JPH08194454A - 画像ノイズ除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、画像ノイズ除去装置に関し、映像
信号中から画面の上下および左右の端の任意の部分にマ
スク処理して不要なコードなどの画像が表示されないよ
うにし、クリアな画像をコンピュータに接続されたディ
スプレイ装置上に表示することを目的とする。 【構成】 水平同期信号の始端位置から所定の設定値
までおよび水平方向の全体の値から設定値を引いた位
置から終端位置までのディスプレイタイミングＨを生成
する回路と、垂直同期信号の始端位置から所定の設定値
までおよび垂直方向の全体の値から設定値を引いた
位置から終端位置までのディスプレイタイミングＶを生
成する回路と、ディスプレイタイミングＨとディスプレ
イタイミングＶをもとに映像信号のノイズを除去するデ
ータマスク回路とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ装置に表
示する画像のノイズを除去する画像ノイズ除去装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータなどには各種データ
や指令を入力したり処理結果を表示するためにディスプ
レイ装置が接続されている。このディスプレイ装置は、
通常、コンピュータからの画像が上下や左右の縁がほと
んど切れないように画面全体に表示している。このコン
ピュータに接続されたディスプレイ装置に、一般放送信
号などを受信してそのまま表示すると、画像の上下や左
右の隅に文字放送コードなどの本来画像として表示する
必要のないコードがノイズとして表示されてしまってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、コンピュー
タに接続されたディスプレイ装置に一般放送信号などを
表示すると文字放送コードなどのコードが画面の上下や
左右に、ノイズとして表示され、クリアな画像をディス
プレイ装置上に表示できないという問題があった。

【０００４】本発明は、これらの問題を解決するため、
映像信号中から画面の上下および左右の端の任意の部分
にマスク処理して不要なコードなどの画像が表示されな
いようにし、クリアな画像をコンピュータに接続された
ディスプレイ装置上に表示することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】図１を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図１において、カウンタ
回路１は、水平同期信号＊ＨＳＹＮＣの始端位置から所
定の設定値まで、および水平方向の全体の値から当該
設定値を引いた位置から終端位置までのマスク情報で
あるディスプレイタイミングＨを生成するものである。

【０００６】カウンタ回路２は、垂直同期信号＊ＶＳＹ
ＮＣの始端位置から所定の設定値まで、および垂直方
向の全体の値から当該設定値を引いた位置から終端位
置までのマスク情報であるディスプレイタイミングＶを
生成するものである。

【０００７】データマスク回路４は、ディスプレイタイ
ミングＨおよびディスプレイタイミングＶをもとに入力
された映像信号の周辺のノイズをマスクするものであ
る。コンピュータ画面５は、コンピュータからの画像を
表示する画面（ディスプレイ装置）である。

【０００８】

【作用】本発明は、図１に示すように、カウンタ回路１
が入力された映像信号の水平同期信号の始端位置から所
定の設定値まで、および水平方向の全体の値から当該
設定値を引いた位置から終端位置までのマスク情報で
あるディスプレイタイミングＨを生成、およびカウンタ
回路２が入力された映像信号について垂直同期信号の始
端位置から所定の設定値まで、および垂直方向の全体
の値から当該設定値を引いた位置から終端位置までの
マスク情報であるディスプレイタイミングＶを生成し、
データマスク回路４が生成されたディスプレイタイミン
グＨおよびディスプレイタイミングＶをもとに入力され
た映像信号の周辺のノイズをマスクして除去するように
している。

【０００９】この際、入力された映像信号中から映像信
号の部分を自動抽出し、当該抽出した映像信号の部分以
外の水平方向をディスプレイタイミングＨおよび垂直方
向をディスプレイタイミングＶとして自動生成し、デー
タマスク回路４が生成されたディスプレイタイミングＨ
およびディスプレイタイミングＶをもとに入力された映
像信号の周辺のノイズをマスクして除去するようにして
いる。

【００１０】従って、映像信号中から画面の上下および
左右の端の任意の部分にマスク処理して不要なコードな
どの画像が表示されないようにすることにより、クリア
な画像をコンピュータに接続されたディスプレイ装置上
に表示することが可能となる。

【００１１】

【実施例】次に、図１から図４を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。

【００１２】図１は、本発明の１実施例構成図を示す。
図１において、カウンタ回路１は、水平同期信号＊ＨＳ
ＹＮＣおよび設定値を入力とし、マスク信号であるデ
ィスプレイタイミングＨを生成するものであって、後述
する図３に示すディスプレイタイミングＨを生成するも
のである。

【００１３】カウンタ回路２は、垂直同期信号＊ＶＳＹ
ＮＣおよび設定値を入力とし、マスク信号であるディ
スプレイタイミングＶを生成するものであって、後述す
る図３に示すディスプレイタイミングＶを生成するもの
である。

【００１４】ＲＧＢ変換回路３は、映像信号からＲ、
Ｇ、Ｂの信号に変換するものである。データマスク回路
４は、ディスプレイタイミングＨ、ディスプレイタイミ
ングＶ、およびＲＧＢの信号を入力とし、マスクされた
Ｒ、Ｇ、Ｂの信号を生成するものであって、後述する図
３に示すデータマスク回路出力に示す信号を生成するも
のである。

【００１５】コンピュータ画面５は、コンピュータから
の画像を表示する画面（ディスプレイ装置）である。図
２は、本発明の画面のマスク例を示す。図中の画面が、
コンピュータ画面５の全画面を示す。斜線の上下および
左右の部分がマスクして文字放送コードなどのコードを
除去した部分である。ここでは、図示のように、ディス
プレイタイミングＨおよびディスプレイタイミングＶに
よって左右および上下の部分をマスクするようにしてい
る 図３は、本発明のタイミングチャートを示す。これは、
図１の構成のもとで、図２に示す画面上の斜線の文字放
送コードなどのコードの部分をマスクして見えないよう
にし、ノイズを除去するときのタイミングチャートを示
す。

【００１６】ここで、記号は下記を表す。 ＊ＶＳＹＮＣ：垂直同期信号 ＊ＨＳＹＮＣ：水平同期信号 映像信号（入力）：入力された映像信号 ディスプレイタイミングＨ：左右のコードなどを除去す
るマスク情報であって、＊ＨＳＹＮＣの始点から設定値
までの部分、および１ラインから設定値を引算した
位置から終点までの部分をマスクする情報であって、こ
こでは、マスクしない部分をＨレベルで表したものであ
る。

【００１７】ディスプレイタイミングＶ：左右のコード
などを除去するマスク情報であって、＊ＶＳＹＮＣの始
点から設定値までの部分、および１フレームから設定
値を引算した位置から終点までの部分をマスクする情
報であって、ここでは、マスクしない部分をＨレベルで
表したものである。

【００１８】データマスク回路出力：ディスプレイタイ
ミングＨおよびディスプレイタイミングＶによって映像
信号をマスクし、図２に示すようにした後のＲ、Ｇ、Ｂ
の出力を表す。

【００１９】次に、動作を説明する。 （１） 水平方向のマスク情報であるディスプレイタイ
ミングＨについて、デフォルト値からなる設定値ある
いは設定された設定値だけ＊ＨＳＹＮＣの立ち下がり
から時間を経過した時点で立ち上がり、１ラインから当
該設定値を引算した時点で立ち下がるように生成す
る。

【００２０】（２） 同様に、垂直方向のマスク情報で
あるディスプレイタイミングＶについて、デフォルト値
からなる設定値あるいは設定された設定値だけ＊Ｖ
ＳＹＮＣの立ち下がりから時間を経過した時点で立ち上
がり、１フレームから当該設定値を引算した時点で立
ち下がるように生成する。

【００２１】（３） （１）で生成したディスプレイタ
イミングＨおよび（２）で生成したディスプレイタイミ
ングＶをもとに、映像信号（入力）をマスク処理を行
い、既述した図２に示すように、斜線を施した、左右の
設定値の部分および上下の設定値の部分に映像信号
を表示しないようにマスクした、データマスク回路出力
信号を図示のように出力する。このデータマスク回路出
力信号を表示すると、既述した図２の中央の矩形に示す
内部のみに画像が表示され、上下、左右の文字放送コー
ドのようなノイズを表示させないようにすることができ
る。

【００２２】以上によって、左右方向に表示させない設
定値および上下方向に表示させない設定値をデフォ
ルトあるいは任意に設定することにより、放送文字コー
ドなどの映像に関係ないコードが画面上に表示されるこ
となくマスクされるので、綺麗な画像を表示することが
可能となった。

【００２３】図４は、本発明の他の実施例構成図を示
す。図４において、ビデオエンコンーダ用ＬＳＩ６は、
映像信号を入力とし、Ｒ、Ｇ、Ｂ信号、および＊ＨＡＣ
Ｔ、＊ＶＡＣＴを出力するものである。ここで、Ｒ、
Ｇ、Ｂは、映像信号から３原色のＲ（赤）、Ｇ（緑）、
Ｂ（青）に分離した信号である。＊ＨＡＣＴは既述した
ディスプレイタイミングＨであり、＊ＶＡＣＴは既述し
たディスプレイタイミングＶである。

【００２４】次に、動作を説明する。 （１） 映像信号が入力されると、ビデオエンコーダ用
ＬＳＩ６は、同期信号（＊ＨＳＹＮＣ、＊ＶＳＹＮＣ）
を分離、Ｒ、Ｇ、Ｂを生成、および画像信号の部分を抽
出する。

【００２５】（２） （１）で抽出した画像信号のない
部分にアクティブとなるディスプレイタイミングＨ、デ
ィスプレイタイミングＶをそれぞれ生成する。 （３） （２）で生成したディスプレイタイミングＨ、
およびディスプレイタイミングＶ、更にＲ、Ｇ、Ｂをデ
ータマスク回路４に入力し、当該ディスプレイタイミン
グＨおよびディスプレイタイミングＶがアクティブなと
きにマスクして文字放送などのコードが表示されないよ
うに、図２に示す中央の矩形のようにＲＧＢの信号を表
示させる。

【００２６】以上によって、映像信号から自動的に＊Ｈ
ＳＹＮＣ、＊ＶＳＹＮＣ、Ｒ、Ｇ、Ｂ、更に映像信号が
ない部分のときにアクティブとなるディスプレイタイミ
ングＨおよびディスプレイタイミングＶを自動的に生成
し、当該ディスプレイタイミングＨおよびディスプレイ
タイミングＶがアクティブの部分をマスクし、図２の中
央の矩形の部分にのみＲＧＢの信号を表示する。これに
より、映像信号から自動的に画像信号の部分を抽出し、
放送文字コードのようなノイズに対応する部分をマスク
して表示させないようにし、クリアな画像をコンピュー
タ画面５上に表示することが可能となった。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
映像信号中から画面の上下および左右の端の任意の部分
について設定値、をもとにマスク処理して不要な文
字放送コードなどの画像が表示されないようにする構成
を採用しているため、クリアな画像をコンピュータに接
続されたディスプレイ装置上に表示することができるよ
うになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例構成図である。

【図２】本発明の画面のマスク例である。

【図３】本発明のタイミングチャートである。

【図４】本発明の他の実施例構成図である。

【符号の説明】

１、２：カウンタ回路 ３：ＲＧＢ変換回路 ４：データマスク回路 ５：コンピュータ画面 ６：ビデオエンコーダ用ＬＳＩ ：Ｘ方向の設定値 ：Ｙ方向の設定値

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスプレイ装置に表示する画像のノイズ
   を除去する画像ノイズ除去装置において、 入力された映像信号について水平同期信号の始端位置か
   ら所定の設定値まで、および水平方向の全体の値から
   当該設定値を引いた位置から終端位置までのマスク情
   報であるディスプレイタイミングＨを生成する回路と、 上記入力された映像信号について垂直同期信号の始端位
   置から所定の設定値まで、および垂直方向の全体の値
   から当該設定値を引いた位置から終端位置までのマス
   ク情報であるディスプレイタイミングＶを生成する回路
   と、 生成された上記ディスプレイタイミングＨおよび上記デ
   ィスプレイタイミングＶをもとに入力された映像信号の
   周辺のノイズをマスクして除去するデータマスク回路と
   を備えたことを特徴とする画像ノイズ除去装置。
2. 【請求項２】上記入力された映像信号中から映像信号の
   部分を自動抽出し、当該抽出した映像信号の部分以外の
   水平方向を上記ディスプレイタイミングＨおよび垂直方
   向を上記ディスプレイタイミングＶとしたことを特徴と
   する請求項１記載の画像ノイズ除去装置。