JPH08193918A - 光ファイバの非線形効果測定方法 - Google Patents

光ファイバの非線形効果測定方法

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JPH08193918A
JPH08193918A JP531895A JP531895A JPH08193918A JP H08193918 A JPH08193918 A JP H08193918A JP 531895 A JP531895 A JP 531895A JP 531895 A JP531895 A JP 531895A JP H08193918 A JPH08193918 A JP H08193918A
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pump light
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Minoru Sawada
稔 澤田
Akira Wada
朗 和田
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ光とプローブ光の分離が容易になり、
単一波長による測定を可能ならしめ、さらには任意の波
長による測定を可能ならしめる光ファイバの非線形効果
測定方法を提供する。 【構成】 プローブ光s及びポンプ光pを、入射方向が
互いに逆向きとなるように同時に被測定光ファイバ12
に入射させ、光ファイバ12中におけるポンプ光pとプ
ローブ光sとの相互位相変調効果によりポンプ光pの強
度変調に対応してプローブ光sの位相を変化させ、この
位相の変化を検出することにより光ファイバ12の非線
形効果を測定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの非線形光
学現象を測定する方法に係り、特に、3次の非線形光学
過程である光カー効果により変化する光ファイバの非線
形屈折率を測定する際に用いて好適な光ファイバの非線
形効果測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムに用いられる光ファイバ
は、強度の高い光信号が狭い断面積(コア)中に閉じ込
められること、相互作用長が長く数km、場合によって
は数100km以上に及ぶこと、低損失であること(石
英系光ファイバの場合、0.2dB/km程度)等の理
由から、非線形光学現象が顕著に現われることが知られ
ている。
【0003】非線形光学現象としては、誘導ラマン散
乱、誘導ブリルアン散乱、光カー効果、自己位相変調効
果(SPM)、相互位相変調効果(XPM)、光誘起屈
折率変化、第2高調波発生(SHG)等が知られている
が、特に、光ファイバの場合においては、大容量・長中
継距離伝送、高出力伝送を必要とする伝送系に用いられ
るために、伝搬する光信号の強度に比例して媒質の屈折
率が変化する、いわゆる光カー効果が特に顕著となる。
特に、コア径が10μm以下の単一モード光ファイバで
は、1Wの光信号が入射した場合の単位断面積当りのパ
ワー密度が1MW/cm2にもなることと、相互作用長
が長くなることにより、光カー効果は著しく増大する。
この光カー効果が問題となる光通信システムとしては、
例えば、光増幅中継の長距離光ケーブル、光伝送のCA
TV等がある。
【0004】光ファイバの非線形屈折率を測定する方法
としては、下記の様な様々な方法が知られている。 (1)SPM法 高強度の短パルスを被測定光ファイバに入射させると、
該短パルスは光ファイバを伝搬する間に該光ファイバの
非線形屈折率により自己位相変調を受ける。そこで、該
光ファイバから出射する光のスペクトラムより自己位相
変調の大きさを求めれば、該光ファイバの非線形屈折率
を求めることができる。この方法は、単一波長の光パル
スを用いることができ、測定原理が比較的直接的で実際
の使用形態に近いという特徴がある。当初は、1.3μ
m帯の光パルスが用いられたが、長距離伝送が1.55
μm帯の光パルスを用いるのに伴い、1.3μm帯の光
パルスを用いて測定した後に波長差を補正する方法が用
いられる様になった。また、直接1.55μm帯の光パ
ルスを用いて測定する方法も採られている。
【0005】(2)FWM法 高コヒーレントの光信号を発生する光源を2つ用い、こ
れらの光源を4光子混合(Four-Wave Mixing)の条件を
満足する様に配置する。被測定光ファイバにこれらの光
信号を入射させて該光ファイバより発生する混合波の発
生の程度から該光ファイバの非線形屈折率を求めること
ができる。この方法は、使用する波長付近の波長の光を
用いて測定することができるという特徴がある。
【0006】(3)XPM法 プローブ光とポンプ光を被測定光ファイバの入射端から
該光ファイバ中に同時に入射させると、前記プローブ光
は、該光ファイバ中におけるポンプ光とプローブ光との
相互位相変調効果により前記ポンプ光の強度変調に対応
して位相が変化する。そこで、前記光ファイバの出射端
から出射するプローブ光の位相の変化を検出すれば、前
記光ファイバの非線形屈折率を測定することができる
(例えば、特開平6−221959号等を参照のこ
と)。この方法は、任意の単一波長帯での直接測定が可
能であり、プローブ光は低パワーの連続光を出射するこ
とができればよく、また、ポンプ光の変調周波数はプロ
ーブ光の半値全幅の数倍程度以上に設定すればよいこと
から、短パルス発生及び機器の取扱いが容易であるとい
う特徴がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のSP
M法においては、非線形屈折率は波長依存性が無いもの
と仮定し、使用する波長と大きく異なる波長の光を用い
て非線形屈折率を測定し、使用する波長帯域での非線形
屈折率を推定しているが、非線形屈折率の波長依存性の
有無を確認することが出来ないために、前記仮定が正し
いか否かを確認することができないという欠点がある。
また、使用波長付近で測定しようとすると、分散が小さ
くなるとともに4光子混合の影響を受け易くなり、正確
な測定が困難で、分散スロ−プの影響も受けるという欠
点がある。
【0008】上記のFWM法においては、ポンプ光とプ
ローブ光とのビートによりポンプ光が変調され、ポンプ
光を中心としてプローブ光とは対称の周波数位置に信号
光が発生するという発生メカニズムの複雑さにより測定
誤差が大きくなるという欠点がある。また、測定に用い
られる波長が制限されるために、測定波長の自由度が小
さいという欠点もある。
【0009】上記のXPM法は、測定波長の自由度が大
きい点を考慮すると、以上の3種類の測定方法のなかで
は最も有利な方法であるが、単一波長での測定が出来な
いので、波長の異なる光を出射する2つの光源を用いて
おり、測定系においては2つの光を合流・分離する手段
が必要になるという欠点があり、また、2つの光を用い
るために測定波長を正確に特定することができず、2つ
の光のMFDの差が測定誤差の要因となるという欠点が
ある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ポンプ光とプローブ光の分離が容易に
なり、単一波長による測定を可能ならしめ、さらには任
意の波長による測定を可能ならしめる光ファイバの非線
形効果測定方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な光ファイバの非線形効果測定方法
を採用した。すなわち、請求項1記載の光ファイバの非
線形効果測定方法は、プローブ光及びポンプ光を、入射
方向が互いに逆向きとなるように同時に被測定光ファイ
バに入射させ、該光ファイバ中におけるポンプ光とプロ
ーブ光との相互位相変調効果により前記ポンプ光の強度
変調に対応して該プローブ光の位相を変化させ、この位
相の変化を検出することにより前記光ファイバの非線形
効果を測定する方法である。
【0012】請求項2記載の光ファイバの非線形効果測
定方法は、直線偏光したプローブ光と、強度変調及び直
線偏光したポンプ光とを、入射方向が互いに逆向きとな
るように同時に被測定光ファイバに入射させ、該光ファ
イバ中におけるポンプ光とプローブ光との相互位相変調
効果により前記ポンプ光の強度変調に対応して該プロー
ブ光の位相を変化させ、この位相の変化量を検出し、こ
の位相の変化量と前記光ファイバの有効ファイバ長及び
有効コア断面積とから前記光ファイバの非線形屈折率を
求める方法である。
【0013】
【作用】ここで、本発明の光ファイバの非線形効果測定
方法の原理について説明する。異なる2つの光が光ファ
イバ中を伝搬する場合、一般に、光カー効果により一方
の光強度の変化が他方の光の位相を変化させる。この現
象は相互位相変調(XPM)と称される。いま、直線偏
光したプローブ光とポンプ光とを同時に被測定光ファイ
バに入射させた場合、プローブ光の位相変化φNLは次式
で表される。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、n2は該被測定光ファイバの非線
形屈折率、Leffは該光ファイバの有効長であり、 Leff={1−exp(−αL)}/α ……(2) と表される。ここで、Lは光ファイバの長さ、αは光フ
ァイバの損失である。また、λはプローブ光の波長、A
effはプローブ光及びポンプ光に対する光ファイバの有
効コア断面積、Pprobeはプローブ光の光強度、Ppump
はポンプ光の光強度、bはこの系のパラメータであっ
て、プローブ光とポンプ光との偏光面が光ファイバを通
して完全に一致しているときb=1、直交しているとき
b=1/3である。実験により、位相変化φNLの光強度
依存性を求めれば、(1)式から該被測定光ファイバの
非線形屈折率n2を求めることができる。
【0016】本発明の請求項1記載の光ファイバの非線
形効果測定方法では、プローブ光及びポンプ光を、入射
方向が互いに逆向きとなるように同時に被測定光ファイ
バに入射させる。該光ファイバにおいては、ポンプ光と
プローブ光との相互位相変調効果により前記ポンプ光の
強度変調に対応して該プローブ光の位相が変化する。こ
こでは、プローブ光とポンプ光の入射方向が互いに逆向
きであるから、位相が変化したプローブ光は該ポンプ光
と重畳せずに該ポンプ光の入射側の端部から外方へ出射
される。これより、プローブ光とポンプ光との分離が波
長によらず容易となる。
【0017】また、プローブ光とポンプ光の出射方向が
異なるので、プローブ光が光ファイバ中を伝搬している
間に伝搬方向と無関係に一定の位相シフトが与えられ、
プローブ光とポンプ光とを同一波長あるいは任意の波長
とすることが可能になるとともに、光分波器等を用いて
ポンプ光とプローブ光とを分離する必要がなくなり、プ
ローブ光の損失が小さくなり、検出時のS/N比が向上
し測定誤差が小さくなる。ここで、出射されたプローブ
光の位相の変化を検出すれば、前記光ファイバの非線形
効果を求めることができる。
【0018】請求項2記載の光ファイバの非線形効果測
定方法では、直線偏光したプローブ光と、強度変調及び
直線偏光したポンプ光とを、入射方向が互いに逆向きと
なるように同時に被測定光ファイバに入射させる。該光
ファイバにおいては、ポンプ光とプローブ光との相互位
相変調効果により前記ポンプ光の強度変調に対応して該
プローブ光の位相が変化する。ここでは、プローブ光と
ポンプ光の入射方向が互いに逆向きであるから、位相が
変化したプローブ光は該ポンプ光と重畳せずに該ポンプ
光の入射端から外方へ出射される。これより、直線偏光
したプローブ光と強度変調及び直線偏光したポンプ光と
の分離が波長によらず容易となる。
【0019】また、前記プローブ光とポンプ光の出射方
向が異なるので、プローブ光が光ファイバ中を伝搬して
いる間に伝搬方向と無関係に一定の位相シフトが与えら
れ、プローブ光とポンプ光とを同一波長あるいは任意の
波長とすることが可能になるとともに、光分波器等を用
いてポンプ光とプローブ光とを分離する必要がなくな
り、プローブ光の損失が小さくなり、検出時のS/N比
が向上し測定誤差が小さくなる。ここで、出射されたプ
ローブ光の位相の変化量を検出すれば、この位相の変化
量と前記光ファイバの有効ファイバ長及び有効コア断面
積とから前記光ファイバの非線形屈折率を求めることが
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に基づ
き説明する。図1は、光ファイバの非線形効果の測定方
法を実施するために用いた測定系の概略構成図であり、
図において、1はプローブ光sを出射するプローブ光
源、2はプローブ光sを直線偏光させる偏波コントロー
ラ、3は反射光を除去する光アイソレータ、4は正弦波
を発振する発振器、5は発振器4により強度変調された
ポンプ光pを出射するポンプ光源、6はポンプ光pを増
幅する光増幅器、7はポンプ光pを直線偏光させる偏波
コントローラ、8は光サキュレータ、9は音響光学変調
素子(AOM)、10はアバランシェ・フォトダイオー
ド(APD)等からなる受光器、11はパーソナル・コ
ンピュータ等からなる演算手段、12は被測定光ファイ
バである。
【0021】プローブ光源1は、例えば、10kHz程
度の線幅の狭線スペクトルからなるレーザ光を出射する
半導体レーザにより構成されている。ここでは、自己位
相変調の影響が無く、位相変化がポンプ光pの光強度の
みに依存するように、プローブ光sの光強度をポンプ光
pの光強度と比べて充分弱くなる様に設定した。例え
ば、光ファイバ12の入射端における光強度は25μW
以下である。
【0022】ポンプ光源5は、例えば、1550nm帯
のレーザ光を出射するファブリ・ペロー型の半導体レー
ザにより構成され、出射されるポンプ光pは、発振器4
から、例えば、周波数ωm=7.4900MHzの正弦
波を発振させることにより強度変調されている。その変
調度は例えば49%で一定である。このポンプ光pの最
大光強度は光ファイバ12の入射端において、例えば2
6mWとなるように調整される。変調周波数の下限は、
位相変調を受けるプローブ光pの側帯波が分離できるよ
うに決定される。例えば、プローブ光sの線幅が10k
Hz程度であれば、この2倍以上の値、20kHz以上
とすればよい。
【0023】光増幅器6は、Er3+、Nd3+等の希土類
イオン添加光ファイバが好適に用いられ、特に、153
0〜1550nmでのモード径が励起光と一致するEr
3+を添加した光ファイバ増幅器(EDFA)が最適であ
る。光ファイバ12の長さは、ポンプ光pの変調周波数
fの波長(λ=c/f)の1/4程度とするのが望まし
い。ここで、ポンプ光pの変調周波数を20kHzとす
ると、その波長は15000mになるから、ポンプ光p
の光強度が一定とみなすことのできる領域をλ/10程
度とすると、ファイバ長Lは1500m以内とすればよ
い。
【0024】次に、光ファイバ12の非線形屈折率を測
定する方法について説明する。プローブ光源1から出射
されたプローブ光sは、偏波コントローラ2により直線
偏光され、光アイソレータ3により反射光が除去され、
光ファイバ12に入射される。同時に、ポンプ光源5か
ら発振器4により正弦波状に強度変調されたポンプ光p
が出射され、光増幅器6により所定の光強度に増幅さ
れ、偏波コントローラ7により直線偏光され、光サーキ
ュレータ8を通過した後、前記プローブ光sと入射方向
が互いに逆向きとなる様に光ファイバ12に入射され
る。
【0025】該光ファイバ12においては、ポンプ光p
とプローブ光sとの相互位相変調効果によりポンプ光p
の強度変調に対応して該プローブ光sの位相が変化す
る。ここでは、プローブ光sとポンプ光pの入射方向が
互いに逆向きであるから、位相が変化したプローブ光s
は該ポンプ光pと重畳せずに外方へ出射され、プローブ
光sとポンプ光pとの分離が波長によらず容易となる。
【0026】また、プローブ光sとポンプ光pの出射方
向が異なることにより、プローブ光sが光ファイバ12
中を伝搬している間に該プローブ光sの伝搬方向と無関
係に一定の位相シフトが与えられることになる。したが
って、プローブ光sとポンプ光pとを同一波長としても
分離不可能となることがなく、容易に分離することがで
き、プローブ光sの損失が小さくなり、検出時のS/N
比が向上し測定誤差が小さくなる。
【0027】光ファイバ12から出射されたプローブ光
sは、光サーキュレータ8を通過した後、音響光学変調
素子9を通過し、受光器10により受光されその位相の
変化量が検出される。この検出された位相の変化量は、
演算手段11に入力され、そこで該位相の変化量と前記
光ファイバ12の有効ファイバ長及び有効コア断面積と
を基に該光ファイバ12の非線形屈折率を求める。以上
により、プローブ光sの位相の変化量を検出することに
より、光ファイバ12の非線形屈折率を求めることがで
きる。
【0028】ここで、より具体的な実験例について説明
する。 (1)プローブ光sの波長を1553nm、ポンプ光p
の波長を1550nmと、従来通りの異なる波長に設定
し、上記実施例と同様に測定したところ、光ファイバ1
2の非線形屈折率として3.6×10-202/wを得る
ことができ、従来と同一の結果を得ることが確認でき
た。
【0029】(2)プローブ光sが光ファイバ12中を
伝搬する場合、ポンプ光pの1/2波長分の平均屈折率
の連続媒質を通過することと等価とみなすことができ
る。この場合、プローブ光sはポンプ光pの時間的な強
度変化により感度が低下するので、光ファイバ12の長
さをポンプ光pの変調周波数の波長の1/4とし、該光
ファイバ12中を伝搬するプローブ光sの感度低下を補
正したところ、光ファイバ12の非線形屈折率として
3.6×10-202/wを得ることができ、従来と同一
の結果を得ることが確認できた。
【0030】(3)上記(2)と同様の方法により、光
ファイバ12の長さをポンプ光pの変調周波数の波長の
1/4程度の任意の長さとし、該光ファイバ12中を伝
搬するプローブ光sの感度低下を補正したところ、光フ
ァイバ12の非線形屈折率として3.6×10-202
wを得ることができ、従来と同一の結果を得ることが確
認できた。
【0031】以上説明した様に、上記実施例によれば、
直線偏光したプローブ光sと、強度変調及び直線偏光し
たポンプ光pとを、入射方向が互いに逆向きとなるよう
に同時に被測定光ファイバ12に入射させるので、直線
偏光したプローブ光sと強度変調及び直線偏光したポン
プ光pとの分離を波長によらず容易に行うことができ
る。また、プローブ光sとポンプ光pの出射方向が異な
るので、プローブ光sとポンプ光pとの間の干渉を防止
することができ、プローブ光sとポンプ光pとを任意の
波長に設定することができる。また、光分波器等を用い
てプローブ光sとポンプ光pとを分離する必要がないの
で、プローブ光sの損失を抑制することができ、検出時
のS/N比を向上させることができ、測定誤差を小さく
することができる。この様に、単一波長による測定を可
能とすることができ、さらには任意の波長による測定を
可能とすることができる光ファイバの非線形効果測定方
法を提供することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の光ファイバの非線形効果測定方法によれば、プロー
ブ光及びポンプ光を、入射方向が互いに逆向きとなるよ
うに同時に被測定光ファイバに入射させるので、プロー
ブ光とポンプ光との分離を波長によらず容易に行うこと
ができ、プローブ光とポンプ光との間の干渉を防止する
ことができ、プローブ光とポンプ光を任意の波長に設定
することができる。また、光分波器等を用いてプローブ
光とポンプ光とを分離する必要がないので、プローブ光
の損失を抑制することができ、検出時のS/N比を向上
させることができ、測定誤差を小さくすることができ
る。
【0033】請求項2記載の光ファイバの非線形効果測
定方法でによれば、直線偏光したプローブ光と、強度変
調及び直線偏光したポンプ光とを、入射方向が互いに逆
向きとなるように同時に被測定光ファイバに入射させる
ので、位相が変化したプローブ光は該ポンプ光と重畳せ
ずに該ポンプ光の入射端から外方へ出射させることがで
き、プローブ光とポンプ光との分離を波長によらず容易
に行うことができる。また、プローブ光が光ファイバ中
を伝搬している間に伝搬方向と無関係に一定の位相シフ
トが与えられるので、プローブ光とポンプ光を任意の波
長に設定することができる。また、光分波器等を用いて
プローブ光とポンプ光とを分離する必要がないので、プ
ローブ光の損失を抑制することができ、検出時のS/N
比を向上させることができ、測定誤差を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の光ファイバの非線形効果
の測定方法に用いられた測定系の概略構成図である。
【符号の説明】
s…プローブ光、p…ポンプ光、12…被測定光ファイ
バ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ光及びポンプ光を、入射方向が
    互いに逆向きとなるように同時に被測定光ファイバに入
    射させ、該光ファイバ中におけるポンプ光とプローブ光
    との相互位相変調効果により前記ポンプ光の強度変調に
    対応して該プローブ光の位相を変化させ、この位相の変
    化を検出することにより前記光ファイバの非線形効果を
    測定することを特徴とする光ファイバの非線形効果測定
    方法。
  2. 【請求項2】 直線偏光したプローブ光と、強度変調及
    び直線偏光したポンプ光とを、入射方向が互いに逆向き
    となるように同時に被測定光ファイバに入射させ、該光
    ファイバ中におけるポンプ光とプローブ光との相互位相
    変調効果により前記ポンプ光の強度変調に対応して該プ
    ローブ光の位相を変化させ、この位相の変化量を検出
    し、この位相の変化量と前記光ファイバの有効ファイバ
    長及び有効コア断面積とから前記光ファイバの非線形屈
    折率を求めることを特徴とする光ファイバの非線形効果
    測定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115077737A (zh) * 2022-05-31 2022-09-20 东北大学 基于硫化物光纤非线性的温度传感器、测量***、方法

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