JPH08217655A - しわ形成抑制剤 - Google Patents

しわ形成抑制剤

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JPH08217655A
JPH08217655A JP7022506A JP2250695A JPH08217655A JP H08217655 A JPH08217655 A JP H08217655A JP 7022506 A JP7022506 A JP 7022506A JP 2250695 A JP2250695 A JP 2250695A JP H08217655 A JPH08217655 A JP H08217655A
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JP
Japan
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extract
agent
hamamelisvirginiana
wrinkle
suppressing
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Pending
Application number
JP7022506A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hase
正 長谷
Takatoshi Murase
孝利 村瀬
Minehiro Okuda
峰広 奥田
Ichirou Tokimitsu
一郎 時光
Yoshinori Takema
吉則 武馬
Hiroyuki Osu
弘之 大須
Ayumi Ogawa
亜由美 小河
Yusuke Shibuya
祐輔 渋谷
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハマメリス抽出物を有効成分とするしわ形成
抑制剤。 【効果】 紫外線の照射によって生じるしわ形成抑制作
用に優れており、しわ予防用皮膚外用剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しわ形成抑制剤に関
し、詳しくは化粧水、クリーム、乳液、パック剤、頭皮
用化粧料等の化粧品や医薬品に好適に適用されるしわ形
成抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、しわ形成に対する予防・改善剤としては、レチン酸
及びその誘導体(特開平6−249585号公報等)、
アスコルビン酸誘導体(特開昭61−30510号、6
1−152613号公報等)、ビタミンE(特開昭62
−1951号、62−87506号公報等)、γ−アミ
ノ酪酸誘導体(特開昭62−255405号、特開平2
−62810号公報等)が提案されているが、これらは
安定性、安全性、効力等の面において十分なものではな
かった。
【0003】一方、最近では、しわ形成に対する予防効
果及び安全性の点から、天然物から得られる有効成分が
再び注目されるようになってきた。特に植物の抽出エキ
スには種々の効果を有するものがあり、これらは作用が
緩和で、適用によって十分にその効果が発揮され、また
安全性も高いために化粧料及び医薬品等への配合剤とし
て好ましいものと考えられる。
【0004】従って、本発明の目的は、植物成分を配合
し、しわ形成抑制効果に優れたしわ形成抑制剤を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は広く天然に存在する植物の抽出成分につ
いて紫外線照射後のしわ形成抑制作用につき鋭意検討を
行った結果、ハマメリス抽出物が優れたしわ形成抑制作
用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、ハマメリス抽出物を
有効成分とするしわ形成抑制剤を提供するものである。
【0007】本発明に使用されるハマメリス抽出物は、
ハマメリス(Hamamelisvirginiana
L.)の全草又はその葉、樹皮、根及び枝のうちの1
又は2以上の箇所(以下「原体」と称する)を乾燥又は
乾燥することなく粉砕した後、常温又は加温下に、溶剤
により抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具
を用いて抽出することにより得ることができる。
【0008】ここで、使用される溶剤は特に限定され
ず、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール
等の1級アルコール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール等の液状多価アルコール、酢酸エチ
ルエステル等の酢酸低級アルキルエステル、ベンゼン、
ヘキサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン等の
公知の溶媒が挙げられ、これら溶媒は、1種又は2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0009】原体からの好ましい抽出方法の具体例とし
ては、ハマメリスの乾燥粉砕物100gに50v/v%
エタノール水溶液1000mlを加え、室温で時々攪拌し
ながら3日間抽出を行う。得られた抽出液を濾過し、濾
液を5℃で3日間静置したのち再度濾過して、上澄みを
得る。得られたハマメリス抽出物は、抽出溶液のままで
本発明の有効成分として用いることもでき、さらに必要
により濃縮、濾過等の処理をしたものも用いることがで
きる。
【0010】本発明のしわ形成抑制剤におけるハマメリ
ス抽出物の配合量は特に制限されるものではないが、
色、におい、感触などの観点から通常乾燥固形分として
0.0001〜10重量%とすることが好ましく、0.
001〜5重量%とすることが特に好ましい。
【0011】本発明のしわ形成抑制剤にはさらに抗炎症
剤、ハマメリス以外の各種植物抽出物、一重項酸素消去
剤及び抗酸化剤から選ばれる1種又は2種以上を配合す
ることにより、しわ形成抑制効果の向上を図ることがで
きる。ここで、抗炎症剤としては、アラントイン、塩化
リゾチーム、グアイアズレン、γオリザノール、グリチ
ルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩等
が挙げられる。抗炎症剤の配合量は本発明のしわ形成抑
制剤中0.01〜20重量%とすることが好ましい。
【0012】ハマメリス以外の各種植物抽出物として
は、ボタンピ、ハコベ草、仙鶴草、シュウヤク、キササ
ゲ、パセリ、甘茶、甘遂、連銭草、柿の葉、カミツレ、
千金子、浮き草、ショウガ、延命草、タイム、カワラヨ
モギ、アロエ、イチョウ、オウゴン、オウバク、オウレ
ン、カンゾウ、キキョウ、キクカ、キョウニン、クマザ
サ、ゲンチアナ、コンフリー、サンザシ、クチナシ、シ
ャクヤク、ドクダミ、シラカバ、セイヨウノコギリソ
ウ、センキュウ、クワ、チンピ、トウキンセンカ、トウ
ニン、トウヒ、ノバラ、ビワ、ベニバナ、セイヨウハッ
カ、マロニエ、ムクロジ、モモ葉、ヤグルマギク、ユ
リ、ヨクイニン、レイシ、レンギョウ等の抽出物が挙げ
られる。これらの植物抽出物は、上述のハマメリス抽出
物と同様の操作で得ることができる。これらの植物抽出
物は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。これらの植物抽出物の配合量は、色、に
おい、感触などの観点から通常乾燥固形分として0.0
001〜10重量%とすることが好ましく、特に0.0
01〜5重量%とすることが好ましい。
【0013】一重項酸素消去剤又は抗酸化剤としては、
α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、リコピ
ン、クリプチキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、
イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、クロセチン等の
カロチノイド;1,4−ジアザジクロロオクタン、2,
5−ジメチルフラン、2−メチルフラン、2,5−ジフ
ェニルフラン、1,3−ジフェニルイソベンゾフラン、
α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフ
ェロール、d−トコフェロール、ヒスチジン、トリプト
ファン、メチオニン、アラニン又はそのアルキルエステ
ル、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、タンニン酸、エピカテキン、エピガロカテキ
ン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート
等のタンニン類;ルチン等のフラボノイドなどが挙げら
れる。これら一重項消去剤又は抗酸化剤の配合量は0.
01〜5重量%とすることが好ましい。
【0014】さらに本発明のしわ形成抑制剤には、本発
明の効果を損なわない範囲で上記成分の他、通常の化粧
料及び薬剤に配合されている水性成分、粉体、油剤、保
湿剤、アルコール類、pH調整剤、防腐剤、色素、紫外
線吸収剤、増粘剤、香料、美容成分等を適宜配合するこ
とができる。
【0015】本発明のしわ形成抑制剤は常法に従って製
造することができ、乳液、クリーム、化粧水、美容液、
クレンジング剤、パック剤、洗浄料、ファンデーション
等の化粧料、分散状、顆粒状、錠剤、シロップ、軟膏剤
等の医薬品や医薬部外品の形態のしわ形成抑制剤として
適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のしわ形成抑制剤は、紫外線の照
射によって生じるしわ形成抑制作用に優れており、しわ
予防用皮膚外用剤として有用である。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0018】製造例1 ハマメリス抽出物の製造法:ハ
マメリスの乾燥粉砕物100gに50v/v%エタノー
ル1000mlを加え、室温で時々攪拌しながら3日間抽
出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3
日間静置したのち再度濾過して、上澄みを得た。
【0019】製造例2 各種植物抽出物の製造法:製造
例1においてハマメリスの乾燥粉砕物の代わりに各種植
物の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例1同様にして各種
植物抽出物を製造した。
【0020】試験例1 ヘアレスマウスによるしわ形成
抑制試験:ヘアレスマウス(HR/ICR、実験開始時
6週齢)の背部に表1に示す被験物質の1%エタノール
溶液を80μl塗布した。2時間後、70%エタノール
で皮膚表面上の植物抽出物を拭き取り、健康線用ランプ
(東芝製、SE20)を6本用意し、1回の照射量が1
MED以下となるように調節してUV−B光の照射を行
い、週5回の照射を16週間にわたって行った。照射の
エネルギー量はUV−Radiometer(TOKY
O OPTICAL社製、UVR−305/365D)
を用いて測定し、1回の照射量が1MEDとなるように
0.28mW/cm2 のエネルギー量で総照射線量100
mJ/cm2 とした。また、コントロールとしてエタノー
ルのみを塗布したものを試料と同様に試験した。試験終
了後、形成されたしわの度数を肉眼により下記の基準
(しわ指数)で評価した。結果を表1に示す。
【0021】・しわ指数 0:しわが無形成。 1:しわがかすかに形成。 2:しわが微量形成。 3:しわが若干形成。 4:しわが強固に形成。
【0022】試験例2 しわの解析:試験例1において
形成されたしわを詳細に解析するため、各マウスについ
てハイドロフィリックエクザフレックス親水性ビニルシ
リコーン印象剤を用いて、直径1cmの円形に3箇所から
皮膚のレプリカを採取した。このレプリカを水平状態に
おいて30度方向から光を照射し、しわによってできる
陰の割合を画像解析装置を用いて面積率として求めた。
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、ハマメリス抽出物を単独で用い
た場合、ハマメリス抽出物と抗炎症剤、各種植物抽出
物、一重項酸素消去剤及び抗酸化剤から選ばれる1種又
は2種以上を配合した場合のいずれもしわ形成抑制に対
し優れた効力を有することが判明した。
【0025】実施例1〜4に示す化粧料を常法に従って
調製した。
【0026】実施例1 クリーム:
【表2】 (成分) (重量%) ハマメリス抽出物 3 グアイアズレン 0.05 スクワラン 5 ステアリン酸 2 グリセリンモノステアレート 10 エタノール 2 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 セタノール 2 オリーブ油 4 ワセリン 5 グリチルリチン酸 1 ビタミンE 0.5 香料,色素 微量 精製水 残量 計 100.00
【0027】実施例2 スキンローション:
【表3】 (成分) (重量%) ハマメリス抽出物 2 グリセリンモノステアレート 1 エタノール 15 プロピレングリコール 4 イソプロピルパルミテート 3 ラノリン 1 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 セラミド 1 香料,色素 微量 精製水 残量 計 100.0
【0028】実施例3 パック剤:
【表4】 (成分) (重量%) ハマメリス抽出物 3 ポリビニルアルコール 20 グリセリン 5 エタノール 16 香料,色素 微量 精製水 残量 計 100
【0029】実施例4 ファンデーション:
【表5】 (成分) (重量%) リコピン 0.01 タンニン酸 0.01 ハマメリス抽出物 3.00 流動パラフィン 27.00 ラノリン 10.00 固形パラフィン 5.00 ソルビタンセスキオレート 5.00 粉末着色料 35.00 香料 適量 防腐剤 適量 精製水 残量 計 100.00
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武馬 吉則 栃木県河内郡南河内町祇園5−26−6 (72)発明者 大須 弘之 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606−6 (72)発明者 小河 亜由美 栃木県芳賀郡茂木町山内3322 (72)発明者 渋谷 祐輔 茨城県西茨城郡岩瀬町明日香2−11 (72)発明者 西澤 義則 栃木県宇都宮市清原台1−17−10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハマメリス抽出物を有効成分とするしわ
    形成抑制剤。
  2. 【請求項2】 さらに抗炎症剤、ハマメリス以外の植物
    抽出物、一重項酸素消去剤及び抗酸化剤から選ばれる1
    種又は2種以上を配合することを特徴とする請求項1記
    載のしわ形成抑制剤。
JP7022506A 1995-02-10 1995-02-10 しわ形成抑制剤 Pending JPH08217655A (ja)

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JP7022506A JPH08217655A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 しわ形成抑制剤

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JP7022506A JPH08217655A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 しわ形成抑制剤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1112122A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Pola Chem Ind Inc 皮膚改善化粧料
JPH11193243A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Noevir Co Ltd 皮膚外用剤
WO2004032946A1 (de) * 2002-10-08 2004-04-22 Irene Boldt Hautfaltenbehandlungsmittel
EP1454620A3 (en) * 2003-03-06 2005-04-13 Kao Corporation Skin aging-preventing or improving agent

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WO2004032946A1 (de) * 2002-10-08 2004-04-22 Irene Boldt Hautfaltenbehandlungsmittel
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