JPH08204630A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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Publication number
JPH08204630A
JPH08204630A JP7013974A JP1397495A JPH08204630A JP H08204630 A JPH08204630 A JP H08204630A JP 7013974 A JP7013974 A JP 7013974A JP 1397495 A JP1397495 A JP 1397495A JP H08204630 A JPH08204630 A JP H08204630A
Authority
JP
Japan
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wireless
data
base station
unit
transmission
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7013974A
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English (en)
Inventor
Kazuyasu Yamane
一泰 山根
Teruhito Nakamura
照仁 中村
Yoshinori Muroi
義則 室井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Priority to JP7013974A priority Critical patent/JPH08204630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 キャリアセンスに影響を与えることなく、無
線基地局での受信特性を均一化する。 【構成】 無線基地局1では、受信部13で無線端末2
a〜2cからの送信信号を受信し、受信電力測定部14
で受信電力を測定し無線端末との距離を判断し、データ
生成部15で無線端末との端末距離情報を含めたデータ
を生成し、送信部16から送信する。無線端末では、受
信部23で無線基地局からのデータを受信して端末距離
情報と通常のデータとを分離する。端末距離情報から距
離認識部24で無線端末と無線基地局との距離を認識
し、認識された端末距離情報に基づいて送信信号の伝送
速度を設定し、設定された伝送速度にてデータを送信部
27から送信するようにし、無線基地局に対して遠い位
置に存在する無線端末は近い無線端末よりも遅い伝送速
度でデータを送信するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の無線通信システムにお
いては、無線端末と無線基地局間の距離が大きくなる
と、伝送特性が劣化する。従って、無線基地局から遠く
に位置する無線端末から送信される無線信号は、無線基
地局の近くに位置する無線端末から送信される無線信号
に比べて、無線基地局において受信されにくくなるとい
う遠近問題がある。
【0003】この遠近問題を改善するために、無線端末
から送信される無線信号の送信電力を制御するという方
法(パワーコントロール)がある。即ち、図8に示すよ
うな無線通信システムの場合、無線基地局1に最も近い
無線端末2bからの送信電力を最も小さくし、無線基地
局1から最も遠い無線端末2aからの送信電力を最も大
きくするようにパワーコントロールすることにより、無
線基地局1における各無線端末2a〜2cからの受信電
力が均等になるようにしているのである。無線基地局1
における受信電力を均等にすることにより、近傍に位置
する無線端末2bからの無線信号が優先的に受信される
ということをなくし、各無線端末2a〜2cが無線基地
局1に対して均等に無線通信が行われるようにしている
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な無線通信システムにおいては、パワーコントロールを
行うことにより、無線端末2a〜2cが通信の開始に先
立って行うキャリアセンスに際して、問題が生じる可能
性がある。つまり、パワーコントロールにより、無線基
地局1に最も近い無線端末2bの送信電力が小さくなる
ように設定されており、無線基地局1と無線端末2bと
が通信中であるとしたとき、無線端末2aが通信を開始
する際、他の無線端末が通信をしていないかどうかを調
べるためのキャリアセンスを行おうとした場合、無線端
末2bからの送信電力が小さく設定されてしまっている
ために、無線端末2bから送出されている無線信号の受
信ができなくなり、正確なキャリアセンスができないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムにあって、
キャリアセンスに影響を与えることなく、無線基地局で
の受信特性を均一化することのできる無線通信システム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の無線端末と無線基地局間で無線通信を行う無
線通信システムにおいて、無線基地局には、無線端末か
らの送信信号を受信する受信部と、受信電力を測定する
ことにより無線端末との距離を判断する受信電力測定部
と、通常のデータに端末距離情報を含めたデータを生成
するデータ生成部と、データ生成部で生成されたデータ
を送信する送信部を具備し、無線端末では、前記データ
を受信するとともに受信したデータから端末距離情報と
通常のデータとを分離する受信部と、分離された端末距
離情報から無線端末と無線基地局との距離を認識する距
離認識部と、認識された端末距離情報に基づいて送信信
号の伝送速度を設定する伝送速度設定部と、設定された
伝送速度によりデータを送信する送信部とを具備し、無
線基地局に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無
線端末よりも伝送速度を遅くしてデータを送信するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、無線端末に、前記端末距離情報に基づい
てデータの連続送信回数を設定する連続送信回数設定部
を付加し、無線基地局に対して遠い位置に存在する無線
端末は近い無線端末よりもデータの連続送信回数を多く
するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明は、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
無線基地局では、受信部で無線端末からの送信信号を受
信し、受信電力測定部で受信電力を測定し無線端末との
距離を判断するようにし、データ生成部で無線端末との
端末距離情報を含めたデータを生成し、生成したデータ
を送信部から送信するようにし、無線端末では、受信部
で無線基地局からのデータを受信するとともに受信した
データから端末距離情報と通常のデータとを分離し、分
離された端末距離情報から距離認識部で無線端末と無線
基地局との距離を認識し、認識された端末距離情報に基
づいて送信信号の伝送速度を設定し、設定された伝送速
度にてデータを送信部から送信するようにし、無線基地
局に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末
よりも遅い伝送速度でデータを送信するようにしている
のである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、連続送信回数設定部により、端末距離情報
に基づいたデータの連続送信回数を設定し、無線基地局
に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末よ
りもデータの連続送信回数を多くするようにしているの
である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の無線通信システムの一実施例に係
る無線基地局の概略構成を示すブロック図であり、アン
テナ11、無線部12、受信部13、受信電力測定部1
4、データ生成部15、送信部16、スイッチ17及び
速度読み取り部18を有してなる。無線部12は無線信
号と電気信号とを相互に変換するものであり、アンテナ
11を介して受信した無線信号を電気信号に変換し受信
部13に送るとともに、送信部16からの電気信号を無
線信号に変換しアンテナ11を介して無線端末へ送るも
のである。受信部13は、無線部12からの信号を受信
し、受信信号として受信電力測定部14とデータ生成部
15に出力する。受信電力測定部14は受信信号の電力
を測定するものである。データ生成部15は、図2に示
すようなデータを生成するものであり、受信電力測定部
14で測定された受信電力に基づいて、前記無線信号を
送信してきた無線端末との距離を示す端末距離情報と通
常のデータ情報(送信データ)にパケットの開始位置を
示す等の制御情報を含むヘッダを付した構成になってい
る。つまり、受信電力の値に応じて無線基地局と無線信
号を送信してきた無線端末との距離が判断できるので、
例えば、受信電力の値が小さい場合には、両者間の距離
は大きいと判断することにより、端末距離情報を生成す
るのである。送信部16は無線端末に対する送信信号を
生成し、無線部12に送るものである。スイッチ17
は、無線部12と受信部13、送信部16との接続を切
り換えるものである。速度読み取り部18は、後述する
ように、無線端末から送られるデータに含まれる送信信
号の伝送速度情報を読み取り、読み取り結果を受信部に
戻すとともに送信部16に送るものである。受信部13
及び送信部16では、速度読み取り部18から出力され
た伝送速度情報に基づいて、受信処理及び送信処理を行
うのである。
【0011】図3は、本発明の無線通信システムの一実
施例に係る無線端末の概略構成を示すブロック図であ
り、アンテナ21、無線部22、受信部23、距離認識
部24、伝送速度設定部25、データ生成部26、送信
部27及びスイッチ28を有してなる。無線部22は無
線信号と電気信号とを相互に変換するものであり、アン
テナ21を介して受信した無線信号を電気信号に変換し
受信部23に送るとともに、送信部27からの電気信号
を無線信号に変換しアンテナ21を介して無線基地局1
へ送るものである。受信部23は、無線部22からの信
号を受信し、受信したデータから端末距離情報と通常の
データ情報(受信データ)とを分離して、端末距離情報
の方を距離認識部24に出力するものである。距離認識
部24は受信部23で分離出力された端末距離情報から
無線基地局と自無線端末との距離を認識するものであ
る。伝送速度設定部25は、距離認識部24で認識され
た距離に応じて、データ生成部26で生成されるデータ
に速度情報を入れるようにするとともに、データ生成部
26で生成されたデータの伝送速度を送信部27に対し
て設定するものである。前記データとしては、図4に示
すように、ヘッダと通常のデータ情報(送信データ)の
間に速度情報を入れるようにして生成するのである。ま
た伝送速度の設定は、前記距離認識部24で認識した距
離が大きい程、遅くなるように設定するのである。つま
り、距離が大きいということは、自無線端末から送信し
た無線信号は減衰し、伝送誤り等が発生することによ
り、無線基地局1へ正確に伝送されにくくなるというこ
とである。従って、この場合には送信信号の伝送速度を
遅くすることにより、データの伝送誤りが発生する確率
を低くし、伝送誤りの発生を少なくするようにしている
のである。
【0012】次に、本実施例の動作を説明する。今、図
5に示すように、無線基地局1が3つの無線端末2a〜
2cと通信しようとするような無線通信システムにおい
て、無線端末2aが無線基地局1に対して最も遠い位置
にあり、無線端末2bが無線基地局1に対して最も近い
位置にある場合を考える。各無線端末2a〜2cは、ま
ず、キャリアセンスを行い通信路が確保されていること
を確認した上で無線信号の送信を行う。例えば、無線端
末2bからキャリアセンスをした後、無線信号が送信さ
れた場合、無線基地局1では、この無線信号を受信し、
受信電力測定部14により受信電力が測定され、データ
生成部15により、この受信電力の値に応じた端末距離
情報と通常のデータ情報(送信データ)にヘッダを付し
たデータが1つのパケットとして生成される。そして、
このデータが無線端末2bに対して送信される。無線端
末2bでは、無線基地局1から送信されたデータが受信
され、受信部23において端末距離情報とデータ情報
(受信データ)とに分離される。端末距離情報は距離認
識部24に入力され、自無線端末2bと無線基地局1と
の距離がどれくらいであるかが認識される。そして、伝
送速度設定部25により、送信部27に対してこの距離
に応じた伝送速度が設定される。本実施例の場合は、無
線端末2bと無線基地局1との間の距離は小さいので、
速い伝送速度が設定されるのである。送信部27におい
ては、データ生成部26で生成されたデータが前記設定
された速い伝送速度にて送信信号が無線基地局1に対し
て送信されるのである。一方、データ情報の方はデータ
生成部26で処理された上で、送信すべきデータが生成
され、送信部27に送られる。ここで、送信すべきデー
タとしては、図4に示すように、伝送速度設定部25で
設定される伝送速度情報が盛り込まれるのである。ここ
で、無線基地局1では、各無線端末からの伝送速度の異
なる信号を受信することになるのが、例えば、無線端末
からの送信信号として、図4に示すデータのヘッダ及び
速度情報の部分だけは伝送速度を変えずに、常に一定の
伝送速度にするようにしておけば、無線基地局1におい
て、ヘッダ及び速度情報の部分を読み取ることができ、
伝送速度情報を読み取り、伝送速度を認識した後、この
伝送速度情報に基づいて受信処理や送信処理を行うよう
にすればよいのである。
【0013】本実施例によれば、無線端末2a〜2cか
らの無線信号が無線基地局1との距離に応じた伝送速度
で送信されるので、無線基地局1における受信特性を均
一化することができるのである。また、無線端末2a〜
2cからの無線信号の送信電力を無線端末2a〜2cと
無線基地局1の間の距離によって変化させるということ
をしていないので、無線端末2a〜2cのキャリアセン
スも正確に行うことができるのである。
【0014】図6は、本発明の無線通信システムの他の
実施例に係る無線端末の概略構成を示すブロック図であ
り、図3で示した無線端末において、連続送信回数設定
部29を付加したものである。連続送信回数設定部29
は、距離認識部24から出力される距離情報に基づいて
送信信号の連続送信回数を設定するものである。つま
り、図7に示すように、無線基地局1との距離が長い無
線端末2aの場合には連続送信回数を多くし、短い無線
端末2bの場合には連続送信回数を少なくすることによ
り、無線基地局1における受信特性の均一化をさらに向
上しようとするものである。
【0015】なお、本実施例では、無線端末2a〜2c
において、パケット長設定部25と連続送信回数設定部
29とを併用したが、連続送信回数設定部29だけでも
無線基地局1における受信特性の均一化が図れることは
言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、複数の無線端末と無線基地局間で無線通信を行う
無線通信システムにおいて、無線基地局では、受信部で
無線端末からの送信信号を受信し、受信電力測定部で受
信電力を測定し無線端末との距離を判断するようにし、
データ生成部で無線端末との端末距離情報を含めたデー
タを生成し、生成したデータを送信部から送信するよう
にし、無線端末では、受信部で無線基地局からのデータ
を受信するとともに受信したデータから端末距離情報と
通常のデータとを分離し、分離された端末距離情報から
距離認識部で無線端末と無線基地局との距離を認識し、
認識された端末距離情報に基づいて送信信号の伝送速度
を設定し、設定された伝送速度にてデータを送信部から
送信するようにし、無線基地局に対して遠い位置に存在
する無線端末は近い無線端末よりも遅い伝送速度でデー
タを送信するようにしたので、複数の無線端末と無線基
地局間で無線通信を行う無線通信システムにあって、キ
ャリアセンスに影響を与えることなく、無線基地局での
受信特性を均一化することのできる無線通信システムが
提供できた。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、連続送信回数設定部により、端末距離情報
に基づいたデータの連続送信回数を設定し、無線基地局
に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末よ
りもデータの連続送信回数を多くするようにしていたの
で、無線基地局での受信特性の均一化をさらに向上する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の無線通信システムの一実施例に係る無
線基地局の概略構成を示すブロック図である。
【0019】
【図2】同上に係るデータのフォーマットである。
【0020】
【図3】本発明の無線通信システムの一実施例に係る無
線端末の概略構成を示すブロック図である。
【0021】
【図4】同上に係るデータのフォーマットである。
【0022】
【図5】本発明の無線通信システムの一実施例に係る動
作説明のための模式図である。
【0023】
【図6】本発明の無線通信システムの他の実施例に係る
無線端末の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
【図7】本発明の無線通信システムの他の実施例に係る
動作説明のための模式図である。
【0025】
【図8】従来の無線通信システムの動作説明のための模
式図である。
【0026】
【符号の説明】 1 無線基地局 2a〜2c 無線端末 11 アンテナ 12 無線部 13 受信部 14 受信電力測定部 15 データ生成部 16 送信部 17 スイッチ 18 速度読み取り部 21 アンテナ 22 無線部 23 受信部 24 距離認識部 25 伝送速度設定部 26 データ生成部 27 送信部 28 スイッチ 29 連続送信回数設定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の無線通信システムにお
いては、無線端末と無線基地局間の距離が大きくなる
と、伝送特性が劣化する。従って、無線基地局から遠く
に位置する無線端末から送信される無線信号は、無線基
地局の近くに位置する無線端末から送信される無線信号
に比べて、無線基地局において受信されにくくなるとい
う遠近問題がある。
【0003】この遠近問題を改善するために、無線端末
から送信される無線信号の送信電力を制御するという方
法(パワーコントロール)がある。即ち、図8に示すよ
うな無線通信システムの場合、無線基地局1に最も近い
無線端末2bからの送信電力を最も小さくし、無線基地
局1から最も遠い無線端末2aからの送信電力を最も大
きくするようにパワーコントロールすることにより、無
線基地局1における各無線端末2a〜2cからの受信電
力が均等になるようにしているのである。無線基地局1
における受信電力を均等にすることにより、近傍に位置
する無線端末2bからの無線信号が優先的に受信される
ということをなくし、各無線端末2a〜2cが無線基地
局1に対して均等に無線通信が行われるようにしている
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な無線通信システムにおいては、パワーコントロールを
行うことにより、無線端末2a〜2cが通信の開始に先
立って行うキャリアセンスに際して、問題が生じる可能
性がある。つまり、パワーコントロールにより、無線基
地局1に最も近い無線端末2bの送信電力が小さくなる
ように設定されており、無線基地局1と無線端末2bと
が通信中であるとしたとき、無線端末2aが通信を開始
する際、他の無線端末が通信をしていないかどうかを調
べるためのキャリアセンスを行おうとした場合、無線端
末2bからの送信電力が小さく設定されてしまっている
ために、無線端末2bから送出されている無線信号の受
信ができなくなり、正確なキャリアセンスができないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムにあって、
キャリアセンスに影響を与えることなく、無線基地局で
の受信特性を均一化することのできる無線通信システム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の無線端末と無線基地局間で無線通信を行う無
線通信システムにおいて、無線基地局には、無線端末か
らの送信信号を受信する受信部と、受信電力を測定する
ことにより無線端末との距離を判断する受信電力測定部
と、通常のデータに端末距離情報を含めたデータを生成
するデータ生成部と、データ生成部で生成されたデータ
を送信する送信部を具備し、無線端末では、前記データ
を受信するとともに受信したデータから端末距離情報と
通常のデータとを分離する受信部と、分離された端末距
離情報から無線端末と無線基地局との距離を認識する距
離認識部と、認識された端末距離情報に基づいて送信信
号の伝送速度を設定する伝送速度設定部と、設定された
伝送速度によりデータを送信する送信部とを具備し、無
線基地局に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無
線端末よりも伝送速度を遅くしてデータを送信するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、無線端末に、前記端末距離情報に基づい
てデータの連続送信回数を設定する連続送信回数設定部
を付加し、無線基地局に対して遠い位置に存在する無線
端末は近い無線端末よりもデータの連続送信回数を多く
するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明は、複数の無線端末と無線
基地局間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
無線基地局では、受信部で無線端末からの送信信号を受
信し、受信電力測定部で受信電力を測定し無線端末との
距離を判断するようにし、データ生成部で無線端末との
端末距離情報を含めたデータを生成し、生成したデータ
を送信部から送信するようにし、無線端末では、受信部
で無線基地局からのデータを受信するとともに受信した
データから端末距離情報と通常のデータとを分離し、分
離された端末距離情報から距離認識部で無線端末と無線
基地局との距離を認識し、認識された端末距離情報に基
づいて送信信号の伝送速度を設定し、設定された伝送速
度にてデータを送信部から送信するようにし、無線基地
局に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末
よりも遅い伝送速度でデータを送信するようにしている
のである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、連続送信回数設定部により、端末距離情報
に基づいたデータの連続送信回数を設定し、無線基地局
に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末よ
りもデータの連続送信回数を多くするようにしているの
である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の無線通信システムの一実施例に係
る無線基地局の概略構成を示すブロック図であり、アン
テナ11、無線部12、受信部13、受信電力測定部1
4、データ生成部15、送信部16、スイッチ17及び
速度読み取り部18を有してなる。無線部12は無線信
号と電気信号とを相互に変換するものであり、アンテナ
11を介して受信した無線信号を電気信号に変換し受信
部13に送るとともに、送信部16からの電気信号を無
線信号に変換しアンテナ11を介して無線端末へ送るも
のである。受信部13は、無線部12からの信号を受信
し、受信信号として受信電力測定部14とデータ生成部
15に出力する。受信電力測定部14は受信信号の電力
を測定するものである。データ生成部15は、図2に示
すようなデータを生成するものであり、受信電力測定部
14で測定された受信電力に基づいて、前記無線信号を
送信してきた無線端末との距離を示す端末距離情報と通
常のデータ情報(送信データ)にパケットの開始位置を
示す等の制御情報を含むヘッダを付した構成になってい
る。つまり、受信電力の値に応じて無線基地局と無線信
号を送信してきた無線端末との距離が判断できるので、
例えば、受信電力の値が小さい場合には、両者間の距離
は大きいと判断することにより、端末距離情報を生成す
るのである。送信部16は無線端末に対する送信信号を
生成し、無線部12に送るものである。スイッチ17
は、無線部12と受信部13、送信部16との接続を切
り換えるものである。速度読み取り部18は、後述する
ように、無線端末から送られるデータに含まれる送信信
号の伝送速度情報を読み取り、読み取り結果を受信部に
戻すとともに送信部16に送るものである。受信部13
及び送信部16では、速度読み取り部18から出力され
た伝送速度情報に基づいて、受信処理及び送信処理を行
うのである。
【0011】図3は、本発明の無線通信システムの一実
施例に係る無線端末の概略構成を示すブロック図であ
り、アンテナ21、無線部22、受信部23、距離認識
部24、伝送速度設定部25、データ生成部26、送信
部27及びスイッチ28を有してなる。無線部22は無
線信号と電気信号とを相互に変換するものであり、アン
テナ21を介して受信した無線信号を電気信号に変換し
受信部23に送るとともに、送信部27からの電気信号
を無線信号に変換しアンテナ21を介して無線基地局1
へ送るものである。受信部23は、無線部22からの信
号を受信し、受信したデータから端末距離情報と通常の
データ情報(受信データ)とを分離して、端末距離情報
の方を距離認識部24に出力するものである。距離認識
部24は受信部23で分離出力された端末距離情報から
無線基地局と自無線端末との距離を認識するものであ
る。伝送速度設定部25は、距離認識部24で認識され
た距離に応じて、データ生成部26で生成されるデータ
に速度情報を入れるようにするとともに、データ生成部
26で生成されたデータの伝送速度を送信部27に対し
て設定するものである。前記データとしては、図4に示
すように、ヘッダと通常のデータ情報(送信データ)の
間に速度情報を入れるようにして生成するのである。ま
た伝送速度の設定は、前記距離認識部24で認識した距
離が大きい程、遅くなるように設定するのである。つま
り、距離が大きいということは、自無線端末から送信し
た無線信号は減衰し、伝送誤り等が発生することによ
り、無線基地局1へ正確に伝送されにくくなるというこ
とである。従って、この場合には送信信号の伝送速度を
遅くすることにより、データの伝送誤りが発生する確率
を低くし、伝送誤りの発生を少なくするようにしている
のである。
【0012】次に、本実施例の動作を説明する。今、図
5に示すように、無線基地局1が3つの無線端末2a〜
2cと通信しようとするような無線通信システムにおい
て、無線端末2aが無線基地局1に対して最も遠い位置
にあり、無線端末2bが無線基地局1に対して最も近い
位置にある場合を考える。各無線端末2a〜2cは、ま
ず、キャリアセンスを行い通信路が確保されていること
を確認した上で無線信号の送信を行う。例えば、無線端
末2bからキャリアセンスをした後、無線信号が送信さ
れた場合、無線基地局1では、この無線信号を受信し、
受信電力測定部14により受信電力が測定され、データ
生成部15により、この受信電力の値に応じた端末距離
情報と通常のデータ情報(送信データ)にヘッダを付し
たデータが1つのパケットとして生成される。そして、
このデータが無線端末2bに対して送信される。無線端
末2bでは、無線基地局1から送信されたデータが受信
され、受信部23において端末距離情報とデータ情報
(受信データ)とに分離される。端末距離情報は距離認
識部24に入力され、自無線端末2bと無線基地局1と
の距離がどれくらいであるかが認識される。そして、伝
送速度設定部25により、送信部27に対してこの距離
に応じた伝送速度が設定される。本実施例の場合は、無
線端末2bと無線基地局1との間の距離は小さいので、
速い伝送速度が設定されるのである。送信部27におい
ては、データ生成部26で生成されたデータが前記設定
された速い伝送速度にて送信信号が無線基地局1に対し
て送信されるのである。一方、データ情報の方はデータ
生成部26で処理された上で、送信すべきデータが生成
され、送信部27に送られる。ここで、送信すべきデー
タとしては、図4に示すように、伝送速度設定部25で
設定される伝送速度情報が盛り込まれるのである。ここ
で、無線基地局1では、各無線端末からの伝送速度の異
なる信号を受信することになるのが、例えば、無線端末
からの送信信号として、図4に示すデータのヘッダ及び
速度情報の部分だけは伝送速度を変えずに、常に一定の
伝送速度にするようにしておけば、無線基地局1におい
て、ヘッダ及び速度情報の部分を読み取ることができ、
伝送速度情報を読み取り、伝送速度を認識した後、この
伝送速度情報に基づいて受信処理や送信処理を行うよう
にすればよいのである。
【0013】本実施例によれば、無線端末2a〜2cか
らの無線信号が無線基地局1との距離に応じた伝送速度
で送信されるので、無線基地局1における受信特性を均
一化することができるのである。また、無線端末2a〜
2cからの無線信号の送信電力を無線端末2a〜2cと
無線基地局1の間の距離によって変化させるということ
をしていないので、無線端末2a〜2cのキャリアセン
スも正確に行うことができるのである。
【0014】図6は、本発明の無線通信システムの他の
実施例に係る無線端末の概略構成を示すブロック図であ
り、図3で示した無線端末において、連続送信回数設定
部29を付加したものである。連続送信回数設定部29
は、距離認識部24から出力される距離情報に基づいて
送信信号の連続送信回数を設定するものである。つま
り、図7に示すように、無線基地局1との距離が長い無
線端末2aの場合には連続送信回数を多くし、短い無線
端末2bの場合には連続送信回数を少なくすることによ
り、無線基地局1における受信特性の均一化をさらに向
上しようとするものである。
【0015】なお、本実施例では、無線端末2a〜2c
において、パケット長設定部25と連続送信回数設定部
29とを併用したが、連続送信回数設定部29だけでも
無線基地局1における受信特性の均一化が図れることは
言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、複数の無線端末と無線基地局間で無線通信を行う
無線通信システムにおいて、無線基地局では、受信部で
無線端末からの送信信号を受信し、受信電力測定部で受
信電力を測定し無線端末との距離を判断するようにし、
データ生成部で無線端末との端末距離情報を含めたデー
タを生成し、生成したデータを送信部から送信するよう
にし、無線端末では、受信部で無線基地局からのデータ
を受信するとともに受信したデータから端末距離情報と
通常のデータとを分離し、分離された端末距離情報から
距離認識部で無線端末と無線基地局との距離を認識し、
認識された端末距離情報に基づいて送信信号の伝送速度
を設定し、設定された伝送速度にてデータを送信部から
送信するようにし、無線基地局に対して遠い位置に存在
する無線端末は近い無線端末よりも遅い伝送速度でデー
タを送信するようにしたので、複数の無線端末と無線基
地局間で無線通信を行う無線通信システムにあって、キ
ャリアセンスに影響を与えることなく、無線基地局での
受信特性を均一化することのできる無線通信システムが
提供できた。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、連続送信回数設定部により、端末距離情報
に基づいたデータの連続送信回数を設定し、無線基地局
に対して遠い位置に存在する無線端末は近い無線端末よ
りもデータの連続送信回数を多くするようにしていたの
で、無線基地局での受信特性の均一化をさらに向上する
ことができるのである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信システムの一実施例に係る無
線基地局の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同上に係るデータのフォーマットである。
【図3】本発明の無線通信システムの一実施例に係る無
線端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】同上に係るデータのフォーマットである。
【図5】本発明の無線通信システムの一実施例に係る動
作説明のための模式図である。
【図6】本発明の無線通信システムの他の実施例に係る
無線端末の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の無線通信システムの他の実施例に係る
動作説明のための模式図である。
【図8】従来の無線通信システムの動作説明のための模
式図である。
【符号の説明】 1 無線基地局 2a〜2c 無線端末 11 アンテナ 12 無線部 13 受信部 14 受信電力測定部 15 データ生成部 16 送信部 17 スイッチ 18 速度読み取り部 21 アンテナ 22 無線部 23 受信部 24 距離認識部 25 伝送速度設定部 26 データ生成部 27 送信部 28 スイッチ 29 連続送信回数設定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線端末と無線基地局間で無線通
    信を行う無線通信システムにおいて、無線基地局には、
    無線端末からの送信信号を受信する受信部と、受信電力
    を測定することにより無線端末との距離を判断する受信
    電力測定部と、通常のデータに端末距離情報を含めたデ
    ータを生成するデータ生成部と、データ生成部で生成さ
    れたデータを送信する送信部を具備し、無線端末では、
    前記データを受信するとともに受信したデータから端末
    距離情報と通常のデータとを分離する受信部と、分離さ
    れた端末距離情報から無線端末と無線基地局との距離を
    認識する距離認識部と、認識された端末距離情報に基づ
    いて送信信号の伝送速度を設定する伝送速度設定部と、
    設定された伝送速度によりデータを送信する送信部とを
    具備し、無線基地局に対して遠い位置に存在する無線端
    末は近い無線端末よりも伝送速度を遅くしてデータを送
    信するようにしたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 無線端末に、前記端末距離情報に基づい
    てデータの連続送信回数を設定する連続送信回数設定部
    を付加し、無線基地局に対して遠い位置に存在する無線
    端末は近い無線端末よりもデータの連続送信回数を多く
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の無線通
    信システム。
JP7013974A 1995-01-31 1995-01-31 無線通信システム Withdrawn JPH08204630A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004114561A1 (ja) * 2003-06-18 2006-07-27 日本電信電話株式会社 無線パケット通信方法および無線パケット通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2004114561A1 (ja) * 2003-06-18 2006-07-27 日本電信電話株式会社 無線パケット通信方法および無線パケット通信装置
US7813317B2 (en) 2003-06-18 2010-10-12 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Wireless packet communication method and wireless packet communication apparatus

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