JPH08173212A - 中底表面に通気溝を有する靴の製法 - Google Patents
中底表面に通気溝を有する靴の製法Info
- Publication number
- JPH08173212A JPH08173212A JP6336475A JP33647594A JPH08173212A JP H08173212 A JPH08173212 A JP H08173212A JP 6336475 A JP6336475 A JP 6336475A JP 33647594 A JP33647594 A JP 33647594A JP H08173212 A JPH08173212 A JP H08173212A
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- JP
- Japan
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- shoe
- insole
- unvulcanized
- foaming
- ventilation groove
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- Pending
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接足面に通気溝を有する靴を得る。
【構成】 通気溝と同じ形状の凸条(6)を下面に有す
るラスト(7)を倒立させ、その上面に構成要素の1部
に発泡剤を含有する未加硫混練ゴムシート(8)を載置
し、甲被(9)を被せ、互いの周縁(11) で接着し、外
底(12) をその上面に接着載置し、未加硫廻しテープ
(16) を周着し、加圧下、熱空気加熱する。
るラスト(7)を倒立させ、その上面に構成要素の1部
に発泡剤を含有する未加硫混練ゴムシート(8)を載置
し、甲被(9)を被せ、互いの周縁(11) で接着し、外
底(12) をその上面に接着載置し、未加硫廻しテープ
(16) を周着し、加圧下、熱空気加熱する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中底表面に通気溝を有
する靴の製法に関する。
する靴の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】靴を長時間履いていると、主に足裏から
の発汗により、靴内が蒸れて履用感を損なう。そこで、
靴内の中底上面に通気溝を有する中敷が載置されてい
た。
の発汗により、靴内が蒸れて履用感を損なう。そこで、
靴内の中底上面に通気溝を有する中敷が載置されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の中
敷は、普通、プラスチック発泡体シート,不織布と布帛
との積層体等をプレス機にて加圧・圧縮し、通気溝を上
面に形成していた。このように靴内での蒸れをなくそう
とする方法は、靴の製造工程と中敷との製造工程とが全
くの別工程であるため、作業工程が多くなると共に、製
造装置も複数必要であった。本発明はかかる課題を解決
することを目的とするものである。
敷は、普通、プラスチック発泡体シート,不織布と布帛
との積層体等をプレス機にて加圧・圧縮し、通気溝を上
面に形成していた。このように靴内での蒸れをなくそう
とする方法は、靴の製造工程と中敷との製造工程とが全
くの別工程であるため、作業工程が多くなると共に、製
造装置も複数必要であった。本発明はかかる課題を解決
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(a)〜
(d)工程よりなる中底表面に通気溝を有する靴の製法
を特徴とする。
(d)工程よりなる中底表面に通気溝を有する靴の製法
を特徴とする。
【0005】(a)工程:布帛(1)と発泡剤を含有す
る未加硫混練ゴムシート(2)と非収縮性シート(3)
とを順次重ねて積層体(4)とし、中底形状にする。
る未加硫混練ゴムシート(2)と非収縮性シート(3)
とを順次重ねて積層体(4)とし、中底形状にする。
【0006】(b)工程:下面(5)に凸条(6)を有
するラスト(7)を倒立させ、そのとき上向きになった
下面(5)に、前記布帛(1)が接するように中底
(8)を載置し、甲被(9)を被せ、互いの周縁(10)
で接着させる。
するラスト(7)を倒立させ、そのとき上向きになった
下面(5)に、前記布帛(1)が接するように中底
(8)を載置し、甲被(9)を被せ、互いの周縁(10)
で接着させる。
【0007】(c)工程:前記(b)工程で互いの周縁
(10) で一体となった中底(8)と、甲被(9)の周縁
(10)との上面(11)に接着剤を塗布した加硫外底(12)
を積層し、甲被(9)と加硫外底(12)との境界に未加
硫廻しテープ(16)を周着し、加圧下の熱空気中に静置
し、加硫・発泡を行う。
(10) で一体となった中底(8)と、甲被(9)の周縁
(10)との上面(11)に接着剤を塗布した加硫外底(12)
を積層し、甲被(9)と加硫外底(12)との境界に未加
硫廻しテープ(16)を周着し、加圧下の熱空気中に静置
し、加硫・発泡を行う。
【0008】(d)工程:必要な部分の加硫・発泡を行
った後ラスト(7)より外し、靴内の接足面(13)に通
気溝(14)を有する靴を得る。
った後ラスト(7)より外し、靴内の接足面(13)に通
気溝(14)を有する靴を得る。
【0009】本発明を実施するに当たって、前記(c)
工程の加硫外底(12)を未加硫外底(12)に替えて行っ
ても良い。布帛(1)は、木綿,セルローズ系の再生繊
維等の天然繊維系で吸湿性,放湿性等があり、履用感が
優れているものが好ましい。非収縮性シートとしては、
充実加硫ゴムシート,充実プラスチックシート,厚紙等
が使用される。これは、加圧下での熱空気による中底
(8)の加硫・発泡時に全体が膨張することによる靴自
体の変形を防止するためである。
工程の加硫外底(12)を未加硫外底(12)に替えて行っ
ても良い。布帛(1)は、木綿,セルローズ系の再生繊
維等の天然繊維系で吸湿性,放湿性等があり、履用感が
優れているものが好ましい。非収縮性シートとしては、
充実加硫ゴムシート,充実プラスチックシート,厚紙等
が使用される。これは、加圧下での熱空気による中底
(8)の加硫・発泡時に全体が膨張することによる靴自
体の変形を防止するためである。
【0010】未加硫外底(12) は、ロール表面に外底意
匠を形成しうる立体面を有するカレンダー機にて、長尺
状に未加硫混練ゴムを圧延し、外底意匠を付与し刃型等
で外底形状に切断したものを用い、加硫外底(12)とし
ては、ベースモールドの底面に外底意匠を有するモール
ドで加圧・加熱して加硫成形したものが用いられる。中
底(8)及び接着剤等の加硫・発泡は空気圧2.5〜
3.5kg/cm2,温度120〜140℃,時間50〜70
分の条件で行う。
匠を形成しうる立体面を有するカレンダー機にて、長尺
状に未加硫混練ゴムを圧延し、外底意匠を付与し刃型等
で外底形状に切断したものを用い、加硫外底(12)とし
ては、ベースモールドの底面に外底意匠を有するモール
ドで加圧・加熱して加硫成形したものが用いられる。中
底(8)及び接着剤等の加硫・発泡は空気圧2.5〜
3.5kg/cm2,温度120〜140℃,時間50〜70
分の条件で行う。
【0011】
【作用及び効果】本発明は、発泡剤を含有する未加硫混
練ゴムシート(2)を主構成要素とする中底(8)を甲
被(9)と一体として、ラスト(7)に被着した後の加
圧下の熱空気による処理中に、図3に示すように矢印A
方向より圧力がかかり、前記ゴムシート(2)の加硫直
前の発泡工程時に凸条(6)を除いた個所では空隙(1
5)を充填し、加硫終了後、凸条の部分が靴内の接足面
に通気溝(14)を形成する。
練ゴムシート(2)を主構成要素とする中底(8)を甲
被(9)と一体として、ラスト(7)に被着した後の加
圧下の熱空気による処理中に、図3に示すように矢印A
方向より圧力がかかり、前記ゴムシート(2)の加硫直
前の発泡工程時に凸条(6)を除いた個所では空隙(1
5)を充填し、加硫終了後、凸条の部分が靴内の接足面
に通気溝(14)を形成する。
【0012】従って、ラスト(7)の下面(5)に通気
溝(14)形状の凸条(6)さえ設けておけば、未加硫混
練ゴムシートに靴の製造工程中に靴内の接足面(13)に
通気溝(14)を形成することができ、従来のようにわざ
わざ別個の装置を用いて別工程で中敷等を作る必要がな
く、コスト低減に大いに役立つ。
溝(14)形状の凸条(6)さえ設けておけば、未加硫混
練ゴムシートに靴の製造工程中に靴内の接足面(13)に
通気溝(14)を形成することができ、従来のようにわざ
わざ別個の装置を用いて別工程で中敷等を作る必要がな
く、コスト低減に大いに役立つ。
【0013】
【実施例】図面にて説明する。布帛(1)としては、ポ
リエステル繊維製織布(厚み0.5mm)を用い、ポリク
ロロプレンラテックスを糊引きし、カレンダー機にて表
1の混練ゴム、表2の混練ゴムを図1のように積層し、
それぞれ発泡剤を含有する未加硫混練ゴムシート
(2),非収縮性シート(3)とする。これを中底形状
に切断し、図2に示すように下面(5)に図5に示す通
気溝(14)形状の凸条(6)を有する倒立したモールド
(7)に載置し、甲被(9)を被せ、それぞれの周縁
(10)で接着する。
リエステル繊維製織布(厚み0.5mm)を用い、ポリク
ロロプレンラテックスを糊引きし、カレンダー機にて表
1の混練ゴム、表2の混練ゴムを図1のように積層し、
それぞれ発泡剤を含有する未加硫混練ゴムシート
(2),非収縮性シート(3)とする。これを中底形状
に切断し、図2に示すように下面(5)に図5に示す通
気溝(14)形状の凸条(6)を有する倒立したモールド
(7)に載置し、甲被(9)を被せ、それぞれの周縁
(10)で接着する。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】この上に図3に示すように、表3に示す混
練ゴムよりなる充実未加硫カレンダー外底(12)を載置
し接着させる。この外底(12)と甲被(9)との境界面
を覆うように表4に示す充実未加硫ゴム廻しテープ(1
6)を接着させる。これを空気圧3kg/cm2,温度130
℃の間接加硫缶に60分入れて、各部品及び接着剤を加
硫・発泡させ、図5に示す接足面に通気溝(14)を有す
る靴を得る。
練ゴムよりなる充実未加硫カレンダー外底(12)を載置
し接着させる。この外底(12)と甲被(9)との境界面
を覆うように表4に示す充実未加硫ゴム廻しテープ(1
6)を接着させる。これを空気圧3kg/cm2,温度130
℃の間接加硫缶に60分入れて、各部品及び接着剤を加
硫・発泡させ、図5に示す接足面に通気溝(14)を有す
る靴を得る。
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【図1】本発明に使用する中底用積層体の部分縦断面
図。
図。
【図2】本発明の工程を示す縦断面図。
【図3】本発明の工程を示す縦断面図。
【図4】本発明の工程を示す縦断面図。
【図5】本発明の製法により得た靴の中底のみをみた平
面図。
面図。
1 布帛 2 発泡剤を含有する未加硫混練ゴムシート 3 非収縮性シート 4 積層体 5 下面 6 凸条 7 ラスト 8 中底 9 甲被 10 周縁 11 上面 12 外底 13 接足面 14 通気溝 15 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A43B 13/14 B 13/38 Z B29D 31/50
Claims (2)
- 【請求項1】 下記(a)〜(d)工程よりなる中底表
面に通気溝を有する靴の製法。 (a)工程:布帛(1)と発泡剤を含有する未加硫混練
ゴムシート(2)と非収縮性シート(3)とを順次重ね
て積層体(4)とし、中底形状にする。 (b)工程:下面(5)に凸条(6)を有するラスト
(7)を倒立させ、そのとき上向きになった下面(5)
に、前記布帛(1)が接するように中底(8)を載置
し、甲被(9)を被せ、互いの周縁(10) で接着させ
る。 (c)工程:前記(b)工程で互いの周縁(10) で一体
となった中底(8)と、甲被(9)の周縁(10)との上
面(11)に接着剤を塗布した加硫外底(12) を積層し、
甲被(9)と加硫外底(12)との境界に未加硫廻しテー
プ(16)を周着し、加圧下の熱空気中に静置し、加硫・
発泡を行う。 (d)工程:必要な部分の加硫・発泡を行った後ラスト
(7)より外し、靴内の接足面(13)に通気溝(14)を
有する靴を得る。 - 【請求項2】 前記(c)工程の加硫外底(12)を未加
硫外底(12)に替えることを特徴とする請求項1記載の
中底表面に通気溝を有する靴の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336475A JPH08173212A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 中底表面に通気溝を有する靴の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336475A JPH08173212A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 中底表面に通気溝を有する靴の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173212A true JPH08173212A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18299523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6336475A Pending JPH08173212A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 中底表面に通気溝を有する靴の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08173212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20080034614A1 (en) * | 2005-12-23 | 2008-02-14 | Fox Richard B | Methods of making polymeric articles and polymeric articles formed thereby |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6336475A patent/JPH08173212A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20080034614A1 (en) * | 2005-12-23 | 2008-02-14 | Fox Richard B | Methods of making polymeric articles and polymeric articles formed thereby |
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