JPH08185935A - 同軸コネクタ - Google Patents

同軸コネクタ

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JPH08185935A
JPH08185935A JP6326931A JP32693194A JPH08185935A JP H08185935 A JPH08185935 A JP H08185935A JP 6326931 A JP6326931 A JP 6326931A JP 32693194 A JP32693194 A JP 32693194A JP H08185935 A JPH08185935 A JP H08185935A
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清治 高橋
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱耐久性を飛躍的に向上することができ、
嵌合精度がラフであっても安定した導通状態を長期に渡
って確保することができる同軸コネクタを提供する。 【構成】 同軸ケーブル3の端部に装備されるL形プラ
グ2と、プリント回路基板7に装備されるリセプタクル
6とを備え、上記L形プラグ2は、同軸ケーブル3の外
被導体3aに接続される四角筒状のプラグ本体4と、同
軸ケーブル3の中心導体3bに接続されてプラグ本体4
の内側に絶縁状態で保持されるスプリング式コンタクト
ピン5とを有し、上記リセプタクル6は、プリント回路
基板7のグランド回路に接続固定され、上記プラグ本体
4を着脱自在に嵌合して抜け止めする四角筒状のリセプ
タクル本体8を有し、上記プラグ本体4とリセプタクル
本体8との嵌合に伴い上記スプリング式コンタクトピン
5の先端がプリント回路基板7の信号回路に垂直方向か
ら弾性接触する同軸コネクタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最近普及しつつある自
動車用のナビゲーションシステムや携帯電話器などの各
種の電子機器において、信号伝達経路を構成する同軸ケ
ーブルをプリント回路基板に着脱自在に接続するのに好
適な同軸コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の同軸コネクタとして、直径が1
mm〜2mm程度の極めて細い同軸ケーブルをプリント
回路基板に着脱自在に接続するものが、従来一般に知ら
れている。特開平5−226030号公報はその一例を
示すもので、同軸ケーブルの端部には例えばL形のプラ
グが装備され、またプリント回路基板には上記プラグが
着脱自在に嵌合されるリセプタクルが装備され、これら
で同軸コネクタが構成されている。
【0003】ここで前記プラグは、同軸ケーブルの外被
導体に接続された筒状のプラグ本体と、このプラグ本体
の内側に絶縁状態で保持されて同軸ケーブルの中心導体
に接続されたコンタクトチューブとを有する構造であ
り、これに対応して前記リセプタクルは、プリント回路
基板のグランド回路に接続されて上記プラグ本体と着脱
自在に嵌合する筒状のリセプタクル本体と、プリント回
路基板の信号回路に接続されて上記コンタクトチューブ
と着脱自在に嵌合するコンタクトピンとを有する構造と
なっている。なお、このように同軸ケーブルの端部に装
備されるプラグが同軸ケーブルの中心導体に接続される
コンタクトチューブを有する構造は、実開平3−683
77号公報や特開平4−282580号公報にも見られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各公報
に見られるように、プラグが同軸ケーブルの中心導体に
接続されるコンタクトチューブを有する構造の従来の同
軸コネクタでは、同軸ケーブル側のプラグとプリント回
路基板側のリセプタクルとの接続は、プラグ本体とリセ
プタクル本体とが圧接嵌合し、同時にコンタクトチュー
ブとコンタクトピンとが圧接嵌合することで行われるの
で、両者の嵌合精度がラフであると導通不良を起こし易
いという問題があった。
【0005】また、プラグとリセプタクルとの着脱作業
の際にプラグがこじられると、コンタクトチューブとコ
ンタクトピンとの嵌合精度が低下して導通不良を起こし
易く、殊に、プラグとリセプタクルとの着脱が数多く繰
り返されると、コンタクトチューブとコンタクトピンと
の間に摩滅が生じて導通不良を起こすようになり、着脱
耐久性が200回〜1000回程度と低いことが問題と
なっていた。
【0006】そこで本発明は、着脱耐久性を飛躍的に向
上することができ、嵌合精度がラフであっても安定した
導通状態を長期に渡って確保することができる同軸コネ
クタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する手段
として、第1の発明は、同軸ケーブルの端部に装備され
るプラグと、基板面に装備されるリセプタクルとを備え
た同軸コネクタにおいて、上記プラグは、同軸ケーブル
の外被導体に接続されるプラグ本体と、同軸ケーブルの
中心導体に接続されて上記プラグ本体の内側に絶縁状態
で保持されるスプリング式コンタクトピンとを有し、ま
た上記リセプタクルは、基板面のグランド回路に接続固
定され、上記プラグ本体を着脱自在に嵌合して抜け止め
するリセプタクル本体を有し、上記プラグ本体とリセプ
タクル本体との嵌合に伴い上記スプリング式コンタクト
ピンの先端が基板面の信号回路に垂直方向から弾性接触
することを特徴とする。
【0008】また第2の発明は、同軸ケーブルの端部に
装備されるプラグと、基板面に装備されるリセプタクル
とを備えた同軸コネクタにおいて、上記プラグは、同軸
ケーブルの外被導体に接続されるプラグ本体と、同軸ケ
ーブルの中心導体に接続されて上記プラグ本体の内側に
絶縁状態で保持されるコンタクトブロックとを有し、ま
た上記リセプタクルは、基板面のグランド回路に接続固
定され、上記プラグ本体を着脱自在に嵌合して抜け止め
するリセプタクル本体と、基板面の信号回路に接続固定
されて上記リセプタクル本体の内側に配置されるスプリ
ング式コンタクトピンとを有し、上記プラグ本体とリセ
プタクル本体との嵌合に伴い上記スプリング式コンタク
トピンの先端が上記コンタクトブロックに垂直方向から
弾性接触することを特徴とする。
【0009】さらに第3の発明は、前記第1の発明また
は第2の発明におけるプラグ本体およびリセプタクル本
体を、四角筒状としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような手段を採用した第1の発明による同
軸コネクタでは、同軸ケーブルの端部に装備されたプラ
グのプラグ本体を、基板面に装備されたリセプタクルの
リセプタクル本体に挿入して嵌合することで、上記プラ
グのスプリング式コンタクトピンの先端が基板面の信号
回路に垂直方向から弾性接触した状態で同軸ケーブルと
基板とが接続される。これにより、同軸ケーブルの中心
導体はスプリング式コンタクトピンを介して基板面の信
号回路に電気的に導通し、また同軸ケーブルの外被導体
はプラグ本体およびリセプタクル本体を介して基板面の
グランド回路に電気的に導通する。
【0011】また、第2の発明による同軸コネクタで
は、同軸ケーブルの端部に装備されたプラグのプラグ本
体を、基板面に装備されたリセプタクルのリセプタクル
本体に挿入して嵌合することで、上記リセプタクルのス
プリング式コンタクトピンの先端がプラグのコンタクト
ブロックに垂直方向から弾性接触した状態で同軸ケーブ
ルと基板とが接続される。これにより、同軸ケーブルの
中心導体はコンタクトブロックおよびスプリング式コン
タクトピンを介して基板面の信号回路に電気的に導通
し、また同軸ケーブルの外被導体はプラグ本体およびリ
セプタクル本体を介して基板面のグランド回路に電気的
に導通する。
【0012】ここで、第1の発明または第2の発明にお
ける前記スプリング式コンタクトピンは、その先端が基
板面の信号回路または同軸ケーブルの中心導体に接続さ
れたプラグのコンタクトブロックに対して直接垂直方向
から弾性接触する構造のものであるから、プラグとリセ
プタクルとの着脱が数多く繰り返されても、またその着
脱操作の際にプラグがこじられることがあっても、スプ
リング式コンタクトピンは基板面の信号回路またはプラ
グのコンタクトブロックに確実に接触するのであり、摩
滅によって導通不良を起こすようなことはなく、耐久性
が飛躍的に向上する。
【0013】さらに、前記プラグ本体およびリセプタク
ル本体を共に四角筒状とした第3の発明では、プラグ本
体とリセプタクル本体との嵌合状態で両者が相対回動す
ることがないので、両者の嵌合精度がラフでその嵌合圧
が比較的に小さくても、プラグ本体がリセプタクル本体
から不用意に脱落することがなく、安定した導通状態が
長期に渡って確保される。
【0014】
【実施例】以下、第1ないし第3の発明に対応する各実
施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。第1の
発明に対応する第1実施例の同軸コネクタ1の全体構造
を示す図1において、符号2は直径1.2mm程度の細
径の同軸ケーブル3の端部に圧着固定されるL形プラグ
を示し、同軸ケーブル3の外被導体3aに圧着接続され
る導電金属製のプラグ本体4と、同軸ケーブル3の中心
導体3bにカシメ接続される導電金属製のスプリング式
コンタクトピン5とを有する。また、符号6は表面実装
電子部品対応のプリント回路基板7の基板面に装備され
るリセプタクルを示し、プリント回路基板7にハンダ付
け固定されてそのグランド回路に接続される導電金属製
のリセプタクル本体8と、リセプタクル本体8の周囲を
囲む絶縁樹脂製のホルダ9とを有する。
【0015】前記L形プラグ2のプラグ本体4は、図2
ないし図7に示すように、所定形状にプレス加工されて
折曲げ加工されたもので、同軸ケーブル3の端部を抱持
する複数の抱持爪4aを有する断面略コ字形の接続部4
bと、この接続部4bに対して略直角に屈曲する概略正
方形の筒状のプラグ部4cとを有する。
【0016】ここで図2,図3に示すように、プラグ本
体4の接続部4bの内側には、外皮が剥がれて露出する
同軸ケーブル3の外被導体3aと、この外被導体3aの
内側に配置して同軸ケーブル3の絶縁被覆3cに嵌合さ
れた固定リング10とが臨んでいる。そしてこの固定リ
ング10に対して上記抱持爪4aにより接続部4bが圧
着されることで、接続部4bと外被導体3aとが電気的
に導通して接続されている。
【0017】また前記プラグ本体4のプラグ部4cの外
周面のうち、接続部4b側の外周面を除く3つの外周面
には、その幅方向中央部に位置して小さな係合突起4
d,4d,4dがそれぞれ打ち出し形成されている。そ
してこのようなプラグ部4cの内側中央部には、前記ス
プリング式コンタクトピン5がインシュレータ11を介
して絶縁状態で保持されている。
【0018】ここで、前記スプリング式コンタクトピン
5は、同軸ケーブル3の絶縁被覆3cの端部から突出す
る中心導体3bがカシメ付け固定される上端閉塞のパイ
プ部材5aと、このパイプ部材5a内に抜け止めして進
退摺動自在に嵌合したコンタクトピン5bと、上記パイ
プ部材5a内に収容されてコンタクトピン5bを進出方
向に付勢するコイルスプリング5cとの組合せからなる
もので、コンタクトピン5bはプラグ部4cの開口から
突出し、その先端には半球形の接触頭部5dが形成され
ている。
【0019】図8(a)〜(c)は、前記スプリング式
コンタクトピン5のパイプ部材5aに同軸ケーブル3の
中心導体3bを接続する作業工程の一例を示しており、
図8(a)に示すように、パイプ部材5aの上端部周面
にはフック状に曲げられた中心導体3bが巻き付けられ
るリング溝5eが形成されている。そこで図8(b)に
示すように、上記リング溝5eに中心導体3bを巻き付
けた状態で、パイプ部材5aの上端周縁部がカシメ治具
12の曲面凹部12aによりカシメ加工され、こうして
中心導体3bとパイプ部材5aとが圧着接続される。
【0020】なお、前記パイプ部材5aと中心導体3b
との接続作業は、図9(a),(b)に示す方法によっ
ても、あるいは図10に示す方法によっても行うことが
できる。ここで図9(a),(b)に示す方法では、前
記リング溝5eに代えて直線溝5fがパイプ部材5aの
上端面に形成され、この直線溝5fに絶縁被覆3cから
直線状に引き出された中心導体3bを填め込まれる。そ
してパイプ部材5aの上端両側縁部がカシメ治具12の
曲面凹部12aによりカシメ加工されることで、直線溝
5fが幅狭にカシメられて中心導体3bとパイプ部材5
aとが圧着接続される。また図10に示す方法では、リ
ング溝5eや直線溝5fに代えて左右一対の挟持突条5
g,5gがパイプ部材5aの上端面に形成され、この挟
持突条5g,5g間の挟持溝5h内に中心導体3bが押
し込まれて挟持接続される。
【0021】一方、前記リセプタクル6は、図11の底
面図に示すように、ホルダ9が概略正方形の筒状をなす
もので、その内側にリセプタクル本体8が添設される。
このリセプタクル本体8は、図12ないし図16に示す
ように、所定形状にプレス加工されて前記プラグ本体4
のプラグ部4cが嵌合される概略正方形の筒状に折曲げ
加工されたもので、上記プラグ部4cの係合突起4dを
有する3つの外周面に対応する3つの切起し圧接片8
a,8a,8aと、各切起し圧接片8aに連続して略直
角に屈曲する3つの接続脚部8b,8b,8bとを有
し、上記各切起し圧接片8aには、プラグ部4cの各係
合突起4dが嵌入する係合孔8cがそれぞれ形成されて
いる。また図12に示すように、リセプタクル本体8に
おける切起し圧接片8a,8a,8aのない周壁部は、
若干内側に予め折曲げ加工された突合せ端部8d,8d
となっており、前記プラグ部4cが嵌合した状態でその
ガタ付を防止できるようになっている。
【0022】そしてこのようなリセプタクル6は、表面
実装電子部品の一つとしてチップマウンタによりプリン
ト回路基板7上の所定位置に配置され、高温槽を通過す
る過程でリセプタクル本体8の各接続脚部8b,8b,
8bがプリント回路基板7上の信号回路の周囲に形成さ
れたグランド回路にハンダ付け固定されるようになって
いる。
【0023】次に、このように構成された第1実施例の
同軸コネクタ1につき、その作用を説明する。同軸ケー
ブル3とプリント回路基板7との接続作業に当り、同軸
ケーブル3の端部に固定されたL形プラグ2を摘み、そ
のプラグ本体4のプラグ部4cをリセプタクル6のリセ
プタクル本体8内に奥まで押し込む。すると、プラグ部
4cの内側に配置されたスプリング式コンタクトピン5
におけるコンタクトピン5bの先端の接触頭部5dがプ
リント回路基板7の信号回路に垂直方向から弾性接触
し、またプラグ部4cの外周面がリセプタクル本体8の
各切起し圧接片8aに圧接する。そしてプラグ部4cの
外周面に突設された各係合突起4dが各切起し圧接片8
aの各係合孔8cに嵌入することで、プラグ本体4とリ
セプタクル本体8とがクリック感を伴って接続され、こ
うしてL形プラグ2とリセプタクル6とが接続される。
【0024】これにより、同軸ケーブル3の中心導体3
bは、スプリング式コンタクトピン5を介してプリント
回路基板7の信号回路に電気的に導通し、また同軸ケー
ブル3の外被導体3aはプラグ本体4およびリセプタク
ル本体8を介してプリント回路基板7のグランド回路に
電気的に導通する。
【0025】ここで第1実施例の同軸コネクタ1では、
プリント回路基板7上の信号回路に対して直接、垂直方
向から弾性接触するスプリング式コンタクトピン5を採
用していることから、L形プラグ2とリセプタクル6と
の嵌合精度がラフであっても、またL形プラグ2とリセ
プタクル6との着脱作業の際にL形プラグ2がこじられ
ることがあっても、スプリング式コンタクトピン5はプ
リント回路基板7の信号回路に確実に接触する。そして
L形プラグ2とリセプタクル6との着脱作業が数多く繰
り返されても、スプリング式コンタクトピン5が摩滅に
よって導通不良を起こすようなことがない。
【0026】従って、第1実施例の同軸コネクタ1によ
れば、L形プラグ2とリセプタクル6との嵌合精度を高
精度とする必要がなく、製造コストは従来例に較べて大
幅に低減すると共に、特に、着脱耐久性は、例えば2
0,000回以上と飛躍的に向上する。
【0027】また、第1実施例の同軸コネクタ1は、プ
ラグ本体4のプラグ部4cおよびリセプタクル本体8が
概略正方形の筒状とされているので、同軸コネクタ1の
嵌合接続状態でプラグ部4cとリセプタクル本体8とが
相対回動することがない。従って、プラグ部4cとリセ
プタクル本体8との嵌合精度がラフであってその嵌合圧
が比較的に小さくても、プラグ部4cがリセプタクル本
体8から不用意に脱落することがなく、安定した導通状
態が長期に渡って確保される。
【0028】さらに、第1実施例の同軸コネクタ1で
は、接続時にプラグ本体4のプラグ部4cの各係合突起
4dがリセプタクル本体8の各切起し圧接片8aの各係
合孔8cに嵌入することでクリック感が得られるので、
その接続作業はクリック感を頼りに確実に行うことがで
き、接続作業のミスを回避することもできる。
【0029】ここで、図17は、第2の発明に対応した
第2実施例の同軸コネクタ13の全体構造を示してい
る。この同軸コネクタ13は、第1実施例の同軸コネク
タ1におけるL形プラグ2からスプリング式コンタクト
ピン5を取り外し、これと略同様に構成されたスプリン
グ式コンタクトピン14をリセプタクル6側に設けたも
のであり、その他の構造は第1実施例の同軸コネクタ1
と略同様であるから、同一構造部分については同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0030】前記同軸コネクタ13のL形プラグ2は、
図18に示すように、同軸ケーブル3の外被導体3aに
圧着接続されるプラグ本体4と、同軸ケーブル3の中心
導体3bにカシメ接続されるコンタクトブロック15と
を有する。このコンタクトブロック15は、フック状に
曲げられた中心導体3bが巻き付けられるリング溝15
aが周面に形成された短円柱状のものであり、前記カシ
メ治具12の曲面凹部12aによりカシメ加工されるこ
とで、中心導体3bに圧着接続されている。そしてこの
ようなコンタクトブロック15は、インシュレータ11
を介してプラグ部4cの中央奥部に絶縁状態で保持され
ている。
【0031】一方、同軸コネクタ13のリセプタクル6
は、図17に示すように、プリント回路基板7のグラン
ド回路に接続されるリセプタクル本体8と、リセプタク
ル本体8の周囲を囲むホルダ9と、リセプタクル本体8
の内側中央部にインシュレータ16を介して絶縁状態で
保持されるスプリング式コンタクトピン14とを有す
る。このスプリング式コンタクトピン14は、プリント
回路基板7の信号回路にハンダ付け固定されて接続され
る有底筒状のパイプ部材14aと、このパイプ部材14
a内に抜け止めして進退摺動自在に嵌合したコンタクト
ピン14bと、上記パイプ部材14a内に収容されてコ
ンタクトピン14bを進出方向に付勢するコイルスプリ
ング14cとの組合せからなるもので、コンタクトピン
14bの先端には半球形の接触頭部14dが形成されて
いる。
【0032】このように構成された第2実施例の同軸コ
ネクタ13では、同軸ケーブル3とプリント回路基板7
との接続作業に当り、L形プラグ2のプラグ本体4のプ
ラグ部4cをリセプタクル6のリセプタクル本体8内に
奥まで押し込むと、リセプタクル本体8の内側に配置さ
れたスプリング式コンタクトピン14におけるコンタク
トピン14bの先端の接触頭部14dがプラグ部4cの
中央奥部に配置されたコンタクトブロック15に垂直方
向から弾性接触する。またプラグ部4cの外周面がリセ
プタクル本体8の各切起し圧接片8aに圧接し、プラグ
部4cの外周面に突設された各係合突起4dが各切起し
圧接片8aの各係合孔8cに嵌入することで、プラグ本
体4とリセプタクル本体8とがクリック感を伴って接続
され、こうしてL形プラグ2とリセプタクル6とが接続
される。
【0033】これにより、同軸ケーブル3の中心導体3
bは、コンタクトブロック15およびスプリング式コン
タクトピン14を介してプリント回路基板7の信号回路
に電気的に導通し、また同軸ケーブル3の外被導体3a
はプラグ本体4およびリセプタクル本体8を介してプリ
ント回路基板7のグランド回路に電気的に導通する。従
って、この第2実施例の同軸コネクタ13によっても、
第1実施例の同軸コネクタ1と同様の作用効果が得られ
る。
【0034】なお、前述した第1実施例の同軸コネクタ
1および第2実施例の同軸コネクタ13では、同軸ケー
ブル3の端部に装備されるプラグをL形プラグ2とした
が、必ずしもL形プラグ2とする必要はなく、ストレー
トなプラグとしてもよい。
【0035】またプラグ本体4のプラグ部4cおよびリ
セプタクル本体8は概略正方形の筒状としたが、これに
限らず三角形や六角形,八角形などの多角形の筒状とし
てもよく、また一般的な円形筒状としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり請求項1に記載の第
1の発明、または請求項2に記載の第2の発明によれ
ば、基板面の信号回路に対して直接垂直方向から弾性接
触するスプリング式コンタクトピン、または同軸ケーブ
ルの中心導体に接続されたコンタクトブロックに対して
直接垂直方向から弾性接触するスプリング式コンタクト
ピンを介して同軸ケーブルの中心導体と基板面の信号回
路とが電気的に導通されることから、プラグとリセプタ
クルとの嵌合精度がラフであっても、またその着脱が数
多く繰り返されても、さらにはその着脱操作の際にプラ
グがこじられることがあっても、スプリング式コンタク
トピンが導通不良を起こすことはなく、同軸コネクタと
しての着脱耐久性を飛躍的に向上することができ、安定
した導通状態を長期に渡って確保することができる。
【0037】また、請求項3に記載の第3の発明によれ
ば、同軸ケーブルの外被導体と基板面のグランド回路と
を電気的に導通し、かつ同軸ケーブルを基板に接続する
プラグのプラグ本体とリセプタクルのリセプタクル本体
とが共に四角筒状とされており、プラグ本体とリセプタ
クル本体との嵌合状態で両者が相対回動することがない
ので、両者の嵌合精度がラフでその嵌合圧が比較的に小
さくても、プラグ本体がリセプタクル本体から不用意に
脱落することがなく、この点からも安定した導通状態を
長期に渡って確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明および第3の発明に対応した第1実
施例の接続状態を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例におけるL形プラグの構造を示す縦
断面図である。
【図3】第1実施例におけるL形プラグの構造を示す底
面図である。
【図4】第1実施例におけるプラグ本体の構造を示す正
面断面図である。
【図5】第1実施例におけるプラグ本体の構造を示す右
側面図である。
【図6】第1実施例におけるプラグ本体の構造を示す左
側面図である。
【図7】第1実施例におけるプラグ本体の構造を示す底
面図である。
【図8】(a)ないし(c)は、第1実施例におけるス
プリング式コンタクトピンと同軸ケーブルの中心導体と
の接続作業の工程図である。
【図9】(a)および(b)は、第1実施例におけるス
プリング式コンタクトピンと同軸ケーブルの中心導体と
の接続作業の変形例を示す工程図である。
【図10】第1実施例におけるスプリング式コンタクト
ピンと同軸ケーブルの中心導体との接続作業の他の変形
例を示す工程図である。
【図11】第1実施例におけるリセプタクルの構造を示
す底面図である。
【図12】第1実施例におけるリセプタクル本体の構造
を示す正面図である。
【図13】第1実施例におけるリセプタクル本体の構造
を示す右側面図である。
【図14】第1実施例におけるリセプタクル本体の構造
を示す背面図である。
【図15】第1実施例におけるリセプタクル本体の構造
を示す縦断面図である。
【図16】第1実施例におけるリセプタクル本体の構造
を示す横断面図である。
【図17】第2の発明に対応した第2実施例の接続状態
を示す縦断面図である。
【図18】第2実施例におけるL形プラグの構造を示す
縦断面図である。
【符号の説明】 1 同軸コネクタ 2 L形プラグ 3 同軸ケーブル 3a 外被導体 3b 中心導体 3c 絶縁被覆 4 プラグ本体 4a 抱持爪 4b 接続部 4c プラグ部 4d 係合突起 5 スプリング式コンタクトピン 5a パイプ部材 5b コンタクトピン 5c コイルスプリング 5d 接触頭部 5e リング溝 5f 直線溝 5g 挟持突条 5h 挟持溝 6 リセプタクル 7 プリント回路基板 8 リセプタクル本体 8a 切起し圧接片 8b 接続脚部 8c 係合孔 8d 突合せ端部 9 ホルダ 10 固定リング 11 インシュレータ 12 カシメ治具 12a 曲面凹部 13 同軸コネクタ 14 スプリング式コンタクトピン 14a パイプ部材 14b コンタクトピン 14c コイルスプリング 14d 接触頭部 15 コンタクトブロック 16 インシュレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルの端部に装備されるプラグ
    と、基板面に装備されるリセプタクルとを備えた同軸コ
    ネクタにおいて、 上記プラグは、同軸ケーブルの外被導体に接続されるプ
    ラグ本体と、同軸ケーブルの中心導体に接続されて上記
    プラグ本体の内側に絶縁状態で保持されるスプリング式
    コンタクトピンとを有し、 上記リセプタクルは、基板面のグランド回路に接続固定
    され、上記プラグ本体を着脱自在に嵌合して抜け止めす
    るリセプタクル本体を有し、 上記プラグ本体とリセプタクル本体との嵌合に伴い上記
    スプリング式コンタクトピンの先端が基板面の信号回路
    に垂直方向から弾性接触することを特徴とする同軸コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 同軸ケーブルの端部に装備されるプラグ
    と、基板面に装備されるリセプタクルとを備えた同軸コ
    ネクタにおいて、 上記プラグは、同軸ケーブルの外被導体に接続されるプ
    ラグ本体と、同軸ケーブルの中心導体に接続されて上記
    プラグ本体の内側に絶縁状態で保持されるコンタクトブ
    ロックとを有し、 上記リセプタクルは、基板面のグランド回路に接続固定
    され、上記プラグ本体を着脱自在に嵌合して抜け止めす
    るリセプタクル本体と、基板面の信号回路に接続固定さ
    れて上記リセプタクル本体の内側に配置されるスプリン
    グ式コンタクトピンとを有し、 上記プラグ本体とリセプタクル本体との嵌合に伴い上記
    スプリング式コンタクトピンの先端が上記コンタクトブ
    ロックに垂直方向から弾性接触することを特徴とする同
    軸コネクタ。
  3. 【請求項3】上記プラグ本体およびリセプタクル本体
    は、四角筒状としたことを特徴とする請求項1または2
    記載の同軸コネクタ。
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