JPH0818510A - 光通信モジュール - Google Patents

光通信モジュール

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JPH0818510A
JPH0818510A JP6150964A JP15096494A JPH0818510A JP H0818510 A JPH0818510 A JP H0818510A JP 6150964 A JP6150964 A JP 6150964A JP 15096494 A JP15096494 A JP 15096494A JP H0818510 A JPH0818510 A JP H0818510A
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reception
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circuit
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JP6150964A
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Iwao Oda
巌 織田
Tomohisa Ishikawa
智久 石川
Yoshimitsu Sakai
喜充 酒井
Akira Okamoto
明 岡本
Tatsuro Kunikane
達郎 国兼
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
Sadayuki Miyata
定之 宮田
Hiroyuki Furukawa
博之 古川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/50Transmitters
    • H04B10/501Structural aspects
    • H04B10/503Laser transmitters
    • H04B10/504Laser transmitters using direct modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/40Transceivers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光通信装置に関し、特に広い温度範囲で正常
動作が可能であってTCMシステムに適した送受一体型
の小型・低コストの光通信モジュールを提供する。 【構成】 光送受信部は、送信光信号を出力するレーザ
ダイオード、送信期間中はレーザダイオードから伝送路
への出力光信号をモニタし且つ受信期間中は伝送路から
の入力光信号を受信するモニタ/受信兼用のフォトダイ
オード、及び伝送路とレーザダイオード及びフォトダイ
オードとの間で送受信光の合成/分波を行う光合分波器
を有し、そして駆動部は、時分割で送受信切り替え制御
を行う送受切替え回路、及びフォトダイオードでモニタ
された光雑音出力が極大となるようにレーザダイオード
のバイアス電流を逐次制御する閾値制御回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信装置に関し、特に
広い温度範囲で正常動作が要求される屋外設置向けの光
通信モジュールに関するものであり、さらには送受信を
時間的に切り替えることによって1本のファイバケーブ
ル上で双方向通信を実現するTCM (Time Compresson
Multiplex)システムに適用可能な送受信一体型の光通信
モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、TCMシステムに用いられる
従来の典型的な光通信モジュールの一例を示したもので
ある。図18において、光ファイバ伝送路1は光カプラ
合分波器2によって送受信兼用に使用される。送信モジ
ュール(LDモジュール)6は、前記光カプラ合分波器
2を介して伝送路1に光信号を出力するレーザダイオー
ド(LD)7、そしてその光信号をモニタするためのフ
ォトダイオード(PD)8から構成される。受信モジュ
ール(PDモジュール)9は、前記伝送路1から光カプ
ラ合分波器2を介して光信号を受信するフォトダイオー
ド(PD)10から成る。なお、終端回路3は、4ポー
トからなる光カプラ合分波器2内部における送信側から
受信側への回り込み信号を防止する。
【0003】図19は、前記LDモジュール6の一例を
示したものである。気密容器内にマウントされたLD7
はその前後両方向に光信号を出力し、その前方へ出力さ
れる光は、容器頂部のレンズを通して外部の光ファイバ
伝送路へ導かれ、そして後方へ出力される光はモニタ用
のPD8で受光される。図20は、前記LDモジュール
6及びPDモジュール9を一つにまとめた光モジュール
部の一例を示したものであり、図中の円形状は集光レン
ズである。図21は、図20にさらに光カプラ合分波器
2を付加した光モジュール部の一例を示したものであ
る。
【0004】図18に戻って、前記LDモジュール6及
びPDモジュール9の駆動回路11において、LDドラ
イバ12は入力信号(DATA IN & CLK I
N)に従ってLDモジュール6内のLD7を駆動する。
前記LD7の出力光の一部は上述したようにPD8で受
光されAPC (Automatic Power Control)回路13に与
えられる。APC回路13は、LD7の出力光をモニタ
し、そしてその出力パワーが一定となるようにLDドラ
イバ12の駆動電流を制御する。APC回路13に付加
された閾値回路(VT)は、LD7を駆動する際の駆動
閾値電流を与える。
【0005】前記PDモジュール9からの受信信号は前
置増幅器(Pre)で増幅され、後段のAGC(Automa
tic Gain Control) 回路16に与えられる。AGC回路
16は、受信信号レベルを一定に保つため前記増幅器1
5の利得をフィードバック制御し、その出力信号は続く
タイマ/デコーダ回路17に与えられる。前記タイマ/
デコーダ回路17は、入力信号から受信タイミングを抽
出し、それを用いて受信信号の波形成形を行い、そして
それらを外部に出力する(DATA OUT& CLK
OUT)。
【0006】図22は、上述した図18のAPC回路1
3及び閾値回路14のより詳細なブロック構成例を示し
たものである。図22において、信号電流駆動用の定電
流源(Ip)21及びLD7にバイアス電流を流す定電
流源(Ib)22が、図18のLDドライバ12に相当
する。また、図22のI/V変換回路23、増幅器(A
MP)24、ローパスフィルタ(LPF)25、差分器
27、基準値設定回路26、そして増幅器(AMP)2
8が、図18のAPC回路13に相当する。そして、図
22のIb発生回路29、温度補償回路30、そして感
温デバイス31が、図18の閾値回路14に相当する。
【0007】上記APC回路構成において、I/V変換
回路23は、PD8からのモニタ電流を電圧に変換し、
そのモニタ電圧は増幅器24で所定レベルに増幅された
後、ローパスフィルタ25を通して直流レベルに変化さ
れる。差分器27は、前記直流電圧と基準値設定回路2
6から与えられる基準電圧(Vref(Ip))との誤
差を検出し、その誤差電圧は増幅器28で増幅されてL
D7の出力パワーを一定制御すべく信号電流駆動用の定
電流源(Ip)21に与えられる。また、上記閾値回路
構成において、感温デバイス31はLDモジュール6の
温度を検出し、そして温度補償回路30は、例えば検出
温度−バイアス電流値変換テーブル等を使って前記検出
温度をバイアス値に変換する。Ib発生回路29は、前
記バイアス値によってバイアス電流用の定電流源(I
b)22を駆動制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光通信モジュールは、以下に示すような種々の問題点
を有していた。第1の問題点は、図23〜図26に示す
光−電気変換デバイスであるLD7の駆動電流(If)
−光出力パワー(Pf)特性に起因するものである。図
23は、一般的なLD7の駆動電流(If)−光出力パ
ワー(Pf)特性を示したものである。図23の(a)
に示すように、LD7は、ほぼPo=η*(If−It
h)で表される変換特性を有しており、そのため、図2
3の(b)に示すように、入力電流は、閾値(Ith)
相当の直流電流Ibを常時流しておくバイアス電流用の
定電流源(Ib)22からのバイアス電流と、入力デー
タに応じて2値的に電流を変化させる信号電流駆動用の
定電流源(Ip)21からのパルス駆動電流の和とな
る。これによって、入力波形をリニヤに再現した出力波
形が得られる(図23の(c))。なお、後者に関して
は、上述したようにLDモジュール6内部に設けられた
光出力モニタ用のPD8からの信号を基に、常に光出力
振幅が所定の設定値に収束するようAPCフィードバッ
クがかけられている。
【0009】図24〜図26は、図23に示した特性の
温度変動の一例を示している。図24は、図23の
(a)に示すLDの駆動電流(If)−光出力パワー
(Pf)特性の温度特性を示したものである。図25
は、温度が上昇した場合の駆動波形と光出力波形との関
係を示しており、それとは反対に図26は、温度が低下
した場合の駆動波形と光出力波形との関係を示してい
る。図24に示すように、温度が上昇するにつれて閾値
電流(Ith)が大きくなり、また変換係数ηが小さく
なる傾向がある。このうち、後者の変換係数ηの変動は
APCループによって吸収され得るが、前者の閾値電流
の変動は従来の構成ではいわゆる自動的に打ち消すこと
はできない。
【0010】上記閾値の変動を放置すると、図25に示
すように温度が上した場合には、LD7の閾値電流が増
加し、それによって出力パルスに立ち上がりジッタが発
生し、また出力パルス幅が減少する等の問題が生じる。
それとは反対に図26の温度が低下した場合には、前記
閾値電流が減少し、それによってパルス幅が減少し、ま
た直流成分の重畳によりパルス消光比が劣化する等、い
ずれにしても伝送品質全体の劣化を招く様々な不具合が
生じ、その結果通信用のモジュールとしては実用に耐え
ないものとなる。このため、通常は予め統計的に若しく
は実際に使用するダイオードの温度特性を測定してお
き、図22で示した閾値回路構成等によって温度に応じ
たバイアス電流を流すことで閾値電流(Ith)の温度
変動を吸収していた。
【0011】しかしながら、上記の閾値回路構成を用い
たとしても依然として以下で述べるような問題点が残
る。 閾値電流(Ith)は、ほぼ指数関数で表されるも
のの(Ith(Ta)=Ith0*exp(Ta/T
0)、但しT0は特性温度、Ith0は特性温度での閾
値)、常温〜高温側と常温〜低温側で異なる特性温度を
用いないと良い近似とはならず、これを回路的に近似し
ようとすると温度補償回路が複雑になる。また、図25
及び図26で示したように、バイアス電流(Ib)は、
閾値電流(Ith)より大きすぎても、小さすぎても伝
送品質の劣化を招くことから、この補償のための調整が
非常に困難である。 正確に温度補償を行うためには、個々のLDの温度
特性を取得する必要があるが、そのことはLD若しくは
光モジュールのコストアップ要因となる。
【0012】第2の問題点は、送受信を時間的に切り替
えることによって1本のファイバケーブル上で双方向通
信を可能とするTCM (Time Compresson Multiplex)シ
ステムに上記光通信モジュールを適用した場合に生ず
る。始めに、図27のTCM通信方式の説明図に従い、
それについて簡単に説明する。現在、光加入者伝送路の
様々なトポロジーが研究されている。図27の(a)
は、そのなかの一方式であるTCMを用いたパッシブダ
ブルスター(PDS)構成を示したものであり、そこで
は一本のファイバ上で双方向伝送が行われる。図27の
(b)に示すように、局側(X)と加入者側(A〜D)
との間で送信/受信を交互に時分割で切り替えることに
よって双方向伝送が行われる。これをTCM−TDMA
方式という。
【0013】本方式では、システムの初期設定時、局側
(X)31は、距離測定用パルスを各加入者側(A〜
D)33〜36へ送出し、その折り返しパルスを受信す
ることで各加入者との間の伝送遅延時間を決定する。そ
の測定結果に基づいて各加入者33〜36には、局31
から情報を受信した際に、局側31へ他の加入者と衝突
することなく情報を送信できる送信用のタイムスロット
が割り当てられる。図27の(b)において、(i)は
局31から各加入者33〜36への情報の送信、(i
i)は前記局31から情報を受信した加入者(A)33
の局31への情報の送信、そして(iii)は前記局3
1から情報を受信した加入者(B)34の局31への情
報の送信をそれぞれ示している。
【0014】上記方式は、スターカプラ32を介してス
ター状に多数の加入者33〜36を収容でき、さらに前
記スターカプラ32と局31との間は光ファイバ1本で
接続されるという経済上のメリットがある。しかしなが
ら、上記方式の場合、各加入者33〜36の送信部バイ
アス発光出力が充分小さくないと、図26の(c)で示
した直流出力電圧がそれぞれ加算されて遠方から送信さ
れた微弱な信号に他の送信部からのバイアス発光が重畳
され、局側の受信光の1/0光強度比が小さくなる恐れ
がある。即ち、受信パルスの消光比が低下して伝送特性
が大きく劣化することになる。図28は、上述した局側
における受信パルスの消光比劣化の状態を示したもので
ある。
【0015】また、上述した通信上の直接的な問題とし
てではなく、TCM通信と関連して図19〜図21で示
したLDモジュール6及びPDモジュール9には、小型
化・経済化、さらには確実な異常検出等に関して以下の
ような問題がある。すなわち、図20及び図21に示す
ように、従来においてはいずれのLDモジュール6及び
PDモジュール9も個別にモジュール化されており、そ
のため光送受信部モジュールをより一層小型化すること
は困難であり、またその製造面においても光送受信部モ
ジュールは送受それぞれ個別の部材を使い、さらに送受
独立に調整が必要となる等、低コスト化においても多く
の問題を有していた。
【0016】さらに、伝送路に異常が発生した場合、網
はそれに即時に対応する必要があり、このため光送受信
用に用いられる装置または端末は、各種の異常を正確か
つ容易に検出することが要求される。しかしながら、図
19に示すように、従来のLDモジュール6におけるモ
ニタ用のPD素子8は、LD素子7からのバック光を検
出し、それによってAPC制御を行っており、上記構造
では実際に伝送路側に送られる前方向の光出力をモニタ
することができず、伝送路側における光出力断の状態や
LDの劣化を容易に検出することができなかった。従っ
て、LD素子7からの前方向の光出力が無くてバックだ
けが出ている場合には、異常を検出する事が出来ないと
いう問題があった。
【0017】上述したような現状の光モジュール構成で
は、送信用光モジュール内にLD素子、モニタ用PD素
子、受信用光モジュール内にPD素子と合計3ケの高価
格光半導体素子が使われる。しかし、TCM用の光送受
信部モジュールとして使用する場合には、送信と受信を
時分割で切り替えるTCM通信の特徴を生かして、送信
部と受信部で共通に使用される部品、特に上記送信用光
モジュール内のモニタ用PD素子と受信用光モジュール
内のPD素子を1つのPD素子で共用することができ
る。また、このようにPD素子を共用する場合には、受
信時には通常の受光用のPD素子として使い、送信時に
はLD素子から実際にケーブルに送出される光出力を直
接モニタするモニタ用のPD素子として使用することも
できる。
【0018】そこで本発明の目的は、上記種々の問題点
に鑑み、送信動作状態における閾値電流(Ith)をモ
ニタし、バイアス電流(Ib)をそれに自動的に追随、
収束させることによって、温度変動等の種々の閾値変動
要因の影響を排除し、広い温度範囲で安定に動作し且つ
閾値調整やLD特性の測定等を不要とした光通信モジュ
ールを提供せんとするものである。また、本発明の目的
は、TCMシステムに用いられる光通信モジュールにお
いて、送信モジュールと受信モジュールとをPD素子等
の共用化を行って一体形成し、それによってモジュール
の小型化及び経済化を達成し、さらには実際にファイバ
へ送出される光出力を直接モニタすることにより正確な
障害検出やAPC制御を実現した光通信モジュールを提
供せんとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明による光
通信モジュールの基本構成を示したものである。なお、
図1において先に説明した図18の従来例と機能上対応
する部分については理解の容易のため同一符号が付して
ある。本発明によれば、送信信号を光信号として伝送路
へ送信し、伝送路からの光信号を受光する光送受信部
6,9、そして前記送信信号を前記光送受信部に与え、
前記光送受信部の受光信号を受信信号として再生する駆
動部11から成る光通信モジュールにおいて、前記駆動
部11には、前記光送受信部6,9において前記送信光
信号を出力するレーザダイオード7のバイアス電流をそ
の閾値電流に逐次追従させるため、前記光出力をモニタ
するフォトダイオード10が検出する前記レーザダイオ
ード7からの光雑音出力が極大となるように前記バイア
ス電流を制御する閾値制御回路14が与えられる。
【0020】また本発明によれば、1本のファイバから
なる双方向伝送路1へ送信光信号を出力し、前記伝送路
からの入力光信号を受光する光送受信部6,9、そして
前記送信信号を前記光送受信部に与え、前記光送受信部
の受光信号を受信信号として再生する駆動部11から成
る光通信モジュールにおいて、前記光送受信部6,9
は、前記送信光信号を出力するレーザダイオード7、送
信期間中は前記レーザダイオード7から前記伝送路1へ
の出力光をモニタし且つ受信期間中は前記伝送路1から
の入力光信号を受光するモニタ/受信兼用のフォトダイ
オード10、及び前記伝送路1と前記レーザダイオード
7及びフォトダイオード10との間で前記送受信光の合
成/分波を行う光合分波器2を有し、そして前記駆動部
11は、時分割で前記光送受信部6,9の送受信切り替
え制御を行う送受切替え回路18を有する光通信モジュ
ールが提供される。
【0021】さらに本発明によれば、1本のファイバか
らなる双方向伝送路1へ送信光信号を出力し、前記伝送
路からの入力光信号を受光する光送受信部6,9、そし
て前記送信信号を前記光送受信部に与え、前記光送受信
部の受光信号を受信信号として再生する駆動部11から
成る光通信モジュールにおいて、前記光送受信部6,9
は、前記送信光信号を出力するレーザダイオード7、送
信期間中は前記レーザダイオード7から前記伝送路1へ
の出力光信号をモニタし且つ受信期間中は前記伝送路1
からの入力光信号を受光するモニタ/受信兼用のフォト
ダイオード10、及び前記伝送路1と前記レーザダイオ
ード7及びフォトダイオード10との間で前記送受信光
の合成/分波を行う光合分波器2を有し、そして前記駆
動部11は、時分割で前記光送受信部6,9の送受信切
り替え制御を行う送受切替え回路18、及び前記フォト
ダイオード10でモニタされた光雑音出力が極大となる
ように前記レーザダイオード7のバイアス電流を逐次制
御する閾値制御回路14を有する光通信モジュールが提
供される。
【0022】
【作用】レーザダイオード(LD)の光雑音は、所定の
周波数分布とバイアス電流/閾値電流(Ib/Ith)
依存性を有している。光雑音のIb/Ith依存性はI
b≒Ithで鋭いピークを持ち、そこを境にIbの増減
によって前記光雑音は指数関数的に減少する。従って雑
音成分の殆どはLD駆動電流がほぼ閾値電流となるDA
TA= '0' 期間の寄与によるものである。また、光雑
音の周波数分布については、LDの光雑音が緩和振動周
波数近傍を除いてはほぼ一定値であるのに対し、ディジ
タル信号のパワースペクトは、ビットレートをfoとす
ると理想的には2n*fo(nは整数)の周波数成分は
0である。従って、モニタされた信号から2n*fo成
分を抽出し、その検波出力(2n*foの光雑音成分)
を最大化するようにバイアス電流に対して逐次フィード
バック制御をかければ、送信データによる干渉が最小の
状態でIbをIthに追随させることができる。
【0023】また、本発明によれば送受信を時間的に切
り替えるTCMシステムにおいて、前記送受信部6,9
は、従来のLDモジュール内のLD素子とPD素子の配
置を変え、そして分岐膜等の光合分波器2を加えること
により、PD10を受信用とLD光出力モニタ用の両者
に兼用することができる。これによって使用する光半導
体素子数は3から2へと減少し、且つ送受信モジュール
を一体化して一括製造することができ、送受信部の小型
化及び低コスト化が達成される。さらに、LD7からフ
ァイバに出力される前方向の光出力を光合分波器2を介
して前記PD10でモニタすることによって、LD7の
出力断や劣化等の出力障害を正確且つ容易に検出でき
る。
【0024】さらに、前記送受切替え回路18は、外部
から与えられる送受切替え信号、又は内部のタイマーに
よる自立的な送受切替えを行う。送受切替え回路18
は、送受送信動作中は前記PD10からのモニタ信号を
LD7の出力一定制御を行うAPC回路13、前述した
本発明による閾値制御回路14に与え、また受信動作中
は前記PD10からの受信信号を受信レベルを一定に制
御するAGC回路16に与える。なお、この場合、受信
部に広帯域プリアンプ15を使用することで、広帯域プ
リアンプ15の出力を前記APC回路13で使用するこ
とができる。本発明の構造によれば、LD内部のモニタ
PDが無くても、前記APC制御や閾値制御が可能にな
る。
【0025】
【実施例】図2は、本発明による閾値制御回路14部分
の第1の実施例を示しており、その基本的な回路ブロッ
ク構成を示したものである。なお、先に図23で示した
従来例の閾値回路で説明したものと同様なものにはそれ
と同一の符号が付してある(以下、本閾値制御回路の各
実施例を示す図面において同じ)。図23で説明した従
来の閾値回路との相違は、従来の感温デバイス31、温
度補償回路30、及びIb発生回路29が削除され、そ
れに代えてAPCとほぼ同様な回路構成からなるフィー
ドバックループが形成されている点である。
【0026】すなわち、本発明による閾値制御回路14
は、LD7からの光をモニタ電流に変換するモニタPD
8、モニタ電流を電圧に変換するI/V変換回路10
1、その出力を増幅する増幅回路102、前記増幅回路
102の出力から送信信号ビットレートfoの偶数倍の
周波数成分2n*foを抽出するバンドパスフィルタ1
03、前記バンドパスフィルタ出力の包絡線検波を行う
AM検波回路104、前記AM検波出力の変動(送信デ
ータのマーク率の瞬時変動)を平滑化するためのローパ
スフィルタ105、所定の基準値を与える基準値設定回
路106、前記基準値とローパスフィルタの出力の差分
誤差を求める差分器107、そして前記誤差を増幅する
誤差増幅回路108から構成される。
【0027】図3は、LDが発生する光雑音の電流依存
性及び周波数特性を示した図である。LDの光雑音は、
図3の(a)に示すようなバイアス電流と閾値電流との
比(Ib/Ith)に関する依存性とその周波数分布と
を有している。図3の(a)から分かるように、光雑音
のIb/Ith依存性はIb≒Ithで鋭いピークを持
ち、そしてIbが増えるに従って指数関数的に減少す
る。このため、雑音成分の殆どはLD駆動電流(If)
がIf≒IthであるDATA= '0' 期間の寄与によ
るものである。また周波数分布については、LDの光雑
音は緩和振動周波数近傍を除いてはほぼ一定値である。
【0028】送信ディジタル信号のパワースペクトは、
ビットレートをfoとすると図3(c)に示すように、
理想的には2n*fo(nは整数)成分は0である。従
って、モニタされた信号から2n*fo成分を抽出し
(雑音成分だけが抽出される)、その検波出力振幅を最
大化するようにフィードバックをかければ、送信データ
による干渉が最小の状態でIthを追随できることにな
る。図3の(b)は、前記Ithの求め方を示してお
り、この特性曲線は図3の(a)を左側から見た場合に
対応する。
【0029】図2に戻って、ここでは図3の(b)に示
した方法によってIthが逐次更新されることを説明す
る。LD7のバイアス電流は動作開始直後、初期値It
h0にセットされる。この状態では2n*fo成分の検
波出力は基準値Vref(Ib)よりも小さいため、I
bが増加する方向に帰還がかかり、IbはIth(T
1)(Tnは周囲温度)に近づく。なお。それとは反対
に初期値としてIth0(>Ith(T1))を与えれ
ば、逆にIbは減少して前記と同様にIth(T1)近
傍へと収束する。
【0030】ここで、バイアス電流Ibが初期値Ith
0からIth(T1)に収束後、周囲温度がT1→T2
(T2>T1)へと上昇し、それによってIthが増加
したとすると、図3の(c)に示すVnoise対If
の曲線は右側にシフトする。前記シフト前の収束点がA
(つまりIb<Ith)であったとすると、温度上昇に
よる右側への曲線シフトによって検波出力が低下するこ
とになるから、本回路のフィードバック制御によりIb
が増加し、再びIth(T2)近傍Cで収束し、バイア
ス電流は自動調整される。
【0031】なお、図3の(c)ではIthと収束点
A,Bの差を誇張して書いてあるが、図3の(a)のグ
ラフより光雑音強度が約半分となるのはIf<Ith側
で−5%、If>Ith側で+1%のオーダである。従
って、図2に示すような極めて単純な固定基準値を与
え、その基準値Vref(Ib)の設定誤差を50%見
込んだとしても、バイアス電流値をIthの極めて近傍
に維持できることが分かる。
【0032】図4は、本発明による閾値制御回路の第2
の実施例を示している。上記図2では単純な固定基準値
方式の実施例を示したが、同様な機能を以下の例に示す
ようなカウンタ+D/Aコンバータ等の手段によりIb
を微小量ΔIbだけ変化させ、その変化前後の検波出力
振幅を比較することによってバイアス電流Ibを光雑音
の極大点(〜Ith)に追随するよう制御することも可
能である。そのような回路構成が図4の実施例2に示さ
れている。
【0033】図4においては、図2の基準値設定回路1
06及び差分回路107に代えて、サンプリングパルス
発生回路106、前記サンプリングパルス発生回路10
6からのサンプリングパルスによって1サンプリング前
の検波出力(VN (OLD))をサンプルホールドする
サンプル&ホールド回路107、前記VN (OLD)と
現時点の検波出力(VN (NEW))との大小比較を行
うコンパレータ108、前記サンプリングパルスを計数
するカウンタ110、前記コンパレータ108の出力信
号で前記カウンタ110の増減を指示するカウンタ増減
切替部109、前記カウンタ110の出力をアナログ値
に変換するディジタル/アナログ(A/D)コンバータ
111が用いられる。
【0034】図4において、説明のために仮に動作開始
時にIb<Ithであり、またカウンタ増減切替部10
9の出力がデクリメントを指示していたとする。最初の
サンプリングパルスが発生すると、前記デクリメント指
示によってIbは減少する。同時にサンプリングパルス
によりIb減少前の検波出力が、サンプル&ホールド回
路107に保持される。上記Ib<Ithの条件より、
前記Ibの減少はAM検波回路104の検波出力の低下
となり、それによってコンパレータ108の+側の電位
が−側よりも高くなる(VN (OLD)>VN (NE
W))。これによって、コンパレータ出力は反転して前
記カウンタ増減切替部109にインクリメントを指示
し、カウンタ110はカウントアップ動作に切り換わる
(VN (OLD)<VN (NEW))。
【0035】以後はIbが増加し、そして光雑音のピー
クであるC点に到るまでは、常にIbの増加はAM検波
回路104の検波出力の増大となってVN (OLD)<
N(NEW)の関係が維持されるため、その間、カウ
ンタ110はカウントアップ動作を継続する。やがてC
点を越えると、Ibが増えるにつれて検波出力が減少す
るから(VN (OLD)>VN (NEW))、コンパレ
ータ出力は再び反転しデクリメントを指示し、今度はカ
ウントダウンに切り換わる。このようにして、最終的に
は光雑音のピーク(C点)から、D/Aコンパータの精
度で決まるIbの最小変化巾ΔIb程度の範囲に収束す
る。従って、温度変動等によってIthが変化した場合
にも、上記収束過程が繰り返されてIb≒Ithとな
る。
【0036】図5は、本発明による閾値制御回路の第3
の実施例を示している。図5は、図4の第2の実施例の
一変形実施態様例を示したものであり、その基本動作は
第2の実施例と同様である。図4との相違は、2n*f
o成分抽出用バンドパスフィルタ103に代えて、信号
送出時間はゲートを閉じ、無信号(雑音)時間だけゲー
トを開くゲート回路113を設けた点である。
【0037】ディジタル信号の伝送中には、閾値C点付
近で大きな振幅のディジタル信号が加算されており、こ
のためディジタル信号の '1' 側に2n*fo成分が重
畳していると、図3の(b)で示した雑音極大点が不明
確になる可能性がある。これを回避するために、信号送
出時間又は送信信号が '1' の場合だけゲート回路11
3を閉じ、それによってディジタル信号成分を取り除
く。このように、雑音成分だけを通過させることによっ
てより確実なIthの追随が可能となる。なお、図4の
2n*fo成分抽出用バンドパスフィルタ103と本実
施例のゲート回路113とを併用し、より正確な雑音抽
出を行ってもよい。
【0038】図6は、本発明による閾値制御回路の第4
の実施例を示している。図6も、図4の第2の実施例の
別の実施態様例を示したものであり、その基本動作は第
2の実施例と同様である。図4との相違は、図4の第2
の実施例にカウンタの閾値回路114を新たに追加した
点である。前記カウンタの閾値回路114は、カウンタ
110がカウントアップ/カウントダウンをランダムに
繰り返す収束点近傍(C点)で、Ibの増減を停止させ
るようにしたものである。このことは、特にLDの光−
電気変換効率ηが高く、変換精度が荒い安価なD/Aを
用いる場合に効果がある。その場合、図4の第2の実施
例の構成ではC点の近傍でIbが最悪2*ΔIb程度の
巾で振動し、消光比劣化等がおこり得るからである。
【0039】図7は、図6に示す閾値回路の一回路構成
例を示しており、図7の(a)は回路ブロック図、そし
て図7の(b)はその主要なタイミングチャートであ
る。図7の(a)において、M進カクンタ201はサン
プリングパルス発生回路106からのサンプリングパル
スをM個計数するごとにリセットパルスを出力する。2
進アップ/ダウンカウンタ204は、前記M進カウンタ
201によって周期的にリセットされる間に、カウント
アップパルスとカウントダウンパルスの差(A−B)
が、設定値D0〜Dnによるカウント数を越えた場合に
キャリーアウト(C.O)信号を出力する。前記C.O
出力は、S/Rフリップフロップ回路206のセット端
子に与えられ、そのセット出力Qにより前記カウントア
ップ及びカウントダウンパルス(A,B)のゲート回路
207,208が開かれ、親カウンタ110はそのゲー
ト出力(A’,B’)によりカウント動作を開始する。
【0040】前記C.Oが出力されない限りゲート回路
207,208は閉じたままであり、親カウンタ110
はその動作を停止し、D/Aコンバータ出力を決定する
親カウンタ110のカウント値は更新されない。従っ
て、C点近傍に達した後は、温度変動等によってIth
が変動し、カウントアップパルス/カウントダウンパル
スのバランスが崩れるまでIbは一定値に保持される。
なお、確実に本回路を起動させるため、ノイズレベルが
一定値以下になったことを検出するコンパレータ203
によって強制的にR/Sフリップフロップ206をリセ
ットし、あるノイズレベル以下の動作を無効にしてい
る。
【0041】図8は、図6に示す閾値回路の別の回路構
成例を示しており、図8の(a)は回路ブロック図、そ
して図8の(b)はその動作説明図である。図7がカウ
ンタを使った閾値回路であるのに対し、本実施例ではコ
ンパレータを使用してアナログ的な処理を行っている。
図8の(a)において、A,Bのカウントパルスはそれ
ぞれ+1回路209及び−1回路210によって逆振幅
特性のアナログ信号に変換される。前記各信号は、次段
の積分器(Σ)によって逐次加算され、いわゆる階段波
形として出力される(図8の(b)の点線波形C)。前
記出力はローパスフィルタ211を通して平滑化される
(図8の(b)の実線波形D)。
【0042】前記ローパスフィルタ211の出力は、親
カウンタ110のカウント更新動作を停止させる上限閾
値を基準閾値(Vth1)とするコンパレータ212及
び下限閾値を基準閾値(Vth2)とするコンパレータ
213に同時に入力される。時間当たりのカウントアッ
プ/カウントダウンパルスの数がほぼ等しい場合には、
前記積分出力DはVth1,Vth2を越えず、その場
合だけ各コンパレータ212,213の出力が与えられ
るOR回路216の出力は" L" となり図7で説明した
ゲート回路207,208を閉じて親カウンタ110の
カウントは更新されない。よってIbの値が保持され
る。なお、図7と同様に本例にも起動用のコンパレータ
216が付加されている。
【0043】図9は、本発明による閾値制御回路の第5
の実施例を示したものである。図10は、図9の送受切
り替え信号とLD駆動電流との関係の説明図である。図
9の基本的な回路構成は前述した図6の第4の実施例と
同様であるが、本実施例ではTCM通信を考慮して送受
切り替えに関連する回路が新たに付加されている。先
に、図27及び図28で説明したように、TCM−TD
MA方式では遠方から送信された微弱な信号に他の送信
部のバイアス発光が重畳され、信号光の1/0の光強度
比が小さくなって消光比が低下し、伝送特性が劣化する
という問題がある。本実施例は、上述した様々な閾値電
流(Ith)追随機構に加え、図27で示したようなパ
ッシブダブルスター(PDS)形の光伝送路に適合する
よう、バイアス電流(Ib)のON/OFF機構を設け
ることでバイアス発光による干渉を防止しようとするも
のである。
【0044】図9において、Ith追随部の基本構成は
図6の第4の実施例と同様であるのでその説明は省略す
る。但し、送信終了直後にその時のD/Aコンバータ1
11の値を退避しておくための退避レジスタ115が新
たに追加されている。図中の送受切替信号(SW1)
は、自局が送信する場合に装置内で作成される制御信号
であり、送信データに先立ってHになり、送信データと
ほぼ同時にLに遷移するものとする。受信状態から初め
て送信を行う場合について説明する(制御波形やタイミ
ング等については図10を参照)。
【0045】まず、最初の受信状態でD/Aコンバータ
111はリセットされており、従ってバイアス電流Ib
は0である。つぎに送信データに先立って、送受切換信
号がLからHに遷移すると、退避レジスタ115の内容
がD/Aコンバータ111の入力にコピーされる。その
初期設定値は0であり、従ってバイアス電流は0から立
ち上がることになる。送信期間中は、第4の実施例等で
説明したIth追随動作が行われ、IbはIth近傍に
収束する。次いで、送信期間が終了するとともに送受切
替信号はHからLに遷移する。この際、D/Aコンバー
タ111の入力データは退避レジスタ115に退避され
た、そしてD/Aコンバータ111はリセットされる。
従って、バイアス電流は再び0になり、これによって受
信期間に問題となっていたバイアス発光の発生は防止さ
れる。また、1回目以降の送信動作は、前回送信時のデ
ータを初期値として収束を開始するため、短時間で収束
する。
【0046】図11は、本発明による閾値制御回路の第
6の実施例を示したものである。図11の基本的な回路
構成は前述した図4の第2の実施例と同様であるが、本
実施例ではIth追随回路にLD劣化検出のためのIt
hモニタ出力とIthアラーム出力を設け、そのために
Ithアラーム参照用データ部117及びマグニチュー
ドコンパレータ116が追加されている。製造技術が進
歩した現在でも、光部品の信頼度はディジタル回路部品
に比べて低く、通信途絶前に交換・修理を行うために光
送信/受信モジュールにおいては各種のモニタ端子が設
けられている。送信モジュールにおいてはそのようなモ
ニタとしてLD駆動電流モニタなどが設けられている。
しかしながら、このようなアナログ型のモニタを基本的
にディジタル回路である通信装置が扱えるようにするた
めには、外付け又は内蔵のA/Dコンバータによりディ
ジタル信号に変換する必要がある。
【0047】本実施例においては、Ib制御のためにす
でにD/Aコンバータ110を使用しているため、D/
Aコンバータ110の入力ディジタル信号をそのまま出
力すれば、装置側でそれをIthモニタとして取り込む
ことができる。また、参照データとしてIthの上限値
をIthアラーム参照用データ部117に記憶してお
き、これとD/Aコンバータ110の入力ディジタル信
号とをマグニチュードコンパレータ116で比較すれ
ば、Ithアラーム出力を与えることも可能となる。以
上の説明においては、本発明による光通信モジュールの
閾値制御回路と、その様々なバリエーションについて詳
細に説明してきた。
【0048】以下では、TCMと関連した本発明による
光通信モジュールの送受信切り替え構成、及びそのため
の双方向光モジュール部の構成等について詳しく説明す
る。図12及び図13は、それぞれ送受切替え回路挿入
時の光通信モジュールの構成例を示した回路ブロック図
である。図12及び図13において、図1に示す各回路
ブロックと機能的に対応するブロック部分には同一符号
が付されており、それらについては更めて説明しない。
また、図面の簡略化のためAPC回路13と閾値制御回
路14は、1つのブロックで表している。図12では、
送受切替え回路18が装置側から与えられる送受切替信
号によって外部制御される場合を示している。送受切替
え回路18は、送信時にAPC回路13及び図9の第5
の実施例で示したように閾値制御回路14の各制御を実
施し、そして受信部のAGC回路16の制御を停止す
る。それとは反対に、受信時はにAPC回路13及び閾
値制御回路14の制御を停止し、そしてAGC回路16
の制御を実施する。
【0049】また、本実施例においては送受切り替え使
用というTCPの特徴を生かして、送信時にはLD7か
らの送信光出力を光合分波器2を介して受信部のPD1
0でモニタする構成とし、それによって従来送信部に個
別に設けられていたモニタPDを削除している。これに
よって、光送受信モジュール部6,9の一体形成、小型
化及び低コスト化等を達成し、さらにはモニタ光として
実際の光送信出力を監視することで光出力断やLD劣化
等の種々の出力障害を正確且つ確実に検出できるように
している。さらに、図12における前記送受切替え回路
18は、上述した送受切替えのための制御信号を各AP
C回路13、閾値制御回路14そしてAGC回路16に
与えるとともに、図12に示すように送信時に受信部の
PD10でモニタした送信光を前記APC回路13及び
閾値制御回路14へ与えるパス切り替え接続機能も有し
ている。このような構成によって受信部の広帯域プリア
ンプ15の出力をAPC回路13で使用することも可能
となる。
【0050】図13に示す例も上記図12の場合と同様
であるが、それらの相違点は図13では、光通信モジュ
ール内部のタイマー等を使って自立的に送受信を切り替
える構成とした点である。図12と同様に本発明の構造
によれば、LDモジュールに使われていたモニタPDが
無くても、APC制御が実行可能なうえに、LD7の前
方向の光出力をモニタする事ができるので、実際に送信
される光出力が検出でき、光出力断の状態やLDの劣化
を正確かつ容易に検出できる。また、LD内部のモニタ
PDが無くなり、LDのコストダウンや小型化、さらに
は送受信部の一体形成が可能となる。
【0051】図14〜図17は、それぞれ本発明による
送受一体形成した光送受信部6,9の構成例を示したも
のである。なお、前記各図には、光合分波器2として種
々の素子が用いられているが、それらには光合分波器2
との対応関係を明確にするために全て同一符号2が付さ
れている。
【0052】図14は、カプラ膜付のPDチップ10
を、LDチップ7の前方に45°傾けて実装し、送受一
体形成した光送受信部6,9の構造を示している。図1
4において、LD7からの出射光の内、PD10の受光
面上に設けられた半透明のカプラ膜(ハーフミラー)2
を透過する成分はモニタ光としてPD10で受光され、
また前記カプラ膜2で反射された成分はレンズ120を
透過してファイバ1に入射される。逆にファイバ1から
出射された信号光はカプラ膜2を透過した成分が受信用
信号としてPD10で受信される。本構成の場合、LD
7の前方向光出力をモニタすることからLD7の後方向
光出力が不要となり、従って、通常LDにて実現するこ
とが困難であったLDの高出力化が実現されると言った
特長を有している。本構成の場合には、ファイバ出射光
のPD面上でのスポットサイズω1 は概略(1)式で表
わされる。
【0053】
【数1】 例えば、図14に示す各パラメータがω0 =5μm、光
波長λ=1.31μm、l1 =2mm、そしてl2 =5mm
の場合に、式(1)からω1 =0.21dの関数が成り
立つ。これより、PD10の受光径φに対してPDの入
射効率を高める条件式φ>2ω1 を満足するには、例え
ばφ=100μmに対してLD−PDチップ間距離dを
240μm以内にすれば良く、これは実現可能な値であ
る。
【0054】図15は、LD7とPD10との間にカプ
ラ膜及び全反射膜を施した三角プリズム2をLD7の前
方に配置する構造を示している。LD7からの出射光は
カプラ膜を透過した成分が屈折してプリズムを通り全反
射膜により反射されモニタ光としてPD10に入射され
る。また、カプラ膜で反射された成分はレンズ120を
透過後にファイバ1に入射される。逆に、ファイバ1か
ら出射された信号光はカプラ膜を透過した成分が屈折
し、受信用信号としてPD10に入射される。本例で
は、LD7とPD10が互いに平行に実装できるという
利点がある。
【0055】図16は、LD7とPD10との間にカプ
ラ膜及び全反射膜を施した矩形プリズム2をLD7の前
方に配置する構造を示している。図16における基本動
作は上記図15と同様である。但し、本構成を用いた場
合には、LD7及びPD10のみならずプリズム2まで
を含めて実装方向を統一することができる。
【0056】図17は、光合分波器2として導波路2×
2カプラあるいはファイバ融着カプラを使用する構造を
示している。図17において、2×2カプラ2の片側の
入出力ポートにLD7及びPD10を配置し、反対側の
入出力ポートの1ポートにファイバ1を、その一方に全
反射膜125を配置する。この場合、LD7からの出射
光はカプラ内部で2分岐され、一方の光はファイバ1へ
と入射され、また、もう一方の光は全反射膜125によ
り反射してカプラ内部でさらに2分岐されモニタ光とし
てPD10に入射される。逆に、ファイバ1から出射さ
れた信号光はカプラ内部で2分岐され受信用信号光とし
てPD10に入射される。例えば3dBカプラを用いた場
合、PD10で受光されるモニタ光はLD70からの出
射光の25%、またPD10で受光される受信光はファ
イバ1の出射光の50%となる。なお、これまでに挙げ
た全ての実施例において、カプラ部2の分岐比を変える
ことによりモニタ光、LD,PDの結合効率を変えるこ
とは可能である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による光通信
モジュールは、LDのバイアス電流(Ib)が閾値電
(Ith)に追随するため、光送信モジュールの試験・
調整が極めて容易になる。また、上記追随によってIt
hの温度特性データが不要となり、光送信モジュールの
製造コストを下げることができる。また、特にTCMシ
ステムに用いられる光通信モジュールにおいては、本発
明によりLD内部のモニタPDが不要となり、送受信モ
ジュールの一体化、小型化そして低コスト化等が実現さ
れる。さらに、LDの前方向の光出力をモニタすること
から実際の光出力断の状態やLDの劣化等を正確かつ容
易に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光通信モジュールの基本構成を示
した回路ブロック図である。
【図2】本発明による閾値制御回路の第1の実施例を示
した回路ブロック図である。
【図3】LDの光雑音の電流依存性及び周波数特性を示
した図である。
【図4】本発明による閾値制御回路の第2の実施例を示
した回路ブロック図である。
【図5】本発明による閾値制御回路の第3の実施例を示
した回路ブロック図である。
【図6】本発明による閾値制御回路の第4の実施例を示
した回路ブロック図である。
【図7】図6の閾値回路の一回路構成例を示した回路図
である。
【図8】図6の閾値回路の別の回路構成例を示した回路
図である。
【図9】本発明による閾値制御回路の第5の実施例を示
した回路ブロック図である。
【図10】図9の送受切り替え信号とLD駆動電流との
関係を示した図である。
【図11】本発明による閾値制御回路の第6の実施例を
示した回路ブロック図である。
【図12】送受切替え回路挿入時の光通信モジュールの
一構成例を示した回路ブロック図である。
【図13】送受切替え回路挿入時の光通信モジュールの
別の構成例を示した回路ブロック図である。
【図14】本発明による送受信一体形成した光送受信部
の一構成例(1)を示した図である。
【図15】本発明による送受信一体形成した光送受信部
の一構成例(2)を示した図である。
【図16】本発明による送受信一体形成した光送受信部
の一構成例(3)を示した図である。
【図17】本発明による送受信一体形成した光送受信部
の一構成例(4)を示した図である。
【図18】従来のTCMシステムに用いられる光通信モ
ジュールの一例を示した回路ブロック図である。
【図19】図18のLDモジュールの一例を示した図で
ある。
【図20】従来のLDモジュールとPDモジュールを1
つにまとめた光モジュールの一例を示した図である。
【図21】図20にさらに光カプラ合分波器を付加した
光モジュールの一例を示した図である。
【図22】図18のAPC回路及び閾値回路の一回路構
成例を示した回路ブロック図である。
【図23】LDの駆動電流−光出力パワー特性を示した
図である。
【図24】LDの駆動電流−光出力パワー特性の温度特
性を示した図である。
【図25】温度が上昇した場合の駆動電流と光出力波形
との関係を示した図である。
【図26】温度が低下した場合の駆動電流と光出力波形
との関係を示した図である。
【図27】TCM通信方式の説明図である。
【図28】図27の場合における局側における受信パル
ス消光比劣化の説明図である。
【符号の説明】
1…伝送路 2…光合分波器 7…レーザダイオード 10…フォトダイオード 12…LDドライバ 13…APC回路 14…閾値制御回路 15…広帯域増幅器 16…AGC回路 17…タイマ/デコーダ回路 18…送受切替え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/42 H01S 3/096 H04B 10/28 10/26 (72)発明者 酒井 喜充 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 岡本 明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 国兼 達郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 哲夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 宮田 定之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 古川 博之 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を光信号として伝送路へ送信
    し、伝送路からの光信号を受光する光送受信部、そして
    前記送信信号を前記光送受信部に与え、前記光送受信部
    の受光信号を受信信号として再生する駆動部から成る光
    通信モジュールにおいて、前記駆動部は、前記光送受信
    部において前記送信光信号を出力するレーザダイオード
    のバイアス電流をその閾値電流に逐次追従させるため、
    前記光出力をモニタするフォトダイオードが検出する前
    記レーザダイオードからの光雑音出力が極大となるよう
    に前記バイアス電流を制御する閾値制御回路を有するこ
    とを特徴とする光通信モジュール。
  2. 【請求項2】 前記閾値制御回路は、前記フォトダイオ
    ードからのモニタ電流を電圧に変換するI/V変換回
    路、前記電圧に変換された光雑音出力を所定のレベルに
    増幅する増幅回路、クロック周波数foの前記送信信号
    の2n(nは整数)倍の光雑音周波数成分(2n*f
    o)を通過させるバンドパスフィルタ、前記バンドパス
    フィルタの出力を整流出力する検波器、前記レーザダイ
    オードの光雑音出力が極大となるよう前記検波器からの
    整流出力と所定の基準値との差分を増幅出力する増幅
    器、そして前記増幅器の出力によって前記レーザダイオ
    ードのバイアス電流を制御するバイアス電流制御回路か
    ら成る請求項1記載の光通信モジュール。
  3. 【請求項3】 前記閾値制御回路は、前記フォトダイオ
    ードからのモニタ電流を電圧に変換するI/V変換回
    路、前記電圧に変換された光雑音出力を所定のレベルに
    増幅する増幅回路、クロック周波数foの前記送信信号
    の2n(nは整数)倍の光雑音周波数成分(2n*f
    o)を通過させるバンドパスフィルタ、前記バンドパス
    フィルタの出力を整流出力する検波器、前記検波器から
    の整流出力をサンプリングするためのクロックを発生す
    るサンプリングパルス発生回路、前記サンプリングパル
    ス発生回路からのサンプリングクロックに従って前記整
    流出力をサンプルホールドするサンプル&ホールド回
    路、前記検波器からの整流出力と前記サンプル&ホール
    ド回路からの1サンプリングクロック前のサンプルホー
    ルド値とを比較し前記光雑音周波数成分の増減を検出す
    る比較器、前記比較の出力を用いて前記光雑音周波数成
    分の極大点を与えるべくカウンタの増減を制御するカウ
    ンタ増減切り替え部、前記サンプリングクロックを計数
    し前記カウンタ増減切り替え部によってアップ/ダウン
    制御されるカウンタ、前記カウンタの計数出力ディジタ
    ル−アナログ変換するD/Aコンバータ、前記D/Aコ
    ンバータの出力を平滑化するローパスフィルタか、そし
    て前記ローパスフィルタの出力によって前記レーザダイ
    オードのバイアス電流を制御するバイアス電流制御回路
    から成る請求項1記載の光通信モジュール。
  4. 【請求項4】 前記閾値制御回路は、前記バンドパスフ
    ィルタに代えて前記電圧に変換された光雑音出力を所定
    のレベルに増幅する増幅回路の出力を送信信号データが
    0の時のみ通過させるゲート回路を用いる請求項3記載
    の光通信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記閾値制御回路は、さらに前記バンド
    パスフィルタと共に前記電圧に変換された光雑音出力を
    所定のレベルに増幅する増幅回路の出力を送信信号デー
    タが0の時のみ通過させるゲート回路を用いる請求項3
    記載の光通信モジュール。
  6. 【請求項6】 前記閾値制御回路は、さらに時分割で送
    受信を切り替える双方向通信において、送信期間終了後
    に前記D/Aコンバータの入力値が退避され、そして送
    信期間開始前に前記退避された入力値が前記D/Aコン
    バータの入力に設定される退避レジスタを有する請求項
    3記載の光通信モジュール。
  7. 【請求項7】 前記閾値制御回路は、さらに前記D/A
    コンパレータの入力を直接出力するモニタ端子、及び/
    又は前記D/Aコンパレータの入力と所定のアラーム値
    とを比較して出力するマグニチュードコンパレータから
    のアラーム出力端子を有する請求項3記載の光通信モジ
    ュール。
  8. 【請求項8】 前記閾値制御回路は、さらに前記光雑音
    周波数成分の極大点の上下近傍の閾値を与え、光雑音レ
    ベルがその閾値間にあるときは前記カウンタの計数動作
    を停止するための閾値回路を有する請求項3から7のい
    ずれか1つに記載の光通信モジュール。
  9. 【請求項9】 前記閾値回路は、前記カウンタのカウン
    トアップ計数とカウントダウン計数との差を計数する第
    2のカウンタを有し、前記第2のカウンタはその差が所
    定値以上の場合に前記カウンタの動作を停止させる請求
    項8記載の光通信モジュール。
  10. 【請求項10】 前記閾値回路は、前記カウンタのカウ
    ントアップパルスとその極性を反転させたカウントダウ
    ンパルスの累積加算を行う積分回路を有し、その積分出
    力が所定値以上の場合に前記カウンタの動作を停止させ
    る請求項8記載の光通信モジュール。
  11. 【請求項11】 前記閾値回路は、さらに電源投入時に
    は強制的に前記閾値回路の動作を無効にする初期設定部
    を有する請求項9又は10に記載の光通信モジュール。
  12. 【請求項12】 前記初期設定部は、前記検波器からの
    整流出力が極めて小さい場合に有効となる請求項11記
    載の光通信モジュール。
  13. 【請求項13】 1本のファイバからなる双方向伝送路
    1へ送信光信号を出力し、前記伝送路からの入力光信号
    を受光する光送受信部、そして前記送信信号を前記光送
    受信部に与え、前記光送受信部の受光信号を受信信号と
    して再生する駆動部から成る光通信モジュールにおい
    て、前記光送受信部は、前記送信光信号を出力するレー
    ザダイオード、送信期間中は前記レーザダイオードから
    前記伝送路への出力光信号をモニタし且つ受信期間中は
    前記伝送路からの入力光信号を受信するモニタ/受信兼
    用のフォトダイオード、そして前記伝送路と前記レーザ
    ダイオード及びフォトダイオードとの間で前記送受信光
    の合成/分波を行う光合分波器を有し、そして前記駆動
    部は、時分割で送受信切り替え制御を行う送受切替え回
    路を有することを特徴とする光通信モジュール。
  14. 【請求項14】 前記光送受信部は、前記レーザダイオ
    ードと前記フォトダイオードとを一体成形した請求項1
    3記載の光通信モジュール。
  15. 【請求項15】 前記レーザダイオード及び前記フォト
    ダイオードは同一チップ内に一体形成される請求項14
    記載の光通信モジュール。
  16. 【請求項16】 前記光合分波器は、前記フォトダイオ
    ードの受光面と概略一体化して設けられたハーフミラー
    からなり、前記フォトダイオードの受光面はレーザダイ
    オードの前方向に対して45度傾けて実装する請求項1
    3記載の光通信モジュール。
  17. 【請求項17】 前記ハーフミラーは、前記受光面に直
    接蒸着される請求項16記載の光通信モジュール。
  18. 【請求項18】 前記光合分波器は、前記レーザダイオ
    ードと前記フォトダイオードとの間に設けられたハーフ
    ミラー膜面と全反射膜面を持つ三角プリズムからなり、
    前記ハーフミラー膜面は前記レーザダイオードの前方向
    に位置し、前記ハーフミラー膜面を透過した光は前記全
    反射膜面によって反射して前記フォトダイオードの受光
    面に到達する請求項13記載の光通信モジュール。
  19. 【請求項19】 前記光合分波器は、前記レーザダイオ
    ードと前記フォトダイオードとの間に設けられたハーフ
    ミラー膜面と全反射膜面を持つ2個の矩形プリズムから
    なり、前記ハーフミラー膜面を透過した光は、前記全反
    射膜面で反射し、さらに前記ハーフミラー膜面によって
    反射して前記フォトダイオードの受光面に到達する請求
    項13記載の光通信モジュール。
  20. 【請求項20】 前記ハーフミラーの反射率を可変して
    前記モニタ光のレーザダイオードの前方向光出力に対す
    る比率を変える請求項16から19のいずれか1つに記
    載の光通信モジュール。
  21. 【請求項21】 前記光合分波器は、一方の側の2入出
    力ポートに前記レーザダイオード及びフォトダイオード
    を各々配置し、反射側の2入出力ポートの1ポートに伝
    送路としてのファイバを固定し、他のポートに全反射面
    を固定した2×2の入出力ポートを有する光カプラーか
    らなる請求項13記載の光通信モジュール。
  22. 【請求項22】 前記2×2の入出力ポートを有する光
    カプラーは、導波路で形成される請求項21記載の光通
    信モジュール。
  23. 【請求項23】 前記2×2の入出力ポートを有する光
    カプラーは、ファイバ融着で形成される請求項21記載
    の光通信モジュール。
  24. 【請求項24】 前記送受切替え回路は、外部送受切替
    信号によって前記光送受信部の送受切り替えを行う請求
    項13記載の光通信モジュール。
  25. 【請求項25】 前記送受切替え回路は、内部タイマー
    によって前記光送受信部の送受切り替えを自立的に行う
    請求項13記載の光通信モジュール。
  26. 【請求項26】 前記送受切替え回路は、送信期間中、
    前記フォトダイオードからの出力モニタ信号を出力パワ
    ー一定制御を行うAPC回路へ与える請求項13記載の
    光通信モジュール。
  27. 【請求項27】 前記送受切替え回路は、送信期間中、
    前記フォトダイオードからの出力モニタ信号をレーザダ
    イオードのバイアス電流がその閾値電流に追従するよう
    制御を行う閾値制御回路へ与える請求項13又は26記
    載の光通信モジュール。
  28. 【請求項28】 前記送受切替え回路は、受信期間中、
    前記フォトダイオードからの受信信号を受信レベル一定
    制御を行うAGC回路へ与える請求項13,26又は2
    7のいずれか1つに記載の光通信モジュール。
  29. 【請求項29】 1本のファイバからなる双方向伝送路
    1へ送信光信号を出力し、前記伝送路からの入力光信号
    を受光する光送受信部、そして前記送信信号を前記光送
    受信部に与え、前記光送受信部の受光信号を受信信号と
    して再生する駆動部から成る光通信モジュールにおい
    て、前記光送受信部は、前記送信光信号を出力するレー
    ザダイオード、送信期間中は前記レーザダイオードから
    前記伝送路への出力光信号をモニタし且つ受信期間中は
    前記伝送路からの入力光信号を受信するモニタ/受信兼
    用のフォトダイオード、そして前記伝送路と前記レーザ
    ダイオード及びフォトダイオードとの間で前記送受信光
    の合成/分波を行う光合分波器を有し、そして前記駆動
    部は、時分割で送受信切り替え制御を行う送受切替え回
    路、及び前記フォトダイオードでモニタされた光雑音出
    力が極大となるように前記レーザダイオードのバイアス
    電流を逐次制御する閾値制御回路を有することを特徴と
    する光通信モジュール。
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