JPH0817068A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH0817068A
JPH0817068A JP6148996A JP14899694A JPH0817068A JP H0817068 A JPH0817068 A JP H0817068A JP 6148996 A JP6148996 A JP 6148996A JP 14899694 A JP14899694 A JP 14899694A JP H0817068 A JPH0817068 A JP H0817068A
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JP
Japan
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light
phase shift
shift film
lens
optical
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Pending
Application number
JP6148996A
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English (en)
Inventor
Koji Nakazawa
宏治 中沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対物レンズの収差により集光点でビームが広が
りをもつ光学系において、集光点でのスポット光を細く
し、光学的分解能を向上する。 【構成】対物レンズに円環状に位相シフト膜2と設けて
周辺の光より位相を半波長遅らせ、さらに、透過率制御
膜3を設けることにより、位相シフト膜を通過した光と
干渉しあう光の強度を等しくすることにより、集光点で
のスポット径を細くする。 【効果】集光スポット径を従来の70%に低減すること
により、光磁気ディスクの記録面密度を2倍に向上させ
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ヘッド装置に関わ
り、とくに高密度記録再生に好適な光ディスク用光ヘッ
ド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対物レンズの収差により集光点でビーム
が広がりを持つ光学系において、光ビームの集光スポッ
トの径φは、一般的に知られているように、φ=K・λ
/NA(λ:光の波長、NA:レンズの開口数、K:比
例定数)で与えられる。
【0003】例えば、光磁気ディスク装置では、λ=7
80nmのレーザ光を用いた場合、対物レンズの開口数
NA=0.65ならば、集光スポット径φ=1.6μm
である。このスポット径により、ディスク上の記録面密
度が決まるため、記録面密度を高くするためにはスポッ
ト径を小さくする必要があり、そのためにはλが一定の
場合NAを大きくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、NAを大きく
するにはレンズ径を大きくしなければならず、これにと
もないレンズの球面収差が大きくなり、スポット径は小
さくならないため、NA(<1)はあまり大きくできな
い。
【0005】本発明の目的は、光ディスクへの記録再生
を可能とする光ヘッド装置を実現することにあり、具体
的には球面収差を有するレンズにおいて、その収差の影
響を低減し、光を収れんさせることにより、光学的分解
能を高める光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、光が光学系のレンズを通過するときに
生ずる波面収差を制御するため、レンズの光透過面又は
光学系の光路中に位相シフト膜を設ける。さらに、この
位相シフト膜を通過した光ビームと集光点で干渉する光
ビームの強度が位相シフト膜を透過した光ビームの強度
と等しくなるように調整する。
【0007】光ビームの強度を調整する手段は、レンズ
の光透過面又は光学系の光路中に透過率分布制御膜を設
けることである。
【0008】光ビームの強度を調整する別の手段は、断
続的位相シフト膜において位相シフト膜を形成した領域
の面積と形成しない領域の面積との比を調整することで
ある。
【0009】
【作用】レンズの光透過面に設けられた位相シフト膜
は、レンズを透過する光が受ける波面収差を打ち消すよ
うに膜厚分布を考慮して成膜される。これにより球面収
差の影響を低減することができ、光学的分解能を高める
ことができる。
【0010】レンズの光透過面に設けられた円環状(球
面レンズ)あるいは線対称(円筒レンズ)の形状の位相
シフト膜は、この膜を透過した光にこの膜を透過してい
ない光に対して半波長の位相遅れを与える。位相シフト
膜を透過した光は集光点においてスポットの周辺部に分
布する。これらの光は集光点で他の光と干渉しその強度
が失われるため、集光スポットを小さくすることが可能
となる。
【0011】この際、半波長の位相遅れを与えられた光
と集光点で干渉する光の強度を等しくすることにより、
干渉しあう光の強度が完全に失われるようにすることが
できる。
【0012】
【実施例】図1は球面レンズ1の光透過膜に円環状の位
相シフト膜を形成した例である。球面レンズは一般的に
図2のような球面収差sを半径rに対して有するため、
集光スポットを小さくすることができない。図1にはレ
ンズの透過光に外周からb1〜b5、b1’〜b5’と
記号を付し、球面収差sの影響を誇張して示している。
【0013】集光点Cでは、b1とb3’及びb1’と
b3がそれぞれスポットの外周部において交わってい
る。位相シフト膜2を透過したb1とb1’はb3とb
3’に対してそれぞれ半波長だけずれているため、集光
点Cにおいてb1とb3’及びb1’とb3が打消し合
い強度が失われ、スポットの外周部の光強度が低下する
ため、光透過膜を設けない場合に比べてスポット径を小
さくすることができる。
【0014】位相シフト膜2は、レンズの波面収差も考
慮して集光点で交わる光の位相差は半波長となるよう設
計するのが好ましい。また、温度変化による球面収差特
性の変化を考慮すると、集光点外周部で交わる光ビーム
の組合せ温度により変化するため、レンズとしてはその
波面収差がλ/4以下のものを使うのが好ましい。
【0015】図3は球面レンズ1の光透過膜に円環状の
位相シフト膜と透過率制御膜とを形成した本発明の実施
例である。集光点におけるb1とb3との光強度を正確
に等しくして打ち消すために、b3の位置に円環状の位
相シフト膜2を設け、b1の位置に透過率制御膜3を設
けている。b3より外周部に位置するb1は円環部の面
積が大きいので、集光点での光強度が強くなる。集光点
Cにおいて干渉し合うb1とb3’及びb1’とb3が
完全に打消し合うためには、b1とb3との光強度を正
確に等しくする必要がある。そのため、b1の位置に透
過率制御膜3を設け、b1の光強度がb3の光強度と等
しくなるようにしている。
【0016】位相シフト膜2及び透過率制御膜3の材質
としては、レジスト材、SiO2等の珪素化合物、金属
性材料(Mg,Al,Cr等)及びその化合物がある。
【0017】図5は球面収差特性が図2とは異なるレン
ズに対する本発明の別の実施例である。図4に示すよう
な球面収差を有するこのレンズに対して、球面収差sが
最も大きくなる半径r1の位置に位相シフト膜2を設け
球面収差の影響を除去する。図5に示す実施例では、半
径r1の位置を円環状に透過する光を考え、位相シフト
膜2が形成されている領域を透過する光と、位相シフト
膜2が形成されていない領域を透過する光の強度を等し
くすることを、位相シフト膜が形成されている部分と形
成されていない部分の面積比を制御することにより行な
うことができる。半径r1の透過光は、隣接する位相シ
フト膜が形成されている領域を透過する光と形成されて
いない領域を透過する光とが干渉し合い光強度が低下す
る。
【0018】図6は組合せレンズの例で、鏡筒4に保持
された2枚のレンズの対抗する面に位相シフト膜2を形
成することにより、レンズの汚れによる波面収差の乱れ
を防止することができる。
【0019】以上述べた位相シフト膜2と透過率制御膜
3とを形成する方法として、位相シフト膜と透過率制御
膜3とをレンズ表面に形成する代りに板ガラスに形成し
て光路中に取り付ける方法がある。但し、取り付ける時
は軸合わせ精度が要求される。
【0020】図7は連続した位相シフト膜2を形成した
例である。この場合はレンズ1の波面収差を完全に無く
すことができ、従って球面収差も無くなる。図7では位
相シフト膜について説明したが、透過率制御膜について
も同様に連続した膜として形成することができ、位相シ
フト膜の下層又は上層に重ねて形成することも可能であ
る。
【0021】以上は球面レンズないしは非球面レンズに
ついて説明したが、これ以外の例えば円筒レンズ等につ
いても同様で、図8は図3のレンズを円筒レンズ6に置
き換えて考えた場合で、位相シフト膜2や透過率制御膜
3は対称軸に対して線対称位置に形成される。
【0022】
【発明の効果】従来の球面レンズで球面収差を低減する
場合、2〜3枚を組み合わせて補正する必要があるが、
本発明ではレンズ表面に波長オーダの厚さで膜を蒸着す
ればよく、コンパクトな光学系となる。
【0023】また、本発明は球面収差を利用して集光点
での光の絞り込みを可能にしたものであり、設計によっ
ては理論的解析限界を超えた細いスポット径にすること
が可能である。
【0024】本発明の光ヘッド装置を光磁気ディスク装
置に適用した場合、スポット径を従来の70%にすれ
ば、記録面密度が2倍に向上する。又試料面上にレーザ
光をスポット集光し、試料又はレーザ光をスキャンしな
がら画像信号を得るレーザ顕微鏡に適用した場合も、同
様に画像分解能を向上させることができる。更にオート
フォーカス光学系に本発明を適用するメリットとして、
レーザ光源がガウス分布光である従来の場合に比べ、集
光点で周辺光が除去された一様分布に近づくため、同じ
スポット径に対し対物レンズの開口数は約70%に低減
でき、軽量化並びに高速オートフォーカス化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】円環状位相シフト膜を設けた球面レンズを示す
図。
【図2】球面レンズの収差の例を示す図。
【図3】球面レンズに円環状位相シフト膜と透過率制御
膜を設けた本発明の実施例の正面図と側面図を示す図。
【図4】球面レンズの収差の別を示す図。
【図5】球面レンズに断続的円環状位相シフト膜を設け
た本発明の別の実施例を示す図。
【図6】位相シフト膜を設けた組合せレンズを示す図。
【図7】位相シフト膜を施したレンズの説明図を示す
図。
【図8】円筒レンズに本発明を適用した例を示す図。
【符号の説明】
1:球面レンズ 4:鏡筒 2:位相シフト膜 5:板ガラス 3:透過率制御膜 6:円筒レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザ光源と、光ビームを集光して
    光ディスク上に絞り込む光学系と、光ディスクからの反
    射光を光検出器に導く手段とを有し、前記光学系のレン
    ズ表面またはその光路中の光学部品の同一収差領域上の
    第1の領域に位相シフト膜が設けられ、該レンズ表面ま
    たは該光学部品の同一収差領域上の第2の領域に透過率
    制御膜が設けられ、前記第1の領域を通過した光と前記
    第2の領域を通過した光とが集光点で干渉するように前
    記位相シフト膜と前記透過率制御膜とが配設されている
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】半導体レーザ光源と、光ビームを集光して
    光ディスク上に絞り込む光学系と光ディスクからの反射
    光を光検出器に導く手段とを有すし、前記光学系のレン
    ズ表面またはその光路中の光学部品の同一収差領域上の
    第1の領域に断続的に位相シフト膜が設けられているこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
JP6148996A 1994-06-30 1994-06-30 光ヘッド装置 Pending JPH0817068A (ja)

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