JPH0819694A - 球形洗濯槽の洗濯機の動作構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目 的】 一般家庭向け洗濯機の洗濯槽を円柱形から
球形にした球形洗濯槽の洗濯機について、垂直回転およ
び水平回転とを切り替える機構を単純構造にすることを
目的とする。 （イ）垂直回転と水平回転の切り替えを、ギヤを用いて
機械的にできるようにする。 （ロ）水中で垂直回転と水平回転の切り替え動作を、で
きるようにする。 【構 成】 球形洗濯槽１（脱水時には脱水槽となる）
を有し、球形洗濯槽１の略垂直下に洗濯槽を垂直回転と
水平回転に切り替えるギヤ・ボックス２、ギヤ・ボック
ス２内の垂直回転駆動ギヤ等から駆動力を受ける垂直回
転用ベルト駆動プーリ３、洗濯槽側面側に設けたプー
リ、それらを結ぶ駆動ベルト５、ギヤ・ボックス２内の
水平回転駆動ギヤに接続されている水平回転アーム７、
乾燥機構を内蔵している天井部蓋、および従来の洗濯機
に有する各機能の構造からなる球形洗濯槽を駆動する機
械構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、家庭向け洗濯機の洗
濯槽を円柱から球形にした洗濯機の動作構造に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来の一般家庭向きの洗濯機は、 （イ）横方向の反転動作を行う洗濯方法をとっている
が、横方向であるため汚れを良く落とすには、洗剤量お
よび水量も多く必要とする。 （ロ）洗濯槽が円柱であるため、底にある洗濯物などは
取り出しにくい。 （ハ）洗濯物か槽内で洗っているうちに絡まる。 以上のような欠点がある。球形の洗濯槽にすればよいの
だが、まだ球形の洗濯槽を有する一般家庭向け洗濯機は
市販されていない。それは、垂直回転および水平回転と
を切り替える機構が、複雑になっているためである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はその欠点を除
く為に、一般家庭向け洗濯機の洗濯槽を円柱形から球形
にした球形洗濯槽の洗濯機について、垂直回転および水
平回転とを切り替える機構を単純構造にすることを目的
とする。 （イ）垂直回転と水平回転の切り替えを、ギヤを用いて
機械的にできるようにする。 （ロ）水中で垂直回転と水平回転の切り替え動作を、で
きるようにする。

【０００４】

【課顕を解決するための手段】球形洗濯槽（１）（脱水
時には脱水槽となる）を有し、球形洗濯槽（１）の略垂
直下に洗濯槽を垂直回転と水平回転に切り替えるギヤ・
ボックス（２）、ギヤ・ボックス（２）内の垂直回転駆
動ギヤ（９）等から駆動力を受ける垂直回転用ベルト駆
動プーリ（３）、洗濯槽側面側に設けたプーリ（４）、
それらを結ぶ駆動ベルト（５）、ギヤ・ボックス（２）
内の水平回転駆動ギヤ（６）に接続されている水平回転
アーム（７）、乾燥機構（１０）を内蔵している天井部
蓋（１１）、および従来の洗濯機に有する各機能の構造
からなる球形洗濯槽を駆動する機械構造。本発明の特徴
は洗濯槽を垂直回転と水平回転に切り替えるとき、ネジ
を応用した上下可動をするギヤ（８）のみで行えること
にある。

【０００５】

【作 用】本発明はこのような構造である為、垂直回
転および水平回転とを切り替える機構を単純構造にする
ことができ、このため一般家庭向け洗濯機の円柱形洗濯
槽を球形洗濯槽にすることができる。これにより次に示
す作用がでる。 （イ）従来からの一般家庭向きである反復回転方式の洗
濯機と違い叩き洗いの効果もあり汚れも良く落ちる。 （ロ）洗剤の量および水の量を約三分の一にすることが
できる。これにより洗濯にかかる費用の節約になる。

【０００６】

【実 施 例】

実施例１ （イ）スイッチにより洗濯動作を指定する。この時、上
ト可動をするギヤ（８）が水平回転駆動ギヤ（６）と噛
み合って、衝止している位置にあった場合は、モーター
軸の回転によりネジを応用した構造である上下可動をす
るギヤ（８）が、水平回転駆動ギヤ（６）から、ネジが
緩んで行くように上方へ移動して行く、そして垂直回転
駆動ギヤ（９）と噛み合って行き衝止部（１２）で止ま
る。これでモーターの駆動力が垂直回転駆動ギヤ（９）
に伝わり、ベルト駆動プーリ（３）を回転動作させ、駆
動ベルト（５）により球形洗濯槽（１）が垂直回転動作
（洗濯動作）をする。 （ロ）スイッチにより脱水動作を指定する。この時、上
下可動をするギヤ（８）が垂直回転駆動ギヤ（９）と噛
み合って、衝止している位置にあった場合は、モーター
軸の回転によりネジを応用した構造である上下可動をす
るギヤ（８）が、垂直回転駆動ギヤ（９）から、ネジが
緩んで行くように下方へ移動して行く、そして水平回転
駆動ギヤ（６）と噛み合って行き衝止部（１２）で止ま
る。これでモーターの駆動力が水平回転駆動ギヤ（６）
に伝わり、水平回転アーム（７）を回転動作させること
により、水平回転アーム（７）で支持されている球形洗
濯槽（１）が水平回転動作（脱水動作）をする。 （ハ）スイッチにより乾燥動作を指定する。この時、上
下可動をするギヤ（８）が水平回転駆動ギヤ（６）と噛
み合って、衝止している位置にあった場合、または上下
可動をするギヤ（８）が垂直回転駆動ギヤ（９）と噛み
合って、衝止している位置にあった場合は、水平回転駆
動ギヤ（６）と垂直回転駆動ギヤ（９）との間を任意の
時間の間隔で往復する。これにより球形洗濯槽（１）
は、垂直回転動作と水平回転動作を交互に行うことにな
り、この動作ができることにより乾燥時間が短縮でき
る。

【０００７】実施例２ 洗濯槽を垂直回転させる駆動ベルト（５）は、タイミン
グベルト、平ベルト、丸ベルト、これらの布入りタイプ
の物、さらに樹脂製のチェーン等の物でもよい。

【０００８】実施例３ ギヤ・ボックスとモータを直結してもよいし、ギヤ・ボ
ックスとモータの間に自在継ぎ手を入れてもよい。さら
にギヤ・ボックスからモータまでの間フレキシブル・ワ
イヤーで接続してもよい。また、ギヤおよびフレキシブ
ル・ワイヤーを用いれば、モータの位置を変えることも
できる。

【０００９】実施例４ 垂直回転駆動ギヤ（９）と上下可動をするギヤ（８）、
および水平回転駆動ギヤ（６）と上下可動をするギヤ
（８）とをロックアップ方式にすれば、洗濯動作時、脱
水動作時に反復回転動作も行える。

【００１０】実施例５ ギヤ・ボックス（２）、ベルト駆動プーリ（３）、水平
回転駆動ギヤ（６）、上下可動をするギヤ（８）、垂直
回転駆動ギヤ（９）、六角軸（１３）、モータ駆動軸
（１４）、傘歯車（１５）、その他の駆動軸やギヤは、
樹脂製またはステンレス製にしてもよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明は以上のような構造である為、垂
直回転および水平回転とを切り替える機構を単純構造に
することができ、このため一般家庭向け洗濯機の円柱形
洗濯槽を球形洗濯槽にすることができる。これにより次
に示す効果がある。 （イ）従来からの一般家庭向きである反復回転方式の洗
濯機と違い叩き洗いの効果もあり、汚れも良く落ちる。 （ロ）洗剤量および水量を約三分の一にすることができ
る。これにより洗濯にかかる費用の節約になる。 （ハ）環境に対して水資源の節約、洗濯排水による汚染
等も最小限に抑えることができる。これから益々広がる
「エコロジー運動」にも十分適応できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図 １】 正面から見た構造断面図

【図 ２】 側面から見た構造断面図

【図 ３】 水平回転時のギヤ状態断面図

【図 ４】 垂直回転時のギヤ状態断面図

【図 ５】 本体組込図

【図 ６】 上下可動するギヤの構造図

【符号の説明】

（１） ： 球形洗濯槽 （２） ： ギヤ・ボックス （３） ： ベルト駆動プーリ （４） ： プーリ （５） ： 駆動ベルト （６） ： 水平回転駆動ギヤ （７） ： 水平回転アーム （８） ： 上下可動をするギヤ （９） ： 垂直回転駆動ギヤ （１０）： 乾燥機構 （１１）： 天井部蓋 （１２）： 衝止部 （１３）： 六角軸 （１４）： モータ駆動軸 （１５）： 傘歯車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 家庭向け洗濯機の洗濯槽を円柱から球
   形にした洗濯機において、ギヤ・ボックス内に設けたネ
   ジを応用した上下可動するギヤ（８）により、垂直方向
   および水平方向の回転が切り替わる構造の球形洗濯槽の
   洗濯機。