JPH08208435A - 固型水系化粧料 - Google Patents

固型水系化粧料

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JPH08208435A
JPH08208435A JP7037562A JP3756295A JPH08208435A JP H08208435 A JPH08208435 A JP H08208435A JP 7037562 A JP7037562 A JP 7037562A JP 3756295 A JP3756295 A JP 3756295A JP H08208435 A JPH08208435 A JP H08208435A
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JP
Japan
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acid
water
oil
poe
agar
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Withdrawn
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JP7037562A
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English (en)
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Daisuke Aso
大輔 阿曽
Fukuji Suzuki
福二 鈴木
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用性(清涼感・うるおい感・みずみずしさ
等)が良好で、しかもとれがよく、携帯性に優れた剤型
の固型水系化粧料を提供する。 【構成】 酸処理を行った寒天と、水とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清涼感・うるおい感・
みずみずしさ等に優れ、かつ携帯性にも優れた固型水系
化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファンデーション等に代表される
固型化粧料は、特に携帯性に優れているために市場に対
するニーズは高いが、その剤型はパウダータイプ・油性
タイプのものが大半を占めており、水を含有したタイプ
は限られていた。また、水を含有したものでも、剤型的
には油中水型液状化粧料を固型化したものがほとんどで
あり、これらのものは水が内相にあるために、水の多量
配合は困難であった。これに対して、水中油型のものは
外相が水であるのでその固型化が困難であり、現在市場
にあるものはほんのわずかである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油中水型の場合、固型
化が容易である等の長所がある反面、水の多量配合が困
難であるために、水中油型の化粧料と比較して清涼感・
うるおい感・スキンケア性に欠ける等不利な点も数多く
挙げられる。一方、水中油型の場合では、油中水型にお
けるワックスに相当するような適当な固型化剤が少ない
ために、その形状は液状もしくはクリーム状が大半であ
り、その容器形態から携帯性等に問題があった。また、
例えば代表的な水の固型化剤である寒天等の増粘多糖類
を用いて水中油型の固型化粧料としたものが知られてい
るが(特開平5−178723号公報)、指あるいはス
ポンジによるとれが悪いといった問題もあるため、水中
油型化粧料の固型化にはまだかなりの問題が残されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の点
に着目し、使用性・携帯性に優れた化粧料を得るべく鋭
意検討を重ねた結果、多糖類分子内のグリコシド結合が
酸に対して不安定であることを利用して、寒天を酸処理
し、それを水系化粧料に配合することで、清涼感・うる
おい感等の水系化粧料の利点を持ちながら、携帯性を高
めるための固型化が可能となり、指あるいはスポンジに
よるとれが改善された化粧料が得られることを見い出
し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明は、 酸処理を行った寒
天と、水とを含有することを特徴とする固型水系化粧料
である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明で用いられる寒天は、アガロース、即ち、[4−0
−(β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−アンヒド
ロ−L−ガラクトース]を繰り返し単位とする多糖類を
主成分とするものであって、一般に食品等に用いられる
いわゆる「寒天」であり、その原藻・製造方法等には限
定されない。
【0007】また、本発明の寒天の酸処理条件として
は、例えば塩化水素酸・臭化水素酸等のハロゲン化水素
酸、リン酸・硫酸等のオキシ酸、シリカゲル等の酸性酸
化物、四塩化チタン・三フッ化ホウ素エーテル錯体等の
ルイス酸、シュウ酸・酢酸・安息香酸等の有機酸あるい
は種々の酸性イオン交換樹脂等の酸性物質を用いること
ができる。また、寒天は極性の高い溶媒(水、グリセリ
ン等)に対して可溶であるので、酸処理の際にはこれら
の溶媒の溶液として用いると便利である。酸処理後のこ
とを考慮すると、水を溶媒とした水溶液とするのが最も
好ましい。そして、求める固型水系化粧料の性質によっ
て、それぞれ反応温度、反応時間等の条件を設定するこ
とができる。本発明での酸処理を行った寒天の配合量
は、全組成中の0.05〜10.0重量%であり、特に
0.5〜5.0重量%の範囲が好ましい。酸処理を行っ
た寒天の配合量が0.05重量%未満では、容器中の形
態の保持に問題があり、10.0重量%を越えると中身
の状態が硬くなりすぎるため、指あるいはスポンジによ
るとれが悪くなる。
【0008】そして、水については全組成中の30.0
〜95.0重量%、特に50.0〜80.0%重量の範
囲で配合した場合に使用性・携帯性に優れたものが得ら
れる。
【0009】本発明に用いられる油分としては、通常化
粧品に対して一般に用いられる皮膚安全性の高いもの
で、例えば液体油脂として、アボガド油・ツバキ油・タ
ートル油・マカデミアナッツ油・ミンク油・オリーブ油
・ナタネ油・卵黄油・ゴマ油・パーシック油・小麦胚芽
油・サザンカ油・ヒマシ油・アマニ油・サフラワー油・
綿実油・大豆油・落花生油・茶実油・コメヌカ油・ホホ
バ油・胚芽油・トリグリセリン・トリオクタン酸グリセ
リン・トリパルミチン酸グリセリン等、固体油脂とし
て、カカオ油・ヤシ油・馬脂・硬化ヤシ油・パーム油・
牛脂・羊脂・硬化牛脂・パーム核油・豚脂・牛骨脂・モ
クロウ核油・硬化油・牛脚油・モクロウ・硬化ヒマシ油
等、ロウとして、ミツロウ・キャンデリラロウ・綿ロウ
・カルナウバロウ・ベイベリーロウ・イボタロウ・鯨ロ
ウ・モンタンロウ・ヌカロウ・ラノリン・カポックロウ
・酢酸ラノリン・液状ラノリン・サトウキビロウ・ラノ
リン脂肪酸イソステアリル・ラウリン酸ヘキシル・還元
ラノリン・ジョジョバロウ・硬質ラノリン・セラックロ
ウ・ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)ラノ
リンアルコールエーテル・POEラノリンアルコールア
セテート・POEコレステロールエーテル・ラノリン脂
肪酸ポリエチレングリコール等、炭化水素として、流動
パラフィン・オゾケライト・スクワラン・プリスタン・
パラフィン・セレシン・スクワレン・ワセリン・マイク
ロクリスタリンワックス等、高級脂肪酸として、ラウリ
ン酸・ミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸・ベ
ヘニン酸・オレイン酸・12−ヒドロキシステアリン酸
・ウンデシレン酸・トール酸・イソステアリン酸・リノ
ール酸・リノレイン酸・エイコサペンタエン酸・ドコサ
ヘキサエン酸等、高級アルコールとして、ラウリルアル
コール・セチルアルコール・ステアリルアルコール・ベ
ヘニルアルコール・ミリスチルアルコール・オレイルア
ルコール・セトステアリルアルコール・モノステアリル
グリセリンエーテル・2−デシルテトラデシノール・ラ
ノリンアルコール・コレステロール・フィトステロール
・ヘキシルドデカノール・イソステアリルアルコール・
オクチルドデカノール等、エステル油としてミリスチン
酸イソプロピル・オクタン酸セチル・ミリスチン酸オク
チルドデシル・パルミチン酸イソプロピル・ステアリン
酸ブチル・ラウリン酸ヘキシル・ミリスチン酸ミリスチ
ル・オレイン酸デシル・ジメチルオクタン酸ヘキシルデ
シル・乳酸セチル・乳酸ミリスチル・乳酸ラノリン・ス
テアリン酸イソセチル・イソステアリン酸イソセチル・
12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル・ジ−2−
エチルヘキシル酸エチレングリコール・ジペンタエリス
リトール脂肪酸エステル・モノイソステアリン酸−N−
アルキルグリコール・ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール・リンゴ酸ジイソステアリル・ジ−2−ヘプチルウ
ンデカン酸グリセリン・トリ−2−エチルヘキシル酸ト
リメチロールプロパン・トリイソステアリル酸トリメチ
ロールプロパン・テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタ
エリスリトール・トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリ
ン・トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン・セ
チル2−エチルヘキサノエート・2−エチルヘキシルパ
ルミテート・トリミリスチン酸グリセリン・トリ−2−
ヘプチルウンデカン酸グリセライド・ヒマシ油脂肪酸メ
チルエステル・オレイン酸オイル・セトステアリルアル
コール・アセトグリセライド・パルミチン酸2−ヘプチ
ルウンデシル・アジピン酸ジイソブチル・N−ラウロイ
ル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル
・アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル・エチルラウ
レート・セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル・ミリスチ
ン酸2−ヘキシルデシル・パルミチン酸2−ヘキシルデ
シル・アジピン酸2−ヘキシルデシル・セバチン酸ジイ
ソプロピル・コハク酸2−エチルヘキシル・酢酸エチル
・酢酸ブチル・酢酸アミル・クエン酸トリエチル等、シ
リコーンとして、ジメチルポリシロキサン・メチルフェ
ニルポリシロキサン・メチルハイドロジェンポリシロキ
サン・デカメチルポリシロキサン・ドデカメチルポリシ
ロキサン・テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロ
キサン・3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂
・シリコーンゴム等が挙げられるが、上記の成分に限定
されるものではない。またこれら油分の含有量は固型水
系化粧料中、1.0〜30.0重量%であり、好ましく
は5.0〜20.0重量%である。
【0010】本発明に用いられる粉末としては、通常化
粧品に対して一般に用いられるもので、タルク・カオリ
ン・雲母・絹雲母(セリサイト)・白雲母・金雲母・合
成雲母・紅雲母・黒雲母・リチア雲母・バーミキュライ
ト・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム・ケイ酸アルミ
ニウム・ケイ酸バリウム・ケイ酸カルシウム・ケイ酸マ
グネシウム・ケイ酸ストロンチウム・タングステン酸金
属塩・マグネシウム・シリカ・ゼオライト・硫酸バリウ
ム・焼成硫酸カルシウム・焼セッコウ・リン酸カルシウ
ム・フッ素アパタイト・ヒドロキシアパタイト・セラミ
ックパウダー・金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチ
ン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)・窒化
ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末・ポリエチレ
ン粉末・ポリメタクリル酸メチル粉末・ポリスチレン粉
末・スチレン−アクリル酸の共重合体樹脂粉末・ベンゾ
グアナミン樹脂粉末・ポリ四フッ化エチレン粉末・セル
ロース粉末等の有機粉末、二酸化チタン・酸化亜鉛等の
無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)・チタン酸鉄等の無
機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化
鉄・黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄・カーボンブラ
ック・低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、マンゴバイ
オレット・コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、
酸化クロム・水酸化クロム・チタン酸コバルト等の無機
緑色系顔料、群青・紺青等の無機青色系顔料、酸化チタ
ンコーテッドマイカ・酸化チタンコーテッドオキシ塩化
ビスマス・酸化チタンコーテッドタルク・着色酸化チタ
ンコーテッドマイカ・オキシ塩化ビスマス・魚鱗泊等の
パール顔料、アルミニウムパウダー・カッパーパウダー
等の金属粉末顔料、赤色201号・赤色202号・赤色
204号・赤色205号・赤色220号・赤色226号
・赤色228号・赤色405号・橙色203号・橙色2
04号・黄色205号・黄色401号・青色404号等
の有機顔料、赤色3号・赤色104号・赤色106号・
赤色227号・赤色230号・赤色401号・赤色50
5号・橙色205号・黄色4号・黄色5号・黄色202
号・黄色203号・緑色3号・青色1号等のジルコニウ
ム・バリウム・アルミニウムレーキ等の有機顔料、クロ
ロフィル・β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。
これらの中から1種または2種以上を任意に選択して用
いてもかまわない。また本発明において、これらの粉末
に対して疎水性を向上させるために、これらの粉末に疎
水化処理を行っても良い。この疎水化処理の際に用いら
れる疎水性物質として、金属石鹸・油脂・ロウ・シリコ
ーン化合物・フッ素化合物・炭化水素・脂肪酸エステル
類等が例示される。そしてこれら粉末の含有量は固型水
系化粧料中、1.0〜40.0重量%が好ましく、より
好ましくは5〜30.0重量%である。
【0011】本発明に用いられる界面活性剤としては、
通常化粧品に対して一般に用いられるもので、脂肪酸石
鹸(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム
等)・高級アルキル硫酸エステル塩(ラウリル硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸カリウム等)・アルキルエーテル
硫酸エステル塩(POEラウリル硫酸トリエタノールア
ミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等)・N−アシル
サルコシン酸塩(ラウロイルサルコシンナトリウム等)
・高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(N−ミリストイル−
N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタ
ウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリ
ウム等)・リン酸エステル塩(POEオレイルエーテル
リン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸
等)・スルホコハク酸塩(ジ−2−エチルヘキシルスル
ホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノール
アミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、
ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナト
リウム等)・アルキルベンゼンスルホン酸塩(リニアド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシル
ベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデ
シルベンゼンスルホン酸等)・N−アシルグルタミン酸
塩(N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステ
アロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル
−L−グルタミン酸モノナトリウム等)・高級脂肪酸エ
ステル硫酸エステル塩(硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫
酸ナトリウム等)・POEアルキルエーテルカルボン酸
塩・POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩・α−
オレフィンスルホン酸塩・高級脂肪酸エステルスルホン
酸塩・2級アルコール硫酸エステル塩・高級脂肪酸アル
キロールアミド硫酸エステル塩・ラウロイルモノエタノ
ールアミドコハク酸ナトリウム・N−パルミトイルアス
パラギン酸ジトリエタノールアミン・カゼインナトリウ
ム等のアニオン界面活性剤、/アルキルトリメチルアン
モニウム塩(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等)・ジアルキル
ジメチルアンモニウム塩(塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム塩等)・アルキルピリジニウム塩(塩化ポリ
[N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウ
ム]、塩化セチルピリジニウム等)・アルキル4級アン
モニウム塩・アルキルジメチルベンジンアンモニウム塩
・アルキルイソキノリニウム塩・ジアルキルモリホニウ
ム塩・POEアルキルアミン・アルキルアミン塩・ポリ
アミン脂肪酸誘導体・アミルアルコール脂肪酸誘導体・
4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等)等のカチオン界面活性剤、/イミダゾリ
ン系両性界面活性剤(2−ウンデシル−N,N,N−
[ヒドロキシエチルカルボキシメチル]−2−イミダゾ
リンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウム
ヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウ
ム塩等)・ベタイン系両性界面活性剤(2−ヘプタドデ
シル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタイン、ラウリルメチル酢酸ベタイ
ン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイ
ン等)等の両性界面活性剤、/ソルビタン脂肪酸エステ
ル類(モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン
酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミ
チン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セス
キオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、
ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタ
ン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソル
ビタン等)・グリセリンまたはポリグリセリン脂肪酸類
(モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリ
ン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グ
リセリン、モノステアリン酸ジグリセリン・α,α−オ
レイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン
グリセリンリンゴ酸等)・プロピレングリコール脂肪酸
エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール、
モノラウリン酸プロピレングリコール等)・硬化ヒマシ
油誘導体・グリセリンアルキルエーテル類・POEソル
ビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエ
ート、POEソルビタンモノステアレート、POEソル
ビタンモノラウレート、POEソルビタンテトラオレエ
ート等)・POEソルビット脂肪酸エステル類(POE
ソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレ
エート、POEソルビットペンタオレエート、POEソ
ルビットモノステアレート等)・POEグリセリン脂肪
酸エステル類(POEグリセリンモノステアレート、P
OEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリ
ントリイソステアレート等)・POE脂肪酸エステル類
(POEモノオレエート、POEジステアレート、イソ
ステアリン酸ポリエチレングリコール等)・POEアル
キルエーテル類(POEラウリルエーテル、POEオレ
イルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘ
ニルテーテル、POEオクチルドデシルエーテル、PO
Eコレスタノールエーテル等)・POEアルキルフェニ
ルエーテル類(POEオクチルフェニルエーテル、PO
Eノニルフェニルエーテル、POEジニルフェニルエー
テル等)・POE−POPアルキルエーテル類(POE
−POPセチルエーテル、POE−POP2−デシルテ
トラデシルエーテル、POE−POPモノブチルエーテ
ル、POE−POP水添ラノリン、POE−POPグリ
セリンエーテル等)・テトラPOE−テトラPOPエチ
レンジアミン縮合物類・POEヒマシ油または硬化ヒマ
シ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、P
OE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒ
マシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノ
ピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、P
OE硬化ヒマシ油マレイン酸等)・POEミツロウ−ラ
ノリン誘導体(POEソルビットミツロウ等)・アルカ
ノールアミド類(ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラ
ウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノー
ルアミド等)・POEプロピレングリコール脂肪酸エス
テル・POEアルキルアミン・POE脂肪酸アミド・シ
ョ糖脂肪酸エステル・POEノニルフェニルホルムアル
デヒド縮合物・ルキルエトキシジメチルアミンオキシド
・トリオレイルリン酸等の非イオン性界面活性剤等が挙
げられる。これらの中から1種または2種以上を選択し
て用いてもかまわない。そしてこれら界面活性剤の含有
量は固型水系化粧料中、0.5〜10.0重量%が好ま
しい。
【0012】本発明の固型水系化粧料には、上記必須成
分に加えて必要に応じ、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、低級アルコール、多価アルコール、香
料、薬剤等を本発明の効果を損なわない質的、量的条件
下で使用することが可能である。また、特に水系化粧料
の特徴である清涼感を向上させるために、1−メントー
ル、カンファー、サリチル酸誘導体、トラネキサム酸誘
導体等の清涼剤を含有させてもよい。
【0013】本発明の固型水系化粧料は、酸処理を行っ
た寒天を水に分散・溶解して得られるものであり、例え
ば化粧水、乳液、美容液、化粧下地、ファンデーショ
ン、頬紅、アイシャドー、アイライナー、サンケア製
品、ボデイ化粧品等の製品への応用が可能である。
【0014】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。本発明はこれによって限定されるものではない。な
お配合量は重量%である。
【0015】製造例1 以下の組成で、酸処理寒天水溶液を調製した。 (成分) (重量%) 精製水 90 寒天 10 酢酸 適量(pH5程度に調整) 上記の水溶液を90℃に加熱して、12時間攪拌させ
た。その後、塩基性イオン交換樹脂にて酢酸を中和して
樹脂を濾去した後、得られた溶液を加熱乾燥させて水分
を除去することで酸処理寒天を得た。
【0016】実施例1、比較例1〜4 上記の製造例1で製造した酸処理寒天を用い、表1に示
す処方の乳化ファンデーション(実施例1、比較例1〜
3)を製造して、市販の固型乳化ファンデーション(油
中水型乳化タイプ、比較例4)と同様に以下の評価方法
および評価基準によって官能評価を行った。その結果を
表2に示す。
【0017】(製法)表1の(1)〜(8)の各成分を70℃
で加熱混合し、これに混合粉砕した(9)〜(17)を加えて
ホモミキサーで均一に分散し、70℃に保つ(水相)。
別に(18)〜(23)を70℃にて加熱調製して(油相)、水
相と油相をホモミキサーで混合乳化した後、容器に充填
して冷却し、固型乳化ファンデーションを得た。
【0018】(評価方法および評価基準)容器中での形
態の保持については、皿状容器に充填した乳化ファンデ
ーションを、50℃で1ケ月保存した場合に流動性が確
認されたものは×、確認されなかったものは○とした。
【0019】ファンデーションのとれ・清涼感・うるお
い感・みずみずしさ・塗布後の皮膜感のなさ、のびの軽
さについては、以下の基準に従って専門パネルn=10
名で官能評価を行った。
【0020】◎:非常に良い ○:やや良い △:やや悪い ×:非常に悪い
【0021】
【表1】 ─────────────────────────────────── 成分 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 ─────────────────────────────────── (1) 精製水 残余 残余 残余 残余 (2) プロピレングリコール 10.0 10.0 10.0 10.0 (3) モノステアリン酸ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タン 0.9 0.9 0.9 0.9 (4) トリエタノールアミン 1.0 1.0 1.0 1.0 (5) 清涼剤 適量 適量 適量 適量 (6) 酸処理寒天 3.0 - - - (7) 寒天 - 2.5 - 1.0 (8) ケイ酸ナトリウムマグネシウム - - 1.5 - (9) カルボキシビニルポリマー - - - 0.2 (10) フッ素化合物処理タルク - - - 2.0 (11) フッ素化合物処理二酸化チタン - - - 5.0 (12) フッ素化合物処理セリサイト - - - 1.0 (13) タルク 3.0 3.0 3.0 - (14) 二酸化チタン 5.0 5.0 5.0 - (15) ベンガラ 0.5 0.5 0.5 0.5 (16) 黄酸化鉄 1.4 1.4 1.4 1.4 (17) 黒酸化鉄 0.1 0.1 0.1 0.1 (18) ステアリン酸 2.2 2.2 2.2 2.2 (19) イソヘキサデシルアルコール 7.0 7.0 7.0 7.0 (20) モノステアリン酸グリセリン 2.0 2.0 2.0 2.0 (21) 液状ラノリン 2.0 2.0 2.0 2.0 (22) 流動パラフィン 8.0 8.0 8.0 8.0 (23) 防腐剤,香料 適量 適量 適量 適量 ───────────────────────────────────
【0022】
【表2】 ─────────────────────────────────── 評価項目 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 ─────────────────────────────────── 容器中での形態の保持 ○ ○ × ○ ○ ファンデーションのとれ ○ × △ × ◎ 清涼感 ◎ ◎ ◎ ◎ × うるおい感 ◎ ◎ ◎ ◎ × みずみずしさ ◎ ◎ ◎ ◎ × 塗布後の皮膜感のなさ ○ × ○ × ◎ のびの軽さ ○ ○ × ○ △ ───────────────────────────────────
【0023】表2からも明らかなように、比較例1は実
施例1とほぼ同程度の清涼感・うるおい感・みずみずし
さをもつものの、塗布後の皮膜感のなさ・ファンデーシ
ョンのとれについては問題がある。また比較例2は比較
例1と同様の長所を持つが、容器中の形態の保持に問題
があり、固型水系化粧料としては不十分なものであっ
た。また比較例3は、寒天と、水溶性粘着剤であるカル
ボキシビニルポリマーを配合したものであるが、清涼感
・うるおい感・みずみずしさについては優れているもの
の、ファンデーションのとれの悪いものであった。そし
て比較例4は比較例1〜3の欠点を解決してはいるもの
の、油中水型乳化タイプであるために、清涼感・うるお
い感・みずみずしさに大きく欠けるものであった。これ
に対して実施例1は、使用性はいずれも良好で容器中で
の形態の保持も満足いくものであり、従来にない水中油
型乳化タイプの固型乳化ファンデーションであった。
【0024】 実施例2 化粧水 (1) 精製水 残余 (2) ソルビット 4.0 重量% (3) ジプロピレングリコール 6.0 (4) ポリエチレングリコール1500 5.0 (5) POE(20)オレイルアルコールエーテル 0.5 (6) 酸処理寒天 4.0 (7) エタノール 10.0 (8) 清涼剤 適量 (9) 香料 適量 (10) 防腐剤 適量 (11) キレート剤 適量 (12) 褐色防止剤 適量 (13) 緩衝剤 適量
【0025】成分(1)の一部をとり、(2)〜(4)および(1
1)〜(13)を加えて溶解する。(7)に(5)および(8)〜(10)
を加えて溶解して前述の溶液に添加混合する。(1)の残
部に(6)を加え加熱溶解したものを添加して冷却し、固
型化粧水を得た。
【0026】 実施例3 乳液 (1) 精製水 残余 (2) エタノール 5.0 重量% (3) グリセリン 4.0 (4) 1,3−ブチレングリコール 4.0 (5) 酸処理寒天 3.5 (6) 清涼剤 適量 (7) セチルアルコール 1.0 (8) ミツロウ 0.5 (9) ワセリン 2.0 (10) スクワラン 6.0 (11) ジメチルポリシロキサン 2.0 (12) POE(10)モノオレイン酸エステル 1.0 (13) グリセロールモノステアリン酸エステル 1.0 (14) 防腐剤 適量 (15) 香料 適量
【0027】成分(1)に(2)〜(6)を加えて70℃で加熱
溶解し、(7)〜(15)を70℃に加熱調整したものを加え
て混合し、冷却して固型乳液を得た。
【0028】 実施例4 化粧下地 (1) 精製水 残余 (2) プロピレングリコール 10.0 重量% (3) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9 (4) トリエタノールアミン 1.0 (5) 酸処理寒天 2.5 (6) 清涼剤 適量 (7) ステアリン酸 2.2 (8) イソヘキサデシルアルコール 7.0 (9) モノステアリン酸グリセリン 2.0 (10) 液状ラノリン 2.0 (11) 流動パラフィン 8.0 (12) 防腐剤 適量 (13) 香料 適量
【0029】(1)〜(6)の各成分を70℃で加熱混合し、
70℃に保つ(水相)。別に(7)〜(13)を70℃にて加
熱調製して(油相)、水相と油相をホモミキサーで混合
乳化した後容器に充填して冷却し、固型化粧下地を得
た。
【0030】 実施例5 頬紅 (1) 精製水 残余 (2) プロピレングリコール 10.0 重量% (3) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9 (4) トリエタノールアミン 1.0 (5) 酸処理寒天 2.5 (6) 清涼剤 適量 (7) タルク 7.0 (8) 二酸化チタン 2.0 (9) 酸化鉄(赤) 0.3 (10) 赤色202号 0.5 (11) ステアリン酸 2.2 (12) イソヘキサデシルアルコール 7.0 (13) モノステアリン酸グリセリン 2.0 (14) 液状ラノリン 2.0 (15) 流動パラフィン 8.0 (16) 防腐剤 適量 (17) 香料 適量
【0031】(1)〜(6)の各成分を70℃で加熱混合し、
これに混合粉砕した(7)〜(10)を加えてホモミキサーで
均一に分散し、70℃に保つ(水相)。別に(11)〜(17)
を70℃にて加熱調製して(油相)、水相と油相をホモ
ミキサーで混合乳化した後容器に充填して冷却し、固型
乳化頬紅を得た。
【0032】 実施例6 アイシャドー (1) 精製水 残余 (2) 1,3−ブチレングリコール 5.0 重量% (3) グリセリン 1.0 (4) トリエタノールアミン 1.2 (5) 防腐剤 適量 (6) 酸処理寒天 3.0 (7) 清涼剤 適量 (8) タルク 10.0 (9) カオリン 2.0 (10) 着色顔料 5.0 (11) ステアリン酸 3.0 (12) ミリスチン酸イソプロピル 8.0 (13) モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0 (14) 香料 適量
【0033】(1)〜(7)の各成分を70℃で加熱混合し、
これに混合粉砕した(8)〜(10)を加えてホモミキサーで
均一に分散し、70℃に保つ(水相)。別に(11)〜(14)
を70℃にて加熱調製して(油相)、水相と油相をホモ
ミキサーで混合乳化した後容器に充填して冷却し、固型
乳化アイシャドーを得た。
【0034】実施例7 口紅 (1) 精製水 残余 (2) グリセリン 5.0 重量% (3) プロピレングリコール 2.0 (4) トリエタノールアミン 1.2 (5) 酸処理寒天 5.0 (6) 二酸化チタン 4.5 (7) 赤色201号 0.6 (8) 赤色202号 1.0 (9) 赤色223号 0.2 (10) ステアリン酸 3.0 (11) キャデリラロウ 7.0 (12) ミリスチン酸イソプロピル 8.0 (13) 流動パラフィン 3.0 (14) ヒマシ油 4.0 (15) 香料 適量 (16) 防腐剤 適量
【0035】(1)〜(5)の各成分を70℃で加熱混合し、
これに混合粉砕した(6)〜(9)を加えてホモミキサーで均
一に分散し、70℃に保つ(水相)。別に(10)〜(16)を
70℃にて加熱調製して(油相)、水相と油相をホモミ
キサーで混合乳化した後、容器に充填して冷却し、固型
乳化口紅を得た。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固型水系
化粧料は、従来の固型化粧料では実現が困難であった使
用性(清涼感・うるおい感・みずみずしさ等)を持ち、
しかもとれがよく、携帯性に優れた剤型のものであり、
従来にない画期的な固型水系化粧料を提供するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/031 7/032

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸処理を行った寒天と、水とを含有する
    ことを特徴とする固型水系化粧料。
  2. 【請求項2】 酸処理を行った寒天を0.05〜10.
    0重量%と、水を30.0〜95.0重量%とを含有す
    る請求項1記載の固型水系化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7417031B2 (en) 1997-11-11 2008-08-26 Takara Bio Inc. Use of algae-derived physiologically active substances for treating a carcinomatous disease

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7417031B2 (en) 1997-11-11 2008-08-26 Takara Bio Inc. Use of algae-derived physiologically active substances for treating a carcinomatous disease

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