JPH08190995A - 高速原子線源 - Google Patents

高速原子線源

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JPH08190995A
JPH08190995A JP7141330A JP14133095A JPH08190995A JP H08190995 A JPH08190995 A JP H08190995A JP 7141330 A JP7141330 A JP 7141330A JP 14133095 A JP14133095 A JP 14133095A JP H08190995 A JPH08190995 A JP H08190995A
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plate
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gas
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Kenji Watanabe
賢治 渡辺
Masaki Hatakeyama
雅規 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低ガス圧で放電し、高い中性化率が得られ、
多量のビーム量が得られ、且つ指向性の良い高速原子線
源を提供する。 【構成】 原子放出孔を有する第1の板状陰極21と、
陰極に対向した孔25を有する板状の陽極22と、陽極
孔25を挟みかつ第1の板状陰極21に対向して設置さ
れた第2の板状陰極23とを備えた容器24と、相対的
な印加電圧として、第1及び第2の陰極21,23に低
電位、板状の陽極22に高電位を与える手段と、容器2
4内に放電を起こすガスを導入するガス導入部4と、容
器内の放電部に磁場を発生させる磁場発生器28とを備
え、板状の陽極22に設けられている孔25の直径もし
くは一辺の長さCが、板状の陽極22の厚みAの3倍よ
り大きい。又、板状の陽極22に設けられている孔の直
径もしくは一辺の長さ(φd)が、容器の内壁径もしく
は一辺の長さ(φD)に対し、80%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速原子線源に係り、特
に効率よく高速原子線を放出する高速原子線源に関す
る。
【0002】
【従来の技術】常温の大気中で熱運動をしている原子・
分子は、概ね0.05eV前後の運動エネルギーを有して
いる。これに比べてはるかに大きな運動エネルギーで飛
翔する原子・分子の総称を“高速原子”と言い、それが
一方向にビーム状に流れる場合に“高速原子線”と呼
ぶ。従来発表されている、気体原子の高速原子線を発生
する高速原子線源のうち、運動エネルギーが0.5〜1
0keV のアルゴン原子を放射する高速原子線源の一例を
図12に示す。図中、符号1は円筒形の陰極、2はドー
ナッツ状の陽極、3は0.5〜10keVの直流高圧電
源、4はアルゴンガスを供給するガスノズル、5はアル
ゴンガス、6はプラズマ、7は原子線の放出孔、8は高
速原子線である。
【0003】この動作は次の通りである。直流高圧電源
3以外の円筒形の陰極容器2を図示しない真空容器中に
入れ、十分に排気した後、ガスノズル4からアルゴンガ
ス5を円筒形陰極1の内部に注入する。ここで真空容器
外部に配置された直流高電圧電源3によって、陽極2が
正電位、陰極1が負電位となるように、直流電圧を印加
する。これで陰極1と陽極2間に放電が起き、ガスプラ
ズマ6が発生し、アルゴンイオンと電子が生成される。
導入されたアルゴンガスから電離した電子は、陽極2に
向かって加速され、ドーナツ状陽極2の中央の孔を通過
して、円筒形陰極1の反対側の底面に達し、ここで速度
を失って反転し、改めて陽極2に向かって加速され始め
る。
【0004】このように電子はドーナツ状陽極2の中央
の孔を介して、円筒形陰極1の両方の底面の間を高周波
振動し、その間にアルゴンガスに衝突して、多数のアル
ゴンイオンを生成する。こうして発生したアルゴンイオ
ンは、直流高圧電源3の電界により円筒形陰極1の底面
に向かって加速され、十分な運動エネルギーを得るに到
る。この運動エネルギーは、陽極2と陰極1間の放電維
持電圧が、例えば1kVの時は1kV程度の値となる。円筒
形陰極1の底面近傍の空間は高周波振動をする電子の折
り返し点であって、低エネルギーの電子が多数存在する
空間である。この空間に入射したアルゴンイオンは、電
子と衝突・再結合してアルゴン原子に戻る。イオンと電
子の衝突において、電子の質量がアルゴンイオンに比べ
て無視できるほどに小さいために、アルゴンイオンの運
動エネルギーはほとんど損失せずにそのまま原子に受け
継がれて高速原子となる。従って、この場合の高速原子
の運動エネルギーは、1keV 程度となる。この高速原子
は円筒形陰極1の一方の底面に穿たれた放出孔7から高
速原子線8となって放出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図に示す従来の高速原
子線源においては、円筒型陰極1とドーナツ状陽極2を
用いているため、放電領域での電場が陰極に対して垂直
でなく、分布を持つため、「ビームの指向性が良くな
い」、「ビームの線量分布が存在する」等の問題点があ
る。特に、この問題点は大口径のビームを得る場合に顕
著となる。又、導入ガス量の違いによって、「中性化率
のばらつき」が生じる。更に、高速原子線の放出量を増
加するには、「放電電圧を上げる」、「導入するガスの
圧力を増す」などの方法しか無く、その結果「高速原子
線のエネルギー増加を招く」、「装置の大型化にな
る」、「高速原子線のエネルギー幅が広がってしまう」
など、使用上の問題点、使いにくさがあった。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、低ガス圧・低磁場で放電し、高い中性化率が得ら
れ、多量の均一性の高いビーム量が得られ、且つ指向性
の良い高速原子線源を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の高
速原子線源は、原子放出孔を有する第1の板状陰極と、
一つ以上の孔を有する板状の陽極と、前記第1の板状陰
極とは別の第2の板状陰極が、前記板状の陽極を挟みか
つその板状の陽極に対向して設置されており、相対的な
印加電圧として、前記第1及び第2の陰極に低電位、前
記板状の陽極に高電位を与える手段と、前記第1及び第
2の陰極と板状の陽極間に放電を起こすガスを導入する
ガス導入部と、放電部に磁場を発生させる磁場発生器と
を備え、前記板状の陽極に設けられている孔の直径もし
くは一辺の長さが、前記板状の陽極の厚みの3倍より大
きいことを特徴とする。
【0008】又、本発明の第2の態様の高速原子線源
は、原子放出孔を有する第1の板状陰極と、該陰極に対
向した孔を有する板状の陽極と、前記板状の陽極の孔を
挟み第1の板状陰極に対向して設置された第2の板状陰
極とを備えた容器と、相対的な印加電圧として、前記第
1及び第2の陰極に低電位、前記板状の陽極に高電位を
与える手段と、前記容器内に放電を起こすガスを導入す
るガス導入部と、前記容器内の放電部に磁場を発生させ
る磁場発生器とを備え、前記板状の陽極に設けられてい
る孔の直径もしくは一辺の長さが、前記容器の内壁径も
しくは一辺の長さに対し、80%以上であることを特徴
とする。
【0009】又、本発明の第3の態様の高速原子線源
は、前記板状の陽極に設けられている孔の直径もしくは
一辺の長さが、前記容器の内壁径もしくは一辺の長さに
対し、略100%、又はそれ以上であることを特徴とす
る。
【0010】又、本発明の第4の態様の高速原子線源
は、前記第2の板状陰極には、複数のガス導入孔を有
し、該導入孔を通じてガスが前記第1の陰極方向に略垂
直に前記容器内に導入されることを特徴とする。
【0011】又、本発明の第5の態様の高速原子線源
は、前記板状陰極の原子放出孔の直径もしくは一辺の長
さが、該陰極の厚みの1/3から1/10、もしくは1
/10から1/20、もしくは1/20以下であること
を特徴とする。
【0012】又、本発明の第6の態様の高速原子線源
は、前記磁場発生器により発生される磁場は、前記陽極
孔の中心軸において高く、前記陽極孔の中心軸に対して
ガスの流れ方向が同軸状に形成されることを特徴とす
る。
【0013】又、本発明の第7の態様のビーム加工装置
は、前記請求項1乃至6のいずれか一項記載の高速原子
線源を備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の第1の態様によれば、一つ以上の孔を
有する板状陽極を挟み、且つその板状陽極に対向して設
置された2つの板状陰極と、これら電極間で放電を起こ
すガス導入部と、電磁石等による磁場発生器とから構成
され、板状陽極にある孔の直径又は一辺の長さと板状陽
極の厚さの比を適切な値にすることによって、イオン粒
子の中性化率と指向性を向上させることができる。
【0015】又、本発明の第2の態様によれば、陽極に
設けられている孔内全域に渡り、電子の高周波振動が起
こることにより、高密度プラズマを発生させて、陽極の
孔内において均一な多量のビームを得ることができる。
プラズマの発生によって、陽極に設けられている孔内近
傍の空間電位は、陽極に印加した電位と同等となり、放
電領域での陽極電場が高速原子放出孔を有する陰極に対
して垂直となるため、指向性のよいビームを放出するこ
とが可能となる。
【0016】高速原子線用容器の内壁径に対し、陽極に
開いている孔の内径もしくは一辺が80%以上であるな
らば、面内の均一性は、著しく向上する。陰極と陰極と
の間の電子の高周波振動は、放電が行われる空間の80
%以上で発生するため、半径方向に対して全体でほぼ均
一な高密度プラズマを生成できる。さらに、陽極孔内近
傍の空間電位は、プラズマの発生によって陽極電位とほ
ぼ同等となることにより、原子線放出孔を有する陰極に
対して、電界は垂直となり、指向性のよいビームを放出
することが可能となる。
【0017】又、本発明の第3の態様によれば、高速原
子線用容器の内壁径もしくは一辺に対し、陽極に開いて
いる孔の内径もしくは一辺が等しい時、即ち100%で
ある時には、電子の高周波振動は放電が行われる空間の
全域で発生し、しかも、放電を行う容器内壁がスムース
な壁面となるため、ガス流による剥離やガス密度の変化
が小さくなり、効率的な放電が可能となる。この時、陽
極孔径(φd)が内壁径(φD)より大きい場合(即ち、
100%以上の場合)にも同様の効果があり、効率的に
放電プラズマの生成及び高速原子線の発生を行うことが
できる。
【0018】又、本発明の第4の態様によれば、陽極を
挟んで、上流側と下流側にある陰極が板状であり、陽極
孔を挟み、上流側陰極に設けられたガス導入孔から、下
流側陰極に垂直方向にガスが流れる。このため、両陰極
間で起こる電子の振動はガスの流れ方向に起こり、導入
ガスと電子との衝突確率を向上させ、高密度プラズマを
生成できる。また、ガス導入時に、ガスの密度を放電空
間に均一に供給する事が可能となるため、均一なプラズ
マ生成に効果があり、よって均一なビームを得られる。
【0019】又、本発明の第5の態様によれば、原子放
出孔を有する板状陰極の厚み(B)に対する放出孔の直
径もしくは1辺の長さ(E)の比を変化させることによ
り、ビーム量、指向性、中性化率を制御することができ
る。例えば、孔径(E)が、板状陰極の厚み(B)の1
/3〜1/10では、指向性・中性化率は、あまり良く
ないが、高ビーム量の高速原子線放出が可能となる。1
/10〜1/20では、指向性・中性化率が高い特性が
得られ、約6°〜4°の最大発散角や約40〜60%の
中性化率が得られる。又、1/20以下であると、更に
良い指向性と高中性化率が得られ、孔径が1/30で
は、最大ビーム発散角2°で70%以上の中性化率が得
られる。このように、孔径と陰極厚さの関係により、ビ
ーム量、中性化率、指向性について、放出される高速原
子線の特性が大きく変化する。
【0020】又、本発明の第6の態様によれば、陽極孔
の中心軸近傍に高磁場領域を設置することにより、陽極
を挟み、陰極間で発生する電子の高周波振動の中で、陽
極孔付近での当該電子の有する速度は最大となり、低磁
場で導入ガスと電子との衝突確率を最も向上させ、高密
度プラズマを生成できる。
【0021】又、本発明の第7の態様によれば、このよ
うな高速原子線源を備えたビーム加工装置は、試料を高
速原子線放射面内において均一に高アスペクト比で高速
加工することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る高速原子線源の実施例を
図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明の第1実施例の高速原子線
源の説明図である。符号21は原子放出孔を有する板状
陰極、22は板状陽極、23はガス導入孔を有する板状
陰極、24は絶縁物(セラミック)外筒である。符号2
5は板状陽極22の中心部に設けられた陽極孔、26は
板状陰極23に設けられたガス導入孔、27はガスプラ
ズマである。即ち、2枚の板状陰極21,23が板状の
陽極22を挟み、その板状の陽極22に対向して配置さ
れ、セラミック外筒24により固定されている。板状陰
極21,23には、それぞれガス導入孔26及び原子放
出孔7を備え、板状の陽極22にはその中心部に陽極孔
25を備えている。
【0024】又、陽極22と陰極21,23間には、陽
極22に高電位を、陰極21,23には低電位を与える
直流高圧電源3が接続されている。又、図示しない電磁
石又は永久磁石からなる磁場発生器が本実施例の高速原
子線源の周辺に配置され、その発生する磁場は、陽極2
2の中心部において高く、ガスの流れ方向に対して同軸
状に形成される。
【0025】この動作は次のとおりである。図示しない
磁場発生器、直流高圧電源3以外を真空容器におさめて
十分に排気した後、アルゴン等のガスを導入し、ガス導
入孔26を備えた陰極23及び原子放出孔7を備えた陰
極21と、陽極孔25を備えた板状陽極22の間に直流
電圧を印加する。導入したガスは陽極孔25を通過し下
流へと導かれて、板状陽極22とガス導入陰極23との
間、板状陽極22と原子放出陰極21との間に放電が起
き、それぞれプラズマ27が発生して導入ガスは電離さ
れてイオンと電子が生成する。
【0026】通常の電磁石等の磁場発生器によって形成
する磁場分布は、図2に示すように円筒の中心軸上、特
に陽極孔25の中心部において高く、ガスの流れ方向に
対して同軸状に形成される。このため、図2に示すよう
に陽極板22の中心部に孔25があると、電離電子のサ
イクロトロン運動が起こり、且つ、陽極孔25を介して
陰極21,23間における電子の往復運動により、陽極
に設けられている孔25付近ではガス粒子と電子との衝
突確率が著しく高くなる。
【0027】また、図2のように、導入されたガス粒子
がすべて陽極22に設けられた孔25を通過するため
に、ガス粒子と電子との衝突により電離が著しく進行す
る。その結果、高密度のプラズマが従来よりも低ガス圧
・低電圧において達成できる。特に板状陽極22の陽極
孔25付近で発生する高密度プラズマは、陽極に設けら
れている孔の直径または一辺の長さCが板状陽極の厚み
Aの3倍よりも大きい時に顕著に現れる。尚、陽極孔2
5は本実施例においては円型であるが、四角型又は五角
型等の多角形としても勿論よい。
【0028】図3は、陽極孔の厚みAを一定として、陽
極孔の径Cを変えたときの放電電流の関係を示す。図3
(A)は、陽極の厚みAが3mmであり、(B)は陽極
の厚みAが5mmである時のデータを示す。尚、ここで
用いられている高速原子線源では、容器内径が約10〜
300mm、陽極の厚みAが1〜10mm程度でよく用
いられている。図示するように(A)に示すA=3mm
と、(B)に示すA=5mmの場合で、それぞれC>3
Aの条件で、高密度プラズマが得られていることが判
る。この時の作動条件は、放電ガスがアルゴンで、放電
電圧は1.5kVである。
【0029】板状陽極22と原子放出陰極21との間で
発生したプラズマ27中のイオンは、原子放出陰極21
に向かって加速されて大きなエネルギーを得、この陰極
の原子放出孔7中において、残留しているガスの原子・
分子と接触して電荷を失い、あるいは電子との再結合に
よって電荷を失って高速原子となり、高速原子放出孔7
の出口から高速原子線8として放出される。この結果、
本実施例の高速原子線8は、低ガス圧で放電し、且つ多
量のビーム電流を得ることができる。
【0030】図4は、本発明の第2実施例の高速原子線
源の説明図であり、本実施例においては、陽極孔28は
複数個設けられている。図5は陽極孔が複数個存在する
時の導入ガス粒子の流れ及び電子の運動及び磁場強度分
布を示したものである。本実施例においても、各陽極孔
の直径Lに対して複数の陽極孔28の合計の等価的な直
径Cは、板状陽極の厚みAの3倍以上になるように、各
陽極孔の直径Lが決められている。各陽極孔28付近で
は第1実施例と同様の原理で低電圧で効率よく高密度プ
ラズマを形成することができる。
【0031】図6は、本発明の第3実施例の高速原子線
源の説明図である。符号21は原子放出孔を有する板状
陰極、22は板状陽極、23はガス導入孔を有する板状
陰極、24は絶縁物(セラミック)容器である。符号2
5は板状陽極22の中心部に設けられた陽極孔、26は
板状陰極23に設けられたガス導入孔、27はガスプラ
ズマである。即ち、2枚の板状陰極21,23が孔25
を有する板状の陽極22を挟み、その板状の陽極22に
対向して配置され、セラミック容器24により固定され
ている。板状陰極21,23には、それぞれガス導入孔
26及び原子放出孔27を備え、板状の陽極22にはそ
の中心部に陽極孔25を備えている。
【0032】又、陽極22と陰極21,23間には、陽
極22に高電位を、陰極21,23には低電位を与える
直流高圧電源(図示しない)が接続されている。又、電
磁石又は永久磁石からなる磁場発生器28が本実施例の
高速原子線源の周辺に配置され、その発生する磁場は、
陽極22の孔25の中心軸部において高く、ガスの流れ
方向に対して同軸状に形成される。
【0033】この動作は次のとおりである。図示しない
直流高圧電源等を真空容器外に配置して、容器24等を
図示しない真空容器におさめて十分に排気した後、容器
24内にガス導入ノズル4からアルゴン等のガスを導入
する。そして、ガス導入孔26を備えた陰極23及び原
子放出孔7を備えた陰極21と、陽極孔25を備えた板
状陽極22の間に直流電圧を印加する。ノズル4から導
入したガスは、陰極23のガス道入孔26を通り、略垂
直方向に流れ、陽極孔25を通過し下流へと導かれる。
板状陽極22とガス導入陰極23との間、板状陽極22
と原子放出陰極21との間に放電が起き、それぞれプラ
ズマ27が発生して導入ガスは電離されてイオンと電子
が生成される。
【0034】通常の電磁石等の磁場発生器28によって
形成する磁場分布は、図7に示すように円筒の中心軸
上、特に陽極孔25の中心部において高く、ガスの流れ
方向に対して同軸状に形成される。このため、図7に示
すように陽極板22の中心部に孔25があると、電離電
子のサイクロトロン運動が起こり、且つ、陽極孔25を
介して陰極21,23間における電子の往復運動によ
り、陽極に設けられている孔25付近ではガス粒子と電
子との衝突確率が著しく高くなる。
【0035】また、図7に示すように、導入されたガス
粒子がすべて陽極22に設けられた孔25を通過するた
めに、ガス粒子と電子との衝突により電離が著しく進行
する。その結果、高密度のプラズマが従来よりも低ガス
圧・低電圧において生成できる。特に板状陽極22の孔
25付近で発生する高密度プラズマは、陽極に設けられ
ている孔25の直径または一辺の長さ(φd)が容器内
壁径(φD)の80%よりも大きい時に顕著に現れる。
尚、陽極孔25は本実施例においては円型であるが、四
角型又は五角型等の多角形としても勿論よい。
【0036】図8は、陽極孔25の内径又は一辺(φ
d)と容器内壁径(φD)との比(φd/φD)と、陽極面
内均一性との関係を示す。陽極に設けられている孔の直
径または一辺の長さ(φd)が、容器内壁径もしくは一
辺の長さ(φD)の80%以上である時、電子の高周波
振動は、放電空間の80%以上で発生し、高密度プラズ
マを径方向に対してほぼ均一に生成することができる。
【0037】陽極と原子放出孔を有する陰極との間で発
生したプラズマ中のイオンは、原子放出孔を有する陰極
21に向かって加速されて大きなエネルギーを得、この
陰極の原子放出孔7中において、残留しているガスの原
子・分子と接触して電荷を失い、あるいは電子との再結
合によって電荷を失って高速原子となり、高速原子放出
孔7出口から高速原子線として放出される。ここで、陽
極孔25近傍の空間電位は、プラズマ発生によって、陽
極電位と等しくなり、陽極の電界は高速原子線放出孔7
を有する陰極21に対して放電空間全域に渡り垂直にな
っているため、指向性のよいビームを放出することがで
きる。この結果、本実施例の高速原子線源は低ガス圧で
放電しかつ均一性の高い多量の指向性のよいビームを得
ることができる。
【0038】次に、原子放出陰極21における原子放出
孔7の直径(又は一辺の長さ)Aと陰極の厚みBとの関
係を述べる。原子放出孔を有する板状陰極に設けられて
いる孔の直径もしくは一辺の長さAが、板状陰極21
の厚みBの1/3から1/10、1/10から1/2
0、1/20以下の3通りの場合を比較した時、得ら
れるビーム電流、指向性、中性化率の相対的特性は以下
の通りである。尚、板状陰極21における原子放出孔7
の形状も円型に限らず、四角型あるいは五角型等の多角
型でもよいのは勿論のことである。
【0039】 番 号 ビーム電流 指 向 性 中性化率 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 大 悪 い 低 い 中 普 通 中 小 良 い 高 い
【0040】この関係から、板状陰極21の孔7の大き
さEに対する厚さBの比を大きく(の場合)すると、
直進性を持たないビームは孔の側面に衝突して失われ、
直進性を持つビームのみが通過可能となって指向性が増
し、残留ガスとの衝突確率が増加して中性化率は良くな
る。しかしながら、ビームの原子放出孔7中での損失が
多くなり結果的にビーム電流は減少する。これに対し
て、板状陰極21の孔7の大きさEに対する厚さBの比
を小さくすると(の場合)、の結果とは逆にビーム
電流は増加するが指向性と中性化率は減少する。板状陰
極の孔の大きさEと厚さBの比を適切な値(の場合)
にすることによって、望まれる最適なビーム電流、指向
性、中性化率等の特性を持つ高速原子線を生成すること
ができる。
【0041】図9は、本発明の第4実施例の高速原子線
源の説明図である。第5実施例とは陽極孔25の内径
(φd)が異なり、内径(φd)が容器内壁径(φD)と
等しい場合の例を示す。本実施例では、陽極孔の内径も
しくは一辺(φd)と容器内壁径もしくは一辺(φD)が
等しいため、容器24内壁面が平坦となる。このため容
器内を流れるガス流に対しても、抵抗物が無くなるた
め、より均一なプラズマ形成を行う事ができる。
【0042】図10は、本発明の第5実施例の高速原子
線源の説明図である。第3又は第4実施例とは陽極孔2
5の内径(φd)が異なり、内径(φd)が容器内壁径
(φD)よりも大きな、即ち、φd / φD が100%以上
の場合である。この場合には、第4実施例と同様な効
果、即ち、容器内壁面が平坦になるので、容器内を流れ
るガス流に対して、同様に抵抗感が無くなるため、より
均一なプラズマ形成を行うことができる。さらに、電子
の運動により、陽極孔25内周面がスパッタされ、容器
24内でのスパッタによる絶縁抵抗値の変化を軽減する
事が出来ることがメリットとして考えられる。
【0043】上述した第3乃至第5実施例の高速原子線
は、容器内壁径Dが10mm〜300mmで用いられて
いる。図11は、容器内径D=80mmを用いた半径方
向の均一性の一実験データである。これは酸素ガス高速
原子線によるポリミリドのエッチングレートの半径方向
の分布を示している。本実験例では容器の高さが140
mmであり、その中央部に厚さ7mmの陽極板が設けら
れている。陽極孔dの寸法は、容器内径Dと等しく80
mmである。即ち、本実施例ではφd/φD=100%
の場合である。又、原子放出孔を有する陰極の厚さは6
mmであり、原子放出孔の内径は1mmφである。実験
例1では、電圧Vd=2.2kVであり、放電電流Id
=150mAであり、磁束密度B=50Gである。
【0044】上述した第3乃至第5実施例の高速原子線
は、容器内径Dが10mm〜300mmで用いられてい
る。図11は、容器内径D=80mmを用いた半径方向
の均一性の一実験データである。これは酸素ガス高速原
子線によるポリミリドのエッチングレートの半径方向の
分布を示している。本実施例では容器の高さが140m
mであり、その中央部に厚さ3mmの陽極板が設けられ
ている。陽極孔φdの寸法は、容器内径φDと等しく8
0mmである。即ち、本実施例ではφd/φD=100
%の場合である。又、原子放出孔を有する陰極の厚さは
6mmであり、原子放出孔の内径は1mmφである。
【0045】実験例1では、電圧Vd=2.2kVであ
り、放電電流Id=150mAであり、磁束密度B=5
0Gである。実験例2では、電圧Vd=1.6kVであ
り、放電電流Id=50mAであり、磁束密度B=60
Gである。尚、酸素ガス流量はQ=5sccmである。
【0046】図示するように、容器内径80mm(半径
40mm)に対して、半径30mm以上まで均一なエッ
チレートが得られていることがわかる。従って、上記実
験例1,2によれば、上述した条件により極めて大口径
の均一性の高い高速原子線ビームが得られることが確認
されている。
【0047】この高速原子線源は、上述したように比較
的低電圧で大口径の電気的に中性な原子ビームを放出す
ることができるので、高速原子線を照射することによ
り、絶縁物或いは金属等の固体表面を切削加工すること
ができ、又、中性原子を注入することができる。又、照
射面の物理的な性質或いは化学的な性質を改変すること
も可能である。従って、この高速原子線源を備えたビー
ム加工装置は、イオン注入に代わる中性原子の注入装
置、或いは、微細加工(マイクロマシニング)装置等に
用いられる。
【0048】尚、上述した実施例の陽極孔を有する板状
陽極は、金属メッシュを有する板状陽極としてもよい。
又、板状陰極23のガス導入孔26は、電離するガスの
流入及び真空引きを妨げない程度に適宜設けるようにし
てもよい。又、プラズマの形成を促進するために、フィ
ラメントを陰極近傍に設け、ハロゲンガス等を用い熱陰
極放電を併用するようにしてもよい。このように本発明
の趣旨を逸脱することなく、種々の変形実施例が可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
ガス圧・低電圧で高密度プラズマを発生でき、且つ高い
中性化率が得られ、多量のビーム電流が得られ、又、指
向性の良い高速原子線源を提供できる。高速原子線は、
イオンビームとは異なり帯電という問題を生じることな
く、固体表面を削りあるいは変性させ得ることが特徴
で、半導体の微細加工等に重用される。従って、従来と
比較して固体表面を高アスペクト比で高速加工すること
が可能となる。また、高速原子線は電気的に中性である
が故に、組成分析や微細加工等において、金属、半導体
ばかりでなく、イオンビーム法が不得意とするプラスチ
ック、セラミックスなどの絶縁物を対象とする場合に威
力を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の高速原子線源の説明図。
【図2】図1に示す高速原子線源の動作の説明図。
【図3】陽極孔径Cと放電電流の関係を示す線図。
【図4】本発明の第2実施例の高速原子線源の説明図。
【図5】図4に示す高速原子線源の動作の説明図。
【図6】本発明の第3実施例の高速原子線源の説明図。
【図7】図6に示す高速原子線源の陽極孔近傍における
ガスの流れの説明図。
【図8】φd / φDと陽極孔面内均一性の関係の線図。
【図9】本発明の第4実施例の高速原子線源の説明図。
【図10】本発明の第5実施例の高速原子線源の説明
図。
【図11】半径方向のエッチングレートを示す実験例の
線図。
【図12】従来の高速原子線源の説明図。
【符号の説明】
1 円筒形陰極 2 ドーナッツ状陽極 3 直流高圧電源 4 ガス導入ノズル 5 アルゴンガス 6 プラズマ 7 高速原子線放出孔 8 高速原子線 21 板状陰極 22 板状陽極 23 板状陰極 24 容器(絶縁物) 25 陽極孔 26 ガス導入孔 27 プラズマ 28 磁場発生器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子放出孔を有する第1の板状陰極と、
    一つ以上の孔を有する板状の陽極と、前記第1の板状陰
    極とは別の第2の板状陰極が、前記板状の陽極を挟みか
    つその板状の陽極に対向して設置されており、相対的な
    印加電圧として、前記第1及び第2の陰極に低電位、前
    記板状の陽極に高電位を与える手段と、前記第1及び第
    2の陰極と板状の陽極間に放電を起こすガスを導入する
    ガス導入部と、放電部に磁場を発生させる磁場発生器と
    を備え、前記板状の陽極に設けられている孔の直径もし
    くは一辺の長さが、前記板状の陽極の厚みの3倍より大
    きいことを特徴とする高速原子線源。
  2. 【請求項2】 原子放出孔を有する第1の板状陰極と、
    該陰極に対向した孔を有する板状の陽極と、前記板状の
    陽極の孔を挟み第1の板状陰極に対向して設置された第
    2の板状陰極とを備えた容器と、相対的な印加電圧とし
    て、前記第1及び第2の陰極に低電位、前記板状の陽極
    に高電位を与える手段と、前記容器内に放電を起こすガ
    スを導入するガス導入部と、前記容器内の放電部に磁場
    を発生させる磁場発生器とを備え、前記板状の陽極に設
    けられている孔の直径もしくは一辺の長さが、前記容器
    の内壁径もしくは一辺の長さに対し、80%以上である
    ことを特徴とする高速原子線源。
  3. 【請求項3】 前記板状の陽極に設けられている孔の直
    径もしくは一辺の長さが、前記容器の内壁径もしくは一
    辺の長さに対し、略100%、又はそれ以上であること
    を特徴とする請求項2記載の高速原子線源。
  4. 【請求項4】 前記第2の板状陰極には、複数のガス導
    入孔を有し、該導入孔を通じてガスが前記第1の陰極方
    向に略垂直に前記容器内に導入されることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項記載の高速原子線源。
  5. 【請求項5】 前記板状陰極の原子放出孔の直径もしく
    は一辺の長さが、該陰極の厚みの1/3から1/10、
    もしくは1/10から1/20、もしくは1/20以下
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項
    記載の高速原子線源。
  6. 【請求項6】 前記磁場発生器により発生される磁場
    は、前記陽極孔の中心軸において高く、前記陽極孔の中
    心軸に対してガスの流れ方向が同軸状に形成されること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の高速
    原子線源。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のいずれか一項記載
    の高速原子線源を備えたことを特徴とするビーム加工装
    置。
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