JPH0821732B2 - 極低温用容器の製造方法 - Google Patents

極低温用容器の製造方法

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JPH0821732B2
JPH0821732B2 JP1223863A JP22386389A JPH0821732B2 JP H0821732 B2 JPH0821732 B2 JP H0821732B2 JP 1223863 A JP1223863 A JP 1223863A JP 22386389 A JP22386389 A JP 22386389A JP H0821732 B2 JPH0821732 B2 JP H0821732B2
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克時 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば超電導コイルを液体ヘリウムに浸漬
して収納するために用いられる極低温用容器に関する。
(従来の技術) 第5図は超電導装置に使用する超電導コイルを極低温
用容器に収納した状態を示している。即ち中心線(C)
の周りに設けた超電導コイル(1)は臨界温度以下で動
作させるので、例えば液体ヘリウム(2)などのような
寒剤中に浸漬されており、これら超電導コイル(1)及
び液体ヘリウム(2)は、円筒状のヘリウム容器(3)
内に収納される。ヘリウム容器(3)は、コイル(1)
の外側をヘリウム容器外筒(3a)、内側をヘリウム容器
内筒(3b)、端部をヘリウム容器端板部(3c)で覆う様
に構成されている。このヘリウム容器(3)の外側を、
液体窒素又は冷凍機などで、例えば80K程度の極低温に
保持された輻射シールド(4)で覆う輻射シールド
(4)は輻射シールドの外筒(4a)、及び内筒(4b)、
及び端板部(4c)で取巻く様に構成している。さらに輻
射シールド(4)及びヘリウム容器(3)を一体に収納
する真空容器(5)を設けている。真空容器(5)も輻
射シールド(4)と同様に、真空容器の外筒(5a)、内
筒(5b)、端板部(5c)から構成されている。
この様な極低温用容器においてヘリウム容器(3)と
真空容器(5)との間は、高真空が保たれて高真空断熱
層を形成できる様に、ヘリウム容器(3)と真空容器
(5)は気密性をもたせ充分排気を行なうものとする。
また、この高真空断熱層中に、金属箔としてアルミニ
ウム箔からなる多層断熱層(以下スーパーインシュレー
ションとする)を組合せると、熱絶縁に関して、非常に
すぐれた特性をもち液体ヘリウムの消費量を減らす等の
特長をもつ。
(発明が解決しようとする課題) スーパーインシュレーションを、ヘリウム容器(3)
と輻射シールド(4)との間および輻射シールド(4)
と真空容器(5)との間に取付ける手段として、従来の
第1の手段は、アルミニウム箔(6)を積層して、熱絶
縁のすぐれた材質のボルト類で外れない様に容器の壁に
取付けてスーパーインシュレーションを形成する。第2
の手段としては実公昭53−5495号公報のように、アルミ
ニウム箔を積層したものを、断熱材料でできた細い糸で
複数箇所縫合してスーパーインシュレーションのユニッ
トを形成しユニット毎に容器に取付ける等が行なわれた
が第1の手段では熱絶縁のすぐれたボルト類としてもボ
ルト類を伝導する熱量が大きいと共に取付が難しい欠点
があり、第2の手段では円筒状の容器にとりつける場合
円筒部と端板部等のつなぎ目の部分にすきまが生ずるた
め、その部分の熱絶縁が非常に悪化するといった欠点が
あった。
また、これらのスーパーインシュレーション形成方法
は、積層や取付けの作業に非常に手間がかかるという欠
点も有している。
本発明は、上記の様な事情に鑑みなされたもので、断
熱効果が良く、製作が容易であるスーパーインシュレー
ションを形成した極低温用容器の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明においては、nを
正の整数としてn+1個の同心中空筒体を有し、各筒体
両端に端板部を設けた複数の筒状容器の間に複数層の金
属箔から成るn個のスーパーインシュレーションを配設
してなる極低温用容器の製造方法において、最内側の容
器の端板部は最内側の容器の外筒と内筒とに取付けてお
き、内側からn番目の容器の外筒とn+1番目の容器の
内筒の外周にそれぞれ筒長より長い金属箔を巻付け、筒
からはみ出た部分にほぼ軸方向の切込みを入れ、端部を
n番目の容器の端板部の外側に交互又は数枚おきに折込
んでスーパーインシュレーションを形成し、その後n+
1番目の端板部をn+1番目の中空筒体に取付ける。
(作 用) 上記の方法によれば作業が容易で、また、つなぎ目の
熱絶縁を悪化させる心配の無いスーパーインシュレーシ
ョンを備えた極低温用容器を製造することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について、第1図ないし第4
図を参照して説明する。尚、出来上がった極低温用容器
は第5図のスーパーインシュレーション(この場合アル
ミニウム箔を用いた)の重ね合せ部が第4図のようにな
っているだけで、他は第5図と同様であるから、これも
参照されたい。
まず、最内側のヘリウム容器(3)の外筒(3a)と内
筒(3b)と端板部(3c)とは組合わせを完成しておく。
nを正の整数として、n=1の場合、ヘリウム容器
(3)と輻射シールド(4)との間に金属箔であるアル
ミニウム箔(6)のスーパーインシュレーションを形成
する方法を以下に説明する。輻射シールド(4)と真空
容器(5)との間にスーパーインシュレーションを形成
する方法は、これらと同様である。
まず第1図および第2図に示す様に、ヘリウム容器の
外筒(3a)と輻射シールドの内筒(4b)との各々にこれ
らより幅の広いアルミニウム箔(6)をゆるやかに巻き
つける。
その後第3図に示すように、ヘリウム容器(3)と輻
射シールドの内筒(4b)を組合せ、第4図に示すように
ヘリウム容器の外筒(3a)と輻射シールドの内筒(4b)
に巻きつけたアルミニウム箔(6)の両側にはみでた部
分にほぼ軸方向の切込みを入れ、交互に、又は数枚おき
に、ヘリウム容器端板部(3c)の外側に折り曲げて重ね
合わせる。
これでヘリウム容器の表面の全てをつなぎ目にすきま
を生じさせることなくスーパーインシュレーションで覆
いつくすことが出来たことになる。これに輻射シールド
外筒(4a)、端板部(4c)を取付ける。
本実施例によれば、アルミニウム箔(6)を筒体に巻
きつけるという製造上非常に容易な方法でスーパーイン
シュレーションを構成でき、又端板部をつなぎ目にすき
まを生じさせることなく覆うことが出来ることから、断
熱性能は非常に良い構造となる。
他の実施例 前記実施例は、真空容器とヘリウム容器との間の輻射
シールドは一重であるので、スーパーインシュレーショ
ンは、2段構えの構成となるが、シールドの冷却用の寒
剤の温度、冷凍機の性能等を考慮して、nを2又はそれ
以上としてシールドを複数にした場合も、極低温用容器
を構成することが出来る。この場合、スーパーインシュ
レーションの数は、『輻射シールドの数(n)+1』と
なる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、製造作業が容
易で手間のかからない、しかも断熱性能の非常に良好
な、スーパーインシュレーションをもつ極低温用容器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例の方法の順に従
って製造している極低温用容器の状態を示す縦断面図、
第5図は従来および本発明に共通な極低温用容器の理想
的な構成を示す上半部縦断面図である。 3……筒状容器の一つであるヘリウム容器、 3a……ヘリウム容器の外筒、 3b……ヘリウム容器の内筒、 3c……ヘリウム容器の端板部、 4……筒状容器の一つである輻射シールド、 4a……輻射シールドの外筒、 4b……輻射シールドの内筒、 4c……輻射シールドの端板部、 5……筒状容器の一つである真空容器、 5a……真空容器の外筒、5b……真空容器の内筒、 5c……真空容器の端板部、 6……スーパーインシュレーション用金属箔であるアル
ミニウム箔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】nを正の整数としてn+1個の同心中空筒
    体を有し、各筒体両端に端板部を設けた複数の筒状容器
    の間に複数層の金属箔から成るn個のスーパーインシュ
    レーションを配設してなる極低温用容器の製造方法にお
    いて、最内側の容器の端板部は最内側の容器の外筒と内
    筒とに取付けておき、内側からn番目の容器の外筒とn
    +1番目の容器の内筒の外周にそれぞれ筒長より長い金
    属箔を巻付け、筒からはみ出た部分にほぼ軸方向の切込
    みを入れ、端部をn番目の容器の端板部の外側に交互又
    は数枚おきに折込んでスーパーインシュレーションを形
    成し、その後n+1番目の端板部をn+1番目の中空筒
    体に取付けることを特徴とする極低温用容器の製造方
    法。
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