値MAXと最小値MINとの差が例えば180〜1
90の範囲内となる。この場合はステップS102から
ステップS111へ進み、原稿2が通常の白い用紙であ
ると判定される。次に原稿2がトレーシングペーパーで
ある場合(図9)には、最大濃度差が例えば55〜60
の範囲内となる。この場合はステップS102からステ
ップS121へ進み、原稿2は通常の白い用紙であると
判定される。そして、原稿がない場合(図10)または
黒い用紙である場合には最大濃度差が例えば10〜20
の範囲内となり、ステップS131へ進んで原稿なしま
たは黒い用紙と判定される。
【0033】ステップS111へ進んだ場合は続いてス
テップS112へ進む。そして、2値化手段105によ
り、第1のラインメモリ103内の1次元画像データが
閾値Aと比較されることによって2値化される。次いで
第1のエッジ検出手段111により、ステップS112
の2値化の結果に基づいて原稿2と原稿押え部材4とを
画するエッジの検出が行われる(ステップS113)。
さらに詳述すると、主走査方向(図11における走査線
Sの方向)に沿ったX軸を想定し、原稿2と原稿押え部
材4との境界のX座標値X1およびX2が求められる
(図6および図8参照)。次いで所定の閾値Bが2値化
手段106に設定され、この2値化手段106により反
射型フォトセンサ8の出力信号が閾値Bと比較され、2
値化される(ステップS114)。そして、この2値化
結果、すなわち、反射型フォトセンサ8上に原稿2があ
るか否かの情報が第1の原稿検出手段121に保持され
る。次いでステップS114での2値化の結果に基づい
て原稿2の長さが所定長以上か否かが求められる(ステ
ップS115)。以上により、原稿2が通常の白い用紙
である場合についての幅および長さの検知が終了し、他
の処理へと進む。
【0034】一方、ステップS102からステップS1
21へ進んだ場合は続いてステップS122へ進む。そ
して、2値化手段105により、第1のラインメモリ1
03内の1次元画像データが閾値A−αと比較されるこ
とによって2値化される。閾値Aよりも低い値A−αを
閾値としたのは、原稿2がトレーシングペーパーである
場合は原稿2が通常の白い用紙である場合よりも線画像
の最大濃度差が少なくなるためである。次いで第1のエ
ッジ検出手段111により、ステップS112と同様な
エッジ検出が行われ(ステップS123)、主走査方向
の原稿2と原稿押え部材4との境界の座標値X1および
X2が求められる(図7および図9参照)。次いで閾値
B−α1(α1はトレーシングペーパーに関して実験的に
求められた定数)が2値化手段106に設定され、この
2値化手段106により反射型フォトセンサ8の出力信
号の2値化が行われる(ステップS124)。そして、
この2値化により得られる原稿2の有無を表す情報が第
1の原稿検出手段121に保持される。次いでステップ
S124での2値化の結果に基づいて原稿2の長さが検
知される(ステップS125)。以上により、原稿2が
トレーシングペーパーである場合についての幅および長
さの検知が終了し、他の処理へと進む。
【0035】そして、ステップS102からステップS
131へ進んだ場合は原稿の幅等の検知は一切行うこと
なく他の処理へ進むこととなる。
【0036】その後、プラテンカバー3が完全に閉じた
状態となると原稿2およびその背景たる原稿押え部材4
の像は図5に例示するものとなる。すなわち、原稿2に
対応した部分は比較的暗い像(斜線で図示した部分)と
なり、それ以外の背景に対応した部分は比較的明るい像
(無地で図示した部分)となる。図6および図7におけ
る曲線IA2およびIB2は、このときの原稿2および
原稿押え部材4の線画像の濃度を示すものであり、曲線
IA2は通常の白い用紙を原稿2として使用した場合、
曲線IB2はトレーシングペーパーを原稿2として使用
した場合を各々例示している。これらの図に示す通り、
各場合とも、原稿2の周囲の背景の部分は白色の像とな
り、原稿2に対応した像は灰色がかった像となる。ま
た、原稿2として普通の用紙を使用した場合よりもトレ
ーシングペーパーを使用した場合の方が、原稿2に対応
した部分の像がより白くなる。
【0037】そして、プラテンカバー3が完全に閉じる
ことによって第2の検出信号が出力されると、原稿サイ
ズ検知手段130により、走査線1本分相当の線画像を
走査するための原稿読み取り指示が出力され、この結
果、線画像がラインセンサ6によって検出され、A/D
変換器102によってデジタル情報たる1次元画像デー
タに変換され、第2のラインメモリ104に書き込まれ
る。また、図3にフローを示すルーチンが実行される。
【0038】まず、第2のラインメモリ104から1次
元画像データが読み出される(ステップS201)。次
に第1の検出信号の出力に応答して実行した前掲図2の
フローのステップS102の判定結果が何であったか、
すなわち、プラテンカバー3が閉じかけの状態であった
ときに原稿2の紙質が何であると判定したかを参照し、
この結果に応じたステップに分岐する。
【0039】まず、上記ステップS102において原稿
2が普通の白い用紙であると判定した場合には、ステッ
プS202からステップS211へ進む。そして、第2
エッジ検出手段112により、第2のラインメモリ10
4から読み出された1次元画像データに基づき、原稿2
および原稿押え部材4の線画像の最大濃度差が10〜2
0の範囲内か否かを確認する。そして、当該範囲内の濃
度差である場合には、画像サイズ検知手段130によ
り、前掲図2のフローにおいて求めた原稿2の幅および
長さに基づいて原稿2のサイズが検知される。
【0040】次に、上記ステップS102において原稿
2がトレーシングペーパーであると判定した場合には、
ステップS202からステップS221へ進む。そし
て、第2のエッジ検出手段112により、第2のライン
メモリ104から読み出された1次元画像データが閾値
A+α2(α2はトレーシングペーパーに関して実験的に
求められた定数)と比較されることによって2値化され
る。さらに第2のエッジ検出手段112により、上記2
値化の結果に基づくエッジ検出が行われ(ステップS2
22)、主走査方向の原稿2と原稿押え部材4との境界
の座標値X3およびX4が求められる(図7参照)。次
いで閾値B−α3(α3はトレーシングペーパーに関して
実験的に求められた定数)が2値化手段106に設定さ
れ、この2値化手段106により反射型フォトセンサ8
の出力信号の2値化が行われる(ステップS223)。
そして、この2値化により得られる原稿2の有無を表す
情報が第2の原稿検出手段122に保持される。次いで
ステップS223での2値化の結果に基づいて原稿2の
長さが検知される(ステップS224)。そして、原稿
サイズ検知手段130により、ステップS222でのエ
ッジ検出の結果から原稿2の幅が求められ、この幅とス
テップS224での長さの検知結果とから原稿2のサイ
ズが求められる。そして、このようにして求めた原稿2
のサイズと前掲図2のフローで求めた原稿2のサイズと
が比較され、サイズの大きい方が原稿2のサイズに決定
される(ステップS225)。以上により、原稿2がト
レーシングペーパーである場合についてのサイズの検知
が終了し、他の処理へと進む。
【0041】次に、上記ステップS102において原稿
2がトレーシングペーパーであると判定した場合には、
ステップS202からステップS231へ進む。そし
て、第2のエッジ検出手段112により、第2のライン
メモリ104から読み出された1次元画像データによっ
て表される線画像の最大濃度差が判定される。この判定
の結果、最大濃度差が10〜20の範囲内である場合に
は原稿がないものとみなされ(ステップS237)、他
の処理へ移る。
【0042】一方、ステップS231での判定の結果、
最大濃度差が180〜190の範囲内であった場合は、
原稿2として黒っぽい用紙が使用されたものを考えられ
るのでステップS232へ進むこととなる。そして、第
2のエッジ検出手段112により、第2のラインメモリ
104から読み出された1次元画像データが閾値Aと比
較されることによって2値化される(ステップS23
2)。さらに第2のエッジ検出手段112により、上記
2値化の結果に基づくエッジ検出が行われ(ステップS
233)、主走査方向の原稿2と原稿押え部材4との境
界の座標値X3およびX4が求められる。次いで閾値A
が2値化手段106に設定され、この2値化手段106
により反射型フォトセンサ8の出力信号の2値化が行わ
れる(ステップS234)。そして、この2値化により
得られる原稿2の有無を表す情報が第2の原稿検出手段
122に保持される。次いでステップS234での2値
化の結果に基づいて原稿2の長さが検知される(ステッ
プS235)。そして、原稿サイズ検知手段130によ
り、ステップS233でのエッジ検出の結果から原稿2
の幅が求められ、この幅とステップS235での長さの
検知結果とから原稿2のサイズが求められる(ステップ
S236)。以上により、原稿2がトレーシングペーパ
ーである場合についてのサイズの検知が終了し、他の処
理へと進む。
【0043】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものでは
ない。例えば上記実施例では、閾値Aとしては固定の値
を使用したが、ラインセンサによって得られる線画像の
濃度の最大値MAXと最小値MINの平均値を閾値Aと
して使用してもよい。また、線画像の濃度の最大値MA
Xと最小値MINの平均値ではなく、これらに適当な演
算を施すことにより閾値Aを決定してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、プラテンカバーが閉じられる過程において走査部に
よって検出される原稿からの反射光強度に基づいて原稿
の紙質を判定し、この紙質の判定結果に基づいて走査部
または原稿有無検知のための反射型フォトセンサの出力
信号を2値化する際の閾値を制御し、この2値化の結果
に基づいて原稿サイズを検知するようにしたので、複数
種類の紙質の原稿を取扱う場合においても正確に原稿の
サイズを検知することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による原稿サイズ検知装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 同実施例におけるプラテンカバーが閉じかけ
の状態を示す図である。
【図5】 同実施例におけるプラテンカバーが完全に閉
じた状態を示す図である。
【図6】 同実施例においてラインセンサによって検出
された線画像の濃度分布を示す図である。
【図7】 同実施例においてラインセンサによって検出
された線画像の濃度分布を示す図である。
【図8】 同実施例においてラインセンサによって検出
された線画像の濃度分布を示す図である。
【図9】 同実施例においてラインセンサによって検出
された線画像の濃度分布を示す図である。
【図10】 同実施例においてラインセンサによって検
出された線画像の濃度分布を示す図である。
【図11】 一般的な原稿サイズ検知装置の構成を示す
図である。
【図12】 一般的な原稿サイズ検知装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1……プラテングラス、 2……原稿、 3……プラテンカバー、 4……原稿押え部材、 6……ラインセンサ、 8……反射型フォトセンサ、 130……原稿サイズ検知手段、 111……第1のエッジ検出手段、 112……第2のエッジ検出手段、 106……2値化手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載せるプラテングラスと、 前記プラテングラスと対向する側の面に光反射性の原稿
    押え部材を有するプラテンカバーと、 前記プラテングラスにおける原稿を載せる側とは反対側
    の面に対向して各々設けられた走査部および反射型フォ
    トセンサを有し、 前記走査部によって前記プラテングラスに向けて光束を
    照射すると共に該光束に対応した前記プラテングラス側
    からの反射光を検出し、この反射光の強度を2値化する
    ことにより前記プラテングラスに載せられた原稿の幅を
    検出し、 前記反射型フォトセンサによって前記プラテングラスに
    向けて光線を照射すると共に該光線に対応した前記プラ
    テングラス側からの反射光を検出し、この反射光の強度
    を2値化することにより原稿の有無を判定し、 前記原稿の幅の検出結果および原稿の有無の判定結果に
    基づいて原稿のサイズの検知を行う原稿サイズ検知装置
    において、 前記プラテンカバーの開閉動作を検出する開閉検出手段
    と、 前記開閉動作検出手段を介して前記プラテンカバーが閉
    じるのを検出したとき、当該時点において前記走査部に
    より検出された前記反射光の強度に基づいて前記原稿の
    紙質を判定し、この紙質の判定結果に基づいて前記ライ
    ンセンサまたは反射型フォトセンサによって検出される
    反射光の強度を2値化するための閾値を制御することに
    より前記原稿のサイズの検知を行う原稿サイズ検知手段
    とを具備することを特徴とする原稿サイズ検知装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿サイズ検知手段は、予め用意さ
    れた複数種類の閾値のうち1つを前記紙質に基づいて選
    択することを特徴とする請求項1記載の原稿サイズ検知
    装置。
  3. 【請求項3】 前記走査部は投光部とラインセンサとか
    らなることを特徴とする請求項1記載の原稿サイズ検知
    装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉動作検出手段は、前記プラテン
    カバーの傾き角が第1の角度になったときに第1の検出
    信号を出力し、第1の角度よりも小さな第2の角度にな
    ったときに第2の検出信号を出力し、 前記原稿サイズ検知手段は前記第1の検出信号が出力さ
    れた時点で前記紙質の判定を行い、 前記第2の検出信号が出力された時点で前記原稿のサイ
    ズの検知を行うことを特徴とする請求項1記載の原稿サ
    イズ検知装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉動作検出手段は、前記プラテン
    カバーが閉じる過程において第1および第2の検出信号
    を順次出力し、 前記原稿サイズ検知手段は前記第1の検出信号が出力さ
    れた時点で前記紙質の判定を行うとともに第1回目の原
    稿のサイズの検知を行い、 前記第2の検出信号が出力された時点で第2回目の原稿
    のサイズの検知を行い、 第1回目および第2回目の原稿のサイズの検知結果に基
    づいて最終的な原稿のサイズを決定することを特徴とす
    る請求項1記載の原稿サイズ検知装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471424B2 (en) 2003-02-26 2008-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Original size detecting apparatus, original size detecting method, and program for original size detection
JP2014017673A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Canon Inc 画像処理装置及びその方法とプログラム

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