JPH08164191A - 消毒・除菌用ウエットティッシュ - Google Patents
消毒・除菌用ウエットティッシュInfo
- Publication number
- JPH08164191A JPH08164191A JP6336845A JP33684594A JPH08164191A JP H08164191 A JPH08164191 A JP H08164191A JP 6336845 A JP6336845 A JP 6336845A JP 33684594 A JP33684594 A JP 33684594A JP H08164191 A JPH08164191 A JP H08164191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disinfectant
- wet tissue
- hand
- cleaning cloth
- disinfection
- Prior art date
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- Pending
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は医療施設等での院内感染防止などの為
の手指消毒、医療機材等の消毒、および各種医療従事
者、介護者等の手指消毒に用いられるウエットティッシ
ュに関するものである。 【構成】本発明は清拭布に消毒剤を含浸させ、これを消
毒剤が揮発しないように密封性のある包装材に入れたウ
エットティッシュとしたものまたはこの消毒剤に保湿成
分を含浸させたウエットティッシュである。
の手指消毒、医療機材等の消毒、および各種医療従事
者、介護者等の手指消毒に用いられるウエットティッシ
ュに関するものである。 【構成】本発明は清拭布に消毒剤を含浸させ、これを消
毒剤が揮発しないように密封性のある包装材に入れたウ
エットティッシュとしたものまたはこの消毒剤に保湿成
分を含浸させたウエットティッシュである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は医療施設等での院内感染
防止などの為の手指消毒、医療機材等の消毒、および各
種医療従事者、介護者等の手指消毒に用いられるウエッ
トティッシュに関するものである。
防止などの為の手指消毒、医療機材等の消毒、および各
種医療従事者、介護者等の手指消毒に用いられるウエッ
トティッシュに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】医療施設等において、通過性皮膚細菌叢
は医療従事者の手指でよく検出されるが、ＭＲＳＡ（メ
チシリン耐性黄色ブドウ球菌）に代表されるように、こ
の細菌叢が患者でコロニーを形成したり、感染して病原
菌となりうるもので、院内感染を引き起こすことがよく
ある。従って、ある患者ですでにコロニー形成が見られ
たり、感染を発生させている病原菌が別の患者に伝播さ
れるのを防ぐ手段として、あるいは個人衛生としても医
療従事者の手洗い消毒は重要となる。これは病院勤務以
外の各種医療従事者、介護者等においても同じである。
手洗いはその目的に合わせて水で流すだけで良い場合、
流水と石鹸の使用で良い場合、消毒剤が必要である場合
がある。従来、我国では消毒剤を使用する手洗いの場
合、病院外来、病棟等ではベースン中の消毒剤を使用し
て手洗いを行なうことが−般的である。他にローション
タイプの消毒剤を使用する場合もある。
は医療従事者の手指でよく検出されるが、ＭＲＳＡ（メ
チシリン耐性黄色ブドウ球菌）に代表されるように、こ
の細菌叢が患者でコロニーを形成したり、感染して病原
菌となりうるもので、院内感染を引き起こすことがよく
ある。従って、ある患者ですでにコロニー形成が見られ
たり、感染を発生させている病原菌が別の患者に伝播さ
れるのを防ぐ手段として、あるいは個人衛生としても医
療従事者の手洗い消毒は重要となる。これは病院勤務以
外の各種医療従事者、介護者等においても同じである。
手洗いはその目的に合わせて水で流すだけで良い場合、
流水と石鹸の使用で良い場合、消毒剤が必要である場合
がある。従来、我国では消毒剤を使用する手洗いの場
合、病院外来、病棟等ではベースン中の消毒剤を使用し
て手洗いを行なうことが−般的である。他にローション
タイプの消毒剤を使用する場合もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ベースン中の消毒剤を
使用して手洗いを行なう方法は、多人数の使用する場
合、手指の微生物がベースン内に落ち、ベースン内消毒
剤中の微生物により手洗い者の手指が汚染される恐れが
ある。このため手洗い用ベースンは頻回に交換しなけれ
ばならない。流水や石鹸を使用する場合は、洗った手が
再汚染されないよう手以外の手段（フットペダルなど）
で開閉できる蛇口や乾燥用にペーパータオルや温風式手
指乾燥機などの設備が必要となる。温風式手指乾燥機の
場合は同時に二人以上使用できない不便さがある。我国
の保険診療制度の下ではＭＲＳＡなどにおいても院内感
染対策にかかる経費の保障はまったくなく病院の負担で
行なう。従ってこれだけの設備をするのに多額の費用が
必要となる。ローションタイプの消毒剤では、手指乾燥
は自然乾燥によるため乾燥に時間がかかる欠点がある。
また、手指に汚れがある場合には、汚れが落ちないばか
りか消毒効果が薄れる。消毒剤や石鹸で頻回に手洗いを
行なうと、乾燥ひび割れ、皮膚炎などの皮膚症状が出や
すくなる。アトピーの既往症があるものではその頻度は
高くなる。手に皮膚炎などがあると手洗いをしなくなっ
たり、本来一過性に手に付着する黄色ブドウ球菌などの
有害菌が定着することもある。この手あれを防ぐため、
ハンドクリームを使用したり、ハンドクリームの中に皮
膚軟化剤を添加して使用したりするがハンドクリームの
汚染により院内感染の起こる場合もある。
使用して手洗いを行なう方法は、多人数の使用する場
合、手指の微生物がベースン内に落ち、ベースン内消毒
剤中の微生物により手洗い者の手指が汚染される恐れが
ある。このため手洗い用ベースンは頻回に交換しなけれ
ばならない。流水や石鹸を使用する場合は、洗った手が
再汚染されないよう手以外の手段（フットペダルなど）
で開閉できる蛇口や乾燥用にペーパータオルや温風式手
指乾燥機などの設備が必要となる。温風式手指乾燥機の
場合は同時に二人以上使用できない不便さがある。我国
の保険診療制度の下ではＭＲＳＡなどにおいても院内感
染対策にかかる経費の保障はまったくなく病院の負担で
行なう。従ってこれだけの設備をするのに多額の費用が
必要となる。ローションタイプの消毒剤では、手指乾燥
は自然乾燥によるため乾燥に時間がかかる欠点がある。
また、手指に汚れがある場合には、汚れが落ちないばか
りか消毒効果が薄れる。消毒剤や石鹸で頻回に手洗いを
行なうと、乾燥ひび割れ、皮膚炎などの皮膚症状が出や
すくなる。アトピーの既往症があるものではその頻度は
高くなる。手に皮膚炎などがあると手洗いをしなくなっ
たり、本来一過性に手に付着する黄色ブドウ球菌などの
有害菌が定着することもある。この手あれを防ぐため、
ハンドクリームを使用したり、ハンドクリームの中に皮
膚軟化剤を添加して使用したりするがハンドクリームの
汚染により院内感染の起こる場合もある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は清拭布に消毒剤
を含浸させ、これを消毒剤が揮発しないように密封性の
ある包装材に入れたウエットティッシュとしたものまた
はこの消毒剤に保湿成分を含浸させたウエットティッシ
ュである。
を含浸させ、これを消毒剤が揮発しないように密封性の
ある包装材に入れたウエットティッシュとしたものまた
はこの消毒剤に保湿成分を含浸させたウエットティッシ
ュである。
【０００５】
【作用】本発明は清拭布に消毒剤を含浸させたウエット
ティッシュである。そのため場所を取らず、持運びにも
便利であり、薬液の中に汚染された手指を入れることな
く消毒できるため再汚染の心配がない。また少々の汚れ
があっても清拭布で汚れを落とすことができるため、ロ
ーションタイプの消毒剤の欠点を補うことができる。消
毒時に、大きな設備を必要とせず簡易的、かつ、安全な
手指消毒ができる。また保湿成分を配合することで手荒
れを防ぐことができる。
ティッシュである。そのため場所を取らず、持運びにも
便利であり、薬液の中に汚染された手指を入れることな
く消毒できるため再汚染の心配がない。また少々の汚れ
があっても清拭布で汚れを落とすことができるため、ロ
ーションタイプの消毒剤の欠点を補うことができる。消
毒時に、大きな設備を必要とせず簡易的、かつ、安全な
手指消毒ができる。また保湿成分を配合することで手荒
れを防ぐことができる。
【０００６】
【実施例】この発明における消毒剤としては、ヨード化
合物（ヨードチンキ、ヨードホルム）、アルコール類
（エタノール、イソプロパノール、アルキルアリルポリ
エーテルアルコール）、クロルヘキシジン、逆性石鹸
（塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム）などを
主成分とする。現在手洗い用の消毒剤として多用されて
いるものには、洗浄作用のある非イオン界面活性剤と赤
色色素色素を添加した粘調な４％クロルヘキシジン（商
品名ヒビスクラブ）、界面活性剤入りの７．５％ポピヨ
ンヨード液（商品名手術用イソジン）、０．５％ヒビデ
ンアルコール、０．２％塩化ベンザルコニウムと８３％
エタノールの合剤に皮膚保護剤を添加したもの（商品名
ウエルパス）があり、これらの使用も有効である。ま
た、これらの薬剤を何種類か混合して使用しても良い。
ただし、逆性石鹸の場合、普通石鹸や洗剤との併用で効
果が消失するなどの例があり、十分な考察が必要であ
る。これらの消毒剤を希釈する場合、滅菌精製水、また
は蒸留水を使用すべきである。常水（水道水、井戸水）
を使用すると消毒剤の細菌汚染の危険性があり、常水の
中には炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩などを比較的多量に含
有する硬水があり、これらの物質が消毒剤と反応して不
溶性の沈殿を生じ消毒剤の効果が減弱する。とくにクロ
ルヘキシジン、逆性石鹸はこの影響が大きい。保湿成分
としては、プロピレングリコール、グリセリン、スクワ
ラン、ヒアルロン酸、ロイヤルゼリー、植物からの抽出
エキスがある。以下実施例をあげる。 （実施例１）清拭布として不織布を用いる。所定の間隔
置きに横方向のミシン孔を施した不織布の連続体をロー
ル状の巻ものにし、ロール状の軸芯が縦方向になるよう
に円筒状の容器に入れ、ここに消毒液を入れる。消毒液
の量は不織布の材質や厚みを考慮して決定する。この消
毒液には１０〜９０％のエタノールを目的に応じて用い
る。そして蓋をする。この蓋の中央に取り出し口が設け
てあり、ここから不織布が取り出される。不織布はこの
取り出し口から取り出されるとき、または取り出した
後、ミシン目で切り取られ使用できる仕組みになってい
る。取り出し口には開閉自在の蓋が設けられ、密封性が
保たれるようになっている。 （実施例２）実施例１の不織布と円筒状の容器を用い、
消毒液にエタノール１０〜９０％、塩化ベンザルコニウ
ム０．０１〜１０％の合剤を使用する。 （実施例３）実施例１、または実施例２の消毒液にプロ
ピレングリコールを適宜混合させて使用する。プロピレ
ングリコールは保湿剤としてよく使われており、肌荒れ
の防止に役立つ。清拭布として、綿の再生長繊維により
形成された繊維集合体を使用する。本実施例ではこの繊
維集合体に旭化成株式会社の商品名ベンリーゼを使用し
た。この清拭布は、使用後に手指や医療器具に繊維が残
りにくく、安全で衛生的に使用できる。 （実施例４）実施例１〜実施例３の円筒状容器に代え、
携帯用ウエットティッシュの包装材を用いる。すなわ
ち、あらかじめ一定の長さに切断した不織不等の清拭布
を多層状に重ね、包装袋に収納しながら適量の消毒液等
を含浸させる。包装袋の上部に取り出し口を設ける。こ
の取り出し口は剥離自在部と剥離停止部からなるシール
部で覆われ密封できるようになっている。以上実施例に
示したように清拭布に消毒液を含浸させることができる
が、使用形態や目的によって様々な形の容器を利用す
る。また、直接殺菌・除菌には関係ないが消毒液のにお
いをマスキングするため、香料等を使用することもでき
る。
合物（ヨードチンキ、ヨードホルム）、アルコール類
（エタノール、イソプロパノール、アルキルアリルポリ
エーテルアルコール）、クロルヘキシジン、逆性石鹸
（塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム）などを
主成分とする。現在手洗い用の消毒剤として多用されて
いるものには、洗浄作用のある非イオン界面活性剤と赤
色色素色素を添加した粘調な４％クロルヘキシジン（商
品名ヒビスクラブ）、界面活性剤入りの７．５％ポピヨ
ンヨード液（商品名手術用イソジン）、０．５％ヒビデ
ンアルコール、０．２％塩化ベンザルコニウムと８３％
エタノールの合剤に皮膚保護剤を添加したもの（商品名
ウエルパス）があり、これらの使用も有効である。ま
た、これらの薬剤を何種類か混合して使用しても良い。
ただし、逆性石鹸の場合、普通石鹸や洗剤との併用で効
果が消失するなどの例があり、十分な考察が必要であ
る。これらの消毒剤を希釈する場合、滅菌精製水、また
は蒸留水を使用すべきである。常水（水道水、井戸水）
を使用すると消毒剤の細菌汚染の危険性があり、常水の
中には炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩などを比較的多量に含
有する硬水があり、これらの物質が消毒剤と反応して不
溶性の沈殿を生じ消毒剤の効果が減弱する。とくにクロ
ルヘキシジン、逆性石鹸はこの影響が大きい。保湿成分
としては、プロピレングリコール、グリセリン、スクワ
ラン、ヒアルロン酸、ロイヤルゼリー、植物からの抽出
エキスがある。以下実施例をあげる。 （実施例１）清拭布として不織布を用いる。所定の間隔
置きに横方向のミシン孔を施した不織布の連続体をロー
ル状の巻ものにし、ロール状の軸芯が縦方向になるよう
に円筒状の容器に入れ、ここに消毒液を入れる。消毒液
の量は不織布の材質や厚みを考慮して決定する。この消
毒液には１０〜９０％のエタノールを目的に応じて用い
る。そして蓋をする。この蓋の中央に取り出し口が設け
てあり、ここから不織布が取り出される。不織布はこの
取り出し口から取り出されるとき、または取り出した
後、ミシン目で切り取られ使用できる仕組みになってい
る。取り出し口には開閉自在の蓋が設けられ、密封性が
保たれるようになっている。 （実施例２）実施例１の不織布と円筒状の容器を用い、
消毒液にエタノール１０〜９０％、塩化ベンザルコニウ
ム０．０１〜１０％の合剤を使用する。 （実施例３）実施例１、または実施例２の消毒液にプロ
ピレングリコールを適宜混合させて使用する。プロピレ
ングリコールは保湿剤としてよく使われており、肌荒れ
の防止に役立つ。清拭布として、綿の再生長繊維により
形成された繊維集合体を使用する。本実施例ではこの繊
維集合体に旭化成株式会社の商品名ベンリーゼを使用し
た。この清拭布は、使用後に手指や医療器具に繊維が残
りにくく、安全で衛生的に使用できる。 （実施例４）実施例１〜実施例３の円筒状容器に代え、
携帯用ウエットティッシュの包装材を用いる。すなわ
ち、あらかじめ一定の長さに切断した不織不等の清拭布
を多層状に重ね、包装袋に収納しながら適量の消毒液等
を含浸させる。包装袋の上部に取り出し口を設ける。こ
の取り出し口は剥離自在部と剥離停止部からなるシール
部で覆われ密封できるようになっている。以上実施例に
示したように清拭布に消毒液を含浸させることができる
が、使用形態や目的によって様々な形の容器を利用す
る。また、直接殺菌・除菌には関係ないが消毒液のにお
いをマスキングするため、香料等を使用することもでき
る。
【０００７】
【発明の効果】ベースン中の消毒剤を使用して手洗いを
行なう方法は、多人数で使用する場合、手指の徴生物が
ベースン内に落ち、ベースン内消毒液中の徴生物により
手洗い者の手指が汚染される恐れがあった。しかし、消
毒剤を清拭布に含浸させ、ウエットティッシュとして利
用することで、多人数で使用する場合でも消毒液内に微
生物は落下しなくなり、再汚染の心配はなくなる。また
流水を使用しなくても良いため、洗った手が再汚染され
ないよう手以外での手段（フットペダル等）で開閉でき
る蛇口の設備が不要である。しかも余分な薬液は清拭布
で拭い取ることができるため、乾燥用にペーパータオル
や温風式手指乾燥機の設備も不要である。従来の温風式
手指乾燥機の場合は同時に二人以上で使用できなかった
が、ウエットティッシュであるから多人数で同時に利用
することが可能となる。従って、最小限の経費でより効
果的な手指消毒ができる。ローションタイプの消毒剤で
は手指に汚れのある場合は、汚れが落ちないばかりか消
毒効果が薄れることもあったが清拭布を使用しているた
め汚れも拭い取れ、確実な消毒効果が得られる。しかも
清拭布が余分な薬液を取り去るため、乾燥時間が短縮さ
れる。消毒剤や石鹸で頻回に手洗いを行なうと乾燥ひび
割れ、皮膚炎などの皮膚症状が出やすくなる。アトピー
の既往症があるものではその頻度は高くなる。この消毒
液に保湿成分を配合することで手荒れの改善ができる。
このウエットティッシュの消毒・除菌効果について次の
ように試験をした。試験品には実施例１のように、円筒
状の容器の中に不織布を入れ、エタノール６５％、塩化
ベンザルコニウム０．２％、プロピレングリコール５％
を蒸留水で希釈したものを消毒剤として使用した。試験
方法は、蒸留水２リットルに大腸菌群を懸濁し、この菌
混合懸濁液に手首まで浸漬し、軽く水を切り、ペーパー
タオルで軽く水を拭き取る。無処理のものはそのまま、
水洗は流水で洗浄し、ウエットティッシュと本試験品は
それらで良く手を拭く。殺菌したガーゼでこれらの手指
を拭き取り、デソオキシコレート寒天培地混釈法で細菌
検査を行なった。結果を表１に示す。
行なう方法は、多人数で使用する場合、手指の徴生物が
ベースン内に落ち、ベースン内消毒液中の徴生物により
手洗い者の手指が汚染される恐れがあった。しかし、消
毒剤を清拭布に含浸させ、ウエットティッシュとして利
用することで、多人数で使用する場合でも消毒液内に微
生物は落下しなくなり、再汚染の心配はなくなる。また
流水を使用しなくても良いため、洗った手が再汚染され
ないよう手以外での手段（フットペダル等）で開閉でき
る蛇口の設備が不要である。しかも余分な薬液は清拭布
で拭い取ることができるため、乾燥用にペーパータオル
や温風式手指乾燥機の設備も不要である。従来の温風式
手指乾燥機の場合は同時に二人以上で使用できなかった
が、ウエットティッシュであるから多人数で同時に利用
することが可能となる。従って、最小限の経費でより効
果的な手指消毒ができる。ローションタイプの消毒剤で
は手指に汚れのある場合は、汚れが落ちないばかりか消
毒効果が薄れることもあったが清拭布を使用しているた
め汚れも拭い取れ、確実な消毒効果が得られる。しかも
清拭布が余分な薬液を取り去るため、乾燥時間が短縮さ
れる。消毒剤や石鹸で頻回に手洗いを行なうと乾燥ひび
割れ、皮膚炎などの皮膚症状が出やすくなる。アトピー
の既往症があるものではその頻度は高くなる。この消毒
液に保湿成分を配合することで手荒れの改善ができる。
このウエットティッシュの消毒・除菌効果について次の
ように試験をした。試験品には実施例１のように、円筒
状の容器の中に不織布を入れ、エタノール６５％、塩化
ベンザルコニウム０．２％、プロピレングリコール５％
を蒸留水で希釈したものを消毒剤として使用した。試験
方法は、蒸留水２リットルに大腸菌群を懸濁し、この菌
混合懸濁液に手首まで浸漬し、軽く水を切り、ペーパー
タオルで軽く水を拭き取る。無処理のものはそのまま、
水洗は流水で洗浄し、ウエットティッシュと本試験品は
それらで良く手を拭く。殺菌したガーゼでこれらの手指
を拭き取り、デソオキシコレート寒天培地混釈法で細菌
検査を行なった。結果を表１に示す。
Claims (3)
- 【請求項１】清拭布に消毒剤を含浸させたウエットティ
ッシュ。 - 【請求項２】清拭布に消毒剤と保湿成分を含浸させたウ
エットティッシュ。 - 【請求項３】清拭布に消毒剤として塩化ベンザルコニウ
ムとエタノールを含浸させ、保湿成分としてプロピレン
グリコールを含浸させた前特許請求範囲第２項記載のウ
エットティッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6336845A JPH08164191A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 消毒・除菌用ウエットティッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6336845A JPH08164191A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 消毒・除菌用ウエットティッシュ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08164191A true JPH08164191A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18303194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6336845A Pending JPH08164191A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 消毒・除菌用ウエットティッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08164191A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002363062A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-18 | Kanebo Ltd | 皮膚清拭剤組成物 |
| JP2003509164A (ja) * | 1999-09-22 | 2003-03-11 | ビー・ロン・ジョンソン | 単純疱疹のような障害組織を治療するための、振動させて抗感染性組成物を送達させるシステム |
| WO2008126782A1 (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Kyowa Hakko Bio Co., Ltd. | 皮膚消毒剤 |
| US8846725B2 (en) | 2011-01-24 | 2014-09-30 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Highly penetrating compositions and methods for treating pathogen-induced disordered tissues |
| US9125911B2 (en) | 2013-03-14 | 2015-09-08 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Combined systemic and topical treatment of disordered tissues |
| US9463180B2 (en) | 2013-03-14 | 2016-10-11 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Treatment of molluscum contagiosum |
| US9549930B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-01-24 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Combined systemic and topical treatment of disordered and/or prodromal stage tissue |
| WO2020209238A1 (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | 花王株式会社 | 抗菌紙及びその製造方法 |
| JP2020172735A (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-22 | 花王株式会社 | 抗菌紙及びその製造方法 |
| JP2021007733A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットシート |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP6336845A patent/JPH08164191A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003509164A (ja) * | 1999-09-22 | 2003-03-11 | ビー・ロン・ジョンソン | 単純疱疹のような障害組織を治療するための、振動させて抗感染性組成物を送達させるシステム |
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| JP5424869B2 (ja) * | 2007-04-06 | 2014-02-26 | 協和発酵バイオ株式会社 | 皮膚消毒剤 |
| US9314526B2 (en) | 2011-01-24 | 2016-04-19 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Highly penetrating compositions with benzocaine for treating disordered tissues |
| US8846725B2 (en) | 2011-01-24 | 2014-09-30 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Highly penetrating compositions and methods for treating pathogen-induced disordered tissues |
| US9125911B2 (en) | 2013-03-14 | 2015-09-08 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Combined systemic and topical treatment of disordered tissues |
| US9463180B2 (en) | 2013-03-14 | 2016-10-11 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Treatment of molluscum contagiosum |
| US9545408B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-01-17 | Quadex Pharmaceuticals, Inc. | Combined systemic and topical treatment of disordered tissues |
| US9549930B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-01-24 | Quadex Pharmaceuticals, Llc | Combined systemic and topical treatment of disordered and/or prodromal stage tissue |
| WO2020209238A1 (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | 花王株式会社 | 抗菌紙及びその製造方法 |
| JP2020172735A (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-22 | 花王株式会社 | 抗菌紙及びその製造方法 |
| JP2021007733A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットシート |
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