JPH0820553A - 混合液体組成物 - Google Patents

混合液体組成物

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JPH0820553A
JPH0820553A JP15497694A JP15497694A JPH0820553A JP H0820553 A JPH0820553 A JP H0820553A JP 15497694 A JP15497694 A JP 15497694A JP 15497694 A JP15497694 A JP 15497694A JP H0820553 A JPH0820553 A JP H0820553A
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compound
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mixed
component
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JP15497694A
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Goro Kuroda
五郎 黒田
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Chuo Aerosol Kagaku Kk
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Chuo Aerosol Kagaku Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤組成物に関し、オゾン破壊のおそれのあ
るフロン、疑発癌性の塩素系溶剤を排除し、それに代わ
る燃焼性の低い有機溶剤の混合液体組成物を得る。 【構成】 A成分として可燃性有機溶剤4〜96wt
%、B成分としてパーフルオロポリエーテル4〜96w
t%、C成分としてフロン系化合物4〜96wt%の組
成範囲にあって、均一に相溶してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤組成物に係るもの
であって、可燃性有機溶剤に従来、混和出来ないとされ
ていた不燃性のパーフルオロポリエーテルを均一混和す
ることを可能としたものであって、火気に対する災害危
険が低減するため、家庭、工業、公共の産業分野を問わ
ず、その利用範囲は極めて広いものである。
【0002】
【従来の技術】低燃焼性の溶剤に関して、従来は含塩素
有機溶剤ならびにフロン系溶剤をもって目的を達してい
た。エアゾールに関しても、フロン系噴射剤を用い不燃
性が普通であった。然るに、オゾン層破壊の地球環境問
題から、フロンならび含塩素系溶剤の或種は規制を受け
ることになり、加えて発癌性物質、さらにVOC(揮散
性有機化合物)の対象にあげられ、それらの使用は殆ん
ど不可能の現状にある。即ち第4回モントリオール国際
会議で、トリククロエタンならびCFCは1996年を
もって凍結し、HCFCの数種は漸次縮小し2030年
までに全廃の方向に決定された。
【0003】これらの状況は環境問題からいえば当然で
あるとしても、他に代替溶剤を求めるとすれば、可燃性
溶剤を採用せざるを得ない故に、火炎の危険は免れず保
安上問題を生ずるケースがあり、早急に代替低燃性溶剤
の開発が嘱望されている現状にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】低燃性溶剤の開発にあ
たり、まず燃性の少ない液体化合物を探索すると、規制
に該当しないフロン化合物から選択候補があげ得る。本
発明者は、その数品目について、可燃溶剤を混合したと
きその可燃性物質を不燃化する能力を求める実験を行っ
た。実験方法は「高圧ガス取締法・エアゾール製品の燃
焼性測定法」に従い、可燃性ガスとして“イソブタン”
と“ジメチルエーテル”を用い、候補の各フロン化合物
(CFC12は規制に該当するが、比較のために追加し
た)とを各段階の割合で混合し、ノズルを一定としその
噴射物の火炎長を測定し、火炎長さ5cm未満をもって
難燃性とし、それらの不燃化能力を求めた。結果を表1
に示す。
【0005】
【表1】
【0006】この結果からみると、パーフルオロポリエ
ーテル(以下PFPEとも記す。)が最も有望である。
因みにHCFC141bは殆んど不燃化能力がないもの
であることがわかる。HFC134aも不燃化能力はあ
るが、沸点(−26.3℃)が低く、そうすると常温で
液体として使用可能なものはPFPEのみとなる。
【0007】PFPEを採用するに当たり、製品の欠点
をあげると公知文献によれば、イ)フロン系溶剤以外の
他の溶剤と相溶しないこと「フッ素系溶剤を除いて、有
機溶媒・油脂・水に対して不溶で、混合しても簡単に分
離する」。ロ)使用目的上の有効成分を溶かさないこと
「石油エーテル、パーフルオロオクタンに4.0%溶
解」が最大。ハ)比重が重すぎること「1.6〜2.
1」。ニ)経済価格が高いこと、である。
【0008】本発明者がPFPEおよび若干数の溶剤・
液化ガスの溶解能を求めた結果を表2に掲げるが、PF
PEは何れの溶質も包溶しないことが確認された。
【0009】
【表2】
【0010】よって、本発明研究の課題を要約すれば、
PFPEの上記欠点を改良し、均一な相である混合液体
組成物を得ることにある。もし、他の一般的有機溶剤と
PFPEとの均一に相溶する混合液体を作ることが出来
れば、それは有機溶剤の燃焼性を低減し、かつ溶解力を
改善したものになると予想され、また当然比重は軽くな
り、経済価格も積算され安価になる筈である。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者の問題
の解決した手段は、この系にC成分としてフロン系溶剤
を加えたことにより、この三元系混合物は相溶して均一
に混和し、溶解能力をもち、かつ燃焼性が低減すること
を見だしたことである。
【0012】この実証を、表3を掲げて説明する。ま
ず、A成分とB成分(“GALDENHT”:モンテカ
チーニ社を使用)とを1:1の割合(この混合物を*m
とする)でとり、混合して相溶性をみたところ、低分子
の炭化水素ならびにエーテルのみ相溶<○印>したが、
他の多くの溶剤物質は相溶しない<×印>ことが認確さ
れた。これを耐圧ガラス瓶に入れ、C成分(HFC13
4a)を圧入してゆき三成分が相溶するかを診たとこ
ろ、C成分の量は*mに対して0.2〜1.4と差異は
あるものの、シクロヘキサノール、プロピレングリコー
ルを除き、他は均一相溶層を作ることが出来た。これを
火炎長を測定して「難燃性」に達するまで*cの添加量
を求め、*aに対する比で表掲した。Aのみではすべて
強燃性を示すものであり、又A+Bの不相溶系でも著し
い乱れのある火炎を見るに対し、均一三成分系において
は低燃化出来ることを確証した。
【0013】因に、上例のように、沸点の低いC成分を
用いるときは、エアゾールとしての応用が可能である。
A成分においても同様である。その沸点は一概に言えな
いが、20℃以下であれば噴射剤の範疇となし得る(加
圧充填容器中では溶剤の作用もする)。
【0014】
【表3】
【0015】次に、この均一相溶した三成分混合物が、
他の目的有効成分の溶解力があるかを検討する。この実
験で使用した溶剤は、A:ジメチルペンタン+メチルイ
ソプチルケトン、B:フロリナートPC72(3M社商
品名)、Cフロン141bでその混合比を10+20:
40:30としたとき、均一に相和し、この混合溶剤
は、[比重0.98、引火点21℃]であった。その原
料ならびに混合溶剤の溶解力を求めると、表4の如くで
あり、混合溶剤はPFPEに具備しない「潤滑剤、艶出
剤」等に必要な目的有効成分の溶解力があることが確認
された。
【0016】
【表4】
【0017】相溶しない場合は、溶質の偏斥が起きる
し、比重差から可燃性溶剤が上層に浮上し、炎を引火す
る故に、三成分は完全に均一相になることが必要条件で
ある。その成分範囲は、三成分の各個別の物質によって
も異なり、また要求される燃焼性の程度によっても制限
が違うから一該に言えないが、各成分が4wt%以下の
ところは物性が格別変わらないため、上限は自ら96w
t%と決定される。
【0018】以上課題を解決する手段を総括して、「A
成分として可燃性有機溶剤4〜96wt%、B成分とし
てPFPE4〜96wt%、C成分としてフロン系化合
物4〜96wt%を配合してなる均一相溶の混合溶剤」
とすることによって目的を達成し、斯くなる混合溶剤は
「洗浄液、溶剤、化学反応用溶媒」等に用途があり、ま
た下記の目的に各有効な成分を溶解または分散して「塗
料、染料、被覆剤、艶出剤、潤滑剤、防錆剤、接着剤、
洗浄剤、研磨剤、防水剤、探傷剤、離型剤、静電防止
剤、殺虫剤、殺菌剤、化粧料または人体用品を製するこ
とが出来、その内にはエアゾール製品も含まれる。
【0019】
【発明の具体的説明】さて、本発明において主体として
用いられるB成分、即ち、パーフルオロポリエーテルと
は、化学式[I]で示すフッ化アルカンポリエーテル
で、その重合数m,nにより、その物性は異なるが、何
れも無色の比重の高い透明液体で、化学的に極めて安定
とされている。六フッ化プロピレンを酸化重合して得ら
れる。現在市販している商品名とそのメーカー:a.
“ガルデン”モンテカチーニ社、b.“フォンブリ”モ
ンテフルオス社、c.“フロリナート”スリーエム社が
あり、それらのカタログによれば約10種があり、沸点
56〜252℃、比重1.68〜2.03、粘度0.4
〜73cStの広範囲にわたりバライティのある銘柄が
挙げられている。
【0020】
【化1】
【0021】次に、本発明において用いられるC成分と
は、フッ素にて水素の一部または全部を置換された(一
部塩素を含む場合もある)炭化水素を指し、その一種ま
たは二種以上が配合される。その沸点により、エアゾー
ル製品の噴射剤の目的に兼用の場合がある。これらを表
5に纏めて掲げる。
【0022】
【表5】
【0023】また、本発明において、A成分として可燃
性有機溶媒は、概ね次掲の如くであるが、一般的に使用
されているもの極めて広範囲の全般を指すのであって、
ここではそれらの代表をもって例示することとし、他は
均等物として取り扱う。使用にあたっては、選ばれた1
種又は2種以上を配合する。
【0024】a)脂肪族炭化水素類:プロパン、ブタ
ン、ペンタン、イソペンタン、イソプレン、ヘキサン、
メチルペンタン、ジメチルペンタン、2−メチル−1,
3−ブタジエン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、
イソオクテン、ドデセン、ジイソブチレン、メチルシク
ロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、スクワ
レン等。 b)芳香族炭化水素類:トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、デカリン、ジフェニルエタン、スチレン等。 c)混合炭化水素類:ガソリン、ベンジン、石油ナフ
サ、水添ナフサ、ソルベントナフサ、C5 分解ナフサ、
ミネラルスピリット、n−パラフィン等。 d)テレピン炭化水素類:サイメン、パイン油、テレピ
ン油等。 e)ハロゲン化炭化水素類:塩化メチレン、ヘキサクロ
ルブタジエン、クロル−n−ブチル、1,4−ジクロル
ブタン、クロロ炭酸メチルエステルシュウ酸ジクロリ
ド、クロロトルエン、クロロニトロメタン等。 f)アルコール類:エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、第3ブチルアルコール、ペンタ
ゾール、アセチレンアルコール、ジエチレングリコー
ル、ベンジルアルコール等。 g)エーテル類:ジメチルエーテル、エチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、メチルセルソルブ、メチラール、アセター
ル、ジオキサン、メチルジオキソラン、メチル−ter
t−ブチルエーテル、ノナン酸ラウリル等。 h)ケトン類:アセトン、メタクロレイン、メチルイソ
ブチルケトン、ジエチルケトン、アセチルアセトン、シ
クロヘキセノン、2,2−ジメトキシプロパン等。 i)エステル類:ギ酸メチル、酢酸プロピル、イソプロ
ピオン酸エチル、酢酸シクロペンチル、酢酸ベンジル、
セロソルブアセテート、乳酸メチル、シュウ酸エチル、
安息香酸メチル、炭酸エチレン等。 j)グリセライド類:トリオレイン類グリセライド、ジ
ラウリン酸グリセリド、ミリスチン酸グリコライド、あ
まに油、ホホバ油等。 h)その他:無水酢酸、フルフラール、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、アクリル酸ならびにそ
のエステル、n−メチルピロリドン、メチラール等。
【0025】又、溶剤には上記の如く単品でなく、混合
された商品(例:ソルバーTT:ゼオンソルブ:キョー
ワゾール;新日本製鉄SBP;三菱石油HAWS;ソル
ミックス;ハイソルブ;APソルベント;ペイントうす
め液、等)が市販されており、それを用いるほうが経済
的である場合があり、本発明では当然それらも包含す
る。
【0026】
【作用】本発明の混合液体組成物において、均一に相溶
した液相において、PFPEのもつ蒸気圧により、可燃
性有機溶剤の蒸発を抑え、燃焼を抑制する作用をする。
このためには、A,B,Cの沸点のなるべく近似したも
のを組み合わせると、最も効果的である。
【0027】重要なことは、本発明において採用する三
成分の混合溶剤は、均一に相溶していることが必要であ
る。三成分の相溶する成分範囲は、A,B,C,の各組
成本質によっても異なるし、また使用目的で要求される
品質規格によって変えられるべきものである。例えば、
混溶性に関して、Aが低分子量の炭化水素の場合Cは極
めて少量または零量でも可であると言える。また燃焼性
に関してC成分はフロン141bのときはそれが抑燃能
力に劣るためAを少なくするかBを多く配合することに
よって対処する。
【0028】図1は、A:エタノール、B:ガルデンF
TX、C:HCFC−141bの三成分を混合し、その
状態を三元状態図として作成したものである。ここで長
斜線は三成分が均一相の混合液を作る範囲であり、点線
範囲は燃焼性の低減(引火点22℃以上=第三種石油類
該当)出来た範囲を示す。本図をみれば理解できるが、
本来は低燃となるべき配合割合であっても均一に相溶し
ないと、上層にあるA成分の引火点となり、改善されな
いことを示している。
【0029】図2は、A:ジメチルペンタン、B:ガル
デンFTX、C:HCFC−134aの三成分を混合
し、その燃焼状態を三元状態図として作成したものであ
る。この系はCが常温以下の沸点であるので、耐圧ガラ
ス瓶中に封入して観察するが、いずれの範囲においても
均一に相溶する。燃焼性はエアゾール試験法により、火
炎長5cm以下をもって、低燃範囲とし点線範囲で示
す。当然、火炎の長さを微燃性(25cm)弱燃性(4
5cm)の数値をとればこの範囲は広がるものとなる。
以上三元状態図として2例のみ掲げたが、各個別成分に
よって異なることは当然である。
【0030】
【実施例】
実施例1. 処 方(重量部) No. 薬 品 名 #1 #2 #3 A1 エチルアルコール 28 25 − A2 ジメチルペンタン − − 15 A3 ヘキサン 5 − − A4 イソプロピルエーテル − 20 − A5 メチルイソプロピルケトン − − 15 B1 ガルデンFTX 57 45 − B2 フォンブリンY25 − − 30 C1 HCFC141b 10 10 − C2 HCFC225ca − − 40
【0031】上記処方により、各薬品を採り混合して、
#1,#2,#3の本発明品を各100重量部を得た。
何れも均一な透明層で一ヶ月放置後も分離することはな
かった。 #1 この混合液体組成物は、引火点45℃、爆発範囲
5〜9、他の溶剤に比して火気にたいし安全性が高いた
め、抽出用溶剤に用いてよい。とくに動植物のワック
ス、油脂、精油、油溶成分の溶解力が高い特長がある。 #2 この混合液体組成物も低燃性であり、上例と同様
に用い得る他、例えばウレタンニスうすめ液、ドライク
リーニング用洗濯液、また有機化学反応用溶媒としての
用途がある。 #3 この混合液体組成物は、洗浄用溶剤として用いら
れる。特に電子部品は、その仕上げ工程で、付着した埃
とハンダフラックスの油性成分を同時洗去するが、従来
使用していたCFCの規制により可燃性溶剤を使用せざ
るを得ない現状にあって、本発明品で代替することによ
り、火気危険度を緩和可能となった。
【0032】実施例2. 処 方(重量部) No. 薬 品 名 #4 #5 #6 A6 ソルバーTT305 15 − − A7 リグロイン − 18 − A8 ジメチルエーテル − − 48 A9 液化石油ガス4kg/cm2 G − 30 − B1 ガルデンFTX − 32 − B3 フロリナートFC−75 15 − 24 C3 HCF143a 50 20 28
【0033】上記処方により、各薬品を採り混合して均
一に相溶する、#4,#5,#6,の本発明になる溶剤
各100重量部を得た。本例品は何れも室温・常圧でガ
ス化する成分を含みエアゾール用噴射剤として応用出来
るものである。 #4 この処方物をそのままエアゾール耐圧罐に充填
し、不燃性ブレーキクリーナーとした。塵埃・汚油の洗
去、乾燥性共に良好な成積であった。 #5 この溶剤は石油系原液を配合して、エアゾールと
する。例:殺虫剤原液(DDVPを3%ケロシン溶液と
したもの)65g,#5混液組成物115gをAE30
0号エアゾール罐に充填し、空間殺虫剤を得た。本品は
難燃性であった。 #6 この溶剤は他の有機物を溶解する能力が大であ
り、溶剤を兼ねた噴射剤として各種エアゾールに応用出
来る。本品は弱燃性であった。例i:メチルシロキサン
0.8gと本溶剤39.2gを満注100mlアルミ缶
に充填し、エアゾールバルブ・ボタン・キャップを付
し、防水スプレーとした。例ii:(流動パラフィン40
+ケロシン60)4.4gと本溶剤41.8gを同様に
充填し、防錆潤滑剤スプレーを製造した。例iii :シャ
シー原液(ギルソナイト、ブラウンピッチ等をソルベン
トナフサに溶解し、TEA(テトラエチルアンモニウ
ム)で中和したもの)220gと本溶剤200gをエア
ゾール用ブリキ480号缶に充填し、自動車シャーシー
ブラックスプレーを製作した。
【0034】実施例3.金属探傷剤は化学プラント設備
器材の漏れ試験に供されるものであって、その使用環境
から言っても引火性、爆発性のないものが絶対必要とな
る。また使用される溶剤類は、粘度の流体抵抗の少ない
浸透性のよいものが要求される。 c)原 液:ヘキサクロルブタジエン 28 重量部 メタクロレイン 12 〃 ジブチルエーテル 12 〃 HCFC−225cb 30 〃 ガルデンHT110 16 〃 オイルレッドXO(色素) 2 〃 合計100 p)噴射剤:HCFC−22 40 重量部 HCFC−142b 60 〃 合計100
【0035】原液は色素をに加え、約60℃に加
温して溶解し、を加え均一に攪拌混合する。噴射
剤はのミクスチャーが市販されている。c)55重
量部、p)45重量部の割合で、定法によりエアゾール
充填し探傷剤を製作した。旧エアゾール試験法により、
[爆発試験*20gまで爆発せず、火炎長試験*1〜2
cm]の結果であった。
【0036】
【発明の効果】本発明は、本来、不燃性であるが他物質
を全く溶かさないPFPE(B成分)と、他物質の溶解
力はあるが可燃性である有機溶剤(A成分)があり、そ
の二者は相溶しない性質であるところ、フロン系化合物
を第三の媒体(C成分)として配合することにより、
A,B,Cの3成分は均一に相溶する組成物とすること
が可能となった。その混合液体組成物は、低燃性であ
ること、溶解力があること、比重も1近辺で特に重
くないものであること、無色透明で、格別の異臭はな
く、人体に対する毒性もA成分の分率程度であること、
の勝れた性能をもつものである。従って、この混合液体
組成物は洗浄剤、抽出用溶剤、化学反応媒体等に使用で
き、さらに他の目的有効成分を溶解して、塗料・潤滑剤
・防水剤・殺虫剤などの工業用、家庭用、自動車用、生
活用、公共用の各方面での薬剤に応用がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合液体組成物の1例を構成するA,
B,C三成分の三元状態を示す図である。
【図2】本発明の混合液体組成物の他の1例を構成する
A,B,C三成分の三元状態を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:24 7:26 7:28 7:30)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A成分として可燃性有機溶剤4〜96w
    t%、B成分としてパーフルオロポリエーテル4〜96
    wt%、C成分としてフロン系化合物4〜96wt%の
    組成範囲にあって、均一に相溶してなる混合液体組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1の混合液体組成物を以ってな
    る、洗浄液、溶剤、または化学反応用溶媒。
  3. 【請求項3】 請求項1の混合液体組成物と、それを以
    て目的とする有効成分を溶解または分散してなる、塗
    料、染料、被覆剤、艶光剤、潤滑剤、防錆剤、接着剤、
    洗浄剤、溶洗剤、研磨剤、防水剤、探傷剤、離型剤、静
    電防止剤、殺虫剤、殺菌剤、化粧料または人体用製剤。
  4. 【請求項4】 請求項1において、−49〜+20℃の
    沸点をもつA成分またはC成分の一種または二種以上を
    噴射剤として用いることによりなるエアゾール製品。
  5. 【請求項5】 A成分が脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不
    飽和炭化水素、環状炭化水素、芳香族炭化水素、含塩素
    炭化水素、アルコール化合物、ケトン化合物、エステル
    化合物、エーテル化合物、テルペン化合物、グリコライ
    ド化合物、グリセリド化合物、フルフラール類およびピ
    ロリドン類から選ばれた一種または二種以上である請求
    項1の混合液体組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002038718A3 (en) * 2000-11-08 2003-01-03 Solvay Solvent compositions
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