JPH08190999A - 多極磁場測定装置 - Google Patents

多極磁場測定装置

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JPH08190999A
JPH08190999A JP362195A JP362195A JPH08190999A JP H08190999 A JPH08190999 A JP H08190999A JP 362195 A JP362195 A JP 362195A JP 362195 A JP362195 A JP 362195A JP H08190999 A JPH08190999 A JP H08190999A
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rotating
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rotary
electromagnet
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信太郎 福本
Masabumi Motooka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁石の磁場中心と磁極間ギャップの幾何学
的中心との関係を容易に測定し、測定精度が高く、且
つ、安価に製作する。 【構成】 被測定用電磁石(図示しない)をX,Y,Z
方向に回動すると共に、水平・垂直方向移動可能な駆動
台上に取り付け、その電磁石内に回転コイル1を挿入
し、コイル駆動部20により回転コイル1を回転し、電
磁石から発生する磁場を測定する。この測定に先だって
駆動台18上に電磁石を装着する前に、駆動台18に設
置した図示しない回転軸測定装置の変位センサで、予め
回転コイル1の中心軸の幾何学的ずれを求めておき、こ
のずれと上記電磁石装着時に求めた磁場中心とから、電
磁石の磁場中心と磁極間ギャップの幾何学的中心とのず
れを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷電粒子加速器等に
使用される電磁石の磁場測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射光実験施設等の加速器では、低エミ
ッタンス化、高輝度化を実現する上で、多極電磁石の磁
極間ギャップの幾何学的中心と磁場中心のずれがどの程
度であるか磁場測定により見積もる必要があり、磁場の
強度のみならず磁場中心も測定可能な磁場測定装置が用
いられるようになってきた。
【0003】図13は例えばオランダ国DANFYSIK社カタ
ログMULTIPOLE MAGNET MEASUERMENTSYSTEM MODEL 692に
記載された従来の多極磁場測定装置の側面図である。図
13において、1は回転コイル、2a、2bは軸受、3
はDCモーター、4はロータリーエンコーダー、5a、
5bはフレキシブルカップリング、6は電磁石架台、7
a、7bは駆動装置、8はレーザー、9a、9bはフォ
トディテクター、10a、10bはフォトディテクター
支持台。11はレーザー支持台、12はベース架台、1
3は被測定用電磁石である。
【0004】図14は被測定用電磁石13の構造を示す
もので、この図では4極の電磁石の場合を示している。
図15は従来の多極磁場測定装置の回転コイルの構造を
示す斜視図である。図15において、14a,14bは
巻枠で、ピックアップコイル15を両側から挟んで保持
し、円周方向の4箇所の溝を用い固定用バンド(図示せ
ず)で固定する。16は信号取り出しリード、17a,
17bは黄銅等の非磁性金属のチャッキングカラーで、
巻枠14a,14bの両端部を保持する。図16はピッ
クアップコイル15の巻回状態を示す斜視図、図17は
測定動作のフローチャートである。
【0005】次に動作について図17のフローチャート
と共に説明する。多極磁場測定装置は、図13に示すよ
うに、電磁石架台6に固定された被測定用電磁石13は
駆動装置7a、7bにより水平および垂直方向の平行移
動と直交する3軸周りの回転が可能になっている。
【0006】被測定用電磁石13の磁極間ギャップの幾
何学的中心を軸受2a、2bがなす回転軸Aと概略一致
させるように被測定用電磁石13を駆動台18上に取り
付ける(ステップS1)。
【0007】DCモーター3を取り外して、回転コイル
1を軸受から被測定電磁石13の磁極間ギャップに挿
入、回転コイル1をフレキシブルカップリング5bでロ
ータリーエンコーダー4と固定し、再びDCモーター3
を取り付けて同様にフレキシブルカップリング5aで回
転コイルと固定する。(ステップS2)
【0008】この状態で、被測定電磁石13を励磁し、
DCモーター3により回転コイルを回転させると、図1
5に示すピックアップコイル15が磁場をよぎり信号取
り出しリード16に電圧が誘起される。この誘起電圧を
測定し、この誘起電圧をロータリーエンコーダー4の検
出した角度で積分し、周波数解析等を行うことにより、
磁場の多極成分の強度や磁場の中心位置を求める(ステ
ップS3)。
【0009】さらに、図13に示す回転コイルの回転軸
と平行な軸B上に支持台10a、10bで設置されたフ
ォトディテクター9a、9bを用いて、支持台11に設
置したレーザー8のビーム軸をB軸上におき、回転コイ
ルの信号出力の周波数解析の結果を見ながら、駆動装置
7a,7bを用いて回転コイル1の回転軸と磁場の中心
軸が一致するまで移動させる(ステップS4)。
【0010】最後に、B軸上に合わせたレーザービーム
を使って、被測定用電磁石13上に設置されたフォトデ
ィテクターと回転コイル1の回転軸との相対位置関係を
測定し、磁極間ギャップの幾何学的中心と磁場中心のず
れを求める(ステップS5)。
【0011】なお、この例では上記の機器は共通のベー
ス架台12上に設置されているが、電磁石の架台や駆動
装置は別置きされている場合もある。
【0012】また、図15に示すように、回転コイル
は、中実の絶縁物の丸棒を分割、溝加工等をして巻枠1
4a、14bとし、溝に沿わせてピックアップコイルを
巻線し取り付けた後、円柱に組み立て、主として金属で
できたチャッキングカラー17a、17bを取り付けて
いる。回転コイルを多極磁場測定装置に組み込む際は、
チャッキングカラー部を軸受に取り付け、回転を支える
ようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の多極磁場測定装
置は以上のように構成されているので、回転コイルの回
転軸と平行な軸を示すフォトディテクター等の基準を、
測定装置上にあらかじめ高精度に配置しておく必要があ
り、フォトディテクターを設置する支持台等を高精度に
加工、設置しなければならない。また、回転コイルの回
転軸を決定するために軸受部に取り付ける計測用の治工
具が必要となる。さらに、それで求めた回転軸は軸受部
あるいは計測用治工具の回転中心であって、回転コイル
のたわみ等を含めた実際の回転中心とは正確に一致しな
い等の問題点があった。
【0014】また、従来の多極磁場測定装置の回転コイ
ルは、中実の絶縁物の丸棒を分割、棒加工等をして巻枠
としているので、ピックアップコイルの位置精度は巻枠
である丸棒および溝の加工精度で決定され、この機械加
工に多大な労力を要していた。また、自重によるたわみ
が大きい等の強度上の問題があった。
【0015】この発明は、上記課題を解消するためにな
されたもので、回転コイルの回転軸あるいはこれと一致
する磁場中心と電磁石の磁極間ギャップの幾何学的中心
の関係を容易に測定でき、測定精度が高く、安価に製作
できる多極磁場測定装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)この発明に係る多極磁場測定装置は、多極磁場を
発生する被測定用電磁石の磁場中で回転し、その発生電
圧を出力する巻線を内蔵した円柱状の回転コイルと、こ
の回転コイルの両端部を着脱自在に軸受部で把持して回
転させる回転装置と、上記回転コイルの回転に応じて回
転角度位置信号を出力する角度位置検出手段と、上記回
転コイルからの出力信号と上記回転角度位置信号から上
記電磁石の磁場中心を予測する磁場中心予測手段と、こ
の予測結果に基づいて上記電磁石の磁場中心と回転コイ
ルの中心とを一致させるように上記電磁石と上記回転コ
イルとの相対位置関係を変化させる駆動装置と、回転コ
イルの中心軸と予め設定したアライメント基準との位置
の変位を導出する位置変位導出手段とを備え、上記駆動
装置により上記電磁石の磁場中心と上記回転コイルの中
心とを一致させた結果の位置情報、および上記位置変位
導出手段で求めた位置変位とから上記電磁石の幾何学的
中心と磁場中心とのずれを求めるようにしたものであ
る。
【0017】(2)また、位置変位導出手段は、回転コ
イルを回転して回転位置に対する変位量を求め、この位
置の変位量と予め設定したアライメント基準とから、回
転コイルの中心軸と予め設定したアライメント基準との
位置の変位を導出する手段としたものである。
【0018】(3)また、回転コイルは、外筒と、この
外筒と同心円筒で、上記外筒の両端部を保持すると共
に、回転装置に把持されるチャッキングカラーと、上記
外筒内に配設された巻枠と、この巻枠に保持され上記外
筒の中心軸に対して対称且つ平行に巻かれた巻線と、上
記外筒に設けられ上記巻線と巻枠とを上記外筒の径方向
に移動自在に支持して位置調整を行う位置調整手段と、
上記外筒に設けられ外部から巻枠位置を測定可能とする
測定用孔で構成したものである。
【0019】(4)また、外筒の筒表面近傍の磁場を検
出する別の巻線を追加したものである。
【0020】(5)また、回転装置は、回転コイルを駆
動する駆動源を駆動モータとし、この駆動モータを上記
回転コイルの回転軸から外れた位置に配設すると共に、
上記駆動モータから動力伝達手段を介して上記回転コイ
ルを駆動し、且つ、上記回転コイルが回転軸方向に挿脱
自在となるよう構成したものである。 (6)また、回転コイルを把持する回転装置の把持機構
は、回転装置の軸受側から回動自在に保持され、且つ、
その内側に回転軸方向のテーパを設けると共に、回転コ
イルが挿入される回転軸と、この回転軸のテーパに対向
するテーパを設けた回転コイル把持用のテーパスプリン
グコレットと、このテーパスプリングコレットを回転軸
方向に押圧して締め付け上記回転コイルを把持する押圧
手段で構成したものである。
【0021】(7)また、回転コイルを把持する回転装
置の把持機構は、上記回転装置の軸受側から回動自在に
保持され、且つ、その内側に回転コイルが挿入される回
転軸と、この回転軸と共に回動すると共に軸方向に摺動
し、且つ、その内側に回転軸方向のテーパを設けたスラ
ストスリーブと、このスラストスリーブのテーパと対向
するテーパを設け、且つ、回転軸方向の移動を規制され
た上記回転コイル把持用の逆テーパスプリングコレット
と、上記スラストスリーブを回転軸方向に押圧すること
により上記逆テーパスプリングコレットを締め付けて上
記回転コイルを把持する押圧手段とで構成したものであ
る。
【0022】
【作用】
(1)この発明の多極磁場測定装置は、回転コイルを電
磁石の磁場中で回転し、その発生電圧と回転角度の位置
信号から電磁石の磁場中心を予測し、この予測結果に基
づいて上記電磁石の磁場中心と回転コイルの中心とを一
致させるように上記電磁石と上記回転コイルとの相対位
置関係を駆動装置で変化させ、一方、回転コイルの中心
軸と予め設定したアライメント基準との位置の変位を導
出しておき、上記駆動装置により上記電磁石の磁場中心
と上記回転コイルの中心とを一致させた結果の位置情
報、および上記位置変位導出手段で求めた位置変位とか
ら上記電磁石の幾何学的中心と磁場中心とのずれを求め
る。
【0023】(2)また、位置変位導出手段は、回転コ
イルを回転して回転位置に対する変位量を求め、この位
置の変位量と予め設定したアライメント基準とから、回
転コイルの中心軸と予め設定したアライメント基準との
位置の変位を導出する。
【0024】(3)また、回転コイルは、外筒の両端部
をチャッキングカラーで保持し、外筒の中心軸に対して
対称且つ平行に巻かれた巻線と、この巻線を保持する巻
枠とを位置調整手段で外筒の径方向に移動自在に支持し
て位置調整を行い、その巻枠位置を測定用孔を利用して
測定する。
【0025】(4)また、巻線は、外筒の筒表面近傍の
磁場を検出する別の巻線を追加し、この巻線からも磁場
に対応した誘起電圧を発生する。
【0026】(5)また、回転装置は、回転コイルを駆
動する駆動モータを、回転コイルの回転軸から外れた位
置に配設し、回転コイルが回転軸方向に挿脱自在となる
よう構成する。 (6)また、回転コイルを把持する回転装置の把持機構
は、テーパスプリングコレットを回転軸方向に押圧して
回転コイルを把持する。
【0027】(7)また、回転コイルを把持する回転装
置の把持機構は、スラストスリーブを回転軸方向に押圧
して逆テーパスプリングコレットで回転コイルを把持す
る。
【0028】
【実施例】
実施例1.この発明の実施例1を図に基づいて説明す
る。図1は多極磁場測定装置の本体を示す斜視図、図2
は左記本体に取り付けられた回転軸測定装置を示す側面
図、図3は回転軸測定装置の変位センサ駆動部を示す斜
視図、図4、図5は測定動作のフローチャートである。
【0029】図において、1、4、12は従来例と同様
でありその説明は省略する。18は電磁石架台とその駆
動装置からなる駆動台、19は電磁石固定用レバー、2
0は軸受および駆動装置からなるコイル回転駆動部、2
1は軸受およびロータリーエンコーダーからなるコイル
信号取り出し部、22a、22bはアライメント位置基
準台、23は変位センサ駆動部、24a、24bは変位
センサで、例えば、市販されている渦電流式変位センサ
では1μmの変位を1mVの出力電圧で検出することが
てきる。25は測定架台、26は回転円筒、27はリニ
アガイドレール、28は測定位置基準台、29は測定リ
ングである。
【0030】次に動作について図4、図5のフローチャ
ートと共に説明する。駆動台18上に、リニアガイドレ
ール27を有する測定架台25を設置し、その上に変位
センサ駆動部23を設置する。測定位置基準台28を取
り付け、回転円筒26に変位センサ24a、24bを取
り付ける。この変位センサ駆動部23は図2のように、
駆動台18によって水平および垂直方向に移動させるこ
とができ、また、X,Y,Z方向に回動することができ
る。更に、リニアガイドレール27上を移動させること
ができる。
【0031】変位センサ駆動部23には、変位センサ2
4a、24bを取り付けた回転円筒26があり、変位セ
ンサ24a、24bが回転コイル1の周りを回動してそ
の変位を測定する。なお、図2の変位センサ駆動部23
の右側にある目盛りは変位センサ24a、24bの回転
角を読み取る目盛りである。
【0032】測定位置基準台28は変位センサ駆動部2
3上に取り付けられ、回転円筒26の回転軸C(図3に
図示)と位置関係が3次元測定器等により正確に測定さ
れる。そして、測定架台25とこの測定架台25上の各
機器で、回転軸駆動装置を構成し、電磁石固定用レバー
19で固定される(ステップT1)。
【0033】次に回転コイル1をコイル回転駆動部20
の側から挿入し、回転円筒26の中を通して、コイル信
号取り出し部21まで挿入して固定する(ステップT
2)。
【0034】回転コイル1を回転させて回転円筒26の
両側に配置した変位センサ24a、24bで回転コイル
1の変位量のふれを測定する。これを変位センサ24
a、24b、の測定位置、例えば、上下左右を変えて測
定すると、回転円筒26の回転軸に対して、回転コイル
の実際の回転軸の位置関係が測定できる。さらに、この
変位センサ駆動部23は、リニアガイドレール27上を
スライドして、回転コイル1軸上の任意の位置で上記測
定をする(ステップT3)。
【0035】最後に前記測定位置基準台28と多極磁場
測定装置の本体に取り付けられたアライメント位置基準
台22a、22bとの位置関係をレーザ等の光学系測定
装置で測定することにより、回転コイルの任意の位置で
実際の回転軸とアライメント基準との位置関係を決定す
る(ステップT4)。
【0036】以上の測定が終わると、回転コイル1を取
り除いてから回転軸駆動装置を取り外し、被測定用電磁
石13を駆動台18上に取り付け、回転コイル1を挿入
する(ステップT5,T6)。
【0037】被測定電磁石13を励磁して周期的に変化
する磁場を磁極間隙内で生成し、この磁場内で回転コイ
ル1を回転して誘起電圧を出力すると共に、ロータリー
エンコーダー4から角度位置信号を出力し、この両出力
を用いて周波数解析して、磁場の多極成分の強度および
磁場の中心位置を求める。なお、上記の回転軸駆動装置
を設置し、変位センサ24a、24bでの測定は、同じ
回転コイルを用いる場合は1回行えばよく、被測定用電
磁石13が種々変わっても再度行う必要はない。
【0038】次に、周波数解析して電磁石の磁場中心を
予測した結果を見ながら、駆動台18を用いて回転コイ
ル1の回転軸と磁場の中心軸が一致するまで移動させる
(ステップT7)。
【0039】ステップT4で求めたアライメント基準に
対する回転コイル1の位置の変位量と、上記ステップT
7で求めた磁場の中心位置とから、上記電磁石の幾何学
的中心と磁場中心とのずれを求める(ステップT8)。
【0040】従って、磁気中心は容易に且つ正確に求め
られ、この中心位置をマーキングすれば他の場所へ電磁
石を移動しても容易に磁気中心を確認することができ
る。なお、磁気中心は通常空間に位置しており、その位
置にマーキングすることができないので、空間にある磁
気中心を、例えば図14の上部に示す機械的に測定可能
な位置に置き換えてマーキングしておく。
【0041】なお、変位センサに渦電流方式のセンサを
採用する場合は、渦電流を生じるための金属リングが必
要になり、図1に示すように精度よく円に加工された金
属製の測定リング29を回転コイル1に取り付ける。こ
のようにすると更に精度の向上が期待できる。
【0042】以上のように、従来のような軸受の回転軸
と位置基準台が決められた位置関係になるように、正確
に調整あるいは測定しておく必要がなく、軸受の回転軸
ではなく回転コイルの実際の回転中心を任意の位置で測
定できることができ、また、多極磁場測定装置本体に取
り付けられたアライメント位置基準台の加工、組立の精
度は軽減されるので、多極磁場測定装置本体の製作性が
向上し、測定精度も向上する効果がある。
【0043】また、従来は軸受の回転中心がなす軸が回
転コイルの回転軸と一致すると仮定していたのに対し、
この発明では回転コイルのたわみなどによる変形も含め
て実際の回転コイルの回転軸即ち磁気中心軸が求められ
る。
【0044】実施例2.この発明の実施例2を図に基づ
いて説明する。図6は多極磁場測定装置の回転コイルを
示す斜視図である。
【0045】図において、ピックアップコイル15、信
号取り出しリード16、チャッキングカラー17は従来
例と同様でありその説明は省略する。30は外筒で、材
質はガラスエポシキ、アルミナエポシキ等が用いられ
る。31は測定用孔、32はコイル巻枠で、図示してい
ないがピックアップコイル15が巻かれる溝が回転中心
軸と平行に設けられており、また、その材質はガラスエ
ポシキ等が用いられる。33は調整ボルトである。
【0046】調整ボルト33による位置調整機構を図7
に示す。外筒30のそれぞれ3箇所(図示例では計6箇
所)に設けたネジ孔に、調整ボルト33をねじ込みコイ
ル巻枠32を移動する。
【0047】次に製作手順について説明する。外筒30
に取り付けたチャッキングカラー17は、回転時の偏心
がないように両側ともに同軸度良く加工しておき、ピッ
クアップコイル15は精度よく加工されたコイル巻枠3
2に巻き付けて外筒に組み込む。
【0048】ピックアップコイル15の位置を正確に位
置決めするために、コイル巻枠32を同軸度良く加工さ
れた両端のチャッキングカラーを基準にして、外筒に取
り付けた調整ボルト33を用い測定用孔31を利用して
測定しながら調整し固定する。なお、コイル巻枠位置の
測定は例えば、水平な定盤上でチャッキングカラー17
をVブロック等で支え、外筒30に設けた測定用孔31
よりハイトゲージやダイヤルゲージ(図示なし)等を使
用して測定すればよい。
【0049】このようにすれば、外筒30に取り付けら
れたチャッキングカラー17およびコイル巻枠32は各
々単品で加工でき、加工が容易かつ高精度にできる。ま
た、円筒(外筒)と薄い板(巻枠)で回転コイルを構成
したので、材料力学的にみて外筒と同じ外形の中実の丸
棒に較べて自重によるたわみが小さい特徴がある。例え
ば、従来のものがφ75mm×2mで約18kg有った
ものが、この発明の実施例のものは、約3〜4分の1に
軽減することができる。
【0050】また、コイルの外形とピックアップコイル
の位置を任意に調整できるので、巻枠の溝加工と円筒の
外周加工を別々に行え、製作性が向上し、組立精度が向
上する効果がある。
【0051】実施例3.この発明の実施例3を図に基づ
いて説明する。図8は多極磁場測定装置の回転コイルを
示す斜視図である。
【0052】図において、15、16、17は従来例
と、30、31、32、33は実施例2と同様でありそ
の説明は省略する。34はコイル用溝である。このコイ
ル用溝34にピックアップコイル15を巻回した要部の
図を図9に示す。このピックアップコイル15は、実施
例2の図6に示すピックアップコイル15とは別に設け
られ、この2つのピックアップコイルは通常直列に接続
されている。従って、このピックアップコイル15は被
測定用電磁石13の磁極近くの磁場の測定をより感度良
く正確に行うことができる。
【0053】次に製作手順について説明する。外筒30
に取り付けたチャッキングカラー17は、回転時の偏心
がないように両側ともに同軸度良く加工しておき、ピッ
クアップコイル15は精度よく加工されたコイル巻枠3
2に内径側の巻線となる部分を巻き付けて外筒に組み込
み、さらに同軸度良く加工されたチャッキングカラーを
基準にして外筒に平行度よく加工されたコイル用溝34
に巻き付け、これをピックアップコイルの外形側の巻線
とする。
【0054】次にピックアップコイル15の中心側の巻
線を回転軸に一致させるもしくは平行に位置決めするた
めに、チャッキングカラー17を基準にして外筒30に
取り付けた調整ボルト33を用い、測定用孔31を利用
して測定しながら調整し固定する。なお、コイル巻枠位
置の測定は例えば、水平な定盤上でチャッキングカラー
をVブロック等で支え、外筒30に設けた測定用孔31
よりハイトゲージやダイヤルゲード(図示なし)等を使
用して測定すればよい。
【0055】このようにすれば、ほぼ外筒と同じ半径の
ピックアップコイルが製作でき、測定領域を電磁石のボ
ア径にできる限り近づけてとることができ、測定精度が
向上する効果がある。また、外筒に取り付けられたチャ
ッキングカラーおよびコイル巻枠は各々単品で加工で
き、加工が容易かつ高精度にできる。また、円筒(外
筒)と薄い板(巻枠)で回転コイルを構成したので、材
料力学的にみて外筒と同じ外径の中実の丸棒に較べて自
重によるたわみが小さい特徴がある。
【0056】実施例4.この発明の実施例4を図に基づ
いて説明する。図10は多極磁場測定装置の駆動モータ
ーの設置方法を示す斜視図である。図において、1、
4、15は従来例と、18、19、20、22a、22
b、は実施例1と同様でありその説明は省略する。
【0057】21−1は軸受部、35は駆動モーター、
36は動力伝達用ベルト、37はロータリコネクタ、3
7−1はコネクタで、回転コイル1の信号線と着脱自在
に接続され、ロータリーコネクタ37へ信号を伝える。
37−2は取り付け金具で、ロータリーコネクタ37と
回動自在に取り付けてあり、コイル回転駆動部20側へ
約90度図の向こう側へ図示しないヒンジにより回動す
ることができる。
【0058】次に動作について説明する。先ず図10の
状態から、回転コイル1を取り外す場合を説明する。 コネクタ37−1を回転コイル1側から外して、この
コネクタ37−1とロータリーコネクタ37とが取り付
けられたままの取り付け金具37−2を約90度回動
し、回転コイル1のロータリーコネクタ37側の障害物
を無くする。
【0059】回転コイル1が軸受部21−1に締め付
けられている部分を緩め、また、回転コイル1がコイル
回転駆動部20のベルトの掛かったプーリーの反対側で
締め付けられている部分を緩める。 回転コイル1をコイル回転駆動部20側から抜いて取
り外す。
【0060】回転コイル1を取り付ける場合は上記取り
外す場合と反対の順序で取り付ける。即ち、回転コイル
1の取付は、コイル回転駆動部20(図示の左側)から
挿入し、軸受部21−1まで挿入し取り付け、コネクタ
37−1を接続することにより行われる。このように回
転コイル1を簡単に着脱することができる。
【0061】回転コイル1の回転は、動力伝達用ベルト
36を介して駆動モーター35で駆動する。また、回転
コイルからの出力信号は、コネクタ37−1を通りロー
タリーコネクター37から取り出す。このようにロータ
リーコネクター37を介して信号を取り出すことによ
り、回転コイル1を連続して回転させることができ、ベ
ルト等を用いた間接駆動を採用することにより、駆動モ
ーターを取り外さずに回転コイルを着脱することができ
る。また、回転コイルの両端に機器を取り付けられるよ
うになるので、ロータリーエンコーダーによって、回転
コイルを連続回転させて繰り返し信号を取り出すことが
でき、測定精度が向上する効果がある。
【0062】なお、間接駆動の動力伝達方式をベルトで
説明したが、チェーンやギヤ等であってもよい。その他
の動作については実施例1と同じにつき説明を省略す
る。
【0063】実施例5.この発明の実施例5を図に基づ
いて説明する。図11は多極磁場測定装置の回転コイル
把持機構を示す側面図である。(実施例1の信号取り出
し部21の断面図である。) 図において回転コイル1、ロータリーエンコーダー4は
従来例と同様でありその説明は省略する。38は締付リ
ング、39はスプリングコレット、40は回転軸、41
は皿ばね、42a及び42bは玉軸受け、43a及び4
3bはカラー、44はベアリングナット、45は軸受
台、46はテーパーリングである。
【0064】次に動作について説明する。回転コイル1
の把持は、回転コイル1の内部に挿入後、締付リング3
8を回すことにより、以下のような動作で行われる。締
付リング38は回転軸40とネジ結合しており、締付リ
ング38を回すと、図11の右方向に移動する。この
時、締付リング38とテーパーリング46が同様に右方
向に移動して、スプリングコッレト39を回転軸40の
テーパー部で押さえるので、スプリングレット39は、
内径方向に小さくなり、回転コイル1を締付けて把持す
ることができる。
【0065】ここで、回転コイル1に回転力を与える
と、回転軸40が、ベアリングナット44、皿バネ4
1、カラー43a、43bで固定された玉軸受け42
a,42bで支持されているので、回転コイル1がスム
ーズに回転する。このように把持機構を構成すれば、回
転コイル1を回転方向および軸方向にスプリングコレッ
ト39の幅で固定でき、また、玉軸受42a、42bを
介して回転できる。
【0066】従って、回転コイルの端部をある長さにわ
たって把持するので、回転コイル端部に働くモーメント
を固定支持することができ、自重によるたわみが小さく
なり、測定精度が向上する効果がある。
【0067】なお、この実施例は実施例1の図1のコイ
ル信号取り出し部21に適用した例を示したが、図1の
コイル回転駆動部20にも適用できる。また、実施例4
に示す図10の軸受部21−1、および、コイル回転駆
動部20の把持機構にも同様に適用できる。
【0068】図10のコイル回転駆動部20に適用する
場合は、図示しないが、図11の回転軸40のベアリン
グナット44側の部分を軸方向(右方向)に延長し、そ
の延長部分に図10に示す動力伝達用ベルト36の掛か
るプーリーを取り付ける。また、ロータリーエンコーダ
ー4は無いので、回転コイル1は、右方向へ抜き出すこ
とができる。このような構造にすることにより、駆動機
構に邪魔されず回転コイル1の軸方向の抜き差しが容易
にできる。
【0069】実施例6.この発明の実施例6を図に基づ
いて説明する。図12は多極磁場測定装置の回転コイル
把持機構を示す側面図である。(実施例1の信号取り出
し部21の断面図である。)
【0070】図において、1、4は従来例と、38、4
1、42a、42b、43a、43b、44、45は、
実施例5と同様でありその説明は省略する。47はスラ
ストスリーブ、48は逆テーパスプリングコレット、4
9はコレット固定型回転軸で、逆テーパスプリングコレ
ット48が嵌合されており、軸方向の動きを固定すると
共に、円周方向に回動自在に支持されている。50はス
ラストスリーブ47の回転止めピンである。
【0071】次に動作について説明する。回転コイル1
の把持は、回転コイル1を内部に挿入後、締付リング3
8を回すことにより、以下のような動作で行われる。締
付リング38はコレット固定型回転軸49とネジ結合し
ており、締付リング38を回すと、図の右方向に移動す
る。この時、締付リング38とスラストスリーブ47が
同様に右方向に移動して、逆テーパスプリングコレット
48をテーパー部で押さえるので、逆テーパスプリング
コレット48は、内径方向に小さくなり、回転コイル1
を締付ける。
【0072】この時、逆テーパスプリングコレット48
は、コレット固定型回転軸49に嵌合されていて、軸方
向に移動しないので、回転コイル1に軸方向の力を与え
ないで回転コイル1を締付けることができる。また、回
転止めピン50がスラストスリーブ47の回転を止める
ので、逆テーパスプリングコレット48も回転をせず回
転コイル1にねじれ力を与えない。
【0073】ここで回転コイル1に回転力を与えると、
回転軸49が、ベアリングナット44、皿バネ41、カ
ラー43a、43bで固定された玉軸受け42a、42
bで支持されているので、回転コイル1はスムーズに回
転する。このように把持機構を構成すれば、回転コイル
1に軸方向の力およびねじれ力を与えずに、回転方向お
よび軸方向に逆テーパスプリングコレットの幅で固定で
き、また、玉軸受42a、42bを介して回転できる。
【0074】従って、実施例5の効果に加え、回転コイ
ルを逆テーパスプリングコレットによって把持する際に
軸方向に引き込まれることがなくなり、回転コイルに軸
方向の無用な力を与えずに把持でき、回転コイルが変形
することなく、測定精度が向上する効果がある。
【0075】なお、この実施例は実施例1の図1のコイ
ル信号取り出し部21に適用した例を示したが、図1の
コイル回転駆動部20にも適用できる。また、実施例4
に示す図10の軸受部21−1、および、コイル回転駆
動部20の把持機構にも同様に適用できる。
【0076】図10のコイル回転駆動部20に適用する
場合は、図示しないが、図12の回転軸40のベアリン
グナット44側の部分を軸方向(右方向)に延長し、そ
の延長部分に図10に示す動力伝達用ベルト36の掛か
るプーリーを取り付ける。また、ロータリーエンコーダ
ー4は無いので、回転コイル1は、右方向へ抜き出すこ
とができる。このような構造にすることにより、駆動機
構に邪魔されず回転コイル1の軸方向の抜き差しが容易
にできる。
【0077】実施例7.以上の実施例は組み合わせて用
いることができる。即ち、実施例1をもとに他の実施例
を適用すればよい。実施例5と実施例6の把持機構はい
ずれか一方を適用することになるが、回転コイル1の右
端部側と左端部側の一方に実施例5を他方に実施例6を
適用してもよい。
【0078】
【発明の効果】
(1)以上のようにこの発明によれば、回転コイルと回
転装置と角度位置検出手段と磁場中心予測手段と駆動装
置と位置変位導出手段で構成したので、多極磁場測定装
置本体の製作性が向上し、測定精度も向上する効果があ
り、また、回転コイルのたわみなどによる変形も含め
て、実際の回転コイルの回転軸即ち磁気中心軸が求めら
れる効果がある。
【0079】(2)また、位置変位導出手段を設けたの
で、事前にアライメント基準と回転コイルの変位量との
関係を得ることができ、多極磁場測定装置本体の製作性
が向上し、測定精度も向上する効果がある。
【0080】(3)また、回転コイルを、外筒とチャッ
キングカラーと巻線と巻枠と調整ボルトと測定用孔で構
成したので、回転コイルの軽量化ができ中実の丸棒で製
作するより自重によるたわみが小さくできる効果があ
る。また、コイルの外形とピックアップコイルの位置を
任意に調整できるので、巻枠と外筒の加工が別々に行
え、製作性が向上し、組立精度が向上する効果がある。
【0081】(4)また、外筒の筒表面近傍の磁場を検
出する別の巻線を追加したので、ほぼ外筒と同じ半径の
ピックアップコイルが製作でき、測定領域を電磁石のボ
ア径にできる限り近づけることができ、磁場の測定をよ
り感度良く正確に行える効果がある。
【0082】(5)また、回転コイルを駆動する駆動モ
ータを、回転コイルの回転軸から外れた位置に配設し、
回転コイルが回転軸方向に挿脱自在となるよう構成した
ので、駆動モーターを取り外さずに回転コイルの脱着が
でき、回転コイルあるいは電磁石の交換が容易になり、
測定作業が効率化する効果がある。
【0083】(6)また、回転装置の回転コイルの把持
機構を、回転軸とテーパスプリングコレットと押圧手段
で構成したので、回転コイルの端部をある長さにわたっ
て把持することにより回転コイル端部に働くモーメント
を固定支持することができ、自重によるたわみが小さく
なり、測定精度が向上する効果がある。
【0084】(7)また、回転装置の回転コイルの把持
機構を、回転軸とスラストスリーブと逆テーパスプリン
グコレットと押圧手段で構成したので、回転コイルを逆
テーパスプリングコレットによって把持する際に軸方向
に引き込まれることがなくなり、回転コイルに軸方向の
無用な力を与えずに把持でき、回転コイルが変形するこ
となく測定精度が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における多極磁場測定装
置の本体を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施例1における多極磁場測定装
置の本体に取り付けられた回転軸測定装置を示す側面図
である。
【図3】 この発明の実施例1における多極磁場測定装
置の回転軸測定装置の変位センサ駆動部を示す斜視図で
ある。
【図4】 この発明の実施例1の測定動作のフローチャ
ートである。
【図5】 この発明の実施例1の測定動作のフローチャ
ートである。
【図6】 この発明の実施例2における多極磁場測定装
置の回転コイルを示す斜視図である。
【図7】 図6のピックアップコイルの位置調整機構を
示す断面図である。
【図8】 この発明の実施例3における多極磁場測定装
置の回転コイルを示す斜視図である。
【図9】 図8のピックアップコイルの巻回部分の断面
図である。
【図10】 この発明の実施例4における多極磁場測定
装置の駆動モーターの設置状態を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施例5における多極磁場測定
装置の回転コイル把持機構を示す側面図である。
【図12】 この発明の実施例6における多極磁場測定
装置の回転コイル把持機構を示す側面図である。
【図13】 従来の多極磁場測定装置を示す側面図であ
る。
【図14】 多極電磁石の断面図である。
【図15】 従来の多極磁場測定装置の回転コイルの構
造を示す斜視図である。
【図16】 図15のピックアップコイルの構造を示す
斜視図である。
【図17】 従来の測定動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 回転コイル、4 ロータリーエンコーダー、12
ベース架台、13 被測定用電磁石、15 ピックアッ
プコイル、18 駆動台、19 電磁石固定用レバー、
20 コイル回転駆動部、21 コイル信号取り出し
部、21−1 軸受部 22,22a,22b アライメント位置基準台、23
変位センサ駆動部、24 変位センサ、25 測定架
台、26 回転円筒、27 リニアガイドレール、28
測定位置基準台、29 測定リング、30 外筒、3
1 測定用孔、32 コイル巻枠、33 調整ボルト、
34 コイル用溝、35 駆動モーター、36 動力伝
達用ベルト、37 ロータリコネクタ、37−1 コネ
クタ、37−2 取付金具、38 締付リング、39
スプリングコレット、40 回転軸、41 皿ばね、4
2a,42b 玉軸受け、43a,43b カラー、4
4 ベアリングナット、45 軸受台、46 テーパー
リング、47 スラストスリーブ、48 逆テーパスプ
リングコレット、49 コレット固定型回転軸、50
スラストスリーブ回転止めピン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極磁場を発生する被測定用電磁石の磁
    場中で回転し、その発生電圧を出力する巻線を内蔵した
    円柱状の回転コイルと、この回転コイルの両端部を着脱
    自在に軸受部で把持して回転させる回転装置と、上記回
    転コイルの回転に応じて回転角度位置信号を出力する角
    度位置検出手段と、上記回転コイルからの出力信号と上
    記回転角度位置信号から上記電磁石の磁場中心を予測す
    る磁場中心予測手段と、この予測結果に基づいて上記電
    磁石の磁場中心と回転コイルの中心とを一致させるよう
    に上記電磁石と上記回転コイルとの相対位置関係を変化
    させる駆動装置と、回転コイルの中心軸と予め設定した
    アライメント基準との位置の変位を導出する位置変位導
    出手段とを備え、上記駆動装置により上記電磁石の磁場
    中心と上記回転コイルの中心とを一致させた結果の位置
    情報、および上記位置変位導出手段で求めた位置変位と
    から上記電磁石の幾何学的中心と磁場中心とのずれを求
    めるようにしたことを特徴とする多極磁場測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、位置変位導出手段
    は、回転コイルを回転して回転位置に対する変位量を求
    め、この位置の変位量と予め設定したアライメント基準
    とから、回転コイルの中心軸と上記予め設定したアライ
    メント基準との位置の変位を導出する手段としたことを
    特徴とする多極磁場測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、回転
    コイルは、外筒と、この外筒と同心円筒で、上記外筒の
    両端部を保持すると共に、回転装置に把持されるチャッ
    キングカラーと、上記外筒内に配設された巻枠と、この
    巻枠に保持され上記外筒の中心軸に対して対称且つ平行
    に巻かれた巻線と、上記外筒に設けられ上記巻線と巻枠
    とを上記外筒の径方向に移動自在に支持して位置調整を
    行う位置調整手段と、上記外筒に設けられ外部から巻枠
    位置を測定可能とする測定用孔とで構成したことを特徴
    とする多極磁場測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、巻線は、外筒の筒表
    面近傍の磁場を検出する別の巻線を追加したことを特徴
    とする多極磁場測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    回転装置は、回転コイルを駆動する駆動源を駆動モータ
    とし、この駆動モータを上記回転コイルの回転軸から外
    れた位置に配設すると共に、上記駆動モータから動力伝
    達手段を介して上記回転コイルを駆動し、且つ、上記回
    転コイルが回転軸方向に挿脱自在となるよう構成したこ
    とを特徴とする多極磁場測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    回転コイルを把持する回転装置の把持機構は、上記回転
    装置の軸受側から回動自在に保持され、且つ、その内側
    に回転軸方向のテーパを設けると共に、回転コイルが挿
    入される回転軸と、この回転軸のテーパに対向するテー
    パを設けた回転コイル把持用のテーパスプリングコレッ
    トと、このテーパスプリングコレットを回転軸方向に押
    圧して締め付け上記回転コイルを把持する押圧手段とで
    構成したことを特徴とする多極磁場測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    回転コイルを把持する回転装置の把持機構は、上記回転
    装置の軸受側から回動自在に保持され、且つ、その内側
    に回転コイルが挿入される回転軸と、この回転軸と共に
    回動すると共に軸方向に摺動し、且つ、その内側に回転
    軸方向のテーパを設けたスラストスリーブと、このスラ
    ストスリーブのテーパと対向するテーパを設け、且つ、
    回転軸方向の移動を規制された上記回転コイル把持用の
    逆テーパスプリングコレットと、上記スラストスリーブ
    を回転軸方向に押圧することにより上記逆テーパスプリ
    ングコレットを締め付けて上記回転コイルを把持する押
    圧手段とで構成したことを特徴とする多極磁場測定装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009181741A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Institute Of Physical & Chemical Research 位置出し機構
KR20180029449A (ko) * 2016-09-12 2018-03-21 김진천 미세 부품 핸들링 기구, 포고 핀 조립 장치 및 이를 이용한 포고 핀 조립 방법
CN108152764A (zh) * 2017-12-12 2018-06-12 西北核技术研究所 一种四极磁铁磁场梯度积分测量方法及装置
JP2021048057A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 住友重機械工業株式会社 磁場分布測定装置

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CN108152764B (zh) * 2017-12-12 2020-05-05 西北核技术研究所 一种四极磁铁磁场梯度积分测量方法及装置
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