JPH08200973A - 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置 - Google Patents

2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置

Info

Publication number
JPH08200973A
JPH08200973A JP846395A JP846395A JPH08200973A JP H08200973 A JPH08200973 A JP H08200973A JP 846395 A JP846395 A JP 846395A JP 846395 A JP846395 A JP 846395A JP H08200973 A JPH08200973 A JP H08200973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat pipe
cooling liquid
exchange chamber
heat exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP846395A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP846395A priority Critical patent/JPH08200973A/ja
Publication of JPH08200973A publication Critical patent/JPH08200973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却効率のよい2系統冷却用の熱交換器、お
よび、それをもちいた冷却装置を提供すること。 【構成】 所定温度以上に加熱されると蒸発する第1作
動流体S1を内封した第1ヒートパイプ2と、第1作動
流体S1より低い所定温度以上に加熱されると蒸発する
第2作動流体S2を内封した第2ヒートパイプ3を長手
軸方向端部で連結し、第1ヒートパイプ2のみを覆う第
1熱交換室5と、第1ヒートパイプ2と第2ヒートパイ
プ3の両方を連結部分を挟んで連続的に覆う第2熱交換
室6を配設し、第2熱交換室6の外部の第2ヒートパイ
プ3の外表面に放熱部材15を配設し、第1熱交換室5
には第1冷却液R1を、第2熱交換室6には第2冷却液
R2を流通せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2系統冷却用熱交換器、
および2系統冷却用熱交換器を用いたエンジンの2系統
冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン、特に自動車用エンジンにおい
ては、通常、エンジンのシリンダヘッド部とシリンダブ
ロック部には1個のサーモスタットによって制御された
同じ冷却液が流れる。しかしながら、エンジンのシリン
ダヘッド部はノッキング防止、あるいは充填効率向上の
ために低い温度で冷却することが望ましく、逆にシリン
ダブロック部はフリクション低減、あるいはHC(ハイ
ドロカーボン)低減のために比較的高い温度で冷却する
ことが望ましい。
【0003】この様な観点から、シリンダヘッド部とシ
リンダブロック部を異なる温度で冷却する2系統冷却装
置が提案されており、例えば、実開昭50−10940
号公報に開示されたものがある。ところが、同公報の装
置では2個のラジエータ、2個のサーモスタット、2個
のウォータポンプを必要とする。一方、液体入口と液体
出口とを有する液体チャンバと、液体チャンバの内部か
ら外部へと延びる直管状ヒートパイプと、直管状ヒート
パイプに連通し、直管状ヒートパイプの外周を螺旋状に
取り巻く螺旋状ヒートパイプから成るコンパクトな熱交
換器が特開平6−159888号公報に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平6−1
59888号公報に開示された熱交換器を2個並列に配
置して、実開昭50−10940号公報に開示された様
な2系統冷却装置を構成することが考えられる。ところ
が、この場合、シリンダヘッド部側の熱交換器では放熱
部の温度と冷却媒体、例えば空気の温度、との差が小さ
いためにシリンダブロック側の熱交換器に比べて冷却効
率が悪いという問題がある。本発明は、上記問題に鑑
み、冷却効率の良い2系統冷却用熱交換器およびそれを
用いた冷却装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、所定の温度以上に加熱されると沸騰する第1作動流
体を内封した第1ヒートパイプと、前記第1ヒートパイ
プと長手軸方向端部で連結され、前記第1作動流体より
低い所定の温度以上に加熱されると沸騰する第2作動流
体を内封した第2ヒートパイプと、前記第1ヒートパイ
プのみを覆う様に配設された第1熱交換室と、前記第1
ヒートパイプと前記第2ヒートパイプの両方を連結部分
を挟んで連続的に覆う様に配設された第2熱交換室と、
前記第2熱交換室の外部で前記第2ヒートパイプの外表
面に取り付けられた放熱部材とから成り、前記第1熱交
換室に冷却すべき第1冷却液を通過せしめ、前記第2熱
交換室に冷却すべき第2冷却液を通過せしめることを特
徴とする2系統冷却用熱交換器が提供される。
【0006】本発明の請求項2によれば、所定の温度以
上に加熱されると沸騰する第1作動流体を内封した第1
ヒートパイプと、前記第1ヒートパイプと長手軸方向端
部で連結され、前記第1作動流体より低い所定の温度以
上に加熱されると沸騰する第2作動流体を内封した第2
ヒートパイプと、前記第1ヒートパイプのみを覆う様に
配設された第1熱交換室と、前記第1ヒートパイプと前
記第2ヒートパイプの両方を連結部分を挟んで連続的に
覆う様に配設された第2熱交換室と、前記第2熱交換室
の外部で前記第2ヒートパイプの外表面に取り付けられ
た放熱部材とから成る2系統冷却用熱交換器の、前記第
1熱交換室にエンジンのシリンダブロック部を冷却する
シリンダブロック冷却液を通過せしめ、前記第2熱交換
室にエンジンのシリンダヘッド部を冷却するシリンダヘ
ッド冷却液を通過せしめて成るエンジンの2系統冷却装
置が提供される。
【0007】
【作用】本発明の請求項1では、第1冷却液の温度が第
1作動流体の作動温度よりも高い場合には、第1ヒート
パイプに内封された第1作動流体は第1熱交換室内部で
第1冷却液の熱を奪って沸騰して第2熱交換室内部に達
し、そこで第2冷却液によって冷却されて液化して第1
熱交換室内部に戻る。第2冷却液の温度が第2作動流体
の作動温度よりも高い場合には、第2ヒートパイプに内
封された第2作動流体は第2熱交換室内部で第2冷却液
の熱を奪って沸騰して外表面に放熱部材が取り付けられ
ている部分に達し、そこで空気によって冷却されて液化
して第2熱交換室内部に戻る。
【0008】本発明の請求項2では、第1冷却液がエン
ジンのシリンダブロック部で熱を奪い請求項1の熱交換
器の第1熱交換室に導入される。その温度が第1作動流
体の作動温度よりも高い場合には、第1熱交換室内で上
記の様な熱交換がおこなわれ第1冷却液は冷却されて再
びエンジンのシリンダブロック部内の水通路に戻る。ま
た、第2冷却液はエンジンのシリンダヘッド部で熱を奪
い請求項1の熱交換器の第2熱交換室に導入される。そ
の温度が第2作動流体の作動温度よりも高い場合には、
第2熱交換室内で上記の様な熱交換がおこなわれ第2冷
却液は冷却されて再びエンジンのシリンダヘッド部内の
水通路に戻る。また、第2冷却液の温度が第1冷却液の
温度よりも高い場合、熱伝導により、第2冷却液から、
第1ヒートパイプの本体を介して第1冷却液に熱が伝わ
り、第1冷却液が暖められ、暖められた第1冷却液は、
エンジンのシリンダブロック部を暖める。
【0009】
【実施例】図1は本発明による熱交換器の実施例の断面
図である。図1において、1は2系統冷却用熱交換器の
全体を示しており、第1作動流体S1を内封した管状の
第1ヒートパイプ2と、第1作動流体S1よりも沸騰温
度の低い第2作動流体S2を内封した同じく管状の第2
ヒートパイプ2が結合部4において連結されている。2
aおよび3aは、いわゆるウィックであって、それぞれ
第1ヒートパイプ2と第2ヒートパイプ3の内部に管壁
から隙間を設けて配設されていて毛細管作用をおこなう
ものであり、具体的には例えば金網である。また、第1
冷却液R1を取り入れる入口5iと排出する出口5oが
取り付けられた第1熱交換室5と、冷却される第2冷却
液R2を取り入れる入口6iと排出する出口6oが取り
付けられた第2熱交換室6は結合部7において連結され
ている。
【0010】電動モータ8が第1冷却室5の端部に取り
付けられていて、電動モータ8の回転軸(図示しない)
は第1ヒートパイプ2と連結されている。第1ヒートパ
イプ2および第2ヒートパイプ3はシール部材9、1
0、11を介して第1熱交換室5および第2熱交換室6
に回転自在に支持されていて電動モータ8によって一体
的に回転する。
【0011】スパイラルフィン12は第1ヒートパイプ
2に固定的に取り付けられていて第1ヒートパイプ2が
電動モータ8により回転せしめられると第1冷却液R1
を第1熱交換室5の入口5iから出口5oに移送すると
共に第1冷却液R1の熱を第1作動流体S1に伝達す
る。スパイラルフィン13は第1ヒートパイプ2に固定
的に取り付けられていて第1ヒートパイプ2が電動モー
タ8により回転せしめられると第2冷却液R2を第2熱
交換室6の入口6iから第1ヒートパイプ2と第2ヒー
トパイプ3の結合部4のところまで移送すると共に第1
作動流体S1の熱を第2冷却液体R2に伝達する。スパ
イラルフィン14は第2ヒートパイプ3に固定的に取り
付けられていて第2ヒートパイプ3が電動モータ8によ
り回転せしめられると第2冷却液R2を第1ヒートパイ
プ2と第2ヒートパイプ3の結合部4のところから第2
熱交換室6の出口6oまで移送すると共に第2冷却液R
2の熱を第2作動流体S2に伝達する。フィン15は第
2ヒートパイプ3に固定的に取り付けられていて第2ヒ
ートパイプ3が電動モータ8により回転せしめられると
一緒に回転し第2作動流体S2の熱を外部に放熱する。
【0012】図2は、第1作動流体S1と第2作動流体
S2の温度に対する作動特性であって、同図に示される
様に、それぞれの作動流体の熱流量は作動流体の沸騰に
よりある温度から急激に増加するが、それ以下の温度で
も作動流体の蒸発特性、パイプによる熱伝導により、わ
ずかではあるが存在する。
【0013】図3は上記の様に構成された熱交換器を組
み込んだ冷却装置の実施例であって、自動車のエンジン
の冷却装置を示している。図3において、100はエン
ジンであって、エンジン100はヘッドガスケット11
0を介して結合されたシリンダブロック120とシリン
ダヘッド130から構成されている。
【0014】シリンダブロック120とシリンダヘッド
130の内部には互いに独立した冷却液通路が配設され
ていて(図示しない)、シリンダブロック120の冷却
液通路120aの入口120iは熱交換器1の第1熱交
換室5の出口5oと連通され、出口120oは熱交換器
1の第1熱交換室5の入口5iと連通され、シリンダヘ
ッド130の冷却液通路130aの入口130iは熱交
換器1の第2熱交換室6の出口6oと連通され、出口1
30oは熱交換器1の第2熱交換室6の入口6iと連通
されている。したがって、シリンダブロック120を冷
却する第1冷却液R1とシリンダヘッド130を冷却す
る第2冷却液R2は互いに混じり合うことなく、それぞ
れ独立した閉じた冷却回路を循環する。
【0015】次に上記の冷却装置の作動を説明する。初
めに、第1冷却液R1と第2冷却液R2の温度の上がり
方を説明する。図4に示したのが第1冷却液R1と第2
冷却液R2の温度の上がり方であって、シリンダヘッド
部の方がシリンダブロック部よりも発熱量が大きいの
で、シリンダヘッド部を冷却する第2冷却液R2の方が
立ち上がりが速く、シリンダブロック部を冷却する第1
冷却液R1の方が立ち上がりが遅い。ただし、定常状態
では作動温度が高い側にある第1作動流体S1により制
御される第1冷却液R1の方が、作動温度が低い側にあ
る第2作動流体S2により制御される第2冷却液R2よ
りも高い。
【0016】初めに、定常状態について説明する。モー
タ8により回転せしめられるスパイラルフィン12によ
って熱交換器1の第1熱交換室5の出口5oから送出さ
れた、冷却終了直後の、系の中で最も低い温度状態の第
1冷却液R1は、入口120iからエンジン100のシ
リンダブロック120の内部の水通路120aに入り、
そこでシリンダブロック120の熱を奪った後、出口1
20oから排出されて、再び入口5iから熱交換器1の
第1熱交換室5に入る。
【0017】定常状態においては、第1熱交換室5に入
った第1冷却液R1の温度が第1ヒートパイプ2に内封
された第1作動流体S1の沸点よりも高く、第1冷却液
R1の熱はスパイラルフィン11および第1ヒートパイ
プ1を介して第1作動流体S1に伝達される。すると、
第1作動流体S1は第1冷却液R1から蒸発熱を奪って
沸騰し、蒸気となって第1ヒートパイプ1の内部を上方
に移動する。そして、第1冷却液R1は熱が奪われ温度
が下がり、冷却された状態で再び出口5oから出てい
く。
【0018】一方、モータ8により回転せしめられるス
パイラルフィン13、14によって熱交換器1の第2熱
交換室6の出口6oから送出された冷却終了直後の、系
の中で最も低い温度状態の第2冷却液R2は、ウォータ
ポンプ140によって入口130iからエンジン100
のシリンダヘッド130の内部の水通路130aに送り
込まれ、そこでシリンダヘッド130の熱を奪った後、
出口130oから排出されて、再び入口6iから熱交換
器1の第2熱交換室6に入る。
【0019】第1ヒートパイプ1の上方部分は第2熱交
換室6の内部にあり、外部表面は上記の様に循環する第
2冷却液R2に接している。定常状態においては、その
領域における第2冷却液の温度が、前記沸騰した第1作
動流体S1の温度よりも低く、第1作動流体S1は冷却
されて凝縮し液体となって第1ヒートパイプ1の管璧を
伝って下方部分に落下する。
【0020】一方、第1作動流体S1から奪った熱によ
って温度上昇した第2冷却液R2はさらに結合部3より
も上側に移動する。すると、第2ヒートパイプ2に内封
された第2作動流体S2は第2冷却液R2から蒸発熱を
奪って沸騰し、蒸気となって第2ヒートパイプ3の内部
を上方に移動する。そして、第2冷却液R2は熱が奪わ
れ温度が下がり、冷却された状態で再び出口5oから出
ていく。
【0021】第2作動流体S2は沸騰して気体となって
第2ヒートパイプ3の内部を上方に移動し、第2ヒート
パイプ3のフィン15が取り付けられた部分に達する。
フィン14の周囲の空気の温度が蒸発した第2作動流体
S2の温度よりも低いと周囲の空気がフィン15および
第2ヒートパイプ3を介して第2作動流体S2から熱を
奪い、第2作動流体S2は凝縮し液体となって第2ヒー
トパイプ3の管璧を伝って下方部分に落下する。したが
って、第1ヒートパイプ2は第1冷却液R1からの熱を
第2冷却液R2に放熱するため、空気に放熱するよりも
熱伝達率がはるかに大きく、第1ヒートパイプ2の放熱
部、すなわち、第2冷却液R2と接触する部分をコンパ
クトにすることができる。一方、第2冷却液R2は、第
1冷却液R1からの熱が加わるために温度が上昇し、第
2ヒートパイプ3の受熱量が大きくなり、第2作動流体
S2の沸騰による蒸発量が増大する。その結果、第2ヒ
ートパイプ3の放熱部が単位時間に受ける熱量は大きく
なり、特開平6−159888号公報に開示された熱交
換器を単純に2個並列に配置して使用した場合のそれぞ
れのヒートパイプを合わせた放熱量と同一とする場合に
は放熱部をコンパクトにすることができる。
【0022】一方、エンジンが冷態で始動されて暖機さ
れる場合は以下の様になる。エンジンのシリンダヘッド
部はシリンダブロック部よりも発熱量が大きいのでシリ
ンダヘッド部のまわりの冷却液通路を通る第2冷却液R
2の方が先に温度が上昇していく。ここで、第1作動流
体S1の作動特性は図2に示す様な特性を有している。
したがって、第2冷却液R2の温度が上昇すると、熱伝
導により、第1ヒートパイプ2の本体を介して第1冷却
液に熱が移動する。また、第1作動流体S1が第2冷却
液R2により若干蒸発し、第1冷却液R1に熱を奪われ
て凝縮することにより、第1冷却液R1への蒸発による
熱移動もおこなわれる。その結果、第1冷却液が第2冷
却液によって加熱され、第2冷却液の温度上昇が促進さ
れる。上記の様に、先に温度が上昇した第2冷却液はシ
リンダブロック壁に熱を与えるのでシリンダブロックの
内部を流れるオイルの粘度を下げ結果的にエンジンのフ
リクションを低減する。さらに、上記の様にヒートパイ
プがサーモスタットの役割を果たすため、従来の様に複
数のサーモスタットを冷却系路中に介在させる必要がな
くなり、冷却液の流通抵抗が減少する。
【0023】上記の様に本実施例によれば、エンジン暖
機時には、シリンダヘッド側を流れる冷却液の熱をシリ
ンダブロック側を流れる冷却液に与えることが可能で、
2系統の冷却回路の放熱部を完全に分離した2系統冷却
装置に比べるとシリンダブロック側を流れる冷却液の温
度上昇を早めることが可能である。また、本実施例では
2つの熱交換器が一体化されていて、さらに1個の電気
モータで2系統の冷却液の循環と、放熱フィンの回転を
おこなっており部品点数が低減され、取り付け工数が低
減されているが、逆に、ヒートパイプを固定しておいて
別途設けたウォータポンプにより冷却液の循環をおこな
い、別途設けた送風機によって放熱フィンから熱を奪う
様にすれば制御性を向上することが可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1による熱交換器では、
2系統の冷却液の温度の高い方から低い方への熱の伝達
がおこなわれるため熱伝導効率が良い。温度の低い冷却
液は温度の高い冷却液から熱を受け、空気との温度差が
大きくなるため、放熱量が増大する。そのため、熱交換
器をコンパクトにすることが可能である。また、請求項
2による冷却装置では、エンジン暖機時には、シリンダ
ヘッド部の熱をシリンダブロック部に伝達できるので、
シリンダブロックの暖機性が向上し、シリンダブロック
部のフリクションの増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2系統冷却用熱交換器の構造を示
す図である。
【図2】作動流体の作動特性を示す図である。
【図3】図1の2系統冷却用熱交換器を用いた冷却装置
の全体図である。
【図4】シリンダブロック部を冷却する第1冷却液と、
シリンダヘッド部を冷却する第2冷却液の冷態始動後の
温度変化を示す図である。
【符号の説明】
1…2系統冷却用熱交換器 2…第1ヒートパイプ 3…第2ヒートパイプ 5…第1熱交換室 5i…第1熱交換室の入口 5o…第1熱交換室の出口 6…第2熱交換室 6i…第2熱交換室の入口 6o…第2熱交換室の出口 8…モータ 9、10、11…シール部材 12…スパイラルフィン 13…スパイラルフィン 14…スパイラルフィン 15…フィン 100…エンジン 110…ヘッドガスケット 120…シリンダブロック部 120a…シリンダブロック部の冷却液通路 120i…シリンダブロック部の冷却液通路の入口 120o…シリンダブロック部の冷却液通路の出口 130…シリンダヘッド部 130a…シリンダヘッド部の冷却液通路 130i…シリンダヘッド部の冷却液通路の入口 130o…シリンダヘッド部の冷却液通路の出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度以上に加熱されると沸騰する
    第1作動流体を内封した第1ヒートパイプと、 前記第1ヒートパイプと長手軸方向端部で連結され、前
    記第1作動流体より低い所定の温度以上に加熱されると
    沸騰する第2作動流体を内封した第2ヒートパイプと、 前記第1ヒートパイプのみを覆う様に配設された第1熱
    交換室と、 前記第1ヒートパイプと前記第2ヒートパイプの両方を
    連結部分を挟んで連続的に覆う様に配設された第2熱交
    換室と、 前記第2熱交換室の外部で前記第2ヒートパイプの外表
    面に取り付けられた放熱部材とから成り、 前記第1熱交換室に冷却すべき第1冷却液を通過せし
    め、 前記第2熱交換室に冷却すべき第2冷却液を通過せしめ
    ることを特徴とする2系統冷却用熱交換器。
  2. 【請求項2】 所定の温度以上に加熱されると沸騰する
    第1作動流体を内封した第1ヒートパイプと、 前記第1ヒートパイプと長手軸方向端部で連結され、前
    記第1作動流体より低い所定の温度以上に加熱されると
    沸騰する第2作動流体を内封した第2ヒートパイプと、 前記第1ヒートパイプのみを覆う様に配設された第1熱
    交換室と、 前記第1ヒートパイプと前記第2ヒートパイプの両方を
    連結部分を挟んで連続的に覆う様に配設された第2熱交
    換室と、 前記第2熱交換室の外部で前記第2ヒートパイプの外表
    面に取り付けられた放熱部材とから成る2系統冷却用熱
    交換器の、 前記第1熱交換室にエンジンのシリンダブロック部を冷
    却するシリンダブロック冷却液を通過せしめ、 前記第2熱交換室にエンジンのシリンダヘッド部を冷却
    するシリンダヘッド冷却液を通過せしめて成るエンジン
    の2系統冷却装置。
JP846395A 1995-01-23 1995-01-23 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置 Pending JPH08200973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP846395A JPH08200973A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP846395A JPH08200973A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08200973A true JPH08200973A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11693834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP846395A Pending JPH08200973A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08200973A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112373A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Hyundai Motor Co Ltd 車両用マルチ冷却装置
KR101240982B1 (ko) * 2010-11-25 2013-03-11 현대자동차주식회사 차량용 멀티 냉각 장치
FR3012530A1 (fr) * 2013-10-29 2015-05-01 Peugeot Citroen Automobiles Sa Carter cylindres avec dispositif d'optimisation des transferts thermiques

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112373A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Hyundai Motor Co Ltd 車両用マルチ冷却装置
KR101240982B1 (ko) * 2010-11-25 2013-03-11 현대자동차주식회사 차량용 멀티 냉각 장치
US8893521B2 (en) 2010-11-25 2014-11-25 Hyundai Motor Company Multi-cooling module for vehicle
FR3012530A1 (fr) * 2013-10-29 2015-05-01 Peugeot Citroen Automobiles Sa Carter cylindres avec dispositif d'optimisation des transferts thermiques

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7946112B2 (en) Exhaust heat recovery device
US20060021737A1 (en) Liquid cooling device
JP2002107023A (ja) 冷却剤を蒸発させるフィンを用いた冷板
US20080185129A1 (en) Integrated liquid cooling unit for computers
JPH08200973A (ja) 2系統冷却用熱交換器と該2系統冷却用熱交換器を利用したエンジンの2系統冷却装置
JP4697171B2 (ja) 冷却装置、およびそれを備えた電子機器
JPH0534090A (ja) 熱交換器
US5355846A (en) Cooling device for use in engine
JP2548380B2 (ja) 熱交換装置
JP2845566B2 (ja) 熱交換器
JP2751337B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP4030861B2 (ja) 均熱装置
JP2845563B2 (ja) 熱交換器
JP2005156026A (ja) 冷却装置
JP2516220Y2 (ja) 沸騰冷却装置用ラジエータ
JP3019548B2 (ja) 熱交換器
JP2845564B2 (ja) 熱交換器
JPH05118778A (ja) 熱交換器
JPH0351665A (ja) 熱交換器
JP2834302B2 (ja) 熱交換器
JP2539897Y2 (ja) 沸騰冷却装置用ラジエータ
JP3763196B2 (ja) 1缶2回路式熱源装置
JPH09246441A (ja) 沸騰冷却装置
JPS6183434A (ja) 沸騰冷却式エンジンのコンデンサ
CN116113207A (zh) 一种用于电子设备的冷却***及冷却方法