JPH08197455A - はずみ車駆動の電動機器 - Google Patents

はずみ車駆動の電動機器

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JPH08197455A
JPH08197455A JP1641895A JP1641895A JPH08197455A JP H08197455 A JPH08197455 A JP H08197455A JP 1641895 A JP1641895 A JP 1641895A JP 1641895 A JP1641895 A JP 1641895A JP H08197455 A JPH08197455 A JP H08197455A
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JP
Japan
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flywheel
motor
speed
signal
feedback
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Ceased
Application number
JP1641895A
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English (en)
Inventor
John P Crutcher
ピー.クラッチャー ジョン
E Lucas Delbert
イー.ルーカス デルバート
A D Amiko David
エイ.ディ アミコ デービッド
D Hunter Eric
デー.ハンター エリック
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SENKOOPU
Sencorp
Original Assignee
SENKOOPU
Sencorp
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Publication date
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Publication of JPH08197455A publication Critical patent/JPH08197455A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/06Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by electric power

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ駆動されるはずみ車からのエネルギを
断続的、恒常的に一定回転速度で仕事部材に伝達する。 【構成】 はずみ車と、該はずみ車を駆動するモータ
と、該はずみ車を可動な仕事部材に断続的に接続して該
仕事部材を動かす駆動装置と、上記モータを約7000
から約15,000回転/分の範囲の所望速度で回転さ
せ、上記仕事部材の作動に起因して生ずるはずみ車の減
速を500ミリ秒以内に上記所望速度に回復するモータ
制御回路と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は仕事部材にエネルギパ
ルスを伝達する装置、より具体的には可動な部分を有す
る機器ないし装置の駆動部にエネルギを伝達する装置一
般に関する。また、電動式の駆動具、より具体的にはフ
ァスナー打込機、すなわちファスナを駆動する駆動子を
はずみ車に連結させるクラッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばフレーム製作に使うファス
ナ駆動具(釘とかステープルの打込機など)を作動させ
るのに比較的大型のエネルギ推進装置が必要なときは、
圧縮空気を動力とするのが普通である。したがって工事
現場でコンプレッサが必要となるような圧縮空気駆動の
ファスナ打込機についてはよく知られている。このよう
なファスナ打込機は3インチ長もしくはそれ以上の長さ
の釘もしくはステープルを例えば2×4インチ厚ほどの
枠木に打ち込むこともできる。
【0003】電動式のもの、例えばソレノイド方式のフ
ァスナ打込機もよく知られている。このタイプのファス
ナ打込機はフレーム製作などヘビーデューティーなもの
ではなく1インチ長ほどの無頭釘の打込みなどの軽作業
に使われている。
【0004】一方でコンプレッサを使わない高出力のフ
ァスナ打込機の開発努力が続けられている。例えばヘビ
ーデューティーなファスナ打込に十分な動力を供給する
手段として、はずみ車を採用するものなどがある。米国
特許第4,042,036号、 第4,121,745号、 第4,204,622号、
及び英国特許第4,298,072号などがそれである。
【0005】はずみ車で駆動されるファスナ打込機は既
に長期に亙って開発されてきているが、それにもかかわ
らずはずみ車方式のものはそれ特有の問題を抱えてい
る。例えば2枚のはずみ車を使う打込機にあっては、各
車に別々の動力を供給して行うのが普通である。したが
って2個のモータを有することになり重量ならびに嵩を
増大させ、また同期させなければならないという困難も
ある。別の方法は電動モータ軸にはずみ車の1枚を取り
付けるもので、こうしておいてもう1枚のはずみ車を一
連のベルト、チェーン、プーリなどで駆動するというも
のである。しかしこの方式は複雑で調節困難、故障など
維持上の問題が多い。
【0006】こうした打込機に関するもう一つの問題は
はずみ車の1枚を別のはずみ車に接近させたり遠のけた
りする装置に見られるものである。例えば、可動はずみ
車は固定はずみ車に対して作業空間中を移動させられる
わけだが、2枚の車の間で駆動子を打ち込むことができ
るように一方の周縁は他方の周縁から駆動子の最大厚よ
り少なく離されている。次に可動はずみ車が作業休止位
置の反対側に移されるのであり、可動はずみ車は駆動子
の最大厚以上の距離を固定はずみ車から離され、お互い
の周縁が駆動子の最大厚以上の距離を運動するようにさ
れている。従来のこうした車の一方の他方に近づけたり
遠のけたりする運動システムは複雑多様で満足できるも
のではなかった。のではなかった。
【0007】またこの種の機器に関する研究は、駆動子
を作業最終位置から常態の引っ込んだ作業休止位置に戻
すための手段にも向けられ、複雑なバネ、プーリ、弾力
性のある紐などによる複雑なシステムが開発されてい
る。しかしこうしたシステムはハウジング内に入り込む
異物とか潤滑油に起因するストレスなどのため伸張部分
に損傷が起こりやすく耐久性上問題である。またバネが
使われた場合にはその付勢のストロークが大きすぎるた
め、またバネは耐久性が小さいため交換が必要となるな
どの問題がある。その他のシステムとしては、フリーの
浮駆動子を駆動後常態位置に移動させるための動力付き
戻しローラと遊びローラを採用するものなどがある。
【0008】こうした課題のほかにも、はずみ車をエネ
ルギ源として使用するときには打込機の性格から別の問
題も生じている。特に、エネルギがはずみ車からファス
ナの駆動子すなわち杭打手段に伝えられるわけである
が、はずみ車はファスナ駆動子に連結されたとき十分な
駆動力を持つように高速回転させられている。例えばフ
ァスナの長さが約31/2インチ〜4インチの典型的なフ
レーム製作用ファスナ打込機の場合、対象物が一般的な
木材でも50馬力ほどの駆動力を必要とする。
【0009】はずみ車がファスナを駆動した際には、は
ずみ車からのエネルギが消耗され、所望のはずみ車の回
転速度から減速され、そうした所望の回転速度が次の駆
動動作に入る前に同一動力でファスナ駆動が反復できる
ように回復されていなければならない。しかしはずみ車
を所望速度すなわちセットした速度に戻すために加速で
きる時間は、次の駆動動作に移りたいとユーザが欲する
周期よりずっと長引いたものとなっている。つまり、か
かる打込機に見られる公知のはずみ車駆動方式における
物理的限界は、使われ得る打込機が具備しているべき周
期ないし反復率を制限するものとなっているのである。
【0010】はずみ車によるエネルギ駆動源方式は同様
な動力数回のエネルギ推進力を伝達するように設計され
ているのが普通であるが、はずみ車が速度を落として時
間増加分を超えるようになると、上記のような機能は実
際上制御困難である。したがって、通常の使用周期が達
成できる時間内に、はずみ車が所望速度を回復するため
きわめて迅速に加速され得るようなシステムが待ち望ま
れている。
【0011】これらに関連して考察されるべきは、はず
み車が加速されて達する所望の速度は反復可能、継続可
能に回復できるばかりでなく、正確に制御できるような
ものでもなければならないということである。打込過
剰、打込不足、あるいは速度的ムラは、ファスナ打込を
深すぎたり浅すぎたりしてしまう過剰動力または動力不
足となる。
【0012】ファスナ打込機に関してもう一つ考えてお
かなければならないことは、ファスナの長さ、形状なら
びにファスナが打ち込む対象の材質が何であるかに関係
する。ヘビーデューティなファスナ打込機はこのような
条件の変化に対応して調節可能であると同時に、一定の
操作範囲内でファスナ打込作業を迅速かつ継続的に反復
することができるようなものであることが望ましい。
【0013】具体的に述べれば、はずみ車の機械的、設
計的な仕様が決まり、使われるべき駆動力の大きさが決
まれば、はずみ車にとって必要な角速度を決定すること
ができる。ファスナを打込過剰にしたり打込不足気味に
することなしに駆動動作に必要な一貫性ならびに反復性
を得るには、はずみ車に接続されている電動モータの速
度変化を±1%内に規制しなければならない。モータ角
速度の代表的レンジは、例えば重量0.87ポンド、慣
性モーメント4.016×10-4ft.-lbs.sec2のはずみ
車を使うとすれば、1分間7,000回転〜15,00
0回転である。さらに、打込機がファスナを打込む際エ
ネルギが消耗されるので、はずみ車の速度は減速する。
そこでモータは加速して500ミリ秒内に選択された所
望速度まで戻されなければならない。モータおよびモー
タ制御回路は、激しいノイズ環境下にあっても影響を受
けないものであることも必要である。また、打込機はか
なり電圧動揺が激しく頻発する瞬間的な電力上昇[power
hook ups]にさらされる環境下で使用されることが多
い。モータおよびモータ制御装置は最小限の重量を有
し、かつ、携帯型の打込機として商業的に販売可能な製
造コストのものであることが要求される。
【0014】さまざまなタイプのモータに使うことがで
きるモータ速度制御装置が現在多数存在することは周知
の事実である。例えば米国モトローラ社 TDA 1085Cは交
直両用のモータ制御ができる集積回路で、電圧比速度帰
還ループ[voltage comparison velosity feedback loo
p]を備えたトライアック位相角制御装置を使っている。
ブラシなしの直流モータ制御に主として使われる位相同
期ループ[PLL;phase locked loops]を利用したモー
タ速度制御装置としては多数の先行技術がある。交直両
用モータの制御に位相角制御の代わりに位相同期ループ
を使う理論および実践についても多くのことが知られて
いる。さらに速度を選択できる携帯型で片手操作の打込
機も既にできている。しかしこれら従来型のものは本質
的にオープンループ式で正確なクローズドループ制御を
必要としていない。こうしたオープンループ式の速度制
御システムは、半波あるいは全波の間にモータへの電力
供給を切り換えることによって、あるいは選択したモー
タコイルを回路へ断続することによって、あるいはメカ
ニカルなギヤ操作によって得ることができる。またバッ
テリを電源とする携帯型手持ち機器は、永久磁石界磁型
モータにパルス幅変調電流を供給するものが普通であ
る。
【0015】しかしこれら従来型の回路はどれ一つとし
て本発明の速度範囲をもった、正確な時間内に応答する
ことができる交直両用モータの速度を制御することがで
きるものではない。
【0016】このように、いろいろな長さのファスナ、
特にヘビーデューティなフレーム製作用のファスナを反
復継続的に打ち込むことができる、信頼性の高い軽量で
比較的簡単な構造の電動機械式ファスナ打込機は、これ
まで本技術分野に存在しなかった。
【0017】電動式打込機、特にはずみ車を備えたも
の、あるいはその他の手持ち打込機については、駆動部
の重量及び価格を考察する必要がある。複雑な速度制御
ができるモータは非常に重くまた高価である。したがっ
て比較的軽量で速度制御可能なモータを備えた器具その
他各種の装置に使えるファスナ打込機を低価格で提供す
ることが望まれるところである。
【0018】本発明のもう一つの面として、多くの器
具、装置が手持型で手操作であるという点がある。この
タイプでは比較的軽量なエネルギ源のものというだけで
なく、バランスのよいものであることも大切なことであ
る。上述した従来型のファスナ打込機にはモータ駆動の
はずみ車を動力とするものがあるが、はずみ車、モータ
は共に打込機の先端に配置されている。このような打込
機では重心が前方となるので、機器のバランスをとるこ
とが難しい。一方はずみ車から遠く離してモータを取り
付けるには連結部とか駆動接続部が必要で、機器の重量
を増し動力源効率を落とすという欠点がある。これはさ
らに大きなモータを要求することになり、その結果さら
に重量を増大させるということにもなる。このようにバ
ランスよく駆動部が配置された手持型ファスナ打込機が
望まれている。
【0019】ファスナ打込機には上述のような点につい
ての考察が必要であるが、さらにファスナ打込機等の機
器の取り扱いについて、仕事部材にかかる運動力ないし
エネルギの処理が必要である。多くの機器が仕事部材に
短い距離、すなわち制限された動きしか与えていない。
現在のところ上述したはずみ車系および圧縮空気系のも
のに加え、電気式、水圧式、モータまたはソレノイド
式、内燃機関式、バネ仕掛式などが知られている。また
仕事部材を動かすためさまざまなエネルギ源を利用する
ファスナ打込機以外の機器としては、例えば、紙行用パ
ンチ、その他のパンチ、鋏、カッタ、剪定鋏、レンチ、
縫製機、リベット打込機、などがある。このような機器
に改良された駆動源または動力ユニットを提供すること
は望ましいことである。
【0020】
【発明の目的】そこで本発明の1目的は仕事部材へエネ
ルギを伝達する改良された装置を提供することにある。
【0021】本発明のもう一つの目的ははずみ車からの
エネルギをファスナ打込機その他の機器の仕事部材へ伝
達するための改良された装置を提供することにある。
【0022】本発明のもう一つの目的は選択した所望速
度ではずみ車を駆動する動力装置および同装置の制御回
路、特にはずみ車の減速後でもその選択した所望速度を
迅速に回復する制御回路を提供することにある。
【0023】本発明のもう一つの目的は所望のエネルギ
パルスを所望のサイクル周期で作り出すことができる改
良されたはずみ車による駆動方式のファスナ打込機を提
供することにある。
【0024】もう一つの目的は改良された携帯手持式の
電動機器を提供することにある。
【0025】
【発明の概要】こうした目的を達成するため本発明の1
実施例では、ファスナ打込機10の仕事部材に動力源な
いし駆動源を備えたものとしている。すなわちはずみ車
30は機器のハウジング11内に取り付けられ、ハンド
ル12ははずみ車30を駆動するモータMを備えたハウ
ジング11から後方に向けて伸びている。モータMに連
結されている駆動軸22ははずみ車30の螺旋状傘歯2
6と噛み合う傘歯車が付いたピニオン25を備えてい
る。ハンドル12の後端に配置されたモータMの重量は
打込機10の全体がバランスよく感じられるようにハウ
ジング11とハウジング11内の各部材との重量バラン
スをとっている。
【0026】ドラム57はハウジング11内に配置さ
れ、第1周面82を有している。そして第1の駆動ケー
ブル45がドラム57の回転に伴いドラム57面に巻き
付くようにドラム57に取り付けられている。エネルギ
パルスをドラム57に伝えてドラム57を回転させ駆動
ケーブル45をその上に巻き付けさせるように選択的か
つ断続的にはずみ車30をドラム57に連結するために
円錐クラッチ55が用いられる。駆動ケーブル45の他
端はファスナの駆動子40に接続されている。ドラム5
7が回転すると駆動ケーブル45はドラム57に巻き付
き、駆動子40を引っ張ってファスナに係合しファスナ
を駆動する。こうしてはずみ車30に蓄えられたエネル
ギはドラム57、駆動ケーブル45および駆動子40を
介してファスナに伝えられる。
【0027】第2の周面である円筒周面86は第1の周
面の巻付周面82より直径を短くされており、ドラム5
7に操作可能に連結されている。第2のケーブルの戻し
ケーブル52が上記円筒周面86に取り付けられ、ドラ
ム57がはずみ車30によって回転させられると、円筒
周面86周りに巻き付けられるようにしている。戻しケ
ーブル52の他端はコイルスプリング50に取り付けら
れ、このコイルスプリング50は戻しケーブル52が巻
き付けられると圧縮されるようにされている。円錐クラ
ッチ55がドラム57をはずみ車30から外すと、この
コイルスプリング50が戻しケーブル52を張るように
伸び、ドラム57を逆回転させ駆動ケーブル45及び駆
動子40を最初の作業休止位置に押し戻す。戻しケーブ
ル52の巻き付け面は駆動ケーブル45の巻き付け面よ
り小さい直径なので、ドラム57がはずみ車30と円錐
クラッチ55によって起動されたとき、戻しケーブル5
2は駆動ケーブル程長い距離を移動することはない。ス
プリングの移動範囲は、打込機10の過度のサイクリン
グがあってもコイルスプリング50に過度のストレスや
疲労を加えることがない範囲内に維持される。
【0028】トリガ35で起動される連結部材と軸上に
伸縮自在なアクチュエータは円錐クラッチ55を起動す
る役目をし、はずみ車30をドラム57に瞬間的に接続
する。アクチュエータの構造および作用は先行する出願
に記載のものと同様であるから、この点に言及してここ
にその記載を組み込んだものとする。
【0029】比較的簡単で廉価な交直両用モータが使わ
れる。ファスナの長さ及び形状ならびに対象物のパラメ
ータに合った制御回路がモータMを選択した所望速度で
動かす。制御回路はモータMを加速させることのほか
に、はずみ車30を所望周期間隔内に約500ミリ秒の
極めて短い遅れだけで上記所望速度に戻す作用もする。
【0030】位相同期ループで速度制御するモータ制御
回路に応答する信頼性の高い低廉軽量なトライアック電
源スイッチでもって交流の位相角を切り換えることによ
り、低廉で信頼性の高い軽量な交直両用モータの速度を
制御するのである。このトライアック電源スイッチは交
流電源とモータ間に接続され、モータへの交流の供給を
制御するトリガ入力を備えている。アナログ基準回路が
交流信号に応答し、その交流信号の各ゼロクロスでラン
プ信号を起動する。このランプ信号は交流信号の各ゼロ
クロス間の時間間隔にほぼ等しい時間間隔を有してい
る。
【0031】速度指示回路はある基準周波数を有してい
る速度指示信号を発信する。この基準周波数は数個の選
択肢の中から選択された所望のモータ速度を表す。帰還
回路がモータ回転に応答し、モータの実際の速度に対応
した帰還周波数を有する帰還信号を発信する。位相検出
器が、低域フィルタでならされたこの帰還信号と速度指
示信号との間の位相差を表すエラー信号を発信する。ラ
ンプ信号を発生するたびに検出した位相差に対応してコ
ンパレータがトライアック電源スイッチに起動パルスを
供給する。トリガパルスの立ち上がりエッジは、基準周
波数と帰還周波数との間の位相差によって決定されるタ
イミングでランプ信号の持続時間中に生起する。トリガ
パルスがその位相差に対応してトライアックを導通させ
ると、速度指示信号と帰還信号の位相を同期させ、もっ
て実際のモータ速度を所望のモータ速度にほぼ等しく維
持させるべく交流信号がモータに印加される。
【0032】速度指示信号と帰還信号との間の位相変化
を検出するために位相同期ループの速度制御回路を使う
ことによって、本発明には非常に正確にモータ速度を制
御/規制することができるという長所がある。また速度
指示信号および帰還信号の周波数はノイズにそれほど敏
感でないから、ここにも長所がある。所望速度からの速
度逸脱に非常に迅速に応答することができる長所があ
る。さらに上記正確な応答は位相角切り換えを行うトラ
イアックを使って達成することができる。
【0033】本発明をファスナ打込機として実施例とす
るときは、傾斜しているだけでなくカーブされていてハ
ンドル底部のモータ方向に後方に伸び、駆動子の下の前
方位置からハンドルを一部分取り囲むように打込機のバ
ランスを取っているファスナ弾倉を含むものとする。
【0034】勿論、上述したような動力源ないし駆動ユ
ニットは、エネルギパルスをさまざまな機器、装置の仕
事部材に伝達するのに使うことができる。こうしたユニ
ットとしては、モータ、ドライブシャフト、はずみ車、
ドラム、駆動および戻りケーブル、クラッチトリガー連
結、バランスや携帯性を問題としなくてよいクラッチア
クチュエータを含み、モータははずみ車を直接駆動する
のに取り付けてもよい。手持ち機器として本発明を使う
ときは、モータおよびはずみ車を最短時間で予定速度に
加速する制御と共に、ハウジング、ハウジングから伸び
るハンドル、ハンドルの最先端に配置されるモータ、ハ
ウジング内でモータをはずみ車に接続しているハンドル
を貫通するシャフトを含む。
【0035】
【実施例】以下、本発明の1実施例を示す図面を参照し
て詳細に説明する。図面には本発明の好ましい実施例と
して、釘N(図8)を壁W(図8)に打込むファスナ打
込機10を示してある。好ましい実施例は駆動子のよう
な1ストロークごとに可動な仕事部材を備えているさま
ざまな機器に使用可能な、あらゆるタイプの動力ユニッ
トを含むものであることを理解されたい。ファスナ打込
機10は、ハウジング11、ハンドル12、弾倉15を
有する。ハンドル12は前部13ならびに後部14があ
る。弾倉15はハンドル12の後部14からハウジング
11の前端17にかけてブラケット19を介して取り付
けられている。ブラケット16は打込機を水平面に置い
たとき立った状態に支持するための脚となる。
【0036】図2に弾倉15がより詳細に描かれてい
る。弾倉15は表側から背部に向けて湾曲され、かつ傾
斜させられている。弾倉15の前端は打込機10の鼻1
8にブラケット19で連結されている。弾倉15はこの
連結部を介してファスナを次々に鼻18近傍の駆動部へ
送り出すことができるようにされ、打込機が作動すると
この駆動部からファスナを駆動できるようにされてい
る。ファスナは対象物に打込まれるため弾倉15から順
次駆動子の一端にある駆動部に送り出される。
【0037】弾倉15の湾曲部はハンドル12の一側か
らその外方に沿って伸び、ユーザの右手または左手のい
ずれでもハンドル12を掴むことができるようにされて
いる。
【0038】モータMはハンドル12の後部14内に配
置され、電気コード20で電源に接続されている。回転
速度ディスプレイ、つまみ、その他のモータ速度選択子
がハウジング11上の符号21箇所に設けられ、打込ま
れるファスナの長さ、形状ならびに対象物のパラメータ
によってユーザが所望速度を選択できるようにしてい
る。
【0039】弾倉15はファスナを連続して次々に発射
するようにバネで付勢されている。
【0040】図1に示されていないが、後述するように
打込機10はハンドル12の後部14に配置されたモー
タMに連結され、モータMを作動するとはずみ車30を
回転させるようにしている。
【0041】図3に打込機10の内部構造の一部が示さ
れている。ベアリング支持された駆動軸22の先端には
ピニオン25が設けられ、このピニオン25に螺旋状傘
歯26が刻設されている。ピニオン25はその螺旋状傘
歯26が、中心線31上に回転可能に設けられたはずみ
車30の対応する螺旋状傘歯27と嵌合するように設け
られている。打込機10は、図3に矢印Aで示した方向
に引くことができる機械的なトリガ35を備えている。
ハンドル12の後部14にあるモータMを運転させる
と、駆動軸22およびピニオン25が回転し、はずみ車
30を時計回りに回転させる。
【0042】図2、図7および図8において、打込機1
0にはハウジング11の前端17に設けられた筒41内
を往復運動する駆動子40を備えている。棒状の駆動子
40は丸棒あるいは断面形状がファスナの頭に類似形を
した大略C字形またはD字形などの適当な形状にされて
いる。あるいは駆動子40は平板、つまり断面形状長方
形などのその他の適当な形状でもよい。打込機10には
駆動子40のストッパ43およびカップリング42も備
えている。駆動子40はその先端をカップリング42よ
り先に伸ばしている。
【0043】駆動ケーブル45がその上端46をカップ
リング42に取り付けられている。駆動ケーブル45は
好ましくは合成樹脂を束ねた複数本の紐でできた平紐が
よい。駆動ケーブル45のもう一方の端部、下端47
は、駆動子40を駆動する装置に取り付けられている。
【0044】ハウジング11にはコイルスプリング50
を内包するスリーブ49も有している。キャップ51が
コイルスプリング50の上端に接続され、戻しケーブル
52がその上端でキャップ51に接続されている。戻し
ケーブル52の下端53も前記駆動装置に接続され、駆
動装置を回転させるようにしている。
【0045】図9において中心線31上に駆動装置の一
連の部品が描かれている。左側から、はずみ車30、円
錐クラッチ55、ドラムストッパ56、ドラム57、ボ
ール内皿58、ベアリングケージ59、ボール外皿6
0、押え板61、ワッシャ62、皿バネ63、ラチェッ
ト環64である。これらの部品は図5、図6に見えるよ
うに中心線31上に組みつけられている。図10はボー
ル内皿58、ボール外皿60の詳細を示す。
【0046】図5、図6、図9、図10において、はず
み車30は螺旋状傘歯27を介して駆動される。はずみ
車30は円錐クラッチ55を受け止める円錐台面66
(図5、図6)を有し、中心線31上で回転可能にベア
リング68を介して軸67に取り付けられている。円錐
クラッチ55にも摩擦部材71に対面する円錐台面70
が設けられている。円錐クラッチ55がはずみ車30内
で押し付けられると、摩擦部材71が円錐台面66に当
接して、はずみ車30が円錐クラッチ55を回転させ
る。
【0047】図5、図6において、ボール内皿58には
筒状突起73が付設されており、この筒状突起73にス
プライン74が刻設されている(図9、図10)。ボー
ル内皿58と連結している筒状突起73は軸67に嵌合
されスリーブ75を介して軸67上を回転するようにさ
れている。円錐クラッチ55には複数本の内面スプライ
ン76が刻設されており、ボール内皿58のスプライン
74と嵌合して円錐クラッチ55が筒状突起73上に回
転不能に取り付けられている。円錐クラッチ55はシー
ルリング77を介して筒状突起73上に保持される。一
方の端でスプリング79が軸67のスリーブ75とボー
ル内皿58との間に挿通され、他方の端には保持板80
が取り付けられ、スプリング79によって円錐クラッチ
55およびボール内皿58がはずみ車30から中心線3
1上に離されるように付勢されている。ドラム57には
内側壁スプライン81が刻設されており、筒状突起73
のボール内皿58から伸びるスプライン74上に嵌合さ
れ、これと共に回転するようにされている。ドラム57
は駆動ケーブル45を受ける巻付周面82を有してい
る。
【0048】ボール内皿58には戻しケーブル52を巻
き付けるための円筒周面86の縁に肩85が設けられて
いる。この円筒周面86の直径および周囲は巻付周面8
2より小さくされている。
【0049】したがって円錐クラッチ55がはずみ車3
0によって回転させられると、この係合はボール内皿5
8とドラム57も駆動するから、ドラム57の巻付周面
82に駆動ケーブル45を巻き付け、また、ボール内皿
58の円筒周面86に戻しケーブル52を巻き付ける。
【0050】図5、図6、図9及び図10において、3
個のボールベアリング88がボール内皿58のポケット
89、90、91および対応するボール外皿60のポケ
ット92、93、94内に置かれている。図10におい
てポケット89、90、91は尾部95、96、97を
各々有し、それら尾部は細溝98、99、100に向け
て上昇傾斜している。図10においてボール外皿60の
ポケット92、93、94も細溝104、105、10
6に向けて上昇傾斜する対応する尾部101、102、
103を有している。ボール内皿58には周縁にシール
ド109が設けられ、一方、ボール外皿60にはリブ1
11が突設され、このリブ111の周側面115に沿っ
て外側に放射状に3個のドッグ112、113、114
が突出している。さらにボール外皿60には複数の刃1
17がボール外皿60の縁周方向に放射状に突設されて
いる。
【0051】ボール内皿58およびボール外皿60の各
々のポケットが整列されると、ボールベアリング88が
それらポケット中に納められ、ベアリングケージ59中
に保持される(図5)。一方、ボール内皿58およびボ
ール外皿60が互いに回転させられると、ボールが動い
てこれら2部材を互いに離す方向に作用する。詳細は後
述する。
【0052】図6においてボール内皿58およびボール
外皿60が離されると、スプリング63およびスプリン
グ79の双方を押圧し、円錐クラッチ55をはずみ車3
0と係合するように押し出し、はずみ車30によってボ
ール内皿58とドラム57を回転させる。
【0053】図9のラチェット環64は中心線31上に
ボール外皿60と隣接するように配置される。打込機1
0が図5の状態にあるときはボール外皿60はラチェッ
ト環64内になく、したがってこれの作用を受けること
はない。この位置では皿バネ63がボール外皿60を中
心線31上にラチェット環64から離す方向に保持して
いる。しかしボールベアリング88がボール内皿58お
よびボール外皿60を離すと、ボール外皿60は中心線
31上をラチェット環64の中に入り刃117がラチェ
ット環64の内側刃118に係合し、ボール外皿60の
回転を阻止する。図9、図5、図6において、突起体1
20がドラム57に設けられておりストッパ56と係合
するようにされている。
【0054】好ましくはストッパ56にはブラケット1
24上にクッション123が設けられたものがよい。ブ
ラケット124は打込機10のハウジング11の前端1
7の筒41の側面から離した箇所にスライドさせて取り
付けられ、ストッパ56を図7に見るように定位置に支
持するようにしている。
【0055】図7は打込機10が作動していないときの
各部の状態を示す。ドラム57は回転しておらず駆動ケ
ーブル45がドラム57から伸び出て筒41中を上方に
あるカップリング42まで伸び、ここで駆動ケーブル4
5は駆動子40に連結されている。駆動ケーブル45は
ドラム57内の適当なスロットまたは切込内にその肥大
端部を伸ばしてドラム57に保持されており、筒41内
を駆動子40に沿って上方に伸びることができるように
されている。このときコイルスプリング50は伸び切っ
ており、戻しケーブル52はボール内皿58の円筒周面
86に巻き付けられていない。図8に示すように打込機
10がファスナ駆動のため起動されると、円錐クラッチ
55がはずみ車30と係合するように移動し、はずみ車
30は円錐クラッチ55を回転させ時計回りにドラム5
7に係合する。すると駆動ケーブル45がドラム57の
巻付周面82に巻き付けられるから、急激に駆動ケーブ
ル45は下方に引っ張られる。駆動ケーブル45は上端
を駆動子40に接続されているので、駆動子40を急激
に下方に引っ張り、図8に示すようにファスナを駆動す
るエネルギとして使われる。このときボール内皿58の
円筒周面86は回転して戻しケーブル52を巻き付け
る。これはコイルスプリング50を収縮させるが、駆動
サイクルが終わるとコイルスプリング50が伸び、戻し
ケーブル52を引っ張る。これはボール内皿58とドラ
ム57に反時計回りの回転動作を与え、ドラム57を最
初の作業休止位置まで戻し、駆動子40を持ち上げる。
駆動子40はこうしてコイルスプリング50によってド
ラム57を回転させながら持ち上げられ、駆動子40を
上方に押し上げるように駆動ケーブル45の巻き付けを
解放する。駆動ケーブル45とドラム57のために図8
に示すように好ましくは3個のボールベアリングまたは
ローラ126を設けておくのがよい。こうしてコイルス
プリング50によってドラム57の巻き付けが解放され
ると、駆動子40を作業休止位置に戻し、次のサイクル
のための準備を完了する。
【0056】図2、図7、図8において鼻18はスプリ
ング129によって下方に押し付けられている安全棒1
28を有している。図8は打込機10が打ち出された状
態を示すが、安全棒128は対象物中に打ち込まれ、ス
プリング129に逆らってスプリング129を押し戻し
ている。
【0057】図3、図4に示すように、軸131に取り
付けられた第1係合爪130を有している。第1係合爪
130はボール外皿60の刃117に係合するが、反対
方向すなわち時計回りに回転するときはボール外皿60
を回転から外し遊ばせる。第1係合爪130は板バネ1
32によって刃117と係合するように押し付けられて
おり、ボール外皿60が逆時計回りに回転するときは第
1係合爪130自身および刃117が傾斜しているため
回転できるようにされている。次に第2の係合爪135
がブラケット139に支持された軸136に取り付けら
れている。この第2係合爪135には長穴137が穿設
されており、この長穴137を介して軸136に取り付
けられ、係合爪135は軸136回りを回転できるだけ
でなく長穴137の長さ分軸136に対し横方向に移動
することができるようにされている。第2係合爪135
は図4に見るようにバネ138によって逆時計回り方向
に付勢されている。
【0058】打込機10は機械的なトリガとこれに連動
するリンケージ機構を有している。図3に示すようにリ
ンケージ機構にはクランク145がピン146周りに逆
時計回り方向にバネ147で付勢されて取り付けられて
いる。トリガ35が図3の一点鎖線で示した位置から実
線で示した位置まで移動すると、トリガ35の先端35
aがクランク145に当接し、時計回りにクランク14
5を回転させる。さらに第1リンク148の一端がピボ
ット150を介して筒41に止められている。第1リン
ク148の他端には長穴151が穿設されておりピン1
52を介してクランク145に取り付けられている。さ
らに第2リンク149がピボット153を介して第1リ
ンク148に止められている。第2リンク149の他端
にはピボット157を介して起動爪156の一端を止め
ている。この起動爪156はバネ158によって逆時計
回り方向に付勢されている。
【0059】さらに第3リンク161が筒41に取り付
けられ第2係合爪135を制御している。第3リンク1
61はピン163に当接する傾斜縁162を有してい
る。図3において第3リンク161が持ち上げられると
傾斜縁162がピン163に係合し第3リンク161を
右に移動させて第2係合爪135の尾部166から離
す。第3リンク161が動くと、第2係合爪135上の
突起140(図4)に止められているバネ138が第2
係合爪135を逆時計回りに回転させて、ドッグ11
2、113および114のいずれか一つと係合させる。
【0060】好ましい実施例では打込機10は少なくと
も2インチ、約4インチの長さまで対象物に打込むこと
ができる。代表的な3 1/2インチ長のファスナ、例えば
釘を、松とか栂のような木材に即座に打込むには約50
馬力の駆動力を必要とするが、約7000〜約1500
0回転/分の範囲のはずみ車30があればファスナを上
記のような木材に打込むに十分である。この点で本発明
のはずみ車30は約4.016×10-4ft.lbs.sec.2の
中心線31からの慣性モーメントで約0.87ポンドの
重量となる。勿論これ以外にもさまざまな重量、重量配
分、速度も可能である。
【0061】また、はずみ車30の速度は3 1/2インチ
長のファスナを打込むのに7000〜15000回転/
分の範囲から約4000〜10000回転/分の範囲に
落とすこともできる。そして最初に設定した所望速度の
約7000〜約15000回転/分は打込動作によるは
ずみ車の減速があっても約500ミリ秒以内に回復す
る。
【0062】
【作用】図11〜図15で打込機10の作用を説明す
る。具体的な動きとして打込機10は「ボトムファイ
ヤ」まで作動するものとする。つまりトリガを最後まで
引くのであるが、打込機10は1サイクルの最終段階で
安全棒128が対象物に突き当てられるまで発射されな
い。
【0063】図11においてトリガ35は起動されてお
らず、また安全棒128は対象物に当てられてもいな
い。したがって安全棒128は伸び切っておりリンケー
ジ機構は休止している。第1係合爪130がボール外皿
60を定位置に保持し時計回りの動きを止めている。起
動爪156はボール外皿60の刃117に係合していな
い。
【0064】図12においてトリガ35は中央部つまり
動きの中間地点にまで移動し、クランク145に当接し
ている。クランク145は時計回りに僅かに動いてピン
152を下方に下げ、第1リンク148をピボット15
0を介して時計回りに下方に動かす。この動きはピボッ
ト153を動かし、またその上に取り付けられている第
2リンク149を下方に動かす。安全棒128はまだ対
象物に接しておらず第3リンク161も休止位置に止ま
っている。
【0065】図13においてトリガ35は最後まで引か
れたが、安全棒128はまだ対象物に接していない。こ
の状態で起動爪156がボール外皿60の刃117の一
つと係合するように動かされる。この動きはピン152
をさらに下方に動かし、またピン153も動かすから起
動爪156を刃117の一つと係合するように動かす。
第3リンク161は休止している。
【0066】図14においてトリガ35が最後まで引か
れた状態のままで、安全棒128が木材Wなどの対象物
に接し、安全棒128に当接している突起169を上方
に動かして第2リンク149の先端170に当接する。
この動きは打込機を対象物Wに突き当てることでなされ
る。第2リンク149はこの段階ではまだ動かない。
【0067】図15において、打込機10をさらに対象
物Wに押し付け、安全棒128をハウジング11内へと
上昇させると、突起169が上昇し第2リンク149の
先端170に当接して第2リンク149をピボット15
3周りに回転させる。この回転はピボット157を押し
下げ、起動爪156を下方に引っ張るから、ボール外皿
60を図15で、逆時計回りに約37度回転させる。こ
のとき同時に、安全棒128につながっている第3リン
ク161が上昇し、バネ173の付勢に逆らって回転さ
せられる。同時に、この上昇運動が第2係合爪135の
尾部166を押し上げて第2係合爪135を逆時計回り
に回転させ、ボール外皿60のドッグ112、113、
または114との係合を解除する。図3において破線で
示されているドッグ113は係合爪135に係合してい
るが、第2係合爪135がドッグから抜けるように移動
しボール外皿60の回転を可能にする。第3リンク16
1における安全棒128の動きは、起動爪156がボー
ル外皿60を逆時計回りに引っ張るように動かされると
第2係合爪135がボール外皿60を解放するように動
くようリンケージ構成されている。第2係合爪135が
回転するとボール外皿60をドッグから解放し、ドッグ
上を直線的に移動し、そこに止まるが、これらの動きは
長穴137(図3)によって可能にされる。この位置で
はそれ以上ボール外皿60の回転を阻止することはな
い。
【0068】図11〜図15に示すように、最後までト
リガを引き安全棒128を対象物に完全に当接させる
と、ボール外皿60を約37度逆時計回りに回転させ
る。
【0069】図5および図6において、上述の動きはボ
ール内皿58、ボール外皿60、円錐クラッチ55およ
びはずみ車30を図5の状態から図6の状態へ変化させ
る。すなわち図6は実際の駆動すなわち回転が始まると
きの動きを図示している。特にボール外皿60の回転
は、例えば尾部101を逆時計回りに動かすから、ボー
ルをはずみ車30の方へ軸に沿って動かすことになる。
したがってボールはボール内皿58に捕捉され、ボール
外皿60中の尾部101とボール内皿58のポケット8
9および尾部95との間が縮まり、ボール外皿60をは
ずみ車30から軸上に離すことになり、一方ボール内皿
58はスプリング79に抗して内側にはずみ車30に向
けて付勢される。ボール外皿60がさらに回転しボール
が2枚のボール内皿58およびボール外皿60を離す
と、皿バネ63が圧縮され、円錐クラッチ55がはずみ
車30に接触するように押しやられる。図11〜図15
に示すように、はずみ車30は回転しながら円錐クラッ
チ55を捕まえ時計回りの回転エネルギを円錐クラッチ
55に伝達する。これはボール内皿58およびドラム5
7の双方を時計回りに急回転させるから、ドラム57の
巻付周面82に駆動ケーブル45が巻き付く。駆動ケー
ブル45が巻き上げられると、駆動子40を下方に引っ
張るから、対象物Wにファスナを打込むのに十分なエネ
ルギを出す。戻しケーブル52はドラム57の巻付周面
82に巻き付けられる。
【0070】図8に示すように、ドラム57が完全駆動
される位置にくる直前に、ボール内皿58は中心線31
上を約203度十分な距離回転するから、ポケット8
9、90、91はボール外皿60の対応するポケットと
向き合うようになる。ポケット内にボールがあるため、
スプリング79がはずみ車30から離れるように駆動さ
れるとボール内皿58は中心線31に沿って移動させら
れる。ボールがポケット内に落ちると、皿バネ63が膨
張する。スプリング79の動きによって円錐クラッチ5
5がはずみ車30から離れてはずみ車30から外れ、は
ずみ車30のエネルギは円錐クラッチ55およびドラム
57に伝達されなくなる。したがって円錐クラッチ55
がはずみ車30と係合している間だけ、エネルギがはず
み車30から円錐クラッチ55およびドラム57に伝達
され、駆動子40を動かしファスナを打込む。ドラム5
7がはずみ車30から外れると即座に、ドラム57から
突出する突起体120がストッパ56の弾性材123に
係止して時計回りしているドラム57を止める。
【0071】このとき同時にドラム57はボール内皿5
8および円筒周面86の回転分だけ回転している。戻し
ケーブル52の肥大端部はスロット中に係止され、円筒
周面86に巻き付けられているので、戻しケーブル52
は駆動ケーブル45がドラム57に巻き付けられるのと
同時に円筒周面86に巻き付けられることになる。戻し
ケーブル52はキャップ51をコイルスプリング50の
末端に対して長手方向に引っ張るので、これはコイルス
プリング50を圧縮することなる。勿論コイルスプリン
グ50および戻しケーブル52の連結はコイルスプリン
グ50がドラム57の回転に従い伸びたり縮んだりする
ように、あるいは別の形状の適当なスプリングを取り付
けることができる。
【0072】図8に示すように、はずみ車30と円錐ク
ラッチ55とが係合を外すとコイルスプリング50は今
度は逆時計回りにドラム57を付勢し、図7に示す位置
に戻す。この逆時計回りの運動は駆動ケーブル45の巻
き付けを解除するように伸び、駆動子40を打込動作し
ていない状態の上方に押し戻す。こうした一連の動作は
図8に示すように、例えばトリガ35が引かれたままに
なっていて安全棒128が打込機10中に引っ込まされ
ているときでも起こすことができる。ボール内皿58と
ボール外皿60とが互いに約240度動いたことに注意
されたい。ボール内皿58およびボール外皿60各々の
ポケットおよび尾部の動き、および各々のボールの動き
が大略同一であってバランスのとれた動きをしているこ
とは利点である。
【0073】図16〜図18は、安全棒128を完全に
当接させてからトリガ35を引くことによって打込機を
起動させる方法について示す。例えば図16において安
全棒128は対象物Wに突き当てられている。こうする
と突起169を上方に持ち上げ、第2リンク149の先
端170に当接し、これを上方に持ち上げる。しかしト
リガ35は係合していないので、クランク145はまだ
回転せず、第1リンク148(図16では隠れて見えな
い)はまだ下げられていない。これは第2リンク149
を上方位置に残すことになり、起動爪156はボール外
皿60の刃117のどれにも係合しない。しかし第3リ
ンク161が持ち上げられ回転させられるから、第2係
合爪135の尾部166を持ち上げ、第2係合爪135
が逆時計回りに回転する。上述したように第2係合爪1
35の長穴137は細長く開口されている。図16に示
すように、バネ138(図4)が第2係合爪135を付
勢しているので、バネ138は第2係合爪135を僅か
に左側に移動させ、第2係合爪135の前端がボール外
皿60上の関係するドッグ上を移動する。したがって第
2係合爪135はトリガ35が後に引かれるとボール外
皿60上ですべてのドッグの上側にくる。
【0074】図17において安全棒128は対象物Wに
当接されたままになっており。トリガ35が半分つまり
中央部まで移動して、クランク145を少し回転させ、
第1リンク148をピボット150周りに回転させ、こ
れによって第2リンク149を少し下に押し下げ起動爪
156をボール外皿60の刃117と係合させる。図1
8においてトリガ35の上方への連続した動きはクラン
ク145を回転させ、第1リンク148をピボット15
0周りに回転させ、ピボット153と第2リンク149
を押し下げるから、起動爪156を押し下げる。この動
きはボール外皿60を逆時計回り(矢印175)させ
る。
【0075】したがって打込機10はまずトリガ35を
押してから、安全棒128を対象物に押し付けるか、あ
るいは安全棒128を対象物に押し付けてからトリガ3
5を押して起動することができる。トリガ35を引き下
げ続けると、打込機10は安全棒128を対象物に反復
して押し付け、打込機10を作動する。
【0076】本発明の好ましい実施例をファスナ打込機
に関して述べてきたが、本発明の装置は手持ち式のもの
であるか否かを問わずさまざまな目的のために、仕事部
材にエネルギを伝達する種々の機器を駆動するパワーユ
ニットとして使用することができるものである。
【0077】本発明はドラム57を巻き付けるエネルギ
を急速に伝達することができる利点がある。円錐クラッ
チ55ははずみ車30と急速に係合しドラム57を駆動
し、また同様に急速にはずみ車30から係合を外し、ド
ラム57へのエネルギ伝達を取り去ってドラム57を約
203度回転させる。これらは駆動子40を動かす駆動
ケーブル45によって達成される。こうした装置を使え
ば比較的軽量で手持ちタイプの機器であって、例えば2
×4sのような木材に3〜4インチ長ほどの釘を打込む
のに十分な力を発揮するものを提供することができる。
【0078】もう一つの長所は、ハンドル12の底部1
4というモータの配置が機器のバランスをとることを容
易にし、これによって持ちやすく使いやすい、疲労の少
ない機器を提供することができることである。
【0079】螺旋刃の傘歯車を使っているので、モータ
からはずみ車へエネルギ伝達するのに円滑で、必要以上
に大型のモータに要求されるような不利なロスがない長
所もある。
【0080】
【モータ制御回路】図19は交直両用モータMの速度を
制御するモータ制御回路310を示すブロック図であ
る。モータから出るリード線314は交流120V 6
0Hzの電源316に接続されている。モータからのも
う1本のリード線318は電源320に接続されてお
り、この電源320はリード線324で上記電源316
に接続されている。電源320はトライアック[triac]
321を含み、これを作動させるトリガ入力322を備
えている。電源スイッチ320はトリガ入力322のト
リガパルスを使ってトライアック321が導電する位相
角を制御する。これによりリード線324からモータM
への交流信号の供給が制御される。
【0081】図19のモータ制御回路310は速度指示
回路326を有している。この回路326はモータMの
所望速度のを実現するために出力328に基準の周波数
の速度指示信号を発生する。帰還回路330はモータの
回転に応答して出力332に帰還信号を発生する。この
信号はモータMの実際の速度に比例した周波数を有す
る。位相検出器334がこれら速度指示信号および帰還
信号に応答し、これら二つの信号間の位相差の関数とし
て出力336にエラー信号を発生する。低域フィルタ3
38が位相検出器334に接続され、出力336のエラ
ー信号の関数としての平均化エラー信号を出力340に
発生する。アナログ基準回路342が電源344に接続
されており、その出力346にアナログ基準信号を発生
する。コンパレータ348がこれら平均エラー信号とア
ナログ基準信号とに応答する。そしてアナログ基準信号
と平均エラー信号との関数としてのトリガパルスを、出
力350に発生する。トリガパルスはトライアック32
1の位相角切り換えを指示し、このトライアック321
は出力332の帰還信号の位相がライン328の速度指
示信号の位相と同期するように、交直両用モータMへの
ライン324の交流信号の供給を制御する。
【0082】速度指示回路326は電圧源354に接続
されたセレクタスイッチ352を有している。セレクタ
スイッチ352は選択可能な複数の所望モータ速度に対
応する数個の選択可能な入力態様を備えている。この所
望モータ速度は、動力機器から発生されるべき所望の仕
事力を表す関数になっている。本発明に係る動力付きフ
ァスナ打込機の場合、セレクタスイッチ352にはファ
スナ寸法および目的物内へのファスナの打込深度などの
条件態様が各々表示されている。仕事力の大きさ次第で
それぞれの設定値は、一般に、ファスナの長さ、打込み
深度、そして目的物に対する適正設定値を示す表を参照
して決定される。セレクタスイッチ352はセレクタス
イッチ352の選択可能態様の数だけの複数個の出力3
56をもっている。基準周波数発信器358がこのセレ
クタスイッチ352に接続され、出力ライン328に所
望のモータ速度の基準周波数を有する速度指示信号を供
給する。例えばこのセレクタスイッチ352で選択可能
な10種類の入力態様に対応して、基準周波数発信器3
58が例えば4キロHzから8キロHzの10種類の基
準周波数を供給する。またディスプレイ355も選択さ
れた入力値をオペレータに視覚的に提供するために、セ
レクタスイッチ352に対応して動作する。
【0083】帰還回路330は、破線362で示される
ようにモータMの回転に応答するところの帰還変換器3
60を有している。帰還変換器360はモータの回転に
応答可能な任意のデバイスで、モータMの実際速度を表
すようその出力信号を変化させる。ゼロクロス検出器3
64がこの帰還変換器360に接続されており、モータ
Mの角速度に比例した周波数を有する帰還信号をライン
332に供給する。
【0084】交流電源316に接続されている電源34
4は出力366にいくつかの直流電圧を供給する。これ
ら出力366はモータ制御回路310内のその他のデバ
イスへの電力供給に使用される。アナログ基準回路34
2はゼロクロス検出器368を含み、交流電源316か
らの交流信号のゼロクロッシングに応答して、出力37
0にゼロクロッシングの同期信号を発生する。アナログ
基準回路342は又ランプ発信器372を有し、この発
信器372は出力346にアナログ基準信号を創出す
る。アナログ基準信号はランプ信号[ramp signal](傾斜
信号)が連なったもので、その各々は交流信号のゼロク
ロッシングに対応して起動される。その後の交流信号の
ゼロクロッシングはその時点のランプ信号を終了させ、
次のランプ信号を開始させる。したがって60Hzの交
流信号だとランプ信号は120Hzの周波数で生成され
ることになる。ランプ信号は最小値[a minimum magnitu
de value]で起動し、ランプ信号が終了するまで時間と
共にその値が直線状に増大する時変のアナログ基準信号
である。コンパレータ348は、このランプ信号および
低域フィルタ338からの平均化エラー信号に対応し、
平均化エラー信号の値がランプ信号の値を超えたとき出
力350にトリガパルス信号を発生する。
【0085】電源スイッチ320がドライバ374に接
続されている。このドライバ374はライン350のト
リガパルスをトライアック321の入力322に適合し
た形にする。したがってライン350のトリガパルス
は、ライン340の平均化エラーとライン346のラン
プ信号との一致時期[the point of interception]によ
って決定される交流信号の位相角においてトライアック
321を導通あるいはオンの状態にする。交流電力がト
ライアックの点弧位相角に従ってモータに印加され、交
流電源316からの交流信号が次のゼロクロッシング点
を通過したときトライアック321はオフにされる。ラ
イン332の帰還信号の位相とライン328の速度指示
信号の位相とを同期させることの正味の効果は、モータ
Mの実際の速度をスイッチ352で選んだ所望速度に等
しくすることである。位相を制御の変数として利用する
ことでモータはその速度が所望の値に非常に正確に制御
される。
【0086】図20はモータM、例えば約0.625馬
力の交直両用直流ブラシ型モータの速度制御のためにモ
ータ制御回路310に使われている個別部品を表す詳細
な回路図である。交流電源316からのライン380は
マニュアル操作のオンオフスイッチ382に接続されて
いる。このオンオフスイッチ382は、一組のモータ界
磁巻線384、ブラシ388、390経由のモータ電機
子386、もう一組のモータ界磁巻線392、トライア
ック321の出力394に電流供給する回路中に置かれ
ている。交流電源316のコモンライン396はトライ
アック321の電力入力端子398に接続されている。
なおトライアック321として使用できるものには、例
えば米国モトローラ社 MAC 15-6がある。
【0087】電源344(図の右下)は電源316のラ
イン380、396に各々接続され、出力400から5
Vの直流電圧、そして出力402から12Vの直流電圧
を出力する。これら供給電圧は、ダイオードD1および
電力型抵抗器R1によって生成された半波整流交流信号
から得られる。出力400、402の直流電圧は、モー
タ制御回路310中の集積回路その他のデバイスの作動
用電源となるものであるから十分に安定でノイズのない
ものでなければならない。
【0088】電源316のライン380、396は又ゼ
ロクロス検出器368に接続されている。この検出器3
68はトランジスタQ4,Q5(例えばモトローラ社 2
N 3904)および抵抗R10,R11,R12,R13で
構成される。交流信号が負から正へのゼロクロッシング
点を通るとき、抵抗R12,R13を通る電流はゼロに
向かい、トランジスタQ4はオフに切り換わる。したが
ってトランジスタQ4のコレクタ404の電圧レベル
は,大略、直流+5V(“VDC”)の電源電圧Vcc
に切り換わる。交流信号が正方向に立ち上がると、抵抗
R12,R13からの電流はトランジスタQ4を即座に
オンにバイアスし、これによってトランジスタQ4のコ
レクタ404を接地に戻す。すなわちパルス幅の狭い第
一のゼロクロスパルスは、それぞれの負から正へのゼロ
クロッシングの都度、トランジスタQ4のコレクタ40
4に生成される。
【0089】その後の交流信号の正から負へのゼロクロ
ッシングの際、交流信号はゼロクロス点を通る。したが
ってトランジスタQ4は再びオフに切り換えられ、コレ
クタ404が直流のほぼ+5Vに立ち上がる。交流信号
が負に動くとトランジスタQ5がオンに切り換わり抵抗
R10,R11,R12,R13を通る電流の流れがト
ランジスタQ4をオフ側に急速にバイアスするからトラ
ンジスタQ4のコレクタ404はほぼ接地に戻る。すな
わち幅の狭い第2のゼロクロスパルスは、交流信号の各
々の正から負へのゼロクロッシングの都度、トランジス
タQ4のコレクタ404に生成される。
【0090】アナログ基準回路342内のゼロクロス検
出器372がランプジェネレータ372を駆動する。こ
のランプジェネレータ372はトランジスタQ3,コン
デンサC3および抵抗R9で構成されている。各々の正
方向への変化、すなわち各ゼロクロスに対応する各ゼロ
クロスパルスの立上がりエッジでトランジスタQ3がオ
ンに切り換わる。これによりコンデンサC3に放電路が
形成される。各々の後縁、つまり各ゼロクロスパルスの
負へ向かうエッジでトランジスタQ3がオフに切り換え
られると、コンデンサC3が抵抗R9を通って流れてく
る電流により徐々に充電される。このコンデンサC3へ
のゆっくりした充電は、時間と共にほぼ直線的に増大し
ていく電圧レベルをもたらし、これによって大略ランプ
信号(鋸歯状波信号)を生成する。このランプ信号は、
次のゼロクロスパルスの前縁で終り、直流約0V(VD
C)の初期レベルに戻る。したがって60Hzの交流信
号の場合ゼロクロスパルスは120Hzの周波数で生成
される。連続した各ゼロクロスパルスは120Hzの周
波数で連続した各ランプ信号のそれぞれを初期化する。
ランプ信号は交流信号のゼロクロッシングと同期してい
るアナログの基準信号であり、交流信号の各半波時間内
において、半波の工程のいずれの時点のものに対しても
その値が違っており且つ唯一(ユニーク)である電圧レ
ベルを有している。
【0091】速度指示回路326内には、加速ボタン4
06および減速ボタン408で構成される速度セレクタ
スイッチ352が設置され、デジタルポテンショメータ
410に入力を供給する。デジタルポテンショメータ4
10は演算増幅器U4に接続された出力412を備えて
いる。演算増幅器U4としては例えばモトローラ社のTL
C272がある。デジタルポテンショメータ410の出力4
12は、ボタン406、408を押すことによって供給
される加速または減速の入力指示に応答する64個の段
階を有している。演算増幅器U4は電圧制御発振器U5
(例えばモトローラ社 MC54/74 HC4046A)を備えた基準
周波数発信器358に接続されている。演算増幅器U4
は電圧制御発振器U5のためのバイアス発生器として作
用する。演算増幅器U4の出力414は抵抗R17を介
してその入力416に接続されている。出力412の電
圧レベルの変化に応答して演算増幅器U4のバランスを
保つため、演算増幅器U4の入力416は電圧制御発振
器U5からの電流を取り込み、それによってデジタルポ
テンショメータ410の出力412の出力信号の関数と
しての電力降下を抵抗R16の両端にもたらす。電圧制
御発振器U5は、出力328上に基準周波数を生成す
る。その周波数はボタン406、408の操作で定めら
れる速度指示に対応している。機器から発生されるとこ
ろの所望の動力は、回転するはずみ車に蓄積された運動
エネルギの関数として与えられる。この運動エネルギは
1/2(I)(ω2)に等しい。ここでIは、はずみ車の慣
性モーメント、ωは、はずみ車の角速度である。したが
って基準周波数は所望のモータ速度を実現するための値
とされる。そしてこのモータ速度は所望の入力スイッチ
設定に対応した動力を発生する運動エネルギをもったは
ずみ車を実現する。
【0092】帰還変換器360として機能する近接セン
サ418がモータMに磁気的に結合され、モータMの出
力軸の速度として単位時間当たりの回転数を検出する
(近接センサ;例えば米国レッドライオンコントロール
社 MP25TA00)。近接センサ418は正弦波の出力をラ
イン422、424に発生する。この出力は180度反
対の位相で、回転する電機子386の角速度または1分
当たりの回転数に比例する周波数をもつ。近接センサ4
18からの帰還信号は直流バイアス網426を通過す
る。このバイアス網426は抵抗R23,R24および
コンデンサC7からなり、その出力は電圧コンパレータ
U6を備えたゼロクロス検出器364の入力に供給され
ている(電圧コンパレータ;例えばモトローラ社 TLC37
2)。フィルタにかけられた帰還信号はコモンモードノ
イズの除去のため電圧コンパレータU6の入力に接続さ
れる。そしてゼロクロス検出器364は、モータの実際
の速度と直接比例する周波数をもつ比較的安定したノイ
ズのない帰還信号をライン332に供給する。
【0093】位相検出器334は、トライステート位相
検出器428(例えばモトローラ社MC54/74HC4046A)を
備えている。この検出器428は速度指示周波数および
帰還周波数に応答して速度指示基準周波数と帰還周波数
との位相差の関数としてのデューティ比を有するエラー
信号を出力ライン332に発生する。低域フィルタ33
8は、ダイオードマトリックス430、抵抗R8,R1
4,R15およびコンデンサC2を有する。低域フィル
タ338は位相検出器334の出力336上のエラー信
号に応答して出力340の直流電圧レベルを供給する。
この電圧レベルの高さはエラー信号のデューティ比に比
例する。電圧コンパレータ348は、コンパレータU6
と同様な、電圧コンパレータU2を有している。このコ
ンパレータU2はランプジェネレータ372の出力34
6のランプ信号と低域フィルタ338の出力340の平
均エラー信号とに応答し、平均エラー信号がランプ信号
を横切るのに応答してトライアック321をオンに切り
換えるべく出力350にトリガパルスを供給する。
【0094】基準周波数および帰還周波数の位相が一致
しているときはトライステート位相コンパレータ428
は休止状態のトライステート出力となっている。実際の
モータ速度が所望のモータ速度より遅いときは基準周波
数の位相は帰還周波数の位相より先行し、位相コンパレ
ータ428は先行する基準周波数の立上がりエッジに同
期して負極性の信号を発生する。位相コンパレータ42
8は遅れている帰還周波数の次の立ち上がりエッジに同
期して、この負極性の信号を休止状態のトライステート
出力に戻す。同様に実際のモータ速度が所望速度より速
いときは、帰還周波数の位相が基準周波数の位相より先
行し、位相コンパレータ428は基準周波数の立ち上が
りエッジに同期して正極性の信号を発生する。位相コン
パレータ428は遅れている帰還周波数の次の前縁に同
期して正極性の信号を休止状態トライステート出力に戻
す。したがってトライステート位相コンパレータ428
は、速度指示基準周波数の位相より遅れているか進んで
いる帰還周波数の位相に応答して,一連の負極性のパル
ス様信号または正極性のパルス様信号のいずれかを発生
する。このパルス様信号の継続時間は帰還周波数と基準
周波数との位相差または位相偏移の大きさに比例する。
【0095】例えばモータMが速度指示信号の示す所望
速度と等しい速度で回転しているとすると、帰還周波数
の位相は基準周波数の位相と常に一定の関係にある。位
相コンパレータ428は休止状態トライステート出力に
切り換えられ、スイッチングダイオード網430は、ダ
イオードがオンまたはオフにしっかりと切り換えられて
いない休止状態に置かれる。しかしコンデンサC2の電
荷は電圧コンパレータU2の入力に電圧を供給し、これ
がもう一方のコンパレータ入力のランプ信号を横切った
とき出力350にトリガパルスを供給する。トリガパル
スは交流信号のそれぞれの半波の期間にトライアック3
21をオンに切り換え、所望の速度を維持するに十分な
電流をモータMに供給する。このときコンデンサC2の
電荷の大きさによっては、コンデンサC2は抵抗R8,
R15およびダイオードD5を通る放電経路を有する。
【0096】モータMが速度を落とし速度指示基準周波
数の位相が帰還周波数より進んだと仮定する。そこで基
準周波数の立ち上がりエッジに応答してトライステート
位相コンパレータ428は出力336に負極性の出力信
号を発生する。この出力信号はダイオードD2を導通さ
せ、それによって電流が抵抗R14を通りダイオードD
3,D4をオフに、そしてダイオードD5をオンにす
る。ダイオードブリッジ430のこうした状態はコンデ
ンサC2に抵抗R8,R15を通る放出路を提供する。
コンデンサC2は比較的急速に放電し、これによって電
圧コンパレータU2の入力であるところの出力340の
電圧を下げる。
【0097】したがって実際のモータ速度が所望のモー
タ速度以下に落ちたときは、トライステート位相コンパ
レータ428が一連のパルス様の負極性信号をもつエラ
ー信号を発生し、この信号は低域フィルタ338で作ら
れた平均エラー信号の値を下げる。その値が小さくされ
た平均エラー信号は交流信号の半サイクルの中の一層早
い時点でランプ信号を横切る。したがって電圧コンパレ
ータU2は一層早い時点でトライアックにトリガパルス
を供給する。このトライアック321は一層多くの電流
を断続してモータに送るから、それによって実際のモー
タ速度は所望のモータ速度に向かって上がっていく。帰
還周波数の次の立上がりエッジすなわち正極性のエッジ
はトライステート位相コンパレータを休止状態トライス
テート出力に戻す。こうしたプロセスは基準周波数が帰
還周波数より進んでいる間、基準周波数と帰還周波数の
連続する正極性のエッジに対して反復して実行される。
【0098】もう一つの場合はモータが所望の速度指示
より速く回転しているときで、帰還周波数が基準周波数
を位相的に先行することになる。したがって帰還周波数
の立ち上がりエッジすなわち正極性のエッジに対応して
トライステート位相コンパレータの出力336は正極性
の信号に切り換えられ、この信号はダイオードD2,D
5をオフに、そしてダイオードD3,D4をオンにす
る。これで抵抗R14を介してコンデンサC2に電流が
流れるから、低域フィルタ338からの出力リード34
0の信号の電圧値が増大する。帰還周波数の次の立ち上
がりエッジに同期して、トライステート位相コンパレー
タはその出力を休止状態のトライステート出力信号レベ
ルに戻し、これによってダイオードブリッジを休止状態
に戻し、抵抗R14経由のコンデンサC2の充電を止め
る。上記のプロセスは基準周波数の立ち上がりエッジよ
り進んでいる帰還周波数の一連の立ち上がりエッジ各々
につき反復実行される。したがって実際のモータ速度が
所望のモータ速度を超えるときは、コンデンサC2を充
電させるトライステート位相コンパレータ428が一連
の正極性パルス様信号を供給し、これによって低域フィ
ルタ338からの平均エラー信号の電圧値を増大させ
る。平均エラー信号のレベルが増大すると、ランプ信号
の電圧値と交差する点がランプ信号の発生期間中の後の
方にずれるようになる。したがって電圧コンパレータU
2はランプ信号のより後方でトリガパルスを供給するよ
うになる。このトリガパルスはドライバ374内のMO
S型FETQ2およびトライアック321を交流信号の
半サイクルのより後側においてオンにし、これによって
モータへ流れる電流を減らしモータ速度を低下させる。
【0099】低域フィルタ338の抵抗R14、R15
の抵抗値は、モータが減速した際にコンデンサC2への
放電路がコンデンサの比較的急速な放電を可能にし、そ
れによってトライアック321の切り換え点を急速に移
動させモータに供給される電流を急速に増大させるよう
な値に設定される。これと逆にモータ速度が所望速度よ
り速いときは摩擦その他のロスなどの装置内の機械的力
がモータを自然に減速させる。したがってモータ速度が
速すぎるときはコンデンサC2にゆっくり荷電するよう
な抵抗値を選択する。低域フィルタもデジタル/アナロ
グ変換器と考えることができる。この低域フィルタは、
基準周波数と帰還周波数間の位相エラーを示すデューテ
ィ比を有するところの位相コンパレータ428からのデ
ジタル信号に応答し、その位相エラーの平均値である直
流電圧出力を発生する。
【0100】使用に当たってはモータMに電力を供給す
るためにスイッチ382が使われる。スイッチ406、
408は動力付ファスナの所望出力に対応する入力指示
をセットするのに使われる。入力指示をオペレータに示
すのに視覚的インジケータその他のものを使うときは、
モータ速度、動力付ファスナの稼働電力、動力付ファス
ナが使うファスナ寸法などを一まとめにして示すものと
されるであろう。例えば動力付ファスナが2インチ〜
3.5インチ台の釘を打ち込むものであるなら、モータ
速度は7,000〜15,000回転/分の範囲から選
択することになるであろう。視覚的インジケータがない
ときは動力の所望の大きさは数回試験的にファスナを打
ち込んでみて決める。所望の入力がセットされたら、た
とえファスナがスイッチを切られてから再稼働したとき
でもこの入力が維持される。ファスナを駆動する駆動サ
イクルを稼働させると、運動エネルギの一部が使われ
て、はずみ車30およびモータMの速度が減速される。
位相検出器334はより長い継続時間を有する負極性の
信号である大きなエラー信号を供給し、トライアック3
21がモータMに最大電流を供給するようにする。コン
デンサC2は急速に放電し、トライアック321の導通
点が急速に移動してモータに供給される電流を増大させ
る。モータ制御回路310はモータを加速してモータお
よびはずみ車の速度を約500ミリ秒以内に選択可能な
最大速度に戻す。モータの所望速度と実際速度との差が
無くなるようにモータ速度を増大させると、トライアッ
ク321はモータMに印加される平均電流も少なくされ
るように導通点を変化させる。モータの所望速度と実際
速度とが等しくなると、基準周波数および帰還周波数は
基準周波数の位相が帰還周波数の位相より僅かに遅れる
ように同期する。モータ制御回路310は基準周波数ま
たは帰還周波数の周期より短い基準周波数と帰還周波数
との位相差に敏感である。したがって位相差の時間領域
内でモータ速度を制御することができるから、モータ制
御回路310は選択したモータ速度の約±1%内でモー
タ速度を制御することが可能である。
【0101】本発明は1実施例として釘やステープルな
どのファスナを所望のサイクル周波数で駆動することが
できる特殊な電動ファスナ打込機を挙げているが、その
他にも種々の実施例が考えられる。所望のはずみ車速度
を供給する簡単なモータとしては1個のはずみ車と1個
のモータ制御回路を効果的に使っており、ハンドルの遠
くにモータを配置し、はずみ車に回転力を分与する駆動
軸を使っているにも拘わらず速度を再度補足することが
できるようにされている。また、本発明の打込機はハン
ドルの先端にモータを取り付けることでバランスを取っ
ている。改良されたトリガ連結組合せが打込機の通常の
作動を円滑にしている。本発明はまたさまざまなタイプ
の機器に使用可能な駆動子を提供している。
【0102】また電源344は半波整流または全波整流
の交流信号のいずれからでも得ることができる。いずれ
にしてもゼロクロス検出器368は全てのゼロクロスに
応答でき120Hzの周波数のゼロクロスパルスを供給
する。速度指示回路326内のセレクタスイッチ352
はいくつかのやり方で構成することができる。セレクタ
スイッチ352は10個の選択肢に復号可能な4個の出
力を備えた1個のスイッチとしてもよい。これら4個の
出力は、電圧制御発振器に10個の電圧レベルを供給す
る2進化10進/10進コンバータに接続してもよい。
帰還変換器360はモータMの回転に応答するデバイス
で、そのモータ速度に比例する周波数の定期的出力信号
を供給可能なものならどんなものでもよい。コンパレー
タ348および低域フィルタ338は、速度指示信号と
帰還信号との間の位相差に対応してそのエッジがランプ
信号に対して先行するトリガパルスをパワースイッチ3
20に供給するような他のデバイスで構成されていても
よい。
【0103】本発明のモータ制御回路は手持型機器内に
収められたはずみ車を駆動するのに使われる交直両用モ
ータの速度制御に関して述べた。本発明のモータ制御は
上述の実施例において長所となる一定の特徴を有するも
のであるが、その他の機器にも有効に利用可能なもので
ある。
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打込機の側面図である。
【図2】図1の2−2方向から見た打込機の一部切断正
面図である。
【図3】図2の3A−3A方向から見た打込機の内部構
造の一部を示す拡大側面図である。
【図4】打込機を図1の反対側から見たときの駆動装置
の一連の部品を示す部分拡大図である。
【図5】打込機を図1の4−4方向から見たときの断面
図で、非作動時の状態を示す。
【図6】打込機を図1の4A−4A方向から見たときの
断面図で、作動時の状態を示す。
【図7】図5の5−5方向から見たときの部分断面図で
ある。
【図8】図6の5A−5A方向から見たときの部分断面
図である。
【図9】図1の打込機のはずみ車、ドラム、クラッ部分
チ、アクチュエータ部分、トリガ連結部品等を示す分解
組立図である。
【図10】図1の打込機のアクチュエータ部分の拡大斜
視図である。
【図11】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図12】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図13】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図14】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図15】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図16】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図17】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図18】図1の打込機の作動順序を示す部分拡大図で
ある。
【図19】本発明に係る打込機に取り付けるモータの制
御方式を示すブロックダイヤグラムである。
【図20】図19のモータ制御をする構成要素をより詳
細に示す回路図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【符号の説明】 10 ファスナ打ち込み機 11 ハウジング 12 ハンドル 15 弾倉 18 鼻 20 電気コード 22 駆動軸 25 ピニオン 26 螺旋状傘歯 27 螺旋状傘歯 30 はずみ車 31 中心線 35 トリガ 40 駆動子 41 筒 42 カップリング 43 ストッパ 45 駆動ケーブル 49 スリーブ 50 コイルスプリング 51 キャップ 52 戻しケーブル 55 円錐クラッチ 57 ドラム 58 ボール内皿 59 ベアリングケージ 60 ボール外皿 61 押え板 62 ワッシャ 63 皿バネ 64 ラチェット環 66 円錐台面 67 軸 68 ベアリング 70 円錐台面 71 摩擦部材 73 筒状突起 74 スプライン 75 スリーブ 76 スプライン 77 シールリング 79 スプリング 80 保持板 81 内側壁スプライン 82 巻付周面 85 肩 86 円筒周面 88 ボールベアリング 89 ポケット 90 ポケット 91 ポケット 92 ポケット 93 ポケット 94 ポケット 95 尾部 96 尾部 97 尾部 98 細溝 99 細溝 100 細溝 101 尾部 102 尾部 103 尾部 104 細溝 105 細溝 106 細溝 109 シールド 111 リブ 112 ドッグ 113 ドッグ 114 ドッグ 115 周側面 117 刃 118 内側刃 120 突起体 123 クッション 124 ブラケット 128 安全棒 129 スプリング 130 第1係合爪 131 軸 132 板バネ 135 第2係合爪 136 軸 137 長穴 138 バネ 139 ブラケット 140 突起 145 クランク 146 ピン 147 バネ 148 第1リンク 149 第2リンク 150 ピボット 151 長穴 152 ピン 153 ピボット 156 起動爪 157 ピボット 158 バネ 161 第3リンク 162 傾斜縁 163 ピン 166 尾部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デービッド エイ.ディ アミコ アメリカ合衆国、45036 オハイオ州、レ バノン サウス ステート ルート 123、 2228 (72)発明者 エリック デー.ハンター アメリカ合衆国、45459 オハイオ州、セ ンター ビル、ファーンシャイア ドライ ブ 1281

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はずみ車と、 該はずみ車を駆動するモータと、 該はずみ車を可動な仕事部材に断続的に接続して該仕事
    部材を動かす駆動装置と、 上記モータを約7000から約15,000回転/分の
    範囲の所望速度で回転させ、上記仕事部材の作動に起因
    して生ずるはずみ車の減速を500ミリ秒以内に上記所
    望速度に回復するモータ制御回路と、 を有することを特徴とするはずみ車駆動の電動機器。
  2. 【請求項2】 ハンドルと、 該ハンドルの一端に取り付けたモータと、 該ハンドルの他端に取り付けたはずみ車と、 上記モータとはずみ車とを連結する駆動軸と、 仕事部材を駆動/休止させる、上記はずみ車に選択的に
    連結/連結解除させるクラッチ装置と、 を有することを特徴とするはずみ車駆動の電動機器。
  3. 【請求項3】 上記はずみ車の軸が上記駆動軸の軸と直
    交するように配置されていることを特徴とする請求項2
    のはずみ車駆動の電動機器。
  4. 【請求項4】 上記駆動軸に取り付けられるピニオンと
    噛む合う上記はずみ車の歯車とが各々傘歯車となってい
    ることを特徴とする請求項3のはずみ車駆動の電動機
    器。
  5. 【請求項5】 モータが、約7000から約15,00
    0回転/分の範囲の所望速度で駆動され、はずみ車が仕
    事部材に連結されるとき減速されることを特徴とする請
    求項4のはずみ車駆動の電動機器。
  6. 【請求項6】 モータが、仕事部材からはずみ車が連結
    解除されたとき所望速度の±1%内、かつ約500ミリ
    秒内で減速から所望速度まで回復されるように設定され
    ていることを特徴とする請求項5のはずみ車駆動の電動
    機器。
  7. 【請求項7】 モータ制御回路が、 トライアック電源スイッチと、 所望モータ速度に対応した基準周波数の速度指示信号を
    供給する速度指示回路と、 モータ回転に応答してモータの実際速度に対応した帰還
    周波数を有する帰還信号を供給する帰還回路と、 トライアック電源スイッチに接続され、基準周波数と帰
    還周波数との位相差に対応して開始されるトリガパルス
    を指示信号および帰還信号に応答して発生し、それによ
    ってトライアック電源スイッチが位相差に対応してモー
    タに交流信号を印加するように切り換えられ、もって実
    際のモータ速度を所望のモータ速度にほぼ等しくさせる
    コンパレータ回路と、を有することを特徴とする請求項
    6のはずみ車駆動の電動機器。
  8. 【請求項8】 約7000から約15,000回転/分
    の範囲の速度でモータを駆動するようにモータに接続さ
    れた位相同期ループの速度制御回路と、 仕事部材にはずみ車を連結/連結解除するクラッチ装置
    によって引き起こされた所望速度の遅れを約500ミリ
    秒以内にモータを加速して所望速度に回復させる制御回
    路と、 を有することを特徴とする請求項2のはずみ車駆動の電
    動機器。
  9. 【請求項9】 位相同期ループのモータ制御回路が、 トライアック電源スイッチと、 所望モータ速度に対応した基準周波数の速度指示信号を
    供給する速度指示回路と、 モータ回転に応答してモータの実際速度に対応した帰還
    周波数を有する帰還信号を供給する帰還回路と、 トライアック電源スイッチに接続され、基準周波数と帰
    還周波数との位相差に対応して開始されるトリガパルス
    を指示信号および帰還信号に応答して発生し、それによ
    ってトライアック電源スイッチが位相差に対応してモー
    タに交流信号を印加するように切り換えられ、もって実
    際のモータ速度を所望のモータ速度にほぼ等しくさせる
    コンパレータ回路と、 を有することを特徴とする請求項8のはずみ車駆動の電
    動機器。
  10. 【請求項10】 モータの回転軸と駆動軸とが同軸にさ
    れている請求項2のはずみ車駆動の電動機器。
  11. 【請求項11】 はずみ車が駆動軸に対し直角をなす軸
    回りに回転するようにされている請求項10のはずみ車
    駆動の電動機器。
  12. 【請求項12】 はずみ車と、 該はずみ車に接続されたモータと、 該はずみ車を仕事部材に選択的に連結/連結解除するク
    ラッチ装置と、 約7000から約15,000回転/分の範囲の速度で
    モータを駆動するようモータに接続されている位相同期
    ループの速度制御回路と、 を有し、 該速度制御回路が、仕事部材にはずみ車を連結/連結解
    除するクラッチ装置の動きによって引き起こされる遅れ
    を約500ミリ秒以内に所望速度までモータを加速して
    回復することを特徴とするはずみ車駆動の電動機器。
  13. 【請求項13】 位相同期ループの速度制御回路が、ト
    ライアック電源スイッチを有していることを特徴とする
    請求項12のはずみ車駆動の電動機器。
  14. 【請求項14】 位相同期ループの速度制御回路が、 モータの所望速度に対応する基準周波数を有する指示信
    号を発生する速度指示回路と、 モータ回転に応答してモータの実際速度に対応する帰還
    周波数を有する帰還信号を発生する帰還回路と、 を有することを特徴とする請求項13のはずみ車駆動の
    電動機器。
  15. 【請求項15】 位相同期ループの速度制御回路が、ト
    ライアック電源スイッチに接続され、基準周波数と帰還
    周波数との位相差に対応して開始されるトリガパルスを
    指示信号および帰還信号に応答して発生し、それによっ
    てトライアック電源スイッチが位相差に対応してモータ
    に交流信号を印加するように切り換えられ、もって実際
    のモータ速度を所望のモータ速度にほぼ等しくさせるコ
    ンパレータ回路を有していることを特徴とする請求項1
    4のはずみ車駆動の電動機器。
  16. 【請求項16】 コンパレータ回路が、速度指示信号と
    帰還信号との第1の位相差を示す正のパルスと、速度指
    示信号と帰還信号との第2の位相差を示す一連の負のパ
    ルスとを供給するトライステート位相コンパレータであ
    ることを特徴とする請求項15のはずみ車駆動の電動機
    器。
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