JPH08186020A - 磁気ロック装置 - Google Patents

磁気ロック装置

Info

Publication number
JPH08186020A
JPH08186020A JP32670694A JP32670694A JPH08186020A JP H08186020 A JPH08186020 A JP H08186020A JP 32670694 A JP32670694 A JP 32670694A JP 32670694 A JP32670694 A JP 32670694A JP H08186020 A JPH08186020 A JP H08186020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic body
lock device
magnetic material
driven element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32670694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Kamitsubara
常男 上津原
Kenji Iio
謙二 飯尾
Yuichi Ando
祐一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP32670694A priority Critical patent/JPH08186020A/ja
Publication of JPH08186020A publication Critical patent/JPH08186020A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的なブレーキ機構を必要とせずに、相対移
動する2つの要素の相対運動を停止保持する簡易な装置
を提供する。 【構成】相対移動する磁性体被動子2と磁性体駆動子1
の対向面に、非磁性体5を埋め込んだ溝が移動方向4に
直角に同一ピッチで形成されている。コイル3に通電し
て磁束7を発生させると、相互の磁性体面の磁気中心が
一致し、非磁性体5の方にずれないので、両者は相対移
動することなくロックされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、摺動機構、ね
じ、リンク、カム、歯車等の相対移動体の組合わせから
構成された機構において、駆動子と被動子、又は固定子
と可動子等の相対移動体相互間の運動を、電磁気的操作
手段を以て磁気的に拘束して保持する磁気ロック装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、相対移動する部材の相対運動を拘
束したり開放したりする手段としては、押圧、吸着、締
め付け等による相互摩擦力を利用する装置、機械的噛み
合わせを利用する機構、又はストッパを設ける機構等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの摩擦
機構、噛み合わせ機構、ストッパ機構等の従来の装置と
は異なり、相対移動する2つの要素を磁力を用いてその
相対運動を停止保持する簡易な磁気ロック装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向する相対
移動体の少なくとも一方の対向面に、相対移動方向に断
続する磁性体部及び磁気抵抗部を形成し、この対向面相
互間を通過する磁束を発生させる磁気発生手段を備えた
ことを特徴とする磁気ロック装置である。前記対向する
磁性体部が互いに相対移動方向に同寸法であると好まし
く、前記対向する磁性体部は前記相対移動体の少なくと
も一方に複数設けられていると段階的に停止保持するこ
とができるので好適であり、さらに、この複数の磁性体
部が前記相対移動方向に等間隔であると対向片の寸法と
一致させると保持位置が正確になる。
【0005】また、前記相対移動体としては、摺動機
構、ねじ、歯車、カム、揺動機構の群から選ばれたいず
れかの機構とすればよく、前記磁気発生手段としては磁
力線を発生する電気巻線でもよく、永久磁石及びこれを
移動又は遮蔽する磁気手段でもよい。
【0006】
【作用】図1、2を参照して本発明の原理及び作用を説
明する。図において、磁性体駆動子1は、コイル3を巻
装した磁性体被動子2に対して滑動接触面を介して対向
しており、磁性体駆動子1は矢印4の方向に移動可能で
ある。すなわち、磁性体被動子2と磁性体駆動子1とは
相対移動可能である。磁性体駆動子1の磁性体被動子2
との対向面には、非磁性体5を埋め込んだ溝が移動方向
4に直角に同一ピッチで形成されている。すなわち、磁
性体駆動子1の対向面は複数個の分割した磁性体面6に
区分されている。そしてこの分割した磁性体面の移動方
向寸法はそれぞれ磁性体被動子2の磁性体対向面の寸法
と一致している。
【0007】いま、上記構成でコイル3が無通電の状態
にあれば、駆動子1と被動子2とは相対運動自在であ
る。図2に示すように、コイル3に通電して磁束7を発
生させると、磁性体駆動子1の磁性体面6と磁性体被動
子2の磁性体面8とは、磁気中心が一致し、磁性体駆動
子1が矢印4方向に移動すると、磁性体被動子2は、磁
性体が引きずられて移動し、非磁性体5の方にずれな
い。すなわち、磁性体駆動子1と磁性体被動子2とは相
対移動することなく、同体となって移動する。すなわち
両者は対向する磁性体の部分で拘束され、両者は相対移
動することができなくなりロックされる。図1,2の直
線運動体のほか、円弧などの曲線に沿う摺動体、ねじな
どの回動機構、歯車、カム等の転動機構、揺動機構など
でも同様の相対移動を停止し、保持することができる。
【0008】前記対向する磁性体部が互いに相対移動方
向に同寸法であると対向位置が正確に規制される。また
前記対向する磁性体部は前記相対移動体の少なくとも一
方に複数設けられていると段階的に停止保持することが
できる。さらに、この複数の磁性体部が前記相対移動方
向に等間隔であると等間隔にステップ的に保持すること
ができ、歩進装置等に利用することができる。
【0009】また、前記磁気発生手段としてコイルの代
りに、永久磁石及びこれを移動又は遮蔽する磁気手段を
用いても同様の作用効果を得ることができる。
【0010】
【実施例】
〔実施例−1〕図3、4に示す実施例について説明す
る。図3は、本発明の一実施例であるねじ機構の電磁制
御ロック装置の模式構造図、図4はそのねじ部の模式斜
視図である。図3において、磁性体駆動子11は図示し
ていない動力装置によって捻回駆動される。この磁性体
駆動子11は、図3の向かって右端部に雄ねじ12を加
工してある。磁性体被動子13は、その円孔内周面に磁
性体駆動子11の雄ねじ12に螺合する雌ねじ14を設
けており、コイル15を備えている。コイル15を取り
巻くヨーク16は微小間隙17を介して磁性体駆動子1
1の円周面に対向している。コイル15に通電すると、
ヨーク16、微小間隙17、磁性体駆動子11を通り、
ねじ12、14の接触部を通る磁気回路18に磁束19
を誘起する。
【0011】ねじ12、14の構造を図4に示す。雄ね
じ12、雌ねじ14はそれぞれ円周にねじ軸に平行な複
数の溝21、22が設けられている。このことは、雄ね
じ12と雌ねじ14の相対移動方向にほぼ直交する多数
の非磁性体が設けられていることになる。いま、コイル
15が無通電の状態で磁性体駆動子11を駆動回転すれ
ば、磁性体駆動子11と磁性体被動子13の雌雄のねじ
の接触部は互いに円滑に滑動する。磁性体被動子13が
わずか捻回運動を制約されていると、磁性体被動子13
はねじの作用によって、図3の向かって右又は左方向に
移動する。コイル15に通電すると、磁気回路18に誘
起された磁束19はねじ部を通り、ねじ部は図4に示す
ように、雄ねじと雌ねじが互いに溝21、22を備えて
いるので、溝21、22のない部分を磁束が通り、溝2
1、22を横切って雄ねじ12と雌ねじ14が相対移動
するのを阻止する。すなわち雄ねじ12と雌ねじ14を
ロックする。その結果、磁性体駆動子11と磁性体被動
子13とは一体となって回動する。
【0012】図3の装置は、磁性体被動子13を固定し
ておき、磁性体駆動子11が回動した時ねじの作用によ
り図3の向かって左右に移動する装置として使用し、磁
性体駆動子11の左右移動位置を任意の位置に停止し保
持する装置として使用することもできる。例えば、磁性
体駆動子11を弁棒とし、弁の開度を一定位置に保持す
る流量調整装置等に利用することができる。また、コイ
ルの通電を停止した時弁棒が自動復帰するようにしてお
けば、正確な流量調整装置であって停電時等に自動的に
閉止する遮断弁機能を備えた装置として用いることがで
きる。
【0013】〔実施例2〕図5〜7に示す転動機構の装
置について説明する。図5において、駆動軸31に駆動
歯車32、磁性体円盤33が取付けられ、被動軸41に
被動歯車42、磁性体円盤43が取付けられている。駆
動歯車32と被動歯車42とは図7に示すように、互い
にかみ合っており、少なくともその一方は軸と磁気的に
絶縁されている。
【0014】磁性体円盤33と43とは図6に示すよう
に、互いに円周面で対向している。磁性体円盤33には
円周に非磁性体34が等幅、等間隔に設けられている。
磁性体円盤43にはこれと同様の態様で非磁性体44が
設けられている。この図では磁性体円盤33と43は円
周で接しているようになっているが、円周近傍の側面で
互いに接するようにしてもよい。すなわち、磁性体円盤
33と43の外径を大きくし相互の軸方向取付け位置を
その幅分ずらした構造としてもよい。また、一方の磁性
体円盤に円周溝又は円周切欠を設け、他方の磁性体円盤
の外径がこの溝又は切欠内に位置するように配置しても
よい。また、図5〜図7では歯車32、42のピッチ円
と磁性体円盤33、43の外径とがそれぞれ互いに一致
するような大きさを描いてあるが、全く別の大きさでも
何ら差し支えない。
【0015】駆動軸31の回りにはコイル36が設けら
れており、また、駆動軸31と被動軸41とは磁性体ベ
ース37で連結してある。平常時はコイル36に通電し
ない。コイル36に通電すると、駆動軸31、磁性体円
盤33、43、被動軸41、磁性体ベース37を通る磁
気回路に磁束が誘起される。この磁束は、磁性体円盤3
3、43の相互移動方向35、45の移動を阻止して駆
動軸31と被動軸41とをロックする。この装置は、例
えば、クラッチを切って駆動軸31をエンジンと切り離
した時、被動軸41側から駆動軸31が回転されるのを
防止するブレーキとして利用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の磁気ロック装置は、機械的なブ
レーキ機構を必要とせずに、相対移動する2つの要素の
相対運動を停止保持する簡易な装置で、機械的動作部品
がないので、摩耗、潤滑、部品取替の必要がなく、停止
保持操作に伴う騒音を発生することなく、装置の寿命が
長く、動作の信頼性が高く、広い応用分野に利用するこ
とができ、産業上貢献するところが大きい。また、乾電
池等の微小電源でも利用できるので、省電力、小型軽
量、微少動作装置等に好適である。また、単純な構成
で、安価に量産できるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する実施例の説明図であ
る。
【図2】本発明の原理を説明する実施例の説明図であ
る。
【図3】別の実施例の縦断面図である。
【図4】図3の一部の斜視図である。
【図5】別の実施例の説明図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】図5のB−B矢視図である。
【符号の説明】
1 磁性体駆動子 2 磁性体被動
子 3 コイル 4 矢印(移動
方向) 5 非磁性体 6 磁性体面 7 磁束 8 磁性体面 11 磁性体駆動子 12 雄ねじ 13 磁性体被動子 14 雌ねじ 15 コイル 16 ヨーク 17 微小間隙 18 磁気回路 19 磁束 21、22 溝 31 駆動軸 32 駆動歯車 33 磁性体円盤 34 非磁性体 35 移動方向 36 コイル 37 磁性体ベース 41 被動軸 42 被動歯車 43 磁性体円盤 44 非磁性体 45 移動方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する相対移動体の少なくとも一方の
    対向面に、相対移動方向に断続する磁性体部及び磁気抵
    抗部を形成し、該対向面の相互間を通過する磁束を発生
    させる磁気発生手段を備えたことを特徴とする磁気ロッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記対向する磁性体部が互いに相対移動
    方向に同寸法であることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記対向する磁性体部は前記相対移動体
    の少なくとも一方に複数設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気ロック装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の磁性体部が前記相対移動方向
    に等間隔であることを特徴とする請求項3記載の磁気ロ
    ック装置。
  5. 【請求項5】 前記相対移動体が摺動機構、ねじ、歯
    車、カム、揺動機構の群から選ばれたいずれかの機構で
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気ロック装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気手段が電気巻線であることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ロック装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気手段が永久磁石及びこれを移動
    し又は遮蔽する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の磁気ロック装置。
JP32670694A 1994-12-28 1994-12-28 磁気ロック装置 Withdrawn JPH08186020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32670694A JPH08186020A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 磁気ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32670694A JPH08186020A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 磁気ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08186020A true JPH08186020A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18190767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32670694A Withdrawn JPH08186020A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 磁気ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08186020A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5238095A (en) Hysteresis brakes and clutches
EP2302250B1 (en) A braking or clutching device
JPH1131615A (ja) 磁気ねじ
US2828636A (en) Electromagnetically operated rotary actuator
KR910006519Y1 (ko) 자성입자식 토크리미터(磁性粒子式, torque limiter)
JP2004308903A (ja) 電磁式の摩擦クラッチ
US2975648A (en) Electrically controllable spring clutch and brake for power transmitting device
US4837470A (en) Magnetically driven nutating motor
JPS59148544A (ja) 保持ブレ−キが装備された電動機
JPH08186020A (ja) 磁気ロック装置
WO2014185229A1 (ja) 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置
US2607820A (en) Adjustable torque device
US2955692A (en) Magnetic clutch
JP3765290B2 (ja) 渦電流式減速装置
JPH05252728A (ja) 磁気継手
SU677049A1 (ru) Бесконтактна магнитна черв чна передача
JPH11178277A (ja) ブレーキ付モータ及び該モータを有する開閉体装置
JPH0817625A (ja) 磁気ネジ及び磁気ネジの製造方法
KR101928712B1 (ko) 전기 전자석모터
JP3034705B2 (ja) 磁気継手
JPS626857Y2 (ja)
JPH0674066U (ja) ブレーキ付モータ
JPS63293327A (ja) 電磁スプリングクラッチ
WO2024075488A1 (ja) ボールねじ装置および直動機構
JPS63266225A (ja) トルク伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305