JPH08199444A - 糸条冷却装置 - Google Patents

糸条冷却装置

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JPH08199444A
JPH08199444A JP596495A JP596495A JPH08199444A JP H08199444 A JPH08199444 A JP H08199444A JP 596495 A JP596495 A JP 596495A JP 596495 A JP596495 A JP 596495A JP H08199444 A JPH08199444 A JP H08199444A
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JP
Japan
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yarn
cooling
groove
plate
pressing member
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Application number
JP596495A
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English (en)
Inventor
Takeichi Nakahara
竹一 中原
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Nabtesco Corp
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Teijin Seiki Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸掛け時に糸条が糸押さえ部材を避けて冷却
溝に入るような案内構造を実現することにより、高速化
に対応可能でかつ糸掛け作業の容易な糸条冷却装置を提
供する。 【構成】 クーリングプレート11は、糸押さえ部材13よ
り冷却溝12の溝幅方向一方側に位置して糸条Yを冷却溝
12内に案内する案内部14を有するとともに、糸押さえ部
材13を糸条Yの走行経路に対し接近・離隔するよう冷却
溝12の溝幅方向の他方側で移動可能に支持している。ま
た、糸掛けのために糸押さえ部材13側から冷却溝12側に
向かって移動される糸条Yを、糸押さえ部材13の先端よ
り溝幅方向一方側に移動させて案内部12に導くよう、糸
押さえ部材13に対し冷却溝12の溝深さ方向でクーリング
プレート11とは反対側に位置する傾斜面17aを有する傾
斜部材17が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条冷却装置、特にク
ーリングプレート方式の装置に係り、例えば走行糸条を
加熱装置により加熱して撚掛け装置により仮撚加工する
延伸仮撚加工機に設けて効果的な糸条冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、仮撚加工機においては、糸条の走
行経路中に撚掛け装置を配置して該装置より上流側の糸
条に撚りを加え、その撚りの掛かった糸条に熱処理を加
えて撚掛け時の形状を糸条に記憶させる加工が行われて
いる。また、その熱処理は糸条を高温加熱し次いで適音
に冷却するものであるが、加工速度を高める必要から、
高温の糸条加熱装置には加熱体と糸が直接接触しない非
接触方式のものが多用され、糸条冷却装置としては接触
方式のものが多用されている。
【0003】この種の接触方式の糸条冷却装置として
は、例えば特開平5−156536号公報に記載された
ものがあり、この装置は所定の曲率半径で溝深さ方向に
湾曲した略U字形断面の冷却溝を形成してなる冷却接糸
体(クーリングプレート)を具備している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の糸条冷却装置にあっては、冷却溝を溝深さ方
向に湾曲させることで糸条の張力を利用した接触安定化
を図ることができるが、高速走行するとともに撚掛け装
置からの振動が遡及する糸条は振動し易いため、安定し
た十分な冷却が困難であるという問題がある。
【0005】これに対し、例えば図5(a)に示すよう
に、クーリングプレート1に装着した糸押さえ部材2に
よって糸条Yを所定ピッチでクーリングプレート1側に
押さえることが考えられる。しかし、その場合、複数の
糸掛け部材2がクーリングプレート1の冷却溝1a上に
複数存在することによって糸掛け作業が困難になる。具
体的には、図5(b)に示すように複数の糸押さえ部材2
に近接して走行するよう糸条Yを案内した後、図5(a)
に示すように糸掛けする必要があるため、糸押さえ部材
2のそれぞれから糸条Yを外して糸押さえ部材2とクー
リングプレート1の間の狭い隙間に糸条Yを押し込むと
いう煩雑な作業が必要になる。
【0006】そこで、例えば糸押さえガイドを糸条の走
行経路に対し接近および離隔可能にするようなことが考
えられるが、そのようにしても、なお、クーリングプレ
ートの湾曲した狭い冷却溝内に糸条を糸掛けするととも
に、その際に、複数の糸押さえ部材を避けて糸条を冷却
溝内に導入する必要があり、糸掛け作業を容易にするこ
とはできない。延伸仮撚加工機等においては、多数本の
糸条を平行に走行させつつ狭い空間内で仮撚加工するた
め、糸押さえ部材を1つ1つ移動させることは困難であ
るばかりでなく、糸押さえ部材を糸掛けが容易な程度に
大きく移動させることすら容易ではないからである。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、前記糸押さえ部材を採用するととも
に、糸掛け時に糸条が糸押さえ部材を避けてクーリング
プレートの冷却溝に入るような案内構造を実現すること
により、複数の糸押さえ部材を備えるにも拘らず糸掛け
を容易に行うことができるようにして、高速化に対応可
能でかつ糸掛け作業の容易な糸条冷却装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、走行糸条を案内し冷却する冷却溝を有するクー
リングプレートと、冷却溝内の糸条をクーリングプレー
ト側に押さえる複数の糸押さえ部材と、を備えた糸条冷
却装置であって、前記クーリングプレートが、前記糸押
さえ部材より冷却溝の溝幅方向一方側に位置して前記糸
条を前記冷却溝内に案内する案内部を有するとともに、
前記糸押さえ部材を前記糸条の走行経路に対し接近およ
び離隔するよう前記冷却溝の溝幅方向他方側で移動可能
に支持し、糸掛けのために糸押さえ部材側から冷却溝側
に向かって移動される糸条を前記糸押さえ部材の先端よ
り前記溝幅方向一方側に移動させて前記クーリングプレ
ートの案内部に導くよう、前記糸押さえ部材に対し前記
冷却溝の溝深さ方向でクーリングプレートとは反対側に
位置する傾斜面を有する傾斜部材が設けられたことを特
徴とするものである。
【0009】また、本発明は、請求項2に記載のよう
に、前記複数の糸押さえ部材を所定間隔で支持するとと
もに前記クーリングプレートに揺動可能に支持された揺
動プレートを設けるとともに、該揺動プレートに前記傾
斜部材を設けること、あるいは、請求項3に記載のよう
に、前記糸押さえ部材の前記冷却溝とは反対側の面を形
成して前記傾斜面とし、前記糸押さえ部材と前記傾斜部
材とを同一部材で構成することができる。
【0010】
【作用】本発明では、糸掛けのために糸押さえ部材側か
ら冷却溝側に向かって糸条が移動されるとき、傾斜部材
の傾斜面により糸条が糸押さえ部材の先端より溝幅方向
一方側に移動され、クーリングプレートの案内部に導か
れる。したがって、糸掛け作業が容易にかつ確実にでき
る。また、複数の糸押さえ部材により糸条を所定間隔で
クーリングプレート側に押さえることができるので、糸
条の振れを有効に抑制することが可能になる。また、傾
斜部材の傾斜面は張力によりクーリングプレート側に付
勢される糸条を溝幅方向一方側に移動させるように傾斜
していればよいから、糸押え部材とクーリングプレート
の間の隙間に比べて十分に幅広い面とすることができ、
糸掛け作業に対応する幅寸法を設定して確実な糸掛けを
行うことができる。
【0011】また、請求項2に記載のように、複数の糸
押さえ部材を支持する揺動プレートに傾斜部材を設ける
と、傾斜部材を糸押さえ部材と共に移動させることがで
き、糸掛け作業が更に容易になる。さらに、請求項3に
記載のように、糸押さえ部材の冷却溝とは反対側の面を
傾斜面にして糸押さえ部材と傾斜部材とを同一部材で構
成すると、部品点数を減少させることができ、コストを
低減させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1および図2は本発明に係る糸条冷却
装置の第1実施例を示す図である。まず、その構成を説
明する。図1および図2において、11は図1の上下方向
を天地にして延伸仮撚加工機に設置されるクーリングプ
レートであり、クーリングプレート11はその下面側に長
手方向に延在する略V字形断面の冷却溝12を有してい
る。この冷却溝12は、所定張力に調整されて走行する糸
条Yを弓形走行経路である冷却溝12の溝底部に沿って案
内するとともに、糸条Yに接触してこれを冷却する。ま
た、糸条Yは、通常の仮撚加工法に従いクーリングプレ
ート11の斜上方に設置された図外の糸条加熱装置によっ
て高温加熱された後、冷却溝12内を走行しつつクーリン
グプレート11によって所定の温度まで冷却されるように
なっており、クーリングプレート11を通過した糸条Yは
クーリングプレート11の斜下方に設置された下流側の撚
掛け装置(図示していない)に入るようになっている。
なお、糸条加熱装置や撚掛け装置自体については、従来
の延伸仮撚加工機に装備されるものと同様であるため、
特に詳述せず、以下、その加熱装置と仮撚装置の間で走
行する糸条を冷却する糸条冷却装置についてのみ詳述す
る。
【0013】13は糸条Yの走行経路に対し接近および離
隔するよう設けられた複数の糸押さえ部材であり、これ
ら糸押さえ部材13は冷却溝12内の糸条Yをクーリングプ
レート11側に押さえて冷却溝12の溝底部12aに接触させ
るようになっている。クーリングプレート11の冷却溝12
内を通過する走行糸条Yには前記撚掛け装置からの撚り
が遡及するため、冷却溝12内の糸条Yは回転しながら走
行するが、これら複数の糸押さえ部材13により、走行糸
条Yは冷却溝12の溝底部12aに接触するようにその位置
(冷却溝12の溝幅方向および溝深さ方向の位置)を規制
される。
【0014】一方、クーリングプレート11は糸押さえ部
材13の先端(図2中の右端)より冷却溝12の溝幅方向一
方側(図2中の右側)に位置して糸条Yを冷却溝12内に
案内する案内部14を有しており、案内部14は例えば冷却
溝12の側壁12bに連続する傾斜面として形成されてい
る。勿論、案内部14を別部品で構成したり、冷却溝12の
片側の側壁12bを更に溝幅方向に延長したりすることも
できる。また、複数の糸押さえ部材13は冷却溝12の溝幅
方向他方側で揺動プレート15に所定間隔を保って支持さ
れるとともに、揺動プレート15を介してクーリングプレ
ート11に移動可能に支持されている。揺動プレート15は
クーリングプレート11に沿って延在する板状体でその長
手方向一端部においてピン部材16を介してクーリングプ
レート11に揺動可能に支持されることで、冷却溝12の溝
深さ方向(図 の上下方向)に揺動することができる。
また、揺動プレート15は、複数の糸押さえ部材13が糸条
Yをクーリングプレート11側に押える所定の位置に達し
たとき、その長手方向他端部に設けられた公知の被保持
部15aをクーリングプレート11に設けられた公知の保持
部材11aにより揺動停止位置に保持される。なお、揺動
プレート15の被保持部15aとクーリングプレート11の保
持部材11aとの係合および離脱操作は、延伸仮撚機への
糸掛け作業時に作業者によってなされる。
【0015】また、揺動プレート15には糸押さえ部材13
と同数(複数)の傾斜部材17が取り付けられており、各
傾斜部材17には糸押さえ部材13に対し冷却溝12の溝深さ
方向でクーリングプレート11とは反対側に位置する傾斜
面17aが形成されている。各傾斜部材17は、例えば所定
板幅の板金あるいは金属棒等の素材を図2に示す形状に
曲げ加工して製作され、揺動プレート15に固定されたそ
の一端部は糸押さえ部材13の支軸部13aに近接してい
る。また、傾斜部材17は、糸押さえ部材13と一体的に移
動するよう揺動プレート15を介してクーリングプレート
11に移動可能に支持されており、糸掛けのために糸押さ
え部材13側から冷却溝12側に向かって付勢される(その
方向に張力の分力が作用する)糸条を、糸押さえ部材13
の先端より冷却溝12の溝幅方向一方側(図2中の右側)
に移動させてクーリングプレート11の案内部14に導くよ
うになっている。
【0016】次に、作用を説明する。上述のように構成
された本実施例の糸条冷却装置では、延伸仮撚加工機に
糸掛けする際に作業者が揺動プレート15の被保持部15a
をクーリングプレート11の保持部11aから外し、揺動プ
レート15を下方に揺動させると、クーリングプレート11
の下面側の冷却溝12上から複数の糸押さえ部材13が退避
する。したがって、個々の糸押さえ部材13とクーリング
プレート11との間の隙間に糸条Yを入れ込むといった煩
雑な作業をする必要がない。しかも、次のような理由か
ら、糸条Yの糸掛け作業を大幅に容易化することができ
る。
【0017】延伸仮撚加工機へ糸掛けに際しては、給糸
部から供給される糸条Yが、最上流のフィードローラ
と、その近傍の移動式の糸ガイドと、撚掛けユニットと
にそれぞれ糸掛けされ、糸条加熱装置および糸条冷却装
置をバイパスして走行する状態にされる。この状態か
ら、次いで移動式の糸ガイドが糸条加熱装置の入口近傍
に移動するよう上方に押し上げられる。このとき、所定
張力で走行する糸条Yが糸条加熱装置の加熱通路内に入
るとともに、クーリングプレート11の冷却溝12に向かっ
て真上に移動する。そして、糸条Yが糸押さえ部材13に
接近したとき、糸条Yが傾斜部材17によって糸押さえ部
材13を避けるように冷却溝12の溝幅方向に移動され、糸
押さえ部材13の先端側より図2中右側に位置する傾斜部
材17の先端面部17bを介してクーリングプレート11の案
内部14に導かれる。そして、案内部14に係合した糸条Y
は張力によって溝深さ方向に湾曲した冷却溝12の溝底側
に入り込む。したがって、冷却溝12に向かって移動する
糸条Yに対して障害物となる複数の糸押さえ部材13が存
在しているにも拘らず、走行糸条Yを上方に押し上げる
だけのきわめて容易な作業で糸掛けを行うことができ
る。
【0018】一方、糸条Yが糸条加熱装置の加熱通路お
よびクーリングプレート11の冷却溝12に入ると、前記糸
条加熱装置のカバーが閉止されるとともに、揺動プレー
ト15が上方に押し上げられ、糸条Yが複数の糸押さえ部
材13によって所定のピッチでクーリングプレート11側に
押される。したがって、糸押さえ部材13がない場合に比
べると、糸条Yの振動(撚り掛け装置からの撚りが遡及
して糸条Yが冷却溝12内で回転するために生じる振動)
が抑制され、サージング限界速度が高くなる。すなわ
ち、延伸仮撚加工機の高速化が可能になる。
【0019】さらに、傾斜部材17の傾斜面17aは、張力
によりクーリングプレート11側に付勢された糸条Yを冷
却溝12の溝幅方向一方側に移動させるように傾斜してい
ればよいから、糸条Yを押さえている糸押え部材とクー
リングプレートの間の隙間に比べて十分に幅広い面とす
ることができるから、上方に移動する糸条Yを確実に捕
捉することができ、作業の信頼性が高まる。手作業によ
る糸掛け作業をする場合であってその糸掛け作業を容易
かつ確実なものにすることができる。
【0020】また、本実施例では、複数の糸押さえ部材
13を支持する揺動プレート15に傾斜部材17が設けられて
いるため、糸押さえ部材13および傾斜部材17の移動が容
易にでき、糸掛け作業が更に容易にできる。図3は本発
明に係る糸条冷却装置の第2実施例を示す図である。本
実施例は、傾斜部材および糸押さえ部材の態様が第1実
施例とは異なるが、その他の構成については第1実施例
と同様であるので、相違点について詳述し、同一構成に
ついては第1実施例と同一符号を用いて簡単に説明す
る。
【0021】本実施例では、揺動プレート15に上述例の
糸押さえ部材13と同様の間隔を保って複数の糸押さえ部
材23が支持されており、これら糸押さえ部材23にはそれ
ぞれ冷却溝12とは反対側の面である傾斜面23aが形成さ
れている。すなわち、糸押さえ部材23を傾斜部材として
も機能させるようにすることで、糸押さえ部材と傾斜部
材を同一部材で構成している。
【0022】このようにすると、上述例と同様な作用効
果が得られるのに加えて、部品点数を減少させることが
でき、装置のコストを低減させることができる。図4は
本発明に係る糸条冷却装置の第3実施例を示す図であ
る。本実施例は、傾斜部材の態様が第1実施例とは異な
るが、その他の構成については第1実施例と同様である
ので、相違点について詳述し、同一構成については第1
実施例と同一符号を用いて簡単に説明する。
【0023】本実施例では、揺動プレート15に傾斜部材
を支持させるのでなく、クーリングプレート11に直接支
持された傾斜カバー37が設けられており、この傾斜カバ
ー37は傾斜面部37aおよび先端面部37bを有している。
揺動プレート15は傾斜カバー37の傾斜面部37aとクーリ
ングプレート11との間で、第1実施例の揺動プレート15
と同様に、複数の糸押さえ部材13を糸条Yの走行経路に
対し接近および離隔させるよう揺動する。したがって、
傾斜カバー37の傾斜面部37aは揺動プレート15が最も下
方に揺動したときの糸押さえ部材13に対して、冷却溝12
とは反対側に位置する。
【0024】本実施例においても、第1実施例と同様な
作用効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、糸掛けのために糸押さ
え部材側から冷却溝側に向かって移動される糸条を、傾
斜部材の傾斜面により糸押さえ部材の先端より溝幅方向
一方側に移動させてクーリングプレートの案内部に導く
ようにしているので、糸掛け作業を容易にかつ確実にす
ることができ、しかも、複数の糸押さえ部材により糸条
をクーリングプレート側に押さえることで、糸条の振れ
を有効に抑制して高速化を図ることができる。また、傾
斜部材の傾斜面を糸掛け作業に応じて適当な幅に設定す
ることで、確実な糸掛けを行うことができる。
【0026】また、請求項2に記載のように、複数の糸
押さえ部材を支持する揺動プレートに傾斜部材を設ける
ようにすれば、傾斜部材を糸押さえ部材と共に移動させ
ることができ、糸掛け作業を更に容易にすることができ
る。さらに、請求項3に記載のように、糸押さえ部材の
冷却溝とは反対側の面を傾斜面にして糸押さえ部材と傾
斜部材とを同一部材で構成すれば、部品点数を減少させ
ることができ、その結果、装置のコストを低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条冷却装置の第1実施例の正面
図である。
【図2】第1実施例の要部構成を示す横断面図である。
【図3】本発明に係る糸条冷却装置の第2実施例の要部
構成を示す横断面図である。
【図4】本発明に係る糸条冷却装置の第3実施例の要部
構成を示す横断面図である。
【図5】固定の糸押さえ部材を設けた場合の比較例を示
す正面図で、(a)はその糸掛け後の状態を、(b)はその
糸掛け直前の状態を示している。
【符号の説明】
11 クーリングプレート 12 冷却溝 13 糸押さえ部材 17a,23a,37a 傾斜面 14 案内部 15 揺動プレート 23 糸押さえ部材(傾斜部材) 37 傾斜カバー(傾斜部材) Y 糸条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行糸条を案内し冷却する冷却溝を有する
    クーリングプレートと、冷却溝内の糸条をクーリングプ
    レート側に押さえる複数の糸押さえ部材と、を備えた糸
    条冷却装置であって、 前記クーリングプレートが、前記糸押さえ部材より冷却
    溝の溝幅方向一方側に位置して前記糸条を前記冷却溝内
    に案内する案内部を有するとともに、前記糸押さえ部材
    を前記糸条の走行経路に対し接近および離隔するよう前
    記冷却溝の溝幅方向他方側で移動可能に支持し、 糸掛けのために糸押さえ部材側から冷却溝側に向かって
    移動される糸条を前記糸押さえ部材の先端より前記溝幅
    方向一方側に移動させて前記クーリングプレートの案内
    部に導くよう、前記糸押さえ部材に対し前記冷却溝の溝
    深さ方向でクーリングプレートとは反対側に位置する傾
    斜面を有する傾斜部材が設けられたことを特徴とする糸
    条冷却装置。
  2. 【請求項2】前記複数の糸押さえ部材を所定間隔で支持
    するとともに前記クーリングプレートに揺動可能に支持
    された揺動プレートを設けるとともに、 該揺動プレートに前記傾斜部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の糸条冷却装置。
  3. 【請求項3】前記糸押さえ部材に前記冷却溝とは反対側
    の面を形成して前記傾斜面とし、前記糸押さえ部材と前
    記傾斜部材とを同一部材で構成したことを特徴とする請
    求項1記載の糸条冷却装置。
JP596495A 1995-01-18 1995-01-18 糸条冷却装置 Pending JPH08199444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019529734A (ja) * 2016-10-08 2019-10-17 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG 加熱された糸を冷却するための装置

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019529734A (ja) * 2016-10-08 2019-10-17 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG 加熱された糸を冷却するための装置

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