JPH08176329A - 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート - Google Patents

空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート

Info

Publication number
JPH08176329A
JPH08176329A JP6320813A JP32081394A JPH08176329A JP H08176329 A JPH08176329 A JP H08176329A JP 6320813 A JP6320813 A JP 6320813A JP 32081394 A JP32081394 A JP 32081394A JP H08176329 A JPH08176329 A JP H08176329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
void
resin
polyester resin
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6320813A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Kenichi Mori
憲一 森
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
Toshitake Suzuki
利武 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP6320813A priority Critical patent/JPH08176329A/ja
Publication of JPH08176329A publication Critical patent/JPH08176329A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエステル系樹脂に、空洞発現剤として融
解ピークが1cal/g以上である結晶性ポリスチレン
系樹脂を配合し、これを溶融押出しした後、少なくとも
1軸方向に延伸することにより、内部に多数の微細空洞
が形成された空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまた
はシートを開示する。 【効果】 空洞発現剤として結晶融解ピークの特定され
た結晶性ポリスチレン系樹脂を使用することにより、ポ
リエステル系樹脂中に微細な空洞を全体に渡って万遍な
く効率よく形成することができ、軽量性、クッション
性、描画性等において一段と優れた特性を有する空洞含
有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシートを提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば合成紙などとし
て使用する際に求められる軽量性やクッション性、描画
性等を一段と改善した空洞含有ポリエステル系樹脂フィ
ルムまたはシート(以下、フィルムで代表する)に関
し、このフィルムは、各種用途の合成紙をはじめ、磁気
記録カードや各種反射板などの基材等として広く活用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を主原料とする紙代替物である
合成紙は、天然パルプを主原料とする紙に比べて耐水
性、吸湿性、寸法安定性、表面安定性、印刷物の光沢性
や鮮明性、機械的強度などに優れたものであるから、近
年その特徴を生かして様々の用途展開が進められてい
る。
【0003】合成紙の主原料としては、ポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポ
リエステル系樹脂などがあり、中でもポリエチレンテレ
フタレートに代表されるポリエステル系樹脂は、耐熱性
が高く且つ腰が強いといった合成紙としての重要な要求
特性を備えているので、現状でもかなり広範囲に利用さ
れている。
【0004】ポリエステル系樹脂を主原料とし天然紙に
似た機能を備えたフィルムを得る方法としては、白色
化の手段としてフィルム内部に二酸化チタンや炭酸カル
シウム等の無機質顔料を配合する方法、樹脂フィルム
の内部に無数の空洞を形成させて軽量性や柔軟性、腰、
描画性等を改善する方法、表面の平坦な樹脂フィルム
の表面をサンドブラストやケミカルエッチング、マット
処理(粗面化用のマット剤をバインダーと共に表面に付
着させる方法)等によって粗面化する方法などが知られ
ている。
【0005】これらの中でも現在最も有効とされている
のは、ポリエステル系樹脂フィルムの内部に微細な空洞
を多数形成し、それによりフィルム自体に適度の柔軟性
を与えると共に、優れた筆記性や鮮明な印刷・転写性を
与える方法である。そして該フィルム内部に微細な空洞
を形成する手段としては、ポリエステル系樹脂に対して
非相溶の樹脂(非相溶樹脂または空洞発現剤と言うこと
がある)を原料樹脂中に混合せしめ、フィルム状に形成
した後これを縦・横方向に延伸する方法である。
【0006】空洞形成のためポリエステル系樹脂中に配
合される非相溶樹脂(空洞発現剤)としては、ポリオレ
フィン系樹脂(特開昭49−134755号公報等)、
ポリスチレン系樹脂(特開昭49−2016号や特公昭
54−29550号公報等)、ポリアリレート系樹脂
(特公昭58−28097号公報等)などが多数提案さ
れている。これらの中でもポリプロピレンやポリスチレ
ンは、空洞発現性に優れている、密度が低い、安価であ
るといった特徴を有しており、中でもポリスチレンを空
洞発現剤として用いたフィルムは、腰の強いものになる
ところから、好ましいものとされている。ところが、本
発明者らが確認したところによると、空洞発現剤として
ポリスチレンやポリプロピレン等を使用した場合は、ポ
リエステル系樹脂中に分散されたそれらの樹脂粒が、空
洞形成のための横延伸工程で延伸方向に変形するため、
延伸倍率に応じた空洞を発現させることができず、その
結果、軽量性やクッション性を満足のいく程度まで高め
ることができないことを知った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な問
題点に着眼してなされたものであって、その目的は、空
洞発現剤としてポリスチレン系樹脂を用いたときに見ら
れる空洞発現率不足を解消し、少ないポリスチレン系樹
脂を配合した場合でも、延伸倍率に応じた高い空洞含有
率を与え、軽量性、クッション性、描画性等に優れた空
洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシートを提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る空洞含有ポリエステル系樹脂フィ
ルムまたはシートの構成は、ポリエステル系樹脂と、該
ポリエステル系樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂を含
む混合物を溶融押出しした後、少なくとも1軸方向に延
伸することにより、内部に無数の微細空洞を形成してな
る空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシートに
おいて、前記熱可塑性樹脂として、示差走査熱量計によ
って求められる結晶融解ピークが1cal/g以上であ
る結晶性ポリスチレン系樹脂を用いたものであるところ
に要旨を有するものである。本発明に係る空洞含有ポリ
エステル系樹脂フィルムは、見掛け比重を0.6〜1.
3、光線透過率を40%以下、表面の中心線平均粗さを
1.0μm以下、150℃における熱収縮率を2%以下
とすることによって、特に合成紙としての性能を一層優
れたものとすることができる。また、本発明で空洞発現
剤として用いられる結晶性ポリスチレン系樹脂として
は、シンジオタクチック主体の構造を有するものが特に
好ましいものとして推奨される。
【0009】
【作用】上記の様に本発明の空洞含有ポリエステル系樹
脂フィルムまたはシート(以下、再びフィルムで代表す
る)は、空洞発現剤としてポリエステル系樹脂に配合さ
れるポリスチレン系樹脂として、示差走査熱量計によっ
て求められる結晶融解ピークが1cal/g以上である
結晶性ポリスチレン系樹脂を使用するものであり、この
様な高結晶性のポリスチレン系樹脂は、ベース樹脂であ
るポリエステル系樹脂中に分散状態で均一に混合して溶
融押出しした後、冷却固化するときにポリエステル系樹
脂フィルム中に分散された状態で速やかに結晶化すると
共に、延伸時の加熱によっても該結晶融解が起こらな
い。その結果、その後の延伸工程では、マトリックスを
構成するポリエステル系樹脂の変形にもかかわらず、結
晶化したポリスチレン系樹脂の変形は殆んど起こらず、
従ってこの延伸工程では、マトリックス樹脂と結晶化し
たポリスチレン系樹脂との間で界面剥離が起こってその
部分に延伸倍率に応じた空洞が確実に形成されることに
なる。
【0010】そしてこの様な空洞発現効果を有効に発揮
させるには、ポリスチレン系樹脂として上記の様に示差
走査熱量計によって求められる結晶融解ピークが1ca
l/g以上である結晶性ポリスチレン系樹脂を選択使用
すればよいことが確認された。ちなみに、非結晶性のポ
リスチレン系樹脂あるいは結晶性であってもその結晶融
解ピークが1cal/g未満のポリスチレン系樹脂で
は、ポリエステル系樹脂中に分散されフィルム状に形成
された後の延伸工程で、該ポリスチレン系樹脂粒の変形
あるいは融解が起こって同時に延伸方向へ変形するた
め、延伸倍率に応じた空洞が形成されなくなり、本発明
の目的を達成できなくなる。
【0011】従って本発明では、空洞発現剤として上記
の結晶融解ピークを満足する結晶性ポリスチレン系樹脂
を使用することが必須の要件であり、またそれ以上の付
加的な要件は特に必要でなく、例えばアイソタクチック
構造主体のものやシンジオタクチック構造主体のもの等
を使用することができるが、中でも特に好ましいのはシ
ンジオタクチック構造主体の結晶性ポリスチレン系樹脂
である。即ちシンジオタクチック構造とは、炭素−炭素
結合からなる主鎖に対して側鎖であるフェニル基や置換
フェニル基が交互に反対方向に位置する立体構造のポリ
マー構造を有するものであり、立体規則性のないアタク
チック構造のポリスチレン系樹脂に比べて高結晶性を示
し、溶融押出し後は短時間で速やかに結晶化すると共
に、100℃以上の高温条件下でも結晶の融解や変形が
起こらず、延伸時における空洞発現剤として卓越した性
能を発揮する。結晶性ポリスチレン系樹脂の分子量は特
に限定されないが、好ましいのは重量平均分子量で1万
〜300万、より好ましくは1万〜100万の範囲のも
のである。
【0012】上記ポリスチレン系樹脂の具体例として
は、スチレンの単独重合体の他、スチレンとo−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレ
ン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチ
レン、p−ターシャリーブチルスチレン等のアルキルス
チレンやハロゲン化スチレン、ハロゲン化アルキルスチ
レン、アルキルエーテルスチレン、ビニルベンゼンスル
ホン酸エチル等の共重合性モノマーを共重合させたスチ
レン系共重合体を使用することができるが、好ましいの
は、上記の様な共重合性モノマーを適量共重合させるこ
とによって融点を下げ、ポリエステル系樹脂との混練性
を高めたスチレン系共重合体である。但しこれらのスチ
レン系共重合体も、示差走査熱量計によって求められる
結晶融解ピークが1cal/g以上である結晶性のもの
でなければならず、その構造は、前述の様な理由からシ
ンジオタクチック構造のものが好ましい。
【0013】次に、本発明フィルムのベース樹脂となる
ポリエステル系樹脂を構成するポリエステルとしては、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
等の芳香族ジカルボン酸またはそのエステルと、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコールなどのグリコールと
を重縮合して得られるポリエステルであり、これらのポ
リエステルは、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直
接反応させる方法の他、芳香族ジカルボン酸のアルキル
エステルとグリコールとをエステル交換反応させた後重
縮合させたり、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコ
ールエステルを重縮合させる方法等によって製造するこ
ともできる。かかるポリエステルの代表的なものとして
はポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン・ブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト等が例示される。これらのポリエステルは単独重合体
であってもよく、あるいは第3成分を共重合せしめた共
重合体であっても勿論構わないが、いずれにしても本発
明においては、エチレンテレフタレート単位、ブチレン
テレフタレート単位あるいはエチレン−2,6−ナフタ
レート単位の占める比率が70モル%以上、より好まし
くは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上の
ポリエステルが好ましい。
【0014】上記ポリエステル系樹脂と結晶性ポリスチ
レン系樹脂の混合物は、例えば各樹脂のチップを混合
し押出し機内で溶融混練した後押出して固化する方法、
予め混練機によって両樹脂を混練したものを更に押出
し機より溶融押出しして固化させる方法、ポリエステ
ル系樹脂を製造するための重合工程でポリスチレン系樹
脂を添加し撹拌して分散させて得たチップを溶融押出し
して固化する方法、などによって得ることができる。こ
のときのポリエステル系樹脂に対する前記結晶性ポリス
チレン系樹脂の好ましい配合量は、最終的に得られるフ
ィルムに求められる空洞形成量や延伸条件などによって
も変わってくるが、通常は樹脂全量中に占める比率で5
〜50重量%、より好ましくは8〜35重量%の範囲か
ら選定される。しかして5重量%未満では、延伸工程で
生成する空洞量が不十分となって満足のいく軽量性や柔
軟性、描画性、筆記性等が得られ難くなり、一方50%
を超えて過多になると、延伸性が著しく低下する他、耐
熱性、強度あるいは腰の強さ等が損なわれることがあ
る。
【0015】尚本発明においては、上記ポリエステル系
樹脂と結晶性ポリスチレン系樹脂に加えて、無機質もし
くは有機質の微粒子を含有させてフィルムに隠蔽性(非
透過性あるいは白色性)を付与することも有効である。
その様な微粒子としては、シリカ、カオリン、タルク、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウ
ム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機
質微粉末、あるいは架橋高分子や有機質白色顔料などの
有機質微粉末等が例示され、これらは必要により2種以
上複合添加することが可能である。また、必要により更
に他の成分として帯電防止剤、紫外線吸収材、酸化防止
剤、蛍光増白剤、着色剤等を適量含有させることも可能
である。
【0016】本発明に係る空洞含有ポリエステル系樹脂
フィルムは、上記構成成分からなるものであって、1軸
もしくは2軸延伸によって内部に微細な空洞を無数に形
成したものであり、層構造としては単層であってもよく
或は2層以上の複層構造であっても構わないが、空洞含
有率は10〜50体積%、より好ましくは15〜30体
積%、見掛け比重は0.6〜1.3、より好ましくは
0.9〜1.25、光線透過率は40%以下、より好ま
しくは20%以下、表面の中心線平均粗さは1.0μm
以下、より好ましくは0.1〜1.0μm、150℃に
おける熱収縮率は2%以下、より好ましくは1.5%以
下、更に好ましくは1.0%以下のものがよい。
【0017】しかして空洞含有率が10体積%未満で
は、柔軟性やクッション性が不足気味になる他、特に硬
い鉛筆等による筆記性が不充分となり、一方50体積%
を超えると、初期弾性率や強度、腰等の劣るフィルムと
なる。また、見掛け比重が0.6未満では空洞率が高過
ぎるため強度や腰の弱いものとなり、また1.3を超え
るものでは空洞不足によって軽量性やクッション性、柔
軟性、描画性等が不足気味となる傾向が生じてくる。ま
た好ましい光線透過率は用途によっても異なるが、特に
合成紙として使用するときは、該光線透過率が40%を
超える隠蔽性の低下によって所謂字写りを起こし易くな
る傾向がでてくるので、40%以下のものが好ましい。
【0018】好ましい中心線平均粗さも用途によって変
わってくるが、標準的な好ましい粗さは1.0μm以
下、より好ましくは0.1〜1.0μmであり、0.1
μm未満では特に合成紙として使用するときの描画性が
不足気味となり、1.0μmを超えるものでは印刷画像
の鮮明性等に問題が生じてくる。150℃における熱収
縮率は、特にフィルムとしての熱的な寸法安定性に影響
を及ぼす特性であり、2%を超えるものでは高温時の寸
法安定性不足が様々の用途に適用する場合に問題になる
ことがある。しかし上記特性範囲に合致するフィルムま
たはシートであれば、合成紙としての用途はもとよりそ
の他様々の用途に適用する場合でも、何ら問題なく使用
することが可能となる。
【0019】本発明の空洞含有ポリエステル系樹脂フィ
ルムを製造するに当たっては、前述の様なポリエステ
ル系樹脂と、前述の様な結晶性ポリスチレン系樹脂を含
む混合物、例えば各樹脂のチップを押出し機内で溶融混
合した混合物をフィルム状またはシート状に押出し成形
する方法、両樹脂を混練機等によって予め混練した後
押出し機によって溶融押出しする方法、ポリエステル
を製造する際の重合工程で結晶性ポリスチレン系樹脂を
添加しておき、結晶性ポリスチレン系樹脂が分散状態で
混入された混合物を製造し、これを原料として溶融押し
出し成形を行なう方法、等を採用することができる。
【0020】溶融押出しに当たっては、ポリエステル系
樹脂中に前記結晶性ポリスチレン系樹脂が微細均一に分
散された状態を確保できる限り、具体的な条件は特に制
限されないが、いずれにしてもポリエステル系樹脂に結
晶性ポリスチレン系樹脂を混合しフィルム状またはシー
ト状に押出し成形することによって、該フィルムまたは
シートは、ポリエステル系樹脂マトリックス中に結晶性
ポリスチレン系樹脂が微細な球状、楕円状、単繊維状、
あるいはその他の異形状物として均一に分散された無配
向もしくは弱配向性のフィルムまたはシートが得られ
る。
【0021】こうして得られた未延伸フィルムまたはシ
ートを、引き続いて周速度の異なる2本あるいは多本数
のロール間で延伸を行なうロール延伸法、フィルムの両
サイドをクリップで把持して広げるテンター延伸法、あ
るいは空気圧等を利用して広げることにより延伸を行な
うインフレーション延伸法などによって、少なくとも1
軸方向、好ましくは2軸方向に延伸する。この延伸工程
で、マトリックスを構成するポリエステル系樹脂と結晶
性ポリスチレン系樹脂との間で界面剥離が起こり、その
部分に微細な空洞が形成される。このとき、結晶性ポリ
スチレン系樹脂は前述の如く未延伸状態で結晶化してお
り且つ延伸温度条件では結晶融解が起こらないので、延
伸工程で該結晶性ポリスチレン系樹脂の可塑変形は殆ん
ど起こらず、延伸倍率に応じて確実に空洞が形成される
ことになる。
【0022】該延伸の好ましい条件は、目標とする空洞
含有率や結晶性ポリスチレン系樹脂の配合量等によって
も変わってくるので一律に規定することはできないが、
標準的な条件として示すならば、縦方向延伸倍率は1.
2〜4.0倍、延伸温度は95〜140℃の範囲であ
り、縦延伸倍率が1.2倍未満では空洞形成率が不足気
味となって軽量化や柔軟性、クッション性が十分に上が
らなくなる他、強度も不足気味となり、一方4.0倍を
超える場合は、その後に行なわれることの多い横方向延
伸が困難になる。また延伸温度が95℃未満では、フィ
ルムまたはシートの軟化が不充分であるため安定した延
伸を行なうことができず、一方140℃を超える高温に
なると、延伸時に結晶化が進んでその後の横延伸性が著
しく阻害される。
【0023】延伸時の加熱は、ロール加熱、赤外線加熱
等どの様な方法を採用しても構わない。また、予熱、延
伸ロールの任意の場所にガイドロールやニップロールな
どを設けることも可能である。
【0024】上記縦延伸の後は、必要により緩和処理を
施した後、横方向に延伸することが望ましい。しかして
縦方向延伸だけでは、得られるフィルムの異方性が強く
なりすぎて耐引き裂き性が悪くなるばかりでなく、形成
される空洞が縦方向のみに引き伸ばされた状態となり、
軽量化効果や柔軟性、クッション性等も十分に上がり難
くなるからである。しかしながら、その後テンター等に
よる横方向延伸を行なうと、フィルムの異方性が解消さ
れ等方性化して耐引き裂き性が改善されると共に、縦延
伸工程で縦方向に引き伸ばされた空洞が更に横方向に引
き伸ばされることによって空同率が高められ、空洞含有
率の高いフィルムまたはシートを得ることが可能とな
る。
【0025】横延伸の好ましい条件は、延伸倍率が1.
2〜4.0の範囲、延伸温度が100〜160℃の範囲
であり、1.2倍未満では異方性改善効果が不充分とな
る他空洞率も十分に高めにくくなり、逆に4.0倍を超
えると横方向の延伸が優位となって横方向の異方性が生
じると共に、横延伸工程で裂け等を起こし易くなる。ま
た延伸温度が100℃未満では、フィルムの軟化が不充
分で延伸操業性が悪くなり、160℃を超える高温にな
ると軟化し過ぎて破断を起こす恐れが生じてくる。
【0026】上記の様にして縦・横延伸を行なった後
は、170〜240℃、好ましくは200〜240℃程
度に加熱することによって熱固定するのがよい。この
時、縦/横方向に2%程度の緩和処理を並行して行なえ
ば、各種物性の一層安定した空洞含有ポリエステル系樹
脂フィルムまたはシートを得ることができるので好まし
い。
【0027】かくして得られる本発明に係る空洞含有ポ
リエステル系樹脂フィルムまたはシートは、空洞発現剤
として結晶融解ピークの特定された結晶性ポリスチレン
系樹脂を選択使用することによって、相対的に少ない配
合量で十分な空洞を形成することができ、空洞発現剤と
して通常のポリプロピレンやポリスチレン等を用いた空
洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシートに比べ
て柔軟性やクッション性、描画性、筆記性などにおいて
一段と改善されたものとなる。
【0028】尚、本発明に係る上記空洞含有ポリエステ
ル系樹脂フィルムまたはシートには、必要によりその片
面もしくは両面にしインキ等との濡れ性や接着性を改善
するための塗布層を形成することも有効である。該塗布
層の主たる構成成分としては、該フィルムとの親和性の
良好なポリエステル系樹脂が好ましいが、そのほかポリ
ウレタン系樹脂、ポリエステル・ウレタン系樹脂、アク
リル系樹脂など、通常のポリエステル系樹脂フィルムに
対し接着性等の向上のために用いられる樹脂が適宜選択
して使用できる。その様な塗布層の形成法としては、グ
ラビアコート方式、キスコート方式、ディップコート方
式、スプレーコート方式、カーテンコート方式、エアナ
イフコート方式、グレードコート方式、リバースコート
方式など任意の方式を採用することができる。塗布時期
としては、延伸処理を行なう前の未延伸状態、縦延伸あ
るいは縦緩和処理後、横延伸もしくは横緩和後のどの時
期に行なっても構わない。
【0029】本発明のフィルムまたはシートは、前述の
様に特定の空洞発現剤を用いて微細空洞を形成したもの
であり、単層や複層のものを包含することは先に述べた
通りであるが、その態様としては、例えば2軸延伸した
空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムの少なくとも片面
に、様々の樹脂フィルムを重ね合わせたり溶融押出しラ
ミネートしたもの等が包含される。
【0030】この場合、基本となる空洞含有ポリエステ
ル系樹脂層の少なくとも片面に他の素材からなる層を積
層して複層フィルムとすることもできる。その方法は特
に制限されず、例えば2軸延伸した空洞含有フィルムの
少なくとも片面に溶融した熱可塑性樹脂をラミネートす
る方法、1軸延伸した前記フィルムの少なくとも片面に
溶融した熱可塑性樹脂をラミネートし、その積層体を更
に直角方向に延伸する方法、既に延伸した他のフィルム
を接着剤や粘着剤を用いて貼り合わせる方法等を採用す
ることができる。しかし、生産性を考慮すると、表層と
中心層の原料は夫々別々の押出し機から押し出し、1つ
のダイスに導いて未延伸シートを得た後、少なくとも1
軸方向に配向させる所謂共押出し法による積層が最も好
ましい。
【0031】この場合、無機質粒子、帯電防止剤、紫外
線吸収剤、蛍光増白剤、酸化防止剤等の添加物を表層と
中心層とで夫々異なる物にかえてやれば、要求特性に応
じた複層フィルムを得ることが容易となる。例えば、滑
り性と隠蔽性(不透明性)を両立させるため、表層には
中心層よりも粒径の大きい粒子を含有させたり、紫外線
防止効果と隠蔽性を両立させるため、表層には紫外線防
止剤や表面処理したルチル型二酸化チタン、中心層には
二酸化チタンや炭酸カルシウム等を含有させる方法等が
例示される。
【0032】かくして得られる微細空洞含有ポリエステ
ル系樹脂フィルムは、従来の空洞含有ポリエステル系樹
脂フィルムに比べて非常に優れた柔軟性、クッション
性、描画性、筆記性等を有しており、また耐水性、吸湿
性、寸法安定性、表面安定性、印刷物の光沢性や鮮明
性、機械的強度などの全てにおいて優れた性能を備えて
いる。従ってこのフィルムまたはシートは、ラベル、ス
テッカー、ポスター、カード、記録用紙、包装材料、ビ
デオプリンター受像紙、バーコードラベル、バーコード
プリンター受像紙、熱転写受像紙、感熱記録紙、昇華転
写用受像紙、インクジェット受像紙、オフセット印刷用
紙、フォーム印刷用紙、地図、無塵紙、標示板、白板、
電子白板、印画紙、化粧紙、壁紙、建材、紙幣、離型
紙、折り紙、カレンダー、磁気カード、トレーシング
紙、伝票、配送伝票、感圧記録紙、複写用紙、臨床検査
紙、更にはパラボラアンテナ反射板やディスプレー反射
板の基材など、様々の用途に有効に活用することができ
る。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説
明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を
受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らは全て本発明の技術的範囲に包含される。尚、下記実
施例で採用した測定・評価法は次の通りである。 (見掛け比重)フィルムを5.0cm×5.0cmの正
方形に正確に切り出し、その厚みを50点測定して平均
厚みをt(μm)とし、それらの重さを0.1mgまで
正確に測定してw(g)とし、下記式によって見掛け比
重を算出する。 見掛け比重=w/5×5×t×10000
【0034】(平均空洞含有率)下記式によって算出し
た。 平均空洞含有率(体積%)=100×(1−真比容積/
見掛け比容積) 但し、真比容積=x1/d1+x2/d2+x3/d3+……xi/di 見掛け比容積=1/フィルムの見掛け比重 xiは i成分の重量分率、diは i成分の真比重 実施例における真比重の値は、ポリスチレン1.05、
アナターゼ型二酸化チタン3.9、球状ゼオライト2.
4、ポリエチレンテレフタレート1.4を用いた。
【0035】(中心線平均粗さ)JIS−B601−1
982により測定。測定長は2.5mm、カットオフは
0.8mg、測定速度は0.3mm。 (熱収縮率)フィルムを幅10mm、長さ250mmに
カットし、200mm間隔で印を付け、5gの一定張力
で固定して印の間隔Aを測る。次いで無張力下で30分
間、150℃の雰囲気中のオーブンに入れて印の間隔B
を測定し、下記式によって熱収縮率を求める。 熱収縮率(%)=[(A−B)/A]×100
【0036】(光線透過率)JIS−K6714に準拠
し、ポイック積分球式H.T.Rメータ(日本精密光学
社製)を使用し、フィルムの光線透過率を測定。この値
が小さいほど隠蔽性が高い。 (鉛筆描画性)硬度2Hの鉛筆でフィルムの上から文字
を書き、鮮明に見えるものを○、不鮮明なものを×とし
た。
【0037】実施例1 固有粘度が0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂
90部と重量平均分子量が29万のシンジオタクチック
ポリスチレン共重合樹脂10重量部とを均一に溶融混合
し、T−ダイスより285℃で溶融押出しし、冷却ロー
ルに静電密着させながら冷却・引き取りを行なって未延
伸シートを得た。
【0038】尚ここで用いたシンジオタクチックポリス
チレン共重合樹脂は、スチレンとp−メチルスチレンの
96/4(モル比)共重合体であり、シンジオタクティ
シティーは89%であった。また該共重合樹脂は、示差
走査熱量計(理学電気社製「DSC−10A」)を使用
し、20℃/分で昇温したときに250℃に融解熱4.
7Cal/gの融解ピークを持つ結晶性のものである。
【0039】このシートを、ロールの周速差を利用して
縦方向に85℃で3.3倍延伸し、引き続いてテンター
により横方向に140℃で3.5倍延伸した。次いで2
50℃で4%緩和処理することによって熱固定し、最終
的に100μmの空洞含有ポリエステル系樹脂フィルム
を得た。
【0040】実施例2 A層の原料樹脂として、固有粘度0.62のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂80重量部と実施例1で用いたシ
ンジオタクチックポリスチレン共重合樹脂15重量部お
よび平均粒子径0.35μmのアナターゼ型二酸化チタ
ン5重量部の混合物を使用し、またB相の原料樹脂とし
て、固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレート樹
脂98重量部と球状ゼオライト粒子(水沢化学社製「J
C−20」)2重量部の混合物を使用し、これらを別々
の溶融押出し機で溶融混合した後、T−ダイスから共押
出しし、以下実施例1と全く同様に延伸を行なって、最
終的にB/A/B=5/90/5の厚み比の空洞含有積
層ポリエステル系樹脂フィルムを得た。
【0041】実施例3 実施例1において、シンジオタクチックポリスチレン共
重合樹脂に代えて、シンジオタクティシティーが98%
の実質的にスチレンのみからなる結晶性ポリスチレン系
樹脂10重量部と一般ポリスチレン樹脂(三井東圧化学
社製「T−500−57U」)3重量部を使用し、押出
し条件は押出し機の溶融部のシリンダー温度を305
℃、T−ダイスの温度を285℃とした以外は全く同様
にして空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムを得た。
【0042】比較例1 前記実施例1のシンジオタクチックポリスチレン共重合
樹脂に代えて、一般用のアタクチックポリスチレン樹脂
(三井東圧化学社製「T−500−57U」)を使用し
た以外は全く同様にして、空洞含有ポリエステル系樹脂
フィルムを得た。上記アタクチックポリスチレン樹脂
は、結晶の融解ピークを持たない非結晶性のものであっ
た。得られた空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムは、
前記実施例1のフィルムに比べて空洞含有率が低く、描
画性の悪いものであった。
【0043】比較例2 前記実施例1において、シンジオタクチックポリスチレ
ン共重合樹脂に代えて、スチレン/p−メチルスチレン
=70/30の共重合樹脂(結晶融解ピークを持たない
非結晶性のもの)を使用した以外は全く同様にして、空
洞含有ポリエステル系樹脂フィルムを得た。このものの
空洞含有率も低く、描画性の悪いものであった。
【0044】上記実施例および比較例で得た各フィルム
の見掛け比重、空洞含有率、光線透過率、用いた空洞発
現剤の結晶融解ピーク、熱収縮率、表面荒さ、鉛筆描画
性を表1に一括して示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1からも明らかである様に、結晶融解ピ
ークの高い結晶性ポリスチレン系樹脂を空洞発現剤とし
て用いた本発明の空洞含有ポリエステル系樹脂フィルム
は、比較フィルムに比べて見掛け比重に対する空洞含有
率が高く、微細空洞が全体に渡って効率よく形成されて
おり、こうしたことは、光線透過率が相対的に小さくな
るという傾向にも現れている。
【0047】また、実施例のフィルムは比較例フィルム
に比べて表面粗さが大きいが、いずれも1.0μm以下
であり、外観上の問題を生じることはない。しかし、微
細な空洞の効率的な形成によって表面が粗面化されるこ
とによって、鉛筆描画性が著しく改善されていることが
分かる。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、空
洞発現剤として結晶融解ピークの特定された結晶性ポリ
スチレン系樹脂を使用することにより、ポリエステル系
樹脂中に微細な空洞を全体に渡って万遍なく効率よく形
成することができ、軽量性、クッション性、描画性等に
おいて一段と優れた特性を有する空洞含有ポリエステル
系樹脂フィルムまたはシートを提供し得ることになっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利武 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂と、該ポリエステル
    系樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂を含む混合物を溶
    融押出しした後、少なくとも1軸方向に延伸することに
    より、内部に無数の微細空洞を形成してなる空洞含有ポ
    リエステル系樹脂フィルムまたはシートにおいて、前記
    熱可塑性樹脂として、示差走査熱量計によって求められ
    る結晶融解ピークが1cal/g以上である結晶性ポリ
    スチレン系樹脂を用いたものであることを特徴とする空
    洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート。
  2. 【請求項2】 見掛け比重が0.6〜1.3、光線透過
    率が40%以下、表面の中心線平均粗さが1.0μm以
    下、150℃における熱収縮率が2%以下である請求項
    1に記載の空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたは
    シート。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリスチレン系樹脂が、シンジオ
    タクチック主体の構造を有するものである請求項1また
    は2に記載の空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまた
    はシート。
JP6320813A 1994-12-22 1994-12-22 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート Withdrawn JPH08176329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6320813A JPH08176329A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6320813A JPH08176329A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08176329A true JPH08176329A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18125523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6320813A Withdrawn JPH08176329A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08176329A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042784A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Skc Co Ltd 白色多孔性ポリエステルフィルム、及びこの製造方法
US8067105B2 (en) 2004-01-29 2011-11-29 Teijin Dupont Films Japan Limited Biaxially oriented film
US9023443B2 (en) 2009-09-25 2015-05-05 Toray Plastics (America), Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film
US9150004B2 (en) 2009-06-19 2015-10-06 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with improved heat seal properties
US9221213B2 (en) 2009-09-25 2015-12-29 Toray Plastics (America), Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film
US9238324B2 (en) 2010-03-31 2016-01-19 Toray Plastics (Amercia), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with reduced noise level
US9314999B2 (en) 2008-08-15 2016-04-19 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with high barrier
US9492962B2 (en) 2010-03-31 2016-11-15 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with reduced noise level and improved moisture barrier

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8067105B2 (en) 2004-01-29 2011-11-29 Teijin Dupont Films Japan Limited Biaxially oriented film
US8367199B2 (en) 2004-01-29 2013-02-05 Teijin Dupont Films Japan Limited Biaxially oriented film
US9314999B2 (en) 2008-08-15 2016-04-19 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with high barrier
US9150004B2 (en) 2009-06-19 2015-10-06 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with improved heat seal properties
JP2011042784A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Skc Co Ltd 白色多孔性ポリエステルフィルム、及びこの製造方法
EP2287252A3 (en) * 2009-08-20 2014-10-08 SKC Co., Ltd. White porous polyester film and preparation method thereof
US8999499B2 (en) 2009-08-20 2015-04-07 Skc Co., Ltd White porous polyester film and preparation method thereof
US9023443B2 (en) 2009-09-25 2015-05-05 Toray Plastics (America), Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film
US9221213B2 (en) 2009-09-25 2015-12-29 Toray Plastics (America), Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film
US9238324B2 (en) 2010-03-31 2016-01-19 Toray Plastics (Amercia), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with reduced noise level
US9492962B2 (en) 2010-03-31 2016-11-15 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with reduced noise level and improved moisture barrier

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5843578A (en) Film having fine voids and manufacture thereof
JP4501042B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム積層体
JPH08176329A (ja) 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JP2001049004A (ja) 白色脂肪族ポリエステル系フィルム
JPH08143692A (ja) 微細空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JP2535803B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP2001232737A (ja) 白色積層ポリエステルフィルム
JP3575277B2 (ja) 微細空洞含有積層ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JP2001049003A (ja) 白色脂肪族ポリエステル系フィルム
JP3080190B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JPH0226739A (ja) 複合フイルム及びプリンター用印字基材
JP3584988B2 (ja) 白色シンジオタクティックポリスチレン系フィルム
JP2500663B2 (ja) ポリエステルフィルム
JP2508615B2 (ja) 空洞含有フィルム
JP3127462B2 (ja) 空洞含有ポリエステルフイルム
JPH08176330A (ja) 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JP3296022B2 (ja) 白色フィルム
JP3163930B2 (ja) 微細空洞含有熱可塑性樹脂フィルムを基材とする記録材料
JP3345996B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP2508957B2 (ja) 空洞含有複合ポリエステル系フィルム
JP3518476B2 (ja) 昇華転写記録材料または熱転写記録材料用微細空洞含有フィルムまたはシートの製造方法
JP3319515B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP3125542B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JPH0748465A (ja) 空洞含有シンジオタクティックポリスチレン系フィルム
JP3211807B2 (ja) 微細空洞含有熱可塑性樹脂フィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305