JPH08204552A - ディジタルpll回路およびそのディジタルフィルタ - Google Patents

ディジタルpll回路およびそのディジタルフィルタ

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JPH08204552A
JPH08204552A JP7014555A JP1455595A JPH08204552A JP H08204552 A JPH08204552 A JP H08204552A JP 7014555 A JP7014555 A JP 7014555A JP 1455595 A JP1455595 A JP 1455595A JP H08204552 A JPH08204552 A JP H08204552A
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JP
Japan
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digital
signal
analog
level
filter
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JP7014555A
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Yoshio Inagaki
良男 稲垣
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Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルフィルタが演算処理遅延を有して
いても十分なキャプチャレンジを得られるようにし、こ
れにより大きな位相変化にも確実に追従できるようにす
る。 【構成】 ディジタルフィルタ40内の出力段に信号レ
ベル変換器46を設け、加算器44から出力された制御
信号Y2(t) のハイレベルまたはローレベルのいずれか
一方が最大値Vmax または最小値GNDに達すると、上
記制御信号Y2(t) のローレベルまたはハイレベルを上
記信号レベル変換器46においてそれぞれ最小値GND
または最大値Vmax に変換し、この変換後の信号Y2′
(t) をD/A5でアナログ電圧に変換したのち制御信号
電圧Vout としてVCXO6に供給するようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば通信装置におい
て、外部から供給された基準クロックに同期して装置内
クロックを生成する回路に用いられるディジタルPLL
回路およびこのディジタルPLL回路で使用されるディ
ジタルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のディジタルPLL回路は、従来
例えば次のように構成されている。図4はその構成を示
す回路ブロック図である。すなわち、このディジタルP
LL回路は電圧制御水晶発振器(VCXO)6を有し、
このVCXOの発振クロック信号Vout はカウンタから
なる分周器7で分周されて帰還クロック信号VLOOPとな
ったのち、外部から供給された基準クロック信号VREF
とともに位相比較器1に入力される。位相比較器1では
上記帰還クロック信号VLOOPと基準クロック信号VREF
との位相比較が行なわれ、その位相差をデューティで表
わしたパルス信号が出力される。このパルス信号はアナ
ログフィルタ2で積分され、この積分出力信号Vpoはア
ナログ・ディジタル変換器(A/D)3でディジタル信
号に変換されたのちディジタルフィルタ4に入力され
る。
【0003】ディジタルフィルタ4は、ディジタルPL
L回路のループ帯域を決定するための演算処理を行なう
もので、例えば図5に示すように構成される。すなわ
ち、入力信号X(t) は増幅器41でK1倍されたのち加
算器(ADD1)42に入力され、この加算器42にお
いて遅延回路(DL)43で遅延された1サンプリング
タイミング前の加算器42の出力信号Y1(t) と加算さ
れる。そして、上記加算器42の出力信号Y1(t) は加
算器(ADD2)44に入力され、この加算器45にお
いて上記入力信号X(t) を増幅器45でK2倍した信号
と加算され、その加算出力がフィルタリング処理後の信
号Y2(t) として出力される。すなわち、ディジタルフ
ィルタ4では、 Y1(t) =K1×X(t) +Y1(t-1) Y2(t) =K2×X(t) +Y1(t) なる演算処理が行なわれる。
【0004】そして、このディジタルフィルタ4から出
力された信号は、ディジタル・アナログ変換器(D/
A)5でアナログ信号に変換されたのち、制御電圧Vco
ntとして上記VCXO6に供給される。
【0005】この様な構成であれば、例えばキャリア側
から供給された基準クロック信号VREF に常に同期した
装置内クロックVout を生成することができる。ところ
が、この様な従来のディジタルPLL回路は次のような
解決べき課題を有していた。すなわち、ディジタルPL
L回路は先に述べたようにループフィルタとしてディジ
タルフィルタ4を使用し、このディジタルフィルタ4に
おいて演算処理によりフィルタリングを行なっている。
このため、例えば基準クロック信号VREF が現用から予
備に切り替わった場合のように、帰還クロック信号VLO
OPと基準クロック信号VREF との間の位相差が大きく変
化すると、この位相変化にディジタルフィルタ4のフィ
ルタリング処理が追従できず、結果的にPLLループで
位相引き込みが行なえなくなることがあった。
【0006】図6および図7はその一例を示したもので
ある。図6の例では、アナログフィルタ2の積分出力信
号Vpoが大きく変化しているにも拘らず、制御電圧Vco
ntは図中ロに示すごとく最大値Vmax から途中までしか
低下せず、同期引き込みに必要な最小値(接地レベル)
GND付近まで低下しない。一方図7の例では、制御電
圧Vcontは図中ロに示すごとく最小値GNDから途中ま
でしか増加せず、同期引き込みに必要な最大値Vmax 付
近まで増加しない。なお、図中イは理想的な制御電圧波
形を示すものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のデ
ィジタルPLL回路では、ディジタルフィルタの演算処
理遅延のために、位相比較出力の変化に制御電圧の変化
が追従できなくなる場合があり、これにより同期引き込
みが困難になることがあった。すなわち、十分なキャプ
チャレンジが得られなかった。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、ディジタルフィルタが演
算処理遅延を有していても十分なキャプチャレンジを得
ることができ、これにより大きな位相変化にも確実に追
従することができるディジタルPLL回路およびそのデ
ィジタルフィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電圧制御発振器と、この電圧制御発振器の
発振出力を分周した第1のクロック信号と基準となる第
2のクロック信号とを位相比較する位相比較器と、この
位相比較器の出力信号を積分するアナログフィルタと、
このアナログフィルタの出力信号をディジタル信号に変
換するアナログ・ディジタル変換器と、このアナログ・
ディジタル変換器の出力信号に対しループ帯域を設定す
るためのディジタルフィルタリング処理を行なって制御
信号を生成するディジタルフィルタと、このディジタル
フィルタから出力された制御信号をアナログ電圧に変換
して上記電圧制御発振器に供給するディジタル・アナロ
グ変換器とを備えたディジタルPLL回路において、上
記ディジタルフィルタと電圧制御発振器との間にレベル
変換回路を介挿し、このレベル変換回路において、上記
ディジタルフィルタにより生成された制御信号のレベル
が所定の最大値になった場合に当該制御信号のレベルを
所定の最小値に変換する動作と、上記ディジタルフィル
タにより生成された制御信号のレベルが所定の最小値に
なった場合に当該制御信号のレベルを所定の最大値に変
換する動作とのうちの少なくとも一方の動作を行なうよ
うにしたものである。
【0010】また他の発明のディジタルPLL回路は、
ディジタルフィルタに、アナログ・ディジタル変換器の
出力信号に対しループ帯域を設定するためのディジタル
フィルタリング処理を行なう第1の処理手段を設け、さ
らに第2の処理手段を設けている。そして、この第2の
処理手段において、上記第1の処理手段により得られた
信号のレベルが所定の最大値になった場合に当該信号の
レベルを所定の最小値に変換する処理と、上記第1の処
理手段により得られた信号のレベルが所定の最小値にな
った場合に当該信号のレベルを所定の最大値に変換する
処理とのうちの少なくとも一方の処理を行ない、これに
より上記電圧制御発振器の制御信号を得るようにしたも
のである。
【0011】さらに別の発明は、電圧制御発振器と、こ
の電圧制御発振器の発振出力を分周した第1のクロック
信号と基準となる第2のクロック信号とを位相比較する
位相比較器と、この位相比較器の出力信号を積分するア
ナログフィルタと、このアナログフィルタの出力信号を
ディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器
と、このアナログ・ディジタル変換器の出力信号を基に
制御信号を生成するディジタルフィルタと、このディジ
タルフィルタから出力された制御信号をアナログ電圧に
変換して上記電圧制御発振器に供給するディジタル・ア
ナログ変換器とを備えたディジタルPLL回路で使用さ
れる上記ディジタルフィルタにおいて、上記アナログ・
ディジタル変換器の出力信号に対しループ帯域を設定す
るためのディジタルフィルタリング処理を行なう第1の
処理手段に加えて、第2の処理手段を備えている。そし
て、この第2の処理手段において、上記第1の処理手段
により得られた信号のレベルが所定の最大値になった場
合に当該信号のレベルを所定の最小値に変換する処理
と、上記第1の処理手段により得られた信号のレベルが
所定の最小値になった場合に当該信号のレベルを所定の
最大値に変換する処理とのうちの少なくとも一方の処理
を行ない、これにより電圧制御発振器の制御信号を得る
ようにしたものである。
【0012】
【作用】これらの発明によれば、次のような作用を呈す
る。すなわち、位相比較出力の変化に制御信号の変化が
追従できずに同期引き込みが行なえなくなった場合の制
御信号電圧の波形のパターンの主なものには、例えば図
6に示したように制御信号電圧Vcontのハイレベルは最
大値Vmax になるもののローレベルが最小値GNDにな
らない場合と、図7に示したように制御信号電圧Vcont
のローレベルは最小値GNDになるもののハイレベルが
最大値Vmaxにならない場合とがある。
【0013】ところが本発明では、ディジタルフィルタ
から出力された制御信号またはディジタルフィルタリン
グ処理後の信号のレベルが最大値になるかあるいは最小
値になると、レベル変換回路あるいは第2の処理手段に
よって上記制御信号あるいはフィルタリング後の信号の
レベルはそれぞれ最小値あるいは最大値に変換される。
すなわち、ディジタルフィルタの演算処理遅延により、
最大値に上がり切らなかった制御信号レベル、あるいは
最小値に下がり切らなかった制御信号レベルは、レベル
変換回路あるいは第2の処理手段により強制的に最大値
あるいは最小値に設定されることになる。
【0014】このため、ディジタルフィルタの演算処理
遅延により、位相変化に制御信号が追従し切れなかった
としても、結果的に追従した場合と同様の制御電圧を生
成してVCXOに供給することができる。したがって、
結果的に十分に大きなキャプチャレンジを得ることがで
き、これにより大きな位相変化にも確実に追従すること
ができるディジタルPLL回路を提供することが可能と
なる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わるディジタ
ルPLL回路の要部であるディジタルフィルタの構成を
示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図
5と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0016】図1において、加算器(ADD2)44の
出力段には信号レベル変換器(CONV)46が設けて
ある。この信号レベル変換器46は、加算器44から出
力された信号Y2(t) のレベルが、加算器44における
演算処理ビットの制限により決定される最大値および最
小値になった場合に、上記信号Y2(t) のレベルをそれ
ぞれ最小値および最大値に変換する処理を行なうもの
で、このレベル変換が行なわれた信号を制御信号Y2′
(t) として出力する。
【0017】このような構成であるから、先ず基準クロ
ック信号VREF に微小な周波数変動または位相変動が生
じた場合や、基準クロック信号VREF が現用から予備用
に切り替わった場合でもその位相変化量が比較的小さい
場合には、帰還クロック信号VLOOPと基準クロック信号
VREF との間の位相差は比較的小さい。このため、ディ
ジタルフィルタ40の加算器44から出力される制御信
号Y2(t) のレベルが最大値または最小値に達すること
はなく、したがって信号レベル変換器46ではレベル変
換動作は行なわれない。このため、上記制御信号Y2
(t) は信号レベル変換器46を素通りしてD/A5に供
給され、このD/A5でアナログの制御電圧に変換され
たのちVCXO6に供給される。すなわち、通常の位相
同期動作が行なわれる。
【0018】一方、いま例えば基準クロック信号VREF
が現用から予備用に切り替わり、その位相変化量が非常
に大きかったとする。この場合、帰還クロック信号VLO
OPと基準クロック信号VREF との間の位相差は大きくな
り、これに応じてアナログフィルタ2からはレベル変化
の大きい積分出力信号が出力されてA/D変換後にディ
ジタルフィルタ40に入力される。ところが、ディジタ
ルフィルタ40は演算処理遅延を有しているため上記位
相変化量の大きな変化に追従できず、これにより加算器
44からは先に図6または図7に示したようにハイレベ
ルまたはローレベルのいずれか一方しか最大値Vmax ま
たは最小値GNDに達しない制御信号Y2(t) が出力さ
れることになる。
【0019】しかしながら、本実施例のディジタルフィ
ルタ40では、加算器44から出力された制御信号Y2
(t) のハイレベルまたはローレベルのいずれか一方が最
大値Vmax または最小値GNDに達すると、上記制御信
号Y2(t) のローレベルまたはハイレベルは信号レベル
変換器46においてそれぞれ最小値GNDまたは最大値
Vmax に変換される。図2および図3はそれぞれその変
換動作の一例を示したものである。すなわち、制御信号
Y2(t) のハイレベルが最大値Vmax になったことが検
出されたときには、図2に示すごとく制御信号Y2′
(t) のローレベルが最小値GNDに設定される。また、
制御信号Y2(t) のローレベルが最小値GNDになった
ことが検出されたときには、図3に示すごとく制御信号
Y2′(t)のハイレベルが最大値Vmax に設定される。
【0020】このためVCXO6には、ハイレベルは最
大値Vmax まで、またローレベルは最小値GNDまでそ
れぞれ変化した制御信号電圧Vcontが供給されることに
なり、これによりPLLループは前記位相変化に追従し
て図2または図3に示すごとく位相同期を引き込むこと
が可能となる。
【0021】このように本実施例のディジタルPLL回
路では、ディジタルフィルタ40の出力段に信号レベル
変換器46を配置し、加算器44から出力された制御信
号Y2(t) のハイレベルまたはローレベルのいずれか一
方が最大値Vmax または最小値GNDに達すると、上記
制御信号Y2(t) のローレベルまたはハイレベルを上記
信号レベル変換器46においてそれぞれ最小値GNDま
たは最大値Vmax に変換し、この変換後の信号Y2′
(t) をD/A変換したのち制御信号電圧Vout としてV
CXO6に供給するようにしている。
【0022】したがって本実施例によれば、例えば基準
クロック信号VREF が現用から予備用に切り替わったと
きにその位相変化量が非常に大きく、この大きな位相変
化に制御信号Y2(t) が追従し切れなかったとしても、
結果的に追従した場合と同様の制御信号電圧Y2′(t)
を生成してVCXOに供給することができる。したがっ
て、結果的に十分に大きなキャプチャレンジを得ること
ができ、これにより大きな位相変化にも確実に追従する
ことが可能となる。
【0023】また、本実施例ではディジタルフィルタ4
0内に信号レベル変換器46を追加して設けたことによ
り、信号レベルの変換をディジタルフィルタ40内にお
いてディジタルフィルタリング処理とともに演算処理に
より一括して行なうことができ、これにより構成上の複
雑化および大形化を招くことなく実現できる利点があ
る。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではディジタルフィル
タ40内に信号レベル変換器46を設けた場合を例にと
って説明したが、図4のディジタルフィルタ4とD/A
5との間に信号レベル変換器を設けてもよい。このよう
に構成すると、例えばLSI化された既存のディジタル
フィルタ4が設けられている場合に、このディジタルフ
ィルタ4をそのまま使用して本発明を実現することがで
きる。なお、上記信号レベル変換器は例えばフリップフ
ロップにより実現することができる。
【0025】また、信号レベル変換器をD/A5とVC
XO6との間に設けるようにしてもよい。この場合には
アナログ信号レベル変換器を使用することにより容易に
実現できる。
【0026】さらに、前記実施例では信号レベル変換器
に、制御信号レベルを最大値Vmaxに変換する機能と、
最小値GNDに変換する機能との両方を備えた場合につ
いて説明したが、位相の変化方向が常に一定方向となる
ような場合には、この位相の変化方向に対応して上記各
機能の一方のみを備えるように構成してもよい。その
他、信号レベル変換回路の構成やディジタルPLL回路
の構成等についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のディジタル
PLL回路では、ディジタルフィルタと電圧制御発振器
との間にレベル変換回路を介挿し、このレベル変換回路
において、上記ディジタルフィルタにより生成された制
御信号のレベルが所定の最大値になった場合に当該制御
信号のレベルを所定の最小値に変換する動作と、上記デ
ィジタルフィルタにより生成された制御信号のレベルが
所定の最小値になった場合に当該制御信号のレベルを所
定の最大値に変換する動作とのうちの少なくとも一方の
動作を行なうようにしている。
【0028】また他の発明のディジタルPLL回路で
は、ディジタルフィルタに、アナログ・ディジタル変換
器の出力信号に対しループ帯域を設定するためのディジ
タルフィルタリング処理を行なう第1の処理手段を設
け、さらに第2の処理手段を設けている。そして、この
第2の処理手段において、上記第1の処理手段により得
られた信号のレベルが所定の最大値になった場合に当該
信号のレベルを所定の最小値に変換する処理と、上記第
1の処理手段により得られた信号のレベルが所定の最小
値になった場合に当該信号のレベルを所定の最大値に変
換する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行ない、
これにより制御信号を得るようにしている。
【0029】さらに、本発明のディジタルフィルタで
は、アナログ・ディジタル変換器の出力信号に対しルー
プ帯域を設定するためのディジタルフィルタリング処理
を行なう第1の処理手段に加えて、第2の処理手段を備
えている。そして、この第2の処理手段において、上記
第1の処理手段により得られた信号のレベルが所定の最
大値になった場合に当該信号のレベルを所定の最小値に
変換する処理と、上記第1の処理手段により得られた信
号のレベルが所定の最小値になった場合に当該信号のレ
ベルを所定の最大値に変換する処理とのうちの少なくと
も一方の処理を行ない、これにより電圧制御発振器の制
御信号を得るようにしている。
【0030】したがってこれらの本発明によれば、ディ
ジタルフィルタが演算処理遅延を有していても十分なキ
ャプチャレンジを得ることができ、これにより大きな位
相変化にも確実に追従することができるディジタルPL
L回路およびそのディジタルフィルタを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるディジタルPLL回
路の要部であるディジタルフィルタの構成を示す回路ブ
ロック図。
【図2】図1に示したディジタルフィルタの動作説明に
使用する信号波形図。
【図3】図1に示したディジタルフィルタの動作説明に
使用する信号波形図。
【図4】ディジタルPLL回路の構成の一例を示す回路
ブロック図。
【図5】従来のディジタルフィルタの構成の一例を示す
回路ブロック図。
【図6】従来のディジタルPLL回路による問題点を説
明するための信号波形図。
【図7】従来のディジタルPLL回路による問題点を説
明するための信号波形図。
【符号の説明】
1…位相比較器 2…アナログフ
ィルタ 3…アナログ・ディジタル変換器(A/D) 4,40…ディジタルフィルタ 5…ディジタル・アナログ変換器(D/A) 6…電圧制御水晶発振器(VCXO) 41,45…増幅器 42,44…加
算器 43…遅延回路(DL) 46…信号レベ
ル変換器(CONV)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03L 7/093 H03L 7/08 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器と、この電圧制御発振器
    の発振出力を分周した第1のクロック信号と基準となる
    第2のクロック信号とを位相比較する位相比較器と、こ
    の位相比較器の出力信号を積分するアナログフィルタ
    と、このアナログフィルタの出力信号をディジタル信号
    に変換するアナログ・ディジタル変換器と、このアナロ
    グ・ディジタル変換器の出力信号に対しループ帯域を設
    定するためのディジタルフィルタリング処理を行なって
    制御信号を生成するディジタルフィルタと、このディジ
    タルフィルタから出力された制御信号をアナログ電圧に
    変換して前記電圧制御発振器に供給するディジタル・ア
    ナログ変換器とを備えたディジタルPLL回路におい
    て、 前記ディジタルフィルタと電圧制御発振器との間に介挿
    され、前記ディジタルフィルタにより生成された制御信
    号のレベルが所定の最大値になった場合に当該制御信号
    のレベルを所定の最小値に変換する動作と、前記ディジ
    タルフィルタにより生成された制御信号のレベルが所定
    の最小値になった場合に当該制御信号のレベルを所定の
    最大値に変換する動作とのうちの少なくとも一方の動作
    を行なうレベル変換回路を具備したことを特徴とするデ
    ィジタルPLL回路。
  2. 【請求項2】 電圧制御発振器と、この電圧制御発振器
    の発振出力を分周した第1のクロック信号と基準となる
    第2のクロック信号とを位相比較する位相比較器と、こ
    の位相比較器の出力信号を積分するアナログフィルタ
    と、このアナログフィルタの出力信号をディジタル信号
    に変換するアナログ・ディジタル変換器と、このアナロ
    グ・ディジタル変換器の出力信号を基に制御信号を生成
    するディジタルフィルタと、このディジタルフィルタか
    ら出力された制御信号をアナログ電圧に変換して前記電
    圧制御発振器に供給するディジタル・アナログ変換器と
    を備えたディジタルPLL回路であって、 前記ディジタルフィルタは、 前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号に対しルー
    プ帯域を設定するためのディジタルフィルタリング処理
    を行なう第1の処理手段と、 この第1の処理手段により得られた信号のレベルが所定
    の最大値になった場合に当該信号のレベルを所定の最小
    値に変換する処理と、前記第1の処理手段により得られ
    た信号のレベルが所定の最小値になった場合に当該信号
    のレベルを所定の最大値に変換する処理とのうちの少な
    くとも一方の処理を行なって、前記制御信号を出力する
    ための第2の処理手段とを備えたことを特徴とするディ
    ジタルPLL回路。
  3. 【請求項3】 電圧制御発振器と、この電圧制御発振器
    の発振出力を分周した第1のクロック信号と基準となる
    第2のクロック信号とを位相比較する位相比較器と、こ
    の位相比較器の出力信号を積分するアナログフィルタ
    と、このアナログフィルタの出力信号をディジタル信号
    に変換するアナログ・ディジタル変換器と、このアナロ
    グ・ディジタル変換器の出力信号を基に制御信号を生成
    するディジタルフィルタと、このディジタルフィルタか
    ら出力された制御信号をアナログ電圧に変換して前記電
    圧制御発振器に供給するディジタル・アナログ変換器と
    を備えたディジタルPLL回路で使用される前記ディジ
    タルフィルタにおいて、 前記アナログ・ディジタル変換器の出力信号に対しルー
    プ帯域を設定するためのディジタルフィルタリング処理
    を行なう第1の処理手段と、 この第1の処理手段により得られた信号のレベルが所定
    の最大値になった場合に当該信号のレベルを所定の最小
    値に変換する処理と、前記第1の処理手段により得られ
    た信号のレベルが所定の最小値になった場合に当該信号
    のレベルを所定の最大値に変換する処理とのうちの少な
    くとも一方の処理を行なって、前記制御信号を出力する
    ための第2の処理手段とを備えたことを特徴とするディ
    ジタルフィルタ。
JP7014555A 1994-09-09 1995-01-31 ディジタルpll回路およびそのディジタルフィルタ Pending JPH08204552A (ja)

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GB9518007A GB2293062B (en) 1994-09-09 1995-09-04 Master-slave multiplex communication system and PLL circuit applied to the system
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FR9510522A FR2724511B1 (fr) 1994-09-09 1995-09-08 Systeme de telecommunications en multiplex du type maitre-esclave et boucle a phase asservie s'appliquant a ce systeme

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JPH08204552A true JPH08204552A (ja) 1996-08-09

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JP7014555A Pending JPH08204552A (ja) 1994-09-09 1995-01-31 ディジタルpll回路およびそのディジタルフィルタ

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