JPH0817691A - 金属化フィルムの金属膜除去方法及び装置 - Google Patents

金属化フィルムの金属膜除去方法及び装置

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JPH0817691A
JPH0817691A JP17326394A JP17326394A JPH0817691A JP H0817691 A JPH0817691 A JP H0817691A JP 17326394 A JP17326394 A JP 17326394A JP 17326394 A JP17326394 A JP 17326394A JP H0817691 A JPH0817691 A JP H0817691A
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JP
Japan
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film
metallized
electrode
metal
rotary electrode
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JP17326394A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakazawa
潤一 中澤
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
Original Assignee
J C C ENG KK
JCC ENG KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 金属化フィルムから剥離されて回転電極に付
着した金属膜の微粒子を、金属膜の剥離作業を行いなが
ら連続的に除去して大幅な作業能率の向上を図り、かつ
常にきれいな回転電極によって金属膜の剥離作業を行う
ことができるようにして金属膜の剥離を完全に行い、高
性能の金属化紙コンデンサ又は金属化フィルムコンデン
サを経済的に製作できるようにする。 【構成】 走行する金属化紙又は金属化フィルム24に
接触させて電圧が印加された2本の回転電極21を平行
に配設し、該回転電極の表面に金属粉除去ブレード22
を弾性的に押圧して設け、金属膜の剥離作業を行いなが
ら連続的に回転電極に付着した金属粉を金属粉除去ブレ
ードによって除去するようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属化フィルムの金属
膜除去装置に係り、特に金属化フィルムから剥離されて
回転電極に付着した金属膜の微粒子を、回転電極を回転
させて剥離作業を行いながら連続的に除去して大幅な作
業効率の向上を図ると共に、常に金属膜の微粒子が付着
していないきれいな回転電極によって金属膜の剥離作業
を行うことにより、金属膜の剥離を完全に行えるように
して金属化紙コンデンサ又は金属化フィルムコンデンサ
の電気的特性を高性能に維持できるようにした金属化フ
ィルムの金属膜除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属化紙コンデンサ又は金属化フィルム
コンデンサの製造においては、図9に示すように、2枚
の金属化紙又は金属化フィルム1を重ね合わせた状態で
巻き上げてコンデンサ素子を製作するが、このとき2枚
の金属化紙又は金属化フィルム1に蒸着された金属膜1
aを巻き始め部1bにおいて除去して巻き上げ、また図
10に示すように、巻き終り部1cにおいて除去して巻
き上げることにより、コンデンサ素子の短絡及び絶縁抵
抗の低下を防止することが行われている。
【0003】また、図11において、金属化紙又は金属
化フィルム1の中間部分1dの金属膜1aを除去して巻
き上げ、コンデンサ容量を分割絶縁することが行われて
いる。
【0004】金属化紙又は金属化フィルム1に蒸着され
た金属膜1aの除去は、従来、図12及び図13におい
て、金属化紙又は金属化フィルム1の幅の全長にわたっ
て陽極電極2及び陰極電極3を設け、金属膜1aが全面
に蒸着された金属化紙又は金属化フィルム1を該陽極電
極2及び陰極電極3に接触させながら矢印A方向に走行
させ、金属膜1aを除去する部位で該陽極電極2及び陰
極電極3間に20乃至50V程度の電圧を印加して金属
膜1aを除去するように構成されている。
【0005】除去された金属膜1aの一部は、陽極電極
2及び陰極電極3、特に陰極電極3に金属膜1aの微粒
子として付着するが、これが多量に付着すると、陽極電
極2及び陰極電極3による金属膜1aの除去作用が不完
全となって金属化紙又は金属化フィルム1上に筋状の跡
として残り、コンデンサ素子の静電容量のバラツキが大
きくなったり、絶縁が不十分となる欠点があった。
【0006】このため、陽極電極2及び陰極電極3の電
極面2a,3aと同じ形状に形成したきさげ5をばね4
によって弾性的に陽極電極2及び陰極電極3に押圧して
設け、ある程度金属膜1aの微粒子が陽極電極2及び陰
極電極3に付着したとき、陽極電極2及び陰極電極3を
支持ガイド6にガイドさせながら矢印B方向に移動させ
ることにより該陽極電極2及び陰極電極3の電極面2
a,3aをきさげ5で擦り、付着した金属膜1aの微粒
子を掻き取るようになっている。
【0007】上記した従来の金属膜除去装置において
は、陽極電極2及び陰極電極3に金属膜1aの微粒子が
付着する度に陽極電極2及び陰極電極3を横方向に移動
させて金属膜1aの微粒子を掻き取る必要があるが、該
作業は金属化紙又は金属化フィルム1の走行を停止させ
て金属膜除去作業を中止しなけれれば作業することがで
きず、作業能率が悪いという欠点があった。
【0008】また従来の他の除去装置としては、図14
において、送り出しボビン8から巻取りボビン9へ金属
化紙又は金属化フィルム1をガイドローラ10でガイド
して走行させると共に回転電極11を設けて常時金属化
紙又は金属化フィルム1に接触させ、更に金属箔で形成
される金属箔電極12を回転電極11から所定の距離離
間させて配設し、該回転電極11及び金属箔電極12間
に電圧を印加して金属化紙又は金属化フィルム1に蒸着
した金属膜1aを除去するものが提案されている。
【0009】しかしこの種の除去装置は、金属箔電極1
2として金属箔13を送り出しボビン14から送り出
し、巻取りボビン15へ巻き取りながら除去作業を行う
ようにしたものであって、高価な金属箔13を消耗品と
して多量に使用するため、不経済であり、金属化紙コン
デンサ又は金属化フィルムコンデンサのコストが高く付
くという欠点があった。
【0010】また金属箔13を送り出し、また巻き取る
送り出しボビン14及び巻取りボビン15を配設するス
ペースを設けなければならず、装置が大型となる欠点が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、走行する金属化紙又は金属化フィ
ルムに接触させて電圧が印加された回転電極を配設し、
該回転電極の表面に金属粉除去ブレードを弾性的に押圧
して設けることにより、回転電極に付着した金属粉を金
属粉除去ブレードによって除去できるようにすることで
あり、またこれよって金属膜の除去作業を中止すること
なく連続して回転電極に付着した金属膜の金属粉を除去
できるようにすることである。
【0012】また他の目的は、走行する金属化紙又は金
属化フィルムに接触させて電圧が印加された回転電極を
配設し、該回転電極の表面に全長にわたって金属粉除去
ブレードのエッジ部を弾性的に押圧することにより、回
転電極に付着した金属粉を連続して除去できるようにす
ることであり、またこれによって常に清浄な回転電極を
使用できるようにして金属化紙又は金属化フィルムの金
属膜を完全に除去できるようにし、バラツキの少ない電
気的特性の優れた高性能の金属化紙コンデンサ又は金属
化フィルムコンデンサを製作できるようにすることであ
る。
【0013】更に他の目的は、上記構成により電極とし
ての消耗品を不要化して経済的に金属化紙コンデンサ又
は金属化フィルムコンデンサを製作できるようにすると
共に、金属膜除去装置を小型化して安価に製造できるよ
うにすることである。
【0014】また他の目的は、走行する金属化紙又は金
属化フィルムに接触させて電圧が印加された回転電極を
配設し、該回転電極の表面に全長にわたって金属粉除去
ブレードのエッジ部を弾性的に押圧すると共に該回転電
極に押圧されて軸方向に移動可能に構成したきさげを配
設することにより、回転電極によって金属化紙又は金属
化フィルムの金属膜を除去しながら連続して回転電極に
付着した金属粉を除去できるようにすると共に、金属膜
の除去作業の停止時等に定期的にきさげを回転電極に沿
って移動させて回転電極が回転していないときにも金属
膜の金属粉を除去できるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】要するに本発明方法(請
求項1)は、電源装置に電気的に接続され電圧が印加さ
れるように構成された回動自在な回転電極に金属化紙又
は金属化フィルムを走行させながら接触させ、金属膜を
除去すべき部分が前記回転電極に接触しているときのみ
該回転電極に電圧を印加して前記金属化紙又は金属化フ
ィルムの前記金属膜を該回転電極に付着させて除去し、
該回転電極をその回転中に常時掃除して清浄に保つこと
を特徴とする方法である。
【0016】また本発明装置(請求項2)は、走行する
金属化紙又は金属化フィルムに接触して配設され電源装
置に電気的に接続され電圧が印加されるように構成され
た回動自在な回転電極と、軸方向の全長にわたって該回
転電極の表面に弾性的に押圧され前記回転電極に付着し
た金属粉を除去する金属粉除去ブレードとを備えたこと
を特徴とするものである。
【0017】また本発明装置(請求項3)は、走行する
金属化紙又は金属化フィルムに接触して配設され電源装
置に電気的に接続され電圧が印加されるように構成され
た一対の回動自在な回転電極と、鋭角状に形成されたエ
ッジ部が前記回転電極の回転方向と対向し該回転電極の
全長にわたって該回転電極の表面に弾性的に押圧されて
接触し前記回転電極に付着した金属粉を除去する金属粉
除去ブレードとを備えたことを特徴とするものである。
【0018】また本発明装置(請求項4)は、走行する
金属化紙又は金属化フィルムに接触して配設され電源装
置に電気的に接続され電圧が印加されるように構成され
た一対の回動自在な回転電極と、鋭角状に形成されたエ
ッジ部が前記回転電極の回転方向と対向し該回転電極の
全長にわたって該回転電極の表面に弾性的に押圧されて
接触し前記回転電極に付着した金属粉を除去する金属粉
除去ブレードと、前記回転電極に弾性的に押圧され該回
転電極の軸方向に摺動自在に構成されたきさげとを備え
たことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】本発明の金属化フィルムの金属膜除去装置は、
電圧を印加して金属化紙又は金属化フィルムに蒸着され
た金属膜を剥離する回転電極の表面に全長にわたって金
属粉除去ブレードを弾性的に押圧するように構成したの
で、金属膜の剥離作業を行いながら回転電極に付着した
金属粉を連続して除去でき、また回転電極は常に清浄な
状態に維持できるので金属化紙又は金属化フィルムの金
属膜を完全に剥離することができ、更に不要部分の金属
膜が完全に剥離された金属化紙又は金属化フィルムを用
いてバラツキの少ない電気的特性の優れた高性能の金属
化紙コンデンサ又は金属化フィルムコンデンサを製作す
ることができる。
【0020】また金属膜の剥離作業を中断することなく
回転電極に付着した金属粉を除去できるので、作業能率
が大幅に向上し、また従来のように電極として消耗品を
必要としないので経済的に金属化紙コンデンサ又は金属
化フィルムコンデンサを製作することができる。
【0021】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図5において、本発明に係る金属化フィ
ルムの金属膜除去装置20は、回転電極21と、金属粉
除去ブレード22と、きさげ23とを備えている。
【0022】図1から図3において、本発明の第1実施
例について説明する。回転電極21は、金属化紙又は金
属化フィルム24に蒸着された金属膜24a(図7)を
剥離するためのものであって、絶縁材からなるベース2
5の両端に同じく絶縁材からなる支持板26がコの字形
に固定されて基台が構成されている。
【0023】支持板26の夫々には、軸受28が配設さ
れ、該軸受28に2本の回転電極21が、その両端に形
成された細径部21aが嵌合して回動自在に配設されて
いる。
【0024】図3において、左側の細径部21aには、
プーリ(図示せず)が固定されて回転電極21を回転さ
せるように構成され、また右側の細径部21aの端部2
1bには、カーボン等の導電材で製作された接触子29
が支持板26にねじ30で固定された板ばね31によっ
て夫々押圧されて設けられており、夫々の該接触子29
には、電源装置32及びスイッチ33が電線34によっ
て電気的に直列に接続され、接触子29を介して2本の
回転電極21に20乃至50Vの電圧が印加されるよう
に構成されている。
【0025】そして平行に配設された回転電極21を矢
印C方向に回転させて該回転電極21の表面に金属化紙
又は金属化フィルム24を接触させながら矢印D方向に
走行させ、金属膜24a(図7)が不要な部分が回転電
極21に接触しているときのみ、スイッチ33を閉成し
て電源装置32から2本の回転電極21間に20乃至5
0Vの電圧を印加して不要な金属膜24aを剥離するよ
うに構成されている。
【0026】金属粉除去ブレード22は、図7に示すよ
うに、金属化紙又は金属化フィルム24から剥離して回
転電極21に付着した金属粉24bを除去するためのも
のであって、鋭角状のエッジ部22aが形成され、回転
電極21の長さと同じ長さを持つ板状部材として構成さ
れており、保持板35,36によって保持されている。
【0027】保持板35,36によって水平に保持され
た金属粉除去ブレード22のエッジ部22aは、回転電
極21の回転方向(矢印C方向)と対抗する方向に向け
て配設され、回転電極21の表面にばね38によって弾
性的に押圧されている。
【0028】そして回転電極21の回転に伴なって該回
転電極21の表面に付着した金属粉24bをエッジ部2
2aで掻き取って除去するように構成されている。
【0029】次に、図4に示す本発明の第2実施例につ
いて説明すると、第1実施例において述べたと全く同様
に、絶縁材からなるベース25及び支持板26がコの字
形に構成され、該支持板26に配設された軸受28に支
持されて平行に2本の回転電極21が回動自在に配設さ
れている。
【0030】回転電極21の端部(図示せず)には、カ
ーボン等の導電材で製作された接触子(図示せず)が板
ばね(図示せず)によって押圧され、夫々の該接触子に
は、電源装置(図示せず)及びスイッチ(図示せず)が
電気的に直列に接続され、接触子を介して2本の回転電
極21に20乃至50Vの電圧が印加されるように構成
されている。
【0031】この実施例においては、1本の回転電極2
1に対して2枚の金属粉除去ブレード22が配設されて
いる点において第1実施例のものと異なり、金属粉除去
ブレード22は夫々保持板40,41及び42によって
水平及び垂直に保持されている。
【0032】金属粉除去ブレード22のエッジ部22a
は、回転電極21の回転方向(矢印C方向)と対抗する
方向に向けて配設され、回転電極21の表面にばね38
によって弾性的に押圧されており、垂直に配設された金
属粉除去ブレード22のエッジ部22aは回転電極21
の側面において、また水平に配設された金属粉除去ブレ
ード22のエッジ部22aは回転電極21の下面におい
てその表面に接触し、回転電極21の回転に伴なって該
回転電極21の表面に付着した金属粉24bをまず垂直
に配設された金属粉除去ブレード22のエッジ部22a
で掻き取り、次いで該垂直に配設された金属粉除去ブレ
ード22で除去できずに金属化紙又は金属化フィルム2
4に付着したまま残った金属粉24bを水平に配設され
た金属粉除去ブレード22のエッジ部22aで掻き取っ
て完全に除去するように構成されている。
【0033】次に、図5に示す本発明の第3実施例につ
いて説明すると、第1実施例において説明したと全く同
様に、絶縁材からなるベース25及び支持板26がコの
字形に構成され、該支持板26に配設された軸受28に
支持されて平行に2本の回転電極21が回動自在に配設
されている。
【0034】回転電極21の端部(図示せず)には、カ
ーボン等の導電材で製作された接触子(図示せず)が板
ばね(図示せず)によって押圧され、夫々の該接触子に
は、電源装置(図示せず)及びスイッチ(図示せず)が
電気的に直列に接続され、接触子を介して2本の回転電
極21に20乃至50Vの電圧が印加されるように構成
されている。
【0035】金属粉除去ブレード22は、第1実施例に
おいて説明したと全く同様に夫々保持板(図示せず)に
よって水平に保持され、該金属粉除去ブレード22のエ
ッジ部22aは、回転電極21の回転方向(矢印C方
向)と対抗する方向に向けて配設され、回転電極21の
表面にばね(図示せず)によって弾性的に押圧されてい
る。
【0036】この実施例においては、きさげ23が設け
られている点が先の2実施例と異なり、回転電極21と
平行に支持ガイド43が設けられており、該支持ガイド
43に回転電極21の上方に延びる腕が形成された可動
台44が摺動自在に装着されている。
【0037】可動台44には、先端部23aが回転電極
21の形状に合わせて円弧状に形成されたきさげ23が
配設され、該円弧状の先端部23aはばね45によって
回転電極21に弾性的に押圧されている。
【0038】そして可動台44を支持ガイド43でガイ
ドしながら矢印E方向に移動させることにより、回転電
極21の表面をきさげ23の円弧状の先端部23aで擦
り、回転電極21に付着した金属粉24bを掻き取るよ
うになっている。
【0039】そして本発明の方法は、電源装置32に電
気的に接続され電圧が印加されるように構成された回動
自在な回転電極21に金属化紙又は金属化フィルム24
を走行させながら接触させ、金属膜24aを除去すべき
部分が回転電極21に接触しているときのみ該回転電極
21に電圧を印加して金属化紙又は金属化フィルム24
の金属膜24aを該回転電極21に付着させて除去し、
該回転電極21をその回転中に常時掃除して清浄に保つ
方法である。
【0040】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図3、図6及び図7に
おいて、金属化紙又は金属化フィルム24を2本の回転
電極21に接触させた状態で回転電極21を矢印C方向
に回転させながら金属化紙又は金属化フィルム24を矢
印D方向に走行させる。
【0041】そして金属化紙又は金属化フィルム24に
蒸着された金属膜24aを剥離すべき部分が回転電極2
1に接触しているとき、スイッチ33を閉成して電源装
置32から2本の回転電極21間に20乃至50Vの電
圧を印加する。
【0042】即ち、スイッチ33を閉成すると、2本の
回転電極21は、電線34によって電気的に接続され、
電源装置32の電気は接触子29を介して2本の回転電
極21に供給されて該2本の回転電極21間に20乃至
50Vの電圧が印加される。
【0043】そして2本の回転電極21に接触している
金属化紙又は金属化フィルム24の金属膜24aに電流
が流れ、該金属化紙又は金属化フィルム24の金属膜2
4aは剥離して回転電極21、特に陰極側の回転電極2
1に付着して金属化紙又は金属化フィルム24に非金属
化部24cが形成される。
【0044】図7において、回転電極21に付着した金
属粉24bは、該回転電極21の回転と共に矢印C方向
に進み、回転電極21の表面に弾性的に押圧されている
金属粉除去ブレード22のエッジ部22aによって掻き
取られて除去され、図示しない吸引装置に吸引されて収
集される。
【0045】ここでエッジ部22aは、回転電極21の
回転方向(矢印C方向)と対抗して設けられているの
で、容易に回転電極21に付着した金属粉24bを掻き
取って除去することができ、また金属粉除去ブレード2
2のエッジ部22aは回転電極21の全長にわたって配
設されているので、該回転電極21の全長を同時に効率
的に処理することができる。
【0046】図4において、1本の回転電極21に対し
て2枚の金属粉除去ブレード22を垂直及び水平に配設
した金属化フィルムの金属膜除去装置20は、金属化紙
又は金属化フィルム24から剥離されて回転電極21に
付着した金属粉24bは、回転電極21の回転に伴なっ
てまず垂直に配設された金属粉除去ブレード22のエッ
ジ部22aで掻き取られ、ついで該垂直に配設された金
属粉除去ブレード22で除去できずに残った金属粉24
bは水平に配設された金属粉除去ブレード22のエッジ
部22aで掻き取られるので連続して完全に除去され
る。
【0047】また図5において、本発明の第3実施例
は、第1実施例において説明したと全く同様に、金属化
紙又は金属化フィルム24を2本の回転電極21に接触
させた状態で回転電極21を矢印C方向に回転させなが
ら金属化紙又は金属化フィルム24を矢印D方向に走行
させ、金属膜24aを剥離すべき部分が回転電極21に
接触しているとき、スイッチ33を閉成して電源装置3
2から2本の回転電極21間に20乃至50Vの電圧を
印加して金属膜24aを剥離して回転電極21に付着さ
せる。
【0048】そして回転電極21に付着した金属粉24
bは、回転電極21の回転に伴なって該回転電極21の
表面に弾性的に押圧されている金属粉除去ブレード22
のエッジ部22aによって連続的に掻き取られて除去さ
れるが、更に定期的に、例えば一連の非金属化作業が終
了するごとに、可動台44を支持ガイド43でガイドさ
せながら矢印E方向に移動させて回転電極21の表面を
きさげ23の円弧状の先端部23aで擦り、付着した金
属粉24bを掻き取り、その表面を清浄にすることがで
きる。
【0049】上記した如く、常に表面が清浄な回転電極
21によって金属化紙又は金属化フィルム24の金属膜
24aを剥離できるので、図8に示す如く、不要な金属
膜24aが完全に剥離された非金属化部24cが形成さ
れるので、図9から図11に示すように巻き始め部1
b、巻き終り部1c又は中間部分1dの金属膜1aが剥
離処理された金属化紙又は金属化フィルム24を用いて
巻き上げ、高性能のコンデンサを製作することができ
る。
【0050】なお、上記実施例においては、きさげ23
を移動させて回転電極21に付着した金属粉24bを除
去するものとして説明したが、きさげ23を移動させる
ものに限定されるものではなく、きさげ23を固定して
配設し、回転電極21を軸方向に移動させるようにした
ものであってもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記のように走行する金属化
紙又は金属化フィルムに接触させて電圧が印加された回
転電極を配設し、該回転電極の表面に金属粉除去ブレー
ドを弾性的に押圧して設けたので、回転電極に付着した
金属粉を金属粉除去ブレードによって除去でき、またこ
の結果金属膜の除去作業を中止することなく連続して回
転電極に付着した金属膜の金属粉を除去できるという効
果がある。
【0052】また走行する金属化紙又は金属化フィルム
に接触させて電圧が印加された回転電極を配設し、該回
転電極の表面に全長にわたって金属粉除去ブレードのエ
ッジ部を弾性的に押圧するようにしたので、回転電極に
付着した金属粉を連続して除去でき、またこの結果常に
清浄な回転電極を使用できるから、金属化紙又は金属化
フィルムの金属膜を完全に除去できる効果があり、バラ
ツキの少ない電気的特性の優れた高性能の金属化紙コン
デンサ又は金属化フィルムコンデンサを製作できるとい
う効果がある。
【0053】更には、上記構成により電極としての消耗
品を不要化して経済的に金属化紙コンデンサ又は金属化
フィルムコンデンサを製作できると共に、金属膜除去装
置を小型化して安価に製造できるという効果がある。
【0054】また走行する金属化紙又は金属化フィルム
に接触させて電圧が印加された回転電極を配設し、該回
転電極の表面に全長にわたって金属粉除去ブレードのエ
ッジ部を弾性的に押圧すると共に該回転電極に押圧され
て軸方向に移動可能に構成したきさげを配設したので、
回転電極によって金属化紙又は金属化フィルムの金属膜
を除去しながら連続して回転電極に付着した金属粉を除
去できると共に、金属膜の除去作業の停止時等に定期的
にきさげを回転電極に沿って移動させて回転電極が回転
していないときにも金属膜の金属粉を除去できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図11は本発明の実施例に係り、図1
は金属膜除去装置の斜視図である。
【図2】金属膜除去装置の第1実施例に係り、図1のI
I−II矢視縦断面図である。
【図3】金属膜除去装置の第1実施例に係り、図1のI
II−III矢視縦断面図である。
【図4】第2実施例に係る金属膜除去装置の縦断面図で
ある。
【図5】第3実施例に係る金属膜除去装置の斜視図であ
る。
【図6】金属膜除去装置の作動原理を示す説明図であ
る。
【図7】回転電極に付着した金属粉を金属粉除去ブレー
ドによって除去する状態を示す縦断面図である。
【図8】金属膜の一部が完全に剥離された金属化フィル
ムの状態を示す縦断面図である。
【図9】金属化紙コンデンサ素子又は金属化フィルムコ
ンデンサ素子の金属化紙又は金属化フィルムの巻き始め
の状態を示す斜視図である。
【図10】金属化紙コンデンサ素子又は金属化フィルム
コンデンサ素子の金属化紙又は金属化フィルムの巻き終
りの状態を示す斜視図である。
【図11】金属膜の中間部分を剥離した金属化紙又は金
属化フィルムを巻き上げ、金属化紙コンデンサ素子又は
金属化フィルムコンデンサ素子を製作する状態を示す斜
視図である。
【図12】図12から図14は従来例に係り、図12は
金属膜除去装置の斜視図である。
【図13】金属膜除去装置の縦断面図である。
【図14】他の従来例に係る金属膜除去装置の使用状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
20 金属化フィルムの金属膜除去装置 21 回転電極 22 金属粉除去ブレード 22a エッジ部 23 きさげ 24 金属化紙又は金属化フィルム 24a 金属膜 24b 金属粉 32 電源装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源装置に電気的に接続され電圧が印加
    されるように構成された回動自在な回転電極に金属化紙
    又は金属化フィルムを走行させながら接触させ、金属膜
    を除去すべき部分が前記回転電極に接触しているときの
    み該回転電極に電圧を印加して前記金属化紙又は金属化
    フィルムの前記金属膜を該回転電極に付着させて除去
    し、該回転電極をその回転中に常時掃除して清浄に保つ
    ことを特徴とする金属化フィルムの金属膜除去方法。
  2. 【請求項2】 走行する金属化紙又は金属化フィルムに
    接触して配設され電源装置に電気的に接続され電圧が印
    加されるように構成された回動自在な回転電極と、軸方
    向の全長にわたって該回転電極の表面に弾性的に押圧さ
    れ前記回転電極に付着した金属粉を除去する金属粉除去
    ブレードとを備えたことを特徴とする金属化フィルムの
    金属膜除去装置。
  3. 【請求項3】 走行する金属化紙又は金属化フィルムに
    接触して配設され電源装置に電気的に接続され電圧が印
    加されるように構成された一対の回動自在な回転電極
    と、鋭角状に形成されたエッジ部が前記回転電極の回転
    方向と対向し該回転電極の全長にわたって該回転電極の
    表面に弾性的に押圧されて接触し前記回転電極に付着し
    た金属粉を除去する金属粉除去ブレードとを備えたこと
    を特徴とする金属化フィルムの金属膜除去装置。
  4. 【請求項4】 走行する金属化紙又は金属化フィルムに
    接触して配設され電源装置に電気的に接続され電圧が印
    加されるように構成された一対の回動自在な回転電極
    と、鋭角状に形成されたエッジ部が前記回転電極の回転
    方向と対向し該回転電極の全長にわたって該回転電極の
    表面に弾性的に押圧されて接触し前記回転電極に付着し
    た金属粉を除去する金属粉除去ブレードと、前記回転電
    極に弾性的に押圧され該回転電極の軸方向に摺動自在に
    構成されたきさげとを備えたことを特徴とする金属化フ
    ィルムの金属膜除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9510086B2 (en) 2012-06-20 2016-11-29 Apple Inc. Earphone having an acoustic tuning mechanism

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