JPH08221632A - 印刷パターンの真偽判別方法 - Google Patents

印刷パターンの真偽判別方法

Info

Publication number
JPH08221632A
JPH08221632A JP7030303A JP3030395A JPH08221632A JP H08221632 A JPH08221632 A JP H08221632A JP 7030303 A JP7030303 A JP 7030303A JP 3030395 A JP3030395 A JP 3030395A JP H08221632 A JPH08221632 A JP H08221632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed matter
area
density data
zone
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7030303A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kawahito
勝彦 川人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7030303A priority Critical patent/JPH08221632A/ja
Publication of JPH08221632A publication Critical patent/JPH08221632A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真偽の判別能力を向上させる。 【構成】 認識搬送ユニット1により入力された印刷物
が搬送されて、CCDイメージセンサ3により印刷物の
透過光のアナログ信号を出力される。A/D変換器4に
よりデジタル信号に変換され、バッファメモリ5に書き
込まれる。前処理部6により、印刷物の必要な領域のみ
が切り出される。金種判定部7により基準カテゴリの一
つが特定される。ゾーン分割部8−1により印刷物の全
面を複数の領域に分割する。類似度算出部8−2により
各領域毎に印刷物の画素の濃度データを要素とするベク
トルと、基準カテゴリの濃度データ要素とするベクトル
との余弦を類似度として算出する。加算部8−3により
類似度が規定値よりも越えたかどうかを判別して、越え
るゾーンの個数を加算する。比較判定部8−4により類
似する領域の数を規定値と比較して、印刷物の真偽を判
別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣・有価証券などの
印刷パターンの判別方法、特にその真偽判別方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より印刷物のパターンを判別する方
法として印刷物の濃度データを要素とする多次元の空間
ベクトル(以下、被判別ベクトルと呼ぶ)として扱い、
標準パターンベクトル(本物の印刷物のパターンのベク
トル)との類似度を算出して、相対的な一致率を求める
手法が知られている。これは、標準パターンベクトルと
被判別ベクトルとの余弦(類似すれば、この値が1に近
くなる)をもとめ、全カテゴリ(紙幣の場合だと、金種
及び表(裏)、正(逆))について比較して、その中
で、この値が最大となりかつ規定値を越えるものを被判
別物のカテゴリとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷パターンの真偽判別方法においては、次のような課
題(a),(b)があった。 (a)印刷物を多次元の空間ベクトルとして扱うその特
徴空間の次元数が高くなると、余弦角の大きさによる類
似度の判別が難しくなり(例えば、印刷物の一部の領域
のパターンが本物の印刷物のパターンと異なった場合
に、その異なりによる余弦角の大きさが顕著に現れ難く
なる)、類似度の分離特性が悪くなり、高精度な判別が
難しくなる。 (b)印刷物全面のパターンで比較するため、類似度値
が規定値を満たさず異常と判別された場合、その印刷物
に対してどの箇所が異常領域であるかの判別がつかな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明の印刷物パタ
ーンの真偽判別方法は、前記課題を解決するために、入
力された印刷物の濃度データを画素毎に作成する濃度デ
ータ作成処理と、前記印刷物の全面を複数個の領域に分
割するゾーン分割処理とを実行する。そして、前記入力
された印刷物のパターンを照合する基準カテゴリのリフ
ァレンスデータと前記印刷物の画素に対応する濃度デー
タを用意して、前記ゾーン分割処理により分割された前
記領域の各々について、該領域内の前記印刷物の濃度デ
ータと前記基準カテゴリの濃度データとに基づいて、そ
の領域内で類似度を算出する類似度算出処理を実行す
る。さらに、前記類似度と規定値を比較して、前記印刷
物の領域が前記基準カテゴリの領域に類似しているか否
かを判別して、類似する領域の個数を算出する加算処理
と、前記加算処理により算出された類似する領域の個数
に基づいて、前記印刷物の真偽を判別する比較判別処理
とを実行する。
【0005】
【作用】第1の発明によれば、以上のように印刷物パタ
ーンの真偽判別方法を構成したので、ゾーン分割処理に
より印刷物の全面を複数の領域に分割して、その各領域
毎に印刷物の濃度データと基準カテゴリの濃度データと
に基づいて、その印刷物の領域と基準カテゴリの領域と
の類似度を算出する。さらに、類似度とあらかじめ与え
られた規定値とを比較して、印刷物の領域と基準カテゴ
リの領域が類似しているかどうかを判別する。そして、
類似する領域の個数に基づいて、入力された印刷物の真
偽を判別する。従って、前記課題を解決できるのであ
る。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の実施例の印刷パターンの真
偽判定方法を実施するための印刷パターンの真偽判定装
置の構成図である。本実施例の印刷パターンの真偽判定
方法が従来の真偽判定方法と異なる点は、印刷物の全面
を複数個の領域に分割して、その領域毎に真偽を判別す
るようにしたことである。この印刷パターン判定装置
は、認識搬送ユニット1、及び制御回路2を有してい
る。認識搬送ユニット1には、パターンが印刷された印
刷物が入力される。この認識搬送ユニット1及び制御回
路2の出力側には、CCDセンサ3が接続されている。
CCDイメージセンサ3は、制御回路2より入力される
タイミング信号T1に基づいて、印刷物の搬送方向に垂
直な方向に、印刷物の上方に受光素子としてのCCDが
アレイ状に配置され、認識搬送ユニット1を通過する印
刷物の透過光あるいは反射光の信号を出力するものであ
る。制御回路2及びCCDイメージセンサ3の出力側に
は、制御回路2より入力されるタイミング信号T2に基
づいてディジタルデータに変換するA/D変換器4が接
続されている。制御回路2及びA/D変換器4の出力側
には、バッファメモリ5が接続され、さらにそのバッフ
ァメモリ5の出力側に、前処理部6が接続されている。
前処理部6の出力側には、金種判定部7が接続され、さ
らにその金種判定部7の出力側には、真偽判定部8が接
続されている。真偽判定部8は、ゾーン分割部8−1、
類似度算出部8−2、加算部8−3、及び比較判別部8
−4により構成されている。ゾーン分割部8−1は、金
種判定部7の出力側に接続され、そのゾーン分割部8−
1の出力側に、類似度算出部8−2が接続されている。
類似度算出部8−2の出力側には、加算部8−3が接続
され、さらにその加算部8−3の出力側に、比較判定部
8−4が接続されている。比較判定部8−4からは、判
定結果が出力される。
【0007】以下、本発明の実施例の印刷パターンの真
偽判定方法を説明する。 [濃度データ作成処理]認識搬送ユニット1には、印刷
パターンが印刷された印刷物が挿入されて、該認識搬送
ユニット1に設けられたローラーによりその印刷物を搬
送する。認識搬送ユニット1により搬送された印刷物
は、その印刷物の上又は下の位置に、搬送方向に対して
直角方向に配置された図示しない複数個のLEDによっ
て照射される。印刷物はLEDにより照射され、印刷物
の印刷模様の濃淡に応じた反射光、又は透過光を出力す
る。この反射光又は透過光は、図示しない集光レンズに
より集光されて、CCDイメージセンサ3により受光さ
れる。CCDイメージセンサ3では、搬送方向に対して
直角方向に一列に配置された複数個のCCDが、集光レ
ンズにより集光された光を受けて、アナログ信号を発生
する。このアナログ信号は、制御回路2より出力される
タイミング信号T1に基づいて、1スキャンライン毎に
出力される。A/D変換器4では、制御回路2より出力
され、1スキャンラインの間にCCDイメージセンサ3
の有効画素数分のパルス信号を有するタイミング信号T
2に基づいて、CCDイメージセンサ3より出力された
1スキャンライン上のアナログ信号をサンプリングし
て、デジタル信号に変換する。
【0008】このデジタル信号は、LEDの位置(印刷
物の中央に対向して配置されたLEDが印刷物に対して
最も光を多く照射する)及びそのLEDのバラツキによ
る発光量の違いを補正して、1スキャンライン上のCD
Dの受光量を一様にするための図示しない逐次シェーデ
ィング補正回路を経て、印刷物の搬送方向の1ライン分
のデジタル信号がタイミング信号T3により、バッファ
メモリ5に送られる。この時、バッファメモリ5には、
印刷物の端部を正確に抽出するために印刷物を一定のサ
イズだけ大きめの領域(以下、背景部と呼ぶ)も濃度デ
ータとして出力するようにしている。バッファメモリ5
に入った値は、前処理部6により必要な形態に加工され
る。この前処理部6は、例えば、印刷物から背景部の部
分を排除して、必要な部分のみを正確に切り出すための
位置検知回路、位置補正切り出し回路、データのばらつ
きを低減させる積分・平均値、及び正規化回路等から構
成されている。まず、位置検知回路により、印刷物の背
景部以外の領域の必要な部分のみを正確に切り出す。そ
して、位置補正切り出し回路により、切り出した部分に
対して、印刷物を挿入する際の正規位置からのずれの補
正を行う。次に、積分・平均化回路により、位置補正さ
れた部分に対して、積分・平均化を行い、データのばら
つきを低減させる。最後に、正規化回路により、濃度デ
ータに対して、印刷物の濃度のバラツキを抑えるため
に、乗算及び加減算を行うことにより正規化して、画素
毎の濃度データを金種判別部7に出力する。
【0009】[金種判定処理]金種判定部7では、印刷
物の種類と表・裏、及び方向を判別する。まず、前処理
部6より出力される画素の濃度データに対して、2値化
する。そして、判別する印刷物の基準カテゴリ(例え
ば、紙幣であれば、千円券、五千円券、1万円券の各金
種について、表・裏、及び方向の全体で12種類)につ
いて、予め同様にして前処理された濃度データの2値化
データがROMに記憶されており、その各カテゴリの2
値化データを画素数分並べた多次元ベクトルと印刷物の
2値化データを画素数分並べた多次元ベクトルとの余弦
を求めて、その値が最も大きいカテゴリを印刷物の真偽
が判別されるカテゴリ(以下、このカテゴリを特定され
たカテゴリと呼ぶ)とする。
【0010】次に、真偽判定部8により印刷物の真偽を
判定する。第1の実施例 図2は、本発明の第1の実施例の真偽判定部8の処理を
示すフローチャートである。以下、図を参照しつつ、本
発明の第1の実施例の印刷物の真偽判定部の処理内容を
説明をする。 [ゾーン分割処理]ステップS1において、ゾーン分割
部8−1では、印刷物の全領域を金種判定部7により特
定された金種のカテゴリに対して、予め分割された領域
(以下、ゾーンと呼ぶ)に対応する領域に分割して、以
下の処理を行う。ここでは、分割された各々の領域をゾ
ーン1、ゾーン2、…、ゾーンNとする。図3は、紙幣
のゾーン分割の例を示す図である。ここでは、紙幣の全
領域を横方向に4個、縦方向に4個に分割し、合計16
個のゾーンに分割した場合を示している。印刷物の全画
素数をP、分割数をNとすると、個々の分割されたゾー
ンの画素数は、P/Nとなる。また、図示しないROM
には照合する各基準カテゴリのリファレンスデータとし
て、各ゾーンの各画素毎の濃度データが基準データとし
て用意されている。ROMから金種判定部7により特定
されたカテゴリの基準データRE(i)(j)(i=1
〜N、j=1〜P/N)を読み出す。前処理部7より出
力された印刷物のゾーン毎の被判定物のデータをTE
(i)(j)(i=1〜N、j=1〜P/N)とする。
ゾーン別基準データを要素とするベクトルの大きさ(ノ
ルム)RL(i)を次式(1)により求める。
【0011】
【数1】 [類似度算出処理]類似度算出部8−2では、以下のス
テップS2〜S10の処理を行う。ステップS2におい
て、各変数j=1,i=1,k=1,CN=0,RE=
0に初期化する。ここで、jは各ゾーンに含まれる画素
数の示す変数、iはゾーンの数を示す変数、kはリジェ
クトされるゾーンの数を示す変数、CNは正常なゾーン
の数を示す変数、REはリジェクトされるゾーンの番号
を格納する配列である。ステップS3において、i>N
であるかどうかを判別して、全てのゾーンにつして、真
偽が判別されたかどうかを判別する。全てのゾーンにつ
いて、真偽が判別されていない(i≦N)の時、ステッ
プS4に進み、全てのゾーンについて、真偽が判別され
た時は、ステップS18に進む。ステップS4におい
て、ゾーン毎の被判別物のデータと基準データの積和変
数S、被判別物のデータの2乗和を求める変数TLを初
期化する。Sはゾーン毎の被判別物のデータのベクトル
と基準データのベクトルとの内積を表す変数、TLは被
判別物のデータのベクトルのノルムを表す変数である。
ステップS5において、j>P/Nであるかを判別す
る。各ゾーンiについて、全ての画素に対してステップ
S6及びS7の処理が終了(j>P/N)した時、ステ
ップS10に進み、未処理の画素があれば(j≦P/
N)、ステップS6に進む。
【0012】ステップS6において、ゾーンiのj番目
の画素の被判別物のデータTE(i)(j)とその画素
に対応する基準データRE(i)(j)との積を求め
て、その積を変数Sの内容に加算する。ステップS7に
おいて、被判別物のデータTE(i)(j)を2乗し
て、その結果とTLの内容とを加算する。ステップS8
において、jを1増加してステップS9に進む。ステッ
プS9において、ステップS5に戻る。ステップS10
において、S/(TL1/2 ×RL(i))を求めて、そ
れをMに代入する。変数Mは、ゾーンiについて、被判
別物のデータTE(i)(j)(j=1〜P/N)と基
準データRE(i)(j)をそれぞれ要素とするP/N
次元のベクトル間の余弦であり、ゾーンiの被判別物の
データTE(i)(j)と基準データRE(i)(j)
との類似度である。Mは、0≦M≦1となり、ゾーンi
について、被判別物のデータTE(i)(j)が基準デ
ータRE(i)(j)に類似すれば、1に近くなる。
【0013】[加算処理]加算部8−3では、以下のス
テップS11〜S17の処理を行う。ステップS11に
おいて、Mが規定値α(例えば、0.8)以上あるかを
判別する。Mが規定値α以上であれば、ステップS12
に進み、Mが規定値α未満であれば、ステップS13に
進む。ステップS12において、ゾーンiの被判別物の
データTE(i)(j)が、基準データRE(i)
(j)に類似するとして、そのゾーンの類似する個数C
NTを1増加する。ステップS13において、、ゾーン
iの被判別物のデータTE(i)(j)が、基準データ
RE(i)(j)に非類似するとして、リジクトするゾ
ーン番号iをRE(k)に代入する。ステップS14に
おいて、リジクトするゾーンの個数kを1増加する。ス
テップS15において、iを1増加して、次のゾーンを
示すようにする。ステップS16において、j=1とし
て、初期化する。ステップS17において、ステップS
3に戻る。
【0014】[比較判別処理]比較判別部8−4では、
以下のステップS18〜S20の処理をする。ステップ
S18において、類似するゾーンの数CNが規定値β
(例えば、N=16の時、β=15、この値は正損判別
の基準により異なる)以上であるかを判別する。CNが
規定値β以上であれば、ステップS19に進み、規定値
βよりも小さければステップS20に進む。ステップS
19において、類似するゾーンの個数CNが規定値β以
上であるので、印刷物が真券であると判別する。ステッ
プS20において、類似するゾーンの個数CNが規定値
βよりも小さいので、印刷物をリジェクトする信号を上
位装置に送る。この時、リジクトする信号とともにリジ
ェクトしたゾーンの番号RE(k)を出力する。以上の
ように、本第1の実施例では、以下の利点(1),
(2)がある。 (1)印刷物の全領域を複数の領域(ゾーン)に分割し
て、個々のゾーンに対してそれぞれ類似比較を行い、全
体の真偽を判別しているため、紙幣全体を一つの領域と
みなして判別する従来の方法と比べて、高い認識能力が
期待できる。 (2)基準データと異なる異常領域の抽出もそのゾーン
番号(必要によっては類似度)などの情報を記憶してお
くことにより実施することができる。
【0015】第2の実施例 図4は、本発明の第2の実施例の真偽判定部の処理を示
すフローチャートである。本第2の実施例の真偽判定部
が第1の実施例の真偽判定部と異なる点は、各ゾーンi
について、基準データRE(i)(j)とそのゾーン内
の被判別物のデータTE(i)(j)との相関係数を類
似度としたことである。以下、図を参照しつつ、本発明
の第2の実施例の印刷物パターンの真偽判定方法の説明
をする。まず、第1の実施例と同様に濃度データ作成処
理を行う。その後、以下の処理を行う。 [ゾーン分割処理]ステップS31において、ゾーン分
割部8−1では、印刷物の全領域を金種判定部7により
特定された金種のカテゴリに対して、ゾーンに分割し
て、以下の処理を行う。印刷物の全画素数をP、分割数
をNとすると、個々の分割されたゾーンの画素数は、P
/Nとなる。また、図示しないROMには各カテゴリの
各ゾーンの各画素毎の濃度データ及びゾーン別基準デー
タの平均値RE(i)が基準データとして用意されてい
る。このROMより、金種判定部7により特定されたカ
テゴリの基準データRE(i)(j)(i=1〜N、j
=1〜P/N)、及びゾーン別基準データの平均値RE
(i)を読み出す。そして、基準データRE(i)
(j)から比較基準データRE' (i)(j)を式
(2)により求めて、その比較基準データの大きさ(ノ
ルム)RL(i)を式(3)により求める。 RE' (i)(j)=RE(i)(j)−RE(i) ・・・(2)
【数2】 [類似度算出処理]類似度算出部8−2では、以下のス
テップS32〜S51の処理を行う。ステップS32に
おいて、各変数j=1,i=1に初期化する。ここで、
jは各ゾーンに含まれる画素数の示す変数、iはゾーン
の数を示す変数である。ステップS33において、i>
Nであるかどうかを判別して、全てのゾーンに対して、
被判別物のTE(i)(j)の平均値が求められたかを
判別する。全てのゾーンについて、平均値が求めらてい
ない時(i≦N)、ステップS34に進み、全てのゾー
ンについて、平均値が求められた時(i>N)、ステッ
プS43に進む。ステップS34において、ゾーン毎の
被判別物のデータの和を求める変数MNを初期化(0)
する。ステップS35において、ゾーンiについて、そ
のゾーンiに対する和が求められたかどうかを、j>P
/Nにより判別する。そのゾーンiに対して、和が求め
られていれば、ステップS39に進み、和が求めらてい
なければ、ステップS36に進む。
【0016】ステップS36において、MNの内容にT
E(i)(j)を加算する。ステップS38において、
ステップS35に戻る。ステップS39において、ゾー
ンiの被判別データTE(i)(j)の平均値MN/
(P/N)をTM' (i)に代入する。ステップS40
において、iに1増加して、次のゾーン番号を指示す
る。ステップS41において、j=1に初期化する。ス
テップS42において、ステップS33に戻る。ステッ
プS43において、i=1,j=1,k=1,CN=
0,RE=0に初期化する。ステップS44において、
i>Nであるかどうかを判別して、全てのゾーンに対し
て、被判別物のデータTE(i)(j)の真偽が判別さ
れたかどうかを判別する。全てのゾーンについて、真偽
が判別されていれば、ステップS59に進み、未判別の
ゾーンがあれば、ステップS45に進む。ステップS4
5において、ゾーン毎の被判別物のデータと平均値との
差TE'(i)(j)と比較基準データRE' (i)
(j)との積和変数S、TE' (i)(j)の2乗和を
求める変数TLを0に初期化する。
【0017】ステップS48において、変数TLの内容
と被判別物のデータTE' (i)(j)の二乗とを加算
する。ステップS49において、jを1増加する。ステ
ップS50において、ステップS46に戻る。ステップ
S51において、S/(TL1/2 ×RL(i))を求め
て、それをMに代入する。変数Mは、ゾーンiについ
て、データTE' (i)(j)(j=1〜P/N)を要
素とするベクトルと基準データRE' (i)(j)を要
素とするベクトルのベクトル間の余弦であり、ゾーンi
における、被判定物のデータTE(i)(j)と基準デ
ータRE(i)(j)との類似度を表す相関係数であ
る。Mは、−1≦M≦1となり、被判別物のデータが基
準データに類似すれば、1に近くなる。Mが−1であれ
ば、負の相関が100%ということで、パターンの濃度
値が平均値を基準として逆転している時である。
【0018】[加算処理]加算部8−3では、以下のス
テップS52〜S58の処理を行う。ステップS52に
おいて、Mが規定値α(例えば、0.8)以上あるかを
判別する。Mが規定値α以上であれば、ステップS53
に進み、Mが規定値α未満であれば、ステップS54に
進む。ステップS53において、ゾーンiの被判別物の
データTE(i)(j)が、基準データRE(i)
(j)に類似するとして、そのゾーンの類似する個数C
NTを1増加する。ステップS54において、、ゾーン
iの被判別物のデータTE(i)(j)が、基準データ
RE(i)(j)に非類似するとして、リジクトするゾ
ーン番号iをRE(k)に代入する。ステップS55に
おいて、リジクトするゾーンの個数kを1増加する。ス
テップS56において、iを1増加して、次のゾーンを
示すようにする。ステップS57において、j=1とし
て、初期化する。ステップS58において、ステップS
44に戻る。
【0019】[比較判別処理]比較判別部8−4では、
以下のステップS59〜S61の処理をする。ステップ
S59において、類似するゾーンの数CNが規定値β以
上であるかを判別する。CNが規定値β以上であれば、
ステップS60に進み、規定値βよりも小さければステ
ップS61に進む。ステップS60において、類似する
ゾーンの個数CNが規定値β以上であるので、印刷物が
真券であると判別する。ステップS61において、類似
するゾーンの個数CNが規定値βよりも小さいので、印
刷物をリジェクトする信号を上位装置に送る。この時、
リジクトする信号とともにリジェクトしたゾーンの番号
RE(k)を出力する。以上のように、本第2の実施例
では、第1の実施例に加えて、以下の利点がある。ゾー
ン毎の類似度が−1以上1以下の値を取るので、第1の
実施例よりも判別の幅が2倍に拡張され、より高精度な
判別が期待できる。そのため、各ゾーンの真偽判別能力
の向上が期待できる。
【0020】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 本発明は、主に金融機関等で用いられる現金自
動入出金機(ATM)や、両替機における紙幣判別方法
に利用可能である。さらに、あらかじめ判別物の標準カ
テゴリが有限に設定可能な種々の印刷物の自動判別機に
おける判別方法として応用できる。 (2) 本実施例では、金種判別部7により金種のカテ
ゴリを判別したが、金種判別部7を使用せず、真偽判別
部8によりすべてのカテゴリについて、真偽を判別する
ようにしてもよい。 (3) 被判別物のデータTE(i)(j)と基準デー
タRE(i)(j)との差分の和が規定範囲内にあるか
否かにより、各ゾーンの真偽を判定するようにしてもよ
い。 (4) 非判別物のデータTE(i)(j)と基準デー
タRE(i)(j)の差分の二乗和を求めるマハラノビ
ス距離が規定値を越えるか否かにより、各ゾーンの真偽
を判定するようにしてもよい。
【0021】(5) 金種判定部7では、2値化データ
ではなく、前処理部6より出力される多値データを用い
るようにしてもよい。 (6) 一般に、紙幣等のように印刷物のパターンの濃
度値には、ゾーンあるいは金種毎に統計的なばらつきが
あるので、このばらつきを考慮して基準カテゴリ又はゾ
ーン毎に規定値αを変更するようにしてもよい。 (7) 図2中のステップS7の処理は、被判別物のデ
ータTE(i)(j)のベクトルの大きさをゾーンごと
に一定に正規化(例えば、ノルムを1にする)しておく
ことにより、省略することができる。また、図4中のス
テップS48の処理についても、TE' (i)(j)の
ベクトルの大きさをゾーン毎に一定に正規化しておくこ
とにより省略することができる。 (8) 式(1)及び(3)のRL(i)は、ROMな
どに記憶しておいても、あるいは適宜算出するようにし
てもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜4の
発明によれば、入力された印刷物の全面を複数個の領域
に分割して、その領域毎に基準カテゴリの領域に類似し
ているか否かを判別するようにしたので、真偽の判別の
認識能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の印刷パターンの真偽判定方法
を実施するための印刷パターンの真偽判定装置の構成図
である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す真偽判定部の処理
を示すフローチャートである。
【図3】印刷物のゾーン分割の例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す真偽判定部の処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 認識搬送ユニット 2 制御回路 3 CCDイメージセンサ 4 A/D変換器 5 バッファメモリ 6 前処理部 7 金種判定部 8 真偽判定部 8−1 ゾーン分割部 8−2 類似度算出部 8−3 加算部 8−4 比較判定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された印刷物の濃度データを画素毎
    に作成する濃度データ作成処理と、 前記印刷物の全面を複数個の領域に分割するゾーン分割
    処理と、 前記入力された印刷物のパターンを照合する基準カテゴ
    リのリファレンスデータとして前記印刷物の画素に対応
    する濃度データを用意して、前記ゾーン分割処理により
    分割された前記領域の各々について、該領域内の前記印
    刷物の濃度データと前記基準カテゴリの濃度データとに
    基づいて、その領域内で類似度を算出する類似度算出処
    理と、 前記類似度と規定値とを比較して、前記印刷物の領域と
    前記基準カテゴリの領域との類似又は非類似を判別し
    て、類似又は非類似の領域の個数を算出する加算処理
    と、 前記加算処理により算出された類似又は非類似の領域の
    個数に基づいて、前記印刷物の真偽を判別する比較判別
    処理とを、 実行するようにしたことを特徴とする印刷パターンの真
    偽判別方法。
  2. 【請求項2】 前記類似度算出処理は、 前記各領域内の前記印刷物の画素の濃度データを要素と
    するベクトルと前記基準カテゴリの前記印刷物の濃度デ
    ータに対応する前記濃度データを要素とするベクトルと
    の余弦又は該余弦に基づく値を前記類似度として算出す
    るようにした、 ことを特徴とする請求項1記載の印刷パターンの真偽判
    別方法。
  3. 【請求項3】 前記類似度算出処理は、 前記各領域内の前記印刷物の画素の濃度データと前記基
    準カテゴリの前記印刷物の濃度データに対応する前記濃
    度データのその領域における相関係数又は該相関係数に
    基づく値を前記類似度として算出するようにした、 ことを特徴とする請求項1記載の印刷パターンの真偽判
    別方法。
  4. 【請求項4】 前記規定値は、 前記印刷物の印刷パターンの統計的なばらつきに応じて
    変更するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の印刷パターンの真偽判別方法。
JP7030303A 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの真偽判別方法 Withdrawn JPH08221632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7030303A JPH08221632A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの真偽判別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7030303A JPH08221632A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの真偽判別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08221632A true JPH08221632A (ja) 1996-08-30

Family

ID=12299993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7030303A Withdrawn JPH08221632A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 印刷パターンの真偽判別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08221632A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182115A (ja) * 1998-12-21 2000-06-30 Toshiba Corp 紙葉類の状態識別装置と紙葉類の汚れ具合識別装置と紙葉類の印刷状態識別装置と紙葉類の表裏識別装置
WO2009031242A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Glory Ltd. 紙葉類識別装置及び紙葉類識別方法
WO2009096553A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Aruze Corp. 紙葉類識別装置、及び紙葉類識別方法
WO2010021031A1 (ja) * 2008-08-20 2010-02-25 グローリー株式会社 紙幣処理装置および紙幣処理方法
WO2012083713A1 (zh) * 2010-12-23 2012-06-28 北京新岸线软件科技有限公司 一种纸币、票券识别方法和装置
CN103042822A (zh) * 2013-01-11 2013-04-17 西安印钞有限公司 印刷品双识码动态数字管控***及方法
JP2015230488A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 富士ゼロックス株式会社 真贋評価装置及びプログラム
CN109255362A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 北京柯斯元科技有限公司 随机纹理防伪标识图案判定方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182115A (ja) * 1998-12-21 2000-06-30 Toshiba Corp 紙葉類の状態識別装置と紙葉類の汚れ具合識別装置と紙葉類の印刷状態識別装置と紙葉類の表裏識別装置
WO2009031242A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Glory Ltd. 紙葉類識別装置及び紙葉類識別方法
JP5108018B2 (ja) * 2007-09-07 2012-12-26 グローリー株式会社 紙葉類識別装置及び紙葉類識別方法
US8494249B2 (en) 2007-09-07 2013-07-23 Glory Ltd. Paper sheet recognition apparatus and paper sheet recognition method
WO2009096553A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Aruze Corp. 紙葉類識別装置、及び紙葉類識別方法
JP2009181398A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Aruze Corp 紙葉類識別装置、及び紙葉類識別方法
US8483472B2 (en) 2008-01-31 2013-07-09 Universal Entertainment Corporation Paper sheet identifying device and paper sheet identifying method
WO2010021031A1 (ja) * 2008-08-20 2010-02-25 グローリー株式会社 紙幣処理装置および紙幣処理方法
WO2012083713A1 (zh) * 2010-12-23 2012-06-28 北京新岸线软件科技有限公司 一种纸币、票券识别方法和装置
CN103042822A (zh) * 2013-01-11 2013-04-17 西安印钞有限公司 印刷品双识码动态数字管控***及方法
JP2015230488A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 富士ゼロックス株式会社 真贋評価装置及びプログラム
CN109255362A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 北京柯斯元科技有限公司 随机纹理防伪标识图案判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7097022B2 (en) Device, method and program for paper discrimination
CN107610322B (zh) 纸币版本的识别方法、装置、电子设备以及存储介质
JPH09282517A (ja) 紙葉類の識別方法
US20020044677A1 (en) Denomination identification
WO2004081887A1 (ja) 紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置
KR100718728B1 (ko) 지폐 권종 인식 방법 및 장치
JP3366438B2 (ja) 紙葉類の種類識別方法
JPH08221632A (ja) 印刷パターンの真偽判別方法
CN101583978B (zh) 媒介识别装置及采用其区分媒介类型的方法
JP2001331839A (ja) 紙幣識別方法及び装置
JP2002092683A (ja) 媒体真偽鑑別装置
JPH0654186A (ja) 画像認識装置
KR101232684B1 (ko) 베이시안 접근법을 이용한 지폐 진위 감별 방법
JP3187698B2 (ja) 紙葉類認識装置
JP3423136B2 (ja) 紙葉類識別方法
JPH10198837A (ja) 紙葉判別装置
JP4306027B2 (ja) 紙葉類の真偽鑑別装置
JP3064739B2 (ja) 画像処理装置
JP4401961B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP2647238B2 (ja) 紙幣判別装置
JP2641079B2 (ja) 紙幣判別装置
JPH09282516A (ja) 印刷パターンの真偽判別方法
KR100599913B1 (ko) 지편 감별 장치, 지편 감별 방법 및 프로그램
JP3145447B2 (ja) 紙幣判別装置
JPH0836662A (ja) 紙幣判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507