JPH08186810A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JPH08186810A
JPH08186810A JP7000127A JP12795A JPH08186810A JP H08186810 A JPH08186810 A JP H08186810A JP 7000127 A JP7000127 A JP 7000127A JP 12795 A JP12795 A JP 12795A JP H08186810 A JPH08186810 A JP H08186810A
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video signal
black level
circuit
signal
output
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JP7000127A
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Inventor
Naoyuki Nakazawa
尚之 中沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黒レベルを安定化させる。 【構成】 この電子内視鏡は、スコープ102の先端に
取り付けられた撮像素子103からの映像信号をデジタ
ル化して処理するとともに、撮像素子103で得た画像
をモニター119に表示するものであり、撮像素子10
3から出力された映像信号のレベルを映像信号のブラン
キング期間与えられた黒レベルにするプリブランキング
回路214と、黒レベルが与えられた映像信号をデジタ
ル化してデジタル映像信号に変換するA/D変換器11
7と、デジタル映像信号の黒レベルを所定のデジタル値
と比較し、その比較結果に応じた黒レベルをプリブラン
キング回路214に与えるフィードバック回路部120
と、を含んで構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スコープの先端に取り
付けられた撮像素子からの映像信号をデジタル化して処
理するとともに、撮像素子で得た画像をモニターに表示
し、体腔内の診断などに供するための電子内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来例にかかる電子内視鏡の構
成を示す図である。スコープ102は、その先端部には
固体撮像素子(CCD)103が設けられ、その先端に
ライトガイド102bで光源112からの光を導いて体
腔内を照明するとともにCCD103で体腔内の画像を
映像信号にしてプロッセッサ110に出力できるように
なっている。
【0003】CSD回路113は、CCD103からの
映像信号を相関2重サンプリングし、映像信号のノイズ
低減のための処理を行う回路である。この回路は、CC
Dの出力に通常用いられるものである。
【0004】従来例にかかるプリブランキング回路11
4は、CSD回路113でノイズ低減処理された映像信
号をブランキングするための回路である。すなわち、映
像信号のオプティカルブラックにかけて映像信号のレベ
ルを一定の黒レベルにするための回路であり、図6はそ
の構成例を示したものである。
【0005】図6のプリブランキング回路114の入力
には、トランジスタTR2 及び抵抗R2で構成されたエミッ
タフォロアと、クランプパルスCP1 によって定電圧源回
路ECPとの接続をオンオフするスイッチであるトランジ
スタTR1 とによるクランプ回路が接続されている。この
クランプ回路の出力には、抵抗R4を介してトランジスタ
TR5 と、トランジスタTR4 及び抵抗R5で構成されたエミ
ッタフォロアによるバッファとが接続されている。トラ
ンジスタTR5 は、プリブランクパルスPBLK によってト
ランジスタTR4 のベースと定電圧源回路EPBとの間をオ
ンオフするスイッチとして働く。
【0006】図7は、図6のプリブランキング回路11
4のタイミング図である。図7(a)のようなプリブラ
ンキング回路114からの映像信号に対しクランプパル
スCP1 は、図7(b)のように、映像信号のオプチカル
ブラックでアクティブ(「H」レベル)になって、トラ
ンジスタTR1 はオンになる。クランプ回路の出力は、定
電圧源回路ECPの電圧でクランプされたものになる。そ
して、プリブランクパルスPBLK は、図7(c)のよう
に、映像信号の映像以外の期間にかけての水平帰線消去
期間でアクティブ(「H」レベル)となる波形になって
いる。このパルスがアクティブの間、トランジスタTR5
はオンになり、映像信号のレベルは、図7(d)のよう
に定電圧源回路EPBの電圧になる。こうして、トランジ
スタTR4によるバッファからの出力は、映像以外の期間
にかけてプリブランクパルスPBLK がアクティブになっ
ている間、定電圧源回路EPBの電圧によって与えられた
一定の黒レベルになる。
【0007】図6のゲインコントロールアンプ115
は、プリブランキング回路114から出力された映像信
号を所望のレベルまで増幅するためのものであり、その
増幅率は外部からコントロールでき、レベルが一定にな
るように調節できるようになっている。
【0008】ニー(knee)回路116は、高輝度を圧縮す
るための回路であり、この回路116の入出力特性は、
折れまがったような形になっている。これによって、ゲ
インコントロールアンプ115からの映像信号が大きな
レベルになったときにクリップし、映像信号の白レベル
の飽和を抑えている。
【0009】A/D変換器117は、ニー回路116か
らの映像信号をデジタル化してデジタル映像信号に変換
するための回路であり、信号処理回路118は、デジタ
ル映像信号を信号処理してNTSCの映像信号としてモ
ニター119に出力するための回路である。
【0010】CCD駆動パルス発生回路111は、CC
Dの駆動パルスをCCD103に与えてCCD103を
駆動する共に、クランプパルスCP1 ,プリブランクパル
スPBLK などプロッセッサ110に必要なパルスを発生
する。これによって、プロッセッサ110全体の動作の
同期がとられている。
【0011】次に、この装置全体の動作について説明す
る。CCD駆動パルス発生回路111の駆動パルスによ
ってCCD103の信号電荷が映像信号としてCCD1
03から出力され、この映像信号はCSD回路113に
よってノイズ低減処理されてプリブランキング回路11
4に与えられる。そして、プリブランキング回路114
に入力された映像信号は、映像以外の期間でプリブラン
クパルスPBLK がアクティブになっている間、一定の黒
レベルになるように処理される。こうしてプリブランキ
ングされた映像信号は、コントロールアンプ115によ
ってレベルを調節された後、ニー回路116を経てA/
D変換器でデジタル映像信号に変換される。信号処理回
路118で、NTSCの映像信号に変換され、CCD1
03で撮像した画像がモニター119に表示される。
【0012】CCD103からの映像信号であるCDS
回路113の出力には、ブランキング期間の間にその信
号レベルが基準黒レベルとなっている期間があり、この
基準黒レベルの期間にノイズがのるなどにより、基準黒
レベルが変動すると色再現が正確にできなくなってしま
う。特に、電子内視鏡のように、CCD103からCS
D回路113までの距離が大きく、その間の配線が長く
なりがちな場合、その間の配線にノイズがのりやすく、
このノイズによってCCD103からの映像信号の基準
黒レベルがランダムに変動することになる。
【0013】これに対して、この装置では、このプリブ
ランキング回路114によって、基準黒レベルの期間を
ふくむブランキング期間を、一定の黒レベルにするよう
にして、ノイズをたたきつぶし、ある固定DC値にして
いる。これによって、正確な画像の再現を意図してい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、映像
信号の黒レベルは、輝度の基準となるものであるため、
この黒レベルがノイズの大小などによって変化すると、
モニター119に表示される画像の輝度及び色は、実際
にCCD103で得た画像とはずれたものになる。この
黒レベルの変化の要因としては、ノイズの大小だけでは
なく、温度の変化やゲインコントロールアンプ115の
AGCの大小などの装置のばらつきなどがあり、装置ご
とに相違し、また、アングルをかけるなど操作によって
も相違し、変化は大きなものになる。
【0015】しかし、上述の図5の装置では、CSD回
路113の次段でプリブランキングを行っているにすぎ
ず、上述したような装置のばらつきなどを考慮している
わけではないので、プリブランキング回路114の後段
では必ずしも基準黒レベルが一定ではない。そのため、
A/D変換して得たデジタル映像信号の基準黒レベルに
変化が生じ、上述したような不都合がみられた。そこ
で、本発明は、A/D変換して得たデジタル映像信号の
基準黒レベルが一定になるような電子内視鏡を提供する
ことをその目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電子内視
鏡は、スコープの先端に取り付けられた撮像素子からの
映像信号をデジタル化して処理するとともに、撮像素子
で得た画像をモニターに表示する電子内視鏡において、
撮像素子から出力された映像信号に対しブランキング期
間は与えられた黒レベルにするプリブランキング回路
と、黒レベルが与えられた映像信号をデジタル化してデ
ジタル映像信号に変換するA/D変換器と、デジタル映
像信号の黒レベルを所定のデジタル値と比較し、その比
較結果に応じた黒レベルをプリブランキング回路に与え
るフィードバック回路部と、を含んで構成されているこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】上述のごとく構成された本発明にかかる電子内
視鏡によれば、フィードバック回路部によってデジタル
映像信号の黒レベルと所定のデジタル値とが比較され、
その比較結果に応じた黒レベルがプリブランキング回路
によって映像信号の黒レベルとなり、これがA/D変換
器でデジタル化されてフィードバック回路部で比較され
る、というフィードバックループが形成される。そのた
め、デジタル映像信号の黒レベルが所定のデジタル値と
等しい一定の値になるように自動的に制御され、デジタ
ル映像信号の黒レベルは安定化されるので、正確に色再
現された画像をモニターに表示できるとともに、ばらつ
きを抑えることができる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例にかかる電子内視鏡の構
成を示すブロック図である。この電子内視鏡は、前述の
従来例と同様に、先端部にCCD103とその先端に光
を導くライトガイド102bとを有するスコープ102
を有し、体腔内を照明するとともにCCD103で体腔
内の画像を映像信号にしてプロッセッサ110に出力
し、体腔内の画像をモニター119で観察できるように
なっている。
【0019】また、光源112及びCCD103の駆動
制御・映像信号処理を行うプロッセッサ110の構成の
うち、CCD駆動パルス発生回路111、CDS回路1
13、ゲインコントロールアンプ115、ニー回路11
6、A/D変換器117、信号処理回路118について
も、前述の従来例と同様であり、CCD駆動パルス発生
回路111からのパルスによってプロッセッサ110全
体は同期した動作をする。しかし、この電子内視鏡は、
プリブランキング回路214の内部構成と、フィードバ
ック回路部120が設けられている点が異なっており、
この点に特徴がある。
【0020】フィードバック回路部120は、デジタル
映像信号の黒レベルを所定のデジタル値と比較し、その
比較結果に応じた黒レベルの電圧VCTRLをプリブランキ
ング回路214に与える回路である。この実施例では、
この回路を比較器122及び積分器121で構成してい
る。
【0021】図2は、フィードバック回路部120の回
路構成を示したものであり、この実施例では、比較器1
22をデジタルコンパレータ122a及びインバータ1
22bで構成している。デジタルコンパレータ122a
は、A/D変換器117の出力であるデジタル映像信号
が入力Aにデイップスイッチやレジスタなどで基準レベ
ル値に設定されたデジタル値が入力Bに与えられ、入力
Aが入力Bよりも大きいときに「H」になる。その比較
結果はインバータ122bによって反転される。
【0022】インバータ122bは、CCD駆動パルス
発生回路111からのプリブランクパルスPBLK によっ
てコントロールされ、このパルスがアクティブのときに
のみすなわち黒レベルの期間内で、その出力は「ENABL
E」になる。プリブランクパルスPBLK がアクティブの
ときに、インバータ122bの出力は、入力Aが大きい
場合は「L」、入力Bが大きい場合は「H」になるが、
プリブランクパルスPBLK がアクティブでない場合は、
ハイインピーダンス状態になっている。プリブランクパ
ルスPBLK がアクティブのときにはデジタル映像信号の
値は黒レベルの値を示すことから、比較器122は、デ
ジタル映像信号の黒レベルの値と所定のデジタル値とを
画素ごとに比較し、その比較結果を2値で出力すること
になる。
【0023】積分器121は比較器122からの2値の
出力を積分する回路であり、この実施例では積分器12
1を、抵抗121a,コンデンサ121bによる積分回
路とバッファアンプ121cで構成している。デジタル
映像信号の黒レベルが大きい場合は積分器121の出力
CTRLは小さく、デジタル映像信号の黒レベルが小さい
場合は積分器121の出力VCTRLは大きくなる。
【0024】こうして、フィードバック回路部120
は、デジタル映像信号の黒レベルの値を所定のデジタル
値と比較し、その比較結果を積分してそれに応じた黒レ
ベルの出力VCTRLをプリブランキング回路214に与え
ている。
【0025】図3は、プリブランキング回路214の回
路構成を示したものである。このプリブランキング回路
214の入力には、トランジスタTR2 ,抵抗R2,トラン
ジスタTR3 及び抵抗R3で構成されたバッファと、クラン
プパルスCP1 によって定電圧源回路ECPとの接続をオン
オフするスイッチであるトランジスタTR1 とによるクラ
ンプ回路が接続されている。このクランプ回路の出力に
は、抵抗R4を介してトランジスタTR5 と、トランジスタ
TR4 及び抵抗R5で構成されたエミッタフォロアによるバ
ッファとが接続されている。トランジスタTR5 は、プリ
ブランクパルスPBLK によってトランジスタTR4 のベー
スと積分器121の出力VCTRLとの間をオンオフするス
イッチとして働く。
【0026】クランプパルスCP1 ,プリブランクパルス
BLK は、前述の従来例と同様に、図7(b),(c)
に示した波形になっており、CCD駆動パルス発生回路
111から与えられる。このプリブランキング回路21
4は、図7に示すタイミングで動作し、クランプパルス
CP1 によって映像信号のブランキング開始部でトランジ
スタTR1 はオンになり、クランプ回路の出力は、定電圧
源回路ECPの電圧でクランプされたものになる。そし
て、プリブランクパルスPBLK によって、トランジスタ
TR5 はオンになり、ブランキング期間映像信号のレベル
は、積分器121の出力電圧VCTRLに等しくなる。こう
して、トランジスタTR4 によるバッファからの出力は、
ブランキング期間にかけてプリブランクパルスPBLK
アクティブになっている間、定電圧源回路EPBの電圧に
よって与えられた一定の黒レベルになる。
【0027】信号処理回路118は、従来例と同様の回
路であるが、この図1では、その構成を示している。信
号処理回路118は、A/D変換器117からのデジタ
ル映像信号から輝度信号を得るための輝度信号処理部1
18aと、デジタル映像信号から色差信号を得るための
色信号処理部118bと、輝度信号処理部118a及び
色信号処理部118bでえられた輝度信号及び色差信号
からNTSCの映像信号に変換しこの映像信号をモニタ
ー119に出力するYL /色差処理部118cとで構成
されている。CCD103からはYe ,Cy ,G,Mg
の補色のカラーフィルタからの信号が出力されているた
め、デジタル映像信号は、所定の順序で補色の画像デー
タが並ぶようなデータ列になっている。信号処理回路1
18では、このデジタル映像信号から輝度信号及び色差
信号を得る処理や、これらの信号からNTSCの映像信
号に変換する処理はデジタルで行われ、モニター119
にはアナログの映像信号として出力される。
【0028】次に、この装置全体の動作について説明す
る。CCD駆動パルス発生回路111の駆動パルスによ
ってCCD103の信号電荷が映像信号としてCCD1
03から出力され、この映像信号はCDS回路113に
よってノイズ低減処理されてプリブランキング回路21
4に与えられる。そして、プリブランキング回路214
に入力された映像信号は、ブランキング期間で積分器1
21の出力電圧VCTRLに応じたレベルになるように処理
され、かつ、その期間にあるノイズがたたきつぶされ
る。プリブランキング回路214によって出力電圧V
CTRLに応じたレベルが与えられた映像信号は、コントロ
ールアンプ115によってその信号レベルが調節された
後、ニー回路116を経てA/D変換器でデジタル映像
信号に変換される。信号処理回路118で、NTSCの
映像信号に変換され、CCD103で撮像した画像がモ
ニター119に表示される。
【0029】ここで、A/D変換器117からのデジタ
ル映像信号は、フィードバック回路部120の比較器1
22に与えられており、このデジタル映像信号は、設定
された所定のデジタル値と比較される。そして、デジタ
ル映像信号の黒レベルが所定のデジタル値よりも大きい
場合は、積分器121の出力VCTRLは徐々に小さくな
り、デジタル映像信号の黒レベルが所定のデジタル値よ
りも小さい場合は、積分器121の出力VCTRLは徐々に
大きくなり、等しい場合は積分器121の出力は一定の
レベルになる。このように制御された積分器121の出
力VCTRLがプリブランキング回路214に与えられ、こ
の回路で処理された映像信号の黒レベルは積分器121
の出力電圧VCTRLに応じたレベルになる。そして、コン
トロールアンプ115、ニー回路116を経た後にA/
D変換され、デジタル映像信号のフィードバック回路部
120に与えられ、このデジタル映像信号の黒レベルと
所定のデジタル値とが比較され、これらが等しくなるよ
うに積分器121の出力VCTRLがフィードバックされ
る。
【0030】これによって、プリブランキング回路21
4で処理された映像信号の黒レベルは所定のデジタル値
に応じた一定の黒レベルになるように制御され、A/D
変換器117からのデジタル映像信号の黒レベルの値
は、設定された所定のデジタル値と等しくなるように制
御される。また、温度の変化やゲインコントロールアン
プ115のAGCの大小など、プリブランキング回路2
14からA/D変換器117までの間にレベル変動させ
る要因があったとしても、黒レベルの値は、設定された
所定のデジタル値と等しくなるように制御され、一定の
値になる。
【0031】このように、A/D変換して得たデジタル
映像信号からその黒レベルであるプリブランキングレベ
ルをフィードバックして制御することによって、ノイズ
・温度変化・スコープの違いによるばらつきなど黒レベ
ルを変動させる要因があったとしても、その変動は自動
的に調整され、一定の黒レベル値をもつデジタル映像信
号が得られる。こうした安定な黒レベル値のデジタル映
像信号となることから、正確に色再現された画像をモニ
ター119に表示できる。また、自動的に黒レベルが調
整されることから、それぞれにばらつきがあったとして
も、スコープやプロッセッサ毎に色のばらつきや暗時の
色付きが無くなるため、スコープやプロッセッサ毎に調
整しなくて済むようになる。これによって、据付や画質
調整の時間が短くなる。
【0032】次に、本発明の第2の実施例を図面を参照
して説明する。図4は、本発明の第2の実施例にかかる
電子内視鏡の構成を示すブロック図である。この電子内
視鏡のスコープ102及びプロッセッサ110各構成要
素、光源112・CCD駆動パルス発生回路111・C
DS回路113・ゲインコントロールアンプ115・ニ
ー回路116・A/D変換器117・信号処理回路11
8・フィードバック回路部120(比較器122・積分
器121)は、第1の実施例と同様のものが用いられ、
これらには第1の実施例と同一の符号を付している。
【0033】この実施例では、A/D変換器117から
のデジタル映像信号を用いてフィードバッククランプを
行うように、フィードバッククランプ回路217bと加
算器217aとを設けている。フィードバッククランプ
回路217bはフィードバック回路部120と同等の構
成を有し、A/D変換器117からのデジタル映像信号
と所定のデジタル値を比較し、デジタル映像信号の黒レ
ベルの値が所定のデジタル値よりも大きいときはより低
い電圧を、黒レベルの値が所定のデジタル値よりも小さ
いときはより高い電圧を加算器217aに与える回路で
ある。加算器217aは、ニー回路116からの映像信
号とフィードバッククランプ回路217bからの出力を
アナログ的に加算する。このフィードバッククランプに
よって、A/D変換器117からのデジタル映像信号の
黒レベルの値は、フィードバッククランプ回路217b
で設定された所定のデジタル値に等しくなるように制御
される。
【0034】そして、この実施例は、信号処理回路11
8の色信号処理部118bで得たデジタルの輝度信号を
比較器122に与えるようにしている点に特徴がある。
信号処理回路118は従来例と同様の回路であるが、こ
の図4はその構成をより詳細に示している。信号処理回
路118の色信号処理部118bは、色分離処理部11
81、YL ・LPF部1182、マトリクス部118
3、ホワイトバランス調整部1184、γ処理部118
6で構成されている。ここで、色分離処理部1181
は、A/D変換器117からのデジタル映像信号から色
差信号2R−G,2B−Gを分離するためのものであ
り、YL ・LPF部1182は、A/D変換器117か
らのデジタル映像信号から狭帯域の輝度信号を分離する
ためのものであり、マトリクス部1183は、色差信号
2R−G,2B−G及び狭帯域の輝度信号から赤・緑・
青の狭帯域信号RL ,GL ,BL を得るためのものであ
る。ホワイトバランス調整部1184は差信号RL ,G
L ,BL からホワイトバランス調整し色差信号に変換す
るためのものであり、そして、γ処理部1186は色差
信号のガンマ補正をして出力するためのものである。デ
ジタル映像信号は、これらの処理を経た後に、YL /色
差処理部118cからコンポジット映像信号としてモニ
ター119に出力される。
【0035】A/D変換器117からのデジタル映像信
号の帯域幅はアナログに変換すると7MHz程度あるの
に対し、色信号処理部118bで得た輝度信号の帯域幅
は1.5MHz程度と狭帯域であるが、いずれのデジタ
ル信号もほぼ同じ黒レベルの値をもつデジタル映像信号
である点については同じである。したがって、上述の第
1の実施例と同様に、デジタル映像信号の黒レベルの値
は、比較器122で設定された所定のデジタル値に等し
くなるように制御される。
【0036】第1の実施例では、デジタル映像信号の黒
レベルの期間のみを用いてプリブランキングのための電
圧VCTRLを制御する構成例を示したが、第2の実施例で
は、色信号処理部118bで得た輝度信号を用いてプリ
ブランキングのための電圧VCTRLを制御するとともにフ
ィードバッククランプも行っている。そのため、輝度信
号だけでなく色差信号の黒レベルも非常に安定したもの
になる。これによって、正確に色再現された画像をモニ
ター119に表示でき、スコープやプロッセッサ毎に調
整しなくて済むようになる。
【0037】さらに、電子内視鏡は、そのプローブを交
換できるようになっているために、ばらつきによってプ
ローブとの相性がわるい場合があるが、本発明の電子内
視鏡では、黒レベルも非常に安定した映像になるため
に、接続可能などんなプローブとの間でもそのような問
題は無く、また調整不要になる。
【0038】本発明は、上述した実施例に限られず、様
々な変形が可能である。デジタル映像信号の黒レベルは
映像信号のレベルの基準であり、本発明では、水平帰線
消去期間においてデジタル映像信号(A/D変換器の出
力や狭帯域の輝度信号など)のペデスタルから黒レベル
を検出し、これをフィードバック制御することによって
黒レベルを安定化させている。したがって、これと等価
になるように黒レベルの検出について変形し得る。例え
ば、第2実施例でYL ・LPF部1182からのデジタ
ル映像信号をフィードバックする例を示したが、色信号
処理部118bの出力を比較器122に与え、色差信号
のペデスタルから黒レベルを検出するようにしても良
い。
【0039】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、フィードバ
ックループが形成される。そのため、デジタル映像信号
の黒レベルが所定のデジタル値と等しい一定の値になる
ように自動的に制御され、デジタル映像信号の黒レベル
は安定化されるので、正確に色再現された画像をモニタ
ーに表示できるとともに、ばらつきを抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる電子内視鏡の構
成を示すブロック図。
【図2】フィードバック回路部の回路構成を示した図。
【図3】プリブランキング回路の回路構成を示した図。
【図4】本発明の第2の実施例にかかる電子内視鏡の構
成を示すブロック図。
【図5】従来例にかかる電子内視鏡の構成を示す図。
【図6】従来例にかかるプリブランキング回路の構成例
を示した図。
【図7】プリブランキング回路のタイミング図。
【符号の説明】
102 スコープ 103 CCD 117 A/
D変換器 118 信号処理回路 118a 輝度信号処理部 118b 色信号処理部 118c YL /色差処理
部 119 モニタ 120 フィードバック回路部 121 積分器
122 比較器 214 プリブランキング回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スコープの先端に取り付けられた撮像素
    子からの映像信号をデジタル化して処理するとともに、
    前記撮像素子で得た画像をモニターに表示する電子内視
    鏡において、 前記撮像素子から出力された映像信号に対し前記映像信
    号のオプティカルブラック期間のレベルを与えられた黒
    レベルにするプリブランキング回路と、 前記黒レベルが与えられた映像信号をデジタル化してデ
    ジタル映像信号に変換するA/D変換器と、 デジタル映像信号の黒レベルを所定のデジタル値と比較
    し、その比較結果に応じた前記黒レベルを前記プリブラ
    ンキング回路に与えるフィードバック回路部と、 を含んで構成されていることを特徴とする電子内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック回路部は、前記デジ
    タル映像信号と所定のデジタル値とを比較し、その比較
    結果を2値で出力する比較器と、 前記比較器の出力を積分して得た電圧を前記黒レベルと
    して前記プリブランキング回路に与える積分器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記フィードバック回路は、前記A/D
    変換器の出力を前記デジタル映像信号としてその黒レベ
    ルを前記所定のデジタル値と比較し、その比較結果に応
    じた前記黒レベルを前記プリブランキング回路に与える
    ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記A/D変換器の出力から輝度信号を
    得るための輝度信号処理部と、前記A/D変換器の出力
    から色差信号を得るための色信号処理部と、前記輝度信
    号及び前記色差信号から映像信号に変換し前記映像信号
    をモニターに出力するYL /色差処理部とを有する信号
    処理回路をさらに備え、 前記フィードバック回路は、前記色信号処理部で得られ
    る狭帯域の輝度信号を前記デジタル映像信号としてその
    黒レベルを前記所定のデジタル値と比較し、その比較結
    果に応じた前記黒レベルを前記プリブランキング回路に
    与えることを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡。
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