JPH08208594A - 塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸をメチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸をメチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物の製造方法

Info

Publication number
JPH08208594A
JPH08208594A JP32531195A JP32531195A JPH08208594A JP H08208594 A JPH08208594 A JP H08208594A JP 32531195 A JP32531195 A JP 32531195A JP 32531195 A JP32531195 A JP 32531195A JP H08208594 A JPH08208594 A JP H08208594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
benzyl
substituted
phenyl
methyl chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32531195A
Other languages
English (en)
Inventor
Gerd Fuelling
ゲルト・フユリング
Rolf Hoerlein
ロルフ・ヘールライン
Ulrich Lerch
ウルリツヒ・レルヒ
Manfred Dr Worm
マンフレート・ヴオルム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH08208594A publication Critical patent/JPH08208594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C315/00Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸を
メチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物
の製造方法の提供。 【解決手段】 塩化メチルを式III 【化1】 の芳香族スルフィン酸に作用させる、式IV 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は塩化メチルを用いるスルフィン酸
のS−メチル化特にメチルスルホニル芳香族化合物を生
成するためのアリール置換スルフィン酸のメチル化によ
ってメチルスルホンを製造する方法に関する。経済的な
利点は別として、塩化メチルが他のハロゲン化メチルの
臭化メチルまたは沃化メチルと比べて毒性がより低いこ
とそして環境の点で挙動が一層優れている(流出液中の
臭化物または沃化物に代わる塩化物)ことについて特に
指摘することができる。
【0002】ハロゲン化メチルを用いて、対応するアリ
ール置換スルフィン酸からメチルスルホニル芳香族を製
造することはそれ自体知られている。この目的のために
臭化メチルおよび沃化メチルが従来使用されてきた。ス
ルフィネート陰イオンは、硫黄原子においてメチルスル
ホンを生成する(経路B)あるいは酸素原子においてメ
チルスルフィネートを生成する(経路A)アルキル化剤
によってアルキル化されうるアンビデント(ambident)
求核体(共鳴形態はIおよびII)である。
【0003】
【化3】
【0004】硬酸および軟酸ならびに硬塩基および軟塩
基の理論(Chem. Rev. 75, 1〜20ページ,1975年)によ
ると、より一層分極化しうる、従って酸素と比べて一層
軟い硫黄原子(softer sulfur)は、沃化メチルのよう
な軟いメチル化剤と優先的に反応してメチルスルホンを
生成するはずである。このため、スルフィン酸をメチル
スルホンに転化するのに沃化メチルの使用が選好される
〔例えば、U.S 4,661,636に相当するDE 33 32 780 A1;
CA 123 89 08に相当するDE 32 08 190 A1;FR25 04 924
B1あるいは対応するDerwent Report〕。ある一つの例
〔DE 33 44 676A1または対応するDerwent Report〕にお
いては、より硬いアルキル化反応剤の臭化メチルを用い
るメチル化が記載されている。沃化物はBeckerによる分
類に従って軟い基を有する化合物として分類されている
〔Einfuehrung in die Electronenotheorie organisch-
chemischer Reaktionen〔Introduction to the electro
nic theory of organic chemical reactions〕,VEB De
utscher Verlag der Wissenschaften, 第3版,ベルリ
ンで1974年刊行,191ページ〕が、塩化物は硬い基を有
する化合物のうちに入る。従って、硬い塩化メチルをア
ルキル化剤として用いるメチル化は、アンビデントスル
フィネート陰イオンの硬い位置において優先的に起きる
こと、つまりO−アルキル化が惹起され、その結果とし
てメチルスルフィネートが生成するに至る。加えて、同
じ著者により、核脱離性の塩化物基(nucleofugic chlo
ride group)の脱離する傾向は、核脱離性の沃化物基お
よび臭化物基の脱離傾向よりやはり著るしく低いことが
述べられている〔Becker, Einfuehrung in die Elektro
nentheorie organisch-chemischer Reaktionen〔Introd
uction to the electronic theory of organic chemica
l reactions〕, VEB Deutscher Verlag der Wissenscha
ften, 第3版,ベルリンで1974年刊行,185ページ〕。
従って、例えば溶媒としての機能として沃化物と臭化物
とを比較すると、2(プロトン溶媒)から12(非プロ
トン双極性溶媒)までの比で表わされ、沃化物は臭化物
より一層迅速に置き換えられる。脱離基としての臭化物
と沃化物との差は、50(プロトン溶媒)から250
(非プロトン双極性溶媒)までもの反応速度の比として
表わされ、臭化物は塩化物より一層迅速に置き換えられ
る。
【0005】このことが、アリール置換されたスルフィ
ン酸をメチル化するために従来沃化メチルがほとんど用
いられ、ただ1例だけ臭化メチルが用いられるが、塩化
メチルは用いられないことの理由であると考えられる。
上記したことから、塩化メチルはそれが硬いため、酸素
において優先的にアルキル化する(経路A)傾向があり
また脱離する相対的な傾向が著しく低いので反応速度が
著るしく低くなるはずである。さらにこの文献には、ア
リールスルフィン酸のメチル化は収率が低いので大過剰
のハロゲン化メチルを使用すべきことが述べられている
〔Brown, J. Org. Chem. 56(1991年), 4974〜4976ペー
ジ〕。
【0006】驚くべきことであるが、式IIIの芳香族ス
ルフィン酸に塩化メチルが作用する場合、対応するメチ
ルスルホニル芳香族化合物を生成する所望のS−メチル
化が明確に認められそしてさらに、例えばアルキル化剤
として臭化メチルを用いる場合(DE 3 344 67
6 A1)と比肩しうるかまたはそれよりもかなり急速
な反応速度においてこのことが認められることが今ここ
に見出された。加えて、塩化メチルは極端な過剰量で用
いられるべきでなく、また文献における言及から予想で
なかったことであるが、収率は比較的高い。
【0007】従って本発明は、式IIIのスルフィン酸
(M=H)またはその塩(M=Li、Na、Kまたは1/
2Mg、1/2Caまたはトリアルキルアンモニウムのよう
な窒素陽イオン)を、塩化メチルをアルキル化剤として
用いることにより式IVのメチルスルホニル芳香族へと転
化する方法を提供する。
【0008】
【化4】 芳香族基は式中でベンゼン環としてのみ示されている
が、ナフタレン、縮合芳香族環系または複素芳香族環基
であってもよい。
【0009】芳香族基はMが上記に規定のものであると
してスルフィン酸官能基によって置換されてよいのみな
らず、基R(1)、R(2)またはR(3)によって一置換ま
たは多置換されていてもよい。ここで、R(1)、R(2)
またはR(3)は、置換されていてよいアリール、非置換
のまたは置換された直鎖または分枝鎖のアルキル、ハロ
ゲン、ヒドロキシおよび(または)カルボキシ(Mが上
記に規定のものであるCOOM)、チオアミノおよびも
し望むならば保護されているアミノなどを意味するもの
とする。特記ない限りアルキルは炭素原子を1、2、
3、4、5、6、7または8個有するアルキル、望まし
くは炭素原子を1、2、3または4個有するアルキルで
ある。ハロゲンは特記ない限りF、Cl、Brまたは
I、望ましくはClまたはBrである。
【0010】本方法は出発化合物III
【化5】 (式中、R(1)はH、(C1〜C8)−アルキル(直鎖ま
たは分枝鎖の)、F、Cl、Br、I、OH、COO
M、SH、NH2、NR(4)R(5)またはOR(6)であ
り;R(4)およびR(5)は互いに独立に(C1〜C5)−
アルキル、フェニルまたはベンジルであり、ここでその
フェニル環は非置換であるか、F、Cl、Br、I、
(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、
CF3により置換されており;またはR(4)およびR
(5)は一緒にして4または5個のメチレン基でありその
一つは酸素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジル
によって置き換えられていてもよく;R(6)はフェニ
ル、ベンジルまたは(C1〜C8)−アルキル(直鎖また
は分枝鎖の)であり、ここでそのフェニル環は非置換で
あるか、F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−アルキ
ル、(C1〜C4)−アルコキシ、CF3により置換され
ており、R(2)は、H、(C1〜C8)−アルキル、F、
Cl、Br、I、OH、COOM、SH、NH2、NR
(4)R(5)またはOR(6)であり;R(4)およびR(5)
は互いに独立に(C1〜C5)−アルキル、フェニルまた
はベンジルであり、ここでそのフェニル環は非置換であ
るか、F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−アルキル、
(C1〜C4)−アルコキシ、CF3により置換されてお
り;あるいはR(4)およびR(5)は一緒にして4または
5個のメチレン基であり、その一つは酸素、S、NH、
N−CH3またはN−ベンジルによって置え換られれて
いてもよく;R(6)はフェニル、ベンジルまたは(C1
〜C8)−アルキル(直鎖または分枝鎖の)であり、こ
こでそのフェニル環は非置換であるか、F、Cl、B
r、I、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アル
コキシ、CF3により置換されており、R(3)は、H、
(C1〜C8)−アルキル、F、Cl、Br、I、OH、
COOM、SH、NH2、NR(4)R(5)またはOR
(6)であり;R(4)およびR(5)は互いに独立に(C1
〜C5)−アルキル、フェニルまたはベンジルであり、
ここでそのフェニル環は非置換であるか、F、Cl、B
r、I、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アル
コキシ、CF3により置換されており;またはR(4)お
よびR(5)は一緒にして4または5個のメチレン基であ
り、その一つは酸素、S、NH、N−CH3またはN−
ベンジルによって置え換られれていてもよく;R(6)は
フェニル、ベンジルまたは(C1〜C8)−アルキル(直
鎖または分枝鎖の)であり、ここでそのフェニル環は非
置換であるか、F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−ア
ルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、CF3により置換
されており、Mは水素、Li、Na、K、Ca、Mg、
トリエチルアンモニウムである)を用いて実施する。
【0011】好ましくは本発明は、R(1)がイソプロピ
ルまたはハロゲンであり、R(2)がCOOMでありそし
てR(3)がHである構造の出発物質からR(1)が2−イ
ソプロピルであり、R(2)が5−COOMでありそして
R(3)がHである構造の生成物を製造する方法を提供す
る。
【0012】殊に本発明は、式VにおいてR(1)が2−
イソプロピル、R(2)が5−COOMそしてR(3)がH
である構造の出発物質から、式VIにおいて、R(1)が2
−イソプロピル、R(2)が5−COOMそしてR(3)が
Hである構造の生成物を製造する方法を提供する。
【0013】
【化6】 基R(1)〜R(3)が、メチル化されうるR(2)=COO
Mのような官能基をさらに含むならば、R(2)=COO
CH3であるようなメチルエステルを生成物として得る
ことができ、あるいは原理的に知られた方法に従って酸
加水分解またはアルカリ加水分解による事前のけん化の
後に、遊離酸として生成物を得ることができ、あるいは
例えば、第2の官能基がメチル化されないようにpHを適
当に選定することにより、原理的に知られた方法に従っ
て反応が制御される。
【0014】遊離のスルフィン酸(M=H)が使用され
る場合、スルフィン酸官能基は塩基の添加によりスルフ
ィネート陰イオンにまず転化される。好適な塩基はLi
OH、NaOH、KOH、Ca(OH)2、Mg(OH)2
ような無機塩基またはトリアルキルアミンのような塩基
である。使用できる溶媒は水またはアルコールのような
プロトン溶媒、あるいはアミド、スルホキシド、ケト
ン、ニトリルまたはエーテルもしくはポリエーテルもし
くはこれらの両方の混合物のような非プロトン双極性溶
媒、またはこれら両群の溶媒の混合物である。或る場合
には、アルキル化剤の塩化メチルそのものでも溶媒とし
て役立ちうる。従って好適な溶媒には例えば、メタノー
ル、エタノールまたはイソプロパノールのような低級ア
ルコール、そしてまたアセトン、2−ブタノン、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルお
よびそのより高級な同族体、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドンなどが単独で、または水との混合物として
含まれる。好ましい一態様において、塩化メチルを用い
るメチル化は単独のまたは水を添加したジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリ
ドン(NMP)中であるいは単独の水中で実施される。
【0015】反応温度は広汎な範囲で変化してよく、ま
た反応させるべきスルフィン酸の溶解度特性に特に依存
する。従って−20℃〜150℃の反応温度が基本的に
可能であり、20〜120℃の反応温度が一般に好まし
い。特に好ましい態様においては、60〜120℃の反
応温度が選択される。反応が水性溶媒中で実施される場
合、pHの設定される範囲はpH1〜pH14であってよい。
好ましい態様においてはpHの範囲としてpH4〜pH13.
5が設定され;NMP中での反応については4〜8のpH
が好ましく;水中での反応については6〜13.5のpH
が好ましく、7〜12のpHが特に好ましい。pHは例え
ば、NaOHをポンプ送入することによりまたは緩衝系
により所望の範囲に維持される。
【0016】使用する塩化メチルはアルキル化可能な官
能基に基き化学量論的な量から極端な過剰量までにて使
用できる。好ましい操作の範囲は、メチル化されるべき
一つまたはそれ以上の官能基に基き2倍から5倍の過剰
を用いることである。メチル化は大気圧を越える密閉系
内で実施でき、または大気圧下において開放系内で、つ
まり塩化メチルを大気に開放された系内に送入すること
により実施できる。塩化メチルは他のメチル化剤を用い
て得られる収率に比肩しうる収率を与える。この場合、
均衡を失するほどの大過剰の塩化メチルの使用を必要と
しない。pHを目標に従って制御することにより、Me
(SO2)−Ar−COOHまたはMe(SO2)Ar−CO
OCH3を得ることができる。
【0017】実施例1 4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香酸−N
MP中で大気圧下において NMP 175ml中に4−イソプロピル−3−スルフィ
ノ安息香酸25g(0.100モル)を懸濁させそして
濃度33%の水酸化ナトリウムを用いてpHを6に調整し
た。内部の温度90℃において、全量で塩化メチル1
8.1g(0.358モル)を1.5時間にわたって送入
し、濃度33%のNaOHを連続的に計量して導入する
ことによりpHを6に保った。この温度で混合物をさらに
1.5時間撹拌しそして水酸化ナトリウム溶液をさらに
添加することによりpHを12に調整した。1時間の後、
濃塩酸を用いて最終的にpHを1より低く調整しそして生
成する沈殿を濾過して除去しそして真空乾燥した。 収率:4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香
酸19.6g(81%) 融点:206℃1 H-NMR (DMSO, 270 Mhz): δ=1.28(6H, d); 3.28(3H,
s); 3.85(1H, m); 7.82(1H); 8.20(1H); 8.45(1H); 13.
35(1H, s, br)
【0018】実施例2 4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香酸−N
MP中で大気圧下において NMP 150ml中に4−イソプロピル−3−スルフィ
ノ安息香酸一ナトリウム27.3g(0.109モル)を
懸濁させ、そして内部の温度95℃において、全量で塩
化メチル10.9g(0.216モル)を2時間にわたっ
て送入した。濃度33%の水酸化ナトリウム溶液を計量
して導入することによりpHを5.5〜6.5に維持した。
混合物を95℃でさらに3時間反応させた。続いて濃度
33%の水酸化ナトリウムを用いてpHを12に調整しそ
して混合物を撹拌しつつこの温度で1時間保った。反応
混合物を450gの氷/水上に注加し、1時間撹拌しそ
して濃塩酸の添加により最終的にpHを1より低く調整し
た。沈殿を濾過して除去しそして50℃で真空乾燥し
た。 収率:4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香
酸19.2g(73%) 融点:206℃
【0019】実施例3 4−メチルイソプロピル−3−メチルスルホニルベンゾ
エート−NMP中で加圧下において オートクレーブ内でNMP 200ml中に4−イソプロ
ピル−3−スルフィノ安息香酸17.5g(0.077モ
ル)を懸濁させ、そして水酸化ナトリウム8.5gと混
合した。閉鎖したオートクレーブ内に塩化メチル200
g(3.960モル)を送入しそして混合物を70℃で
24時間撹拌した。次に反応溶液を500mlの水に注入
し、生成する沈殿を吸引濾過して除去しそして真空濾過
した。 収率:メチル4−イソプロピル−3−メチルスルホニル
ベンゾエート12.4g(64%) 融点:150℃1 H-NMR (DMSO 270 MHz) δ=1.26(6H, d); 3.28(3H, s);
3.85(1H, m); 3.9(3H,s); 7.85(1H); 8.22(1H); 8.46
(1H)
【0020】実施例4 4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香酸−水
中で加圧下において 2リットルの実験室用オートクレーブ内で4−イソプロ
ピル−3−スルフィノベンゾエート27.3g(純度9
0%;0.098モル)を脱イオン水150ml中に懸濁
し、次いで酸化マグネシウム11.0gを添加し、塩化
メチル27.0g(0.545モル)を送入しそして混合
物を100℃に加熱した。この結果、圧力が4.5バー
ルから8.5バールに上昇した。混合物を95〜105
℃において全部で5時間撹拌した。残存する6バールの
圧力を開放し、そして濃度32%の水酸化ナトリウム溶
液33mlを添加の後、反応懸濁液を90℃で1時間撹拌
した。55mlの濃塩酸を用いて反応混合物のpHを最終的
に1に調整し、沈殿を濾過して除去しそして50℃で真
空乾燥した。 収率:4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香
酸22.3g(94%) 融点:209℃ HPLC:実施例1および2の生成物と同じ
【0021】実施例5 4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香酸−水
中で加圧下において 2リットルの実験室用オートクレーブ内で4−イソプロ
ピル−3−スルフィノ安息香酸一ナトリウム27.3g
(純度90%;0.098モル)を脱イオン水218ml
中に懸濁した。濃度32%の水酸化ナトリウム溶液51
gをまず計量して導入し(pH>13)、そして塩化メチ
ル27.3g(0.54モル)を続いて送入した。反応溶
液を内部の温度98℃まで加熱した。この結果、圧力が
7バールから8バールに上昇した。混合物を95〜10
5℃において全部で7時間撹拌し、3〜4バールの残存
する圧力を開放しそして濃度32%の水酸化ナトリウム
溶液(pH>13)を添加の後反応懸濁液(pH4.1)を
100℃で1時間撹拌した。濃度37%の塩酸32gを
用いて反応混合物のpHを最終的に1に調整し、約5℃で
2時間混合物を撹拌し、沈殿を濾過して除去し、水洗し
そして50℃で真空乾燥した。 収率:4−イソプロピル−3−メチルスルホニル安息香
酸18.9g(80%) 融点:209℃ HPLC:実施例1および2の生成物と同じ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルリツヒ・レルヒ ドイツ連邦共和国デー−65719ホーフハイ ム.フオルダーヴアルト24 (72)発明者 マンフレート・ヴオルム ドイツ連邦共和国デー−65207ヴイースバ ーデン.エルプセンアカー27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化メチルを次の式III 【化1】 (式中、R(1)はH、(C1〜C8)−アルキル(直鎖ま
    たは分枝鎖の)、F、Cl、Br、I、OH、COO
    M、SH、NH2、NR(4)R(5)またはOR(6)であ
    り;R(4)およびR(5)は互いに独立に(C1〜C5)−
    アルキル、フェニルまたはベンジルであり、ここでその
    フェニル環は非置換であるか、F、Cl、Br、I、
    (C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、
    CF3により置換されており;またはR(4)およびR
    (5)は一緒にして4または5個のメチレン基でありその
    一つは酸素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジル
    によって置換されていてもよく;R(6)はフェニル、ベ
    ンジルまたは(C1〜C8)−アルキル(直鎖または分枝
    鎖の)であり、ここでそのフェニル環は非置換である
    か、F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−アルキル、
    (C1〜C4)−アルコキシ、CF3により置換されてお
    り、 R(2)は、H、(C1〜C8)−アルキル、F、Cl、B
    r、I、OH、COOM、SH、NH2、NR(4)R
    (5)またはOR(6)であり;R(4)およびR(5)は互い
    に独立に(C1〜C5)−アルキル、フェニルまたはベン
    ジルであり、ここでそのフェニル環は非置換であるか、
    F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−アルキル、(C1
    〜C4)−アルコキシ、CF3により置換されており;ま
    たはR(4)およびR(5)は一緒にして4または5個のメ
    チレン基であり、その一つは酸素、S、NH、N−CH
    3またはN−ベンジルによって置換されていてもよく;
    R(6)はフェニル、ベンジルまたは(C1〜C8)−アル
    キル(直鎖または分枝鎖の)であり、ここでそのフェニ
    ル環は非置換であるか、F、Cl、Br、I、(C1
    4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、CF3
    より置換されており、 R(3)は、H、(C1〜C8)−アルキル、F、Cl、B
    r、I、OH、COOM、SH、NH2、NR(4)R
    (5)またはOR(6)であり;R(4)およびR(5)は互い
    に独立に(C1〜C5)−アルキル、フェニルまたはベン
    ジルであり、ここでそのフェニル環は非置換であるか、
    F、Cl、Br、I、(C1〜C4)−アルキル、(C1
    〜C4)−アルコキシ、CF3により置換されており;ま
    たはR(4)およびR(5)は一緒にして4または5個のメ
    チレン基であり、その一つは酸素、S、NH、N−CH
    3またはN−ベンジルによって置換されていてもよく;
    R(6)はフェニル、ベンジルまたは(C1〜C8)−アル
    キル(直鎖または分枝鎖の)であり、ここでそのフェニ
    ル環は非置換であるか、F、Cl、Br、I、(C1
    4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、CF3
    より置換されており、 Mは水素、Li、Na、K、Ca、Mg、トリエチルア
    ンモニウムである)で示される芳香族スルフィン酸と反
    応させることからなる、ハロゲン化メチルを用いるスル
    フィン酸のS−メチル化による次の式IV 【化2】 (式中、R(1)、R(2)、R(3)およびMは上記に規定
    したものである)で示されるメチルスルホンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 R(1)がイソプロピル、F、Cl、B
    r、Iであり;R(2)がCOOMであり;R(3)が水素
    であり;Mが水素、Li、Na、K、Ca、Mg、トリ
    エチルアンモニウムである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 R(1)が2−イソプロピルであり;R
    (2)が5−COOMであり;R(3)が水素であり;Mが
    水素、Li、Na、K、Ca、Mg、トリエチルアンモ
    ニウムである請求項1記載の方法。
JP32531195A 1994-12-15 1995-12-14 塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸をメチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物の製造方法 Pending JPH08208594A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4444694:2 1994-12-15
DE19944444694 DE4444694A1 (de) 1994-12-15 1994-12-15 Verfahren zur Herstellung von Methylsulfonylaromaten durch Methylierung von Arylsulfinsäuren unter Verwendung von Methylchlorid

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08208594A true JPH08208594A (ja) 1996-08-13

Family

ID=6535881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32531195A Pending JPH08208594A (ja) 1994-12-15 1995-12-14 塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸をメチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物の製造方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0717033A2 (ja)
JP (1) JPH08208594A (ja)
CZ (1) CZ329495A3 (ja)
DE (1) DE4444694A1 (ja)
HU (1) HUT74296A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109627196A (zh) * 2019-02-18 2019-04-16 仪征市海帆化工有限公司 2-硝基-4-甲砜基苯甲酸的合成方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102584502B (zh) * 2012-01-12 2014-06-04 南京理工大学 一种高分子乳化剂的制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2849470B2 (ja) * 1988-12-07 1999-01-20 アイシーアイ アメリカズ インコーポレイテッド 2―(クロロ,ブロモ,またはニトロ)―4―(アルキルスルフォニル)安息香酸の調製および中間体
EP0571405B1 (de) * 1991-02-14 1996-05-01 Hoechst Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von 4-Alkylsulfonyl-1-alkyl-2-chlorbenzolen und Zwischenprodukte

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109627196A (zh) * 2019-02-18 2019-04-16 仪征市海帆化工有限公司 2-硝基-4-甲砜基苯甲酸的合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE4444694A1 (de) 1996-06-20
CZ329495A3 (en) 1996-07-17
EP0717033A2 (de) 1996-06-19
HUT74296A (en) 1996-11-28
HU9503598D0 (en) 1996-02-28
EP0717033A3 (ja) 1996-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5738451B2 (ja) 含フッ素n−アルキルスルホニルイミド化合物の製造方法およびイオン性化合物の製造方法
AU2003266966B2 (en) Process for preparing nitrooxyderivatives of naproxen
JP5972867B2 (ja) プテリジン誘導体の調製方法
JP3751880B2 (ja) 高純度セフポドキシムプロキセチルの製造方法
JPH0532610A (ja) 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリドの製造方法
JPH08208594A (ja) 塩化メチルを用いてアリールスルフィン酸をメチル化することによるメチルスルホニル芳香族化合物の製造方法
KR970002873B1 (ko) 1-메틸인다졸-3-카르복실산의 제조 방법
EP0212741B1 (en) A process for the preparation of an azidosulphonylbenzoic acid
US6211379B1 (en) Process for preparing heterocyclic compounds
EP0962552B1 (en) A process for the preparation of 4-(des-dimethylamino)-tetracyclines
Chan et al. Isothiazole chemistry—VIII: Base-catalysed dimerization of N-alkyl-3-isothiazolones a synthesis of 2, 4-bismethylene-1, 3-dithietanes
HUT59687A (en) Process for producing 7-amino-3-methoxy-methyl-ceph-3-eme-4-carboxylic acid
JP6166996B2 (ja) ヒドラジノアリールカルボン酸類の製造方法
US3947512A (en) Process for the manufacture of aromatic sulfonic acid halides
JPS6033425B2 (ja) 5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドの製造法
EP3354645A1 (en) Process for preparing urolithins
JPS6140661B2 (ja)
JPS62132849A (ja) D−またはL−N−t−ブトキシカルボニル−O−ベンジルセリンの製造方法
KR910003635B1 (ko) 2-(2-나프틸옥시)프로피온아닐리드 유도체의 제조방법
JPS6236379A (ja) リゼルゴ−ル及び10α−メトキシルミリゼルゴ−ルのN−メチル誘導体の製法
KR910003636B1 (ko) 벤조페논 옥심화합물의 제조방법
JPH04187667A (ja) 2―置換ヒドロキシイミノプロパンジニトリルの製造法
JPH0140822B2 (ja)
JP2023095250A (ja) モノブロモ化アニリン化合物の製造方法
CA2177693A1 (en) Bleach activator preparation