JPH08176316A - アルカリ可溶性フィルムおよびその用途、アルカリ可溶性コーティング剤 - Google Patents

アルカリ可溶性フィルムおよびその用途、アルカリ可溶性コーティング剤

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JPH08176316A
JPH08176316A JP32487694A JP32487694A JPH08176316A JP H08176316 A JPH08176316 A JP H08176316A JP 32487694 A JP32487694 A JP 32487694A JP 32487694 A JP32487694 A JP 32487694A JP H08176316 A JPH08176316 A JP H08176316A
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alkali
soluble
film
soluble film
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JP32487694A
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Hiroshi Yamazaki
博 山崎
Kenji Minami
賢次 南
Yohei Murakami
洋平 村上
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷可能および非ブロッキング性で、機械的
強度(引張強度および引き裂き強度等)が高く、温度ま
たは湿度の変化に対して安定した強度および寸法特性を
有する、アルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ可溶性
コーティング剤を提供する。さらに、アルカリ可溶性フ
ィルムの用途を提供する。 【構成】 アルカリ可溶性フィルムは、α,β−不飽和
カルボン酸単量体と少なくとも1種のビニル系単量体と
を非水系重合して得られた重合体と、多価金属とを含
む。また、アルカリ可溶性コーティング剤は、α,β−
不飽和カルボン酸単量体と少なくとも1種のビニル系単
量体とを非水系重合して得られた重合体と、多価金属
と、溶媒とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ可溶性フィル
ムおよびその用途、アルカリ可溶性コーティング剤に関
する。本発明のアルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ
可溶性コーティング剤は、ラベル基材、包装袋、加工紙
の分野で用いた場合に特に有用である。また、水溶性樹
脂や疎水性樹脂との積層フィルムとしても用いることが
できる。
【0002】
【従来の技術】従来よりアルカリ可溶性フィルムは知ら
れており、たとえば、特開平6−193000号公報に
は、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレー
トを必須成分とする共重合体を少なくとも1軸方向に延
伸して得られ、水中で収縮するアルカリ可溶性フィルム
が、包装用およびラベル用に使用されることが記載され
ている。また、特開昭60−155212号公報には、
(メタ)アクリル酸/アクリレートと、必要に応じて、
ターモノマーとを含み、水中で収縮するアルカリ可溶性
フィルムが、一時的な自動車の包装、船積み用包装物、
農業用フィルム、洗濯物の包装等に使用されることが記
載されている。しかし、これらのアルカリ可溶性フィル
ムは、ともに、常温でもブロッキングがおこり易く、
フィルムの各種機械的強度(引張強度および引き裂き
強度等)が低く、温度または湿度が変化すると、フィ
ルムの強度および寸法が大幅に変化するという問題点が
あるため、使用用途に限りがある。
【0003】また、アルカリ可溶性樹脂を紙に塗布して
再生可能な加工紙、剥離紙を得る技術が、特開平5−2
47894号公報および特開平5−320595号公報
に開示されている。しかし、これらの再生可能な加工
紙、剥離紙は、紙の上に形成されるアルカリ可溶性樹
脂層がブロッキングを起こし易く、アルカリ可溶性樹
脂層が吸湿等によって収縮してカールし易く、強度が
十分でないという問題点がある。
【0004】従来、重合体の諸物性を向上させるため
に、重合体の分子鎖間を金属で架橋させるという方法が
ある。この方法を利用したものとして、特公昭36−5
885号公報には、亜鉛アンモニウム錯塩を使用し、乳
化重合で得られる非水溶性付加重合体の水性分散体を含
む非ブロッキング性被覆組成物が記載されている。この
被覆組成物を紙等に被覆して乾燥すると透明な連続フィ
ルムが得られる。しかし、このフィルムは疎水性重合体
が主成分であり、アルカリ可溶性ではないため、この被
覆組成物を紙に塗布すると、もはや、紙をリサイクルす
ることはできなくなる。また、非水溶性付加重合体は乳
化剤を使用した乳化重合で得られるため、非水溶性付加
重合体の樹脂構造は均質ではなく、連続フィルムは白化
し易く、引き裂き強度も十分ではない。
【0005】さらに、特公昭47−15597号公報に
は、多価金属イオンとアルカリ可溶性樹脂とを含有する
艶出し用水性組成物が記載されている。この艶出し用水
性組成物も特公昭36−5885号公報の被覆組成物と
同様に乳化剤を使用し、乳化重合によって得られるアル
カリ可溶性樹脂を含んでいる。ここで、多価金属イオン
はアルカリ可溶性樹脂のエマルジョンに単に分散してい
るだけであり、アルカリ可溶性樹脂粒子の表面でイオン
結合的な働きをすることはあるが、アルカリ可溶性樹脂
粒子の内部に金属塩構造は形成されにくく、均質ではな
い。得られる被膜は、乳化剤を使用することもあって、
白化し易く、引き裂き強度も十分ではない。また、この
組成物はpH11以下の水に不溶性である重合体を主成
分として含有しているため、アルカリ溶解性が不十分で
ある。さらに、乳化重合で得たアルカリ可溶性樹脂粒子
を、キャスト法よりも効率の高い押出し成形加工によっ
てフィルム化するのは、複雑な工程を必要とするため困
難である。
【0006】特公昭31−6747号公報には、解離し
たイオンで交叉結鎖した水不溶性樹脂のエマルジョンが
開示されている。これについても上記艶出し用水性組成
物と同様の問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、印刷可能および非ブロッキング性で、機械
的強度(引張強度および引き裂き強度等)が高く、温度
または湿度の変化に対して安定した強度および寸法特性
を有する、アルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ可溶
性コーティング剤を提供することである。
【0008】本発明が解決しようとする別の課題は、印
刷可能および非ブロッキング性で、機械的強度(引張強
度および引き裂き強度等)が高く、寸法安定性に優れ、
アルカリ処理によって容易に除去することが可能であ
り、耐水性に優れたラベル基材を提供することである。
本発明が解決しようとするさらに別の課題は、非ブロッ
キング性で、機械的強度(引張強度および引き裂き強度
等)が高く、アルカリ水に容易に溶解する包装袋を提供
することである。
【0009】本発明が解決しようとするさらに別の課題
は、印刷可能で非ブロッキング性を有し、容易に再生可
能で、変形の少ない再生可能加工紙を提供することであ
る。本発明が解決しようとするさらに別の課題は、非ブ
ロッキング性を有し、容易に再生可能で、変形の少ない
再生可能紙ラベルを提供することである。本発明が解決
しようとするさらに別の課題は、印刷可能で非ブロッキ
ング性を有し、容易に再生可能で変形が少なく、剥離性
を有する、剥離紙を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアルカリ可溶性
フィルムは、α,β−不飽和カルボン酸単量体と少なく
とも1種のビニル系単量体とを非水系重合して得られた
重合体と、多価金属とを含む。前記α,β−不飽和カル
ボン酸単量体がアクリル酸およびメタクリル酸からなる
群より選ばれる少なくとも1種であり、前記ビニル系単
量体の少なくとも30重量%以上が、アクリル酸アルキ
ルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステルからな
る群より選ばれる少なくとも1種であると好ましい。
【0011】前記重合体の酸価が70〜300mgKO
H/g、数平均分子量が10,000〜500,00
0、ガラス転移温度が−30〜120℃であり、中性ま
たは酸性の水に不溶性でアルカリ水に可溶性であると好
ましい。前記多価金属がマグネシウム、カルシウムおよ
び亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属で
あると好ましい。
【0012】本発明のラベル基材は前記アルカリ可溶性
フィルムからなる。本発明の包装袋は前記アルカリ可溶
性フィルムからなる。本発明の再生可能加工紙は、前記
アルカリ可溶性フィルムと、前記アルカリ可溶性フィル
ムに積層される紙とを備える。本発明の再生可能紙ラベ
ルは、前記再生可能加工紙のアルカリ可溶性フィルムに
印刷して得られる。
【0013】本発明の剥離紙は、前記再生可能加工紙の
アルカリ可溶性フィルムに積層される剥離剤層をさらに
備える。本発明のアルカリ可溶性コーティング剤は、
α,β−不飽和カルボン酸単量体と少なくとも1種のビ
ニル系単量体とを非水系重合して得られた重合体と、多
価金属と、溶媒とを含む。
【0014】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体がア
クリル酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる少
なくとも1種であり、前記ビニル系単量体の少なくとも
30重量%以上が、アクリル酸アルキルエステルおよび
メタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる
少なくとも1種であると好ましい。前記重合体の酸価が
70〜300mgKOH/g、数平均分子量が5,00
0〜500,000、ガラス転移温度が−30〜120
℃であり、中性または酸性の水に不溶性でアルカリ水に
可溶性であると好ましい。
【0015】前記多価金属がマグネシウム、カルシウム
および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金
属であると好ましい。 ********** 以下に、本発明を詳しく説明する。アルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ可溶性コーティ
ング剤 本発明のアルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ可溶性
コーティング剤に含まれる重合体は、α,β−不飽和カ
ルボン酸単量体と少なくとも1種のビニル系単量体とを
非水系重合して得られる。
【0016】前記重合体を得るのに使用されるα,β−
不飽和カルボン酸単量体の具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸
等のα,β−不飽和カルボン酸;無水マレイン酸、無水
イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸無水物;マレ
イン酸モノエステル、フマル酸モノエステル、イタコン
酸モノエステル等のα,β−不飽和ジカルボン酸モノエ
ステルを挙げることができる。これらのα,β−不飽和
カルボン酸単量体の2種類以上を併用してもよい。中で
も、α,β−不飽和カルボン酸単量体として、アクリル
酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる少なくと
も1種を使用すると、柔軟性および靱性が向上するため
好ましい。
【0017】前記重合体を得るのに使用されるビニル系
単量体の具体例としては、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、ステアリルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等の
炭素数1〜18の一価アルコールとアクリル酸またはメ
タクリル酸とのエステル;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等のニトリル基含有ビニル系単量体;アクリ
ルアミド、メタクリルアミド等のアミド基含有ビニル系
単量体;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート等の水酸基含有ビニル系単量体;
グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有ビニル系
単量体;アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等のα,β
−不飽和カルボン酸の金属塩;スチレン、α−メチルス
チレン等の芳香族ビニル系単量体;酢酸ビニル等の脂肪
族ビニル系単量体;塩化ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビ
ニル、塩化ビニリデン等のハロゲン含有ビニル系単量
体;アリルエーテル類;無水マレイン酸、マレイン酸の
モノおよびジアルキルエステル等のマレイン酸誘導体;
フマル酸のモノおよびジアルキルエステル等のフマル酸
誘導体;マレイミド、N−メチルマレイミド、ステアリ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド等のマレイミド誘導体;イタコン酸の
モノおよびジアルキルエステル、イタコンアミド類、イ
タコンイミド類、イタコンアミドエステル類等のイタコ
ン酸誘導体;エチレン、プロピレン等のアルケン類;ブ
タジエン、イソプレン等のジエン類等を挙げることがで
きる。これらのビニル系単量体の2種類以上を併用して
もよい。中でも、ビニル系単量体として、アクリル酸ア
ルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステルか
らなる群より選ばれる少なくとも1種を使用すると、柔
軟性、靱性、光沢、耐候性に富んだフィルムが得られる
ため好ましい。また、その配合量が使用されるビニル系
単量体全体の30重量%以上であると、柔軟性、靱性、
光沢、耐候性がさらに上がるために好ましい。さらに、
アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキ
ルエステルが、炭素数1〜18の一価アルコールとアク
リル酸またはメタクリル酸とのエステルであると、柔軟
性、靱性、光沢、耐候性がさらに向上するため好まし
い。
【0018】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体と前
記ビニル系単量体との使用割合については特に限定はな
く、任意の割合で配合することができるが、アルカリ可
溶性と耐水性とのバランスをとりつつ、柔軟なフィルム
を得るためには、α,β−不飽和カルボン酸単量体とビ
ニル系単量体との配合割合は、9:91〜50:50
(重量比)であるのが好ましい。
【0019】前記重合体の製造方法については、非水系
で反応させる方法であれば、特に限定はなく、従来公知
の重合方法を採用できる。非水系で反応させる方法と
は、水を使用しない重合方法を意味し、水溶液重合、水
系での乳化重合および水系での懸濁重合以外の重合方法
である。非水系での反応が好ましい理由は、水溶液での
重合では使用できる単量体に制約があり、また水系の乳
化重合等で得られるフィルムは構造が不均質であるため
に白化し易く、強度も十分ではないからである。重合方
法の具体例としては、アニオン重合、カチオン重合およ
びラジカル重合を挙げることができるが、ラジカル重合
が好ましい。
【0020】ラジカル重合で使用されるラジカル重合開
始剤については、特に限定はなく、その具体例として、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系
開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド等の過酸化物系開始剤等を挙げることがで
きる。これらのラジカル重合開始剤の2種類以上を併用
してもよい。
【0021】重合様式としては、有機溶媒を使用した溶
液重合またはバルク重合が好ましい。原料の単量体およ
び必要に応じてラジカル重合開始剤を一括に仕込んで重
合してもよく、上記各成分を随時反応容器に供給しなが
ら重合を行ってもよい。また、反応容器に溶媒の一部を
予め仕込んだ後、原料の単量体およびラジカル重合開始
剤を反応容器に供給する方法で重合を行ってもよい。
【0022】溶液重合を行う際に使用される溶媒として
は、ラジカル重合反応を妨げない、水以外の溶媒であれ
ば特に制限はなく、その具体例として、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の脂肪族エステル類等を挙げることができる。こ
れらの溶媒の2種類以上を併用してもよい。
【0023】前記重合体の製造に使用される反応容器
は、任意の反応容器を使用することができる。反応容器
の具体例としては、通常の槽型反応器のほか、ニーダ
ー、スタティックミキサー等の管式反応器等を挙げるこ
とができる。前記重合体を製造する際の反応容器内の圧
力は、減圧、常圧および加圧のいずれの圧力下であって
もよい。
【0024】前記重合体の酸価は特に制限はないが、酸
価が70〜300mgKOH/gであると、アルカリ水
に対する溶解性と耐水性のバランスがとれるため好まし
い。酸価が70mgKOH/g未満であると得られるフ
ィルムはアルカリ水に溶解しにくくなり、酸価が300
mgKOH/gを超えるとフィルムの耐水性が悪くなる
ことがあり、好ましくない。
【0025】前記重合体の数平均分子量は5,000以
上である。成形加工性の観点からは、数平均分子量は
5,000〜500,000であるのが好ましい。数平
均分子量が10,000〜500,000であると強度
がより大きいフィルムが得られるためにさらに好まし
い。数平均分子量が5,000未満であると得られるフ
ィルムの機械的強度が低くなり、数平均分子量が50
0,000を超えると成形加工性が悪くなることがあ
る。
【0026】前記重合体のガラス転移温度は、特に限定
はないが、得られるフィルムの機械的強度および非ブロ
ッキング性等の観点からは、ガラス転移温度は、−30
〜120℃であるのが好ましい。ガラス転移温度が−3
0℃未満であると、得られるフィルムの引張強度は低
く、ブロッキングも発生し易くなる。また、ガラス転移
温度が120℃を超えると、得られるフィルムは、固
く、しかも脆くなる。
【0027】前記重合体の構造は直鎖状のものに限定さ
れない。特に、多官能メルカプタン等を用いて得られる
星型ポリマー構造の重合体は、引き裂き強度が高く、低
温〜常温での柔軟性を有するため、有効である。本発明
のアルカリ可溶性フィルムおよびアルカリ可溶性コーテ
ィング剤には多価金属が含まれる。多価金属の具体例と
しては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムおよびバリウムのIIa 族金属;亜鉛、カドミ
ウムおよび水銀のIIb 族金属;ホウ素、アルミニウム、
ガリウム、インジウムおよびタリウムのIIIb族金属を挙
げることができる。これらの多価金属の2種類以上を併
用してもよい。中でも、多価金属がマグネシウム、カル
シウムおよび亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1
種の金属であると、得られるフィルムの伸び特性、耐水
性および経済性の観点から好ましい。
【0028】多価金属は単体よりも、多価金属の化合物
(弱酸塩、酸化物、水酸化物等)として含まれると、多
価金属が均一に含まれ易くなるため好ましい。多価金属
の弱酸塩の具体例としては、酢酸マグネシウム、酢酸カ
ルシウム、酢酸亜鉛、酢酸カドミウム、酢酸アルミニウ
ム等の酢酸塩;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭
酸亜鉛、炭酸カドミウム、炭酸アルミニウム等の炭酸
塩;シュウ酸マグネシウム、シュウ酸カルシウム、シュ
ウ酸亜鉛、シュウ酸カドミウム、シュウ酸アルミニウム
等のシュウ酸塩;リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リ
ン酸カドミウム、リン酸アルミニウム等のリン酸塩;ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン
酸アルミニウム等のステアリン酸塩を挙げることができ
る。
【0029】多価金属の酸化物の具体例としては、酸化
マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化カドミ
ウム、酸化アルミニウム等を挙げることができる。多価
金属の水酸化物の具体例としては、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、水酸化カドミウ
ム、水酸化アルミニウム等を挙げることができる。
【0030】多価金属の化合物の中でも、酢酸マグネシ
ウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛を含む
と、得られるフィルムの伸び、耐水性および均質性の観
点から好ましい。
【0031】本発明のアルカリ可溶性フィルム、アルカ
リ可溶性コーティング剤中に、上記多価金属の化合物が
そのまま固体の形で含まれていてもよいが、多価金属の
化合物の一部または全部が重合体中に塩の形で存在する
と好ましい。多価金属の化合物と重合体のカルボキシル
基との相互作用によって、いわゆる金属架橋が形成され
ると、機械的強度および非ブロッキング性が優れたフィ
ルムが得られるため好ましい。金属架橋が重合体のカル
ボキシル基と均一に形成されるとより好ましく、機械的
強度および白化の点でさらに優れたフィルムとなる。
【0032】本発明のアルカリ可溶性フィルムおよびア
ルカリ可溶性コーティング剤が、中性または酸性の水に
不溶性でアルカリ水に可溶性であると、アルカリ水に対
して選択的に溶けるために好ましい。本発明のアルカリ
可溶性フィルムおよびアルカリ可溶性コーティング剤
は、前記重合体と前記多価金属とを必須成分として含
む。重合体と多価金属との配合割合は、重合体100重
量部に対して多価金属0.05重量部以上であれば限定
はないが、好ましくは、重合体100重量部に対して多
価金属0.05〜10重量部である。重合体100重量
部に対して、多価金属が10重量部を超えると、成形加
工性が低下することがある。
【0033】本発明のアルカリ可溶性フィルムおよびア
ルカリ可溶性コーティング剤は、必要に応じてこれら以
外の充填剤、可塑剤等の添加物を適宜配合することがで
きる。前記充填剤の具体例としては、カオリン、アスベ
スト、マイカ等を挙げることができる。充填剤の配合量
は、重合体と多価金属の合計量100重量部に対して、
1〜20重量部であるのが好ましい。
【0034】前記可塑剤の具体例としては、フタル酸ジ
オクチル、アセチルクエン酸トリブチル等を挙げること
ができる。可塑剤の配合量は、重合体と多価金属の合計
量100重量部に対して、0.5〜10重量部であるの
が好ましい。本発明のアルカリ可溶性コーティング剤
は、前記重合体と、前記多価金属と、溶媒とを含む。前
記重合体と、前記多価金属と、溶媒との混合物を必ずし
も加熱する必要はないが、金属架橋を促進させるために
加熱を行ってもよい。
【0035】また、重合体と多価金属との混合時に、必
要に応じて、溶剤が添加される。添加される溶剤の具体
例としては、メタノール、水、ベンゼン、トルエン、酢
酸エチル等を挙げることができる。ここで多価金属が多
価金属の塩であると、多価金属の塩を溶解させることの
できるものを溶剤として使用し、多価金属の塩を溶剤に
溶かした状態で添加するとポリマー中により均一に多価
金属を導入できるので好ましい。前記多価金属の塩と溶
剤との組み合わせの具体例としては、酢酸マグネシウム
−メタノール、ステアリン酸カルシウム−トルエン等が
挙げられる。溶剤の使用量は、重合体と多価金属との合
計量100重量部に対して、10〜400重量部である
のが好ましい。重合体と多価金属とを混合した後、必要
に応じて使用された溶剤の一部または全部を槽型反応器
や2軸押出機等を用いて、常圧または減圧下で脱揮し、
新たに溶媒を添加して、本発明のアルカリ可溶性コーテ
ィング剤としてもよい。
【0036】本発明のアルカリ可溶性コーティング剤を
各種物体の表面に塗布することによって、前記表面にア
ルカリ可溶性フィルムまたは被膜が形成される。各種物
体の具体例としては、フィルム、紙、シート、金属板、
コンクリート等を挙げることができる。特に、フィルム
用、紙用にアルカリ可溶性コーティング剤を使用する
と、使用時に光沢等が付与されるだけでなく、使用後の
紙等の再利用が可能になるため好ましい。
【0037】本発明のアルカリ可溶性フィルムは、前
記アルカリ可溶性コーティング剤を使用して、常温また
は加熱下でコーティング剤中に含まれる溶媒を蒸発させ
るいわゆるキャスト法でフィルムを製造してもよく、ま
た、上記のアルカリ可溶性コーティング剤中の溶媒を
脱揮して得られたアルカリ可溶性組成物を成形して、フ
ィルムを製造してもよい。さらに、塊状重合で得られ
た重合体組成物から未反応単量体等を脱揮した後、多価
金属を添加してと同様にしてフィルムを製造してもよ
い。
【0038】本発明のアルカリ可溶性フィルムは、アル
カリ可溶性コーティング剤を使用して製造することがで
きる。得られるフィルムの機械的強度を一定に保つた
め、フィルムの膜厚は均一であるのが好ましい。フィル
ムの膜厚を均一に保つために、ロールコーター、リバー
スコーター、グラビアコーター、バーコーター等の一般
に使用される塗工機が使用される。アルカリ可溶性フィ
ルムは、前記塗工機を使用して、アルカリ可溶性コーテ
ィング剤を、紙、フィルム等の表面に塗工したのち、コ
ーティング剤に含まれる溶媒を蒸発させて製造すること
ができる。ここで、アルカリ可溶性コーティング剤を塗
工した紙、フィルム等の表面が剥離性を有していると、
前記表面とフィルムを分離することができ、単独のアル
カリ可溶性フィルムを得ることができる。また、紙、フ
ィルム等の表面に剥離性がなく、前記表面とフィルムと
が密着すると、アルカリ可溶性フィルムの積層したフィ
ルムおよびアルカリ可溶性フィルムの積層した紙を得る
ことができる。
【0039】また、本発明のアルカリ可溶性フィルム
は、アルカリ可溶性組成物を成形して製造することがで
きる。たとえば、組成物を押出機によって溶融押出しす
る、T−ダイ成形、インフレーション成形、ブロー成
形、ラミネート成形等の押出し成形法、カレンダー加工
法によってフィルムを製造することができる。必要に応
じて、得られたフィルムをさらに1軸または2軸方向に
延伸してもよい。
【0040】本発明のアルカリ可溶性フィルムの厚み
は、特に限定はないが、通常10〜200μm、強度、
成形性の観点からは、30〜100μmであると好まし
い。アルカリ可溶性フィルムの用途 本発明のアルカリ可溶性フィルムは、印刷可能および非
ブロッキング性で、機械的強度(引張強度および引き裂
き強度等)が高く、温度または湿度の変化に対して安定
した強度および寸法特性を有する特性を生かして、種々
の用途に使用される。
【0041】本発明のラベル基材は前記アルカリ可溶性
フィルムからなる。ラベル基材として用いるためには、
フィルムには印刷時のテンションに耐えるだけの引張強
度を有することが必要である。フィルムは均一の厚みを
有し、30μm以上であるのが好ましい。ラベル基材の
製造方法としては、T−ダイ押出成形、キャスト法等で
行うのが好ましい。得られたラベル基材はビン用、紙用
のラベル等に用いられ、使用後のアルカリ処理により容
易に除去することができ、耐水性に優れる。
【0042】本発明の包装袋は前記アルカリ可溶性フィ
ルムからなる。包装袋として用いるためには、ヒートシ
ール性、伸び、引張強度および引き裂き強度に優れてい
る必要がある。包装袋の製造方法としては、各種成形方
法で成形してアルカリ可溶性フィルムを得た後、ヒート
シールすることによって包装袋は得られる。成形方法と
しては、インフレーション成形が最も簡便で好ましい。
包装袋の大きさは特に制限はなく、その用途によって自
由に設定することができる。このようにして得られた包
装袋は、いちいち袋を開けて袋の中の内容物を取り出す
ことなく必要な次の工程を実施することができるので、
農薬、洗剤等の個別包装袋、ランドリーバックとして有
用である。
【0043】本発明の再生可能加工紙は、前記アルカリ
可溶性フィルムと、前記アルカリ可溶性フィルムに積層
される紙とを備える。再生可能加工紙を構成する紙につ
いては特に制限はなく、たとえば、普通紙、上質紙、ク
ラフト紙、グラシン紙等が用いられる。アルカリ可溶性
フィルムの厚みについては特に制限はないが、10〜1
00μmであるのが好ましい。
【0044】再生可能加工紙の製造方法としては特に制
限はなく、任意の方法でアルカリ可溶性フィルムと紙と
を積層することによって得られるが、たとえば、前述
のアルカリ可溶性コーティング剤をロールコーター、グ
ラビアコーター等の塗工機を使用して紙に塗工または含
浸させた後、溶媒を蒸発させる方法、アルカリ可溶性
コーティング剤を脱揮して得られた組成物をT−ダイ押
出し成形すると同時に紙にラミネートする方法がある。
【0045】本発明の再生可能加工紙は、非ブロッキン
グ性で変形も少なく、アルカリ水、たとえば、1%水酸
化ナトリウム水溶液で攪拌すると、積層されたアルカリ
可溶性フィルムが容易に除去され、紙が離解するので再
生可能である。本発明の再生可能紙ラベルは、前記再生
可能加工紙のアルカリ可溶性フィルムに印刷して得られ
る。印刷方法としては特に制限はなく、いずれの方法で
も印刷可能である。印刷に使用される印刷インキとして
は、たとえば、凸版インキ、平版インキ、グラビアイン
キ、フレキソインキ、スクリーンインキ、凹版インキ、
熱転写インキ、レジストインキ等を挙げることができ
る。
【0046】再生可能紙ラベルも再生可能加工紙と同様
に、非ブロッキング性で変形も少なく、アルカリ水、た
とえば、1%水酸化ナトリウム水溶液で攪拌すると、積
層されたアルカリ可溶性フィルムが容易に除去され、紙
が離解するので再生可能である。本発明の剥離紙は、前
記再生可能加工紙のアルカリ可溶性フィルムに積層され
る剥離剤層をさらに備える。
【0047】剥離剤としては、たとえば、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。再生可
能加工紙に積層する方法としては、たとえば、剥離剤を
トルエン等の有機溶剤に分散させて塗工し、乾燥させる
方法がある。剥離剤層の厚みは特に制限はないが、たと
えば、0.5〜5μmであると、十分な剥離能と定着性
とを有する剥離剤層を1回の塗工により得ることができ
るため好ましい。
【0048】本発明のアルカリ可溶性フィルムをポリビ
ニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリジオキソ
ラン等の水溶性樹脂フィルムに積層することができる。
また、同様に、アルカリ可溶性フィルムをポリエステ
ル、ポリオレフィン等の疎水性樹脂フィルムに積層する
こともできる。これらの積層されたフィルムも種々の用
途に使用することができる。
【0049】
【実施例】下記の実施例は、本発明の例示であり、本発
明の特許請求の範囲を制限するものではない。なお、下
記実施例および比較例中、「部」および「%」はそれぞ
れ「重量部」および「重量%」を示す。 −実施例1− 容量100リットルの槽型反応器に、アクリル酸エチル
4kg、アクリル酸1.5kg、メタクリル酸メチル
4.5kg、メタノール10kg、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)40gを仕込み、
60℃で加熱して2時間重合して、重合体溶液(1)を
得た。得られた重合体の数平均分子量は5.7万であ
り、また、ガラス転移温度は40℃であった。重合体溶
液(1)にステアリン酸カルシウム450gの熱トルエ
ン溶液を加え、30℃で30分間攪拌して、アルカリ可
溶性コーティング剤(1)を得た。
【0050】得られたアルカリ可溶性コーティング剤
(1)を2軸押出機を用いて減圧加熱下で脱揮し、得ら
れた組成物を220℃でT−ダイ成形してフィルムが得
られた。このフィルムをラベル基材として機械的強度等
を以下の方法で測定した。その結果を表1に示す。引張強度および伸び率 JIS K7127に準じて試験した。試験に使用した
フィルムの厚さは50μmで、試験速度は100mm/
min.であった。引き裂き強度 JIS K7128に準じて試験した。試験に使用した
フィルムの厚さは50μmで、試験速度は200mm/
min.であった。白化 引張強度測定時の外観を観察して評価した。評価基準は
以下の通りである。
【0051】 ○:白化しなかった。 △:破断直後に白化した。 ×:伸び率が100%に達するまでに白化した。収縮率 30℃、80%RHの雰囲気下で72時間放置後の寸法
変化の割合を測定した。ブロッキング性 コイル状のフィルムを室温下または50℃で放置してブ
ロッキングの程度を評価した。評価基準は以下の通りで
ある。
【0052】 ◎:巻き戻しが容易にできた。 ○:巻き戻しに少し抵抗があった。 △:所々巻き戻しできないところがあった。 ×:巻き戻しが全くできなかった。酸価 平沼産業(株)製の自動滴定装置(COMTE−98
0)を用い、フィルム1gをメタノール100gに溶か
した溶液を0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液で滴定し
て求めた。アルカリ剥離性 瓶にフィルムをラベルとして張り付け、0.4%の水酸
化ナトリウム水溶液に浸漬した際に、溶解、剥離するま
でに要した時間を測定した。中性および酸性の水に対する溶解性 フィルム10gをイオン交換水および0.1Nの塩酸中
に24時間浸漬した後、乾燥させ、重量減少の割合を測
定し、溶出量(%)を求めた。印刷画像 RI−1型印刷試験機でオフセット印刷を行い。その外
観(ズレ、シワ、にじみの程度)を観察して評価した。
評価基準は以下の通りである。
【0053】 ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや不良 ×:不良インキの定着性 インキとして大日本インキ化学工業製のF−Gloss
を使用し、RI−1型印刷試験機でオフセット印刷を行
い、印刷後10分経ってから上質紙を重ね合わせて加圧
し、上質紙に転移したインキの濃度を観察して評価し
た。評価基準は以下の通りである。
【0054】 ○:全く転移しなかった。 △:わずかに転移した。 ×:多量に転移した。 −比較例1− 実施例1の重合体溶液(1)をそのまま比較アルカリ可
溶性コーティング剤(1)とした。
【0055】得られた比較アルカリ可溶性コーティング
剤(1)を2軸押出機を用いて減圧加熱下で脱揮し、得
られた組成物を200℃でT−ダイ成形してフィルムが
得られた。このフィルムをラベル基材として実施例1と
同様の方法で機械的強度等を測定し、その結果を表1に
示す。 −比較例2− 実施例1と同組成の単量体混合物の重合で、水10kg
を仕込み乳化重合を行った。重合開始時に、ラウリル硫
酸ナトリウム150g、過硫酸アンモニウム25g、ブ
ロモトリクロロエタン300gを添加した。得られた比
較重合体分散液(2)に水酸化マグネシウム36gを添
加し、1時間攪拌して、比較アルカリ可溶性コーティン
グ剤(2)を得た。
【0056】得られた比較アルカリ可溶性コーティング
剤(2)をキャスト法でフィルムにした。このフィルム
をラベル基材として実施例1と同様の方法で機械的強度
等を測定し、その結果を表1に示す。 −比較例3− 実施例1と同様の方法で、アクリル酸エチル4.0k
g、アクリル酸0.6kg、メタクリル酸メチル5.4
kg、メタノール10kg、2,2−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)40gを仕込み、重合し
て、比較重合体溶液(3)を得た。得られた重合体の数
平均分子量は5.1万であり、また、ガラス転移温度は
38℃であった。比較重合体溶液(3)にステアリン酸
カルシウム450gの熱トルエン溶液を加え、30℃で
30分間攪拌して、比較アルカリ可溶性コーティング剤
(3)を得た。
【0057】得られた比較アルカリ可溶性コーティング
剤(3)を2軸押出機を用いて減圧加熱して脱揮し、得
られた組成物を200℃でT−ダイ成形してフィルムが
得られた。このフィルムをラベル基材として、実施例1
と同様の方法で機械的強度等を測定し、その結果を表1
に示す。 −比較例4− 実施例1と同様の方法で、アクリル酸エチル4.0k
g、アクリル酸4.5kg、メタクリル酸メチル1.5
kg、メタノール10kg、2,2−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)40gを仕込み、重合し
て、比較重合体溶液(4)を得た。得られた重合体の数
平均分子量は6.3万であり、また、ガラス転移温度は
45℃であった。比較重合体溶液(4)にステアリン酸
カルシウム450gの熱トルエン溶液を加え、30℃で
30分間攪拌して、比較アルカリ可溶性コーティング剤
(4)を得た。
【0058】得られた比較アルカリ可溶性コーティング
剤(4)を2軸押出機を用いて減圧加熱して脱揮し、得
られた組成物を230℃でT−ダイ成形してフィルムが
得られた。このフィルムをラベル基材として、実施例1
と同様の方法で機械的強度等を測定し、その結果を表1
に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1より実施例1のラベル基材は、機械的
強度および寸法安定性に優れるため、印刷時の画像のズ
レやシワ等が生じず、インキの定着性も良好であること
から、ラベルに加工する上での問題がない。また、ラベ
ル基材は、樹脂構造が均質であるために白化しにくく、
収縮が少なく、ブロッキングも起こさず、アルカリ処理
によって容易に剥離させることができた。
【0061】−実施例2− 実施例1と同様の方法で、アクリル酸エチル6.5k
g、アクリル酸1.5kg、メタクリル酸メチル2k
g、メタノール10kg、2,2−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)40gを仕込み、重合して、
重合体溶液(2)を得た。得られた重合体の数平均分子
量は6.2万であり、また、ガラス転移温度は30℃で
あった。重合体溶液(2)に酢酸マグネシウム・4水和
物150gのメタノール溶液を加え、30℃で30分間
攪拌して、アルカリ可溶性コーティング剤(2)を得
た。
【0062】得られたアルカリ可溶性コーティング剤
(2)を2軸押出機を用いて減圧加熱して脱揮し、得ら
れた組成物を200℃でインフレーション成形してフィ
ルムが得られた。このフィルムを包装袋として、実施例
1と同様の方法および下記の方法で機械的強度等を測定
し、その結果を表2に示す。洗剤水溶液に対する溶解性 水道水1リットルに粉末洗剤(アタック、花王株式会社
製)5gを溶かした50℃の洗剤水溶液に、フィルムを
浸漬し攪拌した時に溶解するまでの時間を測定した。ヒートシール性 フィルム(大きさ:5cm×5cm)を2枚重ねて20
0℃のヒートシーラーで1秒間ヒートシールした後、剥
離するのに要した力を測定した。
【0063】−比較例5− 比較例2で得られたフィルムを包装袋として、実施例2
と同様の方法で機械的強度等を測定し、その結果を表2
に示す。 −比較例6− 実施例2の重合体溶液(2)をそのまま比較アルカリ可
溶性コーティング剤(6)とした。
【0064】得られた比較アルカリ可溶性コーティング
剤(6)を2軸押出機を用いて減圧加熱下で脱揮し、得
られた組成物を200℃でインフレーション成形してフ
ィルムが得られた。このフィルムを包装袋として、実施
例2と同様の方法で機械的強度等を測定し、その結果を
表2に示す。 −比較例7− 重合度1500、ケン化度90モル%のポリビニルアル
コールを合成し、キャスト法でフィルムを作製した。こ
のフィルムを包装袋として、実施例2と同様の方法で機
械的強度を測定し、その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】表2より実施例2の包装袋は、強度および
ヒートシール性は十分であり、白化もなく、包装袋とし
て申し分ない。さらに、非ブロッキング性、アルカリ溶
解性を有している。 −実施例3− 実施例1で得られたアルカリ可溶性コーティング剤
(1)をバーコーターを用いて厚さ50μmの普通紙上
に塗工した後、乾燥して、普通紙上に厚さ10μmのア
ルカリ可溶性フィルム層が形成された加工紙を得た。
【0067】得られた加工紙を下記の方法で物性を測定
し、その結果を表3に示す。ブロッキング性 加工紙(大きさ:5cm×5cm)を2枚重ねて、室温
下で放置してブロッキングの程度を評価した。評価基準
は以下の通りである。 ○:剥離が容易である。
【0068】 △:剥離に少し抵抗がある。 ×:剥離が困難である。カール 加工紙(大きさ:5cm×5cm)を30℃、80%R
Hの恒温恒湿機中に5時間放置後乾燥して、その外観を
観察して評価した。離解性 加工紙(大きさ:5cm×5cm)を0.1%水酸化ナ
トリウム水溶液1リットル中に浸漬しミキサーで攪拌し
た後、未離解物の有無を観察して評価した。
【0069】−比較例8− 比較例1で得られた比較アルカリ可溶性コーティング剤
(1)を実施例4と同様にして普通紙上に塗工した後、
乾燥して、加工紙を得た。得られた加工紙を実施例3と
同様の方法で物性を測定し、その結果を表3に示す。
【0070】−実施例4− 実施例4で得られた加工紙のアルカリ可溶性フィルム層
にシリコーン樹脂をトルエンに分散させた溶液をバーコ
ーターを用いて塗工した後、乾燥して、厚さ1μmの剥
離層が形成された剥離紙を得た。得られた加工紙を実施
例3と同様の方法で物性を測定し、その結果を表3に示
す。
【0071】
【表3】
【0072】表3より実施例3のアルカリ可溶性コーテ
ィーング剤を使用して得られる加工紙は、樹脂の寸法安
定性が優れているため、カールしにくく、非ブロッキン
グ性でアルカリ処理に対して、離解が容易である。
【0073】
【発明の効果】本発明のアルカリ可溶性フィルムは、
α,β−不飽和カルボン酸単量体と少なくとも1種のビ
ニル系単量体とを非水系重合して得られた重合体と、多
価金属とを含むため、印刷可能および非ブロッキング性
で、機械的強度(引張強度および引き裂き強度)が高
く、温度または湿度の変化に対して安定した強度および
寸法特性を有する。
【0074】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体がア
クリル酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる少
なくとも1種であり、前記ビニル系単量体の少なくとも
30重量%以上が、アクリル酸アルキルエステルおよび
メタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる
少なくとも1種であると、柔軟性、靱性、光沢、耐候性
に富んだフィルムが得られる。
【0075】前記重合体の酸価が70〜300mgKO
H/g、数平均分子量が10,000〜500,00
0、ガラス転移温度が−30〜120℃であり、中性ま
たは酸性の水に不溶性でアルカリ水に可溶性であると、
アルカリ水に対して選択的に溶け、しかも、アルカリ水
に対する溶解性と耐水性のバランスがとれ、機械的強度
および成形加工性がよく、柔軟なフィルムを得ることが
できる。
【0076】前記多価金属がマグネシウム、カルシウム
および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金
属であると、フィルムの伸び特性、耐水性が向上し、経
済的にも有利である。本発明のラベル基材は前記アルカ
リ可溶性フィルムからなるため、印刷可能および非ブロ
ッキング性で、機械的強度(引張強度および引き裂き強
度等)が高く、寸法安定性に優れ、アルカリ処理によっ
て容易に除去することが可能であり、耐水性に優れる。
【0077】本発明の包装袋は前記アルカリ可溶性フィ
ルムからなるため、非ブロッキング性で、機械的強度
(引張強度および引き裂き強度等)が高く、アルカリ水
に容易に溶解する。本発明の再生可能加工紙は、前記ア
ルカリ可溶性フィルムと、前記アルカリ可溶性フィルム
に積層される紙とを備えるため、印刷可能および非ブロ
ッキング性を有し、容易に再生可能である。
【0078】本発明の再生可能紙ラベルは、前記再生可
能加工紙のアルカリ可溶性フィルムに印刷して得られる
ため、非ブロッキング性を有し、容易に再生可能であ
る。本発明の剥離紙は、前記再生可能加工紙に積層され
る剥離剤層をさらに備えるため、印刷可能で非ブロッキ
ング性を有し、容易に再生可能で、剥離性を有する。
【0079】本発明のアルカリ可溶性コーティング剤
は、α,β−不飽和カルボン酸単量体と少なくとも1種
のビニル系単量体とを非水系重合して得られた重合体
と、多価金属と、溶媒とを含むため、印刷可能および非
ブロッキング性で、機械的強度(引張強度および引き裂
き強度等)が高く、温度または湿度の変化に対して、安
定した強度および寸法特性を有するフィルム層が得られ
る。
【0080】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体がア
クリル酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる少
なくとも1種であり、前記ビニル系単量体の少なくとも
30重量%以上が、アクリル酸アルキルエステルおよび
メタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる
少なくとも1種であると、柔軟性、靱性、光沢、耐候性
に富んだフィルム層が得られる。
【0081】前記重合体の酸価が70〜300mgKO
H/g、数平均分子量が5,000〜500,000、
ガラス転移温度が−30〜120℃であり、中性または
酸性の水に不溶性でアルカリ水に可溶性であると、アル
カリ水に対して選択的に溶け、しかも、アルカリ水に対
する溶解性と耐水性のバランスがとれ、機械的強度およ
び成形加工性がよく、柔軟なフィルム層が得られる。
【0082】前記多価金属がマグネシウム、カルシウム
および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金
属であると、フィルム層の伸び特性、耐水性が向上し、
経済的にも有利である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α,β−不飽和カルボン酸単量体と少なく
    とも1種のビニル系単量体とを非水系重合して得られた
    重合体と、 多価金属と、を含むアルカリ可溶性フィルム。
  2. 【請求項2】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体がア
    クリル酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる少
    なくとも1種であり、前記ビニル系単量体の少なくとも
    30重量%以上が、アクリル酸アルキルエステルおよび
    メタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる
    少なくとも1種である、請求項1に記載のアルカリ可溶
    性フィルム。
  3. 【請求項3】前記重合体の酸価が70〜300mgKO
    H/g、数平均分子量が10,000〜500,00
    0、ガラス転移温度が−30〜120℃であり、中性ま
    たは酸性の水に不溶性でアルカリ水に可溶性である、請
    求項1または2に記載のアルカリ可溶性フィルム。
  4. 【請求項4】前記多価金属がマグネシウム、カルシウム
    および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金
    属である、請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ可
    溶性フィルム。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかに記載のア
    ルカリ可溶性フィルムからなるラベル基材。
  6. 【請求項6】請求項1から4までのいずれかに記載のア
    ルカリ可溶性フィルムからなる包装袋。
  7. 【請求項7】請求項1から4までのいずれかに記載のア
    ルカリ可溶性フィルムと、 前記アルカリ可溶性フィルムに積層される紙と、を備え
    た再生可能加工紙。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の再生可能加工紙のアルカ
    リ可溶性フィルムに印刷して得られる再生可能紙ラベ
    ル。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の再生可能加工紙のアルカ
    リ可溶性フィルムに積層される剥離剤層をさらに備え
    た、剥離紙。
  10. 【請求項10】α,β−不飽和カルボン酸単量体と少な
    くとも1種のビニル系単量体とを非水系重合して得られ
    た重合体と、 多価金属と、 溶媒と、を含むアルカリ可溶性コーティング剤。
  11. 【請求項11】前記α,β−不飽和カルボン酸単量体が
    アクリル酸およびメタクリル酸からなる群より選ばれる
    少なくとも1種であり、前記ビニル系単量体の少なくと
    も30重量%以上が、アクリル酸アルキルエステルおよ
    びメタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種である、請求項10に記載のアルカリ
    可溶性コーティング剤。
  12. 【請求項12】前記重合体の酸価が70〜300mgK
    OH/g、数平均分子量が5,000〜500,00
    0、ガラス転移温度が−30〜120℃であり、中性ま
    たは酸性の水に不溶性でアルカリ水に可溶性である、請
    求項10または11に記載のアルカリ可溶性コーティン
    グ剤。
  13. 【請求項13】前記多価金属がマグネシウム、カルシウ
    ムおよび亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の
    金属である、請求項10〜12のいずれかに記載のアル
    カリ可溶性コーティング剤。
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