JPH0817899B2 - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JPH0817899B2
JPH0817899B2 JP4006992A JP699292A JPH0817899B2 JP H0817899 B2 JPH0817899 B2 JP H0817899B2 JP 4006992 A JP4006992 A JP 4006992A JP 699292 A JP699292 A JP 699292A JP H0817899 B2 JPH0817899 B2 JP H0817899B2
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JP
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filter medium
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filling tank
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茂樹 武田
修一 吉田
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水の一次処理等に使用
される固液分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理場における下水の一次処
理設備としては最初沈殿池が用いられている。この最初
沈殿池は長さが数10mに及ぶ縦長の沈殿池であり、下水
はこの内部をゆっくりと横向きに流れる間にSSを沈殿
させ、沈殿したSSは池の底部に設置されたかき寄せ機
により外部へ排出されるようになっている。
【0003】ところがこのような従来の最初沈殿池は、
広い設置スペースを要するにもかかわらずSSの分離を
重力によってのみ行わせているため、単位面積当りの処
理水量が35m3/m2/day 程度であり、またSS分除去率が
40%程度で分離効率が悪いという問題がある。そこで最
近では特開平1-7920号公報に示されるように、比重が1
以下のろ材が充填された処理槽の内部に下水を上向流で
流し、下水中のSSをろ材により除去させるようにした
一次処理設備が提案されている。
【0004】この設備は従来の最初沈殿池と比較して、
SS分除去能力が優れている。しかしその反面、上向流
であるために本来は自然沈降するはずのSSまで巻き上
げてろ材に捕捉させることとなり、頻繁にろ材の洗浄が
必要となるので運転時間に対する洗浄のための運転停止
時間が長くなり、また洗浄のための動力も多大となる欠
点がある。更にまた、小規模でない下水処理への適用が
困難でしかも既存の下水処理場の最初沈殿池の活用がで
きないという欠点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消して、下水中のSSを効率よく分離する
ことができ、中、大規模の下水処理に適用でき、しかも
既存の下水処理場の設備を活用できる固液分離装置を提
供するために完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、下水が水平方向に流れる横向流
槽の流出側に、仕切壁を隔ててろ材充填槽を設け、その
内部に比重が1以下のろ材を充填するとともに、ろ材充
填部の下部にろ材洗浄用の空気導入管を配置したことを
特徴とするものである。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1及び図2において、1は固液分離装
置の横向流槽であり、その底部には従来と同様のかき寄
せ機2が設置されている。3は横向流槽1への下水の流
入口である。このような横向流槽1の流出側には、仕切
壁4を隔てて複数のろ材充填槽5が設けられている。横
向流槽1の流出側に達した下水は、仕切壁4の上端をオ
ーバーフローまたはトラフれ集水され各ろ材充填槽5へ
流入することとなる。なお、横向流槽1の水面積:ろ材
充填槽5全体の水面積は、4:1〜2:1程度が好まし
い。
【0008】上記のろ材充填槽5には、比重が1以下の
ろ材が充填されている。このようなろ材としては、例え
ばプラスチック製のろ材を使用することができる。その
一例として、例えば直径40mm以下、長さ50mm以下の中空
円筒状のろ材を使用することができる。このような中空
円筒状のろ材は、直径20mm以下、長さ30mm以下とすると
更に好ましい。しかしろ材の形状は特に限定されるもの
ではなく、その間隙を下水が流れるときにSS分が捕捉
できるものであればよい。
【0009】これらのろ材の流出を防止するために、ろ
材充填部5aの上面および下面には網6を設けておくこと
が好ましい。またろ材全体を網で覆うようにしておけ
ば、ろ材の交換等の作業が容易に行えるようになる。
【0010】このろ材充填部5aの下部には、ろ材洗浄用
の空気導入管7が設置されている。ろ材洗浄は洗浄対象
となるろ材充填槽5への下水の流入を停止した状態で、
空気導入管7から空気を噴出する方法で行われる。これ
によりろ材に付着したSSが水中に分離されるので、下
部より排水すればよい。なお洗浄中のろ材充填槽5は使
用できないため、実施例のように複数のろ材充填槽5を
設けておき、1槽ずつ順次洗浄するようにすれば、全体
の運転を停止する必要がない。
【0011】以上に説明した第1の実施例では、ろ材充
填槽5は下向流ろ過槽とされていたが、図3に示す第2
の実施例ではろ材充填槽5は上向流ろ過槽とされてい
る。この場合には、横向流槽1の流出側の仕切壁4を越
えた下水は集水渠4aに集水されてろ材充填槽5に下面か
ら供給されることとなる。その他の構成は第1の実施例
と同様であるので、説明を省略する。
【0012】
【作用】次に本発明の固液分離装置の作動を説明する。
まず下水を流入口3から固液分離装置の横向流槽1に流
入させ、横向流槽1を低速で水平方向に流れる間にSS
分を自然沈降させる。そして沈降したSS分は従来と同
様にかき寄せ機2により取り出される。
【0013】このようにして自然沈降により粒径が比較
的大きいSS分が除去された下水は、次に仕切壁4の上
端をオーバーフローし、またはトラフや集水渠4aに集め
られて各ろ材充填槽5へ流入する。前述したように、各
ろ材充填槽5には比重が1以下のろ材が充填されている
ので、下水は浮遊しているこれらのろ材の間隙を下向流
または上向流として流れ、その間に横向流槽1では沈降
しなかった粒径が細かいSS分がろ材に捕捉される。こ
のようにろ材充填槽5のろ材により細かいSS分を捕捉
された下水は流出口8から一次処理水として排出され、
次工程へ送られる。
【0014】このようにして下水の一次処理を継続し、
ろ材充填槽5のろ材に付着したSS分の量が増加してき
たとき、ろ材充填槽5への下水の流入を1槽ずつ止め、
空気導入管7から空気を噴出してろ材の洗浄を行う。噴
出された空気は気泡となって浮遊しているろ材の間を通
過するが、ろ材は比重が1以下であるために容易に流動
して、その表面に付着しているSS分が除去される。な
お通常の運転時においては、下水中のSS分のうちの沈
降し易い部分は横向流槽1で既に除かれているので、ろ
材充填槽5のろ材に捕捉されるSS分は処理水量に比較
してわずかである。このためにろ材充填槽5のろ材の洗
浄インターバルは十分に長く取ることができ、頻繁に洗
浄を行う必要はない。
【0015】
【発明の効果】以上に説明した本発明の固液分離装置
は、下記の通りの優れた効果を有するものである。 下水中のSS分を効率良く除去することができ、従
来の最初沈澱池が単位面積当りの処理水量35m3/m2/day
程度でSS分除去率が40%程度であったのに対して、本
発明の装置では同等の処理水量で90%のSS分除去率を
達成することができる。 大規模な下水処理にも適用することができる。 ろ材充填槽を付加することにより、既設の最初沈澱
池に容易に組み込むことができる。 沈降し易いSSは横向流槽で除かれ、沈降しにくい
SSのみがろ材充填槽で捕捉されるので、ろ材の洗浄を
頻繁に行う必要がなく、洗浄のための動力が少なくて済
み、また洗浄のための運転休止時間を最小限とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例を説明する平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 横向流槽 4 仕切壁 5 ろ材充填槽 7 空気導入管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水が水平方向に流れる横向流槽の流出
    側に、仕切壁を隔ててろ材充填槽を設け、その内部に比
    重が1以下のろ材を充填するとともに、ろ材充填部の下
    部にろ材洗浄用の空気導入管を配置したことを特徴とす
    る固液分離装置。
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JPH05192519A JPH05192519A (ja) 1993-08-03
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JP2001300592A (ja) * 2000-04-26 2001-10-30 Chisso Corp し尿処理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02164096A (ja) * 1988-12-19 1990-06-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層電子回路基板とその製造方法
JPH0444296A (ja) * 1990-06-07 1992-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体チップ内蔵多層基板

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