JPH08216108A - 紙綴じ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】本発明は書類を自動的に綴じ、かつ、穿孔式
割り印を穿設する電動器具についてのものである。 【構 成】枠体の前面中央部には***の連続で構成され
る数字や文字を打ち抜く穿孔部を設け、該穿孔部は保持
板上の前部に打ち抜き用雌型を取着し、後部にはスライ
ドガイドを立設し、該ガイドに嵌合してスライドする押
圧板の前部の下面には打ち抜き針を立設状態で係止し、
打ち抜き針は雌型に布設した打ち抜き穴と嵌合可能と
し、押圧板上面には上下移動部を取着し、上下移動部は
枠体内に取着されたモーターの回転をカムを介して上下
移動するよう遊嵌し、両側辺からは水平軸を枠体前面と
平行に立設し、穿孔部左右にはスティプラーの頭部が水
平軸の直下となる様にスティプラーを列置して紙綴じ器
とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

【０００１】本発明は書類を自動的に綴じ、かつ、穿孔
式割り印を穿設する電動器具についてのものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、書類を綴じるには手動のステ
ィプラーを用いるが十数枚を頻繁に綴じる場合には相当
な力が必要であり、女性には扱い難い。 また、電動で
作動するものも有るが十数枚を綴じるのが限度であり、
穿孔式割り印も手動式と電動式のものが有るが十数枚を
穿孔するのが限度であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は数十枚
の書類を同時に二箇所綴じると共に、その中間点には多
数の小径の孔で構成する割り印の文字を穿孔できるよう
な電動の紙綴じ器を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】枠体の前面中央部には小
穴の連続で構成される数字や文字を打ち抜く穿孔部を設
け、該穿孔部は保持板上の前部に打ち抜き用雌型を取着
し、後部にはスライドガイドを立設し、該ガイドに嵌合
してスライドする押圧板の前部の下面には打ち抜き針を
立設状態で係止し、打ち抜き針は雌型に布設した打ち抜
き穴と嵌合可能とし、押圧板上面には上下移動部を取着
し、上下移動部は枠体内に取着されたモーターの回転を
カムを介して上下移動するよう遊嵌し、両側辺からは水
平軸を枠体前面と平行に立設し、穿孔部左右にはスティ
プラーの頭部が水平軸の直下となる様にスティプラーを
列置して紙綴じ器とした。

【０００５】

【作 用】綴じようとする書類を紙綴じ器本体の前面下
部より本体内に差し込むと始動スイッチが紙の押圧もし
くは検知により作動して、モーターが回転し、カムも同
時に回転してカムと遊嵌するリンク板が上下移動部を下
降させ、上下移動部と係止された押圧板も下降して打ち
抜き針が紙に穿孔し、同時に水平軸が左右のスティプラ
ーの頭部を押圧して紙を綴じ、さらにモーターが回転し
て上下移動部は下死点で下降を終えて上昇を始め、押圧
板も打ち抜き針や水平軸と共に上昇をして上死点の最上
端部付近に位置した時に停止用スイッチが入ってモータ
ーが停止して書類を取り出し、続いて順次に書類を綴じ
ることができる。本発明の穿孔部の打ち抜き針は直径が
１ミリメートル前後と細く多数立設されていて５０枚前
後の厚い紙を打ち抜くには精度良く上下移動し雌型と嵌
合して抜き糟を排除できるにはスライドガイドが必要不
可欠となる。

【０００６】

【実施例】枠体（１）の前面中央部には***の連続で構
成される数字や文字を打ち抜く穿孔部を設け、該穿孔部
は保持板（２）上の前部に打ち抜き用雌型（３）を取着
して、後部にはスライドガイド（４）を立設し、該ガイ
ドに嵌合してスライドする押圧板（５）の前部の下面に
は打ち抜き針（６）を立設状態で係止し、打ち抜き針は
雌型に布設した打ち抜き穴（７）と嵌合可能とし、押圧
板上面には上下移動部（８）を取着し、上下移動部は枠
体内に取着されたモーター（９）の回転をカム（１０）
と遊嵌するリンク板（１１）を介して上下移動するよう
に保持枠（１２）と遊嵌し、両側辺からは水平軸（１
３）を枠体前面と平行に立設し、穿孔部の左右にはステ
ィプラー（１４）の頭部が水平軸の直下となる様にステ
ィプラーを列置して紙綴じ器とした。なお、スライドガ
イドは丸棒と丸穴の嵌合に限らず楔型の溝と突状の嵌合
としてもよい。更に、設計上の観点からモーターは枠体
に横向きに取り付けてギアーを介してカムを取り付けた
形状としてもよい。また、手動式のスティプラーに替え
て電動式スティプラー（１５）を用いる場合には上下移
動部から水平軸を立設する必要は無い。また、書類を綴
じる時に同時に押印の必要がある場合には、押圧板の前
面に印版（１６）を取着し、穿孔と同時に下降して捺印
する。なお、穿孔部は、保持板と雌型とは一体とし、押
圧板と打ち抜き針を一体化した状態でも充分に使用に耐
えるが、乱雑な使用により打ち抜き針を折り曲げたり破
損させたりして同時に雌型も破損させた場合には保持板
ごと取り替えが必要となるが生産工場以外での修理は不
可能となる。しかし、保持板と雌型を別部品とし、押圧
板と打ち抜き針も別部品としても保持板と押圧板とは精
度よくスライドできるので破損箇所のみ交換すれば簡単
に使用可能となる。

【０００７】

【発明の効果】本発明は事務所等の机上で使用する事が
多い為に、工場用の機械と異なり小型軽量が必須であり
小型のモーターを効率良く用いる為に、一例として、モ
ーターの出力軸の回転がそのまま偏心カムの動きとし
て、リンク板を介して上下移動部を上下移動させている
ので駆動力の無駄が少なく、押圧力として有効に使える
ので厚い書類を綴じて穿孔式の割り印を行なう事ができ
る。また、穿孔部の打ち抜き針は直径が１ミリメートル
前後と細く多数立設されていて厚い紙を打ち抜くには精
度良く上下移動し雌型と嵌合して抜き糟を排除しなけれ
ばならないが、スライドガイドを用いる事により枠体と
上下移動部の間に微少なずれを生じても穿孔部は前後や
左右にずれる事無く上下移動できるので５０枚前後の厚
さの書類であっても容易に綴じて穿孔できる。なお、手
動スティプラーは一度に百本程度しか綴じ針を内蔵でき
ず本発明器内に配置可能な小型のスティプラーは３０枚
程度の綴じ能力しか無いので書類を３０枚以上綴じる必
要が有る場合や頻繁に書類を綴じる場合には手動に替え
て電動のスティプラーを用いれば一度に千本程度の綴じ
針を内蔵でき５０枚程度を綴じる事ができる。穿孔部が
５０枚以上穿孔可能なので機能を有効に利用できるもの
である。さらに、書類を綴じる時に同時に押印の必要が
ある場合には、押圧板の前面に印版を取着し、インクを
塗布もしくは浸透させて穿孔と同時に下降して捺印可能
とする。回転式ドラムに印版を取着して穿孔時に連動し
てドラムを回転させて捺印してもよいが、いずれの場合
も多数の工程を一工程で行なえるので時間と労力の省力
化が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す一部切断斜視図。

【図２】本発明の他実施例を示す一部切断斜視図。

【図３】本発明の他実施例を示す一部切断斜視図。

【符号の説明】

１は枠体 ２は保持板 ３は雌型 ４はスライドガイド ５は押圧板 ６は打ち抜き針 ７は打ち抜き穴 ８は上下移動部 ９はモーター １０はカム １１はリンク板 １２は保持枠 １３は水平軸 １４はスティプラー １５は電動式スティプラー １６は印版 １７はスイッチ １８は前板 １９はカバー ２０はゴム脚

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】枠体の前面中央部には***の連続で構成さ
   れる数字や文字を打ち抜く穿孔部を設け、該穿孔部は保
   持板上の前部に打ち抜き用雌型を取着し、後部にはスラ
   イドガイドを立設し、該ガイドに嵌合してスライドする
   押圧板の前部の下面には打ち抜き針を立設状態で係止
   し、打ち抜き針は雌型に布設した打ち抜き穴と嵌合可能
   とし、押圧板の上面には上下移動部を取着し、上下移動
   部は枠体内に取着されたモーターの回転をカムを介して
   上下移動するよう遊嵌し、両側辺からは水平軸を枠体前
   面と平行に立設し、穿孔部左右にはスティプラーの頭部
   が水平軸の直下となる様にスティプラーを列置して成る
   ことを特徴とする電動式の紙綴じ器。
2. 【請求項２】上下移動部は枠体内に取着されたモーター
   の回転軸に取着したカムと遊嵌し、カムはリンク板と遊
   嵌して、リンク板は上下移動部に軸支して成ることを特
   徴とする特許請求の範囲請求項１記載の紙綴じ器。
3. 【請求項３】上下移動部から立設した水平軸は不用と
   し、スティプラーは電動式を用いて成ることを特徴とす
   る特許請求の範囲請求項１及び請求項２記載の紙綴じ
   器。
4. 【請求項４】枠体前面には押印装置を取着して成ること
   を特徴とする特許請求の範囲請求項１及び請求項２及び
   請求項３記載の紙綴じ器。