JPH08220623A - フィルム上に磁気ヘッドを懸架する装置 - Google Patents

フィルム上に磁気ヘッドを懸架する装置

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JPH08220623A
JPH08220623A JP7293142A JP29314295A JPH08220623A JP H08220623 A JPH08220623 A JP H08220623A JP 7293142 A JP7293142 A JP 7293142A JP 29314295 A JP29314295 A JP 29314295A JP H08220623 A JPH08220623 A JP H08220623A
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JP
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filmstrip
film
magnetic
recording
magnetic layer
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JP7293142A
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Kent R Gandola
ラファエル ガンドラ ケント
Wlodzimierz S Czarnecki
スタンレー ツァルネキー ヴロツィミエーツ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • G03B17/24—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure
    • G—PHYSICS
    • G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03B2217/244—Magnetic devices
    • G—PHYSICS
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    • G11B15/60—Guiding record carrier
    • G11B15/62—Maintaining desired spacing between record carrier and head

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムストリップに損傷を与えることな
く、ＭＯＦ層に情報を記録再生する磁気記録ヘッドの懸
架装置を提供する。 【解決手段】 磁気層を持つフィルムストリップに画像
と情報を記録する。フィルムストリップ１０はレール１
４、１６と裏当て板１８の間を通る。磁気層は裏当て板
１８に面し、露光開口近くで凹状のフィルム横方向の湾
曲を持つ。スプリング屈曲素子群は、開口側で磁気層を
横切って伸びる。各素子は裏当て板１８に取付けた固定
式搭載プレートを有し、固定脚部を介して搭載用プラッ
トホームに接続され、搭載用プラットホームが更に角度
のある脚部を介しその先のプレートに接続され、搭載用
プレートが磁気層に向かって懸架される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用フィルムス
トリップの画像領域のフィルム磁気（ＭＯＦ）層上にあ
る情報を記録し、読み取るために使用する磁気記録およ
び再生ヘッド（簡単に、ここに記録ヘッドと呼ぶことに
する）に関し、特に、カメラ、もしくはフィルムストリ
ップを扱う他の装置において、比較的硬いフィルムスト
リップおよびＭＯＦ層と高いコンプライアンス（即ち、
外力を受けた際の物質の弾力性・たわみ性）を達成する
ため、懸架装置にそうした記録ヘッド素子を配置、かつ
搭載することに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般承継済み米国特許第４，９３３，７
８０号、第４，９７７，４１９号、第５，００６，８７
３号、第５，０２５，２８３号、および第５，２７６，
４７２号では、十分に透明なフィルム磁気層（ＭＯＦ層
と呼ばれる）を備え、ＭＯＦ層がフィルムストリップの
非感光乳剤側を覆う写真用フィルムストリップが、様々
なカメラシステムに関連して開示してある。画像フレー
ム領域と、記録情報領域（画像フレーム領域の両側にあ
って、フィルムタイプ、フィルム速度、フィルム露光情
報、露光済み画像フレームの処理およびその後の使用
（例えば、焼き付け）に関する情報等のための領域）と
の双方のＭＯＦ層に、使用可能な長手方向の記録用トラ
ックが図示してある。そこに開示されているシステム
は、フィルム製造中の情報の記録、カメラ使用中の一定
のトラック上の情報の読み取りまたは記録の少なくとも
一方、そして写真仕上げ中のプリンター関連情報の読み
取りまたは記録の少なくとも一方を備えている。カメラ
使用中に記録される情報は、写真撮影されたシーンに関
連する音声メッセージ、もしくは音を含むことが可能で
ある。またこうした情報を一定のトラックにデジタル、
もしくはアナログ形式で記録することができる。
【０００３】特許第´４１９号、および第´７８０号に
開示されている固有のカメラ記録トラックおよび記録ヘ
ッドは、フィルムの長手方向の縁に沿い、画像フレーム
領域のＭＯＦ層の外側に位置するトラックに記録するよ
うに配置されている。更に、一般承継済み米国特許第
５，０３４，８３６号、第５，０４１，９３３号、第
５，２７４，５２２号、および第５，２８５，３２４
号、および米国特許第５，３０７，１００号は、フィル
ムストリップの縁に沿った長手方向のトラックではある
が、画像フレーム領域ではないトラックに記録するため
使用する磁気記録ヘッドの配置を開示している。
【０００４】上で参照の特許はフィルムストリップの画
像領域外の縁に沿う磁気記録ヘッドを示していて、いず
れも記録ヘッドとは反対側の感光乳剤側に圧力パッド支
持体、もしくはローラを備え、信頼できる記録を保証す
るため記録媒体が連続して移動できるようにする旨を伝
えている。上で参照の特許第´１００号および第´３２
４号では、フィルム移送経路とフィルム平面に関し、反
対側に配置される圧力ローラを使用して磁気記録ヘッド
を搭載するための様々な配置が、カメラで開示されてい
る。
【０００５】上で参照の特許第´７８０号では異なった
アプローチがとられていて、カメラの記録ヘッドは、改
良されたフィルムカートリッジを収納するチャンバに関
して配置される。記録ヘッドは、フィルムカートリッジ
リップの開口部を通して露光されたフィルムストリップ
のＭＯＦ層を圧迫する。フィルムはリップ内で支持され
平面化されている。そして、感光乳剤面は、カートリッ
ジリップの下部フランジに重なる遮光性フラシ天素材を
使い形成された追従性のある支持体を圧迫する。
【０００６】特許第´７８０号は、記録ヘッドの細長い
アレイは、フラシ天部分を裏当て支持体として頼り、カ
ートリッジリップの細長い開口部を貫くように配置して
もよい旨の提案をしている。特許第´７８０号でとられ
るアプローチには、業界の新しいフィルムカートリッジ
基準を受け入れること、および開口部を通しての光の侵
入を遮断するためフラシ天素材を使用することが必要で
ある。
【０００７】上で参照した特許の内には、磁気記録ヘッ
ドアレイ（即ち、マルチヘッドアレイ）、または画像フ
レーム領域あるいは支持構造と反対側のフィルム面のＭ
ＯＦ層の複数のトラックに記録、もしくは再生するため
の各磁気記録ヘッド素子について何か特有な支持構造を
開示するものはない。スチルカメラの写真用フィルムの
画像フレーム領域にある磁気コーティングトラック、も
しくは磁気コーティングストライプ上の情報を読み取
り、また記録するには、他の磁気媒体記録装置で直面す
る問題とは異なった問題を解決する必要がある。
【０００８】ディスク駆動装置では、記録ヘッドは、エ
アフィルム上で飛動、もしくは浮動する。このエアフィ
ルムは、例えば米国特許第５，２８２，１０２号に示さ
れているように、磁気ディスクの仕様上平らな表面がア
クチュエータ集合体上を高速回転するように考案されて
いる。このディスクは、本来、回転する際に曲がった
り、あるいは均斉を欠いたりはせず、精密な記録ヘッド
コンプライアンスが得られる。磁気記録ヘッドが磁気デ
ィスク表面の小さな凸凹に従って起こす縦揺れおよび横
揺れは、アクチュエータ集合体の荷重アームを自由端に
搭載することで可能になる。
【０００９】テープ駆動装置では、磁気テープは張力の
下で十分にしなやかで、テープ送りの方向でもテープ幅
の方向でも、記録ヘッドの輪郭に添う。磁気テープは非
常に薄く、事実上硬さを全く示さない。記録は、磁気テ
ープを一定の速度で動かしながら行われる。
【００１０】しかし、写真用フィルムは、市販用で消費
者用の記録および再生に使用される磁気テープと比較す
ると遥かに厚く、また追従性も無く、本来偏平でもな
い。カートリッジから引き出されると、フィルムストリ
ップは、かなりの硬さと非常に目立つ横方向の湾曲を示
す。横方向の湾曲は幅全体に亙り、フィルムの非感光乳
剤側が凸状になる。更に、巻を解かれたフィルムストリ
ップは長手方向でもやはりフィルムの非感光乳剤側が凸
状になる湾曲を示す。後者の湾曲は、本来芯据付けのカ
ールによるもので、このカールは、フィルムストリップ
をフィルムカートリッジスプールにきっちりと巻き取っ
てあることから生じる。
【００１１】フィルムストリップの幅全体に亙るフィル
ム横方向の湾曲は、本来、感光乳剤多重層およびＭＯＦ
層（もし存在すれば）の数により生じる。感光乳剤多重
層（およびＭＯＦ層）は、アセテート、ＰＥＴ、あるい
はＰＥＮ素材のベースフィルム基板とは異なる伸縮特性
を有する。フィルム横方向の湾曲は、アンチクラスチッ
ク（方向を異にして反対に曲がる）湾曲として知られる
屈曲現象による影響も受ける。フィルムストリップのフ
ィルム横方向湾曲の程度は、環境条件にも左右され、こ
の条件は、フィルムの時間および温度経過、相対湿度、
フィルム厚を含む。フィルム横方向の湾曲のため、幅の
広いマルチヘッドアレイの幅全体に亙り、優れた接触
性、もしくはコンプライアンスを達成することは困難で
ある。信頼できる読み取り、もしくは書き込み信号を提
供するには、磁気記録ヘッドは磁気コーティングに極め
て接近した状態を維持しなければならない。フィルムカ
ールの変動のような障害が少しでもあると、それが記録
ヘッドの磁気コーティングに対する関係に変化を招き得
るため、信号の信頼性は損なわれる。
【００１２】携帯用のスチルカメラは、でき得る限りコ
ンパクトで軽く消費者にアピールしなければならないの
で、カメラ内のスペース制限は磁気記録ヘッドとフィル
ム駆動システムの大きさおよび位置を制約する。前記特
許に記載されたカメラでは、情報は、露光済み画像フレ
ームの反対側にある画像領域の縁に沿うか、もしくは画
像領域に亙る長手方向のトラック（フィルムストリップ
の幅を区切る記録ヘッドの位置により限定される）のＭ
ＯＦ層に記録されるという指定がなされている。そのた
めこの情報は、ネガがその後で個々の画像フレームに分
けられても、画像と再度合わせることが可能である。こ
の要件を満たすために、磁気記録は、フィルムストリッ
プが次の露光に送り出される間に、カメラ露光ゲート領
域の下流で行われなければならない。画像が露光される
カメラ内の露光ゲート領域は、フィルムレールおよび裏
当て板と併せて設計され、写真フィルムストリップの湾
曲を制限、かつ制御して、被写体がカメラレンズにより
所定のフレーム全域で最適かつ一様に結像されるという
保証ができるようにされている。カメラ内の他の領域、
特に下流の領域では、フィルムの平面性をそれほど注意
深く制御することはない。こうして、フィルムストリッ
プは、スプーリング、フィルム横方向の湾曲、エッジ状
況、および、その他の時間、湿度、および前述の温度照
射から生じる可塑性変形、に関連する非平面性を比較的
大きな程度まで受け入れる。
【００１３】記録中のフィルムの挙動は、引張りパルス
（即ち、断続的、もしくは緩やかな一定した挙動）を使
い、フレームの段階的進行モードで行われる。引張りパ
ルスが静止したフィルムストリップに伝えられると、記
録ヘッド／ＭＯＦ層界面のフィルムの緊張状況は、フィ
ルムストリップの非平面性および非コンプライアンスに
関わる問題を一層大きくしながら非常に変化しやすくな
る。
【００１４】特に重要なことは、記録ヘッドのフィルム
に対する界面が、ＭＯＦ層もしくは感光乳剤層に擦り傷
を付けないようにしなければならないことである。擦り
傷を付けると、画像の質は落ちる。前に参照したフィル
ムストリップ上のＭＯＦ層に関連した、記録ヘッドの構
造を示す特許には、画像フレーム領域の記録についての
こうした問題を克服する方法に関する記述はほとんど見
当たらない。
【００１５】磁気記録プロセスでは、記録ヘッドギャッ
プが磁気媒体と極めて接近し、もしくは接触している必
要がある。記録ヘッドギャップとＭＯＦ層の間が広く、
もしくは一様でなく間隔が離れると、記録密度の低下と
信号の質の低下を招く。記録ヘッドギャップのＭＯＦ層
との一様な接触、もしくは間隔を維持し、しかもフィル
ムストリップが本来持つべき湾曲、および露光ゲートで
達成されるべきフィルムストリップの平面性を歪めぬよ
うにすることは、前述のようにフィルムに非平面的な性
質と硬さがあるため、非常に難しい。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問
題、即ち、カメラ内の、または他のフィルムストリップ
処理、取り扱い、もしくはその他に関する装置内のフィ
ルムストリップのＭＯＦ層に、画像フレーム領域のフィ
ルムストリップに損傷を与えることなく、情報を記録お
よび再生する問題の解決に向けられたものである。
【００１７】それゆえ、フィルムストリップのＭＯＦ層
との磁気記録ヘッドのコンプライアンスを高めて、情報
を正確にＭＯＦ層の画像領域の複数トラックに記録およ
び／または再生を行い、画像の質にマイナスになる影響
を及ぼさないことが発明の主な目的である。
【００１８】本発明の更なる目的は、フィルムストリッ
プを横切って伸び、しかも各記録ヘッド素子がそれ自体
横方向の湾曲を示してＭＯＦ層に対し一様で低度の力を
加える程にフィルムストリップの輪郭に追従する、そう
したマルチヘッドアレイを懸架するシステムを提供する
ことである。
【００１９】
【課題を解決するための手段】本発明が実現されるの
は、まず最初の面では、写真用フィルムストリップの画
像フレーム領域に関連する情報を写真用フィルムストリ
ップの表面にある磁気層に記録および／または再生する
ための磁気記録／再生装置においてであり、フィルムス
トリップは、その幅全体に亙るフィルム横方向の湾曲を
有していて、その装置は、フィルムストリップ移送経路
の一方の側で裏当て板を有する、細長いフィルムストリ
ップ移送経路を限定するための手段と、フィルムストリ
ップ移送経路においてフィルムストリップ供給装置から
フィルムストリップ巻き上げ装置へ向かい長手方向にフ
ィルムストリップを送り出し、それにより、裏当て板側
に沿って送り出されたフィルムストリップがフィルム横
方向の湾曲を示し、かつ裏当て板とフィルムストリップ
磁気層の間の間隔はその幅全体に亙り変動するといっ
た、フィルムストリップを送り出すための手段と、磁気
層トラックに情報を記録および／または再生するため、
互いに間隔をおいたアレイの形でフィルムストリップを
横切って伸びるよう裏当て板に関し懸架調整され、トラ
ックは長手方向と画像フレーム領域全体に亙り広がる、
といった複数の磁気記録ヘッドと、フィルムストリップ
磁気層のフィルム横方向の湾曲と荷重接触コンプライア
ンスを保ちながら可変空間内でアレイの形をとる複数の
磁気記録ヘッドをそれぞれ懸架するための同じ複数の屈
曲素子を有する懸架手段と、を備え、各屈曲素子は、磁
気記録／再生ヘッドを搭載するための搭載用プラットホ
ームと、その反対側の端部を固定された第一および第二
可動屈曲脚部と、を有し、かつ、磁気記録／再生ヘッド
を介し磁気層に対して荷重を加えるため、裏当て板から
記録／再生用開口に入りフィルムストリップ磁気層に向
いて伸びていて、搭載用プラットホームは、記録ヘッド
の磁気層との接触幅全体に亙りフィルム横方向の湾曲に
順応するため、搭載用プラットホームに搭載される磁気
ヘッドの横揺れ挙動を可能にするための手段を有する。
【００２０】好ましくは、各屈曲素子の第一および第二
脚部と搭載用プラットホームは、薄手の弾性素材から形
成されて、第一および第二角度付き脚部の間に搭載用の
プラットホームを有し、かつ、フィルムストリップ移送
経路に向かって伸び、かつ、記録／再生用開口を長手方
向に通過するフィルムストリップの進行中の引っ張りの
変化に順応するため、そこに搭載される磁気記録／再生
ヘッドに対して縦揺れ挙動能力を提供する、ガルウイン
グ形付き懸架スプリング部の形を取り、この縦揺れ挙動
は、第一および第二角度付き脚部の屈曲挙動を介しても
たらされる。
【００２１】脚部は様々な形を取ることができ、また、
記録／再生用開口全体に亙りアレイの形で伸びるよう裏
当て板に固定、もしくは滑動可能にして取り付けること
ができる。代わりになるべきものとしては、第一および
第二脚部を、片持ち梁に、もしくは裏当て板に取り付け
られた別々のスプリング素子に、固定して取り付けるこ
とができる。
【００２２】好ましくは、各磁気記録ヘッドは、可変空
間の全体に亙る特定の接触位置で、フィルムストリップ
に損傷を与えることなくフィルムストリップの磁気層と
の磁気記録ヘッドの高度なコンプライアンスを保証する
ため、フィルム移送方向およびフィルム横方向に輪郭形
成済みプロフィールを示すよう形成される。
【００２３】発明は、好ましくは、フィルムストリップ
のＭＯＦ層と反対側にあるフィルムストリップ感光層の
画像フレームを露光するためフィルムストリップをカメ
ラ露光ゲートを通して移送するようなカメラにおいて実
施される。このことに関して、屈曲素子アレイおよび搭
載される記録ヘッドは、好ましくは、カメラ露光ゲート
の、フィルムストリップが凸状のフィルム横方向湾曲を
示す方の面に沿って配列される。
【００２４】また発明は、一定のトラックに情報をあら
かじめ記録するためフィルム製造に関連する他のフィル
ムストリップ移送装置において、または画像フレームを
現像するため露光済みフィルムストリップを処理する場
合において、または情報を更に他のトラックに記録する
ため画像フレームからプリントを作る場合において、ま
たは何かほかの理由で、トラックから情報を読み、もし
くはトラックへ情報を書き込み、また情報をＭＯＦ層の
選ばれたトラックから読み、もしくはそこへ書き込むこ
とが有用であると判明するような場合において、実施す
ることも可能である。
【００２５】記録ヘッド懸架装置は、写真媒体の形の変
動に従う能力を磁気記録ヘッドに提供する。長手方向と
フィルム横方向の双方でフィルムストリップの非平面性
に従う能力があるので、間隔の変動という危険を冒さず
にヘッド荷重を最小限にすることが可能である。こうし
て荷重を減らすと、次には、フィルムにかき傷をつける
可能性を大幅に抑えて最小限にすることができる。
【００２６】この特有な懸架装置は、必要とされる縦揺
れ、横揺れ、および荷重の挙動を提供するが、こうした
挙動を、それぞれの剛性を最適にデザインできるような
程度まで、切り離したままにしている。発明のもう一つ
の利点は、縦揺れ挙動の実際のピボットを、ギャップと
正確に一致するように置くので、ギャップは常にフィル
ムと接触を保つか、もしくはフィルムから最小間隔の位
置を維持するようになる。最後に、この懸架装置のデザ
インは、多量でも少量でも適当な費用で、単一の、もし
くは多数の記録ヘッド装置に製作することが可能であ
る。
【００２７】
【発明の実施の形態】本発明は、好ましくは、前で参照
の、例えば参考のためここに記載した特許第´８７３号
に詳述されたタイプの写真用フィルムストリップを使用
する。この写真用フィルムストリップは、フィルムスト
リップベースの非感光乳剤側に連続塗布された光透過性
ＭＯＦ層を有するタイプである。ＭＯＦ層にある区切ら
れた平行なトラックに情報を記録するためのカメラシス
テムでそうしたフィルムストリップ１０を使用するカメ
ラシステムが図１に示してある。こうしたカメラシステ
ムは、前で参照の特許第´７８０号、もしくは第´８７
３号に示されている形をとってもよい。図１は、そうし
たカメラの概略図を示している。尚、本発明を理解する
ために必要のない部分は省き、もしくはブロックダイア
グラムにして示し、開示を簡潔にした。
【００２８】カメラ２０の概略を示した断面図は、一方
の端部にフィルムカートリッジ３０を収めるためのチャ
ンバ２４を有するフレーム、もしくはハウジング２２を
含んでいる。カートリッジ３０は、図示のように通常の
３５ｍｍカートリッジの形をとる。このカートリッジ
は、フィルムストリップ１０が露光のため１回に１画像
フレームずつ引き出され、また露光後で巻き戻される際
に通る、受動的遮光装置を有する。フィルムカートリッ
ジは、「押し込み」（thrust）方式カートリッジの形を
とることもできる。このカートリッジは、一般承継済み
米国特許第５，２３１，４３８号に開示のタイプで、フ
ィルムストリップが露光のため送り出され、またフレー
ムがすべて露光済みになった後巻き戻される際に通るド
アを有した能動的遮光装置を備えている。どちらの場合
も、この技術分野では既知のことであるが、フィルムカ
ートリッジ３０は、カメラ後部、もしくはフィルム装填
チャンバドア（図示せず）を介して、チャンバ２４へ挿
入される。こうして、どちらも閉じられた際、カートリ
ッジ３０が図１に示されている方向にしっかりと保持さ
れるようになる。こうしたカメラおよびカートリッジ間
の共通の問題の主要点は、この技術分野では周知のこと
である。
【００２９】カートリッジ３０から、フィルムストリッ
プ１０はフィルム移送経路を移送されて、カメラ撮影レ
ンズ２８、シャッター、およびアパーチャーなどと位置
調整された方形露光ゲート開口部２６を通り、フィルム
巻き取りチャンバ３２へと至る。そこで、フィルムスト
リップ１０は、巻き取りスプール３４に巻き付けられ
る。こうしたフィルム移送を果たす機構は、この技術分
野では周知のものである。一般的には、この機構は、各
画像フレームの露光後、１回に１画像フレームずつフィ
ルムストリップ１０をカートリッジ３０からスプール３
４に送り出すため作動する。
【００３０】フィルムストリップを送り出したり巻き戻
したり、また画像フレームの露光、エレクトロニックフ
ラッシュ照明などを制御したりする際のカメラ操作は全
て、センサ入力装置４２とカメラ操作装置４４に感応す
る電子制御システム４０により制御される。電子制御シ
ステム４０は、ＲＯＭ４８、ＲＡＭ５０、タイマー５２
に連結されているプログラム済マイクロプロセッサ４６
を備えている。カメラ２０の他の要素は、フィルムスト
リップの送り出し、シャッターレリーズ装置（図示せ
ず）、通常の自動焦点および露光制御システム（図示せ
ず）、通常のデジタル・フレームカウンタ、そしてもち
ろんカメラ操作装置４４内のディスプレーおよびユーザ
インタフェースのスイッチ類（図示せず）、を監視する
ための通常の測光システムを含む。こうした構成要素も
全て、電子制御システム４０からマイクロプロセッサ４
６により、スチルカメラの技術分野で周知の方式を使っ
て制御される。
【００３１】マイクロプロセッサ４６はまた、読み取り
／書き込み電子装置ブロック５４を操作して、フィルム
ストリップ１０がカートリッジ３０と巻き取りチャンバ
３２の間を送り出される度に、その間、フィルムストリ
ップのＭＯＦ層、もしくは磁気層１１にあるトラックに
情報を記録し、またはそこから情報を読み取る。記録さ
れる情報は前述の通りであるが、フィルムストリップ１
０上に磁気的に記録されることになる、カメラ制御装置
４４を介したカメラユーザからの指令に関する情報も含
むことができる。そうした情報は、所定のフレームに対
して所望されるプリントの枚数に関するような情報であ
って、例えばフレーム番号、または最終的に現像処理担
当者が使用するためのカメラユーザ名および住所、また
は前に参照した一般承継済み特許中に記載のいずれかの
方法で撮影されているシーン、もしくはイベントの題名
により指定される。マイクロプロセッサ４６は、最終的
に現像処理担当者が使用するためフィルムストリップ１
０上に磁気的に記録されることになる、センサ４２から
のシーン露光関連情報も受けることができる。そうした
情報には、カメラ機種識別内容、撮影シーンに対するカ
メラの方向付け、シーン輝度、絞りの設定、およびシャ
ッター速度などを含むことが可能である。
【００３２】図１はまた、信号ライン５６を介し読み取
り／書き込み電子装置ブロック５４に連結されている磁
気記録／再生マルチヘッドアレイ、もしくは記録ヘッド
６０も描いている。図１には概略的に端面図で描かれて
いるが、次の説明から、磁気記録ヘッド６０は、後述の
方法で線状のマルチヘッドアレイに形成されている個別
の記録ヘッド素子６２1 −６２n のアレイであることが
理解される。磁気記録ヘッド６０は、裏当て板１８内に
ある細長い記録／再生空間（ギャップ）、もしくは開口
部１２中に配置されていて、画像フレーム領域のフィル
ムストリップ磁気層１１と接触を行う。裏当て板１８
は、平らな方形板から成っていて、この方形板は、方形
露光開口部２６を補足する平面部分を有し、またその内
部に形成された細長い記録／再生開口部１２を有する。
開口部１２の中にある磁気記録ヘッド６０およびその懸
架の詳細を説明する前に、まず図２を参照する。
【００３３】図２は、露光ゲート２６におけるフィルム
移送経路の端面断面図である。この端面断面図は、フィ
ルム横方向の湾曲、もしくはフィルムストリップ１０の
幅全体に亙るカール、およびフィルムストリップの進行
挙動に伴う裏当て板１８からのフィルムストリップ１０
の可変間隔を、強調して描いている。図２に描かれた
（磁気層１１側から見た場合）凹状のフィルム横方向の
カールが存在するのは、フィルムストリップ１０がカメ
ラハウジング２２中に形成された一対のフィルムレール
１４および１６の間で長手方向にその縁部に沿って拘束
され、方形露光ゲート開口部２６と裏当て板１８の向か
い合う側に沿ってのびるときである。
【００３４】フィルムカートリッジ３０を装填し、フィ
ルムストリップ１０の先端を引き出して巻き取りチャン
バ３２にセットした後、カメラ後部３８、もしくはフィ
ルム装填チャンバ２４を閉じる。バネを組み込んである
裏当て板１８は、フィルムストリップ１０がフィルム移
送経路を通り送り出されるにつれて、フィルムストリッ
プ１０の縁部をレール１４、１６の方向へ向け軽い圧力
を掛けて押し出す。レール１４、１６の付近のフィルム
ストリップ側縁部に沿って加えられる力が圧迫した瞬
間、拘束のない状態で（磁気層１１側から見た場合）凸
状のフィルム横方向の湾曲は逆転され、その結果、図２
に示される凹状のフィルム横方向の湾曲に変わる。
【００３５】更に厳密に述べると、フィルムストリップ
１０は、概して、１５０μｍないし３００μｍのフィル
ム移送経路間隙（ギャップ）の中に閉じ込められてい
る。裏当て板１８は、カートリッジ３０内のフィルム芯
据え付けに起因する長手方向のカールを除去し、フィル
ムストリップ１０の横全体に亙るフィルム横方向の湾曲
を逆転するのに役立つ。フィルムストリップ１０は、感
光乳剤側では横方向に働く支持が全くないので、描いて
ある２５μｍないし１００μｍの非平面性許容範囲の凹
状のフィルム横方向カールは、フィルム露光中でもまだ
存在するが、目立って画像の質を下げるほどのものでは
ない。フィルムストリップ１０は、カメラ露光ゲート２
６の中央では、裏当て板１８から離れるように反り返
り、カメラ露光ゲートの端部では裏当て板１８の方向
に、個々のフィルムストリップの横方向の湾曲の程度に
従って反り返る。
【００３６】普通のスチルカメラでは、裏当て板１８と
レール１４、１６の間の間隔は、製造上の許容度の結
果、０．２５ｍｍないし０．４５ｍｍの範囲にある。こ
うしたカメラに使用される写真用フィルムストリップ１
０は、一般的には厚さが０．１５ｍｍである。従って、
フィルムストリップの縁は、レール１４、１６に実は嵌
まらないことがある。横方向のフィルムカールのため
に、フィルムストリップ１０の最も外側の縁は、実際は
レール１４、１６の外側のカメラフレーム面に当たり、
カールの歪みで、フィルムストリップ１０の幅のほとん
どが裏当て板１８と当たる原因となる。こうなると、カ
メラレンズ２８は、一般的には裏当て板１８の隣のフィ
ルム面に結像する事態が生じる。
【００３７】前述のように、凹状のフィルム横方向のカ
ールの程度は、図２にではかなり誇張されている。しか
し、フィルム横方向の湾曲がたとえ小さくても、素子が
固定した直線状の支持体を装備していれば、個々の記録
ヘッドとのコンプライアンスは減退を来し、生じる間隙
により目標達成の機能は低下することが理解されよう。
その上、個々の記録ヘッドの縁部がフィルムストリップ
磁気層１１にかき傷を付けることもある。
【００３８】更に、フィルムストリップ１０のフィルム
横方向のカールおよびフィルムの剛性特性と併せて前に
述べた、フィルムストリップ進行挙動の始動と停止に伴
う加速、減速の痙攣的動きは、瞬間のフィルム横方向湾
曲に一様でない変動をもたらし、またフィルムストリッ
プ１０のＭＯＦ層と図２に例示されている裏当て板１８
との間に間隙を生じさせる。これが、フィルムストリッ
プ１０により記録ヘッドに加えられ力の瞬時の変化にな
り、ひいては、記録ヘッド／ＭＯＦ層コンプライアンス
の変化につながる。
【００３９】本発明は、次のようなことを実現すること
も含む。即ち、高度のコンプライアンスと記録ヘッドの
目的達成機能を、フィルムストリップ１０の感光乳剤側
に接触する裏当て支持体を使わずに、静的および動的な
条件の中で達成できること、またフィルム横方向の湾曲
が図２に示されているようにＭＯＦ層側で凹状になって
いる露光ゲート領域２６に、記録ヘッドを配置できるこ
とである。
【００４０】図１に戻ると、そこには単一の屈曲支持体
７０が露光ゲート２６の下流側の細長い開口部１２で磁
気記録ヘッド６０を懸架しているところが描かれてい
る。図３は細長い単一の屈曲支持体７０の一部を斜視図
で示している。コンプライアンスが得られるのは、単一
屈曲支持体７０の分離懸架屈曲素子７２1 −７２n 上
に、記録ヘッド素子６２1 −６２n を個別に取り付ける
ことによってである。この単一屈曲支持体７０は、裏当
て板１８に取り付けられ、細長い開口部１２を通して伸
長し、ヘッド素子が、フィルム横方向の湾曲の変化、お
よび動くフィルムストリップ１０により加えられる力に
合わせて、個別に縦揺れおよび横揺れすることができる
ようになっている。
【００４１】細長い単一屈曲支持体７０は、一枚になっ
た屈曲性素材（通常はステンレススチール）から製作さ
れる。素材は一枚から打ち抜かれて、個々の屈曲素子７
２1−７２n の逆ガルウィング形の模様になる。好まし
くは、屈曲支持体は、厚みが一様で８０μｍないし１２
０μｍの一枚の屈曲可能な金属板から打ち抜かれ、エッ
チングされ、形成される。
【００４２】各屈曲素子７２は、共通の細長い搭載用プ
レート７４から伸長して、固定脚部７６を成し、搭載用
プラットホーム７８を介し、次は滑動脚部８０を成し、
そして先端部は可動搭載用パッド８２を成す。各屈曲素
子７２1 −７２n は、搭載用プラットホーム７８1 −７
８n に接着される磁気記録ヘッド素子６２1 −６２
n（図示されていない）を支持する。そうした記録ヘッ
ドのそれぞれから伸びる記録ヘッド配線系統は固定脚部
７６1 −７６n に接着され、図１の信号ライン５６に接
続されている。
【００４３】搭載用プレート７４の円孔８４1 −８４n
は、スエージ加工を受けるか、もしくは搭載用ネジ８６
1 −８６n を受け入れるか、もしくは、例えば図１に示
されているように裏当て板１８の両側に別の方法で固定
して取り付けられるように設計されている。可動搭載用
パッド８２1 −８２n の楕円孔８８1 −８８n は、スラ
イド・ガイドとして機能し、細長い開口部１２のもう一
方の側にある裏当て板１８に取り付けられるスライド維
持杭、もしくはネジ９８1 −９８n を受け入れるよう指
定されている。各屈曲素子７２1 −７２n および各磁気
記録ヘッド素子６２1 −６２n の個々の縦揺れ横揺れ挙
動は、各記録ヘッド素子６２1 −６２n上のフィルムス
トリップ１０により加えられる不規則な圧力に応じるよ
う考慮されている。
【００４４】傾斜付き屈曲脚部７６1 −７６n および８
０1 −８０n は、好ましくは、エッジレールで補強さ
れ、また、形成される曲げの歪みは熱処理により軽減さ
れる。横揺れ挙動は、屈曲脚部７６1 −７６n および８
０1 −８０n をヘッド搭載用プラットホーム７８1 −７
８n の前後部付近で幅を狭め、ウエブ（即ち、型鍛造品
などの縁の薄いみみ状の金属部分）９０1 −９０n およ
び９２1 −９２n を形成することで達成される。屈曲支
持体打ち抜きの厚みと、ウエブ９０1 −９０n および９
２1 −９２n の幅が、横揺れのねじれ剛性を決定する支
配的要因である。縦揺れ挙動の達成は、各屈曲素子７２
1 −７２n の傾斜付き屈曲脚部７６1 −７６n および８
０1 −８０n の連結した動き（即ち、一方の脚部が平ら
になると、他方の脚部は屈曲する）により成される。
【００４５】縦揺れの挙動の実際のピボット、もしくは
回転軸が、図４ないし図７に示されている。この回転軸
で、２つの傾斜付き屈曲脚部から延長した仮想面が交差
する。屈曲脚部７６1 −７６n および８０1 −８０n の
傾斜は、実際のピボットがそれぞれの各記録ヘッド素子
６２1 −６２n のギャップの位置することになる点に正
確に作られるよう設計されている。こうした配置では、
各記録ヘッドの縦揺れが流動的に変化するに連れて、ヘ
ッドギャップは、ＭＯＦ層と接触を保つか、もしくはＭ
ＯＦ層から一貫して離れた状態を保つ。縦揺れ剛性は、
個々の屈曲素子７２それぞれの逆ガルウィング形の形成
接合部の屈曲曲げ剛性によってほぼ決定される。
【００４６】図３および４の実施形態では、ヘッド荷
重、もしくはフィルムストリップ１０から加えられるＺ
方向からの力は、結果としてヘッド素子のＺ方向の挙動
になる。Ｚ方向挙動の達成は、固定屈曲脚部７６が適所
に固定され、その一方では他の屈曲脚部８０はＸおよび
Ｚ方向の自由度を拘束されるが、Ｙ（フィルム送り）方
向には滑動を許されることにより成される。この場合の
Ｚ方向の挙動をもたらすのに必要な荷重は、脚部７６お
よび８０がそれぞれ細長いプレート７４および滑動プレ
ート８２に取り付けられている２か所の下部接合部の屈
曲曲げ剛性によって決定される。
【００４７】図５は、屈曲脚部７６1 −７６n および８
０1 −８０n がアコーデオン式折りたたみ部分１００、
１０２と結合し、追加の接合部を１組形成して、Ｚ方向
挙動の柔軟性を一層高める変形例を描いている。
【００４８】注目すべき点は、裏当て板１８にはバネが
組み込んであるので、屈曲支持体７０を裏当て板１８に
搭載すると、記録ヘッド素子の全てにＺ方向の柔軟性を
更に追加して与える点である。
【００４９】所望のヘッド荷重を達成できるもう一つの
アプローチは、可動搭載用パッド８２1 −８２n の代わ
りに更に細長いプレート７５を用い、かつプレート７４
および７５の双方を更に柔軟性のある懸架装置に懸架す
る手段による。この装置は、図６に示されるように独立
バネ１００、１０２を使うか、もしくは図７にあるよう
に片持ちバネ１０４を使って提供可能である。こうした
場合、プレート７４および７５は、適当な位置に固定さ
れる。図７では、片持ち梁固定端部をオフセットプレー
ト１０６を介し、裏当て板１８に固定することができ
る。
【００５０】どの懸架デザインが使用されていようと、
それには関わりなく、マルチヘッドアレイに使用される
と、隣接のヘッド屈曲体は、互いに独立した動きができ
る。つまり、各搭載記録ヘッド素子の縦揺れ、横揺れ、
そして荷重剛性は、他の記録ヘッドから切り離されてい
る。こうして、ヘッド素子は、図２に示されたような、
フィルム横方向湾曲および長手方向の挙動に応じたパタ
ーンを想定できる。
【００５１】この点に関しては、屈曲支持体７０の上述
の実施形態の屈曲素子７２1 −７２n を各々独立して製
作し、別々に裏当て板１８に搭載することが可能であ
る。
【００５２】好ましくは、屈曲剛性は、縦揺れ（フィル
ム送り）方向で３０ないし１００μＮｍ／ｄｅｇ，横揺
れ方向では５ないし３０μＮｍ／ｄｅｇの範囲にあり、
Ｚ方向の突出、もしくは荷重剛性は、２５Ｎ／ｍ以下の
バネ定数を使い０．０２ないし０．１０Ｎである。こう
した測定は、搭載用プラットホーム７８1 −７８n に取
り付けられた既知質量のブロック表面から反射され、か
つ自由に振動する光を検知する光子プローブを使う慣性
法（イナーシャ・メソッド）を利用して行われる。既知
の質量と、各方向の振動のそのままの周波数の測定か
ら、縦揺れおよび横揺れ方向の剛性を算出することが可
能である。
【００５３】これまでの全ての実施形態において、個々
のヘッド素子６２1 −６２n は、ＭＯＦ層と接する表面
が偏長で長円体の面で形成されていて、フィルム横方向
のＸ軸方向において、もしくは長手方向のＹ軸方向にお
いて、鋭い縁部が全く存在しないことが望ましい。各記
録ヘッド素子のこうした縁部もラッピング仕上げ、もし
くは研磨により記録ヘッドの側面となじませることがで
きる。結果として得られるヘッド輪郭は、２方向で表面
が凸状になっていて、その様子は、コンピュータで描か
れた、図８のラップ研磨済み記録ヘッド素子の位相図に
示されている。こうした形付けをすることで、図２に示
されているように個々のヘッド素子６２1 −６２n の位
置にあるフィルムストリップ１０のＭＯＦ層に対し、滑
り面を提供する。
【００５４】この滑り面の曲率半径は、比１．７＜Ｒｘ
／Ｒｙ＜１６．０により決定できる。ここで、Ｒｘおよ
びＲｙは、それぞれトラック幅全体の、およびフィルム
送り方向の曲率半径である。トラック幅の、もしくはＸ
軸方向の各記録ヘッド素子６２の幅は、０．３ｍｍない
し１．０ｍｍであり、Ｙ軸方向の各記録ヘッド素子６２
の長さは、０．７ｍｍないし２．０ｍｍである。各記録
ヘッド素子６２の滑り面の縁部は、ラッピング、もしく
は研磨によりなじませて、０．２５ｍｍの最小半径にす
る。Ｚ方向の搭載用プレートの表面から上の記録ヘッド
素子の高さは、５０ないし１２５μｍの範囲にある。
【００５５】
【発明の効果】本発明に従い、またその様々な特徴によ
って、フィルム移送経路中の記録ヘッドのフィルムに対
する界面であって、並列するトラックの幅全体に亙りま
た個々の磁気記録ヘッド素子ギャップ回りの広い範囲に
亙って密接な接触コンプライアンスを可能にする界面が
達成される。このヘッドのフィルムに対する界面は、出
会う可能性のあるフィルム横方向の湾曲の広い範囲に亙
り実施することができる。その上、この発明は、フィル
ムがフレームからフレームへと送り出される間、フィル
ムの引張りの一時的性質には反応しない安定した記録界
面を提供する。更に、この界面は感光乳剤側支持の必要
もなく、また画像フレーム領域のＭＯＦ表面にいかなる
重大な表面損傷も招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を実施することができるカメラの構成
部分の概略図である。
【図２】 フィルム移送経路中のフィルムストリップの
フィルム横方向湾曲、および図１のカメラにおける磁気
記録ヘッド素子の必要とされる縦揺れ横揺れ懸架、の部
分的断面図である。
【図３】 図１のカメラ中のフィルムストリップのＭＯ
Ｆ層に関連して、磁気記録ヘッド素子を個別に懸架する
ための細長い屈曲支持体の部分的斜視図である。
【図４】 縦揺れ挙動の実質的ピボットと、そのピボッ
トの、フィルムストリップに従う記録ヘッドギャップに
対する関係とを示す、図３の細長い屈曲支持体の側面図
である。
【図５】 図３の細長い屈曲支持体の外形の異形の側面
図である。
【図６】 図３ないし６の細長い屈曲支持体をカメラ裏
当て板に取り付ける仕方の異形の側面図である。
【図７】 図３ないし６の細長い屈曲支持体をカメラ裏
当て板に取り付ける仕方の異形の側面図である。
【図８】 本発明で使用するのに適した記録ヘッド素子
のプロフィールの位相図である。
【符号の説明】
１０ フィルムストリップ、１１ ＭＯＦ、もしくは磁
気層、１２ 細長い記録／再生ギャップ、もしくは開口
部、１８ 裏当て板、２０ カメラ、２６ 露光ゲート
開口部、２８ カメラ撮影レンズ、３０ フィルムカー
トリッジ、３２フィルム巻き上げチャンバ、６０ 磁気
記録ヘッド、７０ 屈曲支持体。
フロントページの続き (72)発明者 ヴロツィミエーツ スタンレー ツァルネ キー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ラン チョ サンタ フェ ピーオーボックス 0156

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フィルムストリップの画像フレーム領域
    に関する情報をフィルムストリップ表面にある透明な磁
    気層に記録または再生する装置において、前記フィルム
    ストリップはその幅全体に亙るフィルム横方向の湾曲を
    有しており、該装置は、 フィルムストリップ移送経路の一方の側に裏当て板を有
    する細長いフィルムストリップ移送経路を限定するため
    の手段と、 前記フィルムストリップ移送経路においてフィルムスト
    リップ供給装置からフィルムストリップ巻き上げ装置に
    向かい長手方向にフィルムストリップを送り出す送出手
    段であって、前記裏当て板側に沿って送り出された前記
    フィルムストリップが前記フィルム横方向の湾曲を示
    し、かつ前記裏当て板と前記フィルムストリップ磁気層
    の間の間隔はその幅全体に亙り変動する状況を生む手段
    と、 前記磁気層のトラックに情報を記録しまたは再生するた
    め、互いに間隔をおいたアレイの形で前記フィルムスト
    リップを横切って伸びるよう前記裏当て板に関し懸架調
    整される複数の磁気ヘッドであって、前記トラックが前
    記長手方向と前記画像フレーム領域全体に亙ってのびる
    状況を生む磁気ヘッドと、 前記フィルムストリップ磁気層の前記フィルム横方向湾
    曲と荷重接触コンプライアンスを保ちながら前記可変空
    間内で前記アレイの形をとる複数の磁気ヘッドをそれぞ
    れ懸架するための複数の屈曲素子を有する懸架手段と、 を備え、 各屈曲素子は、磁気ヘッドを搭載するための搭載用プラ
    ットホームと、その反対側の端部を固定された第一およ
    び第二可動屈曲脚部とを有し、かつ、前記磁気ヘッドを
    介して前記磁気層に対して荷重を加えるため、前記裏当
    て板から記録再生用開口に入り前記フィルムストリップ
    磁気層に向って伸びていて、 前記搭載用プラットホームは、前記記録ヘッドの前記磁
    気層との接触幅全体に亙る前記フィルム横方向湾曲に順
    応するよう、前記搭載用プラットホームに搭載された前
    記磁気ヘッドの横揺れ挙動を可能にするための手段を有
    することを特徴とする装置。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、 前記各屈曲素子の前記第一および第二脚部と前記搭載用
    プラットホームは薄手の弾性素材から形成され、 前記第一および第二角度付き脚部の間にある前記搭載用
    プラットホームを有し、かつ、前記フィルムストリップ
    移送経路に向かって伸び、かつ、前記記録再生用開口を
    前記長手方向に通過する前記フィルムストリップの進行
    中の引っ張りの変化に順応するため、そこに搭載された
    前記磁気ヘッドに対して縦揺れ挙動能力を提供するガル
    ウイング形懸架スプリング部の形を取り、 前記縦揺れ挙動は、前記第一および第二角度付き脚部の
    屈曲挙動を介してもたらされる装置。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載の装置において、 前記磁気ヘッドはそれぞれ、前記フィルムストリップ磁
    気層と接触するためヘッド接触面に磁気記録ギャップを
    有し、かつ、前記第一および第二脚部は、前記ヘッド接
    触面の前記磁気ヘッドギャップにおいて交差する平面で
    角度を付けて折り曲げられていて、 前記記録ヘッドギャップは、フィルムストリップの引っ
    張りの変化が長手方向の間に磁気ヘッドに前記第一およ
    び第二脚部の屈曲挙動を介して縦揺れを起こさせる際、
    前記フィルムストリップ磁気層と接触を維持する装置。
  4. 【請求項４】 請求項２に記載の装置において、 前記磁気ヘッドはそれぞれ、前記フィルムストリップ磁
    気層と接触するため記録ヘッド接触面に磁気記録ギャッ
    プを有し、かつ、前記第一および第二脚部は、各々アコ
    ーディオン式折りたたみ形に形成され、その各々が前記
    記録ヘッド接触面の前記磁気ヘッドギャップにおいて交
    差する平面で角度を付けて折り曲げられた部分を有し、 前記記録ヘッドギャップは、フィルムストリップの引っ
    張りの変化が長手方向の間に磁気ヘッドに前記第一およ
    び第二脚部の屈曲挙動を介して縦揺れを起こさせる際、
    前記フィルムストリップ磁気層と接触を維持する装置。
  5. 【請求項５】 請求項２に記載の装置において、 前記裏当て板は、前記フィルムストリップ移送経路全体
    に亙って広がる記録再生開口と共に形成され、 前記屈曲素子は、互いに平行に位置調整されて前記記録
    再生開口を横切って懸架されるように取り付けられて、
    前記第一および第二脚部と、前記搭載用プレートに搭載
    された前記磁気ヘッドが、前記フィルムストリップ磁気
    層に向かい前記可変空間を横切って前記記録再生開口中
    に伸びて、前記磁気ヘッド素子を、前記アレイ形に、か
    つ、予め決められた荷重により前記フィルムストリップ
    磁気層の前記フィルム横方向の湾曲に抗して配置する装
    置。
  6. 【請求項６】 請求項１に記載の装置において、 前記裏当て板は、前記フィルムストリップ移送経路全体
    に亙って広がる記録再生開口と共に形成され、 前記屈曲素子は、互いに平行に位置調整されて前記記録
    再生開口を横切って懸架されるように取り付けられて、
    前記第一および第二脚部と、前記搭載用プレートに搭載
    された前記磁気ヘッドが、前記フィルムストリップ磁気
    層に向かい前記可変空間を横切って前記記録再生開口中
    に伸びて、前記磁気ヘッド素子を、前記アレイ形に、か
    つ、予め決められた荷重により前記フィルムストリップ
    磁気層の前記フィルム横方向の湾曲に抗して配置する装
    置。
  7. 【請求項７】 請求項２に記載の装置で、 さらに、前記裏当て板に前記屈曲素子のそれぞれの前記
    第一脚部を固定して取り付けるための手段と、前記裏当
    て板に関して、前記第二脚部を滑動できるように取り付
    けるための手段とを備え、 前記屈曲素子を前記フィルム横方向湾曲と前記裏当て板
    の間の前記変動間隔に比例する変化量により前記フィル
    ムストリップ磁気層から向きをそらす装置。
  8. 【請求項８】 請求項２に記載の装置において、更に、
    前記裏当て板に前記屈曲素子のそれぞれの前記第一およ
    び第二脚部を固定取り付けするための手段を備える装
    置。
  9. 【請求項９】 請求項２に記載の装置で、更に、前記裏
    当て板に関し、前記屈曲素子のそれぞれを柔軟に懸架す
    るための手段を有し、更に第一端部および第二端部を有
    する片持ち梁と、 前記裏当て板に前記片持ち梁の前記第一端部を取り付け
    るための手段と、 前記屈曲素子のそれぞれの前記第一および第二脚部を、
    前記片持ち梁に前記第二端部に沿い固定して取り付ける
    ための手段と、 を有する装置。
  10. 【請求項１０】 請求項２に記載の装置で、更に、前記
    裏当て板に関し、前記屈曲素子のそれぞれを柔軟に懸架
    するための手段を有し、更に前記裏当て板の互いに間隔
    をおいた位置に組み込まれた第一および第二バネ素子
    と、 前記屈曲素子のそれぞれの前記第一および第二脚部を前
    記第一および第二バネ素子にそれぞれ固定取り付けする
    ための手段と、 を有する装置。
  11. 【請求項１１】 請求項１に記載の装置において、 前記磁気ヘッドは、磁気ヘッドの横揺れ挙動の間、フィ
    ルムストリップに損傷を与えることなく前記フィルム横
    方向湾曲に順応するようフィルムストリップ磁気層との
    コンプライアンスを保証するために、前記フィルム横方
    向の輪郭付け済みプロフィールを用いて形成される装
    置。
  12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の装置において、 前記磁気ヘッドは、磁気ヘッドの縦揺れ挙動の間、フィ
    ルムストリップに損傷を与えることなく前記フィルムス
    トリップ送りの変化に順応するようフィルムストリップ
    磁気層とのコンプライアンスを保証するために、前記長
    手方向の輪郭付け済みプロフィールを用いて形成される
    装置。
  13. 【請求項１３】 フィルム横方向の湾曲を有し、かつフ
    ィルム面上に置かれた透明な磁気層を有する細長いフィ
    ルムストリップを受け入れ、またフィルムストリップの
    画像フレームの露光に関して磁気層に情報を記録し、も
    しくは磁気層から情報を再生するための写真用スチルカ
    メラにおいて、 一方の側に裏当て板を有し、また他方の側には互いに間
    隔をおいた、フィルムストリップ移送経路において前記
    フィルムストリップを導くためのフィルムレールを有す
    る、前記細長いフィルムストリップ移送経路を限定する
    ための手段と、 前記フィルムストリップ移送経路において、フィルムス
    トリップ供給装置からフィルムストリップ巻き上げ装置
    に向かい長手方向に、カメラ画像フレーム露光開口の先
    の前記フィルムレールと前記裏当て板の間で前記フィル
    ムレールの間を前記フィルムストリップを送り出す送出
    手段であって、前記フィルムストリップ磁気層は裏当て
    板に面し、かつ前記露光開口の一方の側の近くで凹状の
    フィルム横方向の湾曲を有していて、それにより、前記
    裏当て板と凹状フィルムストリップ磁気層との間の間隔
    はその幅全体に亙り変動する状況を生む送出手段と、 前記磁気層のトラックに情報を記録または再生するた
    め、互いに間隔をおいたアレイの形で前記フィルムスト
    リップを横切って伸びるよう前記裏当て板に関し懸架調
    整される複数の磁気ヘッドであって、前記トラックが前
    記長手方向と前記画像フレーム領域全体に亙ってのびる
    状況を生む磁気ヘッドと、 前記フィルムストリップ磁気層の前記凹状フィルム横方
    向湾曲と荷重接触コンプライアンスを保ちながら前記可
    変空間内で前記アレイの形をとる複数の磁気ヘッドをそ
    れぞれ懸架するための複数の屈曲素子を有する懸架手段
    と、 を備え、 各屈曲素子は、磁気ヘッドを搭載するための搭載用プラ
    ットホームと、その反対側の端部を固定された第一およ
    び第二可動屈曲脚部とを有し、かつ、前記磁気ヘッドを
    介して前記磁気層に対して荷重を加えるため、前記裏当
    て板から記録再生用開口に入り前記フィルムストリップ
    磁気層に向って伸びていて、 前記搭載用プラットホームは、前記記録ヘッドの前記磁
    気層との接触幅全体に亙る前記フィルム凹状湾曲に順応
    するよう、前記搭載用プラットホームに搭載された前記
    磁気ヘッドの横揺れ挙動を可能にするための手段を有す
    ることを特徴とする写真用スチルカメラ。
  14. 【請求項１４】 請求項１３に記載のカメラにおいて、 各前記屈曲素子の前記第一および第二脚部と前記搭載用
    プラットホームは、薄手の弾性素材から形成され、 前記第一および第二角度付き脚部の間にある前記搭載用
    プラットホームを有し、かつ、前記フィルムストリップ
    移送経路に向かって伸び、かつ、前記記録再生用開口を
    前記長手方向に通過する前記フィルムストリップの進行
    中の引っ張りの変化に順応するため、そこに搭載された
    前記磁気ヘッドに対して縦揺れ挙動能力を提供する、ガ
    ルウイング形懸架スプリング部の形を取り、 前記縦揺れ挙動は、前記第一および第二角度付き脚部の
    屈曲挙動を介してもたらされるカメラ。
  15. 【請求項１５】 請求項１４に記載のカメラにおいて、 前記磁気ヘッドはそれぞれ、前記フィルムストリップ磁
    気層と接触するため記録ヘッド接触面に磁気記録ギャッ
    プを有し、かつ、前記第一および第二脚部は、前記記録
    ヘッド接触面の前記磁気ヘッドギャップにおいて交差す
    る平面で角度を付けて折り曲げられていて、 前記記録ヘッドギャップは、フィルムストリップの引っ
    張りの変化が長手方向の間に磁気ヘッドに前記第一およ
    び第二脚部の屈曲挙動を介して縦揺れを起こさせる際、
    前記フィルムストリップ磁気層と接触を維持するカメ
    ラ。
  16. 【請求項１６】 請求項１４に記載のカメラにおいて、 前記磁気ヘッドはそれぞれ、前記フィルムストリップ磁
    気層と接触するため記録ヘッド接触面に磁気記録ギャッ
    プを有し、かつ、前記第一および第二脚部は、各々アコ
    ーディオン式折りたたみ形に形成され、その各々が前記
    記録ヘッド接触面の前記磁気ヘッドギャップにおいて交
    差する平面で角度を付けて折り曲げられた部分を有し、 前記記録ヘッドギャップはそれぞれ、フィルムストリッ
    プの引っ張りの変化が長手方向の間に磁気ヘッドに前記
    第一および第二脚部の屈曲挙動を介して縦揺れを起こさ
    せる際、前記フィルムストリップ磁気層と接触を維持す
    るカメラ。
  17. 【請求項１７】 請求項１４に記載のカメラにおいて、 前記裏当て板は、前記フィルムストリップ移送経路全体
    に亙って広がる記録再生開口と共に形成され、 前記屈曲素子は、互いに平行に位置調整されて前記記録
    再生開口を横切って懸架されるように取り付けられて、
    前記第一および第二脚部と、前記搭載用プレートに搭載
    された前記磁気ヘッドが、前記フィルムストリップ磁気
    層に向かい前記可変空間を横切って前記記録再生開口中
    に伸びて、前記磁気ヘッド素子を、前記アレイ形に、か
    つ、予め決められた荷重により前記フィルムストリップ
    磁気層の前記フィルム横方向の湾曲に抗して配置するカ
    メラ。
  18. 【請求項１８】 請求項１３に記載のカメラにおいて、 前記裏当て板は、前記フィルムストリップ移送経路全体
    に亙って広がる記録再生開口と共に形成され、 前記屈曲素子は、互いに平行に位置調整されて前記記録
    再生開口を横切って懸架されるように取り付けられて、
    前記第一および第二脚部と、前記搭載用プレートに搭載
    された前記磁気ヘッドが、前記フィルムストリップ磁気
    層に向かい前記可変空間を横切って前記記録再生開口中
    に伸びて、前記磁気ヘッド素子を、前記アレイ形に、か
    つ、予め決められた荷重により前記フィルムストリップ
    磁気層の前記フィルム横方向の湾曲に抗して配置するカ
    メラ。
  19. 【請求項１９】 請求項１３に記載のカメラにおいて、 前記磁気ヘッドは、磁気ヘッドの横揺れ挙動の間、フィ
    ルムストリップに損傷を与えることなく前記フィルム横
    方向湾曲に順応するようフィルムストリップ磁気層との
    コンプライアンスを保証するために、前記フィルム横方
    向の輪郭付け済みプロフィールを用いて形成されるカメ
    ラ。
  20. 【請求項２０】 請求項１３に記載のカメラにおいて、 前記磁気ヘッドは、磁気ヘッドの縦揺れ挙動の間、フィ
    ルムストリップに損傷を与えることなく前記フィルムス
    トリップ送りの変化に順応するようフィルムストリップ
    磁気層とのコンプライアンスを保証するために、前記長
    手方向の輪郭付け済みプロフィールを用いて形成される
    カメラ。
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