JPH08210210A - 内燃機関の燃料噴射ポンプのための燃料搬送ポンプ - Google Patents
内燃機関の燃料噴射ポンプのための燃料搬送ポンプInfo
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- JPH08210210A JPH08210210A JP7302671A JP30267195A JPH08210210A JP H08210210 A JPH08210210 A JP H08210210A JP 7302671 A JP7302671 A JP 7302671A JP 30267195 A JP30267195 A JP 30267195A JP H08210210 A JPH08210210 A JP H08210210A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C14/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations
- F04C14/24—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves
- F04C14/26—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves using bypass channels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/04—Feeding by means of driven pumps
- F02M37/041—Arrangements for driving gear-type pumps
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 内燃機関の燃料噴射ポンプのための燃料搬送
ポンプにおいて、圧力弁３１を受容しているバイパス通
路２５が燃料搬送ポンプのケーシング１内に組み込まれ
ており、圧力弁３１が開口部を介し燃料搬送ポンプのケ
ーシング１内に挿入可能であり、該開口部は同時に、燃
料搬送ポンプへの燃料導管の接続のため又は燃料搬送ポ
ンプから延びる燃料導管の接続のための接続開口部とし
て役立っている。 【効果】 本発明の燃料搬送ポンプを用いて、最大の搬
送圧力を制限する圧力弁を搬送ポンプのケーシング内に
組み込むことができるようになり、このためケーシング
壁内には付加的な開口部が必要でなくなり、このことに
よって搬送ポンプの加工経費を大幅に減らすことができ
るようになった。
ポンプにおいて、圧力弁３１を受容しているバイパス通
路２５が燃料搬送ポンプのケーシング１内に組み込まれ
ており、圧力弁３１が開口部を介し燃料搬送ポンプのケ
ーシング１内に挿入可能であり、該開口部は同時に、燃
料搬送ポンプへの燃料導管の接続のため又は燃料搬送ポ
ンプから延びる燃料導管の接続のための接続開口部とし
て役立っている。 【効果】 本発明の燃料搬送ポンプを用いて、最大の搬
送圧力を制限する圧力弁を搬送ポンプのケーシング内に
組み込むことができるようになり、このためケーシング
壁内には付加的な開口部が必要でなくなり、このことに
よって搬送ポンプの加工経費を大幅に減らすことができ
るようになった。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
ポンプのための燃料搬送ポンプであって、ポンプ室内で
回転駆動されて相互に噛み合っている歯車対と、吸込室
を吐出室に接続しているバイパス通路とを備え、前記歯
車対は、貯蔵タンクに接続された吸込室から燃料を、歯
車の端面とポンプ室の外周壁との間に形成された搬送通
路に沿って、燃料噴射ポンプに接続されている吐出室に
搬送しており、前記バイパス通路は、バイパス通路内に
配置された圧力弁によって開放制御可能である形式のも
のに関する。
ポンプのための燃料搬送ポンプであって、ポンプ室内で
回転駆動されて相互に噛み合っている歯車対と、吸込室
を吐出室に接続しているバイパス通路とを備え、前記歯
車対は、貯蔵タンクに接続された吸込室から燃料を、歯
車の端面とポンプ室の外周壁との間に形成された搬送通
路に沿って、燃料噴射ポンプに接続されている吐出室に
搬送しており、前記バイパス通路は、バイパス通路内に
配置された圧力弁によって開放制御可能である形式のも
のに関する。
【０００２】
【従来の技術】ヨーロッパ特許第０１６６９９５号明細
書で公知の、歯車搬送ポンプとして構成されたこの種の
燃料搬送ポンプは、燃料を貯蔵タンクから燃料噴射ポン
プの吸込室内に搬送している。このため搬送ポンプは外
方で噛み合う歯車対を有し、該歯車対は燃料を、吸込導
管を介し貯蔵タンクに接続された吸込室から、吐出導管
を介し燃料噴射ポンプの吸込室に接続された吐出室へと
搬送している。その際吐出室内の圧力と燃料噴射ポンプ
への搬送量とを制御するため、燃料搬送ポンプの吐出室
と吸込室との間にバイパス通路が設けられている。この
バイパス通路の制御はバイパス通路内に挿入された圧力
弁を用いて行なわれており、該圧力弁は、吐出室と吸込
室との間に規定された圧力差がある場合に圧力弁ばねの
ばね力に依存して規定された開放横断面を解放するよう
になっている。その場合圧力弁の開放時点は、圧力弁ば
ねのバイアス力を介して調節可能であり、このため圧力
弁ばねの対応支承体の軸方向の位置が調節可能になって
いる。
書で公知の、歯車搬送ポンプとして構成されたこの種の
燃料搬送ポンプは、燃料を貯蔵タンクから燃料噴射ポン
プの吸込室内に搬送している。このため搬送ポンプは外
方で噛み合う歯車対を有し、該歯車対は燃料を、吸込導
管を介し貯蔵タンクに接続された吸込室から、吐出導管
を介し燃料噴射ポンプの吸込室に接続された吐出室へと
搬送している。その際吐出室内の圧力と燃料噴射ポンプ
への搬送量とを制御するため、燃料搬送ポンプの吐出室
と吸込室との間にバイパス通路が設けられている。この
バイパス通路の制御はバイパス通路内に挿入された圧力
弁を用いて行なわれており、該圧力弁は、吐出室と吸込
室との間に規定された圧力差がある場合に圧力弁ばねの
ばね力に依存して規定された開放横断面を解放するよう
になっている。その場合圧力弁の開放時点は、圧力弁ば
ねのバイアス力を介して調節可能であり、このため圧力
弁ばねの対応支承体の軸方向の位置が調節可能になって
いる。
【０００３】しかし公知の燃料搬送ポンプは、圧力弁を
受容しているバイパス通路が搬送ポンプの外方に配置さ
れているか、若しくは歯車対から空間的に少なくとも比
較的離れて配置されており、このため構造が高くなって
結果的に、組立経費が嵩みかつ高い構造空間が必要にな
るという欠点を有している。
受容しているバイパス通路が搬送ポンプの外方に配置さ
れているか、若しくは歯車対から空間的に少なくとも比
較的離れて配置されており、このため構造が高くなって
結果的に、組立経費が嵩みかつ高い構造空間が必要にな
るという欠点を有している。
【０００４】
【発明の利点】これに対し内燃機関の燃料噴射ポンプの
ための本発明の燃料搬送ポンプは、圧力弁を受容してい
るバイパス通路が搬送ポンプのケーシング内に組み込ま
れており、このため付加的な構造空間を必要としないと
いう利点を有している。その場合バイパス通路が搬送ポ
ンプの一方の接続開口部を貫いてケーシング内に取付け
可能なようにバイパス通路が配置されている場合は特に
有利である。それは、ポンプケーシング内の付加的な開
口部を省くことができ、かつ特に全搬送ポンプにおける
（シールのための）加工経費を減らすことができるから
である。このことは、ポンプケーシング内に圧力弁を有
利に完全に挿入することによって可能である。その際圧
力弁を受容しているバイパス通路は、構造的に簡単な形
式でポンプ室の壁を形成しているケーシングウエブ内に
取り付けられている。これによって結果的に、バイパス
通路の導管長が極度に短くて宜いという利点が達成され
る。その際圧力弁の弁座は、構造的に簡単な形式でバイ
パス通路の吐出室側端部における横断面縮小部によって
形成されており、その場合弁座は、孔段部によって形成
された平らな弁座であっても、又は円錐形の横断面変化
部によって形成された円錐形の弁座であっても宜い。
ための本発明の燃料搬送ポンプは、圧力弁を受容してい
るバイパス通路が搬送ポンプのケーシング内に組み込ま
れており、このため付加的な構造空間を必要としないと
いう利点を有している。その場合バイパス通路が搬送ポ
ンプの一方の接続開口部を貫いてケーシング内に取付け
可能なようにバイパス通路が配置されている場合は特に
有利である。それは、ポンプケーシング内の付加的な開
口部を省くことができ、かつ特に全搬送ポンプにおける
（シールのための）加工経費を減らすことができるから
である。このことは、ポンプケーシング内に圧力弁を有
利に完全に挿入することによって可能である。その際圧
力弁を受容しているバイパス通路は、構造的に簡単な形
式でポンプ室の壁を形成しているケーシングウエブ内に
取り付けられている。これによって結果的に、バイパス
通路の導管長が極度に短くて宜いという利点が達成され
る。その際圧力弁の弁座は、構造的に簡単な形式でバイ
パス通路の吐出室側端部における横断面縮小部によって
形成されており、その場合弁座は、孔段部によって形成
された平らな弁座であっても、又は円錐形の横断面変化
部によって形成された円錐形の弁座であっても宜い。
【０００５】弁シール面を備えた圧力弁の弁閉鎖部材が
ケーシングに対し不動な弁座面と協働しており、その際
弁シール面は弁座に向い合う弁閉鎖部材の端面を適当に
一体成形することによって形成されている。圧力弁の弁
閉鎖部材は弁ばねによって弁座に当接して保持されてお
り、該弁ばねはバイパス通路内に挿入された固定スリー
ブに支えられている。その際貫流横断面を有する固定ス
リーブがバイパス通路の吸込側端部内に挿入されてお
り、固定スリーブの軸方向の挿入深さを介して弁ばねの
バイアス力ひいては圧力弁の開放圧力が調節可能であ
る。一方の接続開口部によって良好にアクセス可能な固
定スリーブは圧入又は螺入可能であり、このため固定ス
リーブの軸方の位置を極めて正確に調節することができ
る。バイパス通路が有利な形式で孔によって形成されて
おり、バイパス通路の横断面は、軸方向でみて完全に一
方の接続開口部の、有利には吸込室内の入口開口部の、
内法横断面の内方に位置しており、従って入口開口部内
に挿入可能な工具を用いて容易に製作可能である。しか
しこの代りに、吐出開口部を吐出室から形成して、バイ
パス通路を吐出開口部を貫いて製作することも可能であ
り、その場合は付加的に、バイパス通路の横断面の縮小
した構造部分を設けることも可能である。
ケーシングに対し不動な弁座面と協働しており、その際
弁シール面は弁座に向い合う弁閉鎖部材の端面を適当に
一体成形することによって形成されている。圧力弁の弁
閉鎖部材は弁ばねによって弁座に当接して保持されてお
り、該弁ばねはバイパス通路内に挿入された固定スリー
ブに支えられている。その際貫流横断面を有する固定ス
リーブがバイパス通路の吸込側端部内に挿入されてお
り、固定スリーブの軸方向の挿入深さを介して弁ばねの
バイアス力ひいては圧力弁の開放圧力が調節可能であ
る。一方の接続開口部によって良好にアクセス可能な固
定スリーブは圧入又は螺入可能であり、このため固定ス
リーブの軸方の位置を極めて正確に調節することができ
る。バイパス通路が有利な形式で孔によって形成されて
おり、バイパス通路の横断面は、軸方向でみて完全に一
方の接続開口部の、有利には吸込室内の入口開口部の、
内法横断面の内方に位置しており、従って入口開口部内
に挿入可能な工具を用いて容易に製作可能である。しか
しこの代りに、吐出開口部を吐出室から形成して、バイ
パス通路を吐出開口部を貫いて製作することも可能であ
り、その場合は付加的に、バイパス通路の横断面の縮小
した構造部分を設けることも可能である。
【０００６】本発明の対象のその他の有利な構成は、次
の説明、図面及び請求項２以下から推定可能である。
の説明、図面及び請求項２以下から推定可能である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の燃料搬送ポンプの実施例
を図面に図示し、次にこれを詳しく説明する。
を図面に図示し、次にこれを詳しく説明する。
【０００８】図１乃至図３に種々の方向で図示された燃
料搬送ポンプは、貯蔵タンクから内燃機関の燃料噴射ポ
ンプへの、図示されていない供給導管内に挿入されてい
る。搬送ポンプはケーシング１内にポンプ室３を有し、
該ポンプ室３内には回転駆動されて相互に噛み合ってい
る歯車対が配置されている。その際第１軸５に固定され
た第１歯車７が図示されていない外方の駆動部材によっ
て回転駆動されており、かつこの回転駆動を平歯車装置
を用いて、第１歯車７に噛み合ってケーシングに支承さ
れている第２軸上に配置された第２歯車９に伝達してい
る。その際これらの歯車７，９はポンプ室３を歯車の係
合によって２つの部分に分割し、その内の第１部分は吸
込室１３を、第２部分は吐出室１５を夫々形成してい
る。吸込室１３は、第１歯車７及び第２歯車９の端面に
おける歯溝間に形成された各１つの搬送通路１７を介し
て吐出室１５に接続されている。更に吸込室１３及び吐
出室１５は、ポンプケーシング１の壁内に夫々１つの接
続開口部を有し、該接続開口部を介して吸込室１３は、
図示されていない貯蔵タンクからの吸込導管に接続され
ており、吐出室１５は同じ様に図示されていない、燃料
噴射ポンプの吸込室への搬送導管に接続されている。そ
の場合吸込室１３の接続開口部が入口開口部１９を、吐
出室１５の接続開口部が出口開口部２１を夫々形成して
いる。ポンプ室３は軸５及び１１の軸線方向でみた端面
上でケーシングカバー２３によって閉じられており、図
２の図面では該ケーシングカバー２３が取り払われてい
て、ポンプ内部がみえるようになっている。
料搬送ポンプは、貯蔵タンクから内燃機関の燃料噴射ポ
ンプへの、図示されていない供給導管内に挿入されてい
る。搬送ポンプはケーシング１内にポンプ室３を有し、
該ポンプ室３内には回転駆動されて相互に噛み合ってい
る歯車対が配置されている。その際第１軸５に固定され
た第１歯車７が図示されていない外方の駆動部材によっ
て回転駆動されており、かつこの回転駆動を平歯車装置
を用いて、第１歯車７に噛み合ってケーシングに支承さ
れている第２軸上に配置された第２歯車９に伝達してい
る。その際これらの歯車７，９はポンプ室３を歯車の係
合によって２つの部分に分割し、その内の第１部分は吸
込室１３を、第２部分は吐出室１５を夫々形成してい
る。吸込室１３は、第１歯車７及び第２歯車９の端面に
おける歯溝間に形成された各１つの搬送通路１７を介し
て吐出室１５に接続されている。更に吸込室１３及び吐
出室１５は、ポンプケーシング１の壁内に夫々１つの接
続開口部を有し、該接続開口部を介して吸込室１３は、
図示されていない貯蔵タンクからの吸込導管に接続され
ており、吐出室１５は同じ様に図示されていない、燃料
噴射ポンプの吸込室への搬送導管に接続されている。そ
の場合吸込室１３の接続開口部が入口開口部１９を、吐
出室１５の接続開口部が出口開口部２１を夫々形成して
いる。ポンプ室３は軸５及び１１の軸線方向でみた端面
上でケーシングカバー２３によって閉じられており、図
２の図面では該ケーシングカバー２３が取り払われてい
て、ポンプ内部がみえるようになっている。
【０００９】吐出室１５における搬送圧力を制御するた
め、ポンプケーシング１内に更にバイパス通路２５が設
けられている。このバイパス通路２５は、ポンプ室３を
ケーシングカバー２３とは反対側の端面で制限しかつ吐
出側を吸込側から分離してポンプ室壁を形成している、
ケーシングウエブ２７内の孔によって形成されている。
その場合バイパス通路２５を形成している孔は、その横
断面が軸方向でみて完全に入口開口部１９の内法横断面
の内方に位置しうるように配置されている。バイパス通
路２５を形成している孔２５は、貫通孔として形成され
ており、その一方の端部は吐出室１５に、他方の端部は
吸込室１３に夫々開口している。吐出側端部においてバ
イパス通路２５は、吐出室１５の方向に孔段部によって
形成された横断面縮小部を有し、その際形成されたバイ
パス通路側のリング肩部がバイパス通路２５内に挿入さ
れた圧力弁３１の弁座２９を形成している。この弁座２
９には、圧力弁３１の弁閉鎖部材３３が圧力室側の端面
に形成されたシール面３５に、弁ばね３７の力に基づい
て当接している。バイパス通路２５内のこの弁ばね３７
は、段部を介して弁閉鎖部材３３に係合していて、他方
でバイパス通路２５の吸込室側端部内に挿入された固定
スリーブ３９に支えられている。この固定スリーブ３９
は、圧力弁３１のその他の構造部分と同じ様に、入口開
口部１９を介してバイパス通路２５内に挿入可能であ
り、その場合貫流横断面を自由開放している固定スリー
ブ３９の軸方向の突入深さを介して、弁ばね３７のバイ
アス力が調節可能であり、ひいては吐出室１５と吸込室
１３との間のバイパス通路２５内の圧力弁３１の開放圧
力が制御可能である。その際固定スリーブ３９はバイパ
ス通路２５内に圧入されているか、又はねじ山を用いて
螺入されている。このため固定スリーブ３９を極めて正
確に軸方向に位置固定することができる。
め、ポンプケーシング１内に更にバイパス通路２５が設
けられている。このバイパス通路２５は、ポンプ室３を
ケーシングカバー２３とは反対側の端面で制限しかつ吐
出側を吸込側から分離してポンプ室壁を形成している、
ケーシングウエブ２７内の孔によって形成されている。
その場合バイパス通路２５を形成している孔は、その横
断面が軸方向でみて完全に入口開口部１９の内法横断面
の内方に位置しうるように配置されている。バイパス通
路２５を形成している孔２５は、貫通孔として形成され
ており、その一方の端部は吐出室１５に、他方の端部は
吸込室１３に夫々開口している。吐出側端部においてバ
イパス通路２５は、吐出室１５の方向に孔段部によって
形成された横断面縮小部を有し、その際形成されたバイ
パス通路側のリング肩部がバイパス通路２５内に挿入さ
れた圧力弁３１の弁座２９を形成している。この弁座２
９には、圧力弁３１の弁閉鎖部材３３が圧力室側の端面
に形成されたシール面３５に、弁ばね３７の力に基づい
て当接している。バイパス通路２５内のこの弁ばね３７
は、段部を介して弁閉鎖部材３３に係合していて、他方
でバイパス通路２５の吸込室側端部内に挿入された固定
スリーブ３９に支えられている。この固定スリーブ３９
は、圧力弁３１のその他の構造部分と同じ様に、入口開
口部１９を介してバイパス通路２５内に挿入可能であ
り、その場合貫流横断面を自由開放している固定スリー
ブ３９の軸方向の突入深さを介して、弁ばね３７のバイ
アス力が調節可能であり、ひいては吐出室１５と吸込室
１３との間のバイパス通路２５内の圧力弁３１の開放圧
力が制御可能である。その際固定スリーブ３９はバイパ
ス通路２５内に圧入されているか、又はねじ山を用いて
螺入されている。このため固定スリーブ３９を極めて正
確に軸方向に位置固定することができる。
【００１０】更に、第１軸５の半径方向軸シール装置と
バイパス通路２５との間にオーバフロー通路４０が設け
られており（図１）、該通路４０を介して第１軸のシー
ルリングとポンプの吸込室とが接続可能であり、このた
め吸込室内に形成された圧力をポンプ室３に放圧するこ
とができるようになっている。
バイパス通路２５との間にオーバフロー通路４０が設け
られており（図１）、該通路４０を介して第１軸のシー
ルリングとポンプの吸込室とが接続可能であり、このた
め吸込室内に形成された圧力をポンプ室３に放圧するこ
とができるようになっている。
【００１１】本発明の燃料搬送ポンプは次のような形式
で作業する。内燃機関の運転中燃料噴射ポンプ及び燃料
搬送ポンプは内燃機関の回転数に比例して運転される。
このことは、図１乃至図３に図示された搬送ポンプの場
合第１軸５に外方から係合している機械的な伝達部材を
用いて行なわれる。第１歯車７と該歯車７に噛み合って
いる第２歯車９とによって、燃料が吸込室１３から搬送
通路１７に沿って吐出室１５内へ搬送される。その際吸
込室１３内には、吸込導管を介して燃料を貯蔵タンクか
ら吸込むのに充分であるような負圧が発生する。吐出室
１５内に増圧された燃料圧力のために燃料は、吐出室１
５から搬送導管を介して供給されるべき燃料噴射ポンプ
の吸込室内へ搬送される。その際吐出室１５における最
大燃料圧力の制御ひいてはバイパス通路２５を介しての
燃料噴射ポンプへの搬送量の制御は、挿入された圧力弁
３１の弁閉鎖部材３３が吐出室１５の所定の圧力で弁座
２９から持ち上げられてバイパス通路２５の流出横断面
を開放し、これによって高い圧力下にある燃料量の１部
分が吐出室１５から吸込室１３内へ流出するという形式
で行なわれる。その際固定スリーブ３９の挿入深さによ
って調節可能な、弁ばね３７のバイアス力を介して、圧
力弁３１の開放圧力を夫々の要求に適合させることがで
きる。
で作業する。内燃機関の運転中燃料噴射ポンプ及び燃料
搬送ポンプは内燃機関の回転数に比例して運転される。
このことは、図１乃至図３に図示された搬送ポンプの場
合第１軸５に外方から係合している機械的な伝達部材を
用いて行なわれる。第１歯車７と該歯車７に噛み合って
いる第２歯車９とによって、燃料が吸込室１３から搬送
通路１７に沿って吐出室１５内へ搬送される。その際吸
込室１３内には、吸込導管を介して燃料を貯蔵タンクか
ら吸込むのに充分であるような負圧が発生する。吐出室
１５内に増圧された燃料圧力のために燃料は、吐出室１
５から搬送導管を介して供給されるべき燃料噴射ポンプ
の吸込室内へ搬送される。その際吐出室１５における最
大燃料圧力の制御ひいてはバイパス通路２５を介しての
燃料噴射ポンプへの搬送量の制御は、挿入された圧力弁
３１の弁閉鎖部材３３が吐出室１５の所定の圧力で弁座
２９から持ち上げられてバイパス通路２５の流出横断面
を開放し、これによって高い圧力下にある燃料量の１部
分が吐出室１５から吸込室１３内へ流出するという形式
で行なわれる。その際固定スリーブ３９の挿入深さによ
って調節可能な、弁ばね３７のバイアス力を介して、圧
力弁３１の開放圧力を夫々の要求に適合させることがで
きる。
【００１２】つまり本発明の燃料搬送ポンプを用いて、
最大の搬送圧力を制限する圧力弁を搬送ポンプのケーシ
ング内に組み込むことができるようになり、このためケ
ーシング壁内には付加的な開口部が必要でなくなり、こ
のことによって搬送ポンプの加工経費を大幅に減らすこ
とができるようになった。
最大の搬送圧力を制限する圧力弁を搬送ポンプのケーシ
ング内に組み込むことができるようになり、このためケ
ーシング壁内には付加的な開口部が必要でなくなり、こ
のことによって搬送ポンプの加工経費を大幅に減らすこ
とができるようになった。
【図１】図１の線Ｉ−Ｉに沿った本発明の燃料搬送ポン
プの縦断面図である。
プの縦断面図である。
【図２】図１の搬送ポンプの、カバーを取り外した側面
図である。
図である。
【図３】図２の線ＩＩ−ＩＩに沿った断面図であって、
バイパス通路及び該通路内に配置された圧力弁の位置が
図示されている。
バイパス通路及び該通路内に配置された圧力弁の位置が
図示されている。
１ ケーシング ３ ポンプ室 ５ 軸 ７，９ 歯車 １１ 軸 １３ 吸込室 １５ 吐出室 １７ 搬送通路 １９ 入口開口部 ２１ 出口開口部 ２３ ケーシングカバー ２５ バイパス通路 ２７ ケーシングウエブ ２９ 弁座 ３１ 圧力弁 ３３ 弁閉鎖部材 ３５ シール面 ３７ 弁ばね ３９ 固定スリーブ ４０ オーバフロー通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンスペーター マイヤー オーストリア国 ハライン ヴィーゼンガ ッセ １
Claims (9)
- 【請求項１】 内燃機関の燃料噴射ポンプのための燃料
搬送ポンプであって、ポンプ室（３）内で回転駆動され
て相互に噛み合っている歯車対と、吸込室(１３）を吐
出室（１５）に接続しているバイパス通路（２５）とを
備え、前記歯車対は、貯蔵タンクに接続された吸込室
（１３）から燃料を、歯車の端面とポンプ室（３）の外
周壁との間に形成された搬送通路（１７）に沿って、燃
料噴射ポンプに接続されている吐出室（１５）に搬送し
ており、前記バイパス通路（２５）は、バイパス通路
（２５）内に配置された圧力弁（３１）によって開放制
御可能である形式のものにおいて、 圧力弁（３１）を受容しているバイパス通路（２５）が
燃料搬送ポンプのケーシング（１）内に組み込まれてお
り、圧力弁（３１）が開口部を介し燃料搬送ポンプのケ
ーシング（１）内に挿入可能であり、該開口部は同時
に、燃料搬送ポンプへの燃料導管の接続のため又は燃料
搬送ポンプから延びる燃料導管の接続のための接続開口
部として役立っていることを特徴とする、内燃機関の燃
料噴射ポンプのための燃料搬送ポンプ。 - 【請求項２】 バイパス通路（２５）が搬送ポンプの吐
出側と吸込側とを分離しているケーシングウエブ（２
７）内に配置されており、該ケーシングウエブ（２７）
は、軸方向に向いた歯車の側面の一方に隣接しているポ
ンプ室壁を形成していることを特徴とする、請求項１記
載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項３】 バイパス通路（２５）がケーシングウエ
ブ（２７）内の孔によって形成されており、該バイパス
通路（２５）の一方の端部がポンプ室（３）の第１部分
によって形成された吸込室（１３）に開口し、他方の端
部がポンプ室（３）の第２部分によって形成された吐出
室（１５）に開口しており、吸込室(１３）及び吐出室
（１５）は、歯車の歯の噛合いによって相互に区分けさ
れており、かつ夫々１つの接続開口によって、貯蔵タン
クからの吸込導管と燃料噴射ポンプへの吐出導管とに夫
々接続されており、吸込室（１３）の接続開口部が入口
開口部（１９）を、吐出室（１５）の接続開口部が出口
開口部を、夫々形成していることを特徴とする、請求項
２記載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項４】 バイパス通路（２５）の横断面が、軸方
向で見て完全に、一方の接続開口部の内法横断面の内方
に位置していることを特徴とする、請求項３記載の燃料
搬送ポンプ。 - 【請求項５】 バイパス通路（２５）を覆っている接続
開口部が入口開口部（１９）であることを特徴とする、
請求項３又は４記載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項６】 バイパス通路（２５）が吐出室側の端部
に、弁座面（２９）を形成している横断面縮小部を有
し、該横断面縮小部には圧力弁（３１）の弁閉鎖部材
（３３）がシール面（３５）で弁ばね（３７）によって
当接させられうるようになっており、該弁ばね（３７）
は他方で、バイパス通路（２５）の吸込側端部内に挿入
された固定スリーブ（３９）に支えられていることを特
徴とする、請求項３記載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項７】 固定スリーブ（３９）がバイパス通路
（２５）内にプレス嵌めされていることを特徴とする、
請求項６記載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項８】 固定スリーブ（３９）がねじ山を用いて
バイパス通路（２５）内に螺入されていることを特徴と
する、請求項６記載の燃料搬送ポンプ。 - 【請求項９】 第１歯車（７）を支持している第１軸
（５）の半径方向軸シール装置と、バイパス通路（２
５）との間に、オーバフロー通路（４０）が設けられて
いることを特徴とする、請求項１記載の燃料搬送ポン
プ。
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