JPH08203242A

JPH08203242A - テープカセット

Info

Publication number: JPH08203242A
Application number: JP1465295A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Asano; 勝彦浅野; Keita Shiragami; 敬太白神
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1995-01-31
Filing date: 1995-01-31
Publication date: 1996-08-09

Abstract

(57)【要約】【目的】一対のシェル間に溶着によるバリが生じた場
合にも、それが磁気テープに接触することがないように
して、磁気テープの磁性面を傷付けるおそれのないテー
プカセットを提供する。【構成】一対の位置決めピンの磁気テープが接触する
ことがある面の少なくとも一方の位置決めピンの突当部
に、溶着によりはみ出したバリを収容して磁気テープが
バリに接触するのを阻止する凹部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体として磁
気テープを用いたテープカセットに関し、特に、上下一
対のシェルを重ね合わせて接触面で溶着することにより
一対のシェルを一体化させてカセット筐体を形成するよ
うにしたテープカセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般に、この種のテープカセット
としては、例えば、図１１〜図１３に示すようなものが
ある。図１１は、カセット筐体１の一方をなす上シェル
２を横方向に断面した状態を示す平面図である。上下に
重ね合わされた一対のシェル２，３の内部に設けられた
テープ収容室４内には、磁気テープＴを両側から巻いた
一対のテープリール５，６が回転可能に収容されてい
る。一方のテープリール５に巻かれた磁気テープＴはガ
イドローラ７を経て一方の開口部９からテープ収容室４
外に露出し、マウス部１１を通過して他方の開口部１０
から再びテープ収容室４内に入り込み、ガイドローラ８
を経て他方のテープリール６に巻かれている。

【０００３】このような構成を有するテープカセットの
一対のシェル２，３には、テープ収容室４の内寸法、即
ち、テープ収容室４の隙間を一定に保持するための位置
決めピン１２，１３が設けられている。一対の位置決め
ピン１２，１３は、シェル２，３を重ね合わせたときに
上下方向に重なり合うように形成されており、その重合
せ状態で超音波溶接を施すことにより、互いの突当部を
融解させて一対のシェル２，３を一体化させている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のテープカセットにあっては、上下シェル
２，３の溶着時、溶着強度を高めるために両シェル２，
３を強く押圧すると、図１２に示すように、溶着部が位
置決めピン１２，１３の外周面から外側にはみ出し、バ
リ１４が発生する。このように位置決めピン１２，１３
間の溶着部にバリ１４が発生した状態において、テープ
リール５，６の巻取り力が緩んで磁気テープＴに弛みが
生じ、磁気テープＴの磁性面がバリ１４に擦り付けられ
ると、磁性面に傷を付けることになるという課題があっ
た。

【０００５】この場合、テープリール５，６と磁気テー
プＴとを結ぶリーダーテープがバリ１４に接触している
間は問題にならないが、リーダーテープが過ぎて磁気テ
ープＴがバリ１４に接触するようになると、磁気テープ
Ｔに傷が発生して音質の低下等を招くという問題が生じ
る。特に、近年では、リーダーテープの長さを短く設定
する傾向にあるため、上記問題点を生じ易くなった。

【０００６】また、上記問題点については、一対のシェ
ル２，３が重ね合わされる重合せ部としての側面板にお
いても同様のことが言える。図１３は、一対のシェル
２，３の互いの側面板２ａ，３ａを溶着させる状態を示
す説明図である。上シェル２の側面板２ａの中央には、
側面板２ａの面方向に延びる断面形状が三角山形の溶着
リブ１５が適宜長さで複数箇所に設けられている。この
ような溶着リブ１５を有する側面板２ａ，３ａ間を超音
波溶接で溶着することにより、一対のシェル２，３間が
溶着されて一体化される。

【０００７】この場合、通常、はみ出しが出ない範囲で
溶着条件を設定しているが、それでは十分な溶着強度が
確保できない場合があり、通常の溶着条件を超えて強く
溶着すると、図１３に示すように、溶着部にはみ出しに
よるバリ１４が発生する。このように一対のシェル２，
３の側面板２ａ，３ａ間にバリ１４が発生すると、カッ
セット筐体１の外側では触り心地が悪くなるばかりでな
く、見た目にも悪くなり、また、カッセット筐体１の内
側では磁気テープＴが緩んだ際に接触して磁性面が傷つ
くおそれがあり、機能的にも好ましいものではなかっ
た。

【０００８】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、一対のシェル間に溶着によるバリが生
じた場合にも、それが磁気テープに接触することがない
ようにして、磁気テープの磁性面を傷付けるおそれのな
いテープカセットを提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、本発明
のテープカセットは、一対の位置決めピンの磁気テープ
が接触することがある面の少なくとも一方の位置決めピ
ンに、溶着によりはみ出したバリを収容して磁気テープ
がバリに接触するのを阻止する凹部を設けたことを特徴
としている。

【００１０】また、本発明のテープカセットは、一対の
シェルの重合せ部の磁気テープが接触することがある面
の少なくとも一方の重合せ部に、溶着によりはみ出した
バリを収容して磁気テープが当該バリに接触するのを阻
止する凹部を設けたことを特徴としている。

【００１１】

【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
テープリールによる巻力の緩みによって磁気テープが弛
み、磁気テープが位置決めピンに接触した場合にも、溶
着により形成されたバリは位置決めピンに設けた凹部内
に収容されていて、磁気テープが位置決めピンのバリに
接触することがないため、そのバリによって磁気テープ
が傷付けられるおそれがない。

【００１２】また、同様に、テープリールによる巻力の
緩みによって磁気テープが弛み、磁気テープが一対のシ
ェルの重合せ部に接触した場合にも、溶着により形成さ
れたバリは重合せ部に設けた凹部内に収容されていて、
磁気テープが重合せ部のバリに接触することがないた
め、そのバリによって磁気テープが傷付けられるおそれ
がない。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図１０は本発明の実施例を示すもので、図
１は本発明の一実施例を示すテープカセットの分解斜視
図、図２〜図７は位置決めピンに本発明を適用したそれ
ぞれ実施例を示す説明図、図８〜図１０は側面板に本発
明を適用したそれぞれ実施例を示す説明図である。尚、
図１〜図１０において、従来例を示す図１１〜図１３と
同一部分には同一の符号を付して説明する。

【００１４】図１に示すカセット筐体１は、上下に重ね
合わされる一対の上シェル２と下シェル３とからなり、
各シェル２，３は適当な剛性を有する合成樹脂（例え
ば、ＡＢＳ樹脂等）によって形成されている。上シェル
２は、リール駆動軸が挿入される２つの挿入穴１６，１
６を有する四角形の上面板２ａと、この上面板２ａの四
辺に連続し且つ正面の両端と後面及び左右両面にそれぞ
れ設けた側面板２ｂと、正面の側面板２ｂ，２ｂ間に設
けられてマウス部１１の上部を形成するマウス壁２ｃと
からなり、上面板２ａの前部には、位置決め用の２つの
基準穴１７，１７と、各基準穴１７の外側に配されたキ
ャプスタン穴１８，１８とが設けられている。

【００１５】また、下シェル３は、同じくリール駆動軸
が挿入される２つの挿入穴を有する四角形の下面板３ａ
と、この下面板３ａの四辺に連続し且つ正面の両端と後
面及び左右両面にそれぞれ設けた側面板３ｂと、正面の
側面板３ｂ，３ｂ間に設けられてマウス部１１の下部を
形成するマウス壁３ｃとからなり、下面板３ａの前部に
は、同じく位置決め用の２つの基準穴と、各基準穴の外
側に配されたキャプスタン穴とが設けられている。この
ような構成を有する一対のシェル２，３を上下に重ね合
わせることにより、内部にテープ収容室４を有するカセ
ット筐体１が構成されている。

【００１６】このカセット筐体１のテープ収容室４内に
は、磁気テープＴを両側から巻いた一対のテープリール
５，６が回転可能に収容されている。両テープリール
５，６と上シェル２との間には上シート２０が介在さ
れ、また、両テープリール５，６と下シェル３との間に
は下シート２１が介在されていて、各テープリール５，
６のリール穴５ａ，６ａが上下シート２０，２１の挿入
穴及び上下シェル２，３の挿入穴に共通して合致するよ
うに組み立てられている。一方のテープリールである供
給側リール５には磁気テープＴの大部分が巻かれてお
り、この供給側リール５から出た磁気テープＴはガイド
ピン２２及びガイドローラ７を経て一方の開口部９から
テープ収容室４外に露出している。そして、テープ収容
室４外に出た磁気テープＴは、マウス部１１を通過して
他方の開口部１０から再びテープ収容室４内に入り込
み、ガイドローラ８及びガイドピン２３を経て他方のテ
ープリールである巻取り側リール６に巻かれている。

【００１７】このような構成を有するテープカセットの
一対のシェル２，３には、テープ収容室４の内寸法、即
ち、テープ収容室４を形成する上下シェル２，３間の隙
間を一定に保持するための位置決めピン２４，２５が設
けられている。一対の位置決めピン２４，２５は、シェ
ル２，３を重ね合わせたときに上下方向に重なり合う位
置に形成されており、両位置決めピン２４，２５の先端
同士を突き当てた状態で超音波溶接を施すことにより、
互いの突当部を融解して両位置決めピン２４，２５を連
結することができる。

【００１８】これらの位置決めピン２４，２５は、例え
ば、図２に示すような形状とすることが好ましい。図２
に示す位置決めピン２４，２５は、それぞれ円筒体をな
していて、それぞれの先端である突当部には周方向に連
続する環状溝２６，２７を設けており、これらの環状溝
２６，２７が凹部の第１の具体例を形成している。この
ような環状溝２６，２７の具体的な大きさとしては、次
のような値とすることができる。例えば、音楽や会話等
の録音等に使用されている通常のテープカセットの場
合、位置決めピン２４，２５の太さＤは１．６ｍｍとさ
れているが、この場合の環状溝２６，２７の大きさは、
幅Ｂは０．５ｍｍ、深さＣは０．２ｍｍ程度にするとよ
い。従って、位置決めピン２４，２５の先端に残された
突当部の直径ｄは１．２ｍｍである。

【００１９】このような大きさに環状溝２６，２７を設
定すると、一対の位置決めピン２４，２５を互いに突き
当てて超音波溶接を施す場合、これにより突当部に発生
するバリ２８の高さは、使用される材質や設定される溶
着強度の大小等によって異なるが、一般的には０．１〜
０．２ｍｍ程度となる。従って、図２に示すように、磁
気テープＴが位置決めピン２４，２５の側面に接触した
場合にも、溶着バリ２８が磁気テープＴの磁性面に接触
することがなく、そのため、バリ２８による磁気テープ
Ｔの傷付きを防止することができる。

【００２０】図３は、凹部の形状を、断面形状が三角形
をなす環状溝３０，３０としたものである。また、図４
は、凹部の形状を、断面形状が円弧形をなす環状溝３
１，３１としたものである。このように、環状溝２６，
２７、３０，３０、３１，３１は、一対の位置決めピン
２４，２５の突当部の双方に設けると良いが、図５に示
すように、一方の位置決めピン２４又は２５のみに設け
ることによっても、上記実施例と同様の効果を得ること
ができる。

【００２１】即ち、図５は、図２に示した実施例におけ
る上側の位置決めピン２４のみに環状溝２６を設け、こ
の環状溝２６のみでバリ２８を収容するための凹部を形
成したものである。このような環状溝の形状としては、
図５に示すものの他にも、図３及び図４に示す形状のも
のは勿論のこと、他の形状の凹部を適用することができ
ることは勿論である。

【００２２】また、図６及び図７には、位置決めピン３
２，３３に設けられる凹部の他の実施例を示す。図６に
示す凹部は、位置決めピン３２，３３の磁気テープＴが
接触することがある面の突当部のみに部分溝３４，３５
を設けたものである。この部分溝３４，３５は、カセッ
ト筐体１の正面側を中心にして両側面まで周方向に延び
ている。この図６に示す実施例では、周方向の全範囲に
渡ってバリ２８ができるものとすると、位置決めピン３
２，３３の突当部における磁気テープＴが接触すること
がない面（図中、左側となる背面側の面）にはバリ２８
の一部が突出することになるが、そのような突出部のバ
リ２８には磁気テープＴが接触することがないから、磁
気テープＴに傷が付くという問題は生じない。

【００２３】更に、図７に示す実施例は、図６に示した
部分溝３４，３５と略同様の形状をなす部分溝３６，３
７を有する一対の位置決めピン３２，３３のうち、上側
の位置決めピン３２の先端に円錐形状をなす溶着リブ３
８を設けたものである。この溶着リブ３８が超音波溶接
により融解されて接着剤のように突当部の全面に広が
り、この溶着部を介して上下の位置決めピン３２，３３
が結合される。

【００２４】この場合、図７に示す実施例では、溶着リ
ブ３８の中心線を位置決めピン３２の中心線から部分溝
３４側に変位量ｅをもって偏倚させて設定している。こ
のような構成とすることにより、溶着リブ３８が解けて
背面側に流動する長さを長くし、バリ２８が背面側に到
達しないようにして背面への突出を防止することができ
る。特に、本実施例は、位置決めピン３２，３３の径が
太い時に有効である。

【００２５】また、図８〜図１０に示す実施例は、側面
板に本発明を適用したものである。通常、一対の上下シ
ェル２，３のうち、一方のシェル２（又は３）の四辺に
設けた側面板２ｂ（又は３ｂ）及びマウス壁２ｃ（又は
３ｃ）の端面には、その面方向に適宜長さで延びる三角
山形の溶着リブ４０が形成されており、この溶着リブ４
０が上記リブ３８と同様に超音波溶接により解けて、上
下のシェル２，３を溶着させることになる。この場合、
溶着リブ４０の具体的な大きさとしては、例えば、音楽
や会話等の録音等に使用されている通常のテープカセッ
トの場合には、幅Ｇは０．５ｍｍ〜０．３ｍｍ、高さＨ
は０．１ｍｍ〜０．２ｍｍ程度にするとよい。

【００２６】このような側面板２ｂにおいて、内外両面
に凹部の一具体例を示す連続溝４１，４２及び４３，４
４を設けた実施例が図８であり、内面のみに連続溝４
１，４３を設けた実施例が図９である。図８及び図９に
おいて、連続溝４１，４２，４３，４４は共に縁方向に
連続してカセット筐体１を一周している。

【００２７】しかして、図８に示す実施例では、カセッ
ト筐体１の組立時、一対の上下シェル２，３に超音波溶
接を施して側面板２ｂ，３ｂ間を溶着すると、解けた溶
着リブ４０の一部が内外両面にそれぞれはみ出し、それ
らが固まってバリ２８，２８となる。しかしながら、こ
れらのバリ２８は、内面の連続溝４１，４３内と外面の
連続溝４２，４４内にそれぞれ収容されており、各バリ
２８の先端部が側面板２ｂ，３ｂの内面及び外面よりも
外に突出することがない。従って、磁気テープＴが緩ん
で側面板２ｂ，３ｂの内面に接触した場合にも、内側に
突出したバリ２８によって磁気テープＴが傷付けられる
ことがない。

【００２８】また、図９に示す実施例では、カセット筐
体１の組立時、一対の上下シェル２，３に超音波溶接を
施して側面板２ｂ，３ｂ間を溶着することにより、解け
た溶着リブ４０の一部が内外両面にはみ出してバリ２
８，２８を発生するが、側面板２ｂ，３ｂの外面に突出
したバリ２８はテープ収容室４内の磁気テープＴには関
与しないため問題となることがなく、一方、側面板２
ｂ，３ｂの内面に突出したバリ２８は連続溝４１，４３
内に収容されているため、このバリ２８に磁気テープＴ
が接触することがない。従って、この場合にも、上記実
施例と同様に、磁気テープＴが緩んで側面板２ｂ，３ｂ
の内面に接触した場合にも、内側に突出したバリ２８に
よって磁気テープＴが傷付けられることがない。

【００２９】更に、図１０に示す実施例は、図９に示す
実施例において側面板２ｂ，３ｂの外面に出たバリ２８
が、側面板２ｂ，３ｂの外面から外に突出しないように
したものである。この場合には、図１０に示すように、
溶着リブ４０を変位量ｅをもって連続溝４１，４３側に
偏倚させて設けることにより、容易に実現することがで
きる。即ち、この実施例では、図７で示した実施例と同
様に、背面側への距離が長くなるため、解けた溶着リブ
４０の先端が側面板２ｂ，３ｂの外面に到達しないよう
に当該溶着リブ４０の位置を設定するようにする。

【００３０】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更でき
るものである。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも一方の位置決めピンの突当部に、溶着により
はみ出したバリを収容する凹部を設ける構成としたた
め、位置決めピンに磁気テープが接触した場合にも磁気
テープが傷付くおそれがなく、磁気テープの傷付きによ
る音質の低下等を防止することができる。更に、リーダ
ーテープの長さを短くすることができ、リーダーテープ
の短いテープカセット（例えば、オーディオコンパクト
カセット等）の商品化を実現することができるという効
果が得られる。

【００３２】また、本発明によれば、少なくとも一方の
シェルの重合せ部に、溶着によりはみ出したバリを収容
する凹部を設ける構成としたため、重合せ部に磁気テー
プが接触した場合にも磁気テープが傷付くおそれがな
く、バリとの接触による磁気テープの磁性面の傷付きを
防止することができる。更に、溶着リブを大きくして
も、はみ出したバリが凹部内に収容されるため、溶着リ
ブを大きくして溶着強度を上げることができるという効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すテープカセットの分解
斜視図である。

【図２】本発明を位置決めピンに適用した第１実施例を
示す説明図である。

【図３】本発明を位置決めピンに適用した第２実施例を
示す説明図である。

【図４】本発明を位置決めピンに適用した第３実施例を
示す説明図である。

【図５】本発明を位置決めピンに適用した第４実施例を
示す説明図である。

【図６】本発明を位置決めピンに適用した第５実施例を
示す説明図である。

【図７】本発明を位置決めピンに適用した第６実施例を
示す説明図である。

【図８】本発明を側面板に適用した第１実施例を示す説
明図である。

【図９】本発明を側面板に適用した第２実施例を示す説
明図である。

【図１０】本発明を側面板に適用した第３実施例を示す
説明図である。

【図１１】従来のテープカセットを示す上シェルを断面
した平面図である。

【図１２】従来の位置決めピンの状態を示す説明図であ
る。

【図１３】従来の側面板の状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１カセット筐体２上シェル３下シェル２ｂ，３ｂ側面板（重合せ部）４テープ収容室５，６テープリール２４，２５位置決めピン２６，２７，３０，３１環状溝（凹部）２８バリ３４，３５，３６，３７部分溝（凹部）３８，４０溶着リブ４１，４２，４３，４４連続溝（凹部）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】重ね合わされた上下一対のシェル内に形
成されたテープ収容室内に、両側から巻かれた磁気テー
プの巻き取り及び送り出しを行うための一対のテープリ
ールを回転可能に収容し、それぞれのシェルからテープ
収容室内に突出させた一対の位置決めピンを互いに突き
当ててテープ収容室の隙間を一定に保持すると共に、少
なくとも上記位置決めピン間を互いに溶着させて一対の
シェルを一体化したテープカセットにおいて、一対の上記位置決めピンの上記磁気テープが接触するこ
とがある面の少なくとも一方の位置決めピンに、上記溶
着によりはみ出したバリを収容して磁気テープが当該バ
リに接触するのを阻止する凹部を設けたことを特徴とす
るテープカセット。
【請求項２】請求項１記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は、上記位置決めピンに設けた
周方向に連続する環状溝であることを特徴とするテープ
カセット。
【請求項３】請求項１記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は、上記位置決めピンの上記磁
気テープが接触することがある面に設けた部分溝である
ことを特徴とするテープカセット。
【請求項４】請求項１，２又は３記載のテープカセッ
トにおいて、一対の上記位置決めピンの少なくとも一方の位置決めピ
ンには、溶融することにより互いの接触面間を溶着させ
る溶着リブを設けたことを特徴とするテープカセット。
【請求項５】請求項１記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は上記位置決めピンの上記磁気
テープが接触することがある面に設けた部分溝であり、
溶融することにより互いの接触面間を溶着させる溶着リ
ブを上記部分溝のある側に偏倚させて設けたことを特徴
とするテープカセット。
【請求項６】重ね合わされた上下一対のシェル内に形
成されたテープ収容室内に、両側から巻かれた磁気テー
プの巻き取り及び送り出しを行うための一対のテープリ
ールを回転可能に収容し、上記シェル間の重合せ部の少
なくとも一部を互いに溶着させて一対のシェルを一体化
したテープカセットにおいて、一対の上記シェルの上記重合せ部の上記磁気テープが接
触することがある面の少なくとも一方の重合せ部に、上
記溶着によりはみ出したバリを収容して磁気テープが当
該バリに接触するのを阻止する凹部を設けたことを特徴
とするテープカセット。
【請求項７】請求項６記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は、一方の上記シェルの重合せ
部の内面に設けた面方向に連続する連続溝であることを
特徴とするテープカセット。
【請求項８】請求項６記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は、一方の上記シェルの重合せ
部の内面及び外面の双方に設けたそれぞれ面方向に連続
する連続溝であることを特徴とするテープカセット。
【請求項９】請求項６，７又は８記載のテープカセッ
トにおいて、一対の上記シェルの少なくとも一方のシェルの重合せ部
には、溶融することにより互いの重合せ部間を溶着させ
る溶着リブを設けたことを特徴とするテープカセット。
【請求項１０】請求項６記載のテープカセットにおい
て、上記バリを収容する凹部は一方の上記シェルの重合せ部
の内面に設けた連続溝であり、溶融することにより互い
の重合せ部間を溶着させる溶着リブを上記連続溝のある
側に偏倚させて設けたことを特徴とするテープカセッ
ト。