JPH08218020A - 記録液、これを用いたインクジェット記録方法および記録装置 - Google Patents

記録液、これを用いたインクジェット記録方法および記録装置

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JPH08218020A
JPH08218020A JP4368095A JP4368095A JPH08218020A JP H08218020 A JPH08218020 A JP H08218020A JP 4368095 A JP4368095 A JP 4368095A JP 4368095 A JP4368095 A JP 4368095A JP H08218020 A JPH08218020 A JP H08218020A
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recording
blue
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pigment
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Shinichi Tochihara
伸一 栃原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた画像の堅牢性と鮮明なシアン色の記録
と、高周波数応答性、吐出の持続安定性にも優れた記録
液、インクジェット記録方法および記録装置を提供す
る。 【構成】 少なくとも青色染料と青色顔料、水溶性界面
活性剤及び水を含有する記録液、これを用いたインクジ
ェット記録方法および記録装置。青色染料がC.I.ダ
イレクトブルー 199で、青色顔料がC.I.ピグメ
ントブルー 15:3及び/又はC.I.ピグメントブ
ルー 16であり、青色染料と青色顔料の比率が重量比
で10:1〜1:10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録液、これを用いたイ
ンクジェット記録方法および記録装置に関し、特にイン
クジェットプリンターに適する記録液、更に記録ヘッド
のオリフィスから熱エネルギーの作用によって記録液を
飛翔させて被記録材に記録を行う記録方法および記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録時の騒
音の発生が少なく、高集積のヘッドを使用することによ
り、高解像の記録画像が高速で得られるという利点を有
している。このようなインクジェット記録方式では、イ
ンクとして各種の水溶性染料を水又は、水と有機溶剤と
の混合液に溶解させたものが使用されている。しかしな
がら、水溶性染料を用いた場合には、これらの水溶性染
料は本来耐光性が劣るため、記録画像の耐光性が問題に
なる場合が多い。
【0003】又、インクが水溶性である為に、記録画像
の耐水性が問題となる場合が多い。即ち記録画像が雨、
汗あるいは飲食用の水などに接した場合、記録画像がに
じんだり、消失したりすることがある。特に、シアン色
を有する染料では、その色調と耐光性、耐水性を両立さ
せるのは難しく、種々の試みが成されているものの充分
な性能は得られていないのが現状である。
【0004】一方、ボールペンなどのインクに染料を用
いた文房具においても同様の問題があり、耐光性、耐水
性の問題を解決するために種々の文房具用水性顔料イン
クの提案がなされている。水性顔料インクの実用化のた
めに、分散安定性、ペン先でのインクの固化防止、ボー
ルペンのボールの摩耗防止などを検討している例は、特
開昭58−80368号公報、特開昭61−20018
2号公報、特開昭61−247774号公報、特開昭6
1−272278号公報、特開昭62−568号公報、
特開昭62−101671号公報、特開昭62−101
672号公報、特開平1−249869号公報、特開平
1−301760号公報などに示されている。
【0005】最近では、水性顔料インクを用いたボール
ペンや、マーカーが商品として市場に出初めている。更
に、青色顔料を用いた水性顔料インクの例は、特開昭6
1−200182号公報、特開昭61−247774号
公報、特開昭62−568号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
青色顔料を使用した顔料インクをインクジェット記録に
使用した場合、印字物の堅牢性は染料インクを用いたも
のに比べ格段に改良されることは前述した通りである
が、その後の研究により、インクジェット記録の特徴の
一つである印字物の彩やかさが、染料インクを用いて印
字したものより劣るという不都合が生じた。
【0007】又、比較的彩やかな顔料の中には分散の困
難なものもあり、分散が充分行われていない顔料インク
を、インクジェットプリンターに使用した場合、吐出安
定性に著しい障害を起こすという欠点があった。又、顔
料インクという分散系をインクジェット記録に使用する
場合、長時間の放置によるヘッド先端での固化の防止は
重要な技術課題であって、特にインクの組成は、信頼性
のある顔料インクを設計する上で重要なポイントであ
る。更に、従来の顔料インクの中には、比較的短時間で
の吐出性には優れるものの、記録ヘッドの駆動条件を変
えたり、長時間にわたって連続吐出を行った場合に吐出
が不安定になり、遂には吐出しなくなるという問題を生
じている。
【0008】本発明は、前述した従来技術の問題点を解
消し、記録画像の耐水性、耐光性はもとより、とりわ
け、高速印字に耐え得る高周波数応答性を満足し、かつ
駆動条件の変動や長時間の使用でも常に安定した吐出を
行うことができる記録液、これを用いたインクジェット
記録方法及び記録装置を提供することを目的とする。更
に、記録画像の色調が、普通紙でも鮮明なシアン色を発
色できる記録液を提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも青色染料と青色顔料、分散剤及び水を含有する記録
液において、前記分散剤が水溶性界面活性剤であること
を特徴とする記録液である。
【0010】また、本発明は、インクジェット方式によ
り形成したインク滴を被記録材に付着させて記録を行う
インクジェット記録方法において、前記インクとして上
記の記録液を適用することを特徴とするインクジェット
記録方法である。
【0011】また、本発明は、インクを収容したインク
収容部を有するインクカートリッジにおいて、前記イン
クとして上記の記録液を適用することを特徴とするイン
クカートリッジである。
【0012】また、本発明は、インクを収容したインク
収容部と前記インクをインク滴として吐出するためのヘ
ッド部とを共に有する記録ユニットにおいて、前記イン
クとして上記の記録液を適用することを特徴とするイン
クカートリッジである。
【0013】また、本発明は、インクジェット方式によ
り形成したインク滴を被記録材に付着させて記録を行う
インクジェット記録装置において、上記のインクカート
リッジ又は記録ユニットを有することを特徴とするイン
クジェット記録装置である。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
記録液は、少なくとも青色染料と青色顔料、分散剤及び
水を含む記録液において、前記分散剤が水溶性界面活性
剤であり、さらに本発明はかかる記録液に熱エネルギー
を付与して微細孔(オリフィス)からインク滴として吐
出させることにより記録を行うインクジェット記録方法
である。
【0015】本発明の記録液及び記録方法は、熱エネル
ギーを用いたインクジェットプリンターにとりわけ良い
適合性を有している。本発明者は、シアン色を有する水
性インクを熱エネルギーを用いたインクジェットプリン
ターに応用するために、各種の構造を有する青色顔料を
従来文房具などに提案されている組成で分散し、種々の
記録紙上に塗布し、堅牢性と色調を評価したところ、
C.I.ピグメントブルー 15:3とC.I.ピグメ
ントブルー 16が良好な堅牢性とシアン色の色調を示
すことを見いだした。しかしながら、これらの顔料を用
いたインクを熱エネルギーを利用したインクジェット記
録装置に使用したところ、吐出に著しい障害を起し、良
好な印字物が得られないという不都合が発生した。
【0016】本発明者は、この原因を調査して幾つかの
要因を見いだした。一つはこうした従来の文房具用イン
クにパルスを印加すると、その熱の作用により薄膜の発
熱抵抗体上に堆積物ができ、インクの発泡が不完全にな
るために吐出の乱れや不吐出が発生することである。更
には、薄膜抵抗体上に堆積物が発生しなくても発泡が不
完全で、液滴の吐出が印加パルスに応答できないために
不吐出が発生する場合があることである。つまり、イン
クをノズル先端から安定に吐出させるためには、インク
が薄膜抵抗体上で所望の体積で発泡し、更に、所望の時
間で発泡と消泡を繰り返すことができる性能を有してい
なければならない。
【0017】もう一つは、記録ヘッドの使用時におい
て、吐出口周辺部に発生するインクの液だまりによる吐
出不良である。すなわち、記録ヘッドの使用時には吐出
口の外回り表面に記録液が回り込んで、吐出口周辺部に
液だまりが発生すると、記録液が吐出口から吐出される
際には、その飛翔方向が正規の方向(所定方向)から離
れるようになり、良好な記録が行えなくなる。また、さ
らには、吐出口の回り全周が記録液の膜で覆われると、
いわゆるスプラッシュ現象が生じて記録液の飛び散りが
起こり、安定した記録が行えなくなる。あるいはまた、
吐出口を覆う液だまりが大きくなると、記録ヘッドの液
滴吐出が不可能になることすらある。以上のように、従
来の文房具用インクでは、これらの性能を満足していな
いため、インクジェット記録装置に充填し記録を行う
と、上記のような種々の不都合なことが起こる。
【0018】そこで、本発明者は、上記不都合な点を解
決するために鋭意検討を行なった結果、少なくともC.
I.ダイレクトブルー 199及び/又は下記一般式
(I)で表される化合物から選ばれる青色染料と、C.
I.ピグメントブルー 15:3及び/又はC.I.ピ
グメントブルー 16の青色顔料を水溶性界面活性剤で
分散した青色顔料分散液及び水を含む記録液を用いるこ
とにより、本発明の目的を達成するに至った。
【0019】
【化3】
【0020】(式中、Pcは金属を含有するフタロシア
ニン核を表し、R1 、R2 、R3 はそれぞれ独立に水素
原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基又は
置換アルケニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基
を表し、Lは2価の有機結合基を表し、Xはカルボニル
基又は下記の式(1)〜(3)に示す基を表す。
【0021】
【化4】
【0022】式中ZはNR45 、SR6 、OR6 を表
し、Yは水素原子、塩素原子、Z、SR7 、OR7 を表
し、Eは塩素原子あるいはシアノ基を表す。R4 、R
5 、R6 、R7 は各々独立に水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキ
ル基、置換アラルキル基を表すか又はR4 、R5 が結合
された窒素原子と一緒に5員環又は6員環を形成する。
Gは−COSH及び−COOHから選択された1個又は
2個の基によって置換された無色(発色性を有しない)
の有機基を表し、(t+q)は3〜4である。)
【0023】次に、本発明の重要なポイントとして第一
点は、顔料の分散剤として水溶性界面活性剤を使用する
ことにある。すなわち、高分子分散剤を用いた場合に
は、一般的にインク全体の粘度が高くなる傾向にあるた
め吐出性能に支障がでやすく、特に高速印字に不可欠な
高周波数応答性に対しては好ましくない。また、当然の
ごとく顔料分を多くして被記録材上で印字濃度を上げる
ことも上記の点から難しくなる。これに対して、水溶性
界面活性剤として比較的低分子領域のもので分散剤とし
て有効なものを使用すれば、上記問題を解決することが
可能となるため、高速印字にも十分耐えうる高濃度のシ
アン色を記録することができるようになる。更には印字
中に記録ヘッドの発熱抵抗体上に発生した堆積物が剥が
れやすくなるため、インクの発泡に悪影響が及ぶ前にこ
の堆積物が剥がれて除去されるという現象を繰り返すた
めに、常に安定した吐出が可能となることを見い出し
た。
【0024】第二点は、C.I.ダイレクトブルー 1
99及び/又は一般式(I)で表わされる青色染料を、
C.I.ピグメントブルー 15:3及び/又はC.
I.ピグメントブルー 16の青色顔料と併用すること
である。これは前述したごとく、印字中に記録ヘッドの
吐出口周辺に発生するインクの液だまりによる吐出不良
と密接な関係がある。従来技術の範囲内での駆動周波
数、すなわち2〜4KHz相当の印字条件では、青色顔
料、分散剤、主溶剤、添加剤の範疇で最適な選択、組み
合わせにより、この問題は回避できたが、上記のごとく
分散剤として水溶性界面活性剤を用いることにより5K
Hz以上の駆動周波数でも印字が可能になったが、今度
は高周波数領域での吐出の連続安定性が上記の問題によ
り満足できないという不都合が発生した。ところが、
C.I.ダイレクトブルー 199及び/又は一般式
(I)で表わされる青色染料を、上記の青色顔料と併用
すると、理由は定かではないが印字中における記録ヘッ
ド吐出口周辺部に発生するインク液だまりの量及び発生
頻度が軽減されるため、ワイピング部材としてブレード
が配設されているインクジェット記録装置においては、
シーケンスとして規定された条件時での自動ワイピン
グ、あるいは強制的なワイピング操作により吐出口周辺
部のインクの液だまりを容易に除去することが可能にな
ったので、高周波数領域の駆動条件でも良好な吐出性を
安定して維持することが可能になった。しかも、本発明
で使用するC.I.ダイレクトブルー 199及び/又
は一般式(I)で表わされる染料は鮮明なシアン色を発
現するため、顔料単独使用の場合よりも色調の良好なイ
ンクジェット用記録液が得られることを見い出し、本発
明を完成させた。
【0025】本発明で用いられる青色顔料としては、
C.I.ピグメントブルー 15:3、C.I.ピグメ
ントブルー 16で示されるフタロシアニン顔料が挙げ
られる。
【0026】本発明で用いられる青色染料は、C.I.
ダイレクトブルー 199及び/又は一般式(I)で表
される化合物から選ばれる染料であるが、その一般式
(I)で表される化合物の中で特に好ましい化合物の具
体例を以下の式1)〜3)に示す。
【0027】
【化5】
【0028】本発明の記録液に含有される青色染料及び
青色顔料の合計の含有量は、記録液全重量に対して通常
1〜20重量%の範囲が望ましい。1重量%未満では画
像の濃度が不十分となり、20重量%を越えると粘度が
高くなりすぎて、吐出が不安定となるので好ましくな
い。また、好ましくは2〜15重量%であり、さらに好
ましくは3〜10重量%であり、この範囲では良好な画
像及び吐出性が得られる利点がある。
【0029】また、前記青色染料と青色顔料の比率は重
量比で10:1〜1:10の範囲が望ましく、この範囲
以外では良好な堅牢性と色彩性のバランスがとれなくな
るので好ましくない。また、好ましくは青色染料:青色
顔料=2:1〜1:5であり、さらに好ましくは1:1
〜1:3であり、この範囲では高い堅牢性と鮮明なシア
ン色が得られる利点がある。
【0030】次に、顔料の分散剤として使用する水溶性
界面活性剤の具体例として、例えばアニオン界面活性剤
としては高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエー
テル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルアリー
ルエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハ
ク酸塩、アルキルアリル及びアルキルナフタレンスルホ
ン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸
塩等がある。
【0031】カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニ
ウム塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、
イミダゾリニウム塩等、両性界面活性剤としては、ベタ
イン形、アミノカルボン酸等、
【0032】ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタン
エステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリ
オキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオ
キシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオ
キシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ボ
リオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシド等を使
用することができる。
【0033】これらの中で本発明に好適に使用される水
溶性界面活性剤はアニオン界面活性剤である。前記水溶
性界面活性剤は記録液全重量に対して0.1〜2重量
%、好ましくは0.2〜1重量%の範囲で含有されるこ
とが好ましい。
【0034】本発明における記録液において好適な水性
媒体は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒であり、水と
しては種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオ
ン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。な
お、記録液中の水の含有量は、通常20〜90重量%、
好ましくは30〜80重量%の範囲である。
【0035】また、その他、併用し得る任意の溶剤成分
として、水と混合して使用される水溶性有機溶剤として
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアル
コール類:ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類:アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトンまたはケトンアルコール類:
【0036】テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類:ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類:エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類:グリセリン、エチレ
ングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル、ジ
エチレングリコールメチル(またはエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類:
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
【0037】これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル等の
多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。
【0038】さらに、吐出の安定性を得るためにはエタ
ノール、あるいはイソプロピルアコール、または多価ア
ルコールの低級アルキルエーテル類を添加することが効
果的である。これらの溶剤を添加することによって記録
液の薄膜抵抗体上での発泡をより安定に行うことができ
る。
【0039】本発明における記録液中の上記水溶性有機
溶剤の含有量は、記録液全重量の5〜60重量%の範囲
であり、好ましくは10〜50重量%の範囲である。
【0040】また、本発明における記録液は、上記の成
分の他に必要に応じて所望の物性値をもつ記録液とする
ために上記以外の界面活性剤、消泡剤、防腐剤等を添加
することができる。さらにノズル乾燥防止剤として尿
素、チオ尿素、エチレン尿素またはそれらの誘導体を含
有することもできる。
【0041】また、分散剤としてアルカリ可溶型の界面
活性剤を使用した場合の分散液に添加される塩基類とし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アミンメチルプロパノール、アン
モニア等の有機アミン、あるいは、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム等の無機塩基が好ましい。
【0042】一方、本発明に使用する分散機は、一般に
使用される分散機なら如何なるものでもよいが、例え
ば、ボールミル、ロールミル、サンドミル等があげられ
るが、その中でも、高速度のサンドミルが好ましく、例
えば、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミ
ル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パー
ルミル、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられ
る。
【0043】本発明において、所望の粒度分布を有する
顔料の分散体を得る方法としては、分散機の粉砕メディ
アのサイズを小さくする、粉砕メディアの充填率を大き
くする、また処理時間を長くする、吐出速度を遅くす
る、粉砕後フィルターや遠心分離機等で分級する等の手
法が用いられる。または、それらの手法の組み合わせが
あげられる。
【0044】次に、本発明の記録液を調製する方法は、
まず、高濃度の青色顔料を分散した顔料分散液を調整し
て、次に、特定の青色染料、水溶性媒体及び水を加え
て、所定の組成となるように記録液の調整を行なう。
【0045】本発明の記録液としてインクを利用したイ
ンクジェット記録方法は、インク浸透性のない被記録物
に対して、インク吐出口を複数備えた記録ヘッドからイ
ンクを付与して記録画像を形成するインクジェット記録
方法であり、前記被記録物表面を清浄化処理する第1の
工程と前記記録ヘッドの吐出口より画像記録信号に応じ
てインク滴を飛翔させ、前記被記録物の所定位置にイン
ク滴を付与して記録画像を形成する第2の工程と、前記
被記録物上に付与されたインクを硬化させる第3の工程
とを有することを特徴とする。
【0046】更に本発明のインクジェット記録方法で
は、好ましくは、第2の工程はバブルジェット記録方式
によって行われる。本発明の記録液としてインクを用い
て記録を行なうのに好適な方法及び装置としては、記録
ヘッドの室内のインクに記録信号を対応した熱エネルギ
ーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる方法
及び装置が挙げられる。
【0047】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを密着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等を形成させる保護膜16、アルミニウム電極17−1
及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よ
り成っている。
【0048】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0049】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同
様な発熱ヘッド28を密着して製作される。尚、図1
は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図
2は図1のA−B線での切断面である。
【0050】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設される。
【0051】又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口
面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0052】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0053】51は被記録材を挿入する為の給紙部であ
り、52は不図示のモータにより駆動される紙送りロー
ラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
【0054】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0055】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0056】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0057】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収納部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0058】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0059】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。
【0060】72は、記録ユニット内部を大気に連通さ
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。な
お、以下に示す部は重量部を示す。
【0062】実施例1(顔料分散液の調整) ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 4.0部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 69.0部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
界面活性剤を完全に溶解させた。
【0063】この溶液にC.I.ピグメントブルー 1
5:3を20部、イソプロピルアルコールを1.0部加
え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条件で
分散処理を行なった。
【0064】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0065】(インクの調整) 上記顔料分散液 15部 C.I.ダイレクトブルー 199 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 43部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[A]を得
た。
【0066】実施例2(インクの調整) 実施例1の顔料分散液 20部 具体例1)の染料 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 38部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[B]を得
た。
【0067】実施例3(インクの調整) 実施例1の顔料分散液 15部 C.I.ダイレクトブルー 199 1.0部 具体例2)の染料 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 42部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[C]を得
た。
【0068】実施例4(顔料分散液の調整) ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 4.0部 モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 69.0部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
界面活性剤を完全に溶解させた。
【0069】この溶液にC.I.ピグメントブルー 1
6を20部、イソプロピルアルコールを1.0部加え、
30分間プレミキシングを行った後、下記の条件で分散
処理を行なった。
【0070】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディアの充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0071】(インクの調整) 上記顔料分散液 15部 C.I.ダイレクトブルー 199 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 43部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[G]を得
た。
【0072】実施例5(インクの調整) 実施例4の顔料分散液 20部 具体例1)の染料 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 38部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[H]を得
た。
【0073】実施例6(インクの調整) 実施例1の顔料分散液 8部 実施例4の顔料分散液 7部 具体例2)の染料 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 43部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[I]を得
た。
【0074】比較例1(インクの調整) 実施例1の顔料分散液 20部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 40部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[D]を得
た。
【0075】比較例2(顔料分散液の調整) スチレン−アクリル酸共重合体 5.5部 (酸価200、平均分子量7000) モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 67.5部 ジエチレングリコール 5.0部
【0076】上記成分を混合し、ウォーターバスで70
℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させた。この溶液に
C.I.ピグメントブルー 15:3を20部、イソプ
ロピルアルコールを1.0部加え、30分間プレミキシ
ングを行なった後、実施例1と同一条件で分散処理を行
なった。
【0077】(インクの調整) 上記顔料分散液 15部 C.I.ダイレクトブルー 199 2.0部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 43部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[E]を得
た。
【0078】比較例3(インクの調整) C.I.ダイレクトブルー 199 3部 グリセリン 15部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 57部 上記成分を混合し、1時間撹拌してインク[F]を得
た。
【0079】上記の実施例1〜6及び比較例1〜3の記
録液(インク)を用いて、熱エネルギーを付与してイン
クを吐出するオンディマンドタイプのマルチヘッドを有
する記録装置(商品名:BJC−600J、キヤノン
(株)社製)により、25℃/55%RHの条件でイン
クを吐出し下記の検討を行なった結果を表1に示す。
【0080】T1 :駆動条件と吐出安定性 プリンターの駆動電圧を25Vに設定し、周波数を2K
Hz、4KHz、6KHzと変化させた時の印字の乱
れ、欠け、不吐出等の有無を観察することにより、周波
数応答性の評価をした。
【0081】○:周波数6KHzの条件でも、1文字目
からきれいに吐出し、連続印字中も不吐出、欠け、印字
の乱れがほとんどない。 △:周波数4KHzの条件までなら、1文字目からきれ
いに吐出し、連続印字中も不吐出、欠け、印字の乱れが
ほどんどない。 ×:周波数2KHzの条件のみ、1文字目からきれいに
吐出し、連続印字中も不吐出、欠け、印字の乱れがほと
んどない。
【0082】T2 :長時間に及ぶ連続吐出安定性 1パルスから各々の印加パルス数まで連続印字を行なっ
た場合に、以下の2点の原因により吐出不良が発生した
か否かを観察した。 原因 1)吐出口周辺部に大きなインクの液だまりが発生して
いる。 2)印字ヘッドの薄膜抵抗体上に多量の堆積物が発生し
ている。
【0083】○:2×108 パルスまで(40時間)上
記原因による吐出不良はほとんど発生しなかった。 △:1×108 パルスまで良好であったが、2×108
パルスまで(20時間)に上記原因による吐出不良が発
生した。 ×:5×107 パルスまで(10時間)に上記原因によ
る吐出不良が発生した。
【0084】T3 :耐水性 普通紙(Xerox 4024紙)に印字したサンプル
を水道水に5分間浸し、処理前後の印字物の光学濃度の
変化を測定した。 ○:残存濃度が90%以上 △:残存濃度が80〜89% ×:残存濃度が79%以下
【0085】T4 :耐光性 バブルジェットコピア紙(キャノン社製)に印字して作
成したサンプルをキャノンフェードメーター(ブラック
パネル63℃、槽内湿度75%)に100時間暴露し、
処理前後の色度の変化(色差;処理前後のCIELab
表色法による色度の変化の色度座標上での距離)を測定
した。
【0086】○:色差が3以下 △:色差が2.9〜10 ×:色差が11以上
【0087】T5 :色調 Xerox 4024紙に印字したサンプルを目視で観
察した。
【0088】○:鮮明なシアン色 △:暗いシアン色
【0089】
【表1】
【0090】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の記録液及び
これを用いたインクジェット記録方法、記録装置を用い
れば、すぐれた画像の堅牢性と鮮明なシアン色を提供す
ることが可能であり、更には、高周波数応答性、吐出の
持続安定性にもすぐれたインクジェット記録を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図3】図1及び図2に示したヘッドをマルチ化したヘ
ッドの外観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 インクジェット記録ヘッド 3 インクジェット記録装置 13 ヘッド 14 溝 15 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1,17−2 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス 23 メニスカス 24 記録小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク収納部 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給紙部 52 紙送りローラ 53 排紙ローラ 61 ワイピング部材 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 オリフィス先端 72 大気連通口 73 基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも青色染料と青色顔料、分散剤
    及び水を含有する記録液において、前記分散剤が水溶性
    界面活性剤であることを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】 前記青色染料がC.I.ダイレクトブル
    ー 199及び/又は下記一般式(I)で表される化合
    物から選ばれる染料である請求項1記載の記録液。 【化1】 (式中、Pcは金属を含有するフタロシアニン核を表
    し、R1 、R2 、R3 はそれぞれ独立に水素原子、アル
    キル基、置換アルキル基、アルケニル基又は置換アルケ
    ニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、L
    は2価の有機結合基を表し、Xはカルボニル基又は下記
    の式(1)〜(3)に示す基を表す。 【化2】 式中ZはNR45 、SR6 、OR6 を表し、Yは水素
    原子、塩素原子、Z、SR7 、OR7 を表し、Eは塩素
    原子あるいはシアノ基を表す。R4 、R5 、R6 、R7
    は各々独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、
    アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラ
    ルキル基を表すか又はR4 、R5 が結合された窒素原子
    と一緒に5員環又は6員環を形成する。Gは−COSH
    及び−COOHから選択された1個又は2個の基によっ
    て置換された無色の有機基を表し、(t+q)は3〜4
    である。)
  3. 【請求項3】 前記青色顔料がC.I.ピグメントブル
    ー 15:3及び/又はC.I.ピグメントブルー 1
    6である請求項1記載の記録液。
  4. 【請求項4】 前記水溶性界面活性剤がアニオン界面活
    性剤である請求項1記載の記録液。
  5. 【請求項5】 前記青色染料と青色顔料の比率が重量比
    で10:1〜1:10の範囲にある請求項1記載の記録
    液。
  6. 【請求項6】 インクジェット方式により形成したイン
    ク滴を被記録材に付着させて記録を行うインクジェット
    記録方法において、前記インクとして前記請求項1乃至
    5のいずれかの項に記載の記録液を適用することを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット方式が、インクに熱
    エネルギーを作用させる方式である請求項6に記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 インクを収容したインク収容部を有する
    インクカートリッジにおいて、前記インクとして前記請
    求項1乃至5のいずれかの項に記載の記録液を適用する
    ことを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 インクを収容したインク収容部と前記イ
    ンクをインク滴として吐出するためのヘッド部とを共に
    有する記録ユニットにおいて、前記インクとして前記請
    求項1乃至5のいずれかの項に記載の記録液を適用する
    ことを特徴とするインクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド部において、前記インクに
    熱エネルギーを作用させてインク吐出を行う請求項9に
    記載の記録ユニット。
  11. 【請求項11】 インクジェット方式により形成したイ
    ンク滴を被記録材に付着させて記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、前記請求項8乃至10のいずれか
    の項に記載のインクカートリッジ又は記録ユニットを有
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
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