JPH08193393A - バルコニーにおける排水設備構造 - Google Patents

バルコニーにおける排水設備構造

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JPH08193393A
JPH08193393A JP2114195A JP2114195A JPH08193393A JP H08193393 A JPH08193393 A JP H08193393A JP 2114195 A JP2114195 A JP 2114195A JP 2114195 A JP2114195 A JP 2114195A JP H08193393 A JPH08193393 A JP H08193393A
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JP
Japan
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drainage
balcony
floor
water
pipe
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JP2114195A
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English (en)
Inventor
Kazuo Tsukamoto
和夫 塚本
Etsuko Maeda
悦子 前田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】集水口部が目詰まりしても雨水等の排水処理が
可能であり、従って雨水等が溢れて構造物の外壁等を汚
すことがなく都合がよい。 【構成】建物1の側方に設けられる床躯体6を有し、床
躯体6の先端部6cに上面6dより上方に突出するパラ
ペット部6bを設け、上面6dに第一集水位置DS1を
設定し、上面6dに、第一集水位置DS1に向かって傾
斜する形の水勾配Nを形成し、床躯体6の上面6d側の
うち、第一集水位置DS1よりも高く、パラペット部6
bの上端6eよりも低いレベル位置に第二集水位置DS
2を設定し、床躯体6に枝管11を、第一集水位置DS
1に該枝管11の集水口部11aを配置させる形で設置
し、排水竪管10を、第二集水位置DS2に該排水竪管
10の排水口12を配置させる形で設置して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル等に適用するのに好
適な、バルコニーにおける排水設備構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等における各階のバルコニー
には、その床躯体の上面に水勾配が形成されており、該
水勾配の最も低い位置には、排水用配管に接続された集
水口部が設けられている。つまり、該バルコニーに降り
込んだ雨水等は、該バルコニーの床躯体を水勾配によっ
て集水口部に流入し、該集水口部を介して排水用配管に
流れ込み、該排水用配管を介して雨水処理用の下水本管
等に導水処理されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ビル等のバル
コニーが、清掃等の管理が十分に行われず長期間放置さ
れることがある(例えば、高層ビル等では、下層階が完
成した後、上層階が完成するまでには長期間の時間差が
生じるので、特に下層階のバルコニーにおいては、該下
層階が完成した後、該高層ビル等が竣工して居住者が入
居するまで長期間、十分な管理が行われず放置されるこ
とになる。)。長期間放置されたバルコニーでは、枯れ
葉やゴミ等が飛来して集水口部に目詰まりするので、雨
水等の排水が十分にできなくなる。即ち、集水口部に流
入できなかった雨水等は、バルコニーの床躯体に溜り、
さらに床躯体から溢れて、ビル等の外壁面等を汚すとい
う不都合が生じていた。そこで本発明は上記事情に鑑
み、集水口部が目詰まりしても雨水等の排水が十分に可
能である、バルコニーにおける排水設備構造を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、構造物(1)の側方に設けられるバルコニー床
躯体(6)を有し、前記バルコニー床躯体(6)の先端
部(6c)に、該バルコニー床躯体(6)の床上面(6
d)より上方に突出する突出堰部(6b)を設け、前記
バルコニー床躯体(6)の床上面(6d)に第一集水位
置(DS1)を設定し、前記バルコニー床躯体(6)の
床上面(6d)に、前記第一集水位置(DS1)に向か
って傾斜する形の水勾配(N)を形成し、前記バルコニ
ー床躯体(6)の床上面(6d)側のうち、前記第一集
水位置(DS1)よりも高く、前記突出堰部(6b)の
上端(6e)よりも低いレベル位置に第二集水位置(D
S2)を設定し、前記バルコニー床躯体(6)に第一排
水手段(11)を、前記第一集水位置(DS1)に該第
一排水手段(11)の第一水受入部(11a)を配置さ
せる形で設置し、第二排水手段(10)を、前記第二集
水位置(DS2)に該第二排水手段(10)の第二水受
入部(12)を配置させる形で設置して構成される。ま
た本発明のうち第二の発明は、第一の発明において、前
記第二排水手段(10)は、前記バルコニー床躯体
(6)を上下に貫通する形の排水用竪管(10)であ
り、前記第二水受入部(12)は、前記排水用竪管(1
0)の管壁(10a)を貫通した排水穴(12)であ
る。また本発明のうち第三の発明は、第二の発明におい
て、前記排水穴(12)において前記排水用竪管(1
0)の内外間を閉鎖する閉鎖手段(15、31)を、前
記排水用竪管(10)の外部から内部に向かう水圧力
(F1)が該閉鎖手段(15、31)に作用する際に開
放状態となる形で設けて構成される。また本発明のうち
第四の発明は、第二の発明において、前記排水用竪管
(10)の内部に、前記排水穴(12)に対応した形で
ひさし部材(35)を設けて構成される。なお、( )
内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜
的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定
拘束されるものではない。以下の作用の欄についても同
様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、第一水受入部(11a)が目詰まりしていない場合
には、バルコニー(5)に降り込んだ雨水等は、該バル
コニー床躯体(6)の水勾配(N)に従って床上面(6
d)を流動して第一水受入部(11a)より第一排水手
段(11)に流入して排水処理され、また第一水受入部
(11a)が目詰まりしている場合には、バルコニー
(5)に降り込んだ雨水等は、バルコニー床躯体(6)
の床上面(6d)側に溜るようになり、雨水等が更に続
けて降り込むことにより該溜った雨水の水位は更に上昇
して、第二集水位置(DS2)に到達し、到達した雨水
は第二排水手段(10)の第二水受入部(12)より第
二排水手段(10)に適宜流入して排水処理される。ま
た本発明のうち第二の発明では、排水用竪管(10)
は、バルコニー床躯体(6)の床上面(6d)側に溜る
雨水を排水処理する機能と、前記構造物(1)のうち前
記バルコニー床躯体(6)よりも上層箇所において集水
される雨水等を該バルコニー床躯体(6)よりも下方に
輸送する機能との両方を兼ね備える。また本発明のうち
第三の発明では、排水用竪管(10)内を排水穴(1
2)付近において落下通過する水の、該排水用竪管(1
0)外への飛び出しは、閉鎖手段(15、31)によっ
て防止される。また本発明のうち第四の発明では、排水
用竪管(10)内を排水穴(12)付近において落下通
過する水の、該排水用竪管(10)外への飛び出しは、
ひさし部材(35)によって防止され、排水穴(12)
は常時開放される。
【0006】
【実施例】図1は、本発明によるバルコニーにおける排
水設備構造の一実施例を適用した建物のバルコニーユニ
ット付近を示す断側面図、図2は、図1に示す排水設備
構造の排水竪管のうち排水口付近を示す鉛直断面図、図
3は、図2のX1−Y1線断面図、図4は、本発明によ
るバルコニーにおける排水設備構造の別の実施例につい
て、該排水設備構造の排水竪管のうち排水口付近を示す
鉛直断面図、図5は、本発明によるバルコニーにおける
排水設備構造の別の実施例について、該排水設備構造の
排水竪管のうち排水口付近を示す側面図、図6は、図5
のX2−Y2線断面図、図7は、本発明によるバルコニ
ーにおける排水設備構造の別の実施例について、該排水
設備構造の排水竪管のうち排水口付近を示す鉛直断面図
である。
【0007】高層マンション等である建物1は、図1に
示すように、鉄筋コンクリート等からなる躯体構造物2
を有しており、躯体構造物2は、複数の柱と梁(共に図
示せず)及び、複数層状に設けられたスラブ3(図1で
は1つのみ図示)及び、該躯体構造物2の構造上の外周
部を形成する鉛直な外壁2aから構成されている。ま
た、躯体構造物2の外壁2a側には、複数のバルコニー
ユニット5(図1では1つのみ図示)が各階のスラブ3
に対応した形で上下方向に隣接する形で設けられてい
る。これらバルコニーユニット5には、本発明によるバ
ルコニーにおける排水設備構造が適用されている。即
ち、各バルコニーユニット5は、各階のスラブ3に対応
したレベル位置において躯体構造物2の水平側方外部に
突出した形で設けられた略水平板状の床躯体6を有して
おり、床躯体6の上面6d側は該躯体6内への水等の浸
透を防止する防水モルタル6aによって構成されてい
る。また、床躯体6の上面6dには第一集水位置DS1
が設定されており、床躯体6の上面6dには、第一集水
位置DS1に向かって低傾する形の水勾配Nが形成され
ている。更に、床躯体6のうち建物1と反対方向に向か
って突出した側(即ち、図1の紙面左側)の縁端である
先端部6cには、該先端部6cに沿ってパラペット部6
aが設けられている(なお、床躯体6の図示しない側端
部、即ち図1の紙面手前側或いは奥側における端部等に
もパラペット部或いは壁等の部材が適宜設けられてい
る。)。なお、パラペット部6bの上端6e側には所定
の防護柵7(一点鎖線で図示)が立設されており、床躯
体6上に存在する人等が誤って落下しないようになって
いる。
【0008】建物1には、図1に示すように、排水管ユ
ニット9が設けられており、排水管ユニット9は、上下
方向に伸延した形の排水竪管10を有している。排水竪
管10は、上下方向に隣接するバルコニーユニット5、
5間を上下方向に連絡する形で配管されていると共に、
各バルコニーユニット5において、床躯体6を上下方向
に貫通した形で、予め設定されている所定の配管位置Q
1(例えば、躯体構造物2の外壁2aの近傍等)に配管
されている(但し、排水竪管10の貫通箇所において、
排水竪管10と床躯体6との間は水密になってい
る。)。また、排水竪管10の図示しない下端側は、図
示しない雨水処理用の下水本管に到達しており、排水竪
管10内に流入した水等は、該排水竪管10を介して図
示しない下水本管に導水処理されるようになっている。
排水竪管10には、該排水竪管10が貫通する各床躯体
6の下面の位置に対応した箇所において、略横方向に伸
延した枝管11がそれぞれ接続されて設けられており、
枝管11の先端側は対応した各床躯体6に対して、その
下面側より上方に向けて突入している(但し、枝管11
の突入箇所において、枝管11と床躯体6との間は水密
になっている。)。床躯体6に突入した枝管11の先端
側は、床躯体6の上面側に設定されている第一集水位置
DS1に到達しており、枝管11の先端側には該第一集
水位置DS1において、水等を受容し得る集水口部11
aが形成されている。
【0009】更に、各床躯体6においては、前記排水竪
管10の配管位置Q1のうち、該床躯体6の上面6dよ
りやや上側の位置で、かつ前記第一集水位置DS1より
高いレベル位置で、しかも該床躯体6の前記パラペット
部6bの上端6eよりも低いレベル位置において第二集
水位置DS2がそれぞれ設定されており、従って前記排
水竪管10には、図1乃至図3に示すように、該第二集
水位置DS2に対応する形で、該排水竪管10の管壁1
0aを貫通した形の排水口12が設けられている。排水
口12には、該排水口12を排水竪管10の外周面側か
ら覆う形で板状のメッシュ13(従って水等が通過し得
る部材)が設置されており、また排水口12には、該排
水口12を排水竪管10の内周面側から開閉し得る開閉
手段15が設置されている。即ち、開閉手段15は、排
水口12を排水竪管10の内周面側から閉鎖し得る形
の、従って円筒形に沿った板状のゴム部材等からなる開
閉弁15aを有しており、開閉弁15aの上端側は、ヒ
ンジ15bを介して管壁10aに蝶着されている。つま
り、開閉弁15aはヒンジ15bを介して、管壁10a
に対して接近・後退する方向、即ち図2及び図3の矢印
A、B方向に回動移動され得るようになっており、通常
状態(即ち、開閉弁15aに水圧力等がかかっていない
状態)では、開閉弁15aは自重により管壁10aに隣
接した位置に位置し、従って該管壁10aに沿って排水
口12を閉鎖させている。また、外部から矢印B方向で
所定の大きさの水圧力等が開閉弁15aに対して作用し
ている場合には、開閉弁15aは矢印B方向に押圧移動
されるので(図2の二点鎖線で図示)、排水口12を開
放させる。
【0010】建物1及び、そのバルコニーユニット5及
び、排水管ユニット9は以上のように構成されているの
で、各バルコニーユニット5に降り込んだ雨水は、該バ
ルコニーユニット5の床躯体6の上面6dに到達し、床
躯体6の上面6dに形成された水勾配Nに従って前記第
一集水位置DS1に流動し、該第一集水位置DS1に設
けられている集水口部11a(即ち、目詰まりなどして
いない状態の集水口部11a)に流入し、従って枝管1
1に流入し、該枝管11を介して排水竪管10に流れ込
み、該排水竪管10を介して雨水処理用の図示しない下
水本管に導水処理される。なお、排水竪管10の内部で
あり、前記排水口12付近においては、上方から下方に
向けて落下する水(例えば、上層階のバルコニーユニッ
ト5等において集水された水)が通過する。しかし、排
水口12には開閉手段15が設けられており、開閉弁1
5aは排水口12を閉鎖させているので(なぜなら、矢
印B方向の水圧力等が開閉弁15aに対して作用してい
ないから)、該排水口12付近を落下し通過する水が該
排水口12を介して該排水竪管10外に飛び出すことは
防止されている。
【0011】ところで、建物1は、上述したように高層
マンション等であるため、下層階が完成した後、上層階
が完成するまでには長期間の時間差が生じる。従って、
特に下層階のバルコニーユニット5においては、該下層
階が完成した後、該建物1が竣工して居住者が入居する
まで長期間、十分な管理が行われず放置されることにな
る。長期間放置される間に、該下層階のバルコニーユニ
ット5には枯れ葉やゴミ等が飛来して、該バルコニーユ
ニット5の床躯体6上に堆積されることになる。また、
床躯体6上に堆積された枯れ葉やゴミ等は、堆積後に該
バルコニーユニット5に降り込んだ雨水等の流動によっ
て第一集水位置DS1に流動し、該第一集水位置DS1
に設けられている集水口部11aに到達して、該集水口
部11aを目詰まりさせることになる。以上のように集
水口部11aが目詰まりした状態になった後、更に該バ
ルコニーユニット5に降り込んだ雨水は、該バルコニー
ユニット5の床躯体6の上面6dに到達し、床躯体6の
上面6dの水勾配Nに従って前記第一集水位置DS1に
流動しようとするが、該第一集水位置DS1に設けられ
ている集水口部11aが目詰まりしており、従って集水
口部11aに到達した雨水は該集水口部11aを介して
枝管11に殆ど(或いは、全く)流入できない。つま
り、床躯体6の上面6d側に到達した雨水は、床躯体6
の上面6d側に溜るようになる。
【0012】更に続けて、前記バルコニーユニット5に
降り込んだ雨水は、同様にして床躯体6の上面6d側に
溜り、従って溜った雨水の水位が上昇して、前記第一集
水位置DS1より高いレベル位置で、しかも該床躯体6
の前記パラペット部6bの上端6eよりも低いレベル位
置に存在する第二集水位置DS2に到達する。即ち、第
二集水位置DS2に設けられている前記排水竪管10の
排水口12に到達する(なお、排水口12に到達する雨
水は、該排水口12に設置されている前記メッシュ13
を透過する形で到達する。即ち、メッシュ13を透過さ
せることにより、雨水と共に流動してくるゴミ等を排水
口12に進入させず、よって排水口12の目詰まりを極
力防止している。)。排水口12に到達した雨水は、該
排水口12を排水竪管10の内部に向かって通過しよう
とする。つまり、該排水口12に設置されている開閉手
段15の開閉弁15aには、この雨水によって図2及び
図3に示す矢印B方向に、所定の水圧力F1が作用する
ことになるので、該開閉弁15aは矢印B方向に押され
て移動し(図2の二点鎖線で図示)、該排水口12を開
放させる。該排水口12の開放によって、排水口12に
到達した雨水は排水竪管10内に流れ込み、該排水竪管
10を介して雨水処理用の図示しない下水本管に導水処
理される。故に、床躯体6の上面6d側に溜った雨水
は、その水位がパラペット部6bの上端6eに到達する
前に第二集水位置DS2の排水口12に到達し、該排水
口12を介して適宜排水竪管10に排水されるので、該
水位がパラペット部6bの上端6eのレベルを越えてバ
ルコニーユニット5の外部に溢れ、建物1の外壁等を汚
すという不都合が極力防止されている。なお、排水竪管
10の開閉手段15において、開閉弁15aが矢印B方
向に押圧移動した状態、即ち排水口12を開放した状態
になっている際には、排水竪管10の内部から見ると、
図2の二点鎖線で示すように、開閉弁15aが排水口1
2に対するひさしを形成するような状態に配置されてい
る。つまり、排水口12付近で排水竪管10内を下方向
に落下通過する水は、該排水口12に対するひさしを形
成するような状態に配置された開閉弁15aによって、
該排水口12に到達することが極力防止されており、該
排水口12から排水竪管10外に飛び出るようなことが
殆どないので都合がよい。
【0013】なお、上述した実施例の開閉手段15にお
いて、管壁10aと開閉弁15aを蝶着しているヒンジ
15bのかわりに(或いは、ヒンジ15bと併用し
て)、管壁10aと開閉弁15aを接続する形の板バネ
30等の弾性手段を設置してもよい。即ち、開閉手段1
5の開閉弁15aに、図7に示すように、該開閉弁15
aと管壁10aとの間を接続する形の板バネ30を設け
る。板バネ30は開閉弁15aに対して、管壁10aに
向かう方向、即ち図7の矢印A方向の力を加えており、
その他の外部力が開閉弁15aに対して作用していない
場合には、開閉弁15aは板バネ30から受ける力によ
り、矢印A方向に、従って管壁10aに押しつけられ、
排水口12を閉鎖させている。また逆に、外部から矢印
B方向(即ち、矢印A方向と逆の方向)で所定の大きさ
の水圧力等が開閉弁15aに対して作用している場合に
は、開閉弁15aは板バネ30から受ける矢印A方向の
力に逆らって矢印B方向に移動し(図7の二点鎖線で図
示)、従って排水口12を開放させる。板バネ30等の
弾性手段を設置することにより、開閉弁15aの閉鎖
は、板バネ30から受ける力により一層確実になる。
【0014】また、上述した実施例の開閉手段15にお
いて、排水口12に対して、開閉手段15の代わりにひ
さし部材であるひさし板35を設けてもよい。即ち、排
水口12において排水竪管10の内部側に、板状の部材
であるひさし板35を、該排水口12に対するひさしを
形成するような状態で、固定的に配設する。従って、排
水竪管10の外部から排水口12に到達した雨水は、常
に開放された状態の排水口12にスムーズに流入するの
で、排水が一層円滑に行われる。
【0015】また、上述した実施例の開閉手段15にお
いて、開閉弁15a等のかわりにパッキン手段31を設
けてもよい。即ち、パッキン手段31は、図5及び図6
に示すように、本体32を有しており、本体32はゴム
等の可撓性部材により、底面が無く中空なる円錐を横方
向に転倒させた形状に成形されている。つまり、本体3
2は先端32aを排水竪管10の内部方向に向けた形
で、しかも本体32の開口部32b側を排水口12に、
排水竪管10の内部側から整合させる形で、排水竪管1
0の内部側の管壁10aに適宜固定されて設けられてい
る。また、本体32には先端32aから開口部32b側
にかけて複数筋の切れ目33が設けられており、よっ
て、本体32の先端32a側は、図6の二点鎖線に示す
ように、これら切れ目33を利用して容易に開口し得る
ようになっている。従って、排水竪管10の外部から排
水口12に到達した雨水は、該排水口12を介して本体
32の内部32cに進入し、内部32cに進入した雨水
は、その水圧力によって本体32の先端32a側を押圧
して開口させ、排水竪管10内部に流入する。また、雨
水と共に流動してくるゴミ等は本体32の内部32cに
留まるので、排水口12には上述した実施例で設けられ
ているメッシュ13等を設置しなくてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、建物1等の構造物の側方に設けられる床躯体6
等のバルコニー床躯体を有し、前記バルコニー床躯体の
先端部6c等の先端部に、該バルコニー床躯体の上面6
d等の床上面より上方に突出するパラペット部6b等の
突出堰部を設け、前記バルコニー床躯体の床上面に第一
集水位置DS1等の第一集水位置を設定し、前記バルコ
ニー床躯体の床上面に、前記第一集水位置に向かって傾
斜する形の水勾配N等の水勾配を形成し、前記バルコニ
ー床躯体の床上面側のうち、前記第一集水位置よりも高
く、前記突出堰部の上端6e等の上端よりも低いレベル
位置に第二集水位置DS2等の第二集水位置を設定し、
前記バルコニー床躯体に枝管11等の第一排水手段を、
前記第一集水位置に該第一排水手段の集水口部11a等
の第一水受入部を配置させる形で設置し、排水竪管10
等の第二排水手段を、前記第二集水位置に該第二排水手
段の排水口12等の第二水受入部を配置させる形で設置
して構成されるので、第一集水位置に配置された第一排
水手段の第一水受入部が目詰まりしていない場合には、
バルコニーに降り込んだ雨水等は、該バルコニー床躯体
の水勾配に従って床上面を第一集水位置に流動して第一
水受入部より第一排水手段に流入し、該第一排水手段を
介して排水処理される。また第一水受入部が目詰まりし
ている場合には、バルコニーに降り込んだ雨水等は、第
一集水位置の第一水受入部から殆ど或いは全く排水され
ないので、バルコニー床躯体の床上面側に溜るようにな
り、バルコニーに雨水等が更に続けて降り込むことによ
り該溜った雨水の水位は更に上昇して、第二集水位置に
到達し、到達した雨水は第二集水位置に配置されている
第二排水手段の第二水受入部より第二排水手段に適宜流
入し、該第二排水手段を介して排水処理される。つま
り、床上面側に溜った雨水は突出堰部の上端よりも低い
レベル位置の第二水受入部を介して適宜排水されるの
で、床上面側に溜った雨水の水位が突出堰部の上端をこ
えてバルコニー外に溢れ出ることはなく、よって、バル
コニー外にある、構造物の外壁面等が汚されないので都
合がよい。
【0017】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明において、前記第二排水手段は、前記バルコニー床躯
体を上下に貫通する形の排水竪管10等の排水用竪管で
あり、前記第二水受入部は、前記排水用竪管の管壁10
a等の管壁を貫通した排水口12等の排水穴であるの
で、前記排水用竪管は1ユニットの部材でありながら、
2つの機能、即ちバルコニー床躯体の床上面側に溜る水
を排水処理する機能と、前記構造物のうち前記バルコニ
ー床躯体よりも上層箇所において集水される雨水等を該
バルコニー床躯体よりも下方に輸送する機能との両方を
兼ね備えている。つまり、第一の発明による効果に加え
て、構造物全体におけるより合理的な排水設備構造が実
現できるので都合がよい。
【0018】また本発明のうち第三の発明は、第二の発
明において、前記排水穴において前記排水用竪管の内外
間を閉鎖する開閉手段15、パッキン手段31等の閉鎖
手段を、前記排水用竪管の外部から内部に向かう水圧力
F1等の水圧力が該閉鎖手段に作用する際に開放状態と
なる形で設けて構成されるので、前記排水用竪管内を前
記排水穴付近において落下通過する水が該排水用竪管外
に飛び出すことは、閉鎖手段によって極力防止されてい
る。つまり、第二の発明による効果に加えて、排水穴か
らバルコニー床躯体への不用意な水漏れが防止されてお
り都合がよい。
【0019】また本発明のうち第四の発明は、第二の発
明において、前記排水用竪管の内部に、前記排水穴に対
応した形でひさし板35等のひさし部材を設けて構成さ
れるので、前記排水用竪管内を前記排水穴付近において
落下通過する水が該排水用竪管外に飛び出すことは、ひ
さし部材によって極力防止されている。つまり、第二の
発明による効果に加えて、排水穴からバルコニー床躯体
への不用意な水漏れが防止されており都合がよい。ま
た、前記排水穴は何らかの部材で閉鎖されている必要が
無く、常時開放しておくことが可能となるので、該排水
穴において排水用竪管の外部から内部に向かう水は、排
水用竪管に対してよりスムーズに流入することができ、
バルコニーにおける排水動作はより一層スムーズにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるバルコニーにおける排水
設備構造の一実施例を適用した建物のバルコニーユニッ
ト付近を示す断側面図である。
【図2】図2は、図1に示す排水設備構造の排水竪管の
うち排水口付近を示す鉛直断面図である。
【図3】図3は、図2のX1−Y1線断面図である。
【図4】図4は、本発明によるバルコニーにおける排水
設備構造の別の実施例について、該排水設備構造の排水
竪管のうち排水口付近を示す鉛直断面図である。
【図5】図5は、本発明によるバルコニーにおける排水
設備構造の別の実施例について、該排水設備構造の排水
竪管のうち排水口付近を示す側面図である。
【図6】図6は、図5のX2−Y2線断面図である。
【図7】図7は、本発明によるバルコニーにおける排水
設備構造の別の実施例について、該排水設備構造の排水
竪管のうち排水口付近を示す鉛直断面図である。
【符号の説明】
1……構造物(建物) 5……バルコニー(バルコニーユニット) 6……バルコニー床躯体(床躯体) 6b……突出堰部(パラペット部) 6c……先端部 6d……床上面(上面) 6e……上端 10……第二排水手段、排水用竪管(排水竪管) 10a……管壁 11……第一排水手段(枝管) 11a……第一水受入部(集水口部) 12……第二水受入部、排水穴(排水口) 15……閉鎖手段(開閉手段) 31……閉鎖手段(パッキン手段) 35……ひさし部材(ひさし板) DS1……第一集水位置 DS2……第二集水位置 F1……水圧力 N……水勾配

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の側方に設けられるバルコニー床躯
    体を有し、 前記バルコニー床躯体の先端部に、該バルコニー床躯体
    の床上面より上方に突出する突出堰部を設け、 前記バルコニー床躯体の床上面に第一集水位置を設定
    し、 前記バルコニー床躯体の床上面に、前記第一集水位置に
    向かって傾斜する形の水勾配を形成し、 前記バルコニー床躯体の床上面側のうち、前記第一集水
    位置よりも高く、前記突出堰部の上端よりも低いレベル
    位置に第二集水位置を設定し、 前記バルコニー床躯体に第一排水手段を、前記第一集水
    位置に該第一排水手段の第一水受入部を配置させる形で
    設置し、 第二排水手段を、前記第二集水位置に該第二排水手段の
    第二水受入部を配置させる形で設置して構成したバルコ
    ニーにおける排水設備構造。
  2. 【請求項2】前記第二排水手段は、前記バルコニー床躯
    体を上下に貫通する形の排水用竪管であり、 前記第二水受入部は、前記排水用竪管の管壁を貫通した
    排水穴である請求項1記載のバルコニーにおける排水設
    備構造。
  3. 【請求項3】前記排水穴において前記排水用竪管の内外
    間を閉鎖する閉鎖手段を、前記排水用竪管の外部から内
    部に向かう水圧力が該閉鎖手段に作用する際に開放状態
    となる形で設けて構成した請求項2記載のバルコニーに
    おける排水設備構造。
  4. 【請求項4】前記排水用竪管の内部に、前記排水穴に対
    応した形でひさし部材を設けて構成した請求項2記載の
    バルコニーにおける排水設備構造。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040043246A (ko) * 2002-11-16 2004-05-24 김갑진 아파트의 각 세대에 설치되는 화단용 배수트랩과 발코니용배수트랩을 하나의 배수라인으로 연결 되도록 한 배수트랩
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